JP2003016704A - 光磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体およびその製造方法

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JP2003016704A
JP2003016704A JP2001199741A JP2001199741A JP2003016704A JP 2003016704 A JP2003016704 A JP 2003016704A JP 2001199741 A JP2001199741 A JP 2001199741A JP 2001199741 A JP2001199741 A JP 2001199741A JP 2003016704 A JP2003016704 A JP 2003016704A
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magneto
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magnetic
optical recording
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Yutaka Wada
豊 和田
Hiroshi Nakayama
比呂史 中山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録/再生のレーザ光のパワーマージンを十
分に確保して、記録マーク長を微小化しトラックピッチ
を狭小化して記録密度を高密度化し、記憶容量の大容量
化を図りつつ、良好な信号特性を保って再生し、高信頼
性を確保する。 【解決手段】 ディスク基板2のランドおよびグルーブ
が存在する一主面に、第1の誘電体層3と、室温で垂直
磁気異方性を有する第1の磁性層4、室温で面内磁気異
方性を有する第2の磁性層5、および室温で垂直磁気異
方性を有する第3の磁性層6を順次積層した多層磁性膜
10と、第2の誘電体層7と、反射層8と、保護層9と
を順次積層して光磁気ディスク1を構成する。第2の磁
性層5の飽和磁化を8.80×10-2〜1.76×10-1Wb/m2
し、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を0.6〜3.0Paとす
る。第3の磁性層6におけるCoの含有率を15〜17atom
%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光磁気記録媒体
およびその製造方法に関し、特に、磁気超解像(Magneti
cally Induced Super Resolution)再生が可能な光磁気
ディスク、光磁気テープおよび光磁気カードに適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスクにおける記録マー
クの高密度化に伴って、記録容量のさらなる増大化が進
められている。このように記録容量を増加させるため
に、記録マーク長を小さくするとともに、トラックピッ
チを狭小化させ、記録ピットを微小化させて高密度化を
図る方法が図られている。
【0003】この高密度化に有効な手段として、レーザ
光のスポット径よりも小さい記録マークを再生可能な、
磁気超解像技術(MSR)が提案されている(例えば、
特開2000-200448公報)。この磁気超解像技術は、主な
磁性積層膜が、第1の磁性層、第2の磁性層および第3
の磁性層からなる場合に、第2の磁性層が室温で面内磁
化を持つことによって、レーザ光のスポット内におい
て、低温部分で磁化を初期化磁界方向に向け、第3の磁
性層に記録した情報信号の転写を遮断する。また、中温
度部分では、垂直磁化となることによって、磁性層同士
の交換結合力により信号の転写を補助し、さらに高温部
では、キュリー温度TCで磁化を消失させることによっ
て、第1の磁性層への転写を遮断し、レーザ光のスポッ
ト径よりも小さい信号の再生を可能にする。
【0004】具体的には、図14に示すように、光磁気
ディスク100において、第1の磁性層を再生層10
1、第2の磁性層を中間層102、および第3の磁性層
を記録層103とした場合に、光磁気ディスク100を
回転させるとともに、再生用のレーザ光を磁性積層膜に
照射した際に、光磁気ディスク100に温度分布が生じ
る。なお、図14中の矢印は、光磁気ディスク100に
おける再生時の磁化状態を示す。
【0005】そして、温度分布が生じた状態において、
低温領域では、中間層102と記録層103との間に作
用する交換結合力よりも再生磁界が大きい場合に、中間
層102の磁化方向が再生磁界と同方向に揃う。中間層
102と交換結合した再生層101の磁化方向は記録マ
ークと無関係に再生磁界と逆方向に揃い、これによりフ
ロントマスクが形成される。高温領域では、再生層10
1と中間層102との間に作用する交換結合力が切断さ
れ、再生層101の磁化方向が再生磁界と同方向に揃う
ことにより、リアマスクが形成される。中間温度領域で
は、再生層101、中間層102および記録層103間
に再生磁界よりも大きな交換結合力が働いており、記録
層103の磁化方向が再生層101に転写される。
【0006】このように光磁気ディスク100の磁気光
学的出力を検出した際に、レーザ光のスポット内におい
て低温領域および高温領域にマスクが形成されている。
そのため、このマスクが形成された領域の磁気信号が再
生されることなく、中間温度領域のみから光磁気信号を
再生することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
記録マークの微小化を図るためには、読み出す信号にお
ける振幅の急激な低下が問題になる。このため、光磁気
ディスクにおいて、今後のさらなる高密度化を図るため
には、信号検出における磁気的分解能の改善が必要にな
る。
【0008】また、光学ピックアップから照射されるレ
ーザ光は、その強度にばらつきがある。さらに、この磁
気超解像動作(MSR動作)は、レーザ光の強度に対し
て非常に敏感であるため、磁気的分解能の向上ととも
に、記録パワーに対するマージンの狭小化の抑制も必要
になる。
【0009】そのため、記録マークを微小化し、トラッ
クピッチを狭小化した場合においても、記録パワーに対
するマージンを狭めることなく、磁気的分解能を向上さ
せて、再生における光学特性を満足する光磁気記録媒体
の技術の開発が熱望されていた。
【0010】したがって、この発明の目的は、レーザ光
のパワーマージンを、記録可能および/または再生可能
な十分な範囲で確保することができ、これにより、記録
マーク長が微小化され、トラックピッチが狭小化された
光磁気記録媒体に記録された情報信号を、良好な信号特
性を保ちつつ再生して、記録密度の高密度化を図ること
ができ、大容量化が図られた高信頼性を有する光磁気記
録媒体およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、基板上に、室温で垂直磁
気異方性を有する第1の磁性層と、室温で面内磁気異方
性を有する第2の磁性層と、室温で垂直磁気異方性を有
する第3の磁性層とが順次積層された多層磁性膜が設け
られ、多層磁性膜にレーザ光を照射することにより、情
報信号を記録可能および/または再生可能に構成された
光磁気記録媒体において、第2の磁性層の飽和磁化が、
8.80×10-2Wb/m2より大きく1.76×10
-1Wb/m2未満であることを特徴とするものである。
【0012】この第1の発明において、第2の磁性層の
膜厚は、典型的には、25nm以上60nm以下であ
り、好適には、28nm以上60nm以下である。
【0013】この第1の発明において、第1の磁性層の
飽和磁化は、典型的には、8.80×10-2Wb/m2
以下であり、好適には、1.00×10-2Wb/m2
上である。
【0014】この第1の発明において、典型的には、多
層磁性膜は、基板における凹凸の溝トラックが形成され
た一主面に設けられており、この基板は平面円環形状を
有する。
【0015】この発明の第2の発明は、基板の一主面上
に、室温で垂直磁気異方性を有する第1の磁性層と、室
温で面内磁気異方性を有する第2の磁性層と、室温で垂
直磁気異方性を有する第3の磁性層とを順次積層して多
層磁性膜を形成し、多層磁性膜にレーザ光を照射するこ
とにより、情報信号を記録可能および/または再生可能
に構成された光磁気記録媒体の製造方法において、第2
の磁性層を形成するときの気体の圧力を、0.6Paよ
り高く3.0Pa以下とすることを特徴とするものであ
る。
【0016】この第2の発明において、典型的には、第
1の磁性層を、第1の磁性層の飽和磁化が8.80×1
-2Wb/m2以下になるように成膜し、好適には、さ
らに、1.00×10-2Wb/m2以上になるように成
膜する。
【0017】この第2の発明において、典型的には、第
2の磁性層を、第2の磁性層の飽和磁化が8.80×1
-2Wb/m2より大きく1.76×10-1Wb/m2
満になるように成膜する。
【0018】この発明において、典型的には、第3の磁
性層におけるCoの含有率を、15原子パーセント以上
17原子パーセント以下にする。
【0019】この発明において、典型的には、多層磁性
膜は、凹凸の溝トラックが形成された基板の一主面に設
けられている。また、この基板は平面円環形状を有し、
さらに、この基板の一主面における溝トラックのトラッ
クピッチを、0.47・λ/NAμm以上、0.83・
λ/NAμm以下とする。
【0020】この発明において、典型的には、第2の磁
性層におけるキュリー温度は、第1の磁性層のキュリー
温度および第3の磁性層のキュリー温度のうちの小さい
温度より小さい。また、この発明において、典型的に
は、第2の磁性層を、膜厚が30nm以上60nm以下
になるように成膜する。
【0021】この発明は、典型的には、基板の凹凸の溝
トラックが設けられた一主面におけるランドおよびグル
ーブともに情報信号を記録する、いわゆるランド・グル
ーブ記録方式を採用した光磁気記録媒体に適用される
が、情報信号をランド部に記録する、いわゆるランド記
録方式、または情報信号をグルーブに記録する、いわゆ
るグルーブ記録方式を採用した光磁気記録媒体に適用す
ることも可能である。
【0022】この発明は、典型的には、再生光スポット
内の後方の高温部で信号を検出する、RAD(Rear Aper
ture Detection)と称される再生方法に適用され、具体
的にはD−RADと称される、スポットの進行方向の前
方および後方にマスクを形成するダブルマスク型のRA
D方式を採用した光磁気記録媒体に適用される。なお、
RAD方式は、スポット内のこのスポットの幅より小さ
い幅を有する高温領域が記録マークの検出領域となるこ
とから、スポットの低温領域Cを検出領域とするFAD
方式と比較して、その検出領域のトラック方向の幅が狭
く、隣接トラックからのクロストークが少なく、記録密
度の高密度化に寄与する割合が大きい。
【0023】上述のように構成された、この発明によれ
ば、室温で面内磁気異方性を有する第2の磁性層を有す
る多層磁性膜が設けられた光磁気記録媒体において、第
2の磁性層の成膜時の気体の圧力を0.6Paより高く
3.0Pa以下とし、第2の磁性層の室温における飽和
磁化を8.80×10-2Wb/m2より大きく1.76
×10-1Wb/m2未満にしていることにより、レーザ
光の記録パワーマージンおよび再生パワーマージンを十
分な範囲で確保しつつ、ジッター特性の向上を図ること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、以下の一実施
形態の全図においては、同一または対応する部分には同
一の符号を付す。
【0025】まず、この発明の一実施形態による光磁気
ディスクについて説明する。図1はこの第1の実施形態
による光磁気ディスクを示す。
【0026】図1に示すように、この一実施形態による
光磁気ディスク1は、ディスク基板2の一主面に、第1
の誘電体層3、第1の磁性層4、第2の磁性層5、第3
の磁性層6、第2の誘電体層7、反射層8および保護層
9が、順次積層されて構成されている。
【0027】ディスク基板2は、例えば射出成形法によ
り樹脂材料をディスク状に成形したものからなる。この
樹脂材料としては、例えばガラス2Pなどやポリカーボ
ネート(PC)などの合成樹脂材料が用いられ、この一
実施形態においては、例えばPCからなるPC基板が用
いられる。また、ディスク基板2の一主面には、ランド
およびグルーブからなる凹凸の溝トラックが形成されて
いる。また、このディスク基板2の寸法の一例を挙げる
と、厚さtを1.2mm、直径φを86mm(3.5イ
ンチ)、トラックピッチTpを0.67μm、グルーブ
深さを50nmとする。なお、ディスク基板2として
は、少なくとも、光磁気ディスク1に対して情報信号の
記録および/または再生を行う際に用いられるレーザ光
を透過可能な材料から構成される基板であれば、いかな
る基板を用いてもよく、厚さt、直径φ、トラックピッ
チTpおよびグルーブ深さに関しても上述の値以外の値
としても良い。また、ディスク基板2のレーザ光が照射
される側の面に、紫外線硬化樹脂などの保護層を設ける
ようにしても良い。
【0028】また、ディスク基板2の一主面上に設けら
れた第1の誘電体層3は、例えば膜厚が80nmの窒化
シリコン(Si34)からなる。この第1の誘電体層3
は、第1の磁性層4、第2の磁性層5および第3の磁性
層6を水分などから保護するためのものであるととも
に、第1の磁性層4における光磁気効果を光学的にエン
ハンスするためのものである。
【0029】また、第1の誘電体層3上に設けられた第
1の磁性層4は、膜厚が例えば40nm程度の、希土類
金属のGdと、遷移金属のFeおよびCoとからなる希
土類合金(GdFeCo)膜、遷移金属磁化優勢(以
下、TMリッチ)で、垂直方向、すなわち積層方向に磁
化容易軸を有している。また、第1の磁性層4の室温
(10℃〜35℃)での飽和磁化Ms1は、本発明者の
実験により得た知見によれば、再生信号の劣化を抑制す
るために、8.8×10-2Wb/m2以下である必要が
ある。したがって、飽和磁化Ms1は、8.8×10-2
Wb/m2(70emu/cc)以下から選ばれ、この
一実施形態においては、例えば3.8×10-2Wb/m
2(30emu/cc)程度に選ばれる。また、必要に
応じて、1.0×10-2Wb/m2(8emu/cc)
以上にすることも可能である。この飽和磁化Ms1は、
170℃付近まで温度とともに上昇する。また、キュリ
ー温度TC 1はほぼ300℃程度であり、室温での保磁力
C1は、例えば1.19×105A/m以下である。
【0030】また、第1の磁性層4上に設けられた第2
の磁性層5は、例えばGdFeCoSi膜からなる。な
お、非磁性元素であるSiは、キュリー温度TC2を低く
設定するための元素であり、Siの代わりにAlやCr
などの元素を添加することも可能である。また、この第
2の磁性層5におけるキュリー温度TC2は、200℃程
度である。この第2の磁性層5は、キュリー温度TC2
で補償温度が見られない希土類磁化優勢(以下、REリ
ッチ)であり、室温(10℃〜35℃)では面内方向に
磁化容易軸を有している。そして、この磁化容易軸は、
室温より高い所定温度以上になると面内方向から垂直方
向に変化する。
【0031】また、第2の磁性層5の膜厚においては、
磁壁の厚さが25nm程度であるため、具体的には、2
5nm以上にする必要があり、28nm以上が好まし
い。また、本発明者の知見によれば、第2の磁性層5の
膜厚を大きくしすぎると、感度が低下したりジッターが
上昇したりして、再生信号品質が低下してしまう。その
ため、第2の磁性層5の膜厚は、典型的には、25〜6
0nmの範囲、好適には、29〜35nmの範囲から選
ばれ、この一実施形態においては、例えば32nmに選
ばれる。
【0032】また、第2の磁性層5の室温(10℃〜3
5℃)での飽和磁化Ms2は、磁気超解像(MSR)動
作を行うために、第1の磁性層4の飽和磁化Ms1以上
(Ms2≧Ms1)である必要がある。そして、この第1
の磁性層4の飽和磁化Ms1と第2の磁性層5の飽和磁
化Ms2との差が、MSR動作におけるフロントマスク
の形成に影響を与えるため、8.80×10-2Wb/m
2(70emu/cc)より大きいことが望ましく、他
方、ジッターの上昇や記録パワーマージンの減少を抑制
するために、1.76×10-1Wb/m2未満が望まし
い。したがって、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2は、
典型的には、8.80×10-2〜1.76×10-1Wb
/m2(70〜140emu/cc)、好適には、1.
13×10-1〜1.34×10-1Wb/m2(90〜1
07emu/cc)から選ばれ、この一実施形態におい
ては、例えば1.22×10-1Wb/m2(97emu
/cc)または1.34×10-1Wb/m2(107e
mu/cc)に選ばれる。そして、この飽和磁化Ms2
は、キュリー温度TC2まで単調に減少する。なお、第2
の磁性層5の飽和磁化Ms2に関する詳細は後述する。
【0033】また、第2の磁性層5上に設けられた第3
の磁性層6は、例えば、希土類金属のTbと、遷移金属
のFeおよびCoとからなる希土類合金(TbFeC
o)膜からなり、TMリッチで、垂直方向に磁化容易軸
を有している。この第3の磁性層6は光磁気効果を生
じ、情報信号を記録するためのものである。また、第3
の磁性層6において、室温での飽和磁化Ms3は8.8
0×10-2〜1.88×10-2Wb/m2(70〜15
0emu/cc)であり、150℃程度まで温度ととも
に上昇する。また、キュリー温度TC3はほぼ300℃で
あり、室温での保磁力HC3の値は7.96×105A/
m(10kOe)以上である。また、第3の磁性層6の
膜厚は、例えば45nmである。
【0034】そして、上述の第1の磁性層4、第2の磁
性層5および第3の磁性層6により、MSR動作を可能
にする多層磁性膜10が構成されている。ここで、これ
らの第1の磁性層4、第2の磁性層5および第3の磁性
層6におけるそれぞれのキュリー温度TC1,TC2,TC3
においては、TC2<TC1、TC2<TC3の関係を満たして
いる。また、第1の磁性層4および第3の磁性層6のそ
れぞれの室温における保磁力HC1,HC3においては、H
C3>HC1の関係を満たしている。
【0035】また、第3の磁性層6上に設けられた第2
の誘電体層7は、例えば膜厚が30nmのSi34から
なる。この第2の誘電体層7は、第1の誘電体層3と同
様に第3の磁性層6の光磁気効果を光学的にエンハンス
するための層であるとともに、第3の磁性層6を水分な
どから保護するためのものである。
【0036】また、第2の誘電体層7上に設けられた反
射層8は、膜厚が10nm程度の、Alや銀(Ag)な
どの合金からなり、この一実施形態においては、例えば
アルミニウムチタン合金(AlTi)からなる。この反
射層8は、第3の磁性層6に伝導してきた熱を拡散する
ためのものである。この反射層8において熱を拡散させ
ることにより、第3の磁性層6における記録マークの大
きさをコントロールするとともに、多層磁性膜10にお
ける温度プロファイルを制御可能とする。これによっ
て、記録再生特性が良好な状態に維持される。
【0037】また、反射層8上に設けられた保護層9
は、例えば紫外線硬化樹脂からなる。また、この保護層
9は、ディスク基板2上に設けられた第1の誘電体層
3、第1の磁性層4、第2の磁性層5、第3の磁性層
6、第2の誘電体層7および反射層8を保護するための
ものである。
【0038】また、以上のように構成された光磁気ディ
スク1に対する記録/再生は、光磁気ディスク1に対し
てディスク基板2が存在する側からレーザ光L1を照射
することにより行われる。
【0039】次に、以上のように構成されたこの一実施
形態による光磁気ディスク1の製造方法について説明す
る。
【0040】この一実施形態による光磁気ディスク1の
製造方法においては、まず、例えばPCからなるディス
ク基板2を射出成形法により形成する。このとき、この
ディスク基板2の一主面上には、光学的にトラッキング
を行うためのランドおよびグルーブが形成される。この
一実施形態においては、光磁気ディスク1の再生光を波
長が635nm程度のレーザ光とし、用いられる光学系
の開口数(NA)を0.58程度とし、このとき、トラ
ックピッチTpは、0.47・λ/NA〜0.83・λ
/NAμmから選ばれ、ここではトラックピッチTpを
0.67μm程度にする。
【0041】次に、ディスク基板2を真空チャンバー内
に搬入し、その所定位置に載置する。次に、例えばアル
ゴン(Ar)ガスと窒素(N2)ガスとの混合ガスを用
いるとともに、Siターゲットを用いた反応性スパッタ
リング法により、ディスク基板2上にSiNを成膜す
る。これにより、ディスク基板2上に、SiNからなる
第1の誘電体層3が形成される。ここで、この反応性ス
パッタリング法におけるガス圧は、例えば1.5Paで
ある。
【0042】次に、第1の誘電体層3が形成されたディ
スク基板2を、GdFeCoからなるターゲットが設置
された真空チャンバー内に搬送し、その所定位置に載置
する。その後、例えばスパッタリング法により、第1の
誘電体層3上にGdFeCoを成膜する。これにより、
GdFeCoからなる第1の磁性層4が形成される。こ
こで、この第1の磁性層4の形成条件の一例を挙げる
と、雰囲気ガスとしてArガスを用い、圧力を4.0P
aとする。
【0043】次に、第1の磁性層4が形成されたディス
ク基板2を、GdFeCoSiターゲットが設置された
真空チャンバー内に搬送し、その所定位置に載置する。
その後、スパッタリング法により、第1の磁性層4上に
GdFeCoSiを成膜する。これにより、GdFeC
oSiからなる第2の磁性層5が形成される。ここで、
この第2の磁性層5の成膜においては、雰囲気ガスとし
てArガスを用いる。また、本発明者が実験により得た
知見によれば、第2の磁性層5における垂直磁気異方性
を弱くして、第3の磁性層6から第1の磁性層4への転
写を容易に行うようにするために、3Pa以下にするこ
とが望ましい。また、本発明者が行ったガス圧を低くし
た実験によれば、ガス圧を0.6Pa以下にすると異常
放電が発生してしまうため、ガス圧pとしては、0.6
Paより大きくするのが望ましい。したがって、第2の
磁性層5の成膜時のガス圧pは、0.6Paより大きく
3Pa以下(0.6Pa<p≦3Pa)に選ばれ、さら
に、特性を確保する観点からは、p=1Pa近傍がもっ
とも望ましい。
【0044】次に、第2の磁性層5が形成されたディス
ク基板2を、TbFeCoからなるターゲットが設置さ
れた真空チャンバーに搬送し、その所定位置に載置す
る。その後、例えばスパッタリング法により、第2の磁
性層5上にTbFeCoを成膜する。これにより、第2
の磁性層5上にTbFeCoからなる第3の磁性層6が
形成される。ここで、この第3の磁性層6の形成条件の
一例を挙げると、雰囲気ガスとしてArガスを用い、圧
力を4.5Paとする。また、第3の磁性層6を構成す
る材料としては、TbFeCo以外にもDyFeCoや
GdFeCoを用いることも可能であり、第3の磁性層
6を、これらの合金膜を積層させた多層構造とすること
も可能である。
【0045】次に、第3の磁性層6が形成されたディス
ク基板2を、Siからなるターゲットが設置された真空
チャンバーに搬送し、その所定位置に載置する。次に、
例えばArガスとN2ガスとの混合ガスを用いるととも
に、Siターゲットを用いた反応性スパッタリング法に
より、ディスク基板2上にSiNを成膜する。これによ
り、ディスク基板2上に、SiNからなる第2の誘電体
層7が形成される。ここで、この反応性スパッタリング
法におけるガス圧は、例えば1.0Paである。
【0046】次に、第2の誘電体層7が形成されたディ
スク基板2を、AlTiターゲットが設置されている真
空チャンバー内に搬入し、その所定位置に載置する。次
に、例えば雰囲気ガスとしてArガスを用い、AlTi
からなるターゲットを用いたスパッタリング法により、
第1の誘電体層3上にAlTiを成膜する。これによ
り、第2の誘電体層7上にAlTiからなる反射層8が
形成される。ここで、この反射層8の形成におけるスパ
ッタ条件の一例を挙げると、ガスとしてArガスを用
い、圧力を1.0Paとする。
【0047】その後、スパッタリングチャンバーから、
全ての膜が形成されたディスク基板2を搬出する。
【0048】次に、例えばスピンコート法により、全て
の層が形成されたディスク基板2上に有機樹脂材料、具
体的には、例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を用
いて硬化させることにより、保護層9を形成する。
【0049】以上により、所望とするこの一実施形態に
よる光磁気ディスク1が製造される。
【0050】次に、上述の光磁気ディスク1において、
記録再生特性を評価した。すなわち、上述の製造方法に
従って、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2を、0.12
2Wb/m2、0.134Wb/m2および0.188W
b/m2とした光磁気ディスク1を製造し、これらの光
磁気ディスク1に対して、評価機を用いて記録再生特性
の評価を行った。なお、評価機に用いられるレーザ光の
波長は、635nm、対物レンズのNAは、0.58で
ある。そして、まず、最短マーク長を0.3μmとし、
1−7変調されたランダムパターンのマークを、光磁気
ディスク1の一主面におけるランドおよびグルーブにそ
れぞれ記録する。
【0051】その後、適切な再生パワーにおいて再生を
行い、その再生におけるジッターの記録パワーマージン
依存性を評価した。この評価におけるジッター特性のラ
ンドにおける評価結果を図2に示し、グルーブにおける
評価結果を図3に示す。
【0052】図2から、第2の磁性層5の飽和磁化Ms
2が0.188Wb/m2の光磁気ディスク1のランドに
おいて、ジッターの最小値が11.0%であるのに対
し、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2が0.134Wb
/m2の光磁気ディスク1においては、ジッターの最小
値が9.4%程度であり、第2の磁性層5の飽和磁化M
2が0.122Wb/m2の光磁気ディスク1において
は、ジッターの最小値が9.2%程度であることが分か
る。すなわち、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2を0.
134Wb/m2や0.122Wb/m2にすることによ
って、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2が0.188W
b/m2の光磁気ディスク1と比較して、記録パワーマ
ージンを狭くすることなく、ジッターを約1.5%程
度、改善可能になることがわかる。
【0053】また、図3から、第2の磁性層5の飽和磁
化Ms2が0.188Wb/m2の光磁気ディスク1のグ
ルーブにおいて、ジッターの最小値が約10.3%であ
るのに対し、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2が0.1
34Wb/m2の光磁気ディスク1においては、ジッタ
ーの最小値が8.5%程度であり、第2の磁性層5の飽
和磁化Ms2が0.122Wb/m2の光磁気ディスク1
においては、ジッターの最小値が9.0%程度であるこ
とが分かる。すなわち、第2の磁性層5の飽和磁化Ms
2を0.134Wb/m2にすることによって、第2の磁
性層5の飽和磁化Ms2が0.188Wb/m2の光磁気
ディスク1と比較して、記録パワーマージンを狭くする
ことなく、ジッターを約1.8%程度、改善可能にな
り、第2の磁性層5の飽和磁化Ms2を0.122Wb
/m2にすることによって、第2の磁性層5の飽和磁化
Ms2が0.188Wb/m2の光磁気ディスク1と比較
して、記録パワーマージンを狭くすることなく、ジッタ
ーを約1.3%程度改善可能になることがわかる。
【0054】また、本発明者は、この発明による光磁気
ディスク1(実施例)と従来の光磁気ディスク(比較
例)とにおける、ジッターの記録パワーマージン依存性
についての評価を行った。このジッターの記録パワーマ
ージン依存性の評価は、従来技術による光磁気ディスク
およびこの発明による光磁気ディスクにおける、それぞ
れの内周(半径r=24.5mm)部と外周(半径r=
40.5mm)部において、それぞれのランドおよびグ
ルーブについて行った。
【0055】図4に、この発明および従来技術による光
磁気ディスクの内周部のランドにおけるジッターの記録
パワー依存性を示す。また、図5に、この発明および従
来技術による光磁気ディスクの外周部のランドにおける
ジッターの記録パワー依存性を示す。また、図6に、こ
の発明および従来技術による光磁気ディスクの内周部の
グルーブにおけるジッターの記録パワー依存性を示す。
また、図7に、この発明および従来技術による光磁気デ
ィスクの外周部のグルーブにおけるジッターの記録パワ
ー依存性を示す。
【0056】図4から、従来技術による光磁気ディスク
(比較例)の内周部のランドにおいては、ジッターの最
小値が11%程度であるのに対し、この発明による光磁
気ディスク(実施例)の内周部のランドにおいて、ジッ
ターの最小値が9.3%となることが分かる。したがっ
て、この発明による光磁気ディスク1によれば、従来に
比してジッターが1.7%改善されていることが分か
る。また、図5から、光磁気ディスクの外周部において
は、従来技術による光磁気ディスクとこの発明による光
磁気ディスク1とにおいて、ジッターの記録パワー依存
性の傾向がほぼ同様であり、ジッターの最小値の改善も
0.1%程度にとどまっていることが分かる。したがっ
て、上述した図4および図5から、この発明による光磁
気ディスクにおいては、内周部におけるランドのジッタ
ー特性を、外周部のジッター特性に近づけることがで
き、光磁気ディスクの内周部および外周部における記録
パワーによるジッターの変化を低減することが可能とな
ることが分かる。
【0057】また、図6から、従来技術による光磁気デ
ィスク(比較例)の内周部のグルーブにおいては、ジッ
ターの最小値が10.2%程度であるのに対し、この発
明による光磁気ディスク(実施例)の内周部のグルーブ
において、ジッターの最小値が8.6%となることが分
かる。したがって、この発明による光磁気ディスク1に
よれば、従来に比して、内周のグルーブにおけるジッタ
ーが1.6%程度改善されていることが分かる。また、
図7から、光磁気ディスクの外周部においては、従来技
術による光磁気ディスクとこの発明による光磁気ディス
クとにおいて、外周部におけるグルーブのジッターの記
録パワー依存性の傾向がほぼ同様であり、ジッターの最
小値もあまり変化しないことが分かる。そして、上述し
た図6および図7から、この発明による光磁気ディスク
1においては、内周部におけるランドのジッター特性
を、外周部のジッター特性に近づけることができること
が分かる。これによって、光磁気ディスクの内周部およ
び外周部における記録パワーによるジッターの変化を低
減することが可能となることが分かる。
【0058】したがって、図4〜図7から、この発明に
よる光磁気ディスク1によれば、内周部におけるジッタ
ー特性を外周部におけるジッター特性に近づけることが
でき、この光磁気ディスクの記録再生特性を、ディスク
の全面において、ほぼ等しくすることができる。そのた
め、光磁気ディスクの信頼性を向上させることができ
る。
【0059】また、本発明者は、第2の磁性層5の成膜
に関して、種々実験を行った。図8に、第2の磁性層5
の飽和磁化Ms2における成膜時のガス圧依存性を示
し、図9に、第2の磁性層5の飽和磁界Hs2における
成膜時のガス圧依存性を示す。なお、図8に示す飽和磁
化Ms2は、300nmの膜厚のGdFeCoSi膜を
成膜し、その飽和磁化を測定した後、34nm程度の膜
厚に換算した値である。また、図9に示す飽和磁界Hs
2は、GdFeCoSi膜を40nmの膜厚に成膜した
後に測定した値である。
【0060】図8および図9から、第2の磁性層5の成
膜時におけるガス圧を低下させ、より高真空化していく
のに伴い、それぞれ第2の磁性層5における飽和磁化M
2および飽和磁界Hsが増加していることが分かる。
具体的には、図8から、第2の磁性層5の成膜時のガス
圧を4Paとした場合に、第2の磁性層5の飽和磁化M
2が0.113Wb/m2(90emu/cc)程度で
あるのに対し、ガス圧を1Paとした場合に、第2の磁
性層5の飽和磁化Ms2が0.134Wb/m2(107
emu/cc)程度まで、約0.21Wb/m2(17
emu/cc)増加することが分かる。また、図9か
ら、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を4Paとした場
合に、飽和磁界Hsが7.32×104A/m(0.9
2kOe)程度であるのに対し、ガス圧を1Paとした
場合に、飽和磁界Hsが1.29×105A/m(1.
62kOe)程度まで、約5.6A/m(0.7kO
e)増加することが分かる。さらに、この第2の磁性層
5の成膜時におけるガス圧を種々変えた場合であって
も、キュリー温度TC2は、190℃程度のままであるこ
とが確認された。これらのことから、上述したように、
第2の磁性層5の成膜時のガス圧を変化させることによ
って、垂直磁気異方性の制御が可能となることが分か
る。したがって、上述したように、この一実施形態にお
いては、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を、異常放電
を抑制するために0.6Paより大きくし、所望の特性
を得るために3Pa以下とし、1Pa近傍にするのがも
っとも好ましいことが分かる。
【0061】また、図13に、この一実施形態による光
磁気ディスクの外周部および内周部における、ランドお
よびグルーブの、第2の磁性層5を成膜した時のガス圧
依存性を示す。図13から、この一実施形態による光磁
気ディスクにおいては、第2の磁性層5の成膜時におけ
るガス圧を3Pa以下にすることによって、ジッター特
性が向上することが分かる。また、特にグルーブにおい
ては、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を3Pa以下に
することによって、光磁気ディスクの内周部および外周
部におけるジッターが9.5%以下になることが分か
る。また、ランドにおいても、同様に11%以下にな
り、実用に供する光磁気ディスクを製造することができ
ることが分かる。また、良好なジッター特性を確保する
ためには、ガス圧を1Pa近傍にすることが好ましいこ
とが分かる。
【0062】また、本発明者は、再生記録感度に関して
実験検討を行っていく過程で、第3の磁性層6における
組成において、Coの含有率に関する種々の実験を行っ
た。すなわち、第3の磁性層6をTbFeCoから構成
し、Tbの含有率を22.5原子%に固定し、Coの含
有率を15原子%、16原子%および17原子%として
Feの含有率を変えて調整した場合、換言すると、第3
の磁性層6をTb22.5Fe77.5-xCoxから構成し、x
=15,x=16,x=17とした場合において、光磁
気ディスクにおけるグルーブとランドとにおけるジッタ
ーの再生パワーPr依存性を評価した。図10に、グル
ーブにおけるジッターの再生パワーPr依存性を示し、
図11に、ランドにおけるジッターの再生パワーPr依
存性を示す。
【0063】図10から、光磁気ディスクのグルーブに
おけるジッター特性は、Coの含有率xを、x=15か
らx=17に増加させていくのに伴い、再生パワーマー
ジンも増加していくことが分かる。また、図11から、
光磁気ディスクのランドにおけるジッター特性において
も、Coの含有率xを、x=15からx=17に増加さ
せていくのに伴い、再生パワーマージンも増加していく
ことが分かる。そのため、光磁気ディスクのランドおよ
びグルーブともに、再生パワーマージンを十分な大きさ
に確保するためには、Coの含有率は15原子%以上に
するのが好ましく、Coの含有率は大きい方が望ましい
ことが分かる。
【0064】他方、本発明者は、第3の磁性層6をTb
22.5Fe77.5-xCoxから構成し、上述における評価と
同様にして、x=15,x=16,x=17とした場合
において、光磁気ディスク1のランドにおけるジッター
の記録パワーPw依存性を評価した。このジッターの記
録パワー依存性を評価した結果を図12に示す。
【0065】図12から、Coの含有率xをx=15か
らx=17に増加させていくのに伴い、ジッターが最小
値となるときの記録パワーPwの値が増加していくこと
が分かる。すなわち、Coの含有率を15原子%(x=
15)とした場合に、ジッターが最小値をとるときの記
録パワーPwが8.3mWであるのに対し、Coの含有
率を16原子%(x=16)とした場合にジッターが最
小値をとるときの記録パワーPwは8.6mWとなり、
Coの含有率を17原子%(x=17)とした場合に
は、ジッターが最小値をとるときの記録パワーPwは
9.2mWまで増加してしまう。これは、Coの含有率
を増加させていくことによって、キュリー温度が上昇し
てしまうことに起因する。このようにCoの含有率を大
きくしてしまうと、情報信号の記録に最適な記録パワー
Pwが増加してしまう。そして、記録パワーPwを増加
させると、隣接トラックへの漏れ込みが大きくなり、ク
ロストークが発生する場合がある。したがって、高感度
化させるために、記録パワーPwを低下させる観点から
は、Coの含有量は小さい方が望ましいことが分かる。
【0066】以上の、図10〜図12に示すことから、
Coの含有量は15〜17原子%の範囲、好ましくは1
5原子%より大きく17原子%未満の範囲から選ぶこと
が望ましく、より好ましくは、Coの含有率を16原子
%近傍にすることが望ましいことが分かる。
【0067】以上説明したように、この一実施形態によ
る光磁気ディスクによれば、第2の磁性層5の飽和磁化
を8.80×10-2Wb/m2より大きく1.76×1
-1Wb/m2未満としていることにより、良好な信号
特性を保持しつつ、記録マーク長が小さくされ、トラッ
クピッチが狭小化された光磁気ディスクにおいて、情報
信号の再生を行うことができ、光磁気ディスクの記録密
度の高密度化を図ることができる。また、第3の磁性層
6におけるCoの含有率を15〜17原子%の範囲内に
していることにより、記録パワーマージンおよび再生パ
ワーマージンを十分な大きさに確保することができるの
で、従来の光磁気ディスクや光ディスクの記録再生装置
を用いた情報信号の記録/再生を行うことができ、レー
ザ光の再生パワーや記録パワーのばらつきの許容範囲を
十分な大きさで確保することができる。したがって、高
密度記録化された情報信号を良好に再生することがで
き、より大容量化され、外周および内周の全面において
高い信頼性を有する光磁気ディスクを得ることができ
る。
【0068】また、この一実施形態による光磁気ディス
クの製造方法によれば、第2の磁性層5の成膜時のガス
圧を0.6Paより大きく3Pa以下にしていることに
より、第2の磁性層5における飽和磁化Ms2を制御す
ることができるので、第1の磁性層4に記録された情報
信号を、第3の磁性層6に効率よく転写するのに適した
飽和磁化Ms2および飽和磁界Hsを確保した光磁気デ
ィスクを製造することができる。したがって、信号検出
における磁気的分解能を向上させて、磁気超解像動作
(MSR動作)を、高信頼性を有しつつ行うことができ
る光磁気ディスクを製造することが可能となる。
【0069】以上、この発明の一実施形態について具体
的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定
されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各
種の変形が可能である。
【0070】例えば、上述の一実施形態において挙げた
数値、材料はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれ
と異なる数値、材料を用いてもよい。
【0071】また、例えば上述の一実施形態において
は、ディスク基板2上に成膜された各層の成膜方法とし
て、スパッタリング法を用いたが、スパッタリング法以
外のあらゆる薄膜形成方法を用いることが可能であり、
具体的には、真空蒸着法、分子線エピタキシー(MB
E)法、化学気相成長(CVD)法、プラズマCVD
法、高密度プラズマCVD(HDP−CVD)法などの
方法を用いることが可能である。
【0072】また、例えば上述の一実施形態において
は、この発明を、光磁気ディスク1に対してディスク基
板2側からレーザ光L1を照射することにより情報信号
の記録および/または再生を行うようにした光磁気ディ
スク1に適用した例について説明したが、光磁気ディス
ク1に対して、ディスク基板2が存在する側とは反対側
からレーザ光L1を照射することにより、情報信号の記
録および/または再生を行うようにした光磁気ディスク
に適用することも可能である。なお、このとき、多層磁
性膜10は、ディスク基板2に近い側から第3の磁性
層、第2の磁性層および第1の磁性層が順次積層されて
構成された、いわゆる逆順成膜されて構成される。ま
た、このとき、ディスク基板2の代わりに、光透過層と
して、厚さが70〜170μm程度の光透過性シートま
たは光硬化型樹脂などから層が用いられる。
【0073】また、例えば上述の一実施形態において
は、多層磁性膜10を記録層としての第1の磁性層4、
中間層または切断層としての第2の磁性層5、および再
生層としての第3の磁性層の3層から構成するようにし
たが、多層磁性膜10を4層以上の磁性層から構成する
ことも可能である。
【0074】また、例えば上述の一実施形態において
は、第2の磁性層5として、GdFeCoSi膜を用い
たが、その他の組成にすることも可能であり、具体的に
は、第2の磁性層5を、GdFe、GdFeCo、Gd
FeSiなどの材料から構成することも可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レーザ光のパワーマージンを、記録可能および/ま
たは再生可能な十分な範囲で確保することができ、これ
により、記録マーク長およびトラックピッチが狭小化さ
れた光磁気記録媒体に記録された情報信号を、良好な信
号特性を保ちつつ再生することができるので、記録密度
を高密度化することができ、大容量化が図られた高信頼
性を有する光磁気記録媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による光磁気ディスクを
示す断面図である。
【図2】この発明の一実施形態による光磁気ディスクの
外周部のランドにおけるジッターの記録パワーマージン
依存性を示すグラフである。
【図3】この発明の一実施形態による光磁気ディスクの
外周部のグルーブにおけるジッターの記録パワーマージ
ン依存性を示すグラフである。
【図4】この発明の一実施形態による光磁気ディスクの
内周部のランドにおけるジッターの記録パワーマージン
依存性を示すグラフである。
【図5】この発明の一実施形態による光磁気ディスクの
外周部のランドにおけるジッターの記録パワーマージン
依存性を示すグラフである。
【図6】この発明の一実施形態による光磁気ディスクの
内周部のグルーブにおけるジッターの記録パワーマージ
ン依存性を示すグラフである。
【図7】この発明の一実施形態による光磁気ディスクの
外周部のグルーブにおけるジッターの記録パワーマージ
ン依存性を示すグラフである。
【図8】この発明の一実施形態による第2の磁性層にお
ける飽和磁化Ms2の、第2の磁性層成膜時のガス圧依
存性を示すグラフである。
【図9】この発明の一実施形態による第2の磁性層にお
ける飽和磁界Hsの、第2の磁性層成膜時のガス圧依存
性を示すグラフである。
【図10】この発明の一実施形態による光磁気ディスク
の第3の磁性層におけるCo組成を変えたときの、グル
ーブにおけるジッターの再生パワー依存性を示すグラフ
である。
【図11】この発明の一実施形態による光磁気ディスク
の第3の磁性層におけるCo組成を変えたときの、ラン
ドにおけるジッターの再生パワー依存性を示すグラフで
ある。
【図12】この発明の一実施形態による光磁気ディスク
の第3の磁性層におけるCo組成を変えたときの、ラン
ドにおけるジッターの記録パワー依存性を示すグラフで
ある。
【図13】この発明の一実施形態による光磁気ディスク
の内周部および外周部における、ランドおよびグルーブ
のジッターの第2の磁性層成膜時のガス圧依存性を示す
グラフである。
【図14】従来技術による磁気超解像動作を説明するた
めの略線図である。
【符号の説明】
1・・・光磁気ディスク、2・・・ディスク基板、3・
・・第1の誘電体層、4・・・第1の磁性層、5・・・
第2の磁性層、6・・・第3の磁性層、7・・・第2の
誘電体層、8・・・反射層、9・・・保護層、10・・
・多層磁性膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月12日(2001.9.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】この第1の発明において、第2の磁性層の
膜厚は、典型的には、25nm以上60nm以下であ
り、好適には、28nm以上35nm以下である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、第2の磁性層5の膜厚においては、
磁壁の厚さが25nm程度であるため、具体的には、2
5nm以上にする必要があり、28nm以上が好まし
い。また、本発明者の知見によれば、第2の磁性層5の
膜厚を大きくしすぎると、感度が低下したりジッターが
上昇したりして、再生信号品質が低下してしまう。その
ため、第2の磁性層5の膜厚は、典型的には、25〜6
0nmの範囲、好適には、28〜35nmの範囲から選
ばれ、この一実施形態においては、例えば32nmに選
ばれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】図8および図9から、第2の磁性層5の成
膜時におけるガス圧を低下させ、より高真空化していく
のに伴い、それぞれ第2の磁性層5における飽和磁化M
2および飽和磁界Hsが増加していることが分かる。
具体的には、図8から、第2の磁性層5の成膜時のガス
圧を4Paとした場合に、第2の磁性層5の飽和磁化M
2が0.113Wb/m2(90emu/cc)程度で
あるのに対し、ガス圧を1Paとした場合に、第2の磁
性層5の飽和磁化Ms2が0.134Wb/m2(107
emu/cc)程度まで、約0.21Wb/m2(17
emu/cc)増加することが分かる。また、図9か
ら、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を4Paとした場
合に、飽和磁界Hsが7.32×104A/m(0.9
2kOe)程度であるのに対し、ガス圧を1Paとした
場合に、飽和磁界Hsが1.29×105A/m(1.
62kOe)程度まで、約5.6×104 A/m(0.
7kOe)増加することが分かる。さらに、この第2の
磁性層5の成膜時におけるガス圧を種々変えた場合であ
っても、キュリー温度TC2は、190℃程度のままであ
ることが確認された。これらのことから、上述したよう
に、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を変化させること
によって、垂直磁気異方性の制御が可能となることが分
かる。したがって、上述したように、この一実施形態に
おいては、第2の磁性層5の成膜時のガス圧を、異常放
電を抑制するために0.6Paより大きくし、所望の特
性を得るために3Pa以下とし、1Pa近傍にするのが
もっとも好ましいことが分かる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 G11B 11/105 521E 521F 546 546B 546D Fターム(参考) 5D075 CC01 EE01 EE03 EE05 FF04 FF12 FG17 FG18 GG03 GG06 GG16

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、室温で垂直磁気異方性を有す
    る第1の磁性層と、 室温で面内磁気異方性を有する第2の磁性層と、 室温で垂直磁気異方性を有する第3の磁性層とが順次積
    層された多層磁性膜が設けられ、 上記多層磁性膜にレーザ光を照射することにより、情報
    信号を記録可能および/または再生可能に構成された光
    磁気記録媒体において、 上記第2の磁性層の飽和磁化が、8.80×10-2Wb
    /m2より大きく1.76×10-1Wb/m2未満である
    ことを特徴とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記第2の磁性層におけるキュリー温度
    が、上記第1の磁性層のキュリー温度および上記第3の
    磁性層のキュリー温度のいずれの温度より小さいことを
    特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記第2の磁性層の膜厚が、25nm以
    上60nm以下であることを特徴とする請求項1記載の
    光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記第1の磁性層の飽和磁化が、8.8
    0×10-2Wb/m 2以下であることを特徴とする請求
    項1記載の光磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記第1の磁性層の飽和磁化が、1.0
    0×10-2Wb/m 2以上であることを特徴とする請求
    項4記載の光磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記第3の磁性層におけるCoの含有率
    が、15原子パーセント以上17原子パーセント以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記多層磁性膜が、上記基板の凹凸の溝
    トラックが形成された一主面上に設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記基板が平面円環形状を有することを
    特徴とする請求項7記載の光磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 上記基板の一主面における溝トラックの
    トラックピッチが、上記光磁気記録媒体に対して上記情
    報信号の記録/再生を行う光学系の開口数をNA、上記
    レーザ光の波長をλとして、0.47・λ/NAμm以
    上0.83・λ/NAμm以下であることを特徴とする
    請求項7記載の光磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 上記情報信号の記録がランド・グルー
    ブ記録方式であることを特徴とする請求項1記載の光磁
    気記録媒体。
  11. 【請求項11】 基板の一主面上に、 室温で垂直磁気異方性を有する第1の磁性層と、 室温で面内磁気異方性を有する第2の磁性層と、 室温で垂直磁気異方性を有する第3の磁性層とを順次積
    層して多層磁性膜を形成し、 上記多層磁性膜にレーザ光を照射することにより、情報
    信号を記録可能および/または再生可能に構成された光
    磁気記録媒体の製造方法において、 上記第2の磁性層を形成するときの気体の圧力を、0.
    6Paより高く3.0Pa以下とすることを特徴とする
    光磁気記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記第2の磁性層におけるキュリー温
    度が、上記第1の磁性層のキュリー温度および上記第3
    の磁性層のキュリー温度のうちの小さい温度より小さい
    ことを特徴とする請求項11記載の光磁気記録媒体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 上記第2の磁性層を、膜厚が25nm
    以上60nm以下になるように成膜することを特徴とす
    る請求項11記載の光磁気記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の磁性層を、上記第1の磁性
    層の飽和磁化が8.80×10-2Wb/m2以下になる
    ように成膜するようにしたことを特徴とする請求項11
    記載の光磁気記録媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記第1の磁性層を、上記第1の磁性
    層の飽和磁化が1.00×10-2Wb/m2以上になる
    ように成膜するようにしたことを特徴とする請求項14
    記載の光磁気記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記第2の磁性層を、上記第2の磁性
    層の飽和磁化が8.80×10-2Wb/m2より大きく
    1.76×10-1Wb/m2未満になるように成膜する
    ようにしたことを特徴とする請求項11記載の光磁気記
    録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記第3の磁性層におけるCoの含有
    率を、15原子パーセント以上17原子パーセント以下
    にすることを特徴とする請求項11記載の光磁気記録媒
    体の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記多層磁性膜を、上記基板の凹凸の
    溝トラックが形成された一主面上に成膜するようにした
    ことを特徴とする請求項11記載の光磁気記録媒体の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 上記基板が平面円環形状を有すること
    を特徴とする請求項18記載の光磁気記録媒体の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 上記基板の一主面における溝トラック
    のトラックピッチを、上記光磁気記録媒体に対して上記
    情報信号の記録/再生を行う光学系の開口数をNA、上
    記レーザ光の波長をλとして、0.47・λ/NAμm
    以上0.83・λ/NAμm以下に形成することを特徴
    とする請求項18記載の光磁気記録媒体の製造方法。
  21. 【請求項21】 上記情報信号の記録がランド・グルー
    ブ記録方式であることを特徴とする請求項11記載の光
    磁気記録媒体の製造方法。
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