JPH09159044A - 電磁弁装置 - Google Patents

電磁弁装置

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JPH09159044A
JPH09159044A JP31669395A JP31669395A JPH09159044A JP H09159044 A JPH09159044 A JP H09159044A JP 31669395 A JP31669395 A JP 31669395A JP 31669395 A JP31669395 A JP 31669395A JP H09159044 A JPH09159044 A JP H09159044A
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skirt portion
solenoid valve
plunger
valve
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Koji Oshita
浩司 大下
Akifumi Tamaoki
章文 玉置
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加や組付性の悪化を伴うこと無
く、コアとプランジャとの間に設けられるエアギャップ
を適正に維持でき特性にバラツキを生じることがない電
磁弁装置を得る。 【解決手段】 電磁弁装置10では、ガイドブロック1
4のテーパフランジ部17に凸部19が形成されてお
り、スリーブ28のスカート部30はこの凸部19に当
接し、この状態でかしめ力により圧接される。したがっ
て、かしめ固定する際に、ガイドブロック14とスリー
ブ28の当接位置のバラツキが抑制されると共に、スリ
ーブ28(圧接部32)に作用する変形力が小さくな
り、スリーブ28が変形することがない。これにより、
コア34とプランジャ24の相対位置が変化することが
なく、エアギャップΔGが変化することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁弁装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキ装置においては、急制動
時等における車輪のロックを防止するためにABS(ア
ンチロックブレーキシステム)が設けられているものが
ある。このABSは、一般的にスピードセンサ、ABS
コンピューター及びABSアクチュエーター等によって
構成されており、さらに、ABSアクチュエーターは複
数の電磁弁及びポンプ等から構成されている。
【0003】ここで、図7には従来の電磁弁の一例が示
されている[自動車技術事例集:発行番号93907
(発行日:1994.1.10)]。この電磁弁80で
は、スリーブ82にコア84が圧入されて固定されてお
り、さらにプランジャ86が移動可能に収納されてい
る。プランジャ86にはシャフト88が一体に固定され
ており、コア84を貫通すると共に先端には弁体90が
設けられている。この電磁弁80は、シートバルブ92
により形成された流路94に弁体90が対応する状態
で、スリーブ82の下端部がハウジング96にかしめ固
定されている。スリーブ82の周囲にはコイルを内蔵し
たヨーク(図示省略)が配置されている。
【0004】これにより、コイルに通電されることによ
りプランジャ86がコア84に吸引されてシャフト88
と共に移動し、弁体90がシートバルブ92に当接して
流路94が閉じられる構成である。
【0005】ところで、前述の如く構成される従来の電
磁弁80では、ハウジング96に形成された所定の溝内
に、スリーブ82の下端開口縁に形成されたスカート部
82Aを被せた後に、シール部98によってスカート部
82Aをハウジング96に圧接させた状態で、溝の周縁
部分(かしめ部100)をかしめて固定する構成であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁弁80においては、前述の如くシール部
98によってスリーブ82のスカート部82Aとハウジ
ング96とを圧接しかしめて固定する際に、スカート部
82Aとハウジング96とが最初に当接する位置(点)
を支点としスカート部82Aの先端を力点とする回転モ
ーメントがスリーブ82に作用し、このため、スリーブ
82が不要に変形する(膨らむ)可能性があった。この
ようなスリーブ82の変形が生じると、コア84とスリ
ーブ82との圧入部分が緩み、このためコア84がプラ
ンジャ86に対して変位してしまい、当初は適切に設定
されたエアギャップΔG(プランジャ86とコア84と
の対向間隙)が変化することになり、電磁弁80の所定
の特性にバラツキが生じてしまう。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、部品点数の増
加や組付性の悪化を伴うこと無く、コアとプランジャと
の間に設けられるエアキャップを適正に維持でき特性に
バラツキを生じることがない電磁弁装置を得ることが目
的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
磁弁装置は、弁室が形成されたボディと、有底円筒形の
開口端に外向きに折曲げられたスカート部が形成され、
コアが固定されると共に、前記開口端の側が前記ボディ
に一体に固定されたスリーブと、前記スリーブ内に移動
可能に配置されるプランジャと、前記プランジャに一体
的に設けられ流路を開閉する弁体と、前記弁体に対向し
て位置して前記ボディに固定され前記弁体が着座する弁
座を形成する弁座形成体と、前記スリーブの外周に設け
られ前記コアとプランジャとの間に磁力を印加する磁力
印加手段と、を有し、前記スリーブのスカート部を前記
ボディに圧接した状態で装置ハウジングに固定されて成
る電磁弁装置であって、前記圧接時に、前記スリーブの
スカート部と前記ボディとの当接位置を決定する当接位
置決定手段を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項1記載の電磁弁装置では、ボディに
一体に固定されたスリーブのスカート部がボディに圧接
された状態で装置ハウジングに固定される。
【0010】ここで、ボディへの圧接時には、スリーブ
のスカート部とボディとは互いの当接位置が当接位置決
定手段によって一義的に決定される。すなわち、スリー
ブのスカート部とボディとは常に一定の位置で当接し合
い、当接位置のバラツキが抑制される。
【0011】したがって、コアとプランジャとの間に設
けられるエアギャップを予め適切に調節しておけば、ス
リーブ及びボディを装置ハウジングに固定する際に、ス
リーブすなわちコアとボディすなわちプランジャの相対
位置に基づくエアギャップが、個々の電磁弁装置におい
て変化することはない。したがって、電磁弁装置の所定
の特性にバラツキを生じることがない。
【0012】請求項2に係る発明の電磁弁装置は、請求
項1記載の電磁弁装置において、前記当接位置決定手段
は、前記スリーブのスカート部、または前記スカート部
に対応する前記ボディに一体的に設けられた凸部とされ
ることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の電磁弁装置では、スリーブ
のスカート部とボディとの当接位置を決定する凸部が、
スリーブのスカート部、またはスカート部に対応するボ
ディに設けられるため、これらのスカート部またはボデ
ィの成形と同時に凸部(当接位置決定手段)を成形する
ことができ、コスト高になることがない。
【0014】請求項3に係る発明の電磁弁装置は、請求
項1または請求項2記載の電磁弁装置において、前記当
接位置決定手段は、前記スカート部の折曲げ基端部より
も、前記スカート部の先端に接近して設けられることを
特徴としている。
【0015】請求項3記載の電磁弁装置では、スリーブ
及びボディを装置ハウジングに固定する際に、この固定
力(圧接力)により当接位置決定手段(凸部)を支点と
しスカート部先端を力点とする回転モーメントがスリー
ブ(円筒形本体部分)に作用する。しかしながら、当接
位置決定手段(凸部)は、スカート部の折曲げ基端部よ
りもスカート部の先端に接近して設けられるため(換言
すれば、力点に接近して設けられるため)、発生する回
転モーメントは小さくなる。したがって、スリーブ(ス
カート部の折曲げ基端部の側)に作用する力は小さく、
スリーブの変形量を小さくすることができる。
【0016】したがって、スリーブ及びボディを装置ハ
ウジングに固定する際にスリーブがボディに対して変位
する量が小さく、スリーブすなわちコアとボディすなわ
ちプランジャの相対位置は変化せず、エアギャップの変
化量が小さい。したがって、電磁弁装置の所定の特性に
バラツキを生じることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
る電磁弁装置10の全体構成が断面図にて示されてい
る。
【0018】電磁弁装置10は、車両のABSに設けら
れたABSアクチュエーターに内蔵されており、バルブ
ユニット12を備えている。バルブユニット12は、ボ
ディとしてのガイドブロック14を備えている。ガイド
ブロック14は円筒ブロック状に形成されており、中央
部分には弁室16が形成されている。また、ガイドブロ
ック14にはテーパフランジ部17が形成されている。
図2に詳細に示す如く、このテーパフランジ部17のテ
ーパ面は、異なるテーパ角で連続する二段テーパ面とさ
れており、その角部分(境界部分)は当接位置決定手段
を構成する凸部19となっている。さらにこの凸部19
は、テーパフランジ部17の基端部Aよりも先端部Bに
接近して設けられている。
【0019】さらに、ガイドブロック14には長手軸芯
に沿ってガイド孔18が形成されており、シャフト20
が移動可能に支持されている。
【0020】シャフト20の一端部は弁室16に達して
おり、さらに球形の弁体22が設けられている。また、
シャフト20の他端部はガイドブロック14からさらに
外部に突出しており、プランジャ24が固定されてい
る。したがって、プランジャ24とシャフト20は常に
一体的に移動する。
【0021】プランジャ24の周囲には、スリーブ28
が配置されている。スリーブ28は上壁28Aを有する
略円筒形に形成されており、下端部はスカート状に拡径
されてスカート部30が形成されている。このスリーブ
28がプランジャ24を被覆した状態で、スカート部3
0近傍の圧入部32にてガイドブロック14の上端部が
圧入され、スリーブ28のスカート部30がガイドブロ
ック14のテーパフランジ部17に圧接した状態でスリ
ーブ28とガイドブロック14とが一体的に固定されて
いる。
【0022】また、スリーブ28の内側にはプランジャ
24に対向してコア34がかしめ固定されており、さら
に、コア34に設けられた有底孔26内には、リターン
スプリング36が設けられている。これにより、プラン
ジャ24すなわちシャフト20は常にコア34から離間
する方向へ付勢されている。
【0023】一方、ガイドブロック14の下端部(弁室
16の直下)には、弁座形成体としてのシートバルブ4
0が圧入されて固定されている。すなわち、シートバル
ブ40はガイドブロック14と一体となってスリーブ2
8に固定されている。シートバルブ40の軸芯にはシャ
フト20と同一軸線とされた流路42が形成されてお
り、上端開口部は弁室16に位置して弁体22に対向し
ている。したがって、通常はリターンスプリング36の
付勢力によってシートバルブ40の方向へ付勢された弁
体22は流路42を閉鎖しており、さらに、プランジャ
24とコア34との間には所定のエアギャップΔG(例
えば、0.30〜0.35mm)が設けられている。
【0024】なお、弁座形成体としてのシートバルブ4
0をガイドブロック14と一体形成して単一部品として
構成してもよい。
【0025】また、シートバルブ40の周囲には、カッ
プシール44が取り付けられている。
【0026】以上の如く、シートバルブ40及びガイド
ブロック14、スリーブ28、シャフト20及びプラン
ジャ24等によって構成されるバルブユニット12は単
一のユニット部品とされており、このバルブユニット1
2がABSアクチュエータのハウジング46に取り付け
られている。ハウジング46は例えばアルミ製とされて
おり、バルブユニット12はハウジング46に形成され
た取付孔48に挿入され、スカート部30にバックアッ
プリング50が重ね合わされた状態で全周をかしめられ
て取り付けられている。
【0027】ハウジング46に取り付けられたバルブユ
ニット12(スリーブ28)の周囲には、インナヨーク
52及びコイル54を内蔵したヨーク56が配置されて
いる。これにより、コイル54に通電されることによ
り、リターンスプリング36の付勢力に抗してプランジ
ャ24がコア34に吸引されてシャフト20と共に移動
し、弁体22が流路42から離間して流路42が開放さ
れる構成である。
【0028】また、ハウジング46に形成された取付孔
48には、ガイドブロック14の弁室16に対応して油
路57及び油路58が形成されている。油路57はブレ
ーキ装置のマスタシリンダ(図示省略)に連通してお
り、油路58はホイールシリンダ(図示省略)に連通し
ている。また、取付孔48の底部にはシートバルブ40
の流路42に対応して油路59が形成されており、リザ
ーバ(図示省略)に連通している。
【0029】次に、本実施の形態の作用を電磁弁装置1
0を製造する(組付ける)手順に従って説明する。
【0030】上記構成の電磁弁装置10では、先ずコア
34がスリーブ28にかしめにより固定される。次い
で、シャフト20が固定されたプランジャ24をリター
ンスプリング36と共にスリーブ28内に挿入し、さら
にガイドブロック14をスリーブ28と重ね合わせた後
に圧入部32にて圧入して固定する。さらに、カップシ
ール44を装着したシートバルブ40をガイドブロック
14に圧入して固定し、以上によりバルブユニット12
が完成する。
【0031】その後は、ユニット化されたバルブユニッ
ト12のスリーブ28(スカート部30)をバックアッ
プリング50と共にハウジング46にかしめ固定し、さ
らに、ハウジング46に取り付けられたバルブユニット
12(スリーブ28)の周囲に、インナヨーク52及び
コイル54を内蔵したヨーク56を取り付けて、電磁弁
装置10が完成する。
【0032】ここで、電磁弁装置10では、バックアッ
プリング50による圧接時には、スリーブ28のスカー
ト部30とガイドブロック14のテーパフランジ部17
とは、互いの当接位置が当接位置決定手段によって一義
的に決定される。すなわち、スリーブ28のスカート部
30は、ガイドブロック14のテーパフランジ部17に
形成された二段テーパ面の凸部19に当接し、この状態
でかしめ力により圧接される。このため、スリーブ28
のスカート部30とガイドブロック14のテーパフラン
ジ部17とは常に一定の位置(凸部19)で当接し合
い、当接位置のバラツキが抑制される。
【0033】したがって、コア34とプランジャ24と
の間に設けられるエアギャップΔGを予め適切に調節し
ておけば、スリーブ28及びガイドブロック14をバッ
クアップリング50と共にハウジング46にかしめ固定
する際に、スリーブ28すなわちコア34とガイドブロ
ック14すなわちプランジャ24の相対位置に基づくエ
アギャップΔGが、個々の電磁弁装置10において変化
することがない。したがって、個々の電磁弁装置10の
特性にバラツキを生じることがない。
【0034】さらに、スリーブ28及びガイドブロック
14をバックアップリング50と共にハウジング46に
かしめ固定する際に、かしめ力により凸部19を支点と
しスカート部30の先端を力点とする回転モーメントが
スリーブ28(圧入部32)に作用する。しかしなが
ら、凸部19は、テーパフランジ部17の基端部Aより
も先端部Bに接近して設けられているため、換言すれ
ば、スリーブ28のスカート部30はその折曲げ基端部
よりも先端部に接近した位置が、テーパフランジ部17
の凸部19に当接するため(換言すれば、力点に接近し
た位置に凸部19が設けられた構成であるため)、発生
する回転モーメントは小さくなる。したがって、スリー
ブ28(圧入部32)に作用する力は小さく、スリーブ
28(圧入部32)が変形することがない。
【0035】ここで、図3には、テーパフランジ部17
の凸部19の形成位置における径寸法φPと、スリーブ
28とガイドブロック14のかしめ固定前後における相
対位置変化との関係についての実験結果が示されてい
る。また、図4には、同様に、テーパフランジ部17の
凸部19の形成位置における径寸法φPと、かしめ固定
前後におけるスリーブ28(圧入部32)の変形(膨ら
み)状態との関係についての実験結果が示されている。
【0036】これらのグラフに示す如く、径寸法φPが
大きい場合、すなわち凸部19がテーパフランジ部17
の先端部Bに接近して設けられるに伴って、スリーブ2
8とガイドブロック14のかしめ固定前後における相対
位置変化量およびスリーブ28(圧入部32)の変形
(膨らみ)が小さくなっていることが判る。
【0037】したがって、スリーブ28及びガイドブロ
ック14をバックアップリング50と共にハウジング4
6にかしめ固定する際に、スリーブ28がガイドブロッ
ク14に対して変位することがなく、スリーブ28すな
わちコア34とガイドブロック14すなわちプランジャ
24の相対位置は変化せず、エアギャップΔGが変化す
ることはない。したがって、電磁弁装置10の所定の特
性にバラツキを生じることがない。
【0038】また、電磁弁装置10では、前述の如くス
リーブ28のスカート部30とガイドブロック14のテ
ーパフランジ部17との当接位置を決定する凸部19
が、テーパフランジ部17に設けられるため、ガイドブ
ロック14の成形と同時にこの凸部19(当接位置決定
手段)を成形することができ、コスト高になることがな
い。
【0039】さらに、本実施の形態に係る電磁弁装置1
0では、テーパフランジ部17のテーパ面を異なるテー
パ角で連続する二段テーパ面とし、その角部分(境界部
分)が当接位置決定手段を構成する凸部19とされた構
成であるため、スリーブ28のスカート部30がテーパ
フランジ部17に圧接される際には、凸部19よりも先
端部Bの側の全域に渡るテーパフランジ部17がスカー
ト部30に当接する状態となる。したがって、スカート
部30のテーパフランジ部17に対する圧接力が分散さ
れて、スカート部30への応力集中が少なくなる。
【0040】またさらに、本実施の形態に係る電磁弁装
置10では、バルブユニット12は、スリーブ28のス
カート部30にバックアップリング50を重ね合わせた
状態で全周をかしめ固定されているため、ハウジング4
6のかしめ部分の応力集中が避けられ、例えばハウジン
グ46をアルミ製とした場合であってもシール性を確実
に保持することができる。
【0041】なお、前記実施の形態においては、ガイド
ブロック14のテーパフランジ部17のテーパ面を、異
なるテーパ角で連続する二段テーパ面とすることによ
り、その凸部19が当接位置決定手段を構成した例を説
明したが、当接位置決定手段はこのような凸部19に限
らず他の構成であってもよい。
【0042】例えば、図5に示す電磁弁装置60の如
く、ガイドブロック14のテーパフランジ部17に単に
突起62を形成した構成としてもよく、あるいは、図6
に示す電磁弁装置70の如く、スリーブ28のスカート
部30に突起72を形成した構成としてもよい。
【0043】これらの場合であっても、スリーブ28の
スカート部30とガイドブロック14のテーパフランジ
部17とは常に一定の位置(突起62あるいは突起7
2)で当接し合い、当接位置のバラツキが抑制される。
さらに、スリーブ28(圧入部32)が変形することが
ない。したがって、スリーブ28すなわちコア34とガ
イドブロック14すなわちプランジャ24の相対位置は
変化せず、エアギャップΔGが変化することはない。し
たがって、所定の特性にバラツキを生じることがない。
【0044】なお、前記各実施の形態においては、ガイ
ドブロック14をスリーブ28と重ね合わせて圧入部3
2にて圧入して固定した後に、シートバルブ40をガイ
ドブロック14に圧入して固定する構成として説明した
が、これに限らず、先ず始めにシートバルブ40をガイ
ドブロック14に圧入して固定した後に、このガイドブ
ロック14をスリーブ28に固定する構成としてもよ
い。この場合には、ガイドブロック14をスリーブ28
と重ね合わせて位置決めする段階においてエアギャップ
ΔGを適切に設定し管理することができる。したがっ
て、ガイドブロック14をシートバルブ40と共にスリ
ーブ28に固定する際の位置決めを予め適切に調節して
おけば、バルブユニット12(スリーブ28)をハウジ
ング46にかしめ固定する際にスリーブ28すなわちコ
ア34とガイドブロック14すなわちプランジャ24の
相対位置が変化することがないため、エアギャップΔG
が変化することはなく所定値で確実に維持される。
【0045】また、前記各実施の形態においては、電磁
弁装置10(バルブユニット12)等が、アルミ製とさ
れたハウジング46に取り付けられた構成として説明し
たが、本発明はこれに限らず、アルミ以外の他の材質の
ハウジングであっても適用可能である。
【0046】また、前記各実施の形態においては、通常
は弁体22が流路42を閉鎖する常閉型の電磁弁装置1
0、60、70について説明したが、本発明はこれに限
らず、常開型の電磁弁であっても適用することができ
る。
【0047】さらに、前記実施の形態においては、車両
のABSに設けられたABSアクチュエーターに内蔵さ
れた電磁弁装置10、60、70について説明したが、
本発明はこれに限らず、ABSアクチュエーター以外の
他の電磁弁に適用することも当然に可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る電磁弁装
置は、部品点数の増加や組付性の悪化を伴うこと無く、
コアとプランジャとの間に設けられるエアキャップを適
正に維持でき特性にバラツキを生じることがないという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電磁弁装置の構成を
示す断面図である。
【図2】図1に示す電磁弁装置のテーパフランジ部の凸
部及びスリーブのスカート部の詳細を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る電磁弁装置のテーパ
フランジ部の凸部の形成位置における径寸法と、スリー
ブとガイドブロックのかしめ固定前後における相対位置
変化との関係を示す線図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電磁弁装置のテーパ
フランジ部の凸部の形成位置における径寸法と、かしめ
固定前後におけるスリーブの変形状態との関係を示す線
図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る電磁弁装置のテ
ーパフランジ部及びスリーブのスカート部の詳細を示す
断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る電磁弁装置のテ
ーパフランジ部及びスリーブのスカート部の詳細を示す
断面図である。
【図7】従来の電磁弁の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電磁弁装置 12 バルブユニット 14 ガイドブロック(ボディ) 17 テーパフランジ部 19 凸部(当接位置決定手段) 20 シャフト 22 弁体 24 プランジャ 28 スリーブ 30 スカート部 34 コア 40 シートバルブ(弁座形成体) 42 流路 46 ハウジング 60 電磁弁 62 突起(当接位置決定手段) 70 電磁弁 72 突起(当接位置決定手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁室が形成されたボディと、 有底円筒形の開口端に外向きに折曲げられたスカート部
    が形成され、コアが固定されると共に、前記開口端の側
    が前記ボディに一体に固定されたスリーブと、 前記スリーブ内に移動可能に配置されるプランジャと、 前記プランジャに一体的に設けられ流路を開閉する弁体
    と、 前記弁体に対向して位置して前記ボディに固定され前記
    弁体が着座する弁座を形成する弁座形成体と、 前記スリーブの外周に設けられ前記コアとプランジャと
    の間に磁力を印加する磁力印加手段と、 を有し、前記スリーブのスカート部を前記ボディに圧接
    した状態で装置ハウジングに固定されて成る電磁弁装置
    であって、 前記圧接時に、前記スリーブのスカート部と前記ボディ
    との当接位置を決定する当接位置決定手段を備えたこと
    を特徴とする電磁弁装置。
  2. 【請求項2】 前記当接位置決定手段は、前記スリーブ
    のスカート部、または前記スカート部に対応する前記ボ
    ディに一体的に設けられた凸部とされることを特徴とす
    る請求項1記載の電磁弁装置。
  3. 【請求項3】 前記当接位置決定手段は、前記スカート
    部の折曲げ基端部よりも、前記スカート部の先端に接近
    して設けられることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の電磁弁装置。
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