JPH1182808A - 液圧機器の栓部材 - Google Patents
液圧機器の栓部材Info
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- JPH1182808A JPH1182808A JP9249925A JP24992597A JPH1182808A JP H1182808 A JPH1182808 A JP H1182808A JP 9249925 A JP9249925 A JP 9249925A JP 24992597 A JP24992597 A JP 24992597A JP H1182808 A JPH1182808 A JP H1182808A
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- plug member
- diameter
- outer periphery
- plug
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工が容易であると共に、挿入時の挿入荷重
が過大化することがなく、また、挿入時に金属粉が生じ
ても、この金属粉が液圧機器に内部に侵入することを未
然に防止することが可能な液圧機器の栓部材を提供す
る。 【解決手段】 収容孔2内に挿入されるプラグ(栓部
材)5の胴部6外周に、この栓部材5の挿入方向の先端
側に縮径段部8を形成しかつこの縮径段部8に臨んでこ
の縮径段部8の直径よりも大きい外径寸法の側壁形成部
材9を設けることによって、周溝10を形成する。前記
栓部材5の挿入方向において周溝10よりも後方側の胴
部6外周を収容孔内に圧入した。
が過大化することがなく、また、挿入時に金属粉が生じ
ても、この金属粉が液圧機器に内部に侵入することを未
然に防止することが可能な液圧機器の栓部材を提供す
る。 【解決手段】 収容孔2内に挿入されるプラグ(栓部
材)5の胴部6外周に、この栓部材5の挿入方向の先端
側に縮径段部8を形成しかつこの縮径段部8に臨んでこ
の縮径段部8の直径よりも大きい外径寸法の側壁形成部
材9を設けることによって、周溝10を形成する。前記
栓部材5の挿入方向において周溝10よりも後方側の胴
部6外周を収容孔内に圧入した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ液
圧を制御するためのアンチロックブレーキ装置のポンプ
装置や電磁弁装置などの液圧機器に施用して良好な栓部
材に関する。
圧を制御するためのアンチロックブレーキ装置のポンプ
装置や電磁弁装置などの液圧機器に施用して良好な栓部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の栓部材は、ハウジングの収容孔
内に、その胴部外周が収容孔の内周面に液密封止作用を
もって接するように挿入してあり、例えば特開平9−5
3571号公報には、ポンプ装置に用いる栓部材として
のシリンダをハウジングの収容孔内挿入固定するための
改良された技術が開示されている。
内に、その胴部外周が収容孔の内周面に液密封止作用を
もって接するように挿入してあり、例えば特開平9−5
3571号公報には、ポンプ装置に用いる栓部材として
のシリンダをハウジングの収容孔内挿入固定するための
改良された技術が開示されている。
【0003】前記公報記載の技術は、栓部材としての有
底筒状シリンダが底部側に半径方向外方に突出するフラ
ンジを有しており、シリンダを収容孔内に挿入するに際
して、フランジがハウジングの材料の一部を可塑的に半
径方向内方へ変形させてシリンダの胴部に接触させるこ
とにより、シリンダがハウジングの収容孔内に液密封止
作用のもとに挿入固定されるようになっている。
底筒状シリンダが底部側に半径方向外方に突出するフラ
ンジを有しており、シリンダを収容孔内に挿入するに際
して、フランジがハウジングの材料の一部を可塑的に半
径方向内方へ変形させてシリンダの胴部に接触させるこ
とにより、シリンダがハウジングの収容孔内に液密封止
作用のもとに挿入固定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例にあって
は、前記栓部材としてのシリンダに形成したフランジが
ハウジングの一部を塑性変形させて、これによって、シ
リンダがハウジングへ液密的に挿入固定されるようにな
っている。つまり、前記フランジが加工工具を兼ねてい
ることになる。
は、前記栓部材としてのシリンダに形成したフランジが
ハウジングの一部を塑性変形させて、これによって、シ
リンダがハウジングへ液密的に挿入固定されるようにな
っている。つまり、前記フランジが加工工具を兼ねてい
ることになる。
【0005】このため、前記フランジを加工工具として
精度よく加工しなければならず、加工工数が嵩む虞があ
る。また、前記フランジによってハウジングの一部を塑
性変形させるために、大きな変形荷重を要すると共に、
塑性変形時にハウジングの材料の一部が裂断して金属粉
を生じる虞があり、この金属粉が液圧機器の内部に侵入
すると作動の不具合を生じる虞がある。
精度よく加工しなければならず、加工工数が嵩む虞があ
る。また、前記フランジによってハウジングの一部を塑
性変形させるために、大きな変形荷重を要すると共に、
塑性変形時にハウジングの材料の一部が裂断して金属粉
を生じる虞があり、この金属粉が液圧機器の内部に侵入
すると作動の不具合を生じる虞がある。
【0006】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、加工が容易であると共に、挿入時の挿入荷
重が過大化することがなく、また、挿入時に金属粉が生
じても、この金属粉が液圧機器に内部に侵入することを
未然に防止することが可能な液圧機器の栓部材を提供す
ることを目的とする。
れたもので、加工が容易であると共に、挿入時の挿入荷
重が過大化することがなく、また、挿入時に金属粉が生
じても、この金属粉が液圧機器に内部に侵入することを
未然に防止することが可能な液圧機器の栓部材を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、収容孔内に挿入され、その胴部外周が収容孔の
内周面に液密封止作用をもって接する液圧機器の栓部材
において、前記栓部材の挿入方向の先端側に縮径段部を
形成しかつこの縮径段部に臨んでこの縮径段部の直径よ
りも大きい外径寸法の側壁形成部材を設けることによっ
て、栓部材の胴部外周に周溝を形成してなり、前記栓部
材の挿入方向において周溝よりも後方側の胴部外周が収
容孔内に圧入されてなる構成にしてある。
発明は、収容孔内に挿入され、その胴部外周が収容孔の
内周面に液密封止作用をもって接する液圧機器の栓部材
において、前記栓部材の挿入方向の先端側に縮径段部を
形成しかつこの縮径段部に臨んでこの縮径段部の直径よ
りも大きい外径寸法の側壁形成部材を設けることによっ
て、栓部材の胴部外周に周溝を形成してなり、前記栓部
材の挿入方向において周溝よりも後方側の胴部外周が収
容孔内に圧入されてなる構成にしてある。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記側壁形成部材の外径寸法
は、収容孔の内径寸法よりも小さく形成されてなる構成
にしてある。
載の発明の構成のうち、前記側壁形成部材の外径寸法
は、収容孔の内径寸法よりも小さく形成されてなる構成
にしてある。
【0009】また、請求項3記載の発明は、貫通通路を
備えてなり、この貫通通路に連通可能な通路が開口する
収容孔内に挿入され、その胴部外周が収容孔の内周面に
液密封止作用をもって接する液圧機器の栓部材におい
て、前記栓部材の挿入方向の先端側に縮径段部を形成し
かつこの縮径段部に臨んでこの縮径段部の直径よりも大
きい外径寸法のフィルタ装置を設けることによって、栓
部材の胴部外周に周溝を形成してなり、前記栓部材の挿
入方向において周溝よりも後方側の胴部外周が収容孔内
に圧入されてなる構成にしてある。
備えてなり、この貫通通路に連通可能な通路が開口する
収容孔内に挿入され、その胴部外周が収容孔の内周面に
液密封止作用をもって接する液圧機器の栓部材におい
て、前記栓部材の挿入方向の先端側に縮径段部を形成し
かつこの縮径段部に臨んでこの縮径段部の直径よりも大
きい外径寸法のフィルタ装置を設けることによって、栓
部材の胴部外周に周溝を形成してなり、前記栓部材の挿
入方向において周溝よりも後方側の胴部外周が収容孔内
に圧入されてなる構成にしてある。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明の構成のうち、前記フィルタ装置の外径寸法
は、収容孔の内径寸法よりも小さく形成されてなる構成
にしてある。
載の発明の構成のうち、前記フィルタ装置の外径寸法
は、収容孔の内径寸法よりも小さく形成されてなる構成
にしてある。
【0011】ここで、本発明の栓部材は、収容孔の開口
端を封止する機能を発揮するためにのみ設けられる単な
るプラグの他、ポンプ装置のシリンダや、電磁弁装置の
弁座部材等、ハウジングの収容孔内に液密封止作用をも
って挿入される栓部材のすべてを含むものである。
端を封止する機能を発揮するためにのみ設けられる単な
るプラグの他、ポンプ装置のシリンダや、電磁弁装置の
弁座部材等、ハウジングの収容孔内に液密封止作用をも
って挿入される栓部材のすべてを含むものである。
【0012】請求項1記載の発明の構成において、前記
栓部材の周溝は側壁形成部材と縮径段部とによって形成
される。前記栓部材はハウジングの収容孔内に挿入さ
れ、その胴部外周が収容孔の内周面に液密封止作用をも
って接する。具体的には、前記栓部材の挿入方向におい
て周溝よりも後方側の胴部外周が収容孔内に圧入される
ことになる。
栓部材の周溝は側壁形成部材と縮径段部とによって形成
される。前記栓部材はハウジングの収容孔内に挿入さ
れ、その胴部外周が収容孔の内周面に液密封止作用をも
って接する。具体的には、前記栓部材の挿入方向におい
て周溝よりも後方側の胴部外周が収容孔内に圧入される
ことになる。
【0013】このとき、前記栓部材は所定の締め代が確
保されることによって足りるから、格別の高精度に加工
される必要はなく、また、ハウジングの一部を塑性変形
させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に圧入され
る。
保されることによって足りるから、格別の高精度に加工
される必要はなく、また、ハウジングの一部を塑性変形
させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に圧入され
る。
【0014】また、前記栓部材の胴部外周に周溝が形成
されていることにより、収容孔の内周面との間に環状の
空間が形成されることになる。このため、前記栓部材の
胴部外周が収容孔内に圧入されるときに、収容孔の内周
面が削られて金属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝
によって形成された空間内に容易に捕獲され、液圧機器
の内部に侵入することが防止される。
されていることにより、収容孔の内周面との間に環状の
空間が形成されることになる。このため、前記栓部材の
胴部外周が収容孔内に圧入されるときに、収容孔の内周
面が削られて金属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝
によって形成された空間内に容易に捕獲され、液圧機器
の内部に侵入することが防止される。
【0015】したがって、加工が容易であると共に、挿
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器の栓
部材が得られる。
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器の栓
部材が得られる。
【0016】また、請求項2記載の発明においては、前
記栓部材の挿入方向において周溝よりも前方側の側壁形
成部材の外周が、周溝よりも後方側の胴部外周を収容孔
内に圧入する場合の案内としての機能を発揮することが
できると共に、栓部材の圧入荷重が増大することがな
い。
記栓部材の挿入方向において周溝よりも前方側の側壁形
成部材の外周が、周溝よりも後方側の胴部外周を収容孔
内に圧入する場合の案内としての機能を発揮することが
できると共に、栓部材の圧入荷重が増大することがな
い。
【0017】また、請求項3記載の発明の構成におい
て、前記栓部材の周溝はフィルタ装置と縮径段部とによ
って形成される。前記栓部材はこの栓部材の貫通通路に
連通する通路が開口する収容孔内に挿入され、その胴部
外周が収容孔の内周面に液密封止作用をもって接する。
具体的には、前記栓部材の挿入方向において周溝よりも
後方側の胴部外周が収容孔内に圧入されることになる。
て、前記栓部材の周溝はフィルタ装置と縮径段部とによ
って形成される。前記栓部材はこの栓部材の貫通通路に
連通する通路が開口する収容孔内に挿入され、その胴部
外周が収容孔の内周面に液密封止作用をもって接する。
具体的には、前記栓部材の挿入方向において周溝よりも
後方側の胴部外周が収容孔内に圧入されることになる。
【0018】このとき、前記栓部材は所定の締め代が確
保されることによって足りるから、格別の高精度に加工
される必要はなく、また、ハウジングの一部を塑性変形
させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に圧入され
る。
保されることによって足りるから、格別の高精度に加工
される必要はなく、また、ハウジングの一部を塑性変形
させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に圧入され
る。
【0019】また、前記栓部材の胴部外周に周溝が形成
されていることにより、収容孔の内周面との間に環状の
空間が形成されることになる。このため、前記栓部材の
胴部外周が収容孔内に圧入されるときに、収容孔の内周
面が削られて金属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝
によって形成された空間内に容易に捕獲され、液圧機器
の内部に侵入することが防止される。
されていることにより、収容孔の内周面との間に環状の
空間が形成されることになる。このため、前記栓部材の
胴部外周が収容孔内に圧入されるときに、収容孔の内周
面が削られて金属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝
によって形成された空間内に容易に捕獲され、液圧機器
の内部に侵入することが防止される。
【0020】なお、前記収容孔に開口する作動流体の通
路と栓部材に形成した貫通通路との連通は、周溝を形成
するフィルタ装置を介して確保される。
路と栓部材に形成した貫通通路との連通は、周溝を形成
するフィルタ装置を介して確保される。
【0021】したがって、加工が容易であると共に、挿
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器の栓
部材が得られる。
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器の栓
部材が得られる。
【0022】また、請求項4記載の発明においては、前
記栓部材の挿入方向において周溝よりも前方側のフィル
タ装置の外周が、周溝よりも後方側の胴部外周を収容孔
内に圧入する場合の案内としての機能を発揮することが
できると共に、栓部材の圧入荷重が増大することがな
い。
記栓部材の挿入方向において周溝よりも前方側のフィル
タ装置の外周が、周溝よりも後方側の胴部外周を収容孔
内に圧入する場合の案内としての機能を発揮することが
できると共に、栓部材の圧入荷重が増大することがな
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
面に基づいて詳述する。
【0024】図1は本発明の実施の形態を示す図面で、
油圧機器の栓部材としてのプラグを収容孔に挿入した状
態の断面図(a)、及び断面図(a)の要部拡大図
(b)で示す図面である。
油圧機器の栓部材としてのプラグを収容孔に挿入した状
態の断面図(a)、及び断面図(a)の要部拡大図
(b)で示す図面である。
【0025】図において1は液圧機器のハウジングで、
このハウジング1は軽量化のために好ましくはアルミニ
ウム合金材料から形成されている。前記ハウジング1に
は作動液体の通路を構成する収容孔2が形成されてい
る。前記収容孔2の開口端側にはテーパ状の面取り3が
形成してあると共に、このテーパ状の面取り3に続いて
大径部4が形成してある。
このハウジング1は軽量化のために好ましくはアルミニ
ウム合金材料から形成されている。前記ハウジング1に
は作動液体の通路を構成する収容孔2が形成されてい
る。前記収容孔2の開口端側にはテーパ状の面取り3が
形成してあると共に、このテーパ状の面取り3に続いて
大径部4が形成してある。
【0026】5は栓部材としてのプラグである。前記プ
ラグ5は鉄などの金属材料から形成されており、ハウジ
ング1の収容孔2内に図1の矢印A方向に挿入され、そ
の胴部6外周が収容孔2の内周面に液密封止作用をもっ
て接し、この収容孔2の開口端を封止している。
ラグ5は鉄などの金属材料から形成されており、ハウジ
ング1の収容孔2内に図1の矢印A方向に挿入され、そ
の胴部6外周が収容孔2の内周面に液密封止作用をもっ
て接し、この収容孔2の開口端を封止している。
【0027】前記プラグ5は、胴部6及びこの胴部6か
ら半径方向外方に突出するフランジ7を有しており、こ
のプラグ5の胴部6の外周には、プラグ5の挿入方向の
先端側に縮径段部8を形成し、かつこの縮径段部8に臨
んでこの縮径段部8の直径d1よりも大きい外径寸法d
2の側壁形成部材9を設けることによって、周溝10が
形成されている。前記周溝10は、この実施の形態にお
いて、収容孔2の内径寸法Dよりも縮径された寸法d1
を有しており、側壁形成部材9の側面9aと、縮径段部
8の外周面8aと、この外周面8aに続く肩面8bとに
よって形成されている。また、前記プラグ5の挿入方向
(図1の矢印A方向)において周溝10よりも後方側の
胴部6には、縮径段部8の肩面8bから最大寸法d3の
外周に向かって拡径するテーパ面6aが形成してある。
ら半径方向外方に突出するフランジ7を有しており、こ
のプラグ5の胴部6の外周には、プラグ5の挿入方向の
先端側に縮径段部8を形成し、かつこの縮径段部8に臨
んでこの縮径段部8の直径d1よりも大きい外径寸法d
2の側壁形成部材9を設けることによって、周溝10が
形成されている。前記周溝10は、この実施の形態にお
いて、収容孔2の内径寸法Dよりも縮径された寸法d1
を有しており、側壁形成部材9の側面9aと、縮径段部
8の外周面8aと、この外周面8aに続く肩面8bとに
よって形成されている。また、前記プラグ5の挿入方向
(図1の矢印A方向)において周溝10よりも後方側の
胴部6には、縮径段部8の肩面8bから最大寸法d3の
外周に向かって拡径するテーパ面6aが形成してある。
【0028】前記プラグ5の外径寸法は、このプラグ5
の挿入方向(図1の矢印A方向)において周溝10より
も後方側の胴部6が、収容孔2内に所定の締め代をもっ
て圧入されるように、収容孔2の内径寸法Dよりも大き
い寸法d3に形成されており、縮径段部8の外径寸法d
1は収容孔2の内径寸法Dよりも小さい寸法に形成して
ある。また、前記側壁形成部材9の外径寸法d2は、図
1においては誇張して小さく描いてあるけれども、収容
孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さい寸法としてある。
の挿入方向(図1の矢印A方向)において周溝10より
も後方側の胴部6が、収容孔2内に所定の締め代をもっ
て圧入されるように、収容孔2の内径寸法Dよりも大き
い寸法d3に形成されており、縮径段部8の外径寸法d
1は収容孔2の内径寸法Dよりも小さい寸法に形成して
ある。また、前記側壁形成部材9の外径寸法d2は、図
1においては誇張して小さく描いてあるけれども、収容
孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さい寸法としてある。
【0029】また、前記側壁形成部材9は金属材料また
は合成樹脂材料から皿状に形成され、縮径段部8の外周
に圧入によって固定してある。
は合成樹脂材料から皿状に形成され、縮径段部8の外周
に圧入によって固定してある。
【0030】ここで、前記プラグ5は、ハウジング1の
収容孔2内に、図1の矢印A方向に挿入される。このと
き、前記プラグ5の挿入開始時においては、収容孔2の
開口端に形成した面取り3、側壁形成部材9の外周及び
プラグ5のテーパ面6aが挿入操作を容易にする。先
ず、前記収容孔2の面取り3及びプラグ5のテーパ面6
aによる案内のもとに、プラグ5の先端側に取付けた側
壁形成部材9が収容孔2内に挿入される。次に、前記プ
ラグ5のテーパ面6a及び側壁形成部材9の外周による
案内のもとに、周溝10よりも後方側の胴部6外周が収
容孔2内に圧入される。同時に、前記プラグ5のフラン
ジ7は収容孔2の開口端に形成した大径部4内に挿入さ
れ、このフランジ7が大径部4の段部4aに接すること
によってプラグ5の挿入が停止される。
収容孔2内に、図1の矢印A方向に挿入される。このと
き、前記プラグ5の挿入開始時においては、収容孔2の
開口端に形成した面取り3、側壁形成部材9の外周及び
プラグ5のテーパ面6aが挿入操作を容易にする。先
ず、前記収容孔2の面取り3及びプラグ5のテーパ面6
aによる案内のもとに、プラグ5の先端側に取付けた側
壁形成部材9が収容孔2内に挿入される。次に、前記プ
ラグ5のテーパ面6a及び側壁形成部材9の外周による
案内のもとに、周溝10よりも後方側の胴部6外周が収
容孔2内に圧入される。同時に、前記プラグ5のフラン
ジ7は収容孔2の開口端に形成した大径部4内に挿入さ
れ、このフランジ7が大径部4の段部4aに接すること
によってプラグ5の挿入が停止される。
【0031】その後、前記プラグ5は、収容孔2の開口
端に形成した大径部4の開口周縁にかしめ11を施し、
フランジ7を大径部4の段部4aに押圧すことによっ
て、抜止めが施される。
端に形成した大径部4の開口周縁にかしめ11を施し、
フランジ7を大径部4の段部4aに押圧すことによっ
て、抜止めが施される。
【0032】これによって、前記プラグ5は、ハウジン
グ1の収容孔2内に挿入され、その胴部6外周が収容孔
2の内周面に液密封止作用をもって接する。具体的に
は、前記プラグ5の挿入方向(図1の矢印A方向)にお
いて周溝10よりも後方側の胴部6の外径寸法d3が収
容孔2の内径寸法Dよりも大きく形成されているから、
この胴部6外周が収容孔2内に所定の締め代をもって圧
入され、収容孔2の開口端を封止することになる。
グ1の収容孔2内に挿入され、その胴部6外周が収容孔
2の内周面に液密封止作用をもって接する。具体的に
は、前記プラグ5の挿入方向(図1の矢印A方向)にお
いて周溝10よりも後方側の胴部6の外径寸法d3が収
容孔2の内径寸法Dよりも大きく形成されているから、
この胴部6外周が収容孔2内に所定の締め代をもって圧
入され、収容孔2の開口端を封止することになる。
【0033】このとき、前記プラグ5は所定の締め代が
確保されることによって足りるから、格別の高精度に加
工される必要はなく、また、ハウジング1の一部を塑性
変形させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に圧入
される。なお、前記プラグ5の挿入方向において周溝1
0よりも前方側の側壁形成部材9の外径寸法d2は、収
容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さい寸法であるか
ら、これによって圧入荷重が増大することはない。
確保されることによって足りるから、格別の高精度に加
工される必要はなく、また、ハウジング1の一部を塑性
変形させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に圧入
される。なお、前記プラグ5の挿入方向において周溝1
0よりも前方側の側壁形成部材9の外径寸法d2は、収
容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さい寸法であるか
ら、これによって圧入荷重が増大することはない。
【0034】また、前記プラグ5の胴部6外周に周溝1
0が形成されていることにより、収容孔2の内周面との
間に環状の空間12が形成されることになる。これによ
って、前記プラグ5の胴部6外周が収容孔2内に圧入さ
れるときに、つまり、周溝10よりも後方側の胴部6外
周が圧入されるときに、アルミニウム合金材料からなる
ハウジング1に形成した収容孔2の内周面が削られて金
属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝10によって形
成された空間12内に容易に捕獲される。とりわけ、前
記プラグ5の圧入によって生じた金属粉は、このプラグ
5のテーパ面6aに案内されて速やかに周溝10内、即
ち空間12内に捕獲される。その結果、前記金属粉が液
圧機器の内部に侵入することが防止される。
0が形成されていることにより、収容孔2の内周面との
間に環状の空間12が形成されることになる。これによ
って、前記プラグ5の胴部6外周が収容孔2内に圧入さ
れるときに、つまり、周溝10よりも後方側の胴部6外
周が圧入されるときに、アルミニウム合金材料からなる
ハウジング1に形成した収容孔2の内周面が削られて金
属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝10によって形
成された空間12内に容易に捕獲される。とりわけ、前
記プラグ5の圧入によって生じた金属粉は、このプラグ
5のテーパ面6aに案内されて速やかに周溝10内、即
ち空間12内に捕獲される。その結果、前記金属粉が液
圧機器の内部に侵入することが防止される。
【0035】したがって、加工が容易であると共に、挿
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器のプ
ラグ5、即ち栓部材が得られる。
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器のプ
ラグ5、即ち栓部材が得られる。
【0036】また、前記プラグ5の挿入方向において周
溝10よりも前方側の側壁形成部材9の外径寸法d1
が、収容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さく形成して
あるから、この側壁形成部材9の外周が、周溝10より
も後方側の胴部6外周を収容孔2内に圧入する場合の案
内としての機能を発揮することができると共に、プラグ
5の圧入荷重が増大することがない。
溝10よりも前方側の側壁形成部材9の外径寸法d1
が、収容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さく形成して
あるから、この側壁形成部材9の外周が、周溝10より
も後方側の胴部6外周を収容孔2内に圧入する場合の案
内としての機能を発揮することができると共に、プラグ
5の圧入荷重が増大することがない。
【0037】図2及び図3はこの発明の別の実施の形態
を示す図面である。即ち、図2はこの発明の別の実施の
形態を、アンチロックブレ−キ装置の増圧側電磁弁に適
用した態様として示す図面で、油圧機器の栓部材として
の弁座部材を収容孔に挿入した状態の断面図、図3は図
2の要部拡大断面図である。
を示す図面である。即ち、図2はこの発明の別の実施の
形態を、アンチロックブレ−キ装置の増圧側電磁弁に適
用した態様として示す図面で、油圧機器の栓部材として
の弁座部材を収容孔に挿入した状態の断面図、図3は図
2の要部拡大断面図である。
【0038】図において1は液圧機器のハウジング、こ
のハウジング1は軽量化のために好ましくはアルミニウ
ム合金材料から形成されている。前記ハウジング1には
作動液体の通路を構成する収容孔2が形成されている。
前記収容孔2の開口端側にはテーパ状の面取り3が形成
してあると共に、この収容孔2には、図外のマスターシ
リンダに連通する第1通路21及び図外のホイールシリ
ンダに連通する第2通路22が開口している。
のハウジング1は軽量化のために好ましくはアルミニウ
ム合金材料から形成されている。前記ハウジング1には
作動液体の通路を構成する収容孔2が形成されている。
前記収容孔2の開口端側にはテーパ状の面取り3が形成
してあると共に、この収容孔2には、図外のマスターシ
リンダに連通する第1通路21及び図外のホイールシリ
ンダに連通する第2通路22が開口している。
【0039】23は電磁ソレノイドである。前記電磁ソ
レノイド23は、カバー24によって覆われた筒状の電
磁コイル25と、この電磁コイル25の筒状内部に設け
られたシリンダ26と、このシリンダ26内に摺動自在
に収容されたアーマチュア27と、このアーマチュア2
7に一体に取付けられたプランジャ28と、このプラン
ジャ28を摺動自在に案内するスリーブ29とを備えて
おり、このスリーブ29がシリンダ26を介してハウジ
ング1に取付けられている。なお、25aは前記電磁コ
イル25の接続端子であり、この接続端子25aは図外
の制御装置に接続される。
レノイド23は、カバー24によって覆われた筒状の電
磁コイル25と、この電磁コイル25の筒状内部に設け
られたシリンダ26と、このシリンダ26内に摺動自在
に収容されたアーマチュア27と、このアーマチュア2
7に一体に取付けられたプランジャ28と、このプラン
ジャ28を摺動自在に案内するスリーブ29とを備えて
おり、このスリーブ29がシリンダ26を介してハウジ
ング1に取付けられている。なお、25aは前記電磁コ
イル25の接続端子であり、この接続端子25aは図外
の制御装置に接続される。
【0040】前記プランジャ28の先端には弁体30が
取付けられており、この弁体30は電磁ソレノイド25
がハウジング1に取付けられた状態において、収容孔2
の内部に突出している。
取付けられており、この弁体30は電磁ソレノイド25
がハウジング1に取付けられた状態において、収容孔2
の内部に突出している。
【0041】31は前記弁収容孔2内に収容固定され
た、栓部材としての弁座部材である。前記弁座部材31
は鉄などの金属材料から形成されており、ハウジング1
の収容孔2内に図2及び図3の矢印A方向に挿入され、
その胴部32外周が収容孔の内周面に液密封止作用をも
って接している。
た、栓部材としての弁座部材である。前記弁座部材31
は鉄などの金属材料から形成されており、ハウジング1
の収容孔2内に図2及び図3の矢印A方向に挿入され、
その胴部32外周が収容孔の内周面に液密封止作用をも
って接している。
【0042】33は前記弁座部材31の軸方向に貫通し
て形成した弁孔(貫通通路)で、この弁孔33は弁座部
材31が弁収容孔2内に収容された状態で、第1通路2
1及び第2通路22に連通可能である。また、前記弁座
部材31に形成された弁孔33は、弁体30に臨んで開
口しており、弁体30が弁孔33の開口端に形成した弁
座34に着座または離間して、この弁体30によって開
閉される。
て形成した弁孔(貫通通路)で、この弁孔33は弁座部
材31が弁収容孔2内に収容された状態で、第1通路2
1及び第2通路22に連通可能である。また、前記弁座
部材31に形成された弁孔33は、弁体30に臨んで開
口しており、弁体30が弁孔33の開口端に形成した弁
座34に着座または離間して、この弁体30によって開
閉される。
【0043】また、前記弁座部材31には、弁孔32に
平行な貫通孔35が形成されており、この貫通孔35に
は、第1通路21から第2通路22への流通を阻止し、
逆方向の流通を許容するチェック弁36が付設されてい
る。
平行な貫通孔35が形成されており、この貫通孔35に
は、第1通路21から第2通路22への流通を阻止し、
逆方向の流通を許容するチェック弁36が付設されてい
る。
【0044】また、前記弁座部材31の胴部32外周に
は、弁座部材の挿入方向の先端側に縮径段部37を形成
し、かつこの縮径段部37に臨んでこの縮径段部37の
直径d1よりも大きい外径寸法d2のフィルタ装置38
を設けることによって、周溝10が形成されている。前
記周溝10は、この実施の形態において、収容孔2の内
径寸法Dよりも縮径された寸法d1を有しており、フィ
ルタ装置38の側面38aと、縮径段部37の外周面3
7aと、この外周面37aに続く肩面37bとによって
形成されている(図3参照)。また、前記弁座部材31
の挿入方向(図2及び図3の矢印A方向)において周溝
10よりも後方側の胴部32には、縮径段部37の肩面
37bから最大寸法d3の外周に向かって拡径するテー
パ面32aが形成してある。
は、弁座部材の挿入方向の先端側に縮径段部37を形成
し、かつこの縮径段部37に臨んでこの縮径段部37の
直径d1よりも大きい外径寸法d2のフィルタ装置38
を設けることによって、周溝10が形成されている。前
記周溝10は、この実施の形態において、収容孔2の内
径寸法Dよりも縮径された寸法d1を有しており、フィ
ルタ装置38の側面38aと、縮径段部37の外周面3
7aと、この外周面37aに続く肩面37bとによって
形成されている(図3参照)。また、前記弁座部材31
の挿入方向(図2及び図3の矢印A方向)において周溝
10よりも後方側の胴部32には、縮径段部37の肩面
37bから最大寸法d3の外周に向かって拡径するテー
パ面32aが形成してある。
【0045】前記弁座部材31の外径寸法は、この弁座
部材31の挿入方向(図2及び図3の矢印A方向)にお
いて周溝10よりも後方側の胴部32が、収容孔2内に
所定の締め代をもって圧入されるように、収容孔2の内
径寸法Dよりも大きい寸法に形成してある。また、前記
フィルタ装置38の外径寸法d2は、図2においては誇
張して小さく描いてあるけれども。収容孔2の内径寸法
Dよりも僅かに小さい寸法としてある。
部材31の挿入方向(図2及び図3の矢印A方向)にお
いて周溝10よりも後方側の胴部32が、収容孔2内に
所定の締め代をもって圧入されるように、収容孔2の内
径寸法Dよりも大きい寸法に形成してある。また、前記
フィルタ装置38の外径寸法d2は、図2においては誇
張して小さく描いてあるけれども。収容孔2の内径寸法
Dよりも僅かに小さい寸法としてある。
【0046】前記フィルタ装置38は取付保持部39と
フィルタ部40とからなり、取付保持部39が弁座部材
31の縮径段部37圧入固定されており、この取付状態
で、フィルタ部40が弁孔33及び貫通孔35の開口端
を覆っている。前記フィルタ装置38は弁座部材31の
弁孔33を流通する液体を濾過する。
フィルタ部40とからなり、取付保持部39が弁座部材
31の縮径段部37圧入固定されており、この取付状態
で、フィルタ部40が弁孔33及び貫通孔35の開口端
を覆っている。前記フィルタ装置38は弁座部材31の
弁孔33を流通する液体を濾過する。
【0047】41は前記第2通路22に面して収容孔2
内に設けたフィルタ部材で、このフィルタ部材41は第
2通路22から収容孔2内に流入する液体を濾過する。
内に設けたフィルタ部材で、このフィルタ部材41は第
2通路22から収容孔2内に流入する液体を濾過する。
【0048】42は前記プランジャ28の端部と弁座部
材31との間に設けられた圧縮ばねである。前記圧縮ば
ね42によってプランジャ28がアーマチュア27側に
付勢されており、これによって、プランジャ28に取付
けられた弁体30は、常態にあって弁孔33を開いてい
る。
材31との間に設けられた圧縮ばねである。前記圧縮ば
ね42によってプランジャ28がアーマチュア27側に
付勢されており、これによって、プランジャ28に取付
けられた弁体30は、常態にあって弁孔33を開いてい
る。
【0049】43は前記電磁ソレノイド23のシリンダ
26及びスリーブ29をハウジング1に取付けるための
プラグ、44はスリーブ29と収容孔2と間を封止する
シールリングである。
26及びスリーブ29をハウジング1に取付けるための
プラグ、44はスリーブ29と収容孔2と間を封止する
シールリングである。
【0050】斯かる構成において、この電磁弁は、常態
にあって、前記電磁ソレノイド23のプランジャ28が
圧縮ばね42のばね力によりアーマチュア27側に付勢
されている。このため、前記プランジャ28に取付けら
れた弁体30は、図2に示すように弁座部材31の弁孔
33を開いており、この弁孔33に第1通路21を介し
て導かれるマスターシリンダの液圧を弁収容孔2及び第
2通路22を介してホイールシリンダに導くことが可能
である。
にあって、前記電磁ソレノイド23のプランジャ28が
圧縮ばね42のばね力によりアーマチュア27側に付勢
されている。このため、前記プランジャ28に取付けら
れた弁体30は、図2に示すように弁座部材31の弁孔
33を開いており、この弁孔33に第1通路21を介し
て導かれるマスターシリンダの液圧を弁収容孔2及び第
2通路22を介してホイールシリンダに導くことが可能
である。
【0051】制動動作時にホイールシリンダの液圧が上
昇し、車輪がロックする虞がある場合は、アンチロック
制御が開始され、図外の制御装置からの信号によって電
磁コイル25を励磁して、アーマチュア27を図2に示
す位置から下動させる。これによって、プランジャ28
が圧縮ばね42のばね力に抗して下動して、プランジャ
28に取付けられた弁体30が弁座部材31の弁座34
に着座し、弁孔33を閉じる。即ち、前記第1通路21
と第2通路22との連通を遮断する。これと同時に、図
外の減圧側電磁弁がリターン通路を開く。その結果、ホ
イールシリンダ内の液圧が減圧制御され、車輪のロック
が回避される。
昇し、車輪がロックする虞がある場合は、アンチロック
制御が開始され、図外の制御装置からの信号によって電
磁コイル25を励磁して、アーマチュア27を図2に示
す位置から下動させる。これによって、プランジャ28
が圧縮ばね42のばね力に抗して下動して、プランジャ
28に取付けられた弁体30が弁座部材31の弁座34
に着座し、弁孔33を閉じる。即ち、前記第1通路21
と第2通路22との連通を遮断する。これと同時に、図
外の減圧側電磁弁がリターン通路を開く。その結果、ホ
イールシリンダ内の液圧が減圧制御され、車輪のロック
が回避される。
【0052】ここで、前記弁座部材31は、ハウジング
1の収容孔2内に、図2及び図3の矢印A方向に挿入さ
れる。このとき、前記弁座部材31の挿入開始時におい
ては、収容孔2の開口端に形成した面取り3、フィルタ
装置38の外周及び弁座部材31のテーパ面32aが挿
入操作を容易にする。先ず、前記収容孔2の面取り3及
び弁座部材31のテーパ面32aによる案内のもとに、
弁座部材31の先端側に取付けた側フィルタ装置38が
収容孔2内に挿入される。次に、前記弁座部材31のテ
ーパ面32a及びフィルタ装置38の外周による案内の
もとに、周溝10よりも後方側の胴部32外周が収容孔
2内に圧入される。
1の収容孔2内に、図2及び図3の矢印A方向に挿入さ
れる。このとき、前記弁座部材31の挿入開始時におい
ては、収容孔2の開口端に形成した面取り3、フィルタ
装置38の外周及び弁座部材31のテーパ面32aが挿
入操作を容易にする。先ず、前記収容孔2の面取り3及
び弁座部材31のテーパ面32aによる案内のもとに、
弁座部材31の先端側に取付けた側フィルタ装置38が
収容孔2内に挿入される。次に、前記弁座部材31のテ
ーパ面32a及びフィルタ装置38の外周による案内の
もとに、周溝10よりも後方側の胴部32外周が収容孔
2内に圧入される。
【0053】これによって、前記弁座部材31は、ハウ
ジング1の収容孔2内に挿入され、その胴部32外周が
収容孔2の内周面に液密封止作用をもって接する。具体
的には、前記弁座部材31の挿入方向(図2及び図3の
矢印A方向)において周溝10よりも後方側の胴部32
の外径寸法d3が収容孔2の内径寸法Dよりも大きく形
成されているから、この胴部32外周が収容孔2内に所
定の締め代をもって圧入され、収容孔2内に液密封止作
用をもって挿入される。
ジング1の収容孔2内に挿入され、その胴部32外周が
収容孔2の内周面に液密封止作用をもって接する。具体
的には、前記弁座部材31の挿入方向(図2及び図3の
矢印A方向)において周溝10よりも後方側の胴部32
の外径寸法d3が収容孔2の内径寸法Dよりも大きく形
成されているから、この胴部32外周が収容孔2内に所
定の締め代をもって圧入され、収容孔2内に液密封止作
用をもって挿入される。
【0054】このとき、前記弁座部材31は所定の締め
代が確保されることによって足りるから、格別の高精度
に加工される必要はなく、また、ハウジング1の一部を
塑性変形させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に
圧入される。なお、前記弁座部材31の挿入方向におい
て周溝10よりも前方側のフィルタ装置38の外径寸法
d2は、収容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さい寸法
であるから、これによって圧入荷重が増大することはな
い。
代が確保されることによって足りるから、格別の高精度
に加工される必要はなく、また、ハウジング1の一部を
塑性変形させる必要がないから小さな圧入荷重で容易に
圧入される。なお、前記弁座部材31の挿入方向におい
て周溝10よりも前方側のフィルタ装置38の外径寸法
d2は、収容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さい寸法
であるから、これによって圧入荷重が増大することはな
い。
【0055】また、前記弁座部材31の胴部32外周に
周溝10が形成されていることにより、収容孔2の内周
面との間に環状の空間12が形成されることになる。こ
れによって、前記弁座部材31の胴部32外周が収容孔
2内に圧入されるときに、つまり、周溝10よりも後方
側の胴部32外周が圧入されるときに、アルミニウム合
金材料からなるハウジング1に形成した収容孔2の内周
面が削られて金属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝
10によって形成された空間12内に容易に捕獲され
る。とりわけ、前記弁座部材31の圧入によって生じた
金属粉は、この弁座部材31のテーパ面32aに案内さ
れて速やかに周溝10内、即ち空間12内に捕獲され
る。その結果、前記金属粉が液圧機器の内部に侵入する
ことが防止される。
周溝10が形成されていることにより、収容孔2の内周
面との間に環状の空間12が形成されることになる。こ
れによって、前記弁座部材31の胴部32外周が収容孔
2内に圧入されるときに、つまり、周溝10よりも後方
側の胴部32外周が圧入されるときに、アルミニウム合
金材料からなるハウジング1に形成した収容孔2の内周
面が削られて金属粉が生じた場合に、この金属粉は周溝
10によって形成された空間12内に容易に捕獲され
る。とりわけ、前記弁座部材31の圧入によって生じた
金属粉は、この弁座部材31のテーパ面32aに案内さ
れて速やかに周溝10内、即ち空間12内に捕獲され
る。その結果、前記金属粉が液圧機器の内部に侵入する
ことが防止される。
【0056】したがって、加工が容易であると共に、挿
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器の弁
座部材31、即ち栓部材が得られる。
入時の挿入荷重が過大化することがなく、また、挿入時
に金属粉が生じても、この金属粉が液圧機器の内部に侵
入することを未然に防止することが可能な液圧機器の弁
座部材31、即ち栓部材が得られる。
【0057】また、前記弁座部材31の挿入方向におい
て周溝10よりも前方側のフィルタ部材38の外径寸法
d1が、収容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さく形成
してあるから、このフィルタ部材38の外周が、周溝1
0よりも後方側の胴部32外周を収容孔2内に圧入する
場合の案内としての機能を発揮することができると共
に、弁座部材31の圧入荷重が増大することがない。
て周溝10よりも前方側のフィルタ部材38の外径寸法
d1が、収容孔2の内径寸法Dよりも僅かに小さく形成
してあるから、このフィルタ部材38の外周が、周溝1
0よりも後方側の胴部32外周を収容孔2内に圧入する
場合の案内としての機能を発揮することができると共
に、弁座部材31の圧入荷重が増大することがない。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、加工が容易であると共に、挿入時の挿入荷重が過
大化することがなく、また、挿入時に金属粉が生じて
も、この金属粉が液圧機器に内部に侵入することを未然
に防止することが可能な液圧機器の栓部材が得られる。
れば、加工が容易であると共に、挿入時の挿入荷重が過
大化することがなく、また、挿入時に金属粉が生じて
も、この金属粉が液圧機器に内部に侵入することを未然
に防止することが可能な液圧機器の栓部材が得られる。
【図1】本発明の実施の形態を示す図面で、油圧機器の
栓部材としてのプラグを収容孔内に挿入した状態の断面
図(a)、及び断面図(a)の要部拡大図(b)で示す
図面である。
栓部材としてのプラグを収容孔内に挿入した状態の断面
図(a)、及び断面図(a)の要部拡大図(b)で示す
図面である。
【図2】本発明の別の実施の形態を示す図面で、油圧機
器の栓部材としての弁座部材を収容孔に挿入した状態の
断面図である。
器の栓部材としての弁座部材を収容孔に挿入した状態の
断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
1 ハウジング 2 収容孔 5 プラグ(栓部材) 6 胴部 8 縮径段部 9 側壁形成部材 10 周溝 21 第1通路(通路) 22 第2通路(通路) 31 弁座部材 32 胴部 33 弁孔(貫通通路) 37 縮径段部 38 フィルタ装置
Claims (4)
- 【請求項1】 収容孔内に挿入され、その胴部外周が収
容孔の内周面に液密封止作用をもって接する液圧機器の
栓部材において、前記栓部材の挿入方向の先端側に縮径
段部を形成しかつこの縮径段部に臨んでこの縮径段部の
直径よりも大きい外径寸法の側壁形成部材を設けること
によって、栓部材の胴部外周に周溝を形成してなり、前
記栓部材の挿入方向において周溝よりも後方側の胴部外
周が収容孔内に圧入されてなることを特徴とする、液圧
機器の栓部材。 - 【請求項2】 前記側壁形成部材の外径寸法は、収容孔
の内径寸法よりも小さく形成されてなることを特徴とす
る、請求項1記載の液圧機器の栓部材。 - 【請求項3】 貫通通路を備えてなり、この貫通通路に
連通可能な通路が開口する収容孔内に挿入され、その胴
部外周が収容孔の内周面に液密封止作用をもって接する
液圧機器の栓部材において、前記栓部材の挿入方向の先
端側に縮径段部を形成しかつこの縮径段部に臨んでこの
縮径段部の直径よりも大きい外径寸法のフィルタ装置を
設けることによって、栓部材の胴部外周に周溝を形成し
てなり、前記栓部材の挿入方向において周溝よりも後方
側の胴部外周が収容孔内に圧入されてなることを特徴と
する、液圧機器の栓部材。 - 【請求項4】 前記フィルタ装置の外径寸法は、収容孔
の内径寸法よりも小さく形成されてなることを特徴とす
る、請求項3記載の液圧機器の栓部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9249925A JPH1182808A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 液圧機器の栓部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9249925A JPH1182808A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 液圧機器の栓部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182808A true JPH1182808A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17200228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9249925A Pending JPH1182808A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 液圧機器の栓部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182808A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6889919B2 (en) | 2002-01-18 | 2005-05-10 | Denso Corporation | Fuel injection device having stationary core and movable core |
JP2005132347A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-05-26 | Advics:Kk | ブレーキ用流体制御装置 |
JP2008190603A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Nissin Kogyo Co Ltd | 電磁弁 |
JP2016223467A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | アイシン精機株式会社 | 流路仕切構造及び流体制御弁 |
JP2017122419A (ja) * | 2016-01-08 | 2017-07-13 | アイシン精機株式会社 | 弁開閉時期制御装置 |
JP2018200113A (ja) * | 2018-09-28 | 2018-12-20 | 株式会社不二工機 | 電動弁 |
DE102021205341A1 (de) | 2021-05-26 | 2022-12-01 | Continental Automotive Technologies GmbH | Elektromagnetventil, insbesondere für schlupfgeregelte Kraftfahrzeugbremsanlagen |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9249925A patent/JPH1182808A/ja active Pending
Cited By (7)
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