JP2001202662A - 光ディスクの原盤作製方法とその装置 - Google Patents

光ディスクの原盤作製方法とその装置

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JP2001202662A
JP2001202662A JP2000011670A JP2000011670A JP2001202662A JP 2001202662 A JP2001202662 A JP 2001202662A JP 2000011670 A JP2000011670 A JP 2000011670A JP 2000011670 A JP2000011670 A JP 2000011670A JP 2001202662 A JP2001202662 A JP 2001202662A
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etching
diffracted light
substrate
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optical disk
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JP2000011670A
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Kazuhiko Sano
一彦 佐野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板をエッチングして光ディスクのスタンパ
ーを作製する工法において、エッチングの終点を精度よ
く検出する光ディスクの原盤作製方法とその装置を提供
する。 【解決手段】 基板のデータ領域以外に、連続溝からな
るモニターゾンを設け、エッチング中又はエッチングの
途中にモニターゾーンにレーザビームを当て、回折光強
度を検出してエッチングの進行状態を知り最適なところ
でエッチングを終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンパーなどの
原盤をエッチングにより作製する工法において、最適な
エッチング深さを得るためのエッチング終点検出を高精
度で行なう光ディスクの原盤作製方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの原盤を作製する工程を「マ
スタリング」工程といい、この工程で最終的に「スタン
パー」と呼ばれる原盤が作製される。このスタンパーが
後の成形工程で金型として用いられ、その金型により大
量のディスクの複製が生産される。
【0003】図9に一例としてのマスタリング工程の概
略を示す。
【0004】図9(a)は、基板31にネガ型レジスト
32が塗布されたものを示している。ネガ型レジスト3
2は、選択的にエッチングされて基板上に位置するフォ
トレジスト層であって、エッチング時にマスクとして使
用するものである。
【0005】次に、図9(b)に示すように、この基板
31に照射装置の一例としてのレーザビームレコーダか
らのレーザビーム33で信号を記録する。レーザビーム
レコーダーは、ここでは図示されていないが、レーザビ
ーム33を所望の信号で変調し、基板31の半径方向に
沿って露光する光学系と、上記基板31を所望の回転数
で回転させる回転系とを備えている。図9(b)では、
信号変調されたレーザビーム33と、それをサブミクロ
ンの大きさに絞り、回転する基板31上のレジスト32
に露光する記録レンズ34とが示されている。記録レン
ズ34は上記光学系の一部を構成している。このレジス
ト32への露光段階では、レーザビーム33で信号が記
録された記録部分は、潜像として記録され、物理的な凹
凸形状にはなっていない。
【0006】次に、上記信号露光された基板31をオー
ブンなどで加熱処理する。図9(c)は熱処理中の基板
31を示している。
【0007】熱処理後、上記熱処理された基板31が現
像される。図9(d)には、現像後の基板31を示して
いる。レジスト32は、未露光部が選択的にエッチング
されて、露光部のみがエッチングされずにマスク35と
して残っている。
【0008】次に、残ったマスク35を使用して、基板
31に対してドライエッチングがなされる。図9(e)
にエッチング後の基板31を示す。36はエッチング後
の残留レジストを、37は基板31に形成された信号突
起を表わしている。
【0009】図9(f)はアッシングにより残留レジス
ト36を取り除いた後の状態を示し、いわゆるスタンパ
ーが完成している。アッシングは、酸素プラズマの酸素
ラジカルにより残留レジスト36をCO2とH2Oに分解
する工程である。上記したように、この工法では電鋳な
どのウェット処理を使わず、少ない工程数でスタンパー
を作製することが出来る。
【0010】ここで、エッチングにより形成される信号
突起37の高さは、再生信号の特性を左右するので重要
であり、エッチングでの終点検出精度で決定される。こ
のエッチングでの終点検出精度を高めるためには、一般
に、時間だけでエッチング量を管理するのは難しく、従
来より色々な終点検出法が考えられている。
【0011】図10にエッチングでの終点検出方法の一
例を実施することができる反応性イオンエッチング装置
を示す。図10において、101は基板、120は平行
平板型の反応性イオンエッチング装置、121は上側電
極、122は下側電極、123はブロッキングコンデン
サー、124は高周波電源である。125は排気ダク
ト、126は真空ポンプ、127は反応性ガスを流入す
る配管である。反応性イオンエッチングでは、真空中の
反応性イオンエッチング装置120の高周波電極12
1,122間に発生するプラズマのイオンとラジカルに
より、反応性イオンエッチング装置120内の基板10
1がエッチングされる。128はプラズマの発光スペク
トルをモニターするファイバーである。ここで、基板1
01は2層構造になっており、基板101の1層目の厚
さが所望のエッチング深さに設定されている。そして、
基板101の1層目がエッチングされて基板101の2
層目のエッチングが始まると、プラズマの発光スペクト
ルに変化が生じる。この変化をファイバー128を介し
て終点監視装置129が検出し、制御装置130にエッ
チング停止信号を送り、エッチングが終了するのであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造においては、2層目から1層目にエッチング層が変化
することによる発光スペクトルの変化を検出してエッチ
ングを停止するようにしているため、1層目を形成する
ときに1層目の厚さにもばらつきが生じるので、いくら
精度よく検出してもその誤差を超えることができない。
つまり、例えば、100nmのエッチング深さが欲しい
ときに、1層目の膜厚精度が100±10nmであれ
ば、深さの精度は、±10nmとスペクトル検出精度と
の合計の精度になっていまう。また、1層目のエッチン
グが全面で同時に終了するわけではないので、スペクト
ルの変化は徐々に起こる。そのため、検出感度の差によ
って停止時点が変化し、ばらつきの要因になる。
【0013】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、エッチングの終点検出を精度良く行
なうことができる光ディスクの原盤作製方法とその装置
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0015】本発明の第1態様によれば、選択的にエッ
チングされて基板上に位置するフォトレジスト層をマス
クとして使用しながら上記基板をエッチングして光ディ
スクの原盤を作製する光ディスクの原盤作製方法におい
て、上記フォトレジスト層上の連続溝にレーザビームを
照射し、上記照射されたレーザビームに基き、上記エッ
チングの進行によって生じる回折光をモニターすること
により、上記エッチングの終点を検出するようにしたこ
とを特徴とする光ディスクの原盤作製方法を提供する。
【0016】本発明の第2態様によれば、選択的にエッ
チングされて基板上に位置するフォトレジスト層をマス
クとして使用しながら上記基板をエッチングして光ディ
スクの原盤を作製する光ディスクの原盤作製方法におい
て、上記基板の上記エッチング中又は上記エッチングの
途中に、上記フォトレジスト層上の信号データ領域外に
連続溝より構成されるモニターゾーンにレーザビームを
照射し、上記照射されたレーザビームに基き、上記エッ
チングの進行によって生じる回折光をモニターすること
により、上記エッチングの終点を検出するようにしたこ
とを特徴とする光ディスクの原盤作製方法を提供する。
【0017】本発明の第3態様によれば、上記エッチン
グ途中に、プラズマ発生領域外に上記基板を移動させ、
上記エッチング作業領域外で上記モニターゾーンにレー
ザビームを照射して回折光をモニターすることにより、
上記エッチングの終点を検出する第1又は2態様に記載
のエッチングの終点を検出する光ディスクの原盤作製方
法を提供する。
【0018】本発明の第4態様によれば、上記回折光を
モニターするとき、0次と1次の回折光強度、又は、0
次と1次と2次の回折光強度を検出して、上記エッチン
グの上記終点を検出するようにした第1〜3のいずれか
の態様に記載の光ディスクの原盤作製方法を提供する。
【0019】本発明の第5態様によれば、上記回折光を
モニターするとき、0次と1次の回折光強度比、又は、
0次と1次の回折光強度比及び1次と2次の回折光強度
比を測定より求め、予め求めておいた上記回折強度比の
特性曲線と比較することにより、必要な残りのエッチン
グ時間を算出して、上記エッチングの上記終点を検出す
るようにした第1〜3のいずれかの態様に記載の光ディ
スクの原盤作製方法を提供する。
【0020】本発明の第6態様によれば、上記回折光を
モニターするとき、上記回折光を検出して0次と1次の
回折光の回折強度比及び1次と2次の回折光の回折強度
比を求め、両方の回折強度比に基き反応性ガスの成分を
変化させ、上記エッチングによる上記基板の断面形状を
制御しつつ上記エッチングの上記終点を検出するように
した第1〜5のいずれかの態様に記載の光ディスクの原
盤作製方法を提供する。
【0021】本発明の第7態様によれば、第1〜6のい
ずれかの態様に記載の光ディスクの原盤作製方法により
製造された光ディスクの原盤を提供する。
【0022】本発明の第8態様によれば、選択的にエッ
チングされて基板上に位置するフォトレジスト層をマス
クとして使用しながら上記基板をエッチングして光ディ
スクの原盤を作製する光ディスクの原盤作製装置におい
て、上記フォトレジスト層上の連続溝にレーザビームを
照射する照射装置と、上記照射されたレーザビームに基
き、上記エッチングの進行によって生じる回折光をモニ
ターすることにより、上記エッチングの終点を検出する
検出装置とを備えるようにしたことを特徴とする光ディ
スクの原盤作製装置を提供する。
【0023】本発明の第9態様によれば、選択的にエッ
チングされて基板上に位置するフォトレジスト層をマス
クとして使用しながら上記基板をエッチングして光ディ
スクの原盤を作製する光ディスクの原盤作製装置におい
て、上記基板の上記エッチング中又は上記エッチングの
途中に、上記フォトレジスト層上の信号データ領域外に
連続溝より構成されるモニターゾーンにレーザビームを
照射する照射装置と、上記照射されたレーザビームに基
き、上記エッチングの進行によって生じる回折光をモニ
ターすることにより、上記エッチングの終点を検出する
検出装置とを備えるようにしたことを特徴とする光ディ
スクの原盤作製装置を提供する。
【0024】本発明の第10態様によれば、上記エッチ
ング途中に、プラズマ発生領域外に上記基板を移動させ
る移載装置をさらに備えて、上記検出装置は、上記移載
装置により上記エッチング作業領域外に移動された上記
基板の上記モニターゾーンにレーザビームを照射して回
折光をモニターすることにより、上記エッチングの終点
を検出する第8又は9態様に記載のエッチングの終点を
検出する光ディスクの原盤作製装置を提供する。
【0025】本発明の第11態様によれば、上記検出装
置は、上記回折光をモニターするとき、0次と1次の回
折光強度、又は、0次と1次と2次の回折光強度を検出
して、上記エッチングの上記終点を検出するようにした
第8〜10のいずれかの態様に記載の光ディスクの原盤
作製装置とその装置を提供する。
【0026】本発明の第12態様によれば、上記検出装
置は、上記回折光をモニターするとき、0次と1次の回
折光強度比、又は、0次と1次の回折光強度比及び1次
と2次の回折光強度比を測定より求め、予め求めておい
た上記回折強度比の特性曲線と比較することにより、必
要な残りのエッチング時間を算出して、上記エッチング
の上記終点を検出するようにした第8〜10のいずれか
の態様に記載の光ディスクの原盤作製装置を提供する。
【0027】本発明の第13態様によれば、上記検出装
置は、上記回折光をモニターするとき、上記回折光を検
出して0次と1次の回折光の回折強度比及び1次と2次
の回折光の回折強度比を求め、両方の回折強度比に基き
反応性ガスの成分を変化させ、上記エッチングによる上
記基板の断面形状を制御して上記エッチングの上記終点
を検出するようにした第8〜12のいずれかの態様に記
載の光ディスクの原盤作製装置を提供する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】本発明の第1実施形態にかかる光ディスク
の原盤作製方法とその装置は、先に説明した図9の一例
としてのマスタリング工程を行うとき、図3に示すよう
に、フォトレジスト上の信号データ領域外に連続溝より
構成されるモニターゾーンを設け、基板のエッチング
中、又は、エッチングの途中に一時中断して、上記モニ
ターゾーンに、上記連続溝の接線に直角な方向からレー
ザビームを照射し、エッチングの進行によって、上記照
射されたレーザビームによって生じる回折光が異なるこ
とにより、回折光をモニターすることによってエッチン
グの終点を検出するようにしている。
【0030】具体的に、本発明の第1実施形態にかかる
光ディスクの原盤作製方法とその装置を図1、図2に基
づいて説明する。
【0031】本発明の第1実施形態によれば、図9
(b)で説明したように、基板31にレーザビーム33
で信号が記録されるときに、データ領域外のところに連
続溝が記録される。図1において、31は図9(a)〜
(f)で説明した基板である。基板31としては、ニッ
ケル、クロム、アルミニウム、チタン、コバルト、鉄、
モリブデン、タングステン、ボロン、タンタルの内の少
なくとも一つを主成分とする材料を用いることができ
る。また、カーボンなどのセラミック材料など、機械的
強度及び熱特性に関してスタンパーとして使用に耐えう
るものであればよい。また、上記基板31の材料の上
に、チタンナイトライド、酸化チタン、タンタル、タン
グステン、クロム、モロブデン、コバルト、ボロン、ニ
ッケル燐、ニッケルボロン、又は、ニッケルコバルトな
どの金属が堆積、あるいは、コーティングされた2層構
造のものでも適応できる。このように2層構造にする目
的は2つあり、1つはエッチングの終点検出であり、も
う1つは、エッチング性の良い材料を2層目に付けてエ
ッチング性能と品質を向上させるためである。そのと
き、要望される信号突起の高さが500nm±20nm
とすれば、メッキでそのような2層膜を付けるのは非常
に困難である。このため、エッチング特性から2層構造
にしたいが、工法的に膜厚の精度が出せないときもあ
る。そのようなとき、2層目を厚く付けて、エッチング
時に回折光モニターで深さを制御できれば、非常に効果
がある。また、上記例では、基板31は内径及び外径と
もスタンパーサイズにすでに加工されており、その一例
として、ある実施例では基板31の外径は138mm、
内径は22mmである。
【0032】基板31において、38はデータ領域、3
9は連続溝より構成されるモニターゾーンである。成形
後のディスクの外径はデータ領域38と連続溝39の間
であり、完成後の光ディスクではモニターゾーン39は
切除などにより除去されて無くなる。また、モニターゾ
ーンはデータ領域38の内側の領域37に設けてもよ
い。この場合は、完成後の光ディスクにはモニターゾー
ンが残ることになる。
【0033】光ディスクの種類には、予め情報がピット
の形で記録されているROM型のものと、光ディスクに
は溝だけが記録されていて、ユーザがその溝をガイドに
して信号を後から記録するRAM型のものとがある。回
折光を利用してエッチングの進行度合いを検出するには
連続溝が必要である。そのため、ROM型光ディスクの
場合には、上記のようにデータ領域38とは別に連続溝
を設ける必要がある。しかし、RAM型光ディスクの場
合、本来のデータ領域38の連続溝をモニターに利用で
きるのであれば、それを用いてもよい。
【0034】ROM型光ディスクのデータ領域には、信
号に対応した長さの独立した突起が記録されているが、
データ領域以外のモニターゾーンには連続溝が記録され
ている。そのため、エッチングが進行すると、モニター
ゾーンの連続溝は回折格子の役目をし、連続溝の接線に
直角な方向から照射されたレーザビームの反射光は、0
次の回折光以外に1次、2次等の回折光を生じる。後記
するように、0次の回折光の反射強度をI0、1次の回
折光の反射強度をI1、2次の回折光の反射強度をI2
すると、0次と1次の回折光の回折強度比(I1/I0
はエッチングされた量に比例する情報を表わし、1次と
2次の回折光の回折強度比(I2/I1)は回折格子の溝
幅に関する情報を表わす。つまり、各次の回折光の強度
を検出し、0次と1次の回折光の回折強度比(I1
0)又は1次と2次の回折光の回折強度比(I2
1)又はそれらの両方の回折強度比を求め、所望のエ
ッチング量での対応する回折強度比と比較すれば、エッ
チングの進行状態が分かる。
【0035】次に、図2の光ディスクの原盤作製方法と
その装置においてエッチングでの終点検出について説明
する。201は図9の31に相当する基板で、下側電極
202の上に置かれている。203は下側電極202に
対向して配置された上側電極、204は下側電極202
と上側電極203とが内部に配置された反応性イオンエ
ッチングのチャンバーである。205はチャンバー20
4を排気して真空にするための真空排気ダクト、206
はチャンバー204内に反応性ガスを流入させる反応性
ガス流入配管である。反応性ガスは、エッチングされる
基板201の種類によって最適なものが選ばれるが、一
般的にはCF4,SF6,NF3,BCl3−Cl3,C
3,又は、CCl4などが用いられる。207は下側電
極202に電気的に接続されたブロッキングコンデンサ
ー、208は下側電極202にブロッキングコンデンサ
ー207を介して電気的に接続された高周波電源であ
る。高周波電源208より下側電極202を介して、高
真空中に導入された反応性ガスに高周波電圧が印加され
ると、上側電極203と下側電極202の間にプラズマ
が発生する。この結果、プラズマによるイオンとラジカ
ルにより、下側電極202上の基板201がエッチング
される。212は回折光モニター用のレーザファイバー
である。レーザファイバー212から出たレーザビーム
260がエッチング中の基板201のモニターゾーン
を、モニターゾーンの連続溝の接線に直角な方向から照
射している。レーザビーム260は基板201で回折さ
れて反射し、検出装置の一例としてのフォトディテクタ
213、214,215に受光される。フォトディテク
タ213,214,215はそれぞれ0次、1次、2次
の回折光モニター用であり、レール261に取付けられ
ていて受光角度を調整できる。一般に、n次の回折光の
回折角度θnは次式で表わされる。
【0036】
【数1】sinθn+sinθ=nλ/P ここで、θはレーザビーム260の基板201に対する
入射角度、λはレーザビーム260のレーザ波長、Pは
レーザビーム260の回折格子の周期でトラックピッチ
にあたる。フォトディテクタ213,214,215を
上記の式を満足する角度に設定すれば、0次,1次,2
次の回折光強度をモニターできる。
【0037】図8に示す構成により、フォトディテクタ
213,214,215によりモニターされた0次と1
次の回折光の回折強度比(I1/I0)及び1次と2次の
回折光の回折強度比(I2/I1)を演算部501により
算出して、予め求めておきメモリ504に記憶された所
望のエッチング深さでの0次と1次の回折光の回折強度
比(I1/I0)及び1次と2次の回折光の回折強度比
(I2/I1)の値と、モニターされた0次と1次の回折
光の回折強度比(I1/I0)及び1次と2次の回折光の
回折強度比(I2/I1)の値とを比較部502により比
較し、両者が等しくなるまでエッチングを継続し、両者
が等しくなれば制御部503により高周波電源208に
よる下側電極202に対する高周波電圧の印加を停止し
てエッチングを停止する。このようにすれば、理想のエ
ッチング深さを常に実現することができる。
【0038】図6にエッチング時間と回折強度比の関係
を模式的に示す。0次と1次と2次の回折光を検出して
0次と1次の回折光の回折強度比(I1/I0)と1次と
2次の回折光の回折強度比(I2/I1)の両方でエッチ
ング深さを管理すれば、それだけ精度を上げて散乱光な
どのノイズの影響を無くすことができる。
【0039】一般には、エッチングの深さの管理だけな
らば、0次と1次の回折光を検出して0次と1次の回折
光の回折強度比(I1/I0)でエッチング深さを管理す
るだけで十分である。すなわち、エッチングの量を主に
管理したい場合は、回折光のモニターは0次と1次で十
分である。また、エッチングにより形成される信号突起
の幅や角度までも管理したい場合は、2次の回折光まで
モニターするとよい。モニターは、基本的には連続して
リアルタイムで行うのが好ましい。
【0040】光ディスクのスタンパーの場合、エッチン
グ深さ、つまり、信号として残った突起の高さが、形成
されたディスクのピット又は溝の深さになる。その最適
深さは光ディスクの種類によって異なる。CDやDVD
のROM型の光ディスクの場合は、1000Å(オング
ストローム)から1500Å(オングストローム)の範
囲で、RAM型の光ディスクではその半分くらいの深さ
である。
【0041】上記第1実施形態によれば、エッチング中
の基板201のモニターゾーンをレーザビーム260で
照射して基板201で回折されて反射した回折光のう
ち、少なくとも、0次と1次の回折光を検出して、0次
と1次の回折光の回折強度比(I1/I0)でエッチング
深さを管理することにより、エッチングの進行状態を精
度よくモニターできるため、精度のよいエッチングの終
端検出を行うことができ、所望のエッチング深さを得る
ことができる。
【0042】また、0次と1次と2次の回折光を検出し
て、0次と1次の回折光の回折強度比(I1/I0)と1
次と2次の回折光の回折強度比(I2/I1)の両方でエ
ッチング深さを管理すれば、それだけ精度を上げること
ができる。
【0043】次に、本発明の第2実施形態にかかる光デ
ィスクの原盤作製方法とその装置を図3〜図7に基づい
て説明する。この第2実施形態は回折強度の測定精度を
上げるために、エッチングを一時中断し(図7のステッ
プS1参照)、プラズマ発生領域P1から基板1を一時
的にプラズマ発生領域外の計測ゾーンP2に取り出して
(図7のステップS2参照)、回折強度を計測しようと
するものである(図7のステップS3参照)。図3で、
1は図9の31に相当する基板である。点線で示す基板
1は下側電極2の上に置かれている。3は下側電極2に
対向して配置された上側電極、4は反応性イオンエッチ
ングのチャンバーである。5はチャンバー4を排気して
真空にするための真空排気ダクト、6はチャンバー4内
に反応性ガスを流入させる反応性ガス流入配管である。
反応性ガスは、エッチングされる基板1の種類によって
最適なものが選ばれるが、一般的にはCF4,SF6,N
3,BCl3−Cl3,Cl3,又は、CCl4などが用
いられる。7は下側電極2に電気的に接続されたブロッ
キングコンデンサー、8は下側電極2にブロッキングコ
ンデンサー7を介して電気的に接続された高周波電源で
ある。高周波電源8より下側電極2を介して、高真空中
に導入された反応性ガスに高周波電圧が印加されると、
上側電極3と下側電極2の間にプラズマが発生する。こ
の結果、プラズマによるイオンとラジカルにより、下側
電極2上の点線の基板1がエッチングされる。9は下側
電極2の中央部分の下方に配置されかつ基板1を持ち上
げるリフターで、エッチングの途中にエッチングを停止
し(図7のステップS1参照)、リフター9の上昇駆動
によりリフター9の先端の基板支持部材40が基板1を
下側電極2から上昇させる。10は基板1の移載装置
で、移載装置10に腕11を介して取り付けられたハン
ド41により、上記上昇した基板1を取り上げ、チャン
バー4内の右側のプラズマ発生領域P1から左側の計測
ゾーンP2に基板1を運ぶ(図7のステップS2参
照)。移載装置10の駆動により腕11が屈曲運動を行
い、腕11の屈曲運動により、腕11の先端のハンド4
1は、プラズマ発生領域P1とプラズマ発生領域外の計
測ゾーンP2との間で直線移動する。
【0044】図5は、このハンド41が基板1を取り上
げるところを上から見た図を示している。図3で実線で
示す基板1は計測ゾーンP2に到着した状態を示してい
る。12は回折光モニター用のレーザファイバーである
(図7のステップS3参照)。図4に計測ゾーンP2を
横から見たところを示す。レーザファイバー12から出
たレーザビーム60が基板1のモニターゾーンを、モニ
ターゾーンの連続溝の接線に対する直角方向から照射し
ている。レーザビーム60は、モニターゾーンで反射さ
れてフォトディテクタ13,14,15に受光される。
フォトディテクタ13,14,15はそれぞれ0次、1
次、2次の回折光モニター用であり、レール61に取り
付けられていて受光角度を調整できる。一般に、n次の
回折光の回折角度θnは次式で表される。
【0045】
【数2】sinθn+sinθ=nλ/P ここで、θはレーザビーム60の基板1に対する入射角
度、λはレーザビーム60のレーザ波長、Pはレーザビ
ーム60の回折格子の周期でトラックピッチにあたる。
フォトディテクタ13,14,15を上記の式を満足す
る角度に設定すれば0次,1次,2次の回折光強度をモ
ニターできる。
【0046】図8のような構成により、フォトディテク
タ13,14,15によりモニターされた0次と1次の
回折光の回折強度比(I1/I0)及び1次と2次の回折
光の回折強度比(I2/I1)を演算部501により算出
して(図7のステップS4参照)、予め求めておきメモ
リ504に記憶された所望のエッチング深さでの0次と
1次の回折光の回折強度比(I1/I0)及び1次と2次
の回折光の回折強度比(I2/I1)の値と、モニターさ
れた0次と1次の回折光の回折強度比(I1/I0)及び
1次と2次の回折光の回折強度比(I2/I1)の値とを
比較部502により比較し(図7のステップS5参
照)、エッチングの進行度合いを知ることができる。も
し所望の深さに達していない場合は、図6の予め求めて
おいてメモリ504に記憶された回折強度比と時間の特
性曲線より、必要な残りのエッチング時間を求め(図7
のステップS6参照)、基板1をプラズマ発生領域P1
内の下側電極2上に戻し(図7のステップS7参照)、
再度エッチングが行われる(図7のステップS8参
照)。
【0047】今、所望の0次と1次の回折光の回折強度
比(I1/I0)の値がAであるとき、時間t0後に測定
した0次と1次の回折光の回折強度比(I1/I0)の値
がA0であるとすると、図6の特性曲線より、必要なエ
ッチング時間tは以下の式で求められる。
【0048】
【数3】t=t0・(t2/t1) 従って、残りのエッチングに必要な時間は、必要なエッ
チング時間tから既に経過した時間t0を差し引いた時
間(t−t0)として求めることができる。
【0049】上記第2実施形態では、基板1のエッチン
グ途中にエッチングを中断して、プラズマ発生領域P1
から基板1を一時的にプラズマ発生領域外の計測ゾーン
P2に取り出してレーザビーム60を基板1のモニター
ゾーンを照射して回折光をモニターするようにしている
ため、回折光測定時の精度に関してプラズマによるレー
ザビーム60への悪影響やフォトディテクタ13,1
4,15への汚染などを防止することができる。なお、
第1実施形態のようにエッチング中にその場所でレーザ
ビーム260を照射して回折光をモニターした方が、移
載工程が無く、効率的である。しかしながら、上記した
ように、回折光測定時の精度に関してプラズマによるレ
ーザビームへの悪影響やフォトディテクタへの汚染など
が心配される場合には第2実施形態を選ぶのがよい。
【0050】また、エッチングの量を主に管理したい場
合は、回折光のモニターは0次と1次で十分である。
【0051】また、エッチングにより形成される信号突
起の幅や角度までも管理したい場合は、2次の回折光ま
でモニターするとよい。
【0052】また、回折強度比は、エッチングにより形
成される溝の断面形状によっても変化するので、前述の
回折光のモニターでエッチングの終端を検出するだけで
なく、信号突起の角度と形状を0次と1次の回折光の回
折強度比(I1/I0)及び1次と2次の回折光の回折強
度比(I2/I1)から推測し、反応性ガスの成分を変化
させて、側壁部のエッチングレートを変え、側壁部の角
度や形状をコントロールすることも可能である。
【0053】すなわち、図9のマスタリング工程におけ
るドライエッチングでは、主にイオンによる物理的スパ
ッタリングと、ラジカル種による化学反応と、それらの
複合作用とから構成されている。一般的な傾向として、
イオンによる物理的スパッタリングが支配的な場合は異
方性エッチングとなり、化学反応が支配的な場合はエッ
チングは等方性となる。そして、異方性エッチングが支
配的な条件では突起の角度は鋭角になり、等方性エッチ
ングが支配的な条件では角度が鈍角になる。1つの実施
例では、アルゴンなどの不活性ガスを反応性ガスとして
加え、化学反応しないアルゴンイオンによる異方性エッ
チングを支配的にすることができる。このように反応性
ガスの成分を変えることによって、エッチングされる溝
形状をコントロールすることができる。
【0054】また、上記回折光をモニターするとき、0
次と1次の回折光強度比、又は、0次と1次の回折光強
度比及び1次と2次の回折光強度比を測定より求め、予
め求めておいた上記回折強度比の特性曲線と比較するこ
とにより、現在の位置を求めることができ、残りのエッ
チング時間を算出して、上記エッチングの上記終点を検
出することができる。
【0055】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。
【0056】例えば、上記説明では基板をエッチングし
て直接的にスタンパーにする工法を述べたが、ポジ型の
レジストを用いて、スタンパーの逆形状であるいわゆる
マスター盤をエッチングで作製する工法にも、本発明が
適用できるのは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、エッチング中の基板の
モニターゾーンをレーザビームで照射して基板で回折さ
れて反射した回折光のうち、少なくとも、0次と1次の
回折光を検出して、0次と1次の回折光の回折強度比
(I1/I0)でエッチング深さを管理することにより、
エッチングの進行状態を精度よくモニターできるため、
精度のよいエッチングの終端検出を行うことができ、所
望のエッチング深さを得ることができる。
【0058】また、0次と1次と2次の回折光を検出し
て、0次と1次の回折光の回折強度比(I1/I0)と1
次と2次の回折光の回折強度比(I2/I1)の両方でエ
ッチング深さを管理すれば、それだけ精度を上げること
ができる。
【0059】また、基板のエッチング途中に一時中断し
て、プラズマ発生領域以外に上記基板を移動し、上記モ
ニターゾーンにレーザビームを照射して、照射されたレ
ーザビームに基づき、回折光をモニターし、エッチング
の終点を検出するようにすれば、回折光測定時の精度に
関してプラズマによるレーザビームへの悪影響やフォト
ディテクタへの汚染などを防止することができる。
【0060】また、エッチングの量を主に管理したい場
合は、回折光のモニターは0次と1次で十分である。
【0061】また、エッチングにより形成される信号突
起の幅や角度までも管理したい場合は、2次の回折光ま
でモニターするとよい。
【0062】また、回折強度比は、エッチングにより形
成される溝の断面形状によっても変化するので、前述の
回折光のモニターでエッチングの終端を検出するだけで
なく、信号突起の角度と形状を0次と1次の回折光の回
折強度比(I1/I0)及び1次と2次の回折光の回折強
度比(I2/I1)から推測し、両方の回折強度比に基き
反応性ガスの成分を変化させて、側壁部のエッチングレ
ートを変えるようにすれば、側壁部の角度や形状をコン
トロールすることも可能である。
【0063】また、上記回折光をモニターするとき、0
次と1次の回折光強度比、又は、0次と1次の回折光強
度比及び1次と2次の回折光強度比を測定より求め、予
め求めておいた上記回折強度比の特性曲線と比較するよ
うにすれば、現在の位置を求めることができ、残りのエ
ッチング時間を算出して、上記エッチングの上記終点を
検出することができる。
【0064】このように、本発明においては、エッチン
グの進行状態を精度よくモニターできるため、精度のよ
い終端検出でき、所望の深さの形状を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる光ディスクの
原盤作製方法を実施することができる原盤作製装置にお
いて適用される基板の記録領域を示す説明図である。
【図2】 図1の本発明の第1実施形態にかかる光ディ
スクの原盤作製方法を実施することができる原盤作製装
置を示す模式図である。
【図3】 本発明の第2実施形態にかかる光ディスクの
原盤作製方法を実施することができる原盤作製装置を示
す模式図である。
【図4】 図3の原盤作製装置のモニター部を示す図で
ある。
【図5】 図3の原盤作製装置の基板移載装置の平面図
である。
【図6】 本発明の第1及び第2実施形態にかかる光デ
ィスクの原盤作製方法においてエッチング時間と回折強
度との特性の一例を示す特性曲線の図である。
【図7】 本発明の第2実施形態にかかる光ディスクの
原盤作製方法において、回折強度比より残りのエッチン
グ時間を求めるフロー図である。
【図8】 本発明の第1及び第2実施形態にかかる光デ
ィスクの原盤作製装置のブロック図である。
【図9】 本発明が適用されるマスタリング工法の説明
図である。
【図10】 従来例のエッチング装置の模式図である。
【符号の説明】
1,31,101,201…基板、 2,202…下側電極、 3,203…上側電極、 4,204…エッチング装置チャンバー、 5,205…真空排気ダクト、 6,206…反応性ガス流入配管、 7,207…ブロッキングコンデンサー、 8,208…高周波電源、 9…リフター、 10…移載装置、 11…腕、 12,212…回折光モニター用レーザファイバー、 13,213…0次光モニター用ディテクタ、 14,214…1次光モニター用ディテクタ、 15,215…2次光モニター用ディテクタ、 20…従来例のエッチング装置チャンバー、 21…従来例のエッチング装置の上側電極、 22…従来例のエッチング装置の下側電極、 23…従来例のエッチング装置のブロッキングコンデン
サー、 24…従来例のエッチング装置の高周波電源、 25…従来例のエッチング装置の真空排気ダクト、 26…従来例のエッチング装置の排気ポンプ、 27… 従来例のエッチング装置の反応性ガス流入配
管、 28…モニター用ファイバー、 29…終点監視装置、 30…制御装置、 31…基板、 32…ネガ型レジスト、 33…記録レーザビーム、 34…記録レンズ、 35…マスクとしてのレジスト、 36…残留レジスト、 37…突起、 38…データ領域、 39…モニターゾーン、 40…基板支持部材、 41…ハンド、 60,260…レーザビーム、 61,261…レール、 501…演算部、 502…比較部、 503…エッチング制御部、 504…メモリ、 P1…プラズマ発生領域、 P2…計測ゾーン。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的にエッチングされて基板上に位置
    するフォトレジスト層をマスクとして使用しながら上記
    基板をエッチングして光ディスクの原盤を作製する光デ
    ィスクの原盤作製方法において、 上記フォトレジスト層上の連続溝にレーザビームを照射
    し、 上記照射されたレーザビームに基き、上記エッチングの
    進行によって生じる回折光をモニターすることにより、
    上記エッチングの終点を検出するようにしたことを特徴
    とする光ディスクの原盤作製方法。
  2. 【請求項2】 選択的にエッチングされて基板上に位置
    するフォトレジスト層をマスクとして使用しながら上記
    基板をエッチングして光ディスクの原盤を作製する光デ
    ィスクの原盤作製方法において、 上記基板の上記エッチング中又は上記エッチングの途中
    に、上記フォトレジスト層上の信号データ領域外に連続
    溝より構成されるモニターゾーンにレーザビームを照射
    し、 上記照射されたレーザビームに基き、上記エッチングの
    進行によって生じる回折光をモニターすることにより、
    上記エッチングの終点を検出するようにしたことを特徴
    とする光ディスクの原盤作製方法。
  3. 【請求項3】 上記エッチング途中に、プラズマ発生領
    域外に上記基板を移動させ、上記エッチング作業領域外
    で上記モニターゾーンにレーザビームを照射して回折光
    をモニターすることにより、上記エッチングの終点を検
    出する請求項1又は2に記載のエッチングの終点を検出
    する光ディスクの原盤作製方法。
  4. 【請求項4】 上記回折光をモニターするとき、0次と
    1次の回折光強度、又は、0次と1次と2次の回折光強
    度を検出して、上記エッチングの上記終点を検出するよ
    うにした請求項1〜3のいずれかに記載の光ディスクの
    原盤作製方法。
  5. 【請求項5】 上記回折光をモニターするとき、0次と
    1次の回折光強度比、又は、0次と1次の回折光強度比
    及び1次と2次の回折光強度比を測定より求め、 予め求めておいた上記回折強度比の特性曲線と比較する
    ことにより、必要な残りのエッチング時間を算出して、
    上記エッチングの上記終点を検出するようにした請求項
    1〜3のいずれかに記載の光ディスクの原盤作製方法。
  6. 【請求項6】 上記回折光をモニターするとき、上記回
    折光を検出して0次と1次の回折光の回折強度比及び1
    次と2次の回折光の回折強度比を求め、両方の回折強度
    比に基き反応性ガスの成分を変化させ、上記エッチング
    による上記基板の断面形状を制御しつつ上記エッチング
    の上記終点を検出するようにした請求項1〜5のいずれ
    かに記載の光ディスクの原盤作製方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の光ディ
    スクの原盤作製方法により製造された光ディスクの原
    盤。
  8. 【請求項8】 選択的にエッチングされて基板上に位置
    するフォトレジスト層をマスクとして使用しながら上記
    基板をエッチングして光ディスクの原盤を作製する光デ
    ィスクの原盤作製装置において、 上記フォトレジスト層上の連続溝にレーザビームを照射
    する照射装置と、 上記照射されたレーザビームに基き、上記エッチングの
    進行によって生じる回折光をモニターすることにより、
    上記エッチングの終点を検出する検出装置とを備えるよ
    うにしたことを特徴とする光ディスクの原盤作製装置。
  9. 【請求項9】 選択的にエッチングされて基板上に位置
    するフォトレジスト層をマスクとして使用しながら上記
    基板をエッチングして光ディスクの原盤を作製する光デ
    ィスクの原盤作製装置において、 上記基板の上記エッチング中又は上記エッチングの途中
    に、上記フォトレジスト層上の信号データ領域外に連続
    溝より構成されるモニターゾーンにレーザビームを照射
    する照射装置と、 上記照射されたレーザビームに基き、上記エッチングの
    進行によって生じる回折光をモニターすることにより、
    上記エッチングの終点を検出する検出装置とを備えるよ
    うにしたことを特徴とする光ディスクの原盤作製装置。
  10. 【請求項10】 上記エッチング途中に、プラズマ発生
    領域外に上記基板を移動させる移載装置をさらに備え
    て、 上記検出装置は、上記移載装置により上記エッチング作
    業領域外に移動された上記基板の上記モニターゾーンに
    レーザビームを照射して回折光をモニターすることによ
    り、上記エッチングの終点を検出する請求項8又は9に
    記載のエッチングの終点を検出する光ディスクの原盤作
    製装置。
  11. 【請求項11】 上記検出装置は、上記回折光をモニタ
    ーするとき、0次と1次の回折光強度、又は、0次と1
    次と2次の回折光強度を検出して、上記エッチングの上
    記終点を検出するようにした請求項8〜10のいずれか
    に記載の光ディスクの原盤作製装置とその装置。
  12. 【請求項12】 上記検出装置は、上記回折光をモニタ
    ーするとき、0次と1次の回折光強度比、又は、0次と
    1次の回折光強度比及び1次と2次の回折光強度比を測
    定より求め、 予め求めておいた上記回折強度比の特性曲線と比較する
    ことにより、必要な残りのエッチング時間を算出して、
    上記エッチングの上記終点を検出するようにした請求項
    8〜10のいずれかに記載の光ディスクの原盤作製装
    置。
  13. 【請求項13】 上記検出装置は、上記回折光をモニタ
    ーするとき、上記回折光を検出して0次と1次の回折光
    の回折強度比及び1次と2次の回折光の回折強度比を求
    め、両方の回折強度比に基き反応性ガスの成分を変化さ
    せ、上記エッチングによる上記基板の断面形状を制御し
    て上記エッチングの上記終点を検出するようにした請求
    項8〜12のいずれかに記載の光ディスクの原盤作製装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009050857A1 (ja) * 2007-10-15 2009-04-23 Fujifilm Corporation 凹部形成方法、凹凸製品の製造方法、発光素子の製造方法および光学素子の製造方法

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