JPH10220625A - 電磁弁装置 - Google Patents

電磁弁装置

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JPH10220625A
JPH10220625A JP2054897A JP2054897A JPH10220625A JP H10220625 A JPH10220625 A JP H10220625A JP 2054897 A JP2054897 A JP 2054897A JP 2054897 A JP2054897 A JP 2054897A JP H10220625 A JPH10220625 A JP H10220625A
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JP
Japan
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valve
guide block
seat
press
solenoid valve
Prior art date
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Application number
JP2054897A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Takao
康秀 高尾
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な圧入代寸法の管理や圧入荷重の監視
を必要とせず、使用状態においてもエアギャップを適正
に維持することができる電磁弁装置を得る。 【解決手段】 電磁弁10では、ガイドブロック14に
シートバルブ34が圧入されており、ガイドブロック1
4のかしめ部18がかしめられることにより、かしめ部
18の先端がフランジ部36に圧接した状態で、シート
バルブ34がガイドブロック14に強固に一体に固定さ
れている。したがって、電磁弁10の使用状態において
シートバルブ34に軸方向荷重(例えば、ブレーキ油
圧)が加わった場合であっても、シートバルブ34とガ
イドブロック14との圧入代が変化することがない。こ
のため、エアギャップΔGが変化することがなく、バル
ブ特性が変化することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のABS(アン
チロックブレーキシステム)等に用いられる電磁弁装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキ装置においては、急制動
時等における車輪のロックを防止するためにABSが設
けられているものがある。このABSは、一般的にスピ
ードセンサ、ABSコンピューター及びABSアクチュ
エーター等によって構成されており、さらに、ABSア
クチュエーターは複数の電磁弁及びポンプ等から構成さ
れている。
【0003】ここで、ABSアクチュエーターに設けら
れた電磁弁として好適なものを既に本出願人が提案して
いる(特開平7−280122号公報)。
【0004】前記公報に開示される電磁弁では、シート
バルブにより流路が形成されており、この流路を開閉す
る弁体が設けられたシャフトを備えている。シャフトは
ガイドブロックによって移動可能に支持されており、さ
らに、弁体と反対側にはプランジャが固定されている。
プランジャの周囲には、スリーブが配置されており、さ
らにスリーブの周囲にはコイルを内蔵したヨークが配置
されている。コイルに通電されることにより、プランジ
ャが吸引されてシャフトと共に移動し、弁体が流路から
離間(または、接近)して流路が開放(または、閉鎖)
される構成である。
【0005】またさらに、前記電磁弁では、スリーブが
ハウジングにかしめ固定される以前において、このスリ
ーブがプランジャと共にシャフトを支持するガイドブロ
ックに一体的に固定されてバルブユニットとして構成さ
れている。したがって、コアとプランジャとの間(ある
いは、弁体とシートバルブの流路との間)に設けられる
エアギャップが製造過程において変化することがない。
【0006】すなわち、このエアギャップは、シートバ
ルブをガイドブロックに固定する際の圧入寸法によって
一義的に決定され、この寸法のみを管理することで(換
言すれば、バルブユニットとして管理することで)、各
部品の寸法誤差や溶接誤差を吸収してエアギャップを所
定値に設定できる。したがって、シートバルブをガイド
ブロックに固定する際の圧入寸法を予め適切に調節して
おけば、バルブユニット(スリーブ)をハウジングにか
しめ固定する際に仮にハウジングの肉の流動によりスリ
ーブがハウジングに対して軸方向に変位しても、スリー
ブ内のコアとガイドブロックすなわちプランジャの相対
位置は変化せず、エアギャップが変化することはなく所
定値で確実に維持される。
【0007】しかしながら、前述の如き電磁弁において
は、単に圧入することでシートバルブとガイドブロック
とを連結固定した構造であるため、各部品の組付け製造
段階においてエアギャップを正確に所定値に設定してい
ても(換言すれば、シートバルブをガイドブロックに圧
入固定する際の圧入寸法を予め適切に調節してエアギャ
ップを所定値に維持していても)、その後の使用状態に
おいてシートバルブに軸方向荷重(例えば、ブレーキ油
圧)が加わると、シートバルブとガイドブロックとの圧
入代が変化してしまう可能性がある。シートバルブとガ
イドブロックとの圧入代が変化すると、エアギャップが
変化し、バルブ特性が変化してしまうことになる。
【0008】このため、シートバルブとガイドブロック
との圧入代が変化しないようにシートバルブとガイドブ
ロックの圧入代寸法を極めて高精度に管理したり、圧入
時の荷重を監視しながら慎重に圧入作業を実施し圧入作
業結果の良否判定を行う等の対策が必要であり、コスト
高の原因であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、高精度な圧入代寸法の管理や圧入荷重の監視をし
ながらの慎重な圧入作業等を必要とすることなく、使用
状態においてもコアとプランジャとの間(あるいは、弁
体とシートバルブの流路との間)に設けられるエアキャ
ップを適正に維持することができる電磁弁装置を得るこ
とが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
磁弁装置は、流路を開閉する弁体が設けられたシャフト
と、前記シャフトの前記弁体と反対側に固定されたプラ
ンジャと、前記シャフトをガイドするガイドブロック
と、前記弁体に対向して前記ガイドブロックに圧入され
て連結固定され前記弁体が着座する弁座を形成する弁座
形成体と、を有する電磁弁装置において、前記弁座形成
体とガイドブロックとの間の相対移動を阻止する相対移
動阻止手段を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項1記載の電磁弁装置では、弁座形成
体はガイドブロックに圧入されて連結固定される。ここ
で、弁座形成体とガイドブロックは、相対移動阻止手段
によって互いの相対移動が阻止される。したがって、使
用状態においてシートバルブに軸方向荷重(例えば、ブ
レーキ油圧)が加わった場合であっても、シートバルブ
とガイドブロックとの圧入代が変化することがない。こ
のため、エアギャップが変化することがなく、バルブ特
性が変化することを防止できる。
【0012】また、相対移動阻止手段によって弁座形成
体とガイドブロックの相対移動を阻止する構成であるた
め、従来の如く弁座形成体とガイドブロックとの圧入代
が変化しないように弁座形成体とガイドブロックの圧入
代寸法を極めて高精度に管理したり、圧入時の荷重を監
視しながら慎重に圧入作業を実施し圧入作業結果の良否
判定を行う等の対策が不要となる。これにより、コスト
の低減を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係る電磁弁10の全体構成が断面図にて示されてい
る。
【0014】電磁弁10は、車両のABSに設けられた
ABSアクチュエーターに内蔵されており、バルブユニ
ット12を備えている。ここで、図2にはこのバルブユ
ニット12の主要部分の断面図が示されている。バルブ
ユニット12はガイドブロック14を備えている。ガイ
ドブロック14は円筒ブロック状に形成されており、中
央部分には弁室16が形成されている。また、ガイドブ
ロック14の先端(図1下端)部分には、後に詳述する
シートバルブ34固定用の相対移動阻止手段としてのか
しめ部18が設けられており、さらに、かしめ部18の
近傍には溝20が形成されている。またさらに、ガイド
ブロック14には長手軸芯に沿ってガイド孔22が形成
されており、シャフト24が移動可能に支持されてい
る。
【0015】シャフト24の一端部は弁室16に達して
おり、さらに球形の弁体26が設けられている。また、
シャフト24の他端部はガイドブロック14からさらに
外部に突出しており、プランジャ28が固定されてい
る。したがって、プランジャ28とシャフト24は常に
一体的に移動する。
【0016】プランジャ28の周囲には、スリーブ30
が配置されている。スリーブ30は上壁30Aを有する
略円筒形に形成されており、下端部はスカート状に拡径
されてスカート部32が形成されている。このスリーブ
30がプランジャ28を被覆した状態でガイドブロック
14に溶接により一体的に固定されている。
【0017】一方、ガイドブロック14の下端部(弁室
16の直下)には、弁座形成体としてのシートバルブ3
4が圧入されて一体的に固定されている。シートバルブ
34の長手中間部にはフランジ部36が形成されてお
り、このフランジ部36の直近において、前述したガイ
ドブロック14のかしめ部18がかしめられている。こ
れにより、かしめ部18がシートバルブ34に強固に圧
着されると共にかしめ部18の先端がフランジ部36に
圧接し、シートバルブ34がガイドブロック14に一体
的に固定される構成である。この場合、かしめ部18の
かしめによる変形を溝20によって制限して(換言すれ
ば、溝20よりも弁室16の側においては、かしめによ
る変形が生じないようにし)、油漏れを防止する構成と
なっている。
【0018】また、シートバルブ34の軸芯にはシャフ
ト24と同一軸線とされた流路38が形成されており、
上端開口部は弁室16に位置して弁体26に対向してい
る。また、弁体26の周囲の弁室16内には、シャフト
24とシートバルブ34との間にリターンスプリング4
0が設けられている。これにより、シャフト24すなわ
ち弁体26は常に流路38から離間する方向へ付勢され
ており、通常はリターンスプリング40の付勢力によっ
てシートバルブ34から離間する方向へ付勢された弁体
26は流路38を開放しており、所定のエアギャップΔ
G(例えば、0.30〜0.35mm)が設けられてい
る。
【0019】さらに、シートバルブ34の周囲には、カ
ップシール44が取り付けられている。
【0020】以上の如く、シートバルブ34及びガイド
ブロック14、スリーブ30、シャフト24及びプラン
ジャ28等によって構成されるバルブユニット12は単
一のユニット部品とされており、このバルブユニット1
2がABSアクチュエータのハウジング46に取り付け
られている。ハウジング46はアルミ製とされており、
バルブユニット12はハウジング46に形成された取付
孔48に挿入され、スカート部32にバックアップリン
グ50が重ね合わされた状態で全周をかしめられて取り
付けられている。
【0021】ハウジング46に取り付けられたバルブユ
ニット12(スリーブ30)の周囲には、インナヨーク
52及びコイル54を内蔵したヨーク56が配置されて
いる。これにより、コイル54に通電されることによ
り、リターンスプリング40の付勢力に抗してプランジ
ャ28が吸引されてシャフト24と共に移動し、弁体2
6が流路38に接近して流路38が閉鎖される構成であ
る。
【0022】また、ハウジング46に形成された取付孔
48には、ガイドブロック14の弁室16に対応して油
路57及び油路58が形成されている。油路57はブレ
ーキ装置のマスタシリンダ(図示省略)に連通してお
り、油路58はホイールシリンダ(図示省略)に連通し
ている。また、取付孔48の底部にはシートバルブ34
の流路38に対応して油路59が形成されており、リザ
ーバ(図示省略)に連通している。
【0023】次に、本第1の実施の形態の作用を電磁弁
10を製造する(組付ける)手順に従って説明する。
【0024】上記構成の電磁弁10では、シャフト24
が固定されたプランジャ28をスリーブ30内に挿入
し、さらにガイドブロック14をスリーブ30と重ね合
わせた後に溶接して固定する。さらに、シャフト24の
弁体26の周囲にリターンスプリング40を配置した状
態で、カップシール44を装着したシートバルブ34を
ガイドブロック14に圧入して固定する。
【0025】この場合、図2に示す如く、シートバルブ
34をガイドブロック14に圧入して固定する際には、
弁体26と流路38との間に所定のエアギャップΔGを
確保(設定)して固定する。次いで、以上により組み上
げられたバルブユニット12を、図3に示す如く治具X
に固定し、ガイドブロック14のかしめ部18をかしめ
パンチY1 、かしめパンチY2 によってかしめる。これ
により、かしめ部18がシートバルブ34に強固に圧着
されると共に、図4にも示す如くかしめ部18の先端が
フランジ部36に圧接した状態となり、シートバルブ3
4がガイドブロック14に一体的に固定される。
【0026】その後は、ユニット化されたバルブユニッ
ト12のスリーブ30(スカート部32)をバックアッ
プリング50と共にハウジング46にかしめ固定し、さ
らに、ハウジング46に取り付けられたバルブユニット
12(スリーブ30)の周囲に、インナヨーク52及び
コイル54を内蔵したヨーク56を取り付けて、電磁弁
10が完成する。
【0027】このように、第1の実施の形態に係る電磁
弁10では、ガイドブロック14のかしめ部18がかし
められてシートバルブ34がガイドブロック14に強固
に圧着されると共にかしめ部18の先端がフランジ部3
6に圧接した状態で固定されるため、シートバルブ34
とガイドブロック14は、互いの相対移動が阻止され
る。したがって、電磁弁10の使用状態においてシート
バルブ34に軸方向荷重(例えば、ブレーキ油圧)が加
わった場合であっても、シートバルブ34とガイドブロ
ック14との圧入代が変化することがない。このため、
シートバルブ34をガイドブロック14に固定する際の
圧入寸法によって一義的に決定されるエアギャップΔG
が、電磁弁10の使用過程において変化することがな
く、所定値で確実に維持され、バルブ特性が変化するこ
とを防止できる。
【0028】また、かしめ部18がかしめられてシート
バルブ34がガイドブロック14に強固に圧着されると
共にかしめ部18の先端がフランジ部36に圧接した状
態で固定される構成であるため、従来の如くシートバル
ブ34とガイドブロック14との圧入代が変化しないよ
うにシートバルブ34とガイドブロック14の圧入代寸
法を極めて高精度に管理したり、圧入時の荷重を監視し
ながら慎重に圧入作業を実施し圧入作業結果の良否判定
を行う等の対策が不要となる。これにより、コストの低
減を図ることができる。
【0029】またさらに、電磁弁10では、ガイドブロ
ック14のかしめ部18の近傍には溝20が設けられて
おり、この溝20によって、かしめ部18のかしめによ
る変形を制限しているため(換言すれば、溝20よりも
弁室16の側においては、かしめによる変形が生じない
ようにしているため)、油漏れが生じることを防止する
こともできる。
【0030】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与しその説
明を省略している。
【0031】図5には本発明の第2の実施の形態に係る
電磁弁に適用されたバルブユニット62の主要部の構成
が断面図にて示されている。
【0032】このバルブユニット62では、シートバル
ブ64を備えている。シートバルブ64には、前述した
シートバルブ34のフランジ部36に代えて、かしめ溝
66が形成されている。このかしめ溝66に、ガイドブ
ロック14のかしめ部18がかしめられている。これに
より、かしめ部18がシートバルブ64に強固に圧着さ
れ、シートバルブ64がガイドブロック14に一体的に
固定される構成である。
【0033】このバルブユニット62が適用された電磁
弁においても、シートバルブ64とガイドブロック14
は、互いの相対移動が阻止される。したがって、電磁弁
(バルブユニット62)の使用状態においてシートバル
ブ64に軸方向荷重(例えば、ブレーキ油圧)が加わっ
た場合であっても、シートバルブ64とガイドブロック
14との圧入代が変化することがない。このため、エア
ギャップΔGが電磁弁(バルブユニット62)の使用過
程において変化することがなく、所定値で確実に維持さ
れ、バルブ特性が変化することを防止できる。
【0034】また、従来の如くシートバルブ64とガイ
ドブロック14との圧入代が変化しないようにシートバ
ルブ64とガイドブロック14の圧入代寸法を極めて高
精度に管理したり、圧入時の荷重を監視しながら慎重に
圧入作業を実施し圧入作業結果の良否判定を行う等の対
策が不要となる。これにより、コストの低減を図ること
ができる。
【0035】次に、図6(A)及び図6(B)には本発
明の第3の実施の形態に係る電磁弁に適用されたバルブ
ユニット72の主要部の構成が断面図にて示されてい
る。なお、図6(A)はバルブユニット72の製造途中
の状態を示し、図6(B)はバルブユニット72の完成
状態を示している。
【0036】このバルブユニット72では、シートバル
ブ74を備えている。シートバルブ74には、前述した
シートバルブ34のフランジ部36に代えて、押圧リン
グ76が設けられている。この押圧リング76は、図6
(A)に示すバルブユニット72の製造途中状態におい
ては、シートバルブ74の軸線方向に移動可能に取り付
けられている。
【0037】また、シートバルブ74の先端に設けられ
たフランジ部78と押圧リング76との間には、前述し
たカップシール44に代えて、シール80が取り付けら
れている。このシール80は弾性変形可能である。
【0038】このバルブユニット62が適用された電磁
弁では、図6(B)に示す如く、ガイドブロック14の
かしめ部18がかしめられることにより、かしめ部18
がシートバルブ74に強固に圧着されてシートバルブ7
4がガイドブロック14に一体的に固定され、さらにこ
の際に、かしめられたかしめ部18の先端に押圧リング
76が押圧されて軸線方向に僅かに移動し、シール80
が軸線方向に沿って縮長しながら拡径される。これによ
り、シール80の内面側のシール性が確保される構成で
ある。
【0039】以上の構成のバルブユニット72が適用さ
れた電磁弁においても、シートバルブ74とガイドブロ
ック14は、互いの相対移動が阻止され、電磁弁110
の使用状態においてシートバルブ74に軸方向荷重が加
わった場合であっても、シートバルブ74とガイドブロ
ック14との圧入代が変化することがない。このため、
エアギャップΔGが電磁弁110の使用過程において変
化することがなく、所定値で確実に維持され、バルブ特
性が変化することを防止できる。
【0040】さらに、バルブユニット72が適用された
電磁弁では、シール80の組付け時点において(すなわ
ち、かしめ部18をかしめる以前の状態において)、シ
ール80の配置クリアランス(フランジ部78と押圧リ
ング76との間のクリアランス)を十分に確保すること
ができる。このため、シール80を容易に組付けること
ができ、組付けの際に過大な力が加わってシール80が
変形したり破損することが防止できる。
【0041】なお、前記各実施の形態においては、通常
は弁体26が流路38を開放する常開型の電磁弁10等
について説明したが、本発明はこれに限らず、常閉型の
電磁弁であっても適用することができる。
【0042】さらに、前記各実施の形態においては、車
両のABSに設けられたABSアクチュエーターに内蔵
された電磁弁10等について説明したが、本発明はこれ
に限らず、ABSアクチュエーター以外の他の電磁弁に
適用することも当然に可能である。
【0043】下記に付記した内容は、本発明をさらに具
体的に減縮した場合の一例である。 1)「相対移動阻止手段は、弁座形成体とガイドブロッ
クとの間の圧入代が調整された状態での相対移動を阻止
することを特徴とする電磁弁装置。」 2)「相対移動阻止手段は、弁座形成体またはガイドブ
ロックの何れか一方に設けられる塑性変形部を有するこ
とを特徴とする電磁弁装置。」 3)「相対移動阻止手段は、弁座形成体またはガイドブ
ロックの何れか一方に設けられる塑性変形部を有し、弁
座形成体とガイドブロックとの間の圧入代が調整された
状態で塑性変形部を変形させることによって、相対移動
を阻止することを特徴とする電磁弁装置。」 4)「相対移動阻止手段は、ガイドブロックに設けられ
る塑性変形部を有し、ガイドブロックの塑性変形部より
弁座側の内周面には、かしめによる変形を所定範囲で制
限する溝が形成されることを特徴とする電磁弁装置。」
【0044】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る電磁弁装
置は、高精度な圧入代寸法の管理や圧入荷重の監視をし
ながらの慎重な圧入作業等を必要とすることなく、使用
状態においてもコアとプランジャとの間(あるいは、弁
体とシートバルブの流路との間)に設けられるエアキャ
ップを適正に維持することができるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示す電磁弁のバルブユニットの主要部の
構成を示し、製造途中状態における断面図である。
【図3】図1に示す電磁弁のバルブユニットの製造手順
を示す断面図である。
【図4】図1に示す電磁弁のバルブユニットの主要部の
側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電磁弁のバル
ブユニットの主要部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る電磁弁のバル
ブユニットの主要部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電磁弁 12 バルブユニット 14 ガイドブロック 18 かしめ部(相対移動阻止手段) 20 溝 24 シャフト 26 弁体 28 プランジャ 30 スリーブ 34 シートバルブ(弁座形成体) 38 流路 62 バルブユニット 64 シートバルブ 66 かしめ溝 72 バルブユニット 74 シートバルブ 76 押圧リング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路を開閉する弁体が設けられたシャフ
    トと、前記シャフトの前記弁体と反対側に固定されたプ
    ランジャと、前記シャフトをガイドするガイドブロック
    と、前記弁体に対向して前記ガイドブロックに圧入され
    て連結固定され前記弁体が着座する弁座を形成する弁座
    形成体と、を有する電磁弁装置において、 前記弁座形成体とガイドブロックとの間の相対移動を阻
    止する相対移動阻止手段を備えたことを特徴とする電磁
    弁装置。
JP2054897A 1997-02-03 1997-02-03 電磁弁装置 Pending JPH10220625A (ja)

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