JP2009132172A - 油路制御用モジュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃的な振動が加えられた場合でも,コイル組立体の通電端子自体及び,それと電子制御ユニットとの接続部に応力が集中しないようにし,しかもコイル組立体の通電による過熱を効果的に防いで,その耐久性を高めるようにする。
【解決手段】基体30のデッキ面33にケーシング31を接合してなり,複数の電磁弁Vの弁組立体34を,ケーシング31内でデッキ面33に開口する弁取り付け孔43に装着すると共に,同弁Vのコイル組立体35をデッキ面33に設置し,このコイル組立体35の通電制御を行う電子制御ユニット18をケーシング31に取り付けた,油路制御用モジュレータにおいて,コイル組立体35を軸方向両端から挟持する金属製の一対の第1及び第2支持板49,50をケーシング31内で基体30に固着し,各支持板49,50の板面を,それに当接する全電磁弁Vのコイル組立体35の端面の総合面積より広くした。
【選択図】 図4

Description

本発明は,主として,車両のブレーキ油圧制御に使用される油路制御用モジュレータに関し,特に,内部に油路を持つ基体のデッキ面にケーシングを接合してなり,前記油路を制御する電磁弁の弁組立体を,ケーシング内で前記デッキ面に開口する弁取り付け孔に装着すると共に,同電磁弁のコイル組立体を前記デッキ面に設置し,このコイル組立体の通電制御を行う電子制御ユニットをケーシングに取り付けた油路制御用モジュレータにおけるコイル組立体の支持構造の改良に関する。
油路制御用モジュレータにおけるコイル組立体の支持構造として,(1)特許文献1に開示されるものでは,コイル組立体の一端部を,基体及びケーシング間に介装されるシール部材に支承させると共に,その他端から延出する端子を,ケーシングに固定される電子制御ユニットの端子に溶接したもの(特許文献1参照)や,(2)コイル組立体のボビンの上端に弾性腕片を一体に形成し,この弾性腕片を通してコイル組立体の端子を立ち上がらせる一方,コイル組立体の下端を支持する枠体を基体上に設けたもの(特許文献2参照)が知られている。
特開2007−22223号公報 特開2001−44024号公報
ところで,上記(1)及び(2)のものも,コイル組立体の一端部を弾性支持し,モジュレータに衝撃的な振動が加えられた場合,その振動を弾性支持部で吸収して,コイル組立体の振動を回避しようとするものであるが,弾性支持部材の弾性変形時には,基体もしくはケーシングとコイル組立体との間には多少とも相対移動することを余儀なくされるため,コイル組立体の通電端子自体及び,それと電子制御ユニットとの接続部に応力が集中することになる。このような応力集中は,通電端子及びその接続部の耐久性確保の上で好ましくない。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,基体及びケーシングとコイル組立体との間の相対移動を常に防いで,衝撃的な振動が加えられた場合でも,コイル組立体の通電端子自体及び,それと電子制御ユニットとの接続部に応力が集中しないようにし,しかもコイル組立体の通電による過熱を効果的に防いで,その耐久性を高めるようにした前記油路制御用モジュレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,内部に油路を持つ基体のデッキ面にケーシングを接合してなり,前記油路を制御する電磁弁の弁組立体を,ケーシング内で前記デッキ面に開口する弁取り付け孔に装着すると共に,同電磁弁のコイル組立体を前記デッキ面に設置し,このコイル組立体の通電制御を行う電子制御ユニットをケーシングに取り付けた,油路制御用モジュレータにおいて,前記コイル組立体を軸方向両端から挟持する金属製の一対の第1及び第2支持板をケーシング内で基体に固着し,前記各支持板の板面を,それに当接する全電磁弁のコイル組立体の端面の総合面積より広くしたことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記第1支持板を基体のデッキ面に密着させると共に,前記第2支持板を金属製固着部材を介して基体に締結したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記第1及び第2支持板の少なくとも一方と前記コイル組立体との間に,該コイル組立体の回転を阻止する回り止め手段を設けたことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第2の特徴に加えて,前記第1及び第2支持板間に,ケーシングに一体に形成したディスタンスカラーを配置し,このディスタンスカラーを貫通する,前記金属製固着部材としてのボルトにより前記第1及び第2支持板を基体に固着したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,複数の電磁弁のコイル組立体は,第1及び第2支持板により挟持されつゝ基体に固着されるので,基体と各コイル組立体との間の相対移動を強固に阻止することができる。したがって油路制御用モジュレータに衝撃的な振動が加えられた場合でも,各コイル組立体の通電端子自体,及び通電端子と電子制御ユニットとの接続部での応力集中を確実に防ぐことができる。
また第1及び第2支持板は,金属製であると共にそれぞれの板面が,それに当接する全コイル組立体の端面の総合面積より広くなっているから,全コイル組立体からの熱引きと放熱の役割をも果たすことができ,各コイル組立体の通電による過熱を防ぐことができ,その耐久性向上と磁気特性の安定化に寄与し得る。
本発明の第2の特徴によれば,各コイル組立体の一端面を支承する第1支持板は,基体のデッキ面に密着しているから,第1支持板が各コイル組立体から受けた熱を基体に効率良く伝達させることができ,また各コイル組立体の他端面を押える第2支持板は,金属製固着部材を介して基体に連結しているから,第2支持板が各コイル組立体から受けた熱を金属製固着部材を介して基体に効率良く伝達させることができる。したがって,コイル組立体の過熱のみならず,ケーシング内の温度上昇をも抑えることができ,コイル組立体及び電子制御ユニットの耐久性向上に寄与しすることができる。
本発明の第3の特徴によれば,各コイル組立体の振動による回転が回り止め手段により確実に阻止されるから,各コイル組立体の回転による通電端子自体,及び通電端子と電子制御ユニットとの接続部での応力集中を確実に防ぐことができる。
本発明の第4の特徴によれば,共通のボルトによりケーシング及び第1,第2支持板を基体に固着することができ,ケーシング及び支持板の取り付け構造の簡素化を図ることができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の油路制御用モジュレータを備えた自動車用ブレーキ装置の油圧回路図,図2は上記油路制御用モジュレータの側面図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図3の5−5線断面図,図6は上記油路制御用モジュレータにおける第1支持板の平面図である。
先ず,図1により,本発明の油路制御用モジュレータを備えた自動車用ブレーキ装置の油圧回路の説明から始める。
図1において,マスタシリンダMは,ブレーキペダルPからピストンに加えられる入力応じてブレーキ油圧を出力する前後一対の第1,第2出力ポート1a,1bを備えるタンデム型に構成されており,これら第1,第2出力ポート1a,1bに個別に接続された第1,第2入力油路2a,2bと,左前輪用車輪ブレーキBa,右後輪用車輪ブレーキBb,右前輪用車輪ブレーキBc及び左後輪用車輪ブレーキBdに個別にされた第1〜第4出力油路12a〜12dとの間に共通の油路制御用モジュレータ3が介裝される。
油路制御用モジュレータ3はブレーキ制御弁手段4を備える。ブレーキ制御弁手段4は,左前輪用車輪ブレーキBa,右後輪用車輪ブレーキBb,右前輪用車輪ブレーキBc及び左後輪用車輪ブレーキBdにそれぞれ個別に対応した第1〜第4入口弁5a〜5dと,前記各車輪ブレーキBa〜Bdにそれぞれ個別に対応した第1〜第4出口弁6a〜6dとからなっており,各入口弁5a〜5dは常開型のリニアソレノイド弁で構成され,また各出口弁6a〜6dは常閉型のリニアソレノイド弁で構成される。そして,第1,第2入口弁5a,5bの入口に第1入力油路2aが,第3,第4入口弁5c,5dの入口に第2入力油路2bがそれぞれ接続される。また第1入口弁5aの出口及び第1出口弁6aの入口に第1出力油路12aが,第2入口弁5bの出口及び第2出口弁6bの入口に第2出力油路12bが,第3入口弁5cの出口及び第3出口弁6cの入口に第3出力油路12cが,第4入口弁5dの出口及び第4出口弁6dの入口に第4出力油路12dがそれぞれ接続される。
共通の電動モータ17で駆動される第1及び第2油圧ポンプ装置8A,8Bが設けられ,各油圧ポンプ装置8A,8Bは,互いに吸入及び吐出タイミングを等間隔にずらして連動連結される複数のプランジャポンプ8,8…で構成される。第1及び第2出口弁6a,6bの出口は第1減圧油路7aを介して第1油圧ポンプ装置8Aの各プランジャポンプ8の吸入ポートに接続され,第3,第4出口弁6c,6dの出口は第2減圧油路7bを介して第2油圧ポンプ装置8Bの各プランジャポンプ8の吸入ポートに接続される。第1及び第2減圧油路7a,7bには第1及び第2リザーバ9a,9bがそれぞれ接続される。
第1油圧ポンプ装置8Aの各プランジャポンプ8の吐出ポートは,第1入力油路2aの途中に連なる第1昇圧油路11aに接続され,第2油圧ポンプ装置8Bの各プランジャポンプ8の吐出ポートは,第2入力油路2bの途中に連なる第2昇圧油路11bに接続される。
上記構成において,各油圧ポンプ装置8A,8Bを構成する複数のプランジャポンプ8,8…の吸入ポートには共通の吸入ダンパ室13iが接続され,またそれらプランジャポンプ8,8…の吐出ポートには共通の吐出ダンパ室13eが接続される。その際,吸入及び吐出ダンパ室13i,13eは,それぞれの減衰機能がバランスするように,互いに容量を略等しく設定される。
第1,第2入力油路2a,2bには,これに対する第1,第2昇圧油路11a,11bの接続点より上流側にレギュレータ弁14が介装される。このレギュレータ弁14は,閉弁時,第1,第2昇圧油路11a,11bの油圧が設定値以上になると,その油圧の過剰分を第1,第2入力油路2a,2b側に逃がし得る常開型のリニアソレノイド弁で構成される。
各吐出ダンパ室13e,13eには,レギュレータ弁14より上流の第1及び第2入力油路2a,2bから分岐した第1及び第2サクション油路15a,15bが接続され,これらサクション油路15a,15bには常閉型の電磁弁よりなるサクション弁16,16がそれぞれ介装される。
第1及び第2入力油路2a,2bには,それぞれの内部圧力を検知して,それに応じた信号を出力する第1及び第2入力油圧センサ20a,20bがそれぞれ設けられる。また第1〜第4出力油路12a〜12dには,それぞれの内部圧力を検知して,それに応じた信号を出力する出力油圧センサ21a〜21dが設けられる。これら入力油圧センサ20a,20b及び出力油圧センサ21a〜21dの出力信号は電子制御ユニット18に入力されるようになっている。その他に,電子制御ユニット18は,各車輪の回転速度を検知する車輪速センサ22や,操向ハンドルの舵角を検知する舵角センサ23,車両のヨーレートを検知するヨーレートセンサ24,車両前方の障害物までの距離を検出するレーダー25等からの検知信号が入力され,それら信号を演算して,ブレーキ制御弁手段4,4の各部を制御するようになっている。
これまでの構成による作用について次に説明する。
[通常ブレーキ]
各車輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には,各レギュレータ弁14が消磁状態にあって開弁しており,各入口弁5a〜5dも消磁状態にあって開弁しており,また各出口弁6a〜6dは消磁状態にあって閉弁している。また各油圧ポンプ装置8A,8Bは停止状態にある。いま,ブレーキペダルPを踏み込んでマスタシリンダMを作動すると,第1出力ポート1aからの出力油圧は,第1入力油路2a,レギュレータ弁14,第1,第2入口弁5a,5b 及び第1,第2出力油路12a,12bを経て左前輪用車輪ブレーキBa及び右後輪用車輪ブレーキBbに供給され,それらを作動する。また第2出力ポート1bからの出力油圧は,第2入力油路2b,レギュレータ弁14,第3,第4入口弁5c,5d及び第3,第4出力油路12c,12dを経て右前輪用車輪ブレーキBc及び左後輪用車輪ブレーキBdに供給され,それらを作動する。
[アンチロック制御]
上記ブレーキ時,車輪がロック状態に入りそうになると,電子制御ユニット18の作動により,第1〜第4入口弁5a〜5dのうちロック状態になろうとした車輪に対応する入口弁を励磁して閉弁すると共に,第1〜第4出口弁6a〜6dのうち上記車輪に対応する出口弁を励磁して開弁する。すると,上記車輪に対応する車輪ブレーキの油圧の一部が対応する開弁した出口弁及びそれの対応する減圧油路7a,7bを通して第1リザーバ9a又は第2リザーバ9bに吸収されて,その車輪ブレーキの油圧が減圧されることになる。
その車輪ブレーキの油圧を一定に保持する場合には,その車輪ブレーキに対応する入口弁5a〜5dを励磁して閉弁すると共に,出口弁6a〜6dを消磁して閉弁状態にすればよく,ブレーキ油圧を増圧する際には,入口弁5a〜5dを消磁して開弁すると共に,出口弁6a〜6dを消磁して閉弁した状態にすればよい。このように制御することにより車輪をロックさせることなく,効率良く制動することができる。
このようなアンチロック制御中,電子制御ユニット18は電動モータ17に通電して油圧ポンプ装置8A,8Bを駆動し,各プランジャポンプ8のプランジャを往復動させて第1,第2リザーバ9a,9bに吸収されたブレーキ油を第1,第2減圧油路7a,7bを通して吸入し,昇圧油路11a,11bを通して第1,第2入力油路2a,2bに還流させる。この還流によって,リザーバ9a,9bの作動油の吸収によるブレーキペダルPの踏み込み量の増加が抑制される。
[ブレーキアシスト]
ブレーキペダルPの踏み込みによるマスタシリンダMの作動時,入力油圧センサ20a,20bがマスタシリンダ出力油圧を検知して,それに応じた信号を電子制御ユニット18に出力すると,電子制御ユニット18では,その信号からマスタシリンダMの出力昇圧速度を演算し,その昇圧速度が閾値を超えたとき,急ブレーキ操作状態と判定して,電動モータ17を作動して,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bを駆動すると共に,レギュレータ弁14,14を励磁して閉弁すると共に,サクション弁16,16を励磁して開弁する。その結果,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bが第1,第2入力油路2a,2b中のマスタシリンダMの油圧を第1,第2サクション油路15a,15b及びサクション弁16,16を通して吸入し,これを昇圧して昇圧油路11a,11bから開弁状態の入口弁5a〜5dを経て各車輪ブレーキBa〜Bdに圧送するので,それらを強力に作動できて,急ブレーキ操作に対応することができる。
[自動ブレーキ制御1(トラクション制御)]
マスタシリンダMの非作動時には,サクション弁16,16は開弁状態にある。例えば自動車の発進時,駆動輪たる前輪が空転しそうになると,電子制御ユニット18は,各車輪の車輪速センサ22から送られてくる信号から前輪及び後輪の回転差を演算し,その回転差が規定の閾値を超えると空転状態と判定して,レギュレータ弁14,第2入口弁5b及び第4入口弁5dを励磁して閉弁すると共に,電動モータ17を作動して第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bを駆動し,マスタシリンダMの作動油を第1,第2出力ポート1a,1bから第1サクション油路15a及び開弁状態のサクション弁16を通して吸入し,そして昇圧油路11a,11b,第1,第3入口弁5a,5cを通して左右の前輪用車輪ブレーキBa,Bcに供給すると共に,その作動油のマスタシリンダM側への流れを閉弁状態のレギュレータ弁14により阻止するので,左右の前輪用車輪ブレーキBa,Bcを作動して,前輪の空転を自動的に未然に防ぐことができる。
その際,前輪用車輪ブレーキBa,Bcの油圧を一定に保持する際には,アンチロック制御時と同様に,入口弁5a〜5dを励磁して閉弁すると共に,出口弁6a〜6dを消磁して閉弁状態にすればよく,ブレーキ油圧を増圧する際には,入口弁5a〜5dを消磁して開弁すると共に,出口弁6a〜6dを消磁して閉弁した状態に戻せばよく,こうすることにより前輪の空転を防ぐと共に,その駆動トルクを適正に制御することができる。
[自動ブレーキ制御2(車両の走行姿勢制御)]
車両が,例えば左旋回中,舵角センサ23及びヨーレートセンサ24の出力信号が互いに対応せず,それらの信号から電子制御ユニット18が,車両が例えば過剰に左旋回しそうとしていると判定すると,電子制御ユニット18は,その向きを修正すべく,電動モータ17を作動して,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bを駆動すると共に,レギュレータ弁14,第1入口弁5a及び第4入口弁5dを励磁して閉弁する。その結果,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bを作動するので,マスタシリンダMの作動油を第1,第2出力ポート1a,1bから第1サクション油路15a及び開弁状態のサクション弁16を通して吸入し,そして昇圧油路11a,11b,第2,第3入口弁5b,5cを通して右前輪用車輪ブレーキBc及び右後輪用車輪ブレーキBbのみに供給すると共に,その作動油のマスタシリンダM側への流れを閉弁状態のレギュレータ弁14により阻止するので,右前輪用車輪ブレーキBc及び右後輪用車輪ブレーキBbが作動して,車両の走行姿勢を舵角に対応させるよう,右側に修正することができる。
また車両の向きを左側に修正するには,上記とは反対に第2入口弁5b及び第3入口弁5cを励磁して閉弁して,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bの吐出油圧を第1,第4入口弁5a,5dを通して左前輪用車輪ブレーキBa及び左後輪用車輪ブレーキBdのみに供給して,それらを作動することになる。
また車両の右旋回中でも直進中でも,上記と同様な作用により車両の走行姿勢は制御される。
[自動ブレーキ制御3(車間距離制御)]
車両の走行中,レーダー25により先行車両に対する相対速度及び距離を検出して,その情報に基づいて電子制御ユニット18が先行車両に対し接近し過ぎると判断すると,電子制御ユニット18は,電動モータ17を作動して,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bを駆動すると共に,レギュレータ弁14を励磁して閉弁する。その結果,第1,第2油圧ポンプ装置8A,8Bの作動により第1,第2入力油路2a,2b中のマスタシリンダMの油圧を第1,第2サクション油路15a,15b及び開弁状態のサクション弁16を通して吸入し,これを昇圧して昇圧油路11a,11bから開弁状態の入口弁4a〜4dを経て各車輪ブレーキBa〜Bdに圧送するので,それらを自動的に作動させて,先行車両に対する車間距離を適切に維持することができる。
以上の自動ブレーキ制御1〜3の最中に,ブレーキペダルPを踏み込んでマスタシリンダMを作動すると,その出力油圧を第1及び第2入力油圧センサ20a,20bが受けて検知信号を電子制御ユニット18に入力する。その信号を受けた電子制御ユニット18は,自動ブレーキ制御を禁止すべく,電動モータ17の作動を停止すると共に,レギュレータ弁14を通常の開弁状態に,また全ての入口弁5a〜5dを通常の開弁状態に,更に全ての出口弁6a〜6dを通常の閉弁状態に戻す。したがって,前記通常ブレーキ時と同様に,マスタシリンダMの出力油圧は,全ての車輪ブレーキBa〜Bdに供給され,それらを作動することができる。また第1〜第4出力油路12a〜12dのそれぞれの作動時,対応する出力油圧センサ21a〜21dが,その出力油路の内部圧力の増減に応じて検出信号を電子制御ユニット18に入力し,その信号を受けた電子制御ユニット18は,その出力油路に対応する入口弁5a〜5d及び出口弁6a〜6dを交互に開閉したり,それらの閉弁を保持したりすることにより,その出力油路の内部圧力を適正に制御する。
また,共通の電動モータ17で駆動される第1及び第2油圧ポンプ装置8A,8Bは,それぞれ互いに吸入及び吐出タイミングを等間隔にずらして連動連結される複数のプランジャポンプ8,8…で構成されるので,各油圧ポンプ装置8A,8Bの吸入及び吐出圧力の脈動を振幅を減少させることができる。しかも,各油圧ポンプ装置8A,8Bを構成する複数のプランジャポンプ8,8…の吸入ポートには吸入ダンパ室13iが共通に接続され,またそれらの吐出ポートには吐出ダンパ室13eが共通に接続されるので,これら吸入及び吐出ダンパ室13i,13eの減衰作用により,各油圧ポンプ装置8A,8Bの吸入圧力脈動及び吐出圧力脈動を効果的に平滑化すると共に各プランジャポンプ8の吸入及び吐出抵抗を減少することができる。
次に,図2〜図6により,油路制御用モジュレータ3の具体的構成について説明する。
図2において,油路制御用モジュレータ3は,軽量且つ熱伝導性の良好な金属製,例えばアルミニューム合金製で前記各種油路を内部に形成した基体30と,この基体30と,この基体30に接合される,左右両側面を開放した合成樹脂製のケーシング31と,このケーシング31の開放外側面に接合される合成樹脂製のカバー32とを備える。
基体30は,その右側面を段付きに形成しており,低い側面をデッキ面33とする第1ブロック30aと,高い側面を持つ第2ブロック30bとよりなっている。その第1ブロック30aに,4つの前記車輪ブレーキBa〜Bdに対応する各4つの入口弁5a〜5d及び出口弁6a〜6dと,前記第1及び第2入力油路2A,2bに対応する各2つのレギュレータ弁14,14及びサクション弁16,16と,2つの入力油圧センサ20a,20bと,車輪ブレーキBa〜Bdに対応する4つの出力油圧センサ21a〜21dとが設けられる。これらの配列形態を図3に示す。
即ち,基体30の第1ブロック30aは,そのデッキ面33側から見て,第1及び第2ブロック30a,30bの配列方向に沿う仮想区分線Lにより第1及び第2領域A1,A2に二等分される。そして第1領域A1には,左前輪ブレーキBa系の出口弁6a及び入口弁5aと右後輪ブレーキBc系の出口弁6b及び入口弁5bとが正方形の4頂点に来るように配置され,これらと第2ブロック30bとの間に,第1入力油路2a系のレギュレータ弁14及びサクション弁16が配置される。
第2領域A2には,上記と対称的に,右前輪ブレーキBc系の出口弁6c及び入口弁5cと左後輪ブレーキBd系の出口弁6d及び入口弁5dとが正方形の4頂点に来るように配置され,これらと第2ブロック30bとの間に,第2入力油路2b系のレギュレータ弁14及びサクション弁16が配置される。こうして,各領域A1,A2には,6個の電磁弁が仮想区分線Lに沿って2列に3個宛配置される。
さらに各領域A1,A2において,レギュレータ弁14,14及びサクション弁16,16と,これらに隣接する2個の入口弁5a,5b;5c,5dとに囲まれる部分に入力油圧センサ20a,20bが配置される。また各2個の入口弁5a,5b;5c,5d及び出口弁6a,6b;6c,6dに囲まれる部分に一方の出力油圧センサ21a,21cが,また仮想区分線Lとそれに隣接する出口弁6b,6d及び入口弁5b,5dとに囲まれる部分に他方の出力油圧センサ21b,21dがそれぞれ配置される。
上記全ての電磁弁,即ち入口弁5a〜5d,出口弁6a〜6d,レギュレータ弁14及びサクション弁16,並びに全ての油圧センサ20a,20b,21a〜21dは,それらの軸線が第1ブロックのデッキ面33と直交するように配置され,また入口弁5a〜5d,出口弁6a〜6d,レギュレータ弁14及びサクション弁16と,これらに隣接する油圧センサ20a,20b,21a〜21dとの軸間距離は,全て等しく設定される。
このような配置によれば,デッキ面33の第1及び第2領域A1,A2において,各系統の一対の入口弁入口弁5a,5b;5c,5d,一対の出口弁6a,6b;6c,6d,レギュレータ弁14,サクション弁16と及び3個の油圧センサ20a,21a,21b;20b,21c,21dを殆ど隙間無く合理的に配置することができ,これらを油路制御用モジュレータ3にコンパクトに収容することが可能となり,油路制御用モジュレータのコンパクト化に寄与し得る。
以後,上記入口弁5a〜5d,出口弁6a〜6d,レギュレータ弁14及びサクション弁16を総称して,単に電磁弁Vと呼ぶことにする。これら電磁弁Vの支持構造を次に説明する。
先ず,図5により電磁弁Vの構造について説明しておく。弁組立体34及びコイル組立体35よりなっている。弁組立体34は,円筒状の弁ハウジング36と,この弁ハウジング36の下端部に嵌合固着される弁座部材37と,この弁座部材37と協働して対応する油路を開閉する弁体38を備えて弁ハウジング36に摺動可能に嵌装される可動コア39と,弁ハウジング36の上端部に嵌合固定されて可動コア39に対向配置される固定コア40と,可動コア39を弁体38の閉弁又は開弁方向に付勢する弁ばね41とで構成され,その弁ハウジング36の下半部が,それを囲繞する弁ホルダ42を介して,基体30の第1ブロック30aに設けられる弁取り付け孔43に装着される。こうして第1ブロック30aに装着された弁組立体34は,弁ハウジング36の上半部及び固定コア40を第1ブロック30aのデッキ面33より突出させている。
コイル組立体35は,ボビン45と,このボビン45に巻装されるコイル46と,これらボビン45及びコイル46を収容保持する,磁性体よりなるコイルケース47とで構成され,またそのコイルケース47は,有底円筒状のケース本体47aと,このケース本体47aの開放上面を閉鎖するヨーク板47bとで構成される。ボビン45及びコイルケース47は,第1ブロック30aのデッキ面33より突出した弁ハウジング36及び固定コア40の外周に嵌装される。その際,全ての電磁弁Vのコイル組立体35を軸方向より挟持するように金属製の第1支持板49及び第2支持板50が配置される。第1及び第2支持板49,50は,何れもケーシング31の中空部の横断面に略対応した形状をなしており,したがって,それぞれの板面は,それに当接する全てのコイル組立体35の端面の総合面積より充分広くなっている。
第1支持板49は,図5及び図6に示すように,各複数の第1透孔63,63…及び第2透孔64,64…が設けられ,これら第1透孔63,63…に全ての電磁弁Vが挿通され,また第2透孔64,64…に全ての油圧センサ20a,20b,21a〜21dが挿通される。そして,第1支持板49は,全てのコイルケース47の内端面を支承するように第1ブロック30aのデッキ面33に密着して配置され,第2支持板50は全てのコイルケース47の外端面に重ねられる。
図3,図4及び図6に示すように,第1支持板49の周縁部には,外側方に突出する複数のボス49a,49a…が突設されており,これらボス49a,49a…と第2支持板50との間に複数のディスタンスカラー31a,31a…が介装される。そして,第2支持板50,ディスタンスカラー31a,31a…及びボス49a,49a…に挿通される複数の内側ボルト51,51…を第1ブロック30aに螺合緊締することにより,第1及び第2支持板49,50は,協働して,全てのコイル組立体35を軸方向から挟持しながら,第1ブロック30a即ち基体30に固定することになる。
その際,第1支持板49と各コイル組立体35との間には,各コイル組立体35の,対応する弁組立体34の弁ハウジング36周りの回転を阻止する回り止め手段52が設けられる。この回り止め手段52は,図示例では,第1支持板49及びコイルケース47の互いに当接する対向面の一方に設けた1つ又は複数の位置決め孔53と,この位置決め孔53に係合するようにそれら対向面の他方に形成した1つ又は複数の位置決め突起54とで構成される。図示例では,位置決め孔53をコイルケース47側に,位置決め突起54を第1支持板49側にそれぞれ設けたが,それぞれ反対側に設けることもできる。また,この回り止め手段52は,第2支持板50とコイルケース47との間に設けることもできる。尚,上記内側ボルト51,51…は,本発明の金属製固着部材に相当する。
前記複数のディスタンスカラー31a,31a…は,全てのコイル組立体35を囲むように配置される合成樹脂製のケーシング31の内側壁に一体成形される。したがって,内側ボルト51,51…により第1及び第2支持板49,50をディスタンスカラー31a,31a…と共に第1ブロック30aに固着すると,同時にケーシング31も第1ブロック30aに固着することができる。
再び図4において,カバー32の内面には,上記全ての電磁弁Vの通電を制御する前記前記電子制御ユニット18が取り付けられる。この電子制御ユニット18は,複数のボルト55によりカバー32の内面に固着される上下2段の第1及び第2回路基板56a,56bと,これら第1及び第2回路基板56a,56bにそれぞれ実装される各種電子部品57とで構成され,第1又は第2回路基板56a,56bには,カバー32がケーシング31上端面の定位置に重ねられたとき,前記各コイル組立体35の通電端子58を受け入れるコネクタ部を備えている。
ケーシング31外端面の定位置に重ねられたカバー32は,その周縁部と,ケーシング31の周壁とを貫通する複数の外側ボルト59,59…を第1ブロック30aに螺合緊締することにより,ケーシング31と共に第1ブロック30aに固着される。
第1ブロック30aのデッキ面33とそれに接合されるケーシング31の内端面との間には第1シール部材61が,またケーシング31の外端面とカバー32との接合面間には第2シール部材62がそれぞれ介装され,これらによりケーシング31への異物の侵入を防ぐことができる。
上記のように,電子制御ユニット18に通電端子58を接続される各電磁弁Vのコイル組立体35は,第1及び第2支持板49,50により挟持されつゝ基体30に固定され,またケーシング31に固定されるカバー32に電子制御ユニット18が固定されるので,基体30,各コイル組立体35及び電子制御ユニット18の各間の相対移動を強固に阻止することができ,したがって油路制御用モジュレータ3に衝撃的な振動が加えられた場合でも,各コイル組立体35の通電端子58自体,及び通電端子58と電子制御ユニット18との接続部での応力集中を確実に防ぐことができる。また各コイル組立体35の振動による回転が,各コイル組立体35と第1及び第2支持板49,50の少なくとも一方との間に設けられる回り止め手段52により確実に阻止されるから,各コイル組立体35の回転による通電端子58自体,及び通電端子58と電子制御ユニット18との接続部での応力集中を確実に防ぐことができる。
また第1及び第2支持板49,50は,金属製であると共に,それぞれの板面が,それに当接する全コイル組立体35の端面の総合面積より広くなっているから,全コイル組立体35からの熱引きと放熱の役割をも果たすことができ,各コイル組立体35の通電による過熱を防ぐことができる。
しかも,各コイル組立体35の下端面を支承する第1支持板49は,金属製の基体30のデッキ面33に密着しているから,第1支持板49が各コイル組立体35から受けた熱を基体30に効率良く伝達させることができ,また各コイル組立体35の上端面を押える第2支持板50は,内側ボルト51,51…を介して基体30に連結しているから,第2支持板50が各コイル組立体35から受けた熱を内側ボルト51,51…を介して基体30に効率良く伝達させることができる。したがって,コイル組立体35の過熱のみならず,ケーシング31内の温度上昇をも抑えることができ,コイル組立体35の耐久性向上及び磁性特性の安定化と,電子制御ユニット18の耐久性向上に寄与し得る。
図2及び図3に示すように,一方,第2ブロック30bの左側面には前記電動モータ17が取り付けられ,それによって回転駆動されるカム軸60が前記仮想区分線Lと直交するようにして第2ブロック30bに配置される。また第2ブロック30bには,前記第1及び第2ポンプ装置8A,8Bをそれぞれ構成する複数のプランジャポンプ8,8…;8,8…がカム軸60を挟んで互いに対向するようにして配置される。各ポンプ装置8A,8Bおいて,複数のプランジャポンプ8,8…は,カム軸60の軸方向に沿って配置され,カム軸60には,これらプランジャポンプ8,8…のプランジャを往復作動する複数のカム60a,60a…が回転方向の位相を等間隔にずらして備えられている。したがって,カム軸60の回転によれば,各油圧ポンプ装置8A,8Bにおいて,複数のプランジャポンプ8,8…が等間隔の時間を置いて順次作動することになり,前述のように,各油圧ポンプ装置8A,8Bの吸入圧力及び吐出圧力の脈動の平滑化を図ることができる。しかも,第1及び第2ポンプ装置8A,8Bは,カム軸60を挟んで対向配置されるから,これらを第2ブロック30bの偏平状の狭小なスペースを使用してコンパクトに収容することができる。
さらに第2ブロック30bには,第1及び第2油圧ポンプ装置8A,8Bにそれぞれ対応する円筒状で互いに容量を略等しくした前記吸入及び吐出ダンパ室13i,13eが設けられる。その際,各吸入及び吐出ダンパ室13i,13eは,それらの軸線が対応する油圧ポンプ装置8A,8Bの複数のプランジャポンプ8,8…に近接し,且つそれらプランジャポンプ8,8…の配列方向に沿うように配置される。こうした配置によれば,大容量の吸入及び吐出ダンパ室13i,13eを対応する第1及び第2油圧ポンプ装置8A,8Bと共に,第2ブロック30bにコンパクトに収容することが可能となり,これら吸入及び吐出ダンパ室13i,13eが大なる減衰機能をバランスよく発揮し,各油圧ポンプ装置8A,8Bの吸入圧力脈動及び吐出圧力脈動を効果的に平滑化すると共に各プランジャポンプ8の吸入及び吐出抵抗を減少させることができる。その結果,各油圧ポンプ装置8A,8Bの圧力脈動による振動及び騒音の発生を効果的に防ぐと共に,電動モータ17の負荷の軽減を図ることができ,しかも油路制御用モジュレータ3のコンパクト化に寄与し得る。
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,本発明は後輪駆動車のブレーキ装置にも適用可能である。
本発明の油路制御用モジュレータを備えた自動車用ブレーキ装置の油圧回路図。 上記油路制御用モジュレータの側面図。 図2の3−3線断面図。 図3の4−4線断面図。 図3の5−5線断面図。 上記油路制御用モジュレータにおける第1支持板の平面図。
符号の説明
3・・・・油路制御用モジュレータ
18・・・電子制御ユニット
30・・・基体
31・・・ケーシング
33・・・デッキ面
34・・・弁組立体
35・・・コイル組立体
43・・・弁取り付け孔
49・・・第1支持板
50・・・第2支持板
51・・・金属製固着部材,ボルト(内側ボルト)
52・・・回り止め手段
V・・・・電磁弁

Claims (4)

  1. 内部に油路を持つ基体(30)のデッキ面(33)にケーシング(31)を接合してなり,前記油路を制御する複数の電磁弁(V)の弁組立体(34)を,ケーシング(31)内で前記デッキ面(33)に開口する弁取り付け孔(43)に装着すると共に,同電磁弁(V)のコイル組立体(35)を前記デッキ面(33)に設置し,このコイル組立体(35)の通電制御を行う電子制御ユニット(18)をケーシング(31)に取り付けた,油路制御用モジュレータにおいて,
    前記コイル組立体(35)を軸方向両端から挟持する金属製の一対の第1及び第2支持板(49,50)をケーシング(31)内で基体(30)に固着し,前記各支持板(49,50)の板面を,それに当接する全電磁弁(V)のコイル組立体(35)の端面の総合面積より広くしたことを特徴とする,油路制御用モジュレータ。
  2. 請求項1記載の油路制御用モジュレータにおいて,
    前記第1支持板(49)を基体(30)のデッキ面(33)に密着させると共に,前記第2支持板(50)を金属製固着部材(51)を介して基体(30)に締結したことを特徴とする,油路制御用モジュレータ。
  3. 請求項1又は2記載の油路制御用モジュレータにおいて,
    前記第1及び第2支持板(49,50)の少なくとも一方と前記コイル組立体(35)との間に,該コイル組立体(35)の回転を阻止する回り止め手段(52)を設けたことを特徴とする,油路制御用モジュレータ。
  4. 請求項2に記載の油路制御用モジュレータにおいて,
    前記第1及び第2支持板(49,50)間に,ケーシング(31)に一体に形成したディスタンスカラー(31a)を配置し,このディスタンスカラー(31a)を貫通する,前記金属製固着部材としてのボルト(51)により前記第1及び第2支持板(49,50)を基体(30)に固着したことを特徴とする,油路制御用モジュレータ。
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