JPH06349110A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH06349110A
JPH06349110A JP5133569A JP13356993A JPH06349110A JP H06349110 A JPH06349110 A JP H06349110A JP 5133569 A JP5133569 A JP 5133569A JP 13356993 A JP13356993 A JP 13356993A JP H06349110 A JPH06349110 A JP H06349110A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording
recording medium
guide
optical recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP5133569A
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English (en)
Inventor
Kazuya Taki
和也 滝
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロストークが小さく、高密度化が可能な光
記録媒体を提供すること。 【構成】 本光記録媒体におけるエンハンス層14およ
び案内層15には、渦巻状、あるいは同心円状に所定の
幅で除去された記録領域20が形成されており、これを
覆うように干渉層16、記録層17が形成されている。
記録層17に生じる凹凸の段差はエンハンス層14と案
内層15の膜厚の和となる。このため、隣接する記録領
域20、23間の記録層17に沿って熱が伝導する距離
が段差の分だけ増大し、記録マーク24の広がりは抑制
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光により情報の記録、
再生、あるいは消去を行う光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属案内層を有し、狭トラックピ
ッチ化が可能な光記録媒体に関しては、特願平3−24
9456号の明細書および図面にて提案されている。こ
の光記録媒体100は図9に示すように、透明基板10
1と、この基板101の上に設けられたエンハンス層1
02と、案内層103と、干渉層104と、記録層10
5と保護層106から構成されている。そして、案内層
103には同心円、あるいは渦巻状に沿って所定の幅で
除去された記録領域110が設けられている。
【0003】また、除去されずに所定の幅で同心円、あ
るいは渦巻状で残っている部分がガイド領域111とな
っている。この案内層103に設けられたパターンを模
して記録層105には凹凸が生じ、その段差は案内層1
03の膜厚にほぼ等しくなっている。通常、案内層10
3の膜厚は干渉層104の膜厚よりも小さいため、記録
層105に生じる凹凸の段差も小さい。
【0004】基板101にはガラスやアモルファスポリ
オレフィン樹脂等が、エンハンス層102、干渉層10
4、保護層106にはSiO2、AlN、SiN等の酸化物や窒化
物等が用いられる。また、案内層103にはTa、Al等の
金属が用いられる。記録層105としてはTe等の穴あけ
材料、GeTeSb等の相変化材料、TbFeCo等の光磁気材料等
が用いられる。
【0005】そして、上記構成により記録層105に図
示されない対物レンズ等により集光されたレーザ光を案
内層103が除去されている記録領域110を通して記
録層105に照射し、その照射部において、記録層10
5の変形、相変化、あるいは磁化反転等を生じさせ、非
照射部とは反射率あるいはカー回転角の異なる記録マー
ク112を形成することにより記録が行われる。また、
情報の再生は記録マーク112における反射率やカー回
転角の変化を検出することにより行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の図9に示したような光記録媒体100に
おいて、記録層105は一般に熱伝導性が高いため、熱
伝導によりレーザ照射部の周囲の温度も上昇し、記録マ
ーク112が広がる。特に、トラックピッチを狭くし、
案内層103のガイド領域111の幅を狭くすると記録
マーク112の一部が隣接した記録領域114まで広が
る。この結果、ある記録領域114に沿って再生する
際、隣の記録領域110に記録されている記録マーク1
12の一部にもレーザ光が照射されるため、本来再生さ
れないはずの信号が混入し、クロストークが生じたり、
ノイズが増加するという問題があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、クロ
ストークが小さく、高密度化が可能な光記録媒体を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の光記録媒体は、基板と、所定のパターンが形
成された案内層と、干渉層と、記録層とを順次積層して
なり、前記案内層に形成されたパターンを模して記録層
に生じる凹凸の段差が案内層の膜厚よりも大きくなって
いる。
【0009】
【作用】上記の構成を有する本発明の光記録媒体では、
記録層に凹凸が形成されており、その段差は案内層の膜
厚よりも大きくなっている。このため、隣接した記録領
域まで記録層に沿って熱が伝導する距離が長くなる。こ
れにより、ある記録領域を通して記録層にレーザを照射
したとき、隣接した記録領域までは熱が伝わらないため
記録マークの広がりが抑えられ、高密度化のためトラッ
クピッチを狭くしてもクロストークは増大しない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】本発明の光記録媒体10は図1に示すよう
に、透明基板12の上に積層されたエンハンス層14
と、案内層15と、干渉層16と、記録層17と、保護
層18とから成っている。エンハンス層14および案内
層15には、渦巻状、あるいは同心円状に所定の幅で除
去された部分、すなわち記録領域20が形成されてい
る。また、除去されずに残っているエンハンス層14お
よび案内層15がガイド領域22となる。エンハンス層
の膜厚d1は30〜50nmであり、20nm程度であ
る案内層15の膜厚d2よりも大きい。また、エンハン
ス層14と案内層15を覆うように膜厚d3の干渉層1
6が形成されている。干渉層16の膜厚は98nm程度
である。この結果、記録層17には案内層15およびエ
ンハンス層14が除去されたパターンを模して凹凸が生
じ、その凹凸の段差はエンハンス層14と案内層15の
膜厚の和d1+d2となる。
【0012】透明基板12には、ガラスやアモルファス
ポリオレフィン等の樹脂が用いられる。記録層17に
は、光磁気記録媒体の場合、例えば希土類遷移金属アモ
ルファス合金であるTbFeCo、TbFe、GdTbFe、あるいはPt
とCo等の極薄膜を多層積層した超格子薄膜、あるいは磁
性ガーネット等の酸化物磁性体が用いられる。また、エ
ンハンス層14、干渉層16、保護層18にはSiN、Al
N、SiAlON、SiO2等の透明酸化物、窒化物等が用いられ
る。
【0013】本発明の光記録媒体10の製造方法は図2
を用いて説明する。まず始めに、同図(a)に示すよう
に基板12上にスパッタ法、真空蒸着法等のよく知られ
た薄膜形成手段によりエンハンス層14と案内層15を
形成し、その上に回転塗布法等を用いてフォトレジスト
32を塗布する。次に、同心円状、あるいは渦巻状等の
所定のパターンが形成されたフォトマスク34を密着さ
せて紫外線を照射し、露光を行う。
【0014】露光後、現像することにより同図(b)に
示すように、フォトレジスト32のうち、紫外線が照射
された部分が溶け、フォトレジスト32でフォトマスク
34に作製されているパターンと同一のパターンが形成
される。ここで、プラズマエッチング、あるいは酸、ア
ルカリを用いた化学エッチング等のよく知られているエ
ッチング手段により案内層15およびエンハンス層14
のうち、フォトレジスト32のついていない部分を除去
し、さらにフォトレジスト32を除去すると、同図
(c)に示すように記録領域20およびガイド領域22
のパターンが形成される。この上に同図(d)に示すよ
うにスパッタ法等のよく知られた薄膜形成手段により干
渉層16、記録層17、保護層18を積層することによ
り本発明の光記録媒体10を製造することができる。
【0015】情報の記録は、図1において、記録層17
に一定出力のレーザ光を案内層15が除去されている記
録領域23を通して照射すると同時に磁界を印加し、記
録層17の磁化を一定方向に揃えた後、印加磁界の方向
を反転し、情報により変調されたレーザ光を記録層17
に照射して記録層17の磁化を反転させることでビット
を形成する。このとき、記録層17は図1に示すように
凹凸状に形成され、その段差は案内層15の膜厚よりも
大きいため、隣接する記録領域20、23間の記録層1
7に沿って熱が伝導する距離が段差の分だけ増大する。
この結果、ある記録領域23の記録層17にレーザ光を
照射して加熱したとき、隣の記録領域20の記録層17
には熱が伝わらず、記録マーク24の広がりは抑制され
る。このように、記録マーク24の広がりを抑制するこ
とによりクロストークの増加を防ぐことができる。
【0016】なお、エンハンス層14および干渉層16
の膜厚d1、d3については特に限定しないが、よく知ら
れているプッシュプル法によりトラッキングを行う場
合、干渉層16とエンハンス層14の膜厚の差d3−d1
がλ/(8n)からλ/(6n)程度となることが望ま
しい。ただし、λはレーザ波長、nはエンハンス層14
および干渉層16の屈折率である。また、カー効果エン
ハンスメントを増大させ、再生時のC/Nを向上させる
ためには、干渉層膜厚d3はλ/(4n)程度が望まし
い。
【0017】以上、本発明の一実施例を図1および図2
に基いて詳細に説明したが、その主旨を逸脱しない範囲
で種々の変更を加えることができる。例えば、記録層1
7の材料は光磁気記録材料に限定されず、有機色素、Te
等の穴あけ材料、GeTeSb等の相変化材料を用いてもよ
い。基板12、エンハンス層14、案内層15、干渉層
16、保護層18の材料についても特に限定しない。ま
た、図3に示すように保護層18の上にAl等から成る反
射層30を設けてもよい。
【0018】また、記録層17を凹凸状に形成する手段
についても種々の変更が可能である。例えば、図4に示
すように記録層17の段差を大きくするために基板12
の一部をエッチングしてもよい。
【0019】また、図5に示すようにエンハンス層36
をエッチングしないで、案内層15の上にスペーサ層3
7を設けてもよい。この場合、案内層15とスペーサ層
37は同一パターンで形成されている。
【0020】また、図6に示す光記録媒体39のように
エンハンス層40をエッチングせず、干渉層41をエッ
チングすることにより記録層17に凹凸を設けてもよ
い。この光記録媒体39の製造方法については図7を用
いて説明する。まず、始めに、同図(a)に示すように
基板12上にスパッタ法、真空蒸着法等のよく知られた
薄膜形成手段によりエンハンス層40と案内層15を形
成し、その上に回転塗布法等を用いてフォトレジスト3
2を塗布する。次に、同心円状、あるいは渦巻状等の所
定のパターンが形成されたフォトマスク34を密着させ
て紫外線を照射し、露光を行う。
【0021】露光後、現像することにより同図(b)に
示すようにフォトレジスト32のうち、紫外線が照射さ
れた部分が溶け、フォトレジスト32でフォトマスク3
4に作製されているパターンと同一のパターンが形成さ
れる。ここで、プラズマエッチング、あるいは酸、アル
カリを用いた化学エッチング等のよく知られているエッ
チング手段により案内層15のうち、フォトレジスト3
2のついていない部分を除去し、さらにフォトレジスト
32を除去すると、同図(c)に示すように記録領域2
0およびガイド領域22のパターンが形成される。この
上に同図(d)のようにスパッタ法等のよく知られた薄
膜形成手段により干渉層41を形成する。さらに、その
上に回転塗布法等を用いてフォトレジスト32を塗布
し、基板12側から紫外線を照射して露光を行う。この
とき、案内層15がマスクとなり、案内層15が残って
いる位置に対応するフォトレジスト32は露光されな
い。露光後、現像することにより同図(e)に示すよう
にフォトレジスト32のうち、紫外線が照射された部分
が溶け、フォトレジスト32で案内層15に作製されて
いるパターンと同一のパターンが形成される。
【0022】ここで、プラズマエッチング、あるいは
酸、アルカリを用いた化学エッチング等のよく知られて
いるエッチング手段により干渉層41のうち、フォトレ
ジスト32のついていない部分を所定の深さだけエッチ
ングし、さらにフォトレジスト32を除去すると、同図
(f)に示すように干渉層41に凹凸が形成される。こ
の上に同図(g)に示すように記録層17、保護層18
を積層することにより光記録媒体39を製造することが
できる。
【0023】また、案内層15に形成されるパターンに
ついても同心円状、あるいは渦巻状の帯状のパターンだ
けでなく種々の変更が可能である。例えば、図8に示す
ように、アドレス等の情報を示すピット70のパターン
が形成されたインデックス部72とデータを記録するた
めの記録領域20が形成されたデータ部74とを設け、
いわゆるプリフォーマットを設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、案内層に形成されている所定のパター
ンを模して記録層に凹凸が形成されており、その段差は
案内層の膜厚よりも大きくなっている。このため、隣接
した記録領域間において、熱が伝導する記録層に沿った
距離が長くなり、相対的に熱伝導率が低くなる。これに
より、ある記録領域を通して記録層にレーザを照射した
とき、隣接した記録領域までは熱が伝わらないため記録
マークの広がりが抑えられ、高密度化のためトラックピ
ッチを狭くしてもクロストークは増大しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の構成を具体化した一実施
例を示す要部断面図である。
【図2】本発明の光記録媒体の製造方法を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】図6に示した光記録媒体の製造方法を示す説明
図である。
【図8】案内層に形成されたパターンを示す要部平面図
である。
【図9】従来の光記録媒体を示す断面図である。
【符号の説明】
10 光記録媒体 12 基板 15 案内層 16 干渉層 17 記録層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、所定のパターンが形成された案
    内層と、干渉層と、記録層とを順次積層してなり、前記
    案内層に形成されたパターンを模して記録層に生じる凹
    凸の段差を案内層の膜厚よりも大きくしたことを特徴と
    する光記録媒体。
JP5133569A 1993-06-03 1993-06-03 光記録媒体 Pending JPH06349110A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5133569A JPH06349110A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 光記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5133569A JPH06349110A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 光記録媒体

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JPH06349110A true JPH06349110A (ja) 1994-12-22

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ID=15107879

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5133569A Pending JPH06349110A (ja) 1993-06-03 1993-06-03 光記録媒体

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