JP2009117806A - 凹部形成方法、凹凸製品の製造方法、発光素子の製造方法および光学素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、加工品質を迅速に見極めることで不良部位の発生を抑えることができる凹部形成方法、凹凸製品の製造方法、発光素子の製造方法および光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ヒートモードの形状変化が可能な記録材料層に複数の凹部を形成する凹部形成方法であって、前記記録材料層に、光源を含んで構成される光学系から集光した光を照射することで凹部を形成する凹部形成工程と、前記記録材料層への凹部の形成中または形成後において、その凹部に検査光を当てる検査光照射工程と、前記凹部から反射または回折する検査光の光量を検出する検出工程と、前記光量に基づいて当該光量が所定値となるように前記光源の出力を調整する出力調整工程(S1〜S4)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、ヒートモード型記録材料層に凹部を良好に形成するための凹部形成方法と、この方法を用いた凹凸製品の製造方法、発光素子の製造方法および光学素子の製造方法に関する。
従来、光ディスクや、光ディスクを製造するための原盤や、発光面に凹凸が形成される発光素子などの所定の対象物に凹凸を形成する方法として、例えば、特許文献1に示すようなフォトレジストを用いる方法が知られている。具体的に、この方法では、原盤にフォトレジストを塗付する塗付工程と、レーザ光によりフォトレジストを露光する露光工程と、露光部分を現像液により除去して所定の凹部を形成する現像工程と、反応性イオンエッチング(以下、「RIE」とも呼ぶ)により原盤をエッチングするエッチング工程と、残留するレジストを剥離する剥離工程を行うことで、原盤に凹凸を形成している。
このようなエッチングにより凹凸を形成する方法では、エッチングに用いるマスクとしてのフォトレジストに良好に凹部が形成されていないと、原盤上に良好な凹凸が形成されないという問題がある。このような問題に対しては、フォトレジストを露光・現像した後、フォトレジスト上に形成した凹部の加工品質を検査するといった方法がある。
特開平7−161080号公報
しかしながら、前述の従来技術では、現像工程後に加工品質の検査を行わなければならないため、その検査結果を今回の製品の加工(露光による凹部の加工)にはフィードバックすることができなかった。すなわち、露光工程において、何らかの原因により、露光の途中で凹部に相当する部位への露光量が良好な値から外れた場合には、それ以後の露光が良好に行われなくなり、このような露光不良となる部位における凹部が全て不良となるといった問題があった。
ところで、本願発明者は、凹凸を形成する方法として、フォトレジストおよびRIEを利用した従来技術よりも好適な方法を案出している。具体的に、その方法は、集光したレーザ光の照射により穴が形成されるヒートモードレジスト材料を、前述したフォトレジストの代わりに用いてエッチングを行う方法である。また、本願発明者は、前述のエッチングを行わずに、レーザ光の照射により凹部を形成したヒートモードレジスト材料をそのまま残すことで、凹凸を形成することも考えている。そして、これらの方法においても、ヒートモードレジスト材料に良好に凹部が形成されているか否かを検査することは重要であり、この検査で加工品質を迅速に見極めて不良部位の発生を抑えることが課題であった。
そこで、本発明は、加工品質を迅速に見極めることで不良部位の発生を抑えることができる凹部形成方法、凹凸製品の製造方法、発光素子の製造方法および光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、ヒートモードの形状変化が可能な記録材料層に複数の凹部を形成する凹部形成方法であって、前記記録材料層に、光源を含んで構成される光学系から集光した光を照射することで凹部を形成する凹部形成工程と、前記記録材料層への凹部の形成中または形成後において、その凹部に検査光を当てる検査光照射工程と、前記凹部から反射または回折する検査光の光量を検出する検出工程と、前記光量に基づいて当該光量が所定値となるように前記光源の出力を調整する出力調整工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、凹部形成工程において、集光した光を記録材料層に照射するだけで凹部が形成される。そのため、従来のようなフォトレジストを用いた凹部の形成方法に比べ、現像工程を行わなくても凹部を形成することができるので、集光した光による凹部の形成の直後または最中に、凹部に検査光を当てて、凹部の検査を行うことができ、加工品質を迅速に見極めることができる。また、このような凹部形成工程中に迅速に加工品質を見極めることで、その結果を同じ凹部形成工程における加工にフィードバックすることができるので、不良部位の発生を抑えることができる。
また、本発明では、前記検査光として前記光源から出射される光を用いてもよい。
これによれば、装置を簡易化でき、コストの低減を図ることができる。
また、本発明では、前記光源とは別の光源によって、前記検査光を出射してもよい。
同じ光源を用いると、凹部の形状変化が完全に終了する前をモニタすることになるが、別光源とすると、完全に落ち着いた形状をモニタすることができる。また、同じ光源だと、加工と同じ大きさのビームでモニタするため、加工ピットのみの情報しか得られない。しかし、別光源でビームを太くすると、隣接部との位置や干渉による形状変化などをモニタできるというメリットがある。一方、同じ光源でモニタするとリアルタイムに、簡便な装置構成でモニタできるというメリットがある。
なお、前述したような本発明に係る凹部形成方法は、光ディスクや半導体などの凹凸製品の製造方法や、発光素子の製造方法や、光学素子の製造方法に利用できる。
本発明によれば、ヒートモードの形状変化が可能な記録材料層を用いることで、集光した光を照射するだけで凹部が形成されるので、この凹部に検査光を当てることで、加工品質を迅速に見極めることができる。また、このように検出した加工品質の結果を凹部の形成にフィードバックすることができるので、不良部位の発生を抑えることができる。
[第1実施形態]
次に、本発明に係る発光素子の製造方法について、図面を参照しながら説明する。参照する図において、図1(a)は、LEDパッケージの図であり、(b)は、(a)の拡大図である。
図1(a)に示すように、本実施形態に係る発光素子の一例としてのLEDパッケージ1は、発光体の一例であるLED素子10と、このLED素子10を固定、配線するためのケース20とを備えてなる。
LED素子10は、従来周知の素子であり、詳細は図示しないが、n型クラッド層、p型クラッド層および活性層などを有する。図1(a)においては、上側の面が、光が外部へ放出される発光面18である。
ケース20には、LED素子10が固定されている。ケース20には、LED素子10に電力を供給する配線21,22等が形成されている。
図1(b)に示すように、LED素子10は、発光するための本体部分である発光部11と、発光部11の上(発光面18)に形成された記録材料層12と、バリア層13とをこの順に備えてなる。
記録材料層12は、強い光の照射により光が熱に変換されてこの熱により材料が形状変化して凹部を形成することが可能な層であり、いわゆるヒートモード型の記録材料の層である。このような記録材料は、従来、光記録ディスクなどの記録層に多用されており、たとえば、シアニン系、フタロシアニン系、キノン系、スクワリリウム系、アズレニウム系、チオール錯塩系、メロシアニン系などの記録材料を用いることができる。
本発明における記録材料層12は、色素を記録物質として含有する色素型とすることが好ましい。
従って、記録材料層12に含有される記録物質としては、色素等の有機化合物が挙げられる。なお、記録材料層12の材料としては、有機材料に限られず、無機材料または無機材料と有機材料の複合材料を使用できる。ただし、有機材料であると、成膜をスピンコートにより容易にでき、転移温度が低い材料を得易いため、有機材料を採用するのが好ましい。また、有機材料の中でも、光吸収量が分子設計で制御可能な色素を採用するのが好ましい。
ここで、記録材料層12の好適な例としては、メチン色素(シアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、オキソノール色素、メロシアニン色素など)、大環状色素(フタロシアニン色素、ナフタロシアニン色素、ポルフィリン色素など)、アゾ色素(アゾ金属キレート色素を含む)、アリリデン色素、錯体色素、クマリン色素、アゾール誘導体、トリアジン誘導体、1−アミノブタジエン誘導体、桂皮酸誘導体、キノフタロン系色素などが挙げられる。
中でも、レーザ光により一回限りの情報の記録が可能な、色素型の記録材料層12であることが好ましい。有機物の記録材料は、溶剤に溶かしてスピンコートやスプレー塗布により膜を形成することができるので、生産性に優れるからである。かかる色素型の記録材料層12は、記録波長領域に吸収を有する色素を含有していることが好ましい。特に、光の吸収量を示す消衰係数kの値は、その上限が、10以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましく、3以下であることがさらに好ましく、1以下であることが最も好ましい。その理由は、消衰係数kが高すぎると、記録材料層12の光の入射側から反対側まで光が届かず、不均一な穴が形成されるからである。また、消衰係数kの下限値は、0.0001以上であることが好ましく、0.001以上であることがより好ましく、0.1以上であることがさらに好ましい。その理由は、消衰係数kが低すぎると、光吸収量が少なくなるため、その分大きなレーザパワーが必要となり、加工速度の低下を招くからである。
なお、記録材料層12は、前記したように記録波長において光吸収があることが必要であり、かような観点からレーザ光源の波長に応じて適宜色素を選択したり、構造を改変することができる。
例えば、レーザ光源の発振波長が780nm付近であった場合、ペンタメチンシアニン色素、ヘプタメチンオキソノール色素、ペンタメチンオキソノール色素、フタロシアニン色素、ナフタロシアニン色素などから選択することが有利である。
また、レーザ光源の発振波長が660nm付近であった場合は、トリメチンシアニン色素、ペンタメチンオキソノール色素、アゾ色素、アゾ金属錯体色素、ピロメテン錯体色素などから選択することが有利である。
さらに、レーザ光源の発振波長が405nm付近であった場合は、モノメチンシアニン色素、モノメチンオキソノール色素、ゼロメチンメロシアニン色素、フタロシアニン色素、アゾ色素、アゾ金属錯体色素、ポルフィリン色素、アリリデン色素、錯体色素、クマリン色素、アゾール誘導体、トリアジン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、1−アミノブタジエン誘導体、キノフタロン系色素などから選択することが有利である。
以下、レーザ光源の発振波長が780nm付近(近赤外レーザ波長域)であった場合、660nm付近(可視光レーザ波長域、特に赤色レーザ波長域)であった場合、405nm付近(近紫外レーザ波長域)であった場合に対し、記録材料層12(記録層化合物)としてそれぞれ好ましい化合物の例を挙げる。ここで、以下の化学式1,2で示す化合物(I−1〜I−10)は、レーザ光源の発振波長が780nm付近であった場合の化合物である。また、化学式3,4で示す化合物(II−1〜II−8)は、660nm付近であった場合の化合物である。さらに、化学式5,6で示す化合物(III−1〜III−14)および化学式7で示す化合物は、405nm付近であった場合の化合物である。なお、本発明はこれらを記録層化合物に用いた場合に限定されるものではない。
<レーザ光源の発振波長が780nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
<レーザ光源の発振波長が780nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
<レーザ光源の発振波長が660nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
<レーザ光源の発振波長が660nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
<レーザ光源の発振波長が405nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
<レーザ光源の発振波長が405nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
<レーザ光源の発振波長が405nm付近であった場合の記録層化合物例>
Figure 2009117806
また、特開平4−74690号公報、特開平8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、及び同2000−158818号公報等に記載されている色素も好適に用いられる。
このような色素型の記録材料層12は、色素を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いで、この塗布液を、基板上又は後述する光反射層上に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成できる。その際、塗布液を塗布する面の温度は、10〜40℃の範囲であることが好ましい。より好ましくは、下限値が、15℃以上であり、20℃以上であることが更に好ましく、23℃以上であることが特に好ましい。また、上限値としては、35℃以下であることがより好ましく、30℃以下であることが更に好ましく、27℃以下であることが特に好ましい。このように被塗布面温度が上記範囲にあると、塗布ムラや塗布故障の発生を防止し、塗膜の厚さを均一とすることができる。
なお、上記の上限値及び下限値は、それぞれが任意で組み合わせることができる。
ここで、記録材料層12は、単層でも重層でもよく、重層構造の場合、塗布工程を複数回行うことによって形成される。
塗布液中の色素の濃度は、一般に0.01〜30質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜20質量%の範囲、より好ましくは0.5〜10質量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範囲である。
塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテート等のエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン等のケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミド;メチルシクロヘキサン等の炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン等のエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールジアセトンアルコール等のアルコール;2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール等のフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類;等を挙げることができる。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、或いは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中には、更に、酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤等各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、ドクターブレード法、スクリーン印刷法等を挙げることができる。なお、生産性に優れ膜厚のコントロールが容易であるという点でスピンコート法を採用するのが好ましい。
記録材料層12(記録層化合物)は、スピンコート法による形成に有利であるという点から、有機溶媒に対して0.01wt%以上30wt%以下で溶解することが好ましく、0.1wt%以上20wt%以下で溶解することがより好ましい。特にテトラフルオロプロパノールに0.5wt%以上10wt%以下で溶解することが好ましい。また、記録層化合物は、熱分解温度が150℃以上500℃以下であることが好ましく、200℃以上400℃以下であることがより好ましい。
塗布の際、塗布液の温度は、23〜50℃の範囲であることが好ましく、24〜40℃の範囲であることがより好ましく、中でも、25〜30℃の範囲であることが特に好ましい。
スピンコートは、まず回転させながら塗布液を基板上に吐出させる。このとき回転数は20〜700rpmが好ましく、50〜500rpmがより好ましく、100〜400rpmがさらに好ましい。その後、乾燥させる時の回転数は500〜10000rpmが好ましく、1000〜7000rpmがより好ましく、2000〜5000rpmがさらに好ましい。
塗布液が結合剤を含有する場合、結合剤の例としては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴム等の天然有機高分子物質;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物等の合成有機高分子;を挙げることができる。記録材料層12の材料として結合剤を併用する場合に、結合剤の使用量は、一般に色素に対して0.01倍量〜50倍量(質量比)の範囲にあり、好ましくは0.1倍量〜5倍量(質量比)の範囲にある。
また、記録材料層12には、記録材料層12の耐光性を向上させるために、種々の褪色防止剤を含有させることができる。
褪色防止剤としては、一般的に一重項酸素クエンチャーが用いられる。一重項酸素クエンチャーとしては、既に公知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用することができる。
その具体例としては、特開昭58−175693号公報、同59−81194号公報、同60−18387号公報、同60−19586号公報、同60−19587号公報、同60−35054号公報、同60−36190号公報、同60−36191号公報、同60−44554号公報、同60−44555号公報、同60−44389号公報、同60−44390号公報、同60−54892号公報、同60−47069号公報、同63−209995号公報、特開平4−25492号公報、特公平1−38680号公報、及び同6−26028号公報等の各公報、ドイツ特許350399号明細書、そして日本化学会誌1992年10月号第1141頁等に記載のものを挙げることができる。前記一重項酸素クエンチャー等の褪色防止剤の使用量は、色素の量に対して、通常0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45質量%の範囲、更に好ましくは、3〜40質量%の範囲、特に好ましくは5〜25質量%の範囲である。
以上、記録材料層12が色素型記録層である場合の溶剤塗布法について述べたが、記録材料層12は記録物質の物性に合わせ、蒸着、スパッタリング、CVD等の成膜法によって形成することもできる。
なお、色素は、後述する凹部15の加工に用いるレーザ光の波長において、他の波長よりも光の吸収率が高いものが用いられる。特に、LED素子10などの発光素子の発光波長よりも、加工時のレーザ光の波長において光の吸収率が高いことが望ましい。
この色素の吸収ピークの波長は、必ずしも可視光の波長域内であるものに限定されず、紫外域や、赤外域にあるものであっても構わない。
特に発光素子の発光面を構成する材料の屈折率が高い場合には、凹部15を構成する記録材料層12およびバリア層13の屈折率が高いことが好ましい。
色素には、吸収波長のピーク波長の長波側に屈折率の高い波長域が存在するが、この波長域と発光素子の発光波長とを合わせることが好ましい。そのためには、色素吸収波長λaが発光素子の中心波長λcより短い(λa<λc)ことが好ましい。λaとλcの差は、好ましくは10nm以上、より好ましくは25nm以上、さらに好ましくは50nm以上離れるのがよい。λaとλcが近すぎると、色素の吸収波長域が発光素子の中心波長λcにかかり、光が吸収されるからである。また、λaとλcの差の上限は、500nm以下であるのが好ましく、より好ましくは300nm以下、さらに好ましくは200nm以下である。λaとλcが離れすぎると、発光素子の光にとって屈折率が小さくなってしまうからである。
レーザで凹部15を記録する波長λwは、λa<λwの関係であることが好ましい。このような関係にあれば、色素の光吸収量が適切で記録効率が高まるし、きれいな凹凸形状が形成できるからである。また、λw<λcの関係であることが好ましい。λwは、色素が吸収する波長であるべきなので、このλwの波長よりも長波長側に発光素子の中心波長λcがあることで、発光素子の発する光が色素に吸収されず透過率が向上し、結果として発光効率が向上できるからである。
以上のような観点から、λa<λw<λcの関係にあることが最も好ましいといえる。
なお、凹部15を形成するためのレーザ光の波長λwは、大きなレーザパワーが得られる波長であればよく、例えば、記録材料層12に色素を用いる場合は、193nm、210nm、266nm、365nm、405nm、488nm、532nm、633nm、650nm、680nm、780nm、830nmなど、1000nm以下が好ましい。
また、レーザ光の種類としては、ガスレーザ、固体レーザ、半導体レーザなど、どのようなレーザであってもよい。ただし、光学系を簡単にするために、固体レーザや半導体レーザを採用するのが好ましい。レーザ光は、連続光でもパルス光でもよいが、自在に発光間隔が変更可能なレーザ光を採用するのが好ましい。例えば、半導体レーザを採用するのが好ましい。レーザを直接オンオフ変調できない場合は、外部変調素子で変調するのが好ましい。
また、レーザパワーは、加工速度を高めるためには高い方が好ましい。ただし、レーザパワーを高めるにつれ、スキャン速度(レーザ光で記録材料層12を走査する速度;例えば、後述する光ディスクドライブの回転速度)を上げなければならない。そのため、レーザパワーの上限値は、スキャン速度の上限値を考慮して、100Wが好ましく、10Wがより好ましく、5Wがさらに好ましく、1Wが最も好ましい。また、レーザパワーの下限値は、0.1mWが好ましく、0.5mWがより好ましく、1mWがさらに好ましい。
さらに、レーザ光は、発信波長幅およびコヒーレンシが優れていて、波長並みのスポットサイズに絞ることができるような光であることが好ましい。また、記録ストラテジ(凹部15を適正に形成するための光パルス照射条件)は、光ディスクで使われているようなストラテジを採用するのが好ましい。すなわち、光ディスクで使われているような、記録速度や照射するレーザ光の波高値、パルス幅などの条件を採用するのが好ましい。
記録材料層12の厚さは、後述する凹部15の深さに対応させるのがよい。
この厚みは、例えば、1〜10000nmの範囲で適宜設定することができ、厚さの下限は、好ましくは10nm以上であり、より好ましくは30nm以上である。その理由は、厚さが薄すぎると、凹部15が浅く形成されるため、光学的な効果が得られなくなるからである。また、後述するように記録材料層12をエッチングマスクとして利用する場合には、エッチング効果が得難くなるからである。また、厚さの上限は、好ましくは1000nm以下であり、より好ましくは500nm以下である。その理由は、厚さが厚すぎると、大きなレーザパワーが必要になるとともに、深い穴を形成することが困難になるからであり、さらには、加工速度が低下するからである。
また、記録材料層12の厚さtと、凹部15の直径dとは、以下の関係であることが好ましい。すなわち、記録材料層12の厚さtの上限値は、t<10dを満たす値とするのが好ましく、t<5dを満たす値とするのがより好ましく、t<3dを満たす値とするのがさらに好ましい。また、記録材料層12の厚さtの下限値は、t>d/100を満たす値とするのが好ましく、t>d/10を満たす値とするのがより好ましく、t>d/5を満たす値とするのがさらに好ましい。なお、このように凹部15の直径dとの関係で記録材料層12の厚さtの上限値および下限値を設定する理由は、前記した理由と同様である。
凹部の直径dの上限値は、100000nm以下、好ましくは10000nm以下、更に好ましくは1000nm以下が望ましい。下限値は、10nm以上、好ましくは50nm以上、更に好ましくは100nm以上が望ましい。
記録材料層12を形成するときは、記録材料となる物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により発光面18の表面に塗布することにより形成することができる。
バリア層13は、記録材料層12を衝撃などから防ぐために形成され、任意的に設けられる。バリア層13は、透明な材質であれば特に限定されないが、好ましくはポリカーボネート、三酢酸セルロース等であり、より好ましくは、23℃50%RHでの吸湿率が5%以下の材料である。また、SiO、ZnS、GaOなどの酸化物、硫化物を用いることもできる。
なお、「透明」とは、LED素子10が発する光に対して、当該光を透過する(透過率:90%以上)ほどに透明であることを意味する。
バリア層13は、接着層を構成する光硬化性樹脂を適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を所定温度で記録材料層12上に塗布して塗布膜を形成し、該塗布膜上に、例えばプラスチックの押出加工で得られた三酢酸セルロースフィルム(TACフィルム)をラミネートし、ラミネートしたTACフィルムの上から光を照射して塗布膜を硬化させて形成される。前記TACフィルムとしては、紫外線吸収剤を含むものが好ましい。バリア層13の厚さは、0.01〜0.2mmの範囲であり、好ましくは0.03〜0.1mmの範囲、より好ましくは0.05〜0.095mmの範囲である。
記録材料層12およびバリア層13には、周期的に複数の凹部15が形成されている。凹部15は、記録材料層12およびバリア層13に集光した光を照射することで、当該照射部分を変形(消失による変形を含む)させて形成されたものである。凹部15は、発光面18の光が放出される範囲に密に形成するのが望ましい。
なお、凹部15が形成される原理は、以下の通りとなっている。
記録材料層12(記録層化合物)に、材料の光吸収がある波長(材料で吸収される波長)のレーザ光を照射すると、記録材料層12によってレーザ光が吸収され、この吸収された光が熱に変換され、光の照射部分の温度が上昇する。これにより、記録材料層12が、軟化、液化、気化、昇華、分解などの化学または/および物理変化を起こす。そして、このような変化を起こした材料が移動または/および消失することで、凹部15が形成される。なお、バリア層13は非常に薄い層であるため、記録材料層12の移動または/および消失に伴って、一緒に移動または/および消失する。そして、このような凹部15の形成時においては、化学または/および物理変化した記録材料層12の一部が、異物となって凹部15の周囲に残る。
なお、凹部15の形成方法としては、例えば、ライトワンス光ディスクや追記型光ディスクなどで採用されているピットの形成方法を適用することができる。具体的には、例えば、ピットサイズによって変化するレーザの反射光の強度を検出し、この反射光の強度が一定となるようにレーザの出力を補正することで、均一なピットを形成する方法を適用することができる。なお、この方法については、後で詳述する。
また、前記したような記録材料層12(記録層化合物)の気化、昇華または分解は、その変化の割合が大きく、急峻であることが好ましい。具体的には、記録層化合物の気化、昇華または分解時の示差熱天秤(TG−DTA)による重量減少率が5%以上であることが好ましく、より好ましくは10%以上、更に好ましくは20%以上である。また記録層化合物の気化、昇華または分解時の示差熱天秤(TG−DTA)による重量減少の傾き(昇温1℃あたりの重量減少率が0.1%/℃以上であることが好ましく、より好ましくは0.2%/℃以上、更に好ましくは0.4%/℃以上である。
また、軟化、液化、気化、昇華、分解などの化学または/および物理変化の転移温度は、その上限値が、2000℃以下であることが好ましく、1000℃以下であることがより好ましく、500℃以下であることがさらに好ましい。その理由は、転移温度が高すぎると、大きなレーザパワーが必要となるからである。また、転移温度の下限値は、50℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましく、150℃以上であることがさらに好ましい。その理由は、転移温度が低すぎると、周囲との温度勾配が少ないため、明瞭な穴エッジ形状を形成することができなくなるからである。
図2(a)は、発光面を平面的に見た一例の図であり、(b)は、他の例の図であり、図3(a)は、凹部の直径とピッチとの関係を説明する図であり、(b)は、レーザ光の発光時間と周期との関係を説明する図である。図2(a)に示すように、凹部15は、ドット状に形成され、このドットが格子状に配列されたものを採用することができる。また、図2(b)に示すように、凹部15は、細長い溝状に形成され、これが断続的につながったものでもよい。さらに、図示は省略するが、連続した溝形状として形成することもできる。
隣接する凹部15同士のピッチPは、発光体であるLED素子10が発光する光の中心波長λcの0.01〜100倍である。
凹部15のピッチPは、好ましくは、中心波長λcの0.05〜20倍であり、より好ましくは0.1〜5倍であり、最も好ましくは0.2〜2倍である。具体的には、ピッチPの下限値は、中心波長λcの0.01倍以上が好ましく、0.05倍以上がより好ましく、0.1倍以上がさらに好ましく、0.2倍以上が最も好ましい。また、ピッチPの上限値は、中心波長λcの100倍以下が好ましく、20倍以下がより好ましく、5倍以下がさらに好ましく、2倍以下が最も好ましい。
凹部15の直径または溝の幅は、中心波長λcの0.005〜25倍であり、好ましくは0.025〜10倍、より好ましくは0.05〜2.5倍、最も好ましくは0.25〜2倍である。
なお、ここでいう直径または溝の幅は、凹部15の半分の深さにおける大きさ、いわゆる半値幅である。
凹部15の直径または溝の幅は、上記の範囲で適宜設定することができるが、発光面18から離れるにつれ、巨視的に徐々に屈折率が小さくなるように、ピッチPの大きさに応じて調整するのが望ましい。すなわち、ピッチPが大きい場合には、凹部15の直径または溝の幅も大きくし、ピッチPが小さい場合には、凹部15の直径または溝の幅も小さくするのが好ましい。この観点から、直径または溝の幅は、ピッチPに対して2分の1程度の大きさであるのが好ましく、例えば、ピッチPの20〜80%であり、より好ましくは30〜70%、さらに好ましくは40〜60%である。
凹部15の深さは、好ましくは中心波長λcの0.01〜20倍であり、より好ましくは0.05〜10倍、さらに好ましくは0.1〜5倍であり、最も好ましくは0.2〜2倍である。深さの上限値は、20000nm以下、好ましくは10000nm以下、更に好ましくは5000nm以下が望ましい。下限値は、1nm以上、好ましくは5nm以上、更に好ましくは10nm以上が望ましい。
以上のような構成のLEDパッケージ1の製造方法について説明する。
図4(a)〜(c)は、LEDパッケージの製造工程を示す図である。
図4(a)に示すように、まず、従来公知の方法で製造されたLED素子10の本体である発光部11を用意する。ここで、用意する発光部11は、1つのLED素子10に対応した大きさのものではなく、複数のLED素子10に対応した大きさのもの(複数のLED素子10を形成可能なウェハ)を用いるのが望ましい。この場合、後述するようにウェハ(発光部11)に凹凸を形成して洗浄した後、複数のLED素子10に対応する複数の発光部11のそれぞれを切り離すことで、複数のLED素子10が得られる。
そして、発光部11を用意した後は、図4(b)に示すように、記録材料層12とバリア層13をこの順に形成する。
次に、凹部15を形成するが、凹部15を形成する装置は、図5に示すような光ディスクドライブDDを用いることができる。具体的に、この光ディスクドライブDDは、記録材料層12およびバリア層13に集光した光を照射する光学系30と、制御装置CAとを備えている。なお、この光ディスクドライブDDには、図示はしないが、発光部11(LED素子10の本体)を回転させるスピンドル等が適宜設けられている。
光学系30は、レーザ光源31、第1レンズ32、第2レンズ33、ハーフミラー34、第3レンズ35、第4レンズ36およびディテクタ37を備えている。
レーザ光源31は、レーザ光を出射するものであり、制御装置CAによってその出力が調整される。
第1レンズ32は、レーザ光源31から出射されたレーザ光のビーム径を拡大するものであり、レーザ光源31の下流側(レーザ光の進行方向における下流側)に配置されている。
第2レンズ33は、第1レンズ32で拡径されたレーザ光を平行な光束に変換するものであり、第1レンズ32の下流側に配置されている。
ハーフミラー34は、第2レンズ33の下流側に配置されており、レーザ光源31から出射されてくるレーザ光を透過させるとともに、その反対側から戻ってくるレーザ光を所定の方向(レーザ光の光軸方向に対して略直交する方向)へ反射させている。
第3レンズ35は、ハーフミラー34を透過してきたレーザ光を集光するためのものであり、ハーフミラー34の下流側に配置されている。
第4レンズ36は、ハーフミラー34で反射されたレーザ光を集光するものであり、ハーフミラー34によって反射されるレーザ光の光路上に配置されている。
ディテクタ37は、第4レンズ36の下流側に配置され、第4レンズ36で集光したレーザ光の光量を検出する機能を有している。そして、このディテクタ37で検出した光量は、制御装置CAに出力されるようになっている。なお、ディテクタ37としては、例えばフォトダイオード、分割フォトダイオードなどを採用することができる。
制御装置CAは、CPU、ROM、RAM、通信機器などの公知のハードウェア(図示せず)を備えており、本実施形態においては特に、ディテクタ37で検出した光量に基づいて、当該光量が所定値となるようにレーザ光源31の出力を調整する制御を行っている。具体的に、制御装置CAは、図6に示すようなフローチャートに従って制御を実行する。
以下に、制御装置CAによるレーザ光源31の出力調整方法を説明する。参照する図面において、図6は、制御装置によるレーザ光源の出力調整方法を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御装置CAは、ディテクタ37から出力されてくる光量の情報を受けると(START)、この光量が所定範囲の上限値を超えているか否かを判断する(S1)。ステップS1において光量が上限値を超えていると判断すると(Yes)、制御装置CAは、凹部15が所望の大きさよりも小さく形成されていると判断して、レーザ光源31の出力を所定量だけ上げる(S2)。
また、ステップS1において光量が上限値以下であると判断すると(No)、制御装置CAは、光量が所定範囲の下限値を下回っているか否かを判断する(S3)。ステップS3において光量が下限値を下回っていると判断すると(Yes)、制御装置CAは、凹部15が所望の大きさよりも大きく形成されていると判断して、レーザ光源31の出力を所定量だけ下げる(S4)。そして、このステップS4の後や、ステップS2の後や、ステップS3でNoと判断された場合(すなわち、凹部15が所望の大きさに形成されている場合)には、制御装置CAは、このフローによる動作を終了する(END)。
このような光ディスクドライブDDを用い、マトリクス状にLED素子10が形成されたウエハを光ディスクと同じ形状に形成し、またはダミーの光ディスクに貼り付けるなどして光ディスクドライブDDの図示せぬスピンドルに装填する。そして、記録材料層12の材質に応じ、これを変形させるのに適当な出力を初期値としてレーザ光を記録材料層12に照射する。さらに、この照射のパターンが、図2(a)や(b)に例示したドットまたは溝のパターンに合うように、レーザ光源31にパルス信号または連続信号を入力する。なお、図3(b)に示すように、所定の周期Tで発光されるレーザ光のデューティ比(発光時間τ/周期T)は、実際に形成する凹部15のデューティ比(レーザ光の走査方向における凹部15の長さd/ピッチP;図3(a)参照)より低くするのが好ましい。ここで、図3(a)に円状に示すレーザ光は、発光時間τの間において所定の速度で移動することで、楕円状の凹部15の形成に寄与している。なお、レーザ光のデューティ比としては、例えば、凹部15のピッチPを100としたときの凹部15の長さdが50である場合には、50%よりも低いデューティ比でレーザ光を照射すればよい。なお、この場合、レーザ光のデューティ比の上限値は、50%未満が好ましく、40%未満がより好ましく、35%未満がさらに好ましい。また、下限値は、1%以上が好ましく、5%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。以上のように、デューティ比を設定することで、規定のピッチの凹部15を正確に形成することができる。
また、公知の光ディスクドライブと同様のフォーカシング技術、例えば、非点収差法などを用いることにより、発光部11にうねりや反りがあったとしても、発光面18の表面に容易に集光することが可能である。
このようにして、図4(c)に示すように、発光面18側から光ディスクドライブDDの光学系30でレーザ光を集光して照射する。このとき、このレーザ光は、記録材料層12等に凹部15を形成するための記録光として照射される他、凹部15の大きさ(品質)を検査するための検査光としても照射される。すなわち、レーザ光は、凹部15の形成が完了するまで記録光として機能し、凹部15の形成が完了した後は検査光として機能する。なお、集光したレーザ光のうち温度が高い中心部分で凹部15が形成されるため、凹部15の形成後に凹部15に対して照射される検査光は、凹部15の内面と凹部15の周囲の記録材料層12の表面とに当たるようになっている。
そして、検査光として照射されたレーザ光が凹部15(その周囲を含む)で反射されると、その反射光の光量がディテクタ37によって検出される。具体的には、凹部15の形成されていない記録材料層12およびバリア層13に集光したレーザ光を出射してから所定時間後、すなわち凹部15の形成が完了したと予測される時点における凹部15からの反射光をディテクタ37によって検出する。なお、前述した凹部15の形成が完了するまでにかかる「所定時間」は、予め実験やシミュレーション等を行うことで、予め決めておけばよい。
そして、ディテクタ37で検出した光量が上限値を超えている場合には、レーザ光源31の出力が上げられて、次の凹部15の形成時において、出力アップしたレーザ光によって凹部15が形成される。また、ディテクタ37で検出した光量が下限値を下回っている場合には、レーザ光源31の出力が下げられて、次の凹部15の形成時において、出力ダウンしたレーザ光によって凹部15が形成される。そして、光記録ディスクに情報を記録する場合と同様に、発光部11を回転させながら、光学系30を半径方向に移動させることで、発光面18の全体に凹部15をレーザ光源31の出力を調整しながら形成することができる。
なお、凹部15を形成する時の加工条件は以下の通りである。
光学系30の開口数NAは、下限が0.4以上が好ましく、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上である。また、開口数NAの上限は、2以下であるのが好ましく、より好ましくは1以下、さらに好ましくは0.9以下である。開口数NAが小さすぎると、細かい加工ができず、大きすぎると、記録時の角度に対するマージンが減るからである。
光学系30の波長は、例えば405±30nm、532±30nm、650±30nm、780±30nmである。これらは、大きな出力が得やすい波長だからである。なお、波長は短い程、細かい加工ができるので好ましい。
光学系30の出力は、下限が0.1mW以上であり、好ましくは1mW以上、より好ましくは5mW以上、さらに好ましくは20mW以上である。光学系30の出力の上限は、1000mW以下であり、好ましくは500mW以下、より好ましくは200mW以下である。出力が低すぎると加工に時間が掛かり、高すぎると、光学系30を構成する部材の耐久性が低くなるからである。
光学系30を記録材料層12に対し相対的に移動させる線速は、下限が0.1m/s以上であり、好ましくは1m/s以上、より好ましくは5m/s以上、さらに好ましくは20m/s以上である。線速の上限は、500m/s以下であり、好ましくは200m/s以下、より好ましくは100m/s以下、さらに好ましくは50m/s以下である。線速が高すぎると、加工精度を高くするのが困難であり、遅すぎると加工に時間が掛かるし、良好な形状に加工できないからである。
光学系30を含む具体的な光ディスクドライブDDの一例としては、例えば、パルステック工業株式会社製NE0500を用いることができる。
前述したように記録材料層12およびバリア層13に凹部15を形成した後は、図7(a)〜(c)に示す洗浄工程を行う。ここで、図7(a)〜(c)は、洗浄工程を示す図である。なお、図7(a)においては、理解のため、凹部15を大きく図示している。
前述したように凹部15を形成した後は、LED素子10を光ディスクドライブDDから外して、図7(a)に示すスピンコート用の装置40にセットする。そして、この装置40を駆動してLED素子10をその表面(発光面18)に沿って回転させるとともに、LED素子10のうち装置40の回転軸RA側の部位に、発光部11、記録材料層12およびバリア層13に対して未反応となる液体Lを滴下する。これにより、図7(b),(c)に示すように、LED素子10の発光面18上に滴下された液体Lが遠心力によって回転軸RA側(図7(a)参照)から外側へ移動し、この移動する液体Lによって記録材料層12等に付着した異物Dが外側に洗い流される。
ここで、液体Lとしては、炭化水素系溶剤、フッ素系溶剤および水の少なくとも1つを含んだものを採用するのが望ましい。なお、炭化水素系溶剤の一例としては、例えばオクタン、ノナンを採用でき、フッ素系溶剤の一例としては、例えばハイドロフルオロエーテル(3M社製)を採用できる。
また、スピンコート用の装置40の一例としては、例えば、MS−A100(ミカサ社製)を採用することができる。
なお、凹部15を形成してから異物Dの除去(スピンコート)を開始するまでの時間は、0.1秒以上72時間以下とするのが望ましい。ここで、凹部15の形成から異物Dの除去の開始までの時間の下限値は、1秒以上が好ましく、10秒以上がさらに好ましく、100秒以上が最も好ましい。このように下限値を設定することで、凹部15が形成された記録材料層12等を十分冷却することができるので、高温の記録材料層12等に液体Lをかけることで生じる凹部15の形状の乱れを抑えることができる。また、凹部15の形成から異物Dの除去の開始までの時間の上限値は、24時間以下が好ましく、1時間以下がさらに好ましく、10分以下が最も好ましい。このように上限値を設定することで、長時間放置による異物Dが記録材料層12等に固着することが抑制されるので、液体Lにより良好に異物Dを除去することができる。
また、液体Lの滴下する量は、0.5〜20ccが望ましく、好ましくは1〜5ccが望ましい。このように下限値を設定することで、異物Dを確実に液体Lで洗い流すことができ、上限値を設定することで、異物除去後の乾燥時間を短縮することができる。
そして、前述のように液体Lにより異物Dを洗い流した後、所定時間の間回転を継続することで、LED素子10上に残っている液体Lが全て吹き飛ばされて、LED素子10が迅速に乾燥される。
その後は、図示しないが、ケース20にLED素子10を固定して、必要な配線をすることでLEDパッケージ1が製造できる。
このようにして形成されたLEDパッケージ1は、発光面18に形成された微細な凹凸形状により、発光面18の近傍において巨視的に屈折率が徐々に変化し、発光面18から放出された光が発光面18の内面で反射することが抑制される。これにより、LEDパッケージ1の発光効率が向上する。
そして、上述したように、記録材料層12の形成は塗布などにより大量に一斉に行うことができ、凹部15の形成は、従来公知の光ディスクドライブなどと同様の構成で、早く、安価に行うことができる。また、公知のフォーカシング技術を利用することで、素材にうねりがあっても凹部15を簡単に製造することができる。このような工程は、従来のように、例えば現像工程を必要とするフォトレジストを用いた方法や、材料を塗布してベーキング、露光、ベーキング、エッチングといった複雑な工程を利用する方法などと比較すると極めて簡単である。したがって、簡易に発光素子の発光面に微細な凹凸形状を形成して発光効率を向上することが可能である。
また、ヒートモードの形状変化が可能な記録材料層12を用いることで、集光したレーザ光を照射するだけで凹部15が形成されるので、この凹部15に検査光(レーザ光)を当てることで、加工品質を迅速に見極めることができる。また、このように検出した加工品質の結果を凹部15の形成にフィードバックすることができるので、不良部位の発生を抑えることができる。
凹部15を形成するためにレーザ光源31から出射される光を、検査光として利用するので、装置を簡易化でき、コストの低減を図ることができる。
また、液体Lによって記録材料層12等に付着した異物Dが除去されるので、良好な凹凸形状(凹部15)を形成することができる。
液体LをLED素子10の回転軸RA側の部位に滴下するだけで、液体LがLED素子10の全面に万遍なく行き渡るので、塗付する液体の量を少なくすることができる。また、回転により液体Lが移動することで、液体LのLED素子10の全面への塗付と、記録材料層12等に付着している異物Dの除去とが同時に行われるので、洗浄時間の短縮を図ることができる。
記録材料層12等から異物Dが洗い流された後も回転を継続することで乾燥を行うため、異物が洗い流された後に回転を止めて自然乾燥させる方法に比べて、記録材料層12等を早く乾燥させることができる。また、本実施形態では塗付の方法としてスピンコートによる方法を採用しているため、塗付から乾燥まで同じ装置40で行うことができるので、設備の簡易化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る光学素子の製造方法について説明する。参照する図において、図8は、第2実施形態に係る光学素子の図である。
光学素子10Aは、光の透過性が高い部材で、発光素子の発光面に密着または接着されて用いられる。例えば、第1実施形態に例示したLEDパッケージ1の発光面18の表面や、蛍光管の表面などに貼り付けて用いられる。
図8に示すように、光学素子10Aは、透明な支持体11Aの上に、第1実施形態と同様の記録材料層12およびバリア層13が形成され、さらに凹部15が形成される。
支持体11Aは、発光素子が発する光に対して十分な透過性(例えば透過率80%程度以上)を有していればよく、例えばポリカーボネートなどの樹脂や、ガラス材料が用いられる。
凹部15を形成する場合には、支持体11Aを移動させつつ、第1実施形態と同様にして出力調整しながらレーザ光を集光してパルス状に照射することにより形成できる。この際、図8に示すようにレーザ光を支持体11A側(記録材料層12とは反対側)から照射しても構わない。このように、レーザ光を記録材料層12とは反対側から照射した場合には、レーザ光との反応により記録材料層12から噴出する材料噴出物によってレーザ光源が汚れることがないといった効果を奏する。
また、凹部15を形成した後は、第1の実施形態と同様の洗浄方法により、記録材料層12等に付着した異物Dを除去する。
このようにして構成された光学素子10Aは、LEDパッケージ1の発光面18の表面や、蛍光管の表面などに貼り付けることで、これらの発光素子の発光効率を向上することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る発光素子の製造方法について説明する。参照する図において、図9(a)〜(c)は、第3実施形態に係るLED素子の製造工程を示す図である。
第3実施形態に係るLED素子10の製造方法では、まず、第1実施形態と同様の工程(図4および図7参照)を経ることで、図9(a)に示すように、記録材料層12およびバリア層13に凹部15を形成するとともに、記録材料層12等を液体Lにより洗浄する。その後は、凹部15が形成された記録材料層12およびバリア層13をマスクとして、エッチングを行うことで、図9(b)に示すように、発光面18に凹部15に対応した穴部16を形成する。そして、図9(c)に示すように、所定の剥離液などによって記録材料層12およびバリア層13を除去することで、凹凸形状に形成された発光面18が露出することとなる。
ここで、エッチングとしては、ウェットエッチングやドライエッチングなど、種々のエッチング方法を採用できるが、エッチングガスの直進性が高く細かなパターニングが可能なRIEを採用するのが好ましい。また、記録材料層12およびバリア層13の除去方法としては、乾式の方法や湿式の方法など種々の方法を採用できる。
なお、エッチング方法や除去方法の具体例としては、例えば、発光部11の発光面18を含む層の材料が、ガラスであり、記録材料層12の材料が色素であり、バリア層13の材料が無機材料層である場合には、エッチングガスとしてSF6を用いたRIEを採用するとともに、剥離液としてエタノールを用いた湿式の除去方法を採用することができる。ここで、発光面を含む層というのは、LED素子10の製造終了後において、空気のような気体、水のような液体等の外部環境との間で界面を形成する層であれば、どのような層でも構わない。
以上、第3実施形態に係る製造方法によれば、LED素子10の表面(発光面18)自体に凹凸が形成されるので、LED素子10と記録材料層12との屈折率差を気にすることなく、簡単に凹凸形状を設計することができる。なお、本実施形態では、予めLED素子10の表面に形成した記録材料層12に、フォーカシング技術等により複数の凹部15を形成することで、LED素子10の表面上に密着して正確にマスクがセットされたこととなる。そのため、本実施形態では、従来のようにLED素子10の表面が反ることによりマスクを密着できないといった問題は生じず、簡単に凹凸形状を形成することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変更して実施することが可能である。
たとえば、前記実施形態においては、発光素子の例としてLED素子を示したが、発光素子は、LED素子に限られず、プラズマディスプレイ素子、レーザ、SED素子、蛍光間、EL素子など、発光する器具であれば何でもよい。
また、前記各実施形態では、発光素子や光学素子の製造方法に本発明に係る凹部形成方法を適用したが、本発明はこれに限定されず、凹凸製品の製造方法に本発明を適用してもよい。すなわち、図10(a)および(b)に示すように、無機物からなる基板(基体)51上に穴部16を情報として形成し、この基板51の穴部16側に保護層52を設けることで、凹凸製品の一例としての光学読取用の情報記録媒体(光ディスク50)を製造する方法にも本発明を適用することができる。具体的には、図4に示す方法と同じ方法で、基板51上に記録材料層12およびバリア層13を形成し、この記録材料層12等に集光した光を出力調整しながら照射して凹部15を形成する。続いて、図7に示す方法と同じ方法で、基板51上に付着した異物を液体で洗浄する。その後、図9に示す方法と同じ方法で、記録材料層12等をマスクとして基板51に凹部15に対応した穴部16を形成する。以上によれば、基板51に穴部16を良好に形成することができる。
なお、基板51の材料としては、Si、Alを有する材料が好ましく、例えば、SiやSiO、Alなどが好ましい。また、保護層52の材料としては、SiOなどの無機酸化物、Siなどの無機窒素化物のような無機系のものや、UV硬化樹脂などのような有機系のものを、単独あるいは組み合わせて使用できる。ただし、光ディスク50の長寿命化の観点から、保護層52も無機系の材料で形成するのが好ましい。
また、凹凸製品としては、光ディスク50に限らず、例えば、半導体、フラットパネルディスプレイ(有機EL、液晶、プラズマ)、SED(表面電界ディスプレイ)、回路基板、露光用マスク、半導体及びそのパッケージ、インターポーザ、プリント基板、ストレージメディア、バイオチップなどであってもよい。
なお、このような高密度の微細な凹凸が形成された凹凸製品を量産するための手段として、ナノインプリント技術が研究されている。ここで、ナノインプリント技術とは、金型を用いたプレス工法をナノスケールに応用したものであり、微細な凹凸のある金型を被加工材に押し付けて成型するナノスケールの成型加工技術である。ナノインプリント技術は、数十ナノメートル幅のパターン形成が可能であり、電子ビームを用いた同等の加工技術と比較して、非常に安価に、かつ、大量に成型できる利点がある。そして、このようなナノインプリント技術に用いる金型に微細な凹凸を形成する際にも、前述したヒートモードレジスト材料を用いた方法を採用することができる。
前記実施形態においては、発光素子または光学素子の発光面や光ディスク50を構成する基板51の表面に直接記録材料層12を設けたが、発光面または表面との間に他の材料を介して記録材料層12を設けてもよい。また、半導体からなるLED素子の表面に、保護層やレンズが設けられている場合には、それらの保護層やレンズの表面(空気との界面)が発光面になるので、それらの表面に記録材料層12および凹部15を設ければよい。
前記実施形態においては、凹部15を形成するのにレーザ光を用いたが、必要な大きさに集光できれば、レーザ光のような単色光でなくても構わない。
なお、最小加工形状を得るために微小時間のレーザ光の照射で形成される凹形状の直径は、レーザ光の波長よりも短くするのが望ましい。すなわち、前記した関係となるように、レーザ光のスポット径を小さく絞るのが好ましい。
また、凹部15が最小加工形状(以下、「レーザスポット」という)よりも大きい場合には、レーザスポットを繋げることによって、凹部15を形成すればよい。ここで、ヒートモード型の記録材料層12にレーザ光を照射すると、照射された部分のうち温度が転移温度になった部分のみが変化する。すなわち、レーザ光は中心付近で光強度が最も強く、外側に向かうにつれて徐々に弱くなっているため、レーザ光のスポット径よりも小さな径の微細な穴(レーザスポット)を記録材料層12に形成することが可能となっている。そして、このような微細な穴を連続させて凹部15を形成する場合には、凹部15の形状精度を高めることができる。ちなみに、フォトンモード型の材料であると、レーザ光が照射された部分全てで反応が起こるため、1回のレーザ光で形成される穴(レーザスポット)が大きく、その形状精度はヒートモード型の材料に比べ悪くなる。したがって、本発明のようにヒートモード型の材料を使うのが好ましい。
前記実施形態では、記録材料層12の上にバリア層13を形成したが、本発明はこれに限定されず、図11に示すようにバリア層13はなくてもよい。特に、第3実施形態や図10に示した形態のように記録材料層12をエッチングマスクとして利用する場合には、バリア層13はない方が好ましい。
前記した第3実施形態では、LED素子10の表面に穴部16を形成したが、本発明はこれに限定されず、第2実施形態のような光学素子10Aの表面(支持体11Aの表面)に、記録材料層12等をエッチングマスクとして穴部を形成してもよい。
前記した第3実施形態や図10に示した形態では、穴部16を形成する面(発光面18または基板51の表面)上に直接記録材料層12等をエッチングマスクとして形成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、エッチングガスによって記録材料層12等が容易に削られてしまう場合には、図12(a)に示すように、記録材料層12等に影響をほとんど与えないエッチングガスによってエッチング可能なマスク層17を、発光面18と記録材料層12との間に設けてもよい。なお、図12では、発光面18に穴部16を形成する形態を示すが、基板51の表面に穴部16を形成する場合も同様にマスク層17を設けることができる。
これによれば、まず、第1実施形態と同様に、レーザ光で記録材料層12およびバリア層13に凹部15を形成するとともに、記録材料層12等を液体Lにより洗浄する(図12(a)参照)。次に、図12(b)に示すように、第1のエッチングガスによって、マスク層17をエッチングすることで、マスク層17に凹部15に対応した貫通孔17aを形成する。ここで、第1のエッチングガスとして、記録材料層12およびバリア層13を削らないような種類のガスが選択されているので、記録材料層12およびバリア層13がマスクとなってマスク層17がエッチングされる。
その後、図12(c)に示すように、第2のエッチングガスによって、発光面18を含む層をエッチングすることで、発光面18上に凹部15に対応した穴部16が形成される。このとき、第2のエッチングガスによって記録材料層12およびバリア層13はエッチングされて直ぐに消滅するが、マスク層17がマスクとなって発光面18が良好にエッチングされる。そして、その後は、図12(d)に示すように、所定の剥離液などによってマスク層17を除去することで、凹凸形状に形成された発光面18が露出することとなる。
ここで、図12に示す形態の具体例としては、例えば、発光部11の発光面18を含む層の材料が、サファイアであり、記録材料層12の材料が色素であり、バリア層13の材料が無機層である場合には、マスク層17として東京応化工業株式会社製のSi含有Bi−Layerフォトレジストを採用し、第1のエッチングガスとしてSF6を採用し、第2のエッチングガスとしてCl2を採用すればよい。
前記各実施形態では、スピンコートによって記録材料層12等の表面に洗浄用の液体Lを塗付したが、本発明はこれに限定されず、例えば、スプレーコート、ダイコート、ディップコートなど、どのような方法でも構わない。なお、各塗布方法で記録材料層12等の表面に液体を塗付した後は、前記実施形態と同様に、ワーク(記録材料層12等を有する加工品)を回転させることで液体を移動させて、表面の異物を洗い流せばよい。なお、ディップコートにおいては、液体の中にワークを浸す際に、液中でワークを動かすことで、表面の異物を洗い流すようにしてもよい。
前記各実施形態では、ワークを回転させることでワークの表面を乾燥させたが、本発明はこれに限定されず、例えば自然乾燥や送風機による送風などによって乾燥させてもよい。
前記各実施形態では、液体Lの塗付・乾燥を行う装置を光学加工機(光ディスクドライブDD)とは別に設けたが、本発明はこれに限定されず、光学加工機の回転テーブルにおいて、液体の塗付・乾燥を行ってもよい。ただし、光学加工機の加工ヘッド(光出射面)に液体が付着するのを防止するために、前記各実施形態のように塗付・乾燥を行う装置を光学加工機とは別に設けるのが望ましい。
前記各実施形態では、光ディスクドライブDDのレーザ光源31から出射するレーザ光を検査光として利用したが、本発明はこれに限定されず、図13に示すように、レーザ光源31とは別の光源60から出射する光を、検査光としてもよい。ここで、図13は、図5に示した光ディスクドライブDDの一部を変更した形態を示す図であるため、図5と同じ構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。具体的に、この図13に示す構造では、光源60から出射した光を凹部15に当て、その反射光の光量をディテクタ37で検出している。これによっても、反射光の光量の大小から凹部15の大小を判断することができ、その結果を凹部15の加工にフィードバックして、良好な凹部15を形成することができる。なお、図13における光源60としては、例えば、レーザ光源、LED(発光ダイオード)などを採用できる。
前記各実施形態では、凹部15の形成後に凹部15に当たるレーザ光を検査光として利用することで、形成が完了した凹部15から反射されてくる検査光に基づいて凹部15の品質を検査し、その結果を次の凹部15の加工にフィードバックしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、凹部15の形成中に凹部15に当たるレーザ光(記録光)を検査光としても兼用することで、形成中に凹部15から反射されてくる検査光に基づいて凹部15の品質を検査し、その結果を今回の凹部15の加工にフィードバックしてもよい。具体的には、例えば図13に示す形態において、レーザ光源31からのレーザ光で凹部15を途中まで形成したときに、この形成途中の凹部15に光源60から光を出射し、その反射光をディテクタ37で検出する。そして、制御装置CAによって、反射光の光量が所定範囲内に収まっているか否かを判断することで、その形成途中の凹部15の大きさが所定範囲内に収まっているか、すなわち順調に凹部15の形成が行われているか否かを判断する。そして、光量が所定範囲外である場合には第1の実施形態と同様にしてレーザ光源31の出力を調整する。これによれば、現在形成している最中の凹部15の検査結果を、現在の凹部15の加工にフィードバックできるので、不良部位の発生をより抑えることができる。
前記各実施形態では、凹部15からの反射光の光量を検出したが、本発明はこれに限定されず、凹部15で回折した回折光の光量を検出し、この光量に基づいて光源の出力を調整してもよい。ただし、この場合、回折光の光量が所定範囲(所定値)を超えたときに、凹部が所望の大きさよりも大きく形成され、回折光の光量が所定範囲を下回ったときに、凹部が所望の大きさよりも小さく形成されるので、図6のフローチャートにおけるステップS2とステップS4の処理を入れ替えればよい。
前記各実施形態では、光量の大小を判断する閾値として、所定の幅のある値(上限値から下限値までの所定範囲)を採用したが、本発明はこれに限定されず、1つの値であってもよい。
前記各実施形態では、凹部15から反射してくるレーザ光をディテクタに反射させるためにハーフミラー34を設けたが、本発明はこれに限定されず、偏光ビームスプリッタを代わりに設けてもよい。なお、この場合は、公知の波長板などの光学部品を適宜設けてもよい。
前記各実施形態では、反射光量が所定範囲外となった場合に、レーザ光源31の出力の調整だけを行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射光量が所定範囲外となった場合に、今回形成した凹部(検査光を当てた凹部)の位置を品質情報として随時記憶装置に記録してもよい。具体的には、例えば、反射光量が正常時の反射光量の半分以下となった場合には、今回形成している部位が欠陥部位であると考えられるため、その位置を記憶装置に記録しておくことで欠陥部位を把握することができる。そのため、例えば、基板に複数の凹部を形成した後、基板を複数に分割してチップなどの小サイズの部品を製造する場合には、記憶してある欠陥部位の位置情報に基づいて、不良品を除去することが可能となるので、製品の品質を高めることができる。なお、欠陥部位としての判断は、光量の絶対値のみで決めるのではなく、検出した光量と正常時の光量との比を表す反射率と、この反射率で検査光を反射する凹部の長さ(具体的には、その長さ分の加工に必要な時間)とを併用して決めることができる。例えば、正常時の反射率を1としたときの反射率が0.3以下になった場合には即刻その部位をNGとし、反射率が0.5以下になった場合には、この状態が5μm以上続いた場合(5μm分の加工に必要な時間が経過したとき)に、その部位をNGとする方法を採用できる。
次に、本発明の効果を確認した一実施例について説明する。
実施例としては、円盤状の基板(支持体)上に100nm厚の色素層(記録材料層)を形成し、この基板の半径25mm〜40mmの範囲にレーザ光の出力を調整しながら内周側から順に凹部を径方向に0.1mmピッチ、周方向に1μmピッチで形成した。また、凹部の形成後に、色素層の表面を洗浄し、ドライエッチングにより基板に凹凸を形成した。
各層の詳細は以下の通りである。
・基板
材質 シリコン
厚さ 0.5mm
外径 101.6mm(4インチ)
内径 15mm
・色素層(記録材料層)
下記化学式の色素材料2gをTFP(テトラフルオロプロパノール)溶剤100mlに溶解し、スピンコートした。スピンコートの際には、塗布開始回転数500rpm、塗布終了回転数1000rpmとして塗布液を基板の内周部にディスペンスし、徐々に2200rpmまで回転を上げた。なお、色素材料の屈折率nは1.986であり、消衰係数kは0.0418である。
Figure 2009117806
上記の光記録媒体の色素層側の面に対し、球面収差補正板が設置されたパルステック工業株式会社製DDU1000(波長405nm、NA0.65)で微細な凹部を記録した。
凹部の形成条件は下記の通りである。
レーザ出力の初期値 2.5mW
線速 5m/s
記録信号 5MHzの矩形波
また、各凹部の記録後に、前述の装置(DDU1000)に設置されているディテクタにより、反射光量を検出し、これを制御装置で反射率に変換して、検出した反射率と、予め記憶装置に記憶されている正常な反射率「1」と比較した。ここで、反射光量の反射率への変換は、レーザ出力が2.5mWとなるレーザ光によって色素層に凹部が正常な大きさに形成されたときの反射光の光量を正常値とし、この正常値と、検出した反射光量との比を算出することで実行される。そして、比較の結果、反射率が0.1下がるたびにレーザ出力を0.1mWだけ上げ、反射率が0.1上がるたびにレーザ出力を0.1mWだけ下げる制御を行った。
そして、前述の制御を行いつつ、レーザ出力2.5mWで凹部を内周側から記録していくと、半径25mm〜30mm未満の範囲では、検出した反射率が「1」となったため、レーザ出力を調整せずに、凹部の加工を行った。その後、半径30mmの位置において、反射率が「0.9」となったため、レーザ出力を2.4mWに下げたところ、反射率が「1」に戻った。さらに、半径35mmの位置において、反射率が再び「0.9」となったため、レーザ出力を2.3mWに下げたところ、反射率が「1」に戻った。その後は、レーザ出力2.3mWで、半径40mmの位置まで凹部の形成を行った。
そして、色素層をマスクとしてドライエッチング(RIE)により基板に凹凸を形成し、剥離液で色素層を除去した。なお、ドライエッチングの条件は、以下の通りである。
エッチングガス SF6+CHF3(1:1)
剥離液 エタノール
以上のように製作した基板の表面をSEM(走査型電子顕微鏡)によって観察した。また、比較例として、前述した制御を行わずに、半径25mm〜40mmの範囲を全て2.5mWのレーザ出力で凹部を加工した後、色素層をマスクとしたドライエッチングを行って基板を製作し、その表面をSEMで観察した。
その結果、実施例においては、基板の半径25〜40mmの範囲に、直径略0.3μmの穴が略均一に形成されていることが確認された。また、比較例においては、基板の半径25〜40mmの範囲中、半径25mmの部分には略0.3μmの穴が形成されていたが、半径40mmの部位には0.4μmの穴が形成されていたことが確認された。以上により、反射光の光量に基づいてレーザ出力を調整することで、基板上に良好な凹凸形状が形成されることが確認された。
(a)は、LEDパッケージの図であり、(b)は、(a)の拡大図である。 (a)は、発光面を平面的に見た一例の図であり、(b)は、他の例の図である。 (a)は、凹部の直径とピッチとの関係を説明する図であり、(b)は、レーザ光の発光時間と周期との関係を説明する図である。 (a)〜(c)は、LEDパッケージの製造工程を示す図である。 記録材料層等に凹部を形成する光ディスクドライブを示す図である。 制御装置によるレーザ光源の出力調整方法を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、洗浄工程を示す図である。 第2実施形態に係る光学素子の図である。 (a)〜(c)は、第3実施形態に係るLED素子の製造工程を示す図である。 本発明の凹部形成方法を含む製造方法により製造された光ディスクを示す斜視図(a)と断面図(b)である。 (a)〜(c)は、第1実施形態に係る製造工程からバリア層を形成する工程を除いた形態を示す図である。 (a)〜(d)は、第3実施形態に係るLED素子の製造工程を一部変更した形態を示す図である。 光ディスクドライブの変形例を示す図である。
符号の説明
10 LED素子
10A 光学素子
11 発光部
11A 支持体
12 記録材料層
13 バリア層
15 凹部
16 穴部
30 光学系
31 レーザ光源
37 ディテクタ
50 光ディスク
60 光源
CA 制御装置
DD 光ディスクドライブ

Claims (8)

  1. ヒートモードの形状変化が可能な記録材料層に複数の凹部を形成する凹部形成方法であって、
    前記記録材料層に、光源を含んで構成される光学系から集光した光を照射することで凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記記録材料層への凹部の形成中または形成後において、その凹部に検査光を当てる検査光照射工程と、
    前記凹部から反射または回折する検査光の光量を検出する検出工程と、
    前記光量に基づいて当該光量が所定値となるように前記光源の出力を調整する出力調整工程と、を備えたことを特徴とする凹部形成方法。
  2. 前記検査光として前記光源から出射される光を用いたことを特徴とする請求項1に記載の凹部形成方法。
  3. 前記光源とは別の光源によって、前記検査光を出射することを特徴とする請求項1に記載の凹部形成方法。
  4. 基体の表面上に凹凸を有する凹凸製品の製造方法であって、
    前記基体の表面上にヒートモードの形状変化が可能な記録材料層を形成する工程と、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の凹部形成方法により、前記記録材料層に複数の凹部を形成する工程と、
    複数の凹部が形成された記録材料層をマスクとして、エッチングを行うことで、前記基体の表面上に前記凹部に対応した穴部を形成する工程と、を備えたことを特徴とする凹凸製品の製造方法。
  5. 発光体を有する発光素子の製造方法であって、
    発光面にヒートモードの形状変化が可能な記録材料層を形成する工程と、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の凹部形成方法により、前記記録材料層に複数の凹部を形成する工程と、を備えたことを特徴とする発光素子の製造方法。
  6. 複数の凹部が形成された記録材料層をマスクとして、エッチングを行うことで、前記発光面に前記凹部に対応した穴部を形成することを特徴とする請求項5に記載の発光素子の製造方法。
  7. 発光素子の発光面に取り付けられることで、前記発光素子の発光効率を向上させる光学素子の製造方法であって、
    前記発光素子が発する光が透過可能な支持体の表面に、ヒートモードの形状変化が可能な記録材料層を形成する工程と、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の凹部形成方法により、前記記録材料層に複数の凹部を形成する工程と、を備えたことを特徴とする光学素子の製造方法。
  8. 複数の凹部が形成された記録材料層をマスクとして、エッチングを行うことで、前記支持体の表面に前記凹部に対応した穴部を形成することを特徴とする請求項7に記載の光学素子の製造方法。

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