JPH0793819A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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Publication number
JPH0793819A
JPH0793819A JP5236628A JP23662893A JPH0793819A JP H0793819 A JPH0793819 A JP H0793819A JP 5236628 A JP5236628 A JP 5236628A JP 23662893 A JP23662893 A JP 23662893A JP H0793819 A JPH0793819 A JP H0793819A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording medium
optical recording
guide
guide layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5236628A
Other languages
English (en)
Inventor
Riki Matsuda
理樹 松田
Kazuya Taki
和也 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP5236628A priority Critical patent/JPH0793819A/ja
Priority to US08/307,456 priority patent/US5496608A/en
Publication of JPH0793819A publication Critical patent/JPH0793819A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズが小さくサーボ信号強度の大きい信頼
性の高い光記録媒体を提供する 【構成】 光記録媒体10は、透明基板12の上に積層
されたエンハンス層14、案内層15、干渉層16、記
録層17、保護層18、反射層19とから成る。案内層
15には渦巻状あるいは同心円状に所定の幅でエッチン
グされた記録領域20が形成されている。案内層にクロ
ムが用いられているために、従来のTaを用いたときと比
較して信号特性が向上し、さらに、CCl4とO2の混合ガス
を用いたプラズマエッチングではエンハンス層をエッチ
ングしない。従って、記録領域20の各界面は平滑なま
まであり、界面の荒れによるノイズの発生を抑制するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基板上に積層された
エンハンス層と案内層と干渉層とを備える光記録媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より情報量の大容量化にともない、
光ディスクの高速化及び高密度化が必要になってきてい
る。
【0003】現在市販されている案内溝付光記録媒体と
比べて狭トラックピッチ化が可能な金属案内層付光記録
媒体100は、図4に示すように、透明基板101と、
この基板101の上に設けられたエンハンス層102
と、案内層103と、干渉層104と、記録層105
と、保護層106と、反射層107から構成されてい
る。案内層103は、同心円あるいは渦巻状に沿って所
定の幅で除去された記録領域110が設けられている。
また、除去されずに所定の幅で同心円あるいは渦巻状で
残っている部分がガイド領域111となる。
【0004】基板101にはガラスが、案内層103に
はタンタルTa等の金属が、それぞれ用いられる。記録層
105としては、テルルTe等の穴あけ材料、ゲルマニウ
ムテルルアンチモンGeTeSb等の相変化材料、テルビウム
テツコバルトTbFeCo等の光磁気材料等が用いられる。反
射層107には、アルミニウムAlあるいはその合金が用
いられる。エンハンス層102、干渉層104、保護層
106には、シリコン窒化物SiNが用いられる。SiNは透
湿性が小さく、またそれ自身は酸素を含まないため、記
録層105の酸化防止には、非常に有用である。
【0005】このような光記録媒体100は、次のよう
にして製造される。すなわち最初に、基板101上にス
パッタリング法によりSiNエンハンス層102およびTa
案内層103を形成する。次に、よく知られているフォ
トリソグラフィ技術により案内層103を渦巻状の所定
のパターンに加工する。このとき、案内層103のエッ
チングには、フロン14CF4と酸素O2の混合ガスを用い
たプラズマエッチングが用いられる。通常のエッチング
では、Taにより形成された案内層が完全にエッチングさ
れるように、エッチング条件の変動によるエッチング速
度の変化を考慮し、案内層膜厚と標準的なエッチング速
度から計算されるエッチング時間よりも数割程度エッチ
ング時間を長くするいわゆるオーバエッチが行われる。
最後に、SiN干渉層104、記録層105、SiN保護層1
06、Al反射層107をスパッタリング法により形成す
る。
【0006】このような光記録媒体100において、記
録層105に図示されない対物レンズ等により集光され
たレーザ光を案内層103が除去されている記録領域1
10を通して記録層105に照射し、その照射部におい
て、記録層105の変形、相変化、あるいは磁化反転等
を生じさせ、非照射部とは反射率あるいはカー回転角の
異なる記録マークを形成することにより記録が行われ
る。情報の再生は記録マークにおける反射率やカー回転
角の変化を検出することにより行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光記録媒体におけるCF4とO2の混合ガス等を用いたプラ
ズマエッチングでは、Taは毎分約120nmの割合でエッチ
ングされるのに対し、SiNは毎分約60nmの割合でエッチ
ングされる。このため、エッチング時にTa層がなくなっ
た部分は引き続いてSiN層のエッチングが始まり、Taを
完全にエッチングを行うためオーバエッチを行うと、図
4のように記録領域110内のSiNの表面がエッチング
される。このエッチングされた表面はスパッタ効果等の
ため表面荒れが生じている。これは、フッ素系のガスを
用いる限り少なからず発生する。
【0008】従って、干渉層104、記録層105、保
護層106、反射層107においても記録領域110の
部分は、エンハンス層102の表面荒れを模した形状で
形成され、各界面にも荒れが生じる。情報の記録再生
は、記録領域110内の記録層105に対して行われる
ため、各界面の荒れの影響によりノイズが増大し、信号
対ノイズ比の低下やエラーレートの増大が生じ、信頼性
が低下するという問題があった。
【0009】さらに、Ta膜を案内膜に用い、狭ピッチ化
を進めると、プッシュプル信号強度、ディバイデッドプ
ッシュプル信号などの特性が低下しドライブの安定動作
ができなくなるなどの問題がある。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、ノイ
ズが小さくドライブが安定動作可能な信頼性の高い光記
録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の光記録媒体では、案内層を、塩素系のガスプ
ラズマエッチングで加工されたクロムにより形成すると
共に、その案内層の膜厚を5nm〜50nmに設定したこと
を特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の光記録媒体におて
は、エンハンス層は、案内層のCrをエッチングする塩素
系のガスによるプラズマエッチングではほとんどエッチ
ングされない。このため、Crのエッチング時にオーバエ
ッチを行っても記録領域内のエンハンス層の表面は荒れ
等の損傷を受けることがない。
【0013】従って、その上に形成される、記録層、保
護層、反射層の各界面は平滑なままでありノイズの発生
を抑制することができる。また、Crの反射率がTaのそれ
より大きく信号強度も大きくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0015】本発明の光記録媒体10は図1に示すよう
に、ガラス基板12の上に積層されたエンハンス層1
4、案内層15、干渉層16、記録層17、保護層1
8、反射層19とから成る。案内層15には、渦巻状あ
るいは同心円状に所定の幅で除去された部分、すなわ
ち、記録領域20が形成されている。また、除去されず
に残っている案内層15がガイド領域22となる。案内
層15は、膜厚が50nm以下、望ましくは、25〜5nm
のクロムCrにより形成されている。
【0016】透明基板12には、ガラス、アルミナ、石
英ガラス等の透明無機材料が用いられる。記録層17に
は、光磁気記録媒体の場合、例えば希土類遷移金属アモ
ルファス合金であるTbFeCo、TbFe、GdTbFe、あるいは白
金PtとコバルトCo等の極薄膜を多層積層した超格子薄膜
が用いられる。また、エンハンス層14、干渉層16、
保護層18には、SiN、AlN、Al2O3、SiAlON等の透明誘
電体が用いられる。
【0017】次に、作成方法について説明する。まず、
ガラス基板12上にエンハンス層14をスパッタリング
法、真空蒸着法、化学的気相成長法を用いてシリコン窒
化物、SiNを堆積させる。ここで一例であるスパッタ
リング法を用いた場合について説明する。
【0018】スパッタリング装置において、ガラス基板
12を装置内にセットし、ターゲットに純度が99.9
%以上のシリコンを用い、スパッタリングガスとしてア
ルゴンAr、反応ガスとして窒素を50:6の流量比、
総流量60cc/分、圧力が0.3Paの条件下において
46±5nmの厚さに堆積させることによりエンハンス層
14を作成する。引き続き、純度が99.9%以上のク
ロムターゲットを用いスパッタリングガスとしてAr、
流量30cc/分、で圧力が0.15Paの条件下におい
てクロム膜厚が50nm以下、望ましくは、25〜5nmの
厚さに堆積させることにより案内層15を作成する。
【0019】次に、上記の構造をもつ基板にポジ型レジ
ストを用い、数百回転以下でレジストを塗布し、その後
回転数を数千程度に上げ30秒程度回転を続けてレジス
ト膜厚が均一且つ500nm以下になるようにする。その
後、これを90℃程度の温度で加熱乾燥する。
【0020】次に、この基板をスパイラルまたは同心円
状に露光する。露光方法は、レーザビームを用いた直接
露光方法と、マスクを用いた露光方法がある。露光を終
えた基板は、現像、乾燥工程を経てエッチング工程に移
る。
【0021】エッチングは、塩素系ガスを用いるドライ
エッチングがある。
【0022】その一例として、四塩化炭素CCl4とO2の混
合ガスを用いたドライエッチングの方法を説明する。1
-2 Pa以下に排気したチャンバー内に四塩化炭素と酸
素のガスを流量比で2:3の割合で導入し、圧力を30P
aに保ち上下の対向した電極の一方に13.56MHzの高
周波を印加する。このようにするとCCl4とO2の混合され
たプラズマが発生し、プラズマ中に保持された基板上の
Crがエッチングされる。このときSiNとのエッチングレ
ートは、100倍以上クロムの方が大きい。
【0023】この後、O2のみを流しレジストのエッチン
グを行う。有機溶媒によってレジストを除去することも
可能である。
【0024】この上にエンハンス層を形成したのと同様
の方法でSiNの薄膜を作製して干渉層を形成する。
【0025】エンハンス層と干渉層の膜厚は、両者の和
がλ/4nとなるようにする。但し、λは光磁気ディス
クドライブのレーザ波長、nはエンハンス層と干渉層の
屈折率である。
【0026】この基板上に磁性媒体のTbFeCoを25nm、
保護膜のSiNを30nm、反射膜のAlを30nm、それぞれ
スパッタリング法により順次作製する。
【0027】この様にして作成した光記録媒体と、従来
の案内層としてTaを用いたものと比較すると、案内層が
20nmのとき、図2に示すように、2倍以上の信号強度
が出ている。
【0028】また、案内層15に形成されるパターンに
ついても同心円状あるいは渦巻状の帯状のパターンだけ
でなく種々の変更が可能である。例えば、図3に示すよ
うに、アドレス等の情報を示すピット50のパターンが
形成されたインデックス部52とデータを記録するため
の記録領域20が形成されたデータ部54とを設け、い
わゆるプリフォーマットを設けてもよい。また、一部に
ピット56のみからなるROM領域58を設けてもよい。
【0029】全面がピット56からなる再生専用光ディ
スクにも応用が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、クロムにより形成された案内層をプラ
ズマエッチングするための、CCl4とO2の混合ガス等の塩
素系のガスによりエンハンス層は、ほとんどエッチング
されないため、記録領域内のエンハンス層の表面は、荒
れ等の損傷を受けることがない。従って、その上に形成
される干渉層、記録層、保護層、反射層の各界面は平滑
なままでありノイズの発生を抑制することができる。
【0031】また、クロムにより形成された案内層は、
反射率が従来のTaよりも高く、膜厚が、50nm以下にお
いても十分な信号特性を得ることができ、更に、案内層
が厚くなると段差によるノイズが増加する恐れがある
が、これも防止できる。
【0032】これらによって、金属案内層を用い狭トラ
ックピッチ化してもノイズが小さく信頼性の高い光記録
媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例である光記録媒体の
要部断面図である。
【図2】図2は、本発明の光記録媒体と、従来の案内層
としてTaを用いたものとの信号強度を示す図である。
【図3】図3は案内層に形成されたパターンを示す要部
平面図である。
【図4】図4は、従来の光記録媒体を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 光記録媒体 12 基板 14 エンハンス層 15 案内層 16 干渉層 17 記録層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層されたエンハンス層と案内
    層と干渉層とを備える光記録媒体において、 前記案内層を、塩素系のガスプラズマエッチングで加工
    されたクロムにより形成すると共に、その案内層の膜厚
    を5nm〜50nmに設定したことを特徴とする光記録媒
    体。
JP5236628A 1993-09-22 1993-09-22 光記録媒体 Pending JPH0793819A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5236628A JPH0793819A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 光記録媒体
US08/307,456 US5496608A (en) 1993-09-22 1994-09-19 Optical recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5236628A JPH0793819A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 光記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0793819A true JPH0793819A (ja) 1995-04-07

Family

ID=17003447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5236628A Pending JPH0793819A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 光記録媒体

Country Status (1)

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JP (1) JPH0793819A (ja)

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