JP2009113975A - 記録材後処理装置及びこれを用いた記録材処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置10又は後処理装置筐体2内は二股に分岐して記録材Sが排出可能に搬送される分岐搬送路6(例えば6a,6b)を設け、画像形成装置10又は後処理装置筐体2の一方の分岐搬送路6(例えば6a)を経て搬送される記録材Sに対して所定の後処理を施す後処理機構3と、他方の分岐搬送路6(例えば6b)を経て搬送される記録材Sに対して後処理機構3とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構4と、この追加後処理機構4による後処理を施した後に後処理機構3による後処理を施すように記録材Sを搬送制御する搬送制御手段5とを備える。これらの記録材後処理装置1を組み込んだ記録材処理装置も対象とする。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、後処理装置筐体に対していずれか一つのトレイを着脱可能とし、そのトレイに、用紙の綴じ機構、折り機構及びパンチング機構のいずれかの後処理機構を組み込んだ技術が開示されている。
また、特許文献2には、事前に折り目をつけ、その後に中綴じを行う後処理装置が画像形成装置内に内蔵されている技術が開示されている。
更に、処理トレイにシートを一時的に積載し、積載されたシート束の中央に中綴じ処理を行う中綴じユニットと、中綴じされたシート束を中央で折り処理する中折りユニットとを備えた技術が開示されている。
請求項2に係る発明は、記録材に後処理を施す記録材後処理装置であって、二股に分岐して記録材が搬送される分岐搬送路を有する後処理装置筐体と、一方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して所定の後処理を施す後処理機構と、他方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して前記後処理機構とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構と、この追加後処理機構による後処理を施した後に後処理機構による後処理を施すように記録材を搬送制御する搬送制御手段とを備えることを特徴とする記録材後処理装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に係る記録材後処理装置において、追加後処理機構は画像形成装置筐体又は後処理装置筐体の外側に配置され、搬送制御手段は一方の分岐搬送路に記録材を搬送した後、画像形成装置筐体又は後処理装置筐体の外部に記録材の一部を排出した状態で保持し、追加後処理機構による後処理を施すことを特徴とする記録材後処理装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1に係る記録材後処理装置において、画像形成装置筐体は外側に突出し且つ排出される記録材が収容される記録材収容受けを有し、追加後処理機構は画像形成装置筐体の外側で且つ前記記録材収容受けの上方に配置されることを特徴とする記録材後処理装置である。
請求項6に係る発明は、請求項1又は2に係る記録材後処理装置において、少なくとも前記後処理機構が組み込まれる後処理装置筐体は、画像形成装置筐体に設けられた凹所からなる記録材排出部上に設置されていることを特徴とする記録材後処理装置である。
請求項8に係る発明は、請求項3に係る記録材後処理装置において、追加付属装置は、追加後処理機構へ記録材が位置合わせされた状態で搬送可能な位置合わせ搬送部材を有することを特徴とする記録材後処理装置である。
請求項9に係る発明は、請求項1又は2に係る記録材後処理装置において、搬送制御手段は、追加後処理機構による後処理を施した記録材の後端が分岐搬送路の分岐点を超えて後処理機構側の分岐搬送路に到達した後に、後続する記録材を、追加後処理機構側の分岐搬送路に導くように搬送することを特徴とする記録材後処理装置である。
請求項11に係る発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、この画像形成装置にて画像形成された記録材に後処理を施す記録材後処理装置とを備え、前記記録材後処理装置は、二股に分岐して記録材が搬送される分岐搬送路を有する後処理装置筐体と、一方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して所定の後処理を施す後処理機構と、他方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して前記後処理機構とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構と、この追加後処理機構による後処理を施した後に後処理機構による後処理を施すように記録材を搬送制御する搬送制御手段とを備えることを特徴とする記録材処理装置である。
請求項2に係る発明によれば、記録材後処理装置単独で、後処理機能の追加を実現することができる。
請求項3に係る発明によれば、後処理機能の追加をより簡単に構築することができる。
請求項4に係る発明によれば、追加後処理機構を画像形成装置筐体等の外側に配置する場合であっても、追加後処理機構による後処理を有効に実現することができる。
請求項5に係る発明によれば、記録材収容受けが占有するスペースを追加後処理機構の設置スペースとして有効に利用することができる。
請求項6に係る発明によれば、記録材後処理装置の設置スペースを最小限に抑えることができる。
請求項8に係る発明によれば、追加後処理機構による後処理を精度良く行うことができる。
請求項9に係る発明によれば、連続する記録材に対して効率的に追加後処理、通常後処理を施すことができる。
請求項10に係る発明によれば、後処理機能の追加を簡単に実現可能な記録材処理装置を提供することができる。
請求項11に係る発明によれば、記録材後処理装置単独で後処理機能の追加を実現可能な記録材処理装置を提供することができる。
先ず、本発明が適用される実施の形態の概要について説明する。
図1は本発明を具現化する実施の形態の代表モデル1に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、記録材処理装置は、記録材Sに画像を形成する画像形成装置10と、この画像形成装置10にて画像形成された記録材Sに後処理を施す記録材後処理装置1とを備えている。
本実施の形態の代表モデルにおいて、画像形成装置10は画像形成装置筐体11内に画像形成部12を内蔵したものであれば、その画像形成方式は電子写真方式を始め、インクジェット方式など適宜選定して差し支えない。また、画像形成装置10としては画像形成装置筐体11の上方に凹所14を介して画像読取部15を配置した態様に限られるものではなく、画像読取部15のない態様をも含む。
ここで、画像形成装置10の設置空間を有効に利用し、記録材後処理装置1を配設する態様としては、画像形成装置筐体11の上部に記録材後処理装置1の後処理装置筐体2を配置し、画像形成装置筐体11の設置スペース内にて画像形成部12で形成された作像済み記録材Sを記録材後処理装置1に導くようにしたものが挙げられる。
尚、本実施の形態において、記録材Sとは画像を形成し得るものであればよく、用紙は勿論、コート層が設けられた特殊紙、更にはOHPシートなどを広く含む。
一方、記録材後処理装置1としては、画像形成装置10の一方の分岐搬送路6(例えば6a)から搬送される記録材Sに対して所定の後処理を施す後処理機構3と、画像形成装置10の他方の分岐搬送路6(例えば6b)から搬送される記録材Sに対して後処理機構3とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構4と、この追加後処理機構4による後処理を施した後に後処理機構3による後処理を施すように記録材Sを搬送制御する搬送制御手段5とを備えたものが挙げられる。
但し、本代表モデル2では、代表モデル1と異なり、画像形成装置10側に二股に分岐した分岐搬送路は特に必要ではなく、記録材後処理装置1は、二股に分岐して記録材Sが搬送される分岐搬送路6(例えば6a,6b)を有する後処理装置筐体2と、一方の分岐搬送路6(例えば6a)に搬送される記録材Sに対して所定の後処理を施す後処理機構3と、他方の分岐搬送路6(例えば6b)に搬送される記録材Sに対して前記後処理機構3とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構4と、この追加後処理機構4による後処理を施した後に後処理機構3による後処理を施すように記録材Sを搬送制御する搬送制御手段5とを備えるものである。
そして、代表モデル2の記録材処理装置は、主として画像形成装置10に付設されるものを対象とするが、画像形成装置10とは別個独立に設けられるものをも対象とする。
また、後処理機構3としては後処理機構は一つに限られず、複数あってもよい。ここでいう後処理機構は標準装備されたものであればよく、端綴じ機構、中綴じ機構など適宜選定して差し支えない。
更に、追加後処理機構4も一つに限られず、複数あってもよい。ここでいう追加後処理機構4は、後処理機構3とは別で後処理機能として追加したいものであれば適宜選定して差し支えない。例えば後処理機構3が端綴じ機構や中綴じ機構である場合に、追加したい機能として例えば中すじ機構や孔開け機構等が挙げられる。
更にまた、後処理機構3と追加後処理機構4とは二股の分岐搬送路6を挟んで夫々配置されるものであれば適宜選定して差し支えない。
また、搬送制御手段5としては、記録材Sに対して追加後処理機構4による後処理を施すに当たり、追加後処理機構4につながる分岐搬送路6(例えば6b)に記録材Sを直接導くようにしてもよいし、あるいは、一旦一方の分岐搬送路6(例えば6a)に記録材Sを導いた後にスイッチバック動作にて他方の分岐搬送路6(例えば6b)に導くようにしてもよい。
更に、追加後処理機構4のレイアウトについては適宜選定して差し支えないが、例えば追加後処理機構4が画像形成装置筐体11又は後処理装置筐体2の外側に配置される態様にあっては、搬送制御手段5は一方の分岐搬送路6(例えば6a)に記録材Sを搬送した後、画像形成装置筐体11又は後処理装置筐体2の外部に記録材Sの一部を排出した状態で保持し、追加後処理機構4による後処理を施すようにすることが好ましい。
更にまた、画像形成装置筐体11に外側に突出し且つ排出される記録材Sが収容される記録材収容受け13を有する態様にあっては、記録材収容受け13の外部突出スペースはもともと画像形成装置10の設置スペースとして確保しなければならないため、追加後処理機構4の設置スペースを不必要に広げないという観点からすれば、画像形成装置筐体11の外側で且つ記録材収容受け13の上方に追加後処理機構4が配置される態様が好ましい。
更に、記録材後処理装置1の後処理機能を拡張する場合には、後処理装置筐体2に更に別の拡張後処理機構8aが組み込まれた拡張付属装置8を着脱自在に設けるようにすればよい。本態様では、二股に分岐した分岐搬送路6(6a,6b)に限らず、これ以外の搬送路に対しても拡張付属装置8を設けるようにしてもよい。
更にまた、追加付属装置7の好ましい態様として、追加後処理機構4による後処理精度をより良好に保つという観点からすれば、追加後処理機構4へ記録材Sが位置合わせされた状態で搬送可能な位置合わせ搬送部材9を有する態様が挙げられる。
また、搬送制御手段5の好ましい態様としては、二股に分離した分離搬送路6(6a,6b)を所謂バッファパスとして利用する記録材Sの搬送シーケンスを構築するものが挙げられる。この種の搬送シーケンスとしては、追加後処理機構4による後処理を施した記録材Sの後端が分岐搬送路6の分岐点を超えて後処理機構3側の分岐搬送路6(例えば6a)に到達した後に、後続する記録材Sを、追加後処理機構4側の分岐搬送路6(例えば6b)に導くように搬送すればよい。
◎実施の形態1
図3は本発明が適用される記録材処理装置の実施の形態1を示す。
―記録材処理装置の概要―
本実施の形態において、記録材処理装置20は、図2に示すように、記録材Sに画像を形成する画像形成装置21と、この画像形成装置21に予め着脱可能に組み付けられ且つ記録済みの記録材Sに対し所定の後処理が施される記録材後処理装置22とを備えている。
そして、本実施の形態では、画像形成装置21は、画像形成部40が内蔵された画像形成装置筐体(以下装置筐体という)30を有し、この装置筐体30の上部の幅方向一側に上方に突出する突出部31を設けると共に、この装置筐体30の突出部31の上方に画像読取装置32を配設し、この画像読取装置32と装置筐体30の突出部31以外の頂部との間に胴内空間部としての凹所33を確保したものである。尚、画像読取装置32の配設態様としては、例えば装置筐体30とは別途の支持台(図示せず)上に画像読取装置32を直接置くようにしてもよいし、あるいは、装置筐体30に直接設けるようにしてもよい。また、画像読取装置32は画像読取り面に原稿を自動的に供給する自動原稿供給機構35を備えている。
これに対し、記録材後処理装置22は、後処理のための記録材Sが搬送される後処理装置筐体100を有し、画像形成装置21の胴内空間部33に後処理装置筐体100を収容すると共に、後処理装置筐体100の一部には胴内空間部33から装置筐体30の外部に若干突出する記録材排出部101を突出形成したものである。
図3において、画像形成装置21は、装置筐体30内部に画像形成部40を配設し、この画像形成部40の下部には例えば一つの記録材供給装置50を設ける一方、この記録材供給装置50から画像形成部40には略鉛直方向に延びる記録材搬送路51を設けたものである。
ここで、画像形成部40は、例えば電子写真方式を採用したものであって、トナー像を形成保持する感光体ドラム41と、この感光体ドラム41を帯電する帯電ロール等の帯電装置42と、帯電された感光体ドラム41に潜像を形成するレーザー走査装置などの露光装置43と、感光体ドラム41上に形成された静電潜像を現像して可視像化する現像装置44と、感光体ドラム41上のトナー像を記録材供給装置50から供給された記録材S上に転写する転写ロール等の転写装置45と、感光体ドラム41上の残留トナーを清掃する清掃装置46とを主要部として備えている。
更に、記録材搬送路51のうち画像形成部40の転写部位上流側には記録材Sを一旦位置合わせした後に搬送する位置合わせロール55が設けられ、記録材搬送路51のうち画像形成部40の転写部位下流側には定着装置56が配設されている。
また、この記録材搬送路51の定着装置56の下流側には記録材後処理装置22側及び装置筐体30の外部に夫々向かう分岐搬送路52(具体的には52a,52b)が設けられており、記録材搬送路51と分岐搬送路52との境界部には切替爪53が設けられ、更に、一方の分岐搬送路52(例えば52a)の下流端近傍には排出ロール58が設けられている。更にまた、記録材搬送路51の定着装置56の下流側には装置筐体30の外部につながる分岐排出路60が設けられており、この分岐排出路60の出口近傍の装置筐体30の外側には記録材収容受け61が外方に突出して設けられている。尚、符号62は記録材排出受け61への排出ロール、63は記録材搬送路51に設けられる適宜数の搬送ロール若しくはこれに相当する搬送部材である。
図3は画像形成装置21に組み付けられた標準装備態様の記録材後処理装置22の概要を示し、図4はその詳細を示す。
同図において、後処理装置筐体100は画像形成装置21の胴内空間部33に挿入配置されており、その先端部が突出部31の胴内空間部33側面に接触するように配置されている。そして、この後処理装置筐体100には画像形成装置21の分岐搬送路52に通じた箇所に入口開口を有して横方向に延びる記録材搬送路110が設けられている。
更に、本実施の形態では、記録材搬送路110には搬送ロール116が設けられると共に、記録材搬送路110の搬送ロール116の下方には複数の記録材Sを一時的に位置決め収容する位置決め収容受け150が設けられている。
そして更に、後処理装置筐体100には位置決め収容受け150に収容された記録材S束を記録材排出部101に排出搬送する排出ロール117が設けられている。
また、記録材搬送路110の下方には位置決め収容受け150に位置決めされた記録材Sの端部を綴じる後処理機構としての端綴じ機構170が配設されている。
本実施の形態で用いられる位置決め収容受け150を図4に示す。
図4(a)(b)において、位置決め収容受け150は、記録材搬送路110の搬送ロール116から排出された記録材Sが自然落下可能な程度に記録材Sの排出方向と逆側を下方して傾斜配置されており、その下端部に位置決め部としての位置決め壁151を形成すると共に、この位置決め壁151に隣接した側縁にも位置決め部としての側縁位置決め壁152を形成したものである。
また、位置決め収容受け150の位置決め壁151近傍には複数(本例では三つ)の回転揃え部材153が設けられると共に、側縁位置決め壁152に対向した部位には記録材Sを押し付ける押し揃え部材156が設けられる。
本実施の形態において、回転揃え部材153は回転軸154の周囲に複数の弾性羽根155を径方向に配置したものであり、回転動作時に弾性羽根155を弾性変形させながら位置決め収容受け150に置かれた記録材Sを位置決め壁151に向けて揃えるものである。
また、押し揃え部材156は、記録材Sのサイズに応じて図示外の駆動機構にて所定位置に移動配置され、付勢ばね158にて付勢される押し板157にて側縁位置決め壁152側に記録材Sを押し付けるものである。
また、本実施の形態で用いられる排出ロール117の支持構造を図5に示す。
図5(a)(b)において、排出ロール117の支持構造は、位置が固定された支持軸に回転駆動される駆動ロール161と、この駆動ロール161に対して接離自在で且つ駆動ロール161との間で記録材S束を挟持する際に駆動ロール161に対して従動回転する接離ロール162とを備えている。
このとき、接離ロール162には接離機構163が設けられている。この接離機構163としては、例えば駆動アクチュエータ164の直線移動する作動棒165に一端が連結された連結部材166を回転軸167を中心に回転自在に設け、この連結部材166の回転軸167の回転移動に伴って回転する腕部材168にて前記接離ロール162を駆動ロール161から離間する方向に移動させる方式が採用されている。尚、接離ロール162は図示外の付勢ばねにて駆動ロール161側に所定の押し付け力にて付勢されている。
このような位置決め収容受け150及び排出ロール117にあっては、例えば位置決め収容受け150に記録材Sが収容される過程においては、図4(a)に示すように、排出ロール117の接離ロール162が駆動ロール161から離間配置されており、搬送ロール116から排出された記録材Sは、P1に示すように移動した後、記録材Sの後端が搬送ロール116から離れた時点で落下し、位置決め収容受け150に沿ってP2に示す方向に移動していき、回転揃え部材153及び押し揃え部材156にて位置決め収容受け150に位置決め収容される。
この後、後述する端綴じ機構170にて端綴じ処理が行われると、排出ロール117が記録材Sを挟持搬送し、端綴じ済みの記録材S束は、P3の方向に向かって搬送される。
本実施の形態で用いられる端綴じ機構170の詳細を図6,図7に示す。
本実施の形態において、端綴じ機構170は、図6に示すように、記録材Sの一角部を綴じるコーナ用端綴じ機構170aと、主として記録材Sの一側縁部を綴じる側縁用端綴じ機構170bとを備えており、これらの端綴じ機構170(170a,170b)は案内軌道171に沿って移動可能に設けられ、駆動機構175(例えば駆動ベルトに追従して移動する機構などを使用)にて適宜位置まで移動するようになっている。尚、本実施の形態では、案内軌道171は記録材Sの一角部に対応した部位に円弧状の湾曲軌道部172と記録材Sの一側縁に沿って直線軌道部173とを有している。
特に、本実施の形態では、コーナ用端綴じ機構170aは初期位置として湾曲軌道部172に対応して配置されており、側縁用端綴じ機構170bは初期位置として直線軌道部173のうち湾曲軌道部172から離間した部位に配置されている。
そして、例えば記録材Sの一側縁を二箇所で綴じる端綴じ二箇所モードの場合には、記録材Sのサイズに合わせた位置に側縁用端綴じ機構170bを順次移動させて二箇所に端綴じするようにしてもよいし、あるいは、コーナ用端綴じ機構170aと側縁用端綴じ機構170bとを共に用いて二箇所に端綴じするようにしてもよく、適宜設計変更して差し支えない。
本実施の形態において、端綴じ機構170は、位置決め収容受け150の位置決め壁151側の図示外の切欠に対応した箇所に移動可能に配置される。
この端綴じ機構170の基本構成は、図7(a)に示すように、支持台としての下容器181に可動腕182の基端を回動軸183にて回転可能に支持し、前記可動腕182にはこの可動腕182と同軸に且つ図示外の付勢ばねにて可動腕182側に付勢される上容器184を設け、この上容器184内に綴じ針収納部185を設けると共に、前記可動腕182の先端には綴じ針190打ち込み用の打ち込み機構186を設け、駆動モータ187の駆動力を駆動伝達機構188(例えばベルト、偏心部材などを使用)を介して可動腕182に伝達することにより、端綴じ動作時に、可動腕182を下方に移動させ、図7(b)(c)に示すように、下容器181と上容器184との間に記録材S束を挟持した状態で、可動腕182と共に降下する打ち込み機構186にて綴じ針190を記録材S束の端部に打ち込むようにしたものである。尚、符号191は支持台としての下容器181の記録材S側の先端部に設けられた記録材有無検出器であり、例えば反射型の光学素子を用いて構成されている。
また、本実施の形態では、図8に示すように、画像形成装置21の装置筐体30の突出部31外側には追加付属装置300が着脱自在に設けられている。
本実施の形態では、追加付属装置300は追加付属筐体301内に記録材搬送路302を形成し、この記録材搬送路302の一部に追加後処理機構としての孔開け機構330を配設したものである。
本実施の形態では、追加付属筐体301の装置筐体30への取付面上部に複数(本例では2つ)の引っ掛け片310が突出形成されており、追加付属筐体301の取付面下部にはネジなどの止め具が保持可能な取付片315が設けられる一方、この追加付属筐体301が取り付けられる装置筐体30には前記引っ掛け片310が挿入されて引っ掛かる支持孔320が開設されると共に、前記取付片315に対応した部位に取付孔325が設けられている。
尚、追加付属筐体301には記録材Sを受け入れるための受入口303が開設されている。
よって、本実施の形態では、装置筐体30に追加付属装置300を装着する場合には、装置筐体30の支持孔320に追加付属筐体301の引っ掛け片310を挿入した後に横方向に摺動させ、この状態で、装置筐体30の取付孔325に追加付属筐体301の取付片315に保持された止め具(図示せず)を取り付け固定するようにすればよい。このとき、追加付属筐体300の引っ掛け片310は装置筐体30の支持孔320に外れることなく掛け止められることから、追加付属装置300は装置筐体30に外れることなく固定される。
尚、装置筐体30から追加付属装置300を取り外す場合には、図示外の止め具を取り外した後に装置筐体30に対して追加付属筐体301を横方向に少し移動させ、支持孔320に対する引っ掛け片310の掛け止め状態を解除した上で、装置筐体30から追加付属装置300を取り外すようにすればよい。
本実施の形態で用いられる孔開け機構330を図10に示す。
図10(a)において、孔開け機構330は、記録材搬送路302を挟んで上側に保持部材331を配設すると共に、記録材搬送路302の下側に受け台338を設け、前記保持部材331には貫通孔332を開設し、この貫通孔332に対して孔開け棒333を出没自在に設けると共に、この孔開け棒333を付勢ばね334にて上方向に付勢し、更に、駆動モータ335からの回転に応じて偏心回転する偏心部材336の偏心軌跡周面を前記孔開け棒333の頂部に押し付け、偏心部材336の回転に応じて孔開け棒333を付勢ばね334に抗して上下動させるようになっている。尚、受け台338には孔開け棒333に対応した受け孔339が設けられている。
また、本実施の形態では、記録材搬送路302のうち孔開け機構330の上流側には位置合わせロール340が正逆回転可能に設けられており、記録材搬送路302の位置合わせロール340の上流側には位置検出器345が設けられている。
そして、本実施の形態における孔開け機構330による孔開け処理は、例えば記録材搬送路302の位置検出器345にて記録材Sの先端位置を検出した時点を基準とし、位置合わせロール340を一旦停止させた状態で記録材Sの端部を突き当て、記録材Sのスキュー姿勢を補正した後、この位置合わせロール340の回転量を制御することで所定の孔開け位置に到達した時点で再度位置合わせロール340を停止させ、孔開け棒333による孔開け動作を行わせるものである。そして、孔開け棒333による孔開けが完了した段階で前記位置合わせロール340を逆方向に回転させることで記録材Sを孔開け機構330から離間する元の方向へと搬送するようになっている。
図11は本実施の形態で用いられる記録材処理装置の制御系を示す。
同図において、画像形成装置21は、記録材Sのサイズ、部数、孔開け処理の有無、綴じモードの有無などを操作する操作部400と、この操作部400からの情報に基づいて各動作対象物(モータ・検出器等)420を制御する制御装置410とを備えている。
また、記録材後処理装置22は、画像形成装置21の制御装置410との間で相互にやりとりする制御装置430を有し、この制御装置430にて各動作対象物(モータ・検出器等)440を制御することに加えて、切替爪53の切替処理、各後処理機構としての孔開け機構330、端綴じ機構170の後処理、並びに、位置決め収容受け150での記録材位置決め処理などを制御するものである。
次に、本実施の形態で用いられる追加付属装置300を装備した記録材処理装置の作動について説明する。
本実施の形態において、画像形成装置21の制御装置410及び記録材後処理装置22の制御装置430は、図12に示すように、後処理の有無について判断し、後処理として端綴じモードはあるか、孔開けモードはあるかを判断し、後処理のない場合には通常モードを実行し、また、後処理のモードに応じて、孔開けモード及び端綴じモード、端綴じモード(孔開けなし)、あるいは、孔開けモード(端綴じなし)を実行する。
今、記録材処理装置が通常モードで実行されている場合について説明すると、例えば図3及び図8に示すように、記録材供給装置50から供給された記録材Sに画像形成部40により画像が形成されると、作像済みの記録材Sは定着装置56を経て分岐排出路60を経由して記録材収容受け61に排出収容される。
また、本実施の形態では、通常モード時には記録材収容受け61に記録材Sを排出するようにしているが、例えば記録材後処理装置22で後処理を施さない状態で記録材排出部101に排出収容するようにしてもよい。
この場合、画像形成部40にて作像済みの記録材Sは分岐搬送路52aを経由して記録材後処理装置22の記録材搬送路110に導かれた後、搬送ロール116を経て位置決め収容受け150にて位置決めされた後に排出ロール117を経て記録材排出部101に搬送排出される。
次に、記録材処理装置が孔開けモード及び端綴じモードの両方を実行する場合について説明する。
今、画像形成装置21の操作部400にて孔開けモード及び端綴じモードが選択されたとすると、切替爪53が図13(a)に示すA位置に切り替わり、一方の分岐搬送路52aを選択する。
この状態において、記録材供給装置50から供給された記録材Sに画像形成部40により画像が形成されると、図13(a)(b)にP1,P2で示すように、作像済みの記録材Sは定着装置56を経て分岐搬送路52a側に導かれ、記録材Sの後端が分岐搬送路52の分岐点を超えた条件下で記録材Sは排出ロール58にニップした状態で一旦停止する。
この後、排出ロール58は逆方向に回転すると共に、切替爪53がB位置に切り替わって両方の分岐搬送路52(52a,52b)をつなげる位置に変化することになり、一方の分岐搬送路52aに導かれた記録材Sは、図13(b)にP3で示すように、スイッチバック動作にて他方の分岐搬送路52bに搬送された後、追加付属装置300へと搬送されていく。
しかる後、追加付属装置300では、記録材Sの進行方向端部に対して孔開け機構330による孔開け処理が施される。そして、孔開け処理が施された記録材Sは追加付属装置300から元の分岐搬送路52b、52aへと戻され、図13(b)にP4で示すように、記録材後処理装置22の後処理装置筐体100の記録材搬送路110へと導かれる。
そして、記録材Sが搬送ロール116を通過すると、位置決め収容受け150にて位置決めされ、この状態で、端綴じ機構170による端綴じ処理が行われる。この後、排出ロール117にて位置決め収容受け150から記録材Sが記録材排出部101に搬送排出される。
また、画像形成装置21の操作部400にて端綴じモード(孔開けなし)が選択されると、切替爪53が一方の分岐搬送路52aを選択するようにA位置に切り替わり、画像形成部40にて作像済みの記録材Sは定着装置56を経た後、一方の分岐搬送路52aを経由して記録材後処理装置22へと導かれる。
しかる後、記録材Sは、図13(b)にP4,P5で示すように、位置決め収容受け150にて位置決めされた後に、端綴じ機構170による端綴じ処理が行われ、排出ロール117にて記録材排出部101に搬送排出される。
更に、画像形成装置21の操作部400にて孔開けモード(端綴じなし)が選択されると、図13(a)にP1,P2で示すように、切替爪53が一方の分岐搬送路52aを選択するようにA位置に切り替わり、画像形成部40にて作像済みの記録材Sは定着装置56を経た後、一方の分岐搬送路52aを経由して一旦排出ロール58にニップされた状態で停止する。
しかる後、排出ロール58は逆方向に回転すると共に、切替爪53がB位置に切り替わって両方の分岐搬送路52(52a,52b)をつなげる位置に変化することになり、一方の分岐搬送路52aに導かれた記録材Sは、図13(b)にP3で示すように、スイッチバック動作にて他方の分岐搬送路52bに搬送された後、追加付属装置300へと搬送されていき、孔開け機構330による孔開け処理が行われる。
この後、孔開けされた記録材Sは、追加付属装置300から元の分岐搬送路52(52a,52b)を経由して記録材後処理装置22側に導かれる。そして、位置決め収容受け150にて位置決めされた後に、端綴じ機構170による端綴じ処理を行うことなく、排出ロール117にて記録材排出部101へと搬送排出される。
このことは以下の実施の形態でも同様である。
図14は実施の形態2に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、記録材処理装置20は、実施の形態1と略同様に、記録材Sに画像を形成する画像形成装置21と、この画像形成装置21にて画像形成された記録材Sに対して所定の後処理を施す後処理記録装置22とを備えている。
本実施の形態では、画像形成装置21は、実施の形態1と異なり、装置筐体30の記録材搬送路51の途中から分岐する一つの分岐搬送路65を有し、記録材搬送路51の出口及び分岐搬送路65の出口には夫々排出ロール66,67を設け、分岐搬送路65を経由して記録材後処理装置22へと導き、記録材搬送路51を経由して記録材後処理装置22の後処理装置筐体100の頂部に設けられた記録材排出部102へ記録材Sを導くものである。
一方、標準装備態様の記録材後処理装置22は、画像形成装置21の装置筐体30の凹所33に収容される後処理装置筐体100を有しているが、この後処理装置筐体100は凹所33の略横方向に延びる横方向筐体103と、この横方向筐体103のうち凹所33の外側寄りの一部にて上方に突出する突出筐体104とを具備し、横方向筐体103のうち凹所33の外側端部には記録材Sが搬送排出可能な記録材収容受け105を配設したものである。
そして、上記突出筐体104の一方の分岐搬送路120aの下方には位置決め収容受け150が配設されると共に、この位置決め収容受け150に位置決めされた記録材Sの端部に対して端綴じする端綴じ機構170が設けられ、位置決め収容受け150に位置決めされた記録材Sは排出ロール117を介して記録材収容受け105に搬送排出されるようになっている。
また、本実施の形態では、図15に示すように、記録材後処理装置22は後処理装置筐体100の突出筐体104の凹所33の内側に追加付属装置300を着脱自在に設けたものである。
この追加付属装置300は、実施の形態1と略同様に、追加付属筐体301内に記録材搬送路302を設け、この記録材搬送路302の一部に孔開け機構330を配設すると共に、記録材搬送路302の孔開け機構330の上流側に位置合わせロール340を設けたものである。尚、追加付属装置300の着脱自在な取付構造については実施の形態1と略同様である。
本実施の形態において、画像形成装置21の制御装置410及び記録材後処理装置22の制御装置430は実施の形態1と略同様であり、切替爪121、孔開け機構330、位置決め収容受け150及び端綴じ機構170などを制御し、実施の形態1と略同様な記録材処理モード(通常モード、孔開けモード及び端綴じモード、端綴じモード、孔開けモード)を実行するようになっている。
以下に、図15に示すように、追加付属装置300が装備された記録材後処理装置22を備えた記録材処理装置20に基づいて各種記録材の処理モードについて説明する。
―通常モード―
画像形成装置21の操作部400にて通常モードが選択されると、画像形成部40にて作像形成された記録材Sは、定着装置56を経て記録材搬送路51を移動していき、記録材搬送路51の出口から排出ロール66にて後処理装置筐体100の頂部に設けられた記録材排出部102に搬送排出される。
画像形成装置21の操作部400にて孔開けモード及び端綴じモードが選択されると、画像形成装置21で作像済みの記録材Sは、分岐搬送路65を経て排出ロール67にて記録材後処理装置22へと導かれ、後処理装置筐体100内の記録材搬送路110を経て搬送される。
このとき、分岐搬送路120の切替爪121は一方の分岐搬送路120aを選択する位置(A位置)に切り替えられているため、記録材Sは一方の分岐搬送路120a側に導かれ、記録材Sの後端が分岐搬送路120の分岐点を越えた時点で一旦停止させられる。
この後、例えば搬送ロール115,116を逆方向に回転させることで、記録材Sは他方の分岐搬送路120bへと搬送された後、追加付属装置300へと導かれる。そして、記録材Sに対して追加付属装置300の孔開け機構330による孔開け処理が施される。
しかる後、切替爪121は両方の分岐搬送路120a,120bをつなげる位置(B位置)に切り替えられ、追加付属装置300にて孔開け処理された記録材Sは分岐搬送路120(120a,120b)を通じて搬送された後、位置決め収容受け150に位置決め収容され、次いで、端綴じ機構170による端綴じ処理が行われ、排出ロール117にて記録材収容受け105に搬送排出される。
画像形成装置21の操作部400にて孔開けモード(端綴じなし)が選択されると、上述した孔開けモード及び端綴じモードの動作過程のうち、端綴じ機構170による端綴じ処理を除いた動作過程が行われる。
また、画像形成装置21の操作部400にて端綴じモード(孔開けなし)が選択されると、上述した孔開けモード及び端綴じモードの動作過程のうち、追加付属装置300の孔開け機構330による孔開け処理を除いた動作過程が行われる。
図16は実施野形態3に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、記録材処理装置20は、実施の形態1と略同様に、記録材Sに画像を形成する画像形成装置21と、この画像形成装置21にて画像形成された記録材Sに対して所定の後処理を施す記録材後処理装置22とを備えている。
本実施の形態では、画像形成装置21は実施の形態2と略同様である。尚、実施の形態2と同様な構成要素については実施の形態2と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
一方、標準装備態様の記録材後処理装置22は、画像形成装置21の装置筐体30の側方に並んで設置される後処理装置筐体100を有し、装置筐体30の凹所33の底部には記録材搬送用筐体(トランスポートユニット)106を配設し、画像形成装置21にて作像済みの記録材Sを記録材搬送用筐体106を介して後処理装置筐体100に導くようにしたものである。
尚、記録材搬送用筐体106の頂部が装置筐体30の凹所33内の記録材排出部107として働くようになっている。
また、後処理装置筐体100は、装置筐体30の凹所33の外側に面した位置に臨んで設置されており、内部には記録材搬送用筐体106の記録材搬送路130に通ずる記録材搬送路140を有すると共に、その外側面には排出される記録材Sが収容可能な記録材収容受け105を有している。そして、記録材搬送路140は下から上に向かって延び且つ途中で二股に分岐する分岐搬送路141(例えば141a,141b)を有する略T字状に構成されており、この分岐搬送路141の分岐点には分岐搬送路141を切り替えるための切替爪142が配設されている。
ここで、記録材搬送路140のうち分岐搬送路141の手前には複数の搬送ロール135,136が設けられており、更に、一方の分岐搬送路141aには複数の搬送ロール137,138が配設されている。
更に、一方の分岐搬送路141aの下方には位置決め収容受け150が配設されると共に、この位置決め収容受け150に位置決めされた記録材Sの端部に対して端綴じする端綴じ機構170が設けられ、位置決め収容受け150に位置決めされた記録材Sは排出ロール117を介して記録材収容受け105に搬送排出されるようになっている。
また、本実施の形態では、図17に示すように、記録材後処理装置22は後処理装置筐体100の前記装置筐体30の凹所33に面した側面に追加付属装置300を着脱自在に設けたものである。
この追加付属装置300は、実施の形態1と略同様に、追加付属筐体301内に記録材搬送路302を設け、この記録材搬送路302の一部に孔開け機構330を配設すると共に、記録材搬送路302の孔開け機構330の上流側に位置合わせロール340を設けたものである。尚、追加付属装置300の着脱自在な取付構造については実施の形態1と略同様である。
本実施の形態において、画像形成装置21の制御装置410及び記録材後処理装置22の制御装置430は実施の形態1と略同様であり、切替爪142、孔開け機構330、位置決め収容受け150及び端綴じ機構170などを制御し、実施の形態1と略同様な記録材処理モード(通常モード、孔開けモード及び端綴じモード、端綴じモード、孔開けモード)を実行するようになっている。
以下に、図17に示すように、追加付属装置300が装備された記録材後処理装置22を備えた記録材処理装置20に基づいて各種記録材の処理モードについて説明する。
―通常モード―
画像形成装置21の操作部400にて通常モードが選択されると、画像形成部40にて作像形成された記録材Sは、定着装置56を経て記録材搬送路51を移動していき、記録材搬送路51の出口から排出ロール66にて記録材搬送用筐体106の頂部に設けられた記録材排出部107に搬送排出される。
画像形成装置21の操作部400にて孔開けモード及び端綴じモードが選択されると、画像形成装置21で作像済みの記録材Sは、分岐搬送路65を経て排出ロール67にて記録材搬送用筐体106へと導かれた後、後処理装置筐体100へと搬送される。
このとき、記録材後処理装置22では、分岐搬送路141の切替爪142は一方の分岐搬送路141aを選択する位置(A位置)に切り替えられているため、記録材Sは一方の分岐搬送路141a側に導かれ、記録材Sの後端が分岐搬送路141の分岐点を越えた時点で一旦停止させられる。
この後、例えば搬送ロール137,138を逆方向に回転させることで、記録材Sは他方の分岐搬送路141bへと搬送された後、追加付属装置300へと導かれる。そして、記録材Sに対して追加付属装置300の孔開け機構330による孔開け処理が施される。
しかる後、切替爪142は両方の分岐搬送路141a,141bをつなげる位置(B位置)に切り替えられ、追加付属装置300にて孔開け処理された記録材Sは分岐搬送路141(141a,141b)を通じて搬送された後、位置決め収容受け150に位置決め収容され、次いで、端綴じ機構170による端綴じ処理が行われ、排出ロール117にて記録材収容受け105に搬送排出される。
―孔開けモード又は端綴じモード―
画像形成装置21の操作部400にて孔開けモード(端綴じなし)又は端綴じモード(孔開けなし)が選択されると、上述した孔開けモード及び端綴じモードの動作過程のうち、端綴じ機構170による端綴じ処理又は追加付属装置300の孔開け機構330による孔開け処理を除いた動作過程が行われる。
図18(a)は実施の形態4に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、記録材処理装置20は、実施の形態2と略同様に、記録材Sに画像を形成する画像形成装置21と、この画像形成装置21にて画像形成された記録材Sに対して所定の後処理を施す記録材後処理装置22とを備えている。
本実施の形態では、画像形成装置21は、実施の形態2と略同様に構成されているが、実施の形態2と異なり、画像形成部40が中間転写方式のカラー画像が形成可能な態様を採用したものである。尚、実施の形態2と同様な構成要素については実施の形態2と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本例において、画像形成部40は、トナー像を形成保持する感光体ドラム441と、この感光体ドラム441を帯電する帯電ロール等の帯電装置442と、帯電された感光体ドラム441に潜像を形成するレーザー走査装置などの露光装置443と、感光体ドラム41上に形成された静電潜像を各色成分トナーで順次現像して可視像化する回転式現像装置444と、感光体ドラム41上の各色成分トナー像を記録材に転写する前に中間的に転写する中間転写体445と、この中間転写体445上に多重転写された多重トナー像を記録材供給装置50から供給された記録材上に転写する転写ロール等の転写装置446と、感光体ドラム41上の残留トナーを清掃する清掃装置447とを主要部として備えている。
また、標準装備態様の記録材後処理装置22は実施の形態2と略同様である。
特に、本実施の形態では、記録材後処理装置22は、記録材Sの中央に対して折すじを付した後に中綴じ処理を施す後処理機能を追加、拡張するために、図18(b)に示す追加付属装置300及び図18(c)に示す拡張付属装置600を用いるようにしたものである。
本実施の形態では、図18(b)及び図19に示すように、記録材後処理装置22は後処理装置筐体100の突出筐体104の凹所33の内側に追加付属装置300を着脱自在に設けたものである。
この追加付属装置300は、追加付属筐体301内に記録材搬送路302を設け、この記録材搬送路302の一部に折すじ機構350を設けるようにしたものである。尚、追加付属装置300の着脱自在な取付構造については実施の形態1と略同様である。
本実施の形態で用いられる折すじ機構350を図20に示す。
図20(a)において、折すじ機構350は、中綴じモード時に中綴じ処理を行うために記録材Sの搬送方向中央位置に事前折り目を付けるものであり、記録材Sへの事前折り目付けを行うための一対の折すじロール351(351a,351b)と、この折すじロール351の挟持領域に対して記録材搬送路302の反対側に設けられ、所定のタイミングでこの挟持領域側に対し進退可能な折り刃352とを備えている。
ここで、折すじロール351bは一方の折すじロール351aに対して付勢スプリング356にて常時付勢されており、また、前記折すじロール351bの周囲には、記録材走行面に対向する位置とこの記録材走行面に対向する位置から退避した退避位置との間で移動可能なロールカバー355が設けられている。
尚、記録材搬送路302の折すじ機構350の上流側には記録材Sの先端位置を検出するための位置検出器305が設けられている。
尚、折り刃352の進退動作は独立の駆動源を用いてもよいが、本実施の形態では、例えば折すじロール351の駆動モータ353にクラッチを介して接続し、クラッチのオンオフ動作により前記駆動モータ353からの駆動力を利用して進退動するように構成されている。
尚、本実施の形態では、搬送ロール303が正規回転しているときは、ロールカバー355が退避位置から記録材走行面に対向する位置に移動して、記録材Sの搬送方向と逆方向に回転する折すじロール351bの表面に記録材Sが接触しないようになっており、折り目付けを行わない場合の記録材Sの搬送動作に対して前記折すじロール351bが支障を及ぼさないようになっている。
本実施の形態では、図18(c)及び図19に示すように、記録材後処理装置22は後処理装置筐体100の突出筐体104の外側に拡張付属装置600を着脱自在に設けたものである。
この拡張付属装置600は製本時に必要な中綴じ機構620を備えたものであり、例えば図21に示すように、中綴じ機構620を保持する拡張付属筐体601を有し、この拡張付属筐体601には記録材搬送路602を設け、この記録材搬送路602(図21参照)を上下で区画する上側区画部材603と下側区画部材604とを備えている。
本実施の形態において、下側区画部材604は、上側区画部材603に比べて後処理装置筐体100からの突出寸法が短く設定されており、下側区画部材604が存在しない上側区画部材603の下方部分は記録材収容受け105への記録材S束の排出開口605として開口している。
そして、本実施の形態では、下側区画部材604の下方には可動区画部材640が設けられている。この可動区画部材640は、例えば一部に駆動ギア641に噛合う図示外のギア歯を形成し、駆動ギア641の回転に応じて下側区画部材604の区画面に略沿って適宜延長するように移動するものである。
これは、記録材Sのサイズが大きい場合に可動区画部材640にて記録材Sを支持し、中綴じ機構620による中綴じ処理を可能にするものであり、可動区画部材640は記録材Sのサイズに応じて適宜移動するようになっている。
更に、この拡張付属筐体601には中綴じ機構620及び搬送ロール607が組み込まれている。
本実施の形態において、中綴じ機構620は、図21及び図22に示すように、記録材Sの搬送方向に直交する方向(幅方向)に対して一対固定的に設けられており、上側区画部材603に設置される中綴じ機構本体621と、下側区画部材604の一部に記録材S束の搬送に支障のないように設けられる対向部材630とで構成されている。
本例において、中綴じ機構本体621は、上側区画部材603に固定設置される支持台622を有し、この支持台622に対し揺動自在な可動綴じ部623を設け、上側区画部材603の一部に開設した打ち込み開口624を介して記録材搬送路602中の記録材S束に綴じ針を打ち込むものである。尚、可動綴じ部623は綴じ針を打ち込む機能を具備したものであり、端綴じ機構170の基本的構成と略同様である。
また、上記対向部材630は硬質材料からなるものであり、可動綴じ部623の中綴じ位置に対応して配置されている。
更に、本実施の形態では、一対の中綴じ機構620は固定的に設けられているが、例えば記録材Sのサイズに応じて中綴じ位置を可変設定するという要請がある場合には、一対の中綴じ機構620を記録材Sの幅方向に沿って移動させるように可動機構を介して支持するようにしても差し支えない。
ここで、搬送ロール607の接離機構(図示せず)としては、駆動ロール611は駆動モータ661からの駆動力を駆動伝達機構662を介して支持軸663に伝達するものであり、一方、接離ロール612は図示外の付勢ばねにて駆動ロール611側に付勢されている。
そして、本実施の形態では、搬送ロール607は一対の中綴じ機構620の間に設けられており、上側区画部材603のロール開口625を介して両者が対向配置されている。
すなわち、折すじ機構350にて折すじが付された記録材Sは順次位置決め収容受け150に排出される。
この位置決め収容受け150では、回転揃え部材153、及び、押し揃え部材156にて記録材Sが隣接する二方向にて位置決め収容される。
上記動作を所定枚数繰り返し、所定枚数の記録材Sが揃った状態で、排出ロール117が位置決め収容受け150にて位置決め収容された記録材Sを挟持した後、記録材Sのサイズに応じて所定量m、具体的には中綴じ機構620による中綴じ位置が記録材S中央部となる位置まで搬送する(図24(a)参照)。
この後、中綴じ機構620による中綴じ処理が行われ、しかる後、搬送ロール607が中綴じ済みの記録材Sを挟持して搬送し、記録材収容受け105に収容する(図24(b)参照)。尚、搬送ロール607にて記録材Sが挟持搬送された場合には、記録材S束の搬送性を良好に保つ上で排出ロール117は離間配置されている。
また、拡張付属装置600の取付構造は例えば図23に示すようになっている。
同図において、拡張付属筐体601の後処理装置筐体100側に位置する取付面上部には複数(本例では2つ)の引っ掛け片670が突出形成されており、前記拡張付属筐体601の取付面下部にはネジなどの止め具が保持可能な取付片675が設けられる一方、後処理装置筐体100には前記引っ掛け片670が挿入されて引っ掛かる支持孔680が開設されると共に、前記取付片675に対応した部位に取付孔685が設けられている。
特に、本実施の形態では、拡張付属筐体601の引っ掛け片670は、支持孔680への挿入方向に突出する挿入片671と、この挿入片671の先端部に設けられ且つ挿入片671より断面積が大きく形成される抜け止め頭部672とを備えている。これに対し、後処理装置筐体100の支持孔680は、前記引っ掛け片670が挿入可能な例えば矩形状の挿入孔部681と、この挿入孔部681の一側方に隣接して設けられて前記挿入片671が嵌合可能で且つ挿入片671が嵌合した状態で抜け止め頭部672が離脱不能に掛け止められる掛け止め孔部682とを備えている。
よって、本実施の形態では、後処理装置筐体100に拡張付属装置600を装着する場合には、後処理装置筐体100の支持孔680に拡張付属筐体601の引っ掛け片670を挿入した後に横方向に摺動させ、この状態で、後処理装置筐体100の取付孔685に拡張付属筐体601の取付片675に保持された止め具(図示せず)を取り付け固定するようにすればよい。このとき、拡張付属筐体601の引っ掛け片670は後処理装置筐体100の支持孔680に外れることなく掛け止められることから、拡張付属装置600は後処理装置筐体100に外れることなく固定される。
尚、後処理装置筐体100から拡張付属装置600を取り外す場合には、図示外の止め具を取り外した後に後処理装置筐体100に対して拡張付属筐体601を横方向に少し移動させ、支持孔680に対する引っ掛け片670の掛け止め状態を解除した上で、後処理装置筐体100から拡張付属装置600を取り外すようにすればよい。
図25は本実施の形態で用いられる記録材処理装置の制御系を示す。
同図において、画像形成装置21は、記録材Sのサイズ、部数、孔開け処理の有無、綴じモードの有無などを操作する操作部400と、この操作部400からの情報に基づいて各動作対象物(モータ・検出器等)420を制御する制御装置410とを備えている。
また、記録材後処理装置22は、画像形成装置21の制御装置410との間で相互にやりとりする制御装置430を有し、この制御装置430にて各動作対象物(モータ・検出器等)440を制御することに加えて、切替爪121の切替処理、各後処理機構としての折すじ機構350、端綴じ機構170、中綴じ機構620による夫々の後処理、並びに、位置決め収容受け150での記録材位置決め処理などを制御するものである。
次に、本実施の形態で用いられる記録材処理装置の作動について説明する。
本実施の形態において、画像形成装置21の制御装置410及び記録材後処理装置22の制御装置430は、図26に示すように、後処理の有無について判断し、後処理が端綴じモードか、折すじ付き中綴じモードか、単純中綴じモードかを判断し、後処理のない場合には通常モードを実行し、また、後処理のモードに応じて、端綴じモード、折すじ付き中綴じモード、あるいは、単純中綴じモードかを実行する。
今、記録材処理装置が通常モードで実行されている場合について説明すると、記録材供給装置50から供給された記録材Sに画像形成部40により画像が形成されると、作像済みの記録材Sは定着装置56を経て排出ロール58を介して記録材排出部102に排出収容される。
記録材処理装置が折すじ付き中綴じモードを実行する場合について説明すると、以下のようである。
今、画像形成装置21の操作部400にて折すじモード及び中綴じモードが選択されると、図19に示すように、画像形成装置21にて作像済みの記録材Sは記録材後処理装置22に導かれ、記録材搬送路110に沿って搬送ロール111〜114により搬送されていく。
このとき、分岐搬送路120の切替爪121は一方の分岐搬送路120aを選択する位置(A位置)に切り替えられているため、記録材Sは一方の分岐搬送路120a側に導かれ、記録材Sの後端が分岐搬送路120の分岐点を越えた時点で一旦停止させられる。
この後、例えば搬送ロール115,116を逆方向に回転させることで、記録材Sは他方の分岐搬送路120bへと搬送された後、追加付属装置300へと導かれる。そして、記録材Sに対して追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理が施される。
しかる後、切替爪121は両方の分岐搬送路120a,120bをつなげる位置(B位置)に切り替えられ、追加付属装置300にて折すじ処理された記録材Sは分岐搬送路120(120a,120b)を通じて搬送された後、位置決め収容受け150に位置決め収容され、次いで、排出ロール117にて拡張付属装置600へ搬送排出される。
この拡張付属装置600では、位置決めされた折すじ付きの記録材Sの端部には中綴じ機構620による中綴じ処理が施された後、搬送ロール607にて記録材収容受け105に搬送排出される。
これは、折すじ機構350による折すじ処理を経ないで中綴じ機構620による中綴じ処理を行うものである。
今、画像形成装置21の操作部400にて単純中綴じモード(折すじなし)が選択されると、上述した折すじ付き中綴じモードの動作過程のうち、折すじ機構350による折すじ処理を除いた動作過程が行われる。
つまり、記録材後処理装置22内では、記録材Sは追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理を経ずに、位置決め収容受け150による位置決め処理、拡張付属装置600の中綴じ機構620による中綴じ処理が行われる。
今、画像形成装置21の操作部400にて端綴じモードが選択されると、画像形成装置21にて作像済みの記録材Sは記録材後処理装置22に導かれる。
このとき、分岐搬送路120の切替爪121は一方の分岐搬送路120aを選択する位置(A位置)に切り替えられているため、記録材後処理装置22へ搬送された記録材Sは、記録材搬送路110から一方の分岐搬送路120aを経て位置決め収容受け150に位置決め収容され、しかる後、端綴じ機構170による端綴じ処理が行われ、排出ロール117にて記録材収容受け105に搬送排出される。
特に、本実施の形態では、拡張付属装置600が設けられているが、排出ロール117から排出される記録材Sは、中綴じ機構620による中綴じ処理を受けることなく、拡張付属筐体601の記録材搬送路602を経た後に記録材収容受け105に搬送排出される。
尚、後処理装置筐体100に拡張付属装置600を上下動自在に設けるようにしてもよく、この態様では、例えば拡張付属装置600を用いない後処理モードを選択した場合には、拡張付属装置600を例えば上方に移動させ、記録材収容受け105に排出ロール117から排出される記録材Sを直接搬送排出させるようにしてもよい。
図27(a)は実施の形態5に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、標準装備態様の記録材処理装置20は、実施の形態1と略同様の画像形成装置21及び後処理記録装置22(位置決め収容受け150及び端綴じ機構170を具備)を備えている。
本実施の形態では、記録材処理装置20は、図27(b)(c)及び図28に示すように、画像形成装置21の装置筐体30に追加付属装置300を着脱自在に取り付け、記録材後処理装置22の後処理装置筐体100に拡張付属装置600を着脱自在に取り付けたものである。
ここで、追加付属装置300は、装置筐体30の分岐搬送路52bに対応する部位に設けられ、実施の形態4と略同様に、追加付属筐体301に記録材搬送路302を設け、この記録材搬送路302に折すじ機構350を配設したものである。
一方、拡張付属装置600は、後処理装置筐体100の排出ロール117に対応した部位に設けられ、実施の形態4と略同様に、拡張付属筐体601に記録材搬送路602(図21参照)を設け、この記録材搬送路602に中綴じ機構620(中綴じ機構本体621,対向部材630)を配設したものである。
例えば通常モード時には、画像形成装置21で作像された記録材Sは分岐排出路60を経て記録材収容受け61に搬送排出される。
また、折すじ付き中綴じモード時には、画像形成装置21で作像された記録材Sは、先ず追加付属装置300にて折すじ機構350による折すじ処理が行われ、次いで、位置決め収容受け150にて位置決めされた後に、拡張付属装置600の中綴じ機構620による中綴じ処理が行われ、後処理装置筐体100の記録材排出部101に排出収容される。
更に、単純中綴じモードでは、折すじ付き中綴じモードの処理過程のうち、追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理を除いた動作過程が行われる。
更にまた、端綴じモードでは、追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理及び拡張付属装置600の中綴じ機構620による中綴じ処理を行うことなく、位置決め収容受け150による位置決め処理及び端綴じ機構170による端綴じ処理が行われる。
図29は実施の形態6に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、標準装備態様の記録材処理装置20は、実施の形態3と略同様の画像形成装置21及び記録材後処理装置22(位置決め収容受け150及び端綴じ機構170を具備)を備えている。
但し、記録材後処理装置22は後処理装置筐体100が上下に分割しており、上側後処理装置筐体100aに位置決め収容受け150や端綴じ機構170が収容されると共に、記録材搬送路140には下側後処理装置筐体100bに向かって分岐する分岐搬送路145が設けられ、この分岐搬送路145の一部に搬送ロール146が設けられる一方、下側後処理筐体100bは上側後処理筐体100aの支持台として機能するようになっている。
そして、本実施の形態では、図30に示すように、記録材後処理装置22の上側後処理装置筐体100aと記録材搬送用筐体106とに隣接した部位に追加付属装置300が着脱自在に取り付けられ、また、図29の下側後処理装置筐体100bに代えて、拡張付属装置600が上側後処理装置筐体100aに対して着脱自在に取り付けられる。
一方、拡張付属装置600は、図30及び図31に示すように、拡張付属筐体601内に斜め下方に延びる記録材搬送路602を設け、この記録材搬送路602に中綴じ機構620(中綴じ機構本体621,対向部材630)を配設すると共に、記録材搬送路602の中綴じ機構620の上流側には記録材Sを中央にて中折りする中折り機構700が配設されている。
そして、記録材搬送路602の中折り機構700配設部位には記録材搬送路602から分岐する分岐搬送路690が設けられ、この分岐搬送路690には適宜数の搬送ロール691が配設され、この分岐搬送路690の出口に対応した拡張付属筐体601の外側には中綴じ・中折りされた記録材Sが排出収容される記録材収容受け695が設けられている。
更に、記録材搬送路602の中折り機構700の上流側には正逆回転可能な搬送ロール696が設けられ、この搬送ロール696の直後には記録材Sの先端又は後端位置を検出するための位置検出器697が設けられている。
本実施の形態において、中折り機構700は、例えば図31(a)に示すように、記録材Sの搬送方向中央部を中折りするための一対の中折りロール701と、この中折りロールの挟持領域に対して記録材搬送路602の反対側に設けられ、所定のタイミングで中折りロール701の挟持領域側に対し進退可能な折り刃702とを備えている。
そして、この中折り機構700の中折り処理は、図31(b)に示すように、記録材Sの搬送方向中央が中折り機構700の中折り位置に到達した状況で、中折りロール701を記録材Sを引き込む方向に回転させ、かつ、折り刃702を中折りロール701側に向けて進出させることにより行われる。
尚、前記位置検出器697は、中綴じ機構620による記録材Sの中綴じ位置及び中折り機構700による記録材Sの中折り位置に記録材Sの搬送方向中央部が到達したことを決め上で記録材Sの通過タイミングを検出するものである。
図25に本実施の形態で用いられる記録材処理装置の制御系を示す。
同図において、画像形成装置21は、操作部400と、この操作部400からの情報に基づいて各動作対象物(モータ・検出器等)420を制御する制御装置410とを備えている。
また、記録材後処理装置22は、画像形成装置21の制御装置410との間で相互にやりとりする制御装置430を有し、この制御装置430にて各動作対象物(モータ・検出器等)440を制御することに加えて、切替爪121の切替処理、各後処理機構としての折すじ機構350、端綴じ機構170、中綴じ機構620、中折り機構700による夫々の後処理、並びに、位置決め収容受け150での記録材位置決め処理などを制御するものである。
―通常モード―
例えば通常モード時には、画像形成装置21で作像された記録材Sは記録材搬送路51を経て排出ロール66にて記録材排出部107に搬送排出される。
このモードは、画像形成装置21の操作部400にて中すじモード、中綴じモード及び中折りモードの全てを選択するものである。
この場合、画像形成装置21で作像された記録材Sは、記録材搬送用筐体106を通じて記録材後処理装置22に取り込まれる。
このとき、切替爪142は一方の分岐搬送路141aを選択する位置(A位置)に切換えられているため、記録材Sは記録材搬送路140から一方の分岐搬送路141aに導かれた後、切替爪142が両方の分岐搬送路141a,141bをつなげる位置(B位置)に切り替えられ、搬送ロール137,138によるスイッチバック動作にて追加付属装置300に導かれる。
そして、追加付属装置300にて記録材Sには折すじ機構350による折すじ処理が施され、折すじ付きの記録材Sは追加付属装置300から元の分岐搬送路141bを通じて一方の分岐搬送路141aまで戻る。
この拡張付属装置600では、記録材Sは。図30及び図31に示すように、搬送ロール696により記録材搬送路602に沿って所定量搬送され、記録材Sの搬送方向中央が中綴じ機構620の中綴じ位置に到達した状況で中綴じ機構620による中綴じ処理が行われ、次いで、搬送ロール696により記録材Sが記録材搬送602を所定量逆方向に戻り、記録材Sの搬送方向中央が中折り機構700の中折り位置に到達した状況で中折り機構700による中折り処理が行われ、中綴じ・中折りされた記録材Sは分岐搬送路690を経て搬送ロール691により搬送され、記録材収容受け695に排出収容される。
更にまた、端綴じモードでは、追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理及び拡張付属装置600の中綴じ機構620による中綴じ処理、中折り機構700による中折り処理を行うことなく、記録材後処理装置22に取り込まれた記録材Sは、一方の分岐搬送路141a側に導かれた後、位置決め収容受け150による位置決め処理及び端綴じ機構170による端綴じ処理が行われる。
図32は実施の形態7に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、標準装備態様の記録材処理装置20は、実施の形態5と略同様な画像形成装置21及び記録材後処理装置22(位置決め収容受け150及び端綴じ機構170を具備)を備えている。尚、実施の形態5と同様な構成要素については実施の形態5と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
但し、画像形成装置21は、記録材搬送路51のレイアウトが実施の形態5と異なり、また、画像形成部40は電子写真方式を採用しているが、実施の形態5と異なり、略水平方向に搬送される記録材Sに対して画像を形成するものである。
また、標準装備態様の記録材後処理装置22は画像形成装置21の装置筐体30の外側に着脱自在に設けられている。
この記録材後処理装置22は実施の形態5と略同様な構成要素(但し、搬送ロール116は複数具備)を有しているが、実施の形態1と構成要素のレイアウトが左右勝手違いになっており、後処理装置筐体100の側部には記録材収容受け105を備えている。
本実施の形態では、追加付属装置300は、実施の形態5と略同様に、追加付属筐体301内に記録材搬送路302を設け、この記録材搬送路302に折すじ機構350を配設したものであるが、実施の形態5の態様とは構成要素が左右勝手違いのレイアウトになっている。
一方、拡張付属装置600は、実施の形態5と略同様に、拡張付属筐体601内に中綴じ機構620を配設したものであるが、実施の形態5の態様とは構成要素が左右勝手違いのレイアウトになっている。
但し、追加付属装置300及び拡張付属装置600のレイアウトが実施の形態5と逆であることから、例えば折すじ付き中綴じモードを実行する場合には、切替爪53は最初一方の分岐搬送路52aを選択する位置(A位置)に切り替えられるが、画像形成装置21にて作像済みの記録材Sは、記録材搬送路51から一方の分岐搬送路52aを経て追加付属装置300に導かれ、この追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理が行われる。しかる後、切替爪53は両方の分岐搬送路52(52a,52b)をつなげる位置(B位置)に切り替えられ、追加付属装置300の記録材Sは分岐搬送路52を経て記録材後処理装置22へと導かれ、この記録材後処理装置22の位置決め収容受け150にて位置決めされた後、排出ロール117にて拡張付属装置600へと導かれ、この拡張付属装置600の中綴じ機構620による中綴じ処理が行われた後、記録材収容受け105に搬送排出される。
尚、単純中綴じモードでは、折すじ付き中綴じモードの動作過程のうち、追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理を除く動作過程を行うようにすればよい。また、端綴じモードでは、追加付属装置300及び拡張付属装置600による後処理を行わずに、位置決め収容受け150による位置決め処理及び端綴じ機構150による端綴じ処理を行うようにすればよい。
図34は実施の形態8に係る記録材処理装置の概要を示す。
同図において、標準装備態様の記録材処理装置20は、実施の形態5と略同様な画像形成装置21及び実施の形態6と略同様な記録材後処理装置22(位置決め収容受け150及び端綴じ機構170を具備)を備えている。尚、実施の形態5,6と同様な構成要素については実施の形態5,6と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
但し、標準装備態様の記録材後処理装置22は画像形成装置21の装置筐体30の凹所33に面していない外側に着脱自在に設けられている。
また、記録材後処理装置22は上下に分割可能な後処理装置筐体100(上側後処理装置筐体100a,下側後処理装置筐体100b)を有しており、上側後処理装置筐体100aには、略水平方向に延びる記録材搬送路110が設けられ、この記録材搬送路110には適宜数(本例では2つ)の排出ロール116が設けられ、また、この記録材搬送路110から分岐する分岐搬送路145が下方に向かって設けられ、記録材搬送路110と分岐搬送路145との分岐点には切替爪147が設けられると共に、分岐搬送路145には適宜数(本例では2つ)の搬送ロール146が設けられている。
そして、記録材搬送路110の下方には位置決め収容受け150及び端綴じ機構170が設けられている。更に、下側後処理筐体100bは上側後処理筐体100aの支持台として機能するようになっている。尚、本実施の形態では、実施の形態6で用いられている記録材搬送用筐体106は使用されていない。
本実施の形態では、追加付属装置300は、実施の形態6と略同様に、追加付属筐体301内に記録材搬送路302を設け、この記録材搬送路302に折すじ機構350を配設したものであるが、実施の形態6の態様とは構成要素が左右勝手違いのレイアウトになっている。
一方、拡張付属装置600は、実施の形態6と略同様に、拡張付属筐体601内に中綴じ機構620及び中折り機構700を配設したものであるが、実施の形態6の態様とは構成要素が左右勝手違いのレイアウトになっている。
但し、追加付属装置300及び拡張付属装置600のレイアウトが実施の形態6と逆であることから、例えば折すじ付き中綴じモードを実行する場合には、切替爪53は最初一方の分岐搬送路52aを選択する位置(A位置)に切り替えられるが、画像形成装置21にて作像済みの記録材Sは、記録材搬送路51から一方の分岐搬送路52aを経て追加付属装置300に導かれ、この追加付属装置300の折すじ機構350による折すじ処理が行われる。しかる後、切替爪53は両方の分岐搬送路52(52a,52b)をつなげる位置(B位置)に切り替えられ、追加付属装置300の記録材Sは分岐搬送路52を経て記録材後処理装置22へと導かれる。
この拡張付属装置600では、記録材Sは。図35に示すように、搬送ロール696により記録材搬送路602に沿って所定量搬送され、記録材Sの搬送方向中央が中綴じ機構620の中綴じ位置に到達した状況で中綴じ機構620による中綴じ処理が行われ、次いで、搬送ロール696により記録材Sが記録材搬送602を所定量逆方向に戻り、記録材Sの搬送方向中央が中折り機構700の中折り位置に到達した状況で中折り機構700による中折り処理が行われ、中綴じ・中折りされた記録材Sは分岐搬送路690を経て搬送ロール691により搬送され、記録材収容受け695に排出収容される。
尚、通常モードでは、画像形成装置にて作像済みの記録材Sは、分岐搬送路65を経て排出ロール67にて装置筐体30の凹所33の底部を記録材排出部として搬送排出される。また、端綴じモードでは、追加付属装置300及び拡張付属装置600による後処理を行わずに、位置決め収容受け150による位置決め処理及び端綴じ機構150による端綴じ処理を行うようにすればよい。
Claims (11)
- 二股に分岐して記録材が排出可能に搬送される分岐搬送路を有する画像形成装置に付設され、画像形成装置にて形成された記録材に後処理を施す記録材後処理装置であって、
画像形成装置の一方の分岐搬送路から搬送される記録材に対して所定の後処理を施す後処理機構と、
画像形成装置の他方の分岐搬送路から搬送される記録材に対して前記後処理機構とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構と、
この追加後処理機構による後処理を施した後に後処理機構による後処理を施すように記録材を搬送制御する搬送制御手段とを備えることを特徴とする記録材後処理装置。 - 記録材に後処理を施す記録材後処理装置であって、
二股に分岐して記録材が搬送される分岐搬送路を有する後処理装置筐体と、
一方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して所定の後処理を施す後処理機構と、
他方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して前記後処理機構とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構と、
この追加後処理機構による後処理を施した後に後処理機構による後処理を施すように記録材を搬送制御する搬送制御手段とを備えることを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項1又は2記載の記録材後処理装置において、
追加後処理機構は画像形成装置筐体又は後処理装置筐体に着脱自在な追加付属装置に組み込まれていることを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項1又は2記載の記録材後処理装置において、
追加後処理機構は画像形成装置筐体又は後処理装置筐体の外側に配置され、
搬送制御手段は一方の分岐搬送路に記録材を搬送した後、画像形成装置筐体又は後処理装置筐体の外部に記録材の一部を排出した状態で保持し、追加後処理機構による後処理を施すことを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項1記載の記録材後処理装置において、
画像形成装置筐体は外側に突出し且つ排出される記録材が収容される記録材収容受けを有し、
追加後処理機構は画像形成装置筐体の外側で且つ前記記録材収容受けの上方に配置されることを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項1又は2記載の記録材後処理装置において、
少なくとも前記後処理機構が組み込まれる後処理装置筐体は、画像形成装置筐体に設けられた凹所からなる記録材排出部上に設置されていることを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項1又は2記載の記録材後処理装置において、
後処理装置筐体には更に別の拡張後処理機構が組み込まれた拡張付属装置を着脱自在に設けたことを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項3記載の記録材後処理装置において、
追加付属装置は、追加後処理機構へ記録材が位置合わせされた状態で搬送可能な位置合わせ搬送部材を有することを特徴とする記録材後処理装置。 - 請求項1又は2記載の記録材後処理装置において、
搬送制御手段は、追加後処理機構による後処理を施した記録材の後端が分岐搬送路の分岐点を超えて後処理機構側の分岐搬送路に到達した後に、後続する記録材を、追加後処理機構側の分岐搬送路に導くように搬送することを特徴とする記録材後処理装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
この画像形成装置にて画像形成された記録材に後処理を施す記録材後処理装置とを備え、
前記画像形成装置は二股に分岐して記録材が排出可能に搬送される分岐搬送路を有し、
前記記録材後処理装置は、
画像形成装置の一方の分岐搬送路から搬送される記録材に対して所定の後処理を施す後処理機構と、
画像形成装置の他方の分岐搬送路から搬送される記録材に対して前記後処理機構とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構と、
この追加後処理機構による後処理を施した後に後処理機構による後処理を施すように記録材を搬送制御する搬送制御手段とを備えることを特徴とする記録材処理装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
この画像形成装置にて画像形成された記録材に後処理を施す記録材後処理装置とを備え、
前記記録材後処理装置は、
二股に分岐して記録材が搬送される分岐搬送路を有する後処理装置筐体と、
一方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して所定の後処理を施す後処理機構と、
他方の分岐搬送路に搬送される記録材に対して前記後処理機構とは別の追加した後処理を施す追加後処理機構と、
この追加後処理機構による後処理を施した後に後処理機構による後処理を施すように記録材を搬送制御する搬送制御手段とを備えることを特徴とする記録材処理装置。
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