JPH10250915A - フィニッシャ - Google Patents
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Abstract
させると共に、用紙に対する各種後処理の際に必要とな
る移動部材の正確な位置を確保し得るフィニッシャを提
供する。 【解決手段】 紙折りの折り位置を制御するための折り
ストッパ、用紙を一時集積する際に当該用紙の端縁を整
合する整合部材、および各用紙の所望の位置にステープ
ル処理を行うステープル装置のヘッド部ユニット等の、
画像形成された用紙に後処理を施すために用紙搬送経路
に対して移動可能に設けられる移動手段を、ジャム発生
時に、用紙搬送経路から所定距離離間したホーム位置に
復帰させて退避させることにより、紙づまりした用紙の
周辺にユーザが手を入れるスペースを形成し、ジャム処
理性を向上させると共に、ユーザが触れて各移動部材が
正規でない位置に動いてしまうことを防止する。
Description
の画像形成装置に連結され、画像形成装置から搬送され
た記録用紙等の記録材(以下、簡単のため用紙という)
の仕分け、綴じ、折り、パンチ穴明け等の後処理を行な
うフィニッシャに関する。
送される画像形成済み用紙に対して種々の後処理を施す
フィニッシャが種々提案されている(特願平8−661
43号等参照)。ここに、後処理とは、用紙を各部数に
仕分けたり、ステープルを用いて綴じたり、2つ折り
(以下、袋折りという)やZ字状に3つ折り(以下、Z
折りという)に折ったり、ファイル用のパンチ穴を明け
たりする種々の作業をいう。
紙の先端を当接させることによりループを形成させるた
めの折りストッパが設けられており、そのループを紙折
りローラ対のニップにかみ込ませて用紙を折る。折りス
トッパは、紙折りの折り位置を決定するために、用紙サ
イズおよび折り形態に応じて、例えば複数設けて用紙搬
送経路内に出退移動させるか、あるいは単独で設けて用
紙搬送方向に移動させる構成とされる。
を施すために用紙を集積する際には、用紙端縁がそろう
ように整合すべく、用紙搬送方向およびこれに直交する
方向にそれぞれ移動可能に各整合部材が設けられてい
る。さらに、整合された用紙束にステープル処理を施す
ステープル装置を有しており、所望の位置にステープル
処理を行うために、ステープル装置のヘッド部ユニット
等が移動可能とされている。
は、フィニッシャ内で紙づまり、すなわちジャムが発生
した場合には、紙づまりの用紙を取り除くジャム処理を
行った後に、上記のような折りストッパ、整合部材、ス
テープル装置のヘッド部ユニット等の移動部材を一旦基
準となるホームポジションへ復帰させてから、ジャム前
の元の位置に戻している。
来のフィニッシャにあっては、装置の小型化に伴い、前
記移動部材が用紙搬送経路内または近接した位置にある
と、紙づまりした用紙を取り除くジャム処理がしづら
く、うまく処理ができない場合があり、さらにはジャム
処理中にユーザが前記移動部材に触れて正規の位置から
動かしてしまうという問題があった。
ジャム処理の作業性を向上させると共に、用紙に対する
各種後処理の際に必要となる折りストッパ、整合部材、
ステープル装置のヘッド部ユニット等の移動部材の正確
な位置を確保し得るフィニッシャを提供することにあ
る。
の本発明は、画像形成装置に連結され、当該画像形成装
置から搬送される用紙に対して種々の後処理を施すフィ
ニッシャにおいて、画像形成された用紙に後処理を施す
ために用紙搬送経路に対して移動可能に設けられる移動
部材と、前記移動部材の位置を制御するための基準とな
ると共に用紙搬送経路から所定距離離間したホーム位置
に、前記移動部材があることを検出する検出手段と、を
有し、装置内で紙づまりが発生した際には、紙づまりし
た用紙を取り除く処理がされる前に前記移動部材を前記
ホーム位置に復帰させることを特徴とする。
すなわちジャムが発生した場合には、まず移動部材が用
紙搬送経路から所定距離離間したホーム位置に復帰され
る。したがって、移動部材は、用紙搬送経路内または近
接した位置にはなく用紙搬送経路に対し離間する方へ退
避される。これにより、紙づまりした用紙の周辺にユー
ザが手を入れるスペースができる。
に基づいて説明する。
を画像形成装置としての複写機10に連結した実施の形
態を示す概略断面説明図、図2は、同フィニッシャ10
0の要部を示す概略構成図である。
向を「用紙搬送方向」といい、この用紙搬送方向に対し
て直交する方向を「用紙搬送直交方向」という。また、
用紙搬送方向を基準にして、用紙の長手方向が用紙搬送
方向に沿う場合の用紙の向きを「タテ」といい、用紙の
長手方向が用紙搬送方向に直交する場合の用紙の向きを
「ヨコ」という。
されている複写機10は、原稿面の画像を読み取り一旦
メモリに記憶して、必要により各種の画像編集処理をし
たのち、周知の電子写真方法によって用紙上に画像を形
成し、排紙部10bからコピー済み用紙を1枚ずつ排出
する、いわゆるデジタル複写機と称されるものである。
置12(以下、ADFと称す)が搭載されている。この
ADF12は、トレイ14上にセットされた1枚または
複数の原稿(原稿群)を1枚ずつ複写機10のプラテン
ガラス(図示せず)上に送り込み、画像読取り終了後に
当該原稿をトレイ16上に排出し積載するものである。
第1頁目からコピー動作を開始するいわゆるファースト
ページシステムであり、ADF12のトレイ14には、
第1頁目を上に向けて原稿群などがセットされる。ファ
ーストページシステムの複写機では、例えば、片面原稿
を1枚の用紙の表裏にコピーする両面コピーの場合にお
いて、原稿群が奇数枚か偶数枚かを指定ないし検出する
必要がなく、迅速にコピー動作を行い得るなどの利点が
ある。
セットされた原稿は、複写機10に内蔵されているイメ
ージリーダ(図示せず)によってその画像を読み取ら
れ、デジタルデータに変換されて制御部のメモリに格納
される。コピー動作は、画像データを読み出すことによ
り、必要な編集、例えば、ぺージ順の変更、画像反転処
理あるいは表裏両面へのコピー処理などを加えて実行さ
れる。
には、複写後の用紙の表裏を反転させる用紙反転機構2
0が設けられているが、これについては後述する。
略動作》 [概略構成]本実施形態のフィニッシャ100は、複写
機10の排出部10bから排出され1枚ずつ搬送される
用紙に対し必要に応じて2つ折りやZ字状に3つ折り
(Z折り)などをする折り加工、用紙の端部にファイリ
ング用の穴をあける穴あけ加工、および、用紙束をステ
ープル止めするステープル処理を、選択的にあるいは組
み合わせて行うものである。また、このフィニッシャ1
00は、ファーストページシステムの画像形成装置とし
ての複写機10やプリンタに接続して用いることを前提
として、用紙の搬送形態、積載形態、あるいは、折り形
態などを決定している。
に、前記排出部10bから排出された用紙Pをフィニッ
シャ100内に搬入する搬入部150と、1枚ずつ搬送
される用紙に折り目を付ける紙折り装置200と、1枚
ずつ搬送される用紙Pにファイリング用の穴をあけるパ
ンチ装置300と、ステープル処理をする前に用紙を積
載し整合する後処理トレイ部400と、後処理トレイ部
400の下流側に配置され積載・整合された用紙束にス
テープル処理を施すステープル装置500と、ステープ
ル処理をした用紙束あるいはステープル処理をしない用
紙のいずれをも収容自在な集積トレイ部600と、フィ
ニッシャ100から排出される用紙を積載する排紙トレ
イ部110と、を有する。
ガイド板を備える。紙折り装置200は、複数の紙折り
ローラ207、208、209を備え、これら紙折りロ
ーラ207、208、209間に用紙Pを挟み込んで折
り目を付ける。また、ステープル装置500は、後処理
トレイ部400にて積載・整合された用紙束の用紙搬送
方向および用紙搬送直交方向の2方向に移動可能に構成
されている。
をローラ搬送するため、用紙搬送経路には、搬送ローラ
104、106、111、121が配置されている。ま
た、用紙束を搬送するため、用紙束の搬送経路には、用
紙束搬送ローラ114と115、116と117、11
9と120が配置されている。それぞれの搬送経路の終
端位置には、排紙トレイ部110に用紙Pを排出する排
出ローラ109、後処理トレイ部400に用紙Pを排出
する排出ローラ113、集積トレイ部600に用紙Pま
たは用紙束を排出する排出ローラ122、123が配置
されている。
経路の途上に、複数の切換爪201、103、107が
設けられている。搬入部150と紙折り装置200との
間に配置される切換爪201は、用紙Pを紙折り装置2
00に送り込むか否かを切り換える。この切換爪201
の下流側にパンチ装置300が配置され、搬入部150
から搬送される用紙、または、紙折り装置200から搬
送される用紙のいずれに対しても穴あけ加工を行うこと
ができる。パンチ装置300は、パンチ刃303とパン
チ位置を決めるレジストローラ308とを有している。
パンチ装置300の下流側に配置される切換爪103
は、用紙Pを排紙トレイ部110や後処理トレイ部40
0に向けて搬送するか、用紙Pを集積トレイ部600に
向けて直接搬送するかを切り換える。切換爪103の下
流側に配置される切換爪107は、用紙Pを排紙トレイ
部110に向けて搬送するか、後処理トレイ部400に
向けて搬送するかを切り換える。
・停止のタイミングをとるため、用紙ないし用紙束の搬
送経路の途上には、用紙を検出する複数のセンサ10
2、105、108、112、118、124、225
などが配置されている。
は、週刊誌のように中綴じステープル処理された用紙束
を集積トレイ部600に排出する際の排出不良を防止す
る案内手段160を有する。図示例の案内手段160
は、排出ローラ122、123から排出されてくる用紙
束の下面を支持する進退移動自在な補助ガイド部材12
5から構成されている。このように構成すれば、綴じ部
分が上に突出する山形形状を呈して集積されても、排出
中の用紙束の先端を、先に排出した中綴じ用紙束の山頂
部分よりも排出方向に沿ってさらに下流側に落下させる
ことができ、これにより続いて排出される用紙束の先端
が、中綴じ用紙束の山頂部分付近に引っ掛かる事態を回
避することができる。
排出される用紙または用紙束の量によって上下動可能と
なっており、用紙または用紙束の量が多くなるにつれて
次第に下方に移動される。
は、前述したように、複数の用紙後処理(折り加工、穴
あけ加工およびステープル処理)が可能であり、ユーザ
は、これらの処理を複写機10の操作パネルから任意に
選択可能である。
モードを選択をした場合には、複写機10の排出部10
bから排出された用紙Pは、紙折り装置200およびパ
ンチ装置300によりユーザが選択した処理が施され、
排紙トレイ部110または集積トレイ部600に向けて
ローラ搬送され、これらトレイ部110、600に積載
される。
ドを選択した場合には、ステープル処理をしないモード
を選択した場合と同様に、まず、用紙Pは、紙折り装置
200およびパンチ装置300によりユーザが選択した
処理が施される。そして、折り加工ないし穴あけ加工さ
れた所定枚数の用紙Pは、後処理トレイ部400に向け
て搬送され、後処理トレイ部400に順次積載され整合
される。この後、積載・整合された用紙は、一の用紙束
としてローラ搬送され、ステープル装置500に送り込
まれる。
望する位置にステープル打ちをした後、ステープル処理
された用紙束は、集積トレイ部600に向けてローラ搬
送され、集積トレイ部600に積載される。
くる用紙1枚毎に処理を施す手段つまり紙折り装置20
0およびパンチ装置300を、複数の用紙積載部(排紙
トレイ部110、後処理トレイ部400および集積トレ
イ部600の総称)のそれぞれに至る搬送経路の最上流
の分岐点(切換爪103が配置される位置)よりもさら
に上流側に配置されている。このため、いずれの用紙積
載部に対しても、1枚毎の用紙処理(本実施形態では折
り加工・穴あけ加工)を施した用紙を排出することが可
能となる。
関わる主要な機構について詳細に説明する。
200の構成を示す断面図、図4は、紙折り装置200
のジャム処理を行う状態を示す断面図、図5(A)
(B)および図6は、それぞれ、紙折り装置200にお
ける第1の折り位置の規制を行う機構を示す要部断面図
および底面図、図7は、第1折りストッパの要部を示す
斜視図である。
の正面側(図1の紙面手前側)に引き出し可能に当該フ
ィニッシャ100に内蔵され、フィニッシャ100の前
後方向に延びた図示しないレール部材に係合して支持さ
れている。
紙折りを行う用紙を紙折り装置200内へ導く搬入部2
51と、紙折り装置200内へ搬入された用紙の傾き補
正を行うレジスト部252と、レジスト部252から受
けとった用紙の第1の折り位置の規制を行う第1搬送部
253と、用紙に折り目をつける紙折り部254と、第
2の折り位置の規制を行う第2搬送部255と、折りら
れた用紙を紙折り装置200からパンチ装置300へ搬
送するための搬出部256と、から構成されている。
装置200に用紙を選択的に導く切換爪201と、紙折
り装置200内に導かれた用紙を搬送する搬送ローラ2
02、203と、切換爪201を回動動作させる図示し
ないソレノイドと、紙折り装置200内に搬入された用
紙を検出する用紙検出センサ225と、を有する。
は、搬入部251の下流側に設けられたレジストローラ
205、206と、レジストローラ205、206を駆
動する図示しない紙折り用モータと、紙折り用モータと
レジストローラ205、206との断続を選択的に行う
図示しない電磁クラッチと、を有する。レジストローラ
205、206は、ストレートローラからなるローラ対
であり、一方のローラ205の表面摩擦係数μは、他方
のローラ206の表面摩擦係数μよりも低く設定されて
いる。また、レジストローラ205、206の上流に配
置されるガイド260は、表面摩擦係数μが低い方のロ
ーラ205に用紙先端を確実に当接させる形状とされて
いる。
である。まず、搬入された用紙の先端を用紙検出センサ
225が検出する。このとき電磁クラッチはオフされて
おり、紙折り用モータの駆動力はレジストローラ20
5、206に伝達されていない。
をオンしてレジストローラ205、206に駆動を伝達
し、用紙を下流へ搬送する。ここに、tは、用紙先端が
レジストローラ205、206のニップ部に到達する時
間[秒]である。
202、203とレジストローラ205、206との間
で、V×t1[mm](V=用紙搬送スピード[mm/
秒])の長さを有するループが形成される。ループが形
成されることで、用紙のコシの強さによって用紙先端が
前記ニップ部にならい、用紙の傾き補正がなされる。
下流側に設けられる第1搬送部253は、用紙サイズお
よび折り形態に合わせて用紙搬送路内に出退移動すると
共に用紙先端に当接して当該用紙の第1折り位置を規制
する第1折りストッパ215、216、217および2
23(第1の規制部材に相当)と、第1折りストッパ2
15、216および217を動作させるカム211、2
12および213と、カム211、212および213
を回転駆動するステッピングモータ210と、各第1折
りストッパ215、216、217および223の用紙
先端が当接する当接面に配置されると共に弾性部材から
形成された用紙ずれ防止部材226と、を有する。
および223については後に詳述するが、特に、第1折
りストッパ217は、1つのストッパで2種類の用紙の
第1折り位置を規制する機能を有している。
13は、それぞれ位相をずらしてカムシャフト224に
固着されており、カムシャフト224が1回転する間に
3つの第1折りストッパ215、216および217が
それぞれ交互に1回ずつ用紙搬送路内に出退移動するよ
うになっている。
5、206の下流位置と第1折りストッパ215の上流
位置との間に設けられる紙折り部254は、3本の紙折
りローラ207、208および209を有する。各紙折
りローラ207、208および209は、ストレート形
状を有する。
は、紙折りローラ207に対して圧接し、紙折りローラ
207と208とが対をなし、紙折りローラ207と2
09とが対をなしている。以下、対をなす紙折りローラ
207、208を、「紙折りローラ対207、208」
(第1のローラ対に相当)と、対をなす紙折りローラ2
07、209を、「紙折りローラ対207、209」
(第2のローラ対に相当)ともいう。紙折りローラ対2
07、208は、ニップ部が第1搬送部253に連なる
ように配置されている。
7、208の下流位置と紙折りローラ対207、209
の上流位置との間に設けられる第2搬送部255は、用
紙先端に当接して当該用紙の第2折り位置を規制する第
2折りストッパ219と、用紙サイズに応じて第2折り
ストッパ219の用紙当接位置を切り換える図示しない
ソレノイドと、紙折りローラ対207、208によって
第1の折りがなされた用紙の先端を紙折りローラ対20
7、209のニップ部に向かう方向、または、第2折り
ストッパ219に向かう方向へ選択的に案内する切換部
材218と、切換部材218を回動動作させる図示しな
いソレノイドと、を有する。
ローラ対207、209の下流側に設けられ、排出ロー
ラ203、204を有する。なお、ローラ203は、搬
送ローラ202、203を構成するローラでもある。
7、209は、紙折りローラ対207、208に向かう
第1の折り時の用紙搬送方向上流側の搬送路と第2折り
ストッパ219が設けられる第2搬送部255の搬送路
との間の、排出部256の搬送路の起点に配置されるこ
とになる。換言すれば、両紙折りローラ対の双方に共通
使用している紙折りローラ207は、第1の折りを行う
際の用紙搬送方向の上流側に配置される。
折り装置200の紙折り部254で発生した紙づまり、
すなわちジャムを処理するための機構を説明する。
7、208および209は、用紙を強く折る必要がある
ため、比較的高い圧接力が与えられている。ローラ1本
あたり、例えば10kgである。このため、紙づまり時
に用紙が紙折りローラ207、208、209のいずれ
かに巻き付いてしまった場合などにおいては、紙づまり
の用紙を取り除くジャム処理はひじょうに困難な作業と
なる。
は、紙折りローラ207に対して圧接される2本の紙折
りローラ208、209のいずれか一方の圧接状態を解
除し、さらに、紙折り部254を開放することにより、
紙折りローラ207、208、209周辺におけるジャ
ム処理の作業性の向上を図っている。以下にこの構成を
説明する。
09、および、排出部256のガイド261は、一体的
に保持されて開放ユニット222を構成している。この
開放ユニット222は、紙折り装置200のフレームに
設けられた支点262を中心として回動自在に支持され
ている。
ら最遠部分(図中上端部分が相当する)の周囲を取り囲
むように構成されたロックレバー220が、前記フレー
ムに設けられた支点263を中心として回動自在に支持
されている。紙面に直交する方向に沿うロックレバー2
20の前後部分には、それぞれ、一本のロック軸227
が設けられている。開放ユニット222を閉鎖したとき
には、開放ユニット222に形成した凹部222aにそ
れぞれのロック軸227が係合して、開放ユニット22
2が紙折り装置200に確実にロックされる。
とは、リンク部材221を介して連結されている。この
リンク部材221により、ロックレバー220の回動に
連動して開放ユニット222を保持しつつ回動させるこ
とにより、ロック解除時における開放ユニット222の
落下を防止している。
(A)(B)および図6に示すように、第1折りストッ
パ215、216、217、223、カム211、21
2、213、ステッピングモータ210、および、カム
シャフト224は、ストッパユニットフレーム228に
一体的に保持されている。
パ223以外の第1折りストッパ215、216、21
7は、ストッパユニットフレーム228に支点が設けら
れ、回動自在に構成されている。一方、第1折りストッ
パ223は、ストッパユニットフレーム228に固定さ
れ、用紙搬送路内に常に突出した状態としてある。
の用紙搬送路に対する出退移動は、フレーム228の下
側に配置されたカム211、212、213およびカム
シャフト224の回転により行われる。カム211、2
12、213はカムシャフト224にそれぞれ異なる位
相で取り付けられている。第1ストッパ215、21
6、217のそれぞれは、カムシャフト224が1回転
する間に、交互に用紙搬送路内に対して出退移動する。
カムシャフト224は、ステッピングモータ210によ
り回転駆動される。折り形態や用紙サイズに応じた既定
の角度だけステッピングモータ210を回転駆動するこ
とにより、いずれの第1折りストッパを出退移動させる
かが制御される。
けられており、この遮光板231はカムシャフト224
の回転に伴い、ホーム位置センサ230の検出部に出退
する。ホーム位置センサ230が遮光板231を検出し
た位置がカムシャフト224のホーム位置となってお
り、このとき第1折りストッパ223を除くすべての出
退可能な第1折りストッパ215、216、217は突
出していない。
2種類の折り位置を規制する機能を発揮する形状とされ
ている。具体的には、図6に明らかに示されるように、
両端部が中央部よりも用紙搬送方向の上流側に向けて突
出した形状をなしている。かかる形状は、用紙搬送直交
方向の用紙幅が小さい用紙の先端規制位置が、それより
も用紙幅が大きい用紙の先端規制位置よりも用紙搬送方
向に沿って下流側にある場合にのみ適用される。この場
合、当然のことながら、用紙幅が大きい方の用紙のスト
ッパは、用紙幅が小さい方の用紙のストッパよりも、用
紙搬送直交方向に沿って外側に配置されていなければな
らない。換言すれば、用紙搬送方向上流側に2種類の用
紙のうち用紙幅の小さい方の用紙の当該用紙幅以上の幅
寸法の切り欠きが形成されることとなり、この切り欠き
の両側に位置する用紙搬送方向上流側端縁と前記切り欠
きの底部端縁とが、それぞれ異なる2種類の用紙の先端
部分が当接されるストッパとして機能する。
れA3用紙を袋折りするとき用いるストッパ部217a
と、当該ストッパ部217aよりも下流側に配置されB
4用紙をZ折りするときに用いるストッパ部217bと
を一体化して、第1折りストッパ217を構成してい
る。
5、216、217、223の用紙先端が当接する部分
には、用紙ずれ防止部材226が取り付けられている。
用紙ずれ防止部材226を設けるのは、用紙先端が当接
する際に、用紙先端がストッパ当接面上で横すべりし、
その結果折り位置がバラツクという不具合を解消するた
めである。このため、用紙ずれ防止部材226は、表面
摩擦係数が高く、硬度が低い弾性部材が用いられる。ま
た、用紙ずれ防止部材226により、用紙先端当接時の
衝突音が低減するという効果も得る。
次のとおりである。まず第1に、複数の用紙先端規制位
置のそれぞれに用紙先端規制部材を1つずつ配置してい
るため、用紙先端規制位置のバラツキがない。第2に、
複数の用紙先端規制部材を1本のカムシャフトの回転に
より動作可能であるため、駆動源が1つのモータ210
で済む。第3に、1つの用紙先端規制部材217に2種
類の用紙先端規制機能をもたせることや、最下流の用紙
先端規制部材223を固定にすることにより、動作部品
を簡略化できる。これらにより、簡単かつ安価な構成で
高精度な用紙先端規制機能が得られることにある。
るには、上記のように1本のカムシャフトと1つのモー
タとで可能であるが、必要に応じて駆動系を例えば2つ
に分けてカムシャフト等を増設することも可能である。
置200は、(1)Z折り、(2)袋折り、および、
(3)中折りの3つの紙折りモードを有し、複写機10
に設けられた操作パネルにより紙折りが選択された場合
には、それぞれのモードにおける動作が制御される。
の作動状態を示す断面図である。なお、図中の用紙P
は、紙折り装置200内での異なる時点における状態を
重ねて示したものである(図9および図10において同
じ)。
やB4)をZ字形状に折り畳んで、用紙搬送方向に沿う
長さの略半分のサイズに仕上げるモードである。
用紙Pは、画像形成面を上にし、「タテ」方向で切換爪
201まで搬送され、当該切換爪201の回動により紙
折り装置200内へ搬入され、搬送ローラ202、20
3に挟み込まれる。用紙Pは、さらに搬送され、レジス
ト部252において用紙先端の傾きを補正する動作がな
された後、第1折りストッパ215、216、217、
223に向けて搬送される。
サイズおよび折りモードに応じてステッピングモータ2
10が既定のステップ数だけ回転し、第1折りストッパ
215、216または217の位置(突出位置か、退避
位置か)が決定される。Z折りモード時において、用紙
がA3タテであるならば、図示するように、3つの第1
折りストッパ215、216、217の全てが退避し、
固定されている第1折りストッパ223のみが突出した
状態になる。なお、用紙がB4タテであるならば、第1
折りストッパ217が突出位置に移動される。
した後、用紙をさらに搬送し続けると、紙折りローラ対
207、208のニップ近傍にループが形成され、つい
には紙折りローラ対207、208のニップにかみ込ま
れる。これにより第1の折りがなされる。
ニップ近傍のガイド264の形状は、用紙Pのループが
紙折りローラ対207、208のニップに向かう方向に
常に安定して形成されるように構成されていることはい
うまでもない。
0に搬入されるときに先端側となる用紙縁から、各用紙
サイズにおける用紙全長の略3/4の位置である。な
お、本明細書では説明の便宜上、このような第1の折り
を「4分の3折り(3/4折り)」と定義する。また、
前記先端用紙縁から用紙全長の略1/4の位置でなされ
るような第1の折りを「4分の1折り(1/4折り)」
と定義する。
とにより、切換部材218は、用紙Pを第2折りストッ
パ219に向けて導く位置に動作する。紙折りローラ対
207、208により搬送される用紙Pの先端は、用紙
サイズに応じて切り替えられた第2折りストッパ219
に当接する。
した後、紙折りローラ対207、208により用紙をさ
らに搬送し続けると、紙折りローラ対207、209の
ニップ近傍にループが形成され、ついには紙折りローラ
対207、209のニップにかみ込まれる。これにより
第2の折りがなされる。第2の折り位置は、用紙全長の
略1/2の位置である。
209のニップ近傍のガイド265の形状は、用紙Pの
ループが紙折りローラ対207、209のニップに向か
う方向に常に安定して形状されるように構成されている
ことはいうまでもない。
紙Pは、排出部256に向けて紙折りローラ対207、
209により搬送され、排出ローラ203、204によ
り紙折り装置200から排出される。
折り加工していない用紙とを混合して後処理するいわゆ
る混載処理が可能になる。具体的には、A3タテをZ折
りした用紙とA4ヨコの折り無し用紙との混載処理、ま
たは、B4タテをZ折りした用紙とB5ヨコの折り無し
用紙との混載処理が可能になる。
ない用紙の後に、折り加工すべき用紙をフィニッシャ1
00内に搬入する場合には、折り加工すべき用紙を通常
の用紙間隔でフィニッシャ100内に搬入できる。しか
しながらこれとは逆に、折り加工すべき用紙の後に、折
り加工しない用紙をフィニッシャ100内に搬入する場
合には、折り加工しない用紙を通常の用紙間隔でフィニ
ッシャ100内に搬入すると、頁順狂いや、用紙同士の
衝突などの不具合が発生する虞がある。そこで、本実施
形態では、後者の場合には折り加工しない用紙の搬送に
ウェイトをかけて、折り加工が完了した用紙が紙折り装
置200から排出されるまで次の折り加工しない用紙が
フィニッシャ100内に搬入されないようにし、頁順狂
いなどの不具合の発生を防止している。
考慮すると、上述した第2の折り目は、折り加工しない
用紙よりも外部に飛び出ない方がよい。このため、第2
の折り位置は、用紙全長の1/2位置から、紙折り装置
200に搬入されるときに先端側となる用紙縁に若干片
寄らせるのが好ましい。
は、画像形成された面が紙折りローラ対207、208
に臨むようにして用紙が搬送され、用紙の第1折りスト
ッパ217側の先端から用紙搬送方向長さの略4分の3
の位置にて第1の折りを行った後、用紙は、前記第1の
折りによる折り目を先頭にして搬送され、第2折りスト
ッパ219に当接して形成されるループを紙折りローラ
対207、209でかみ込んで第2の折りが行われると
共に、紙折りローラ対207、208に向かう第1の折
り時の用紙搬送方向上流側のレジスト部252周辺の搬
送路と第2折りストッパ219が設けられる第2搬送部
255の搬送路との間の、搬出部256の搬送路を通っ
て搬送される。
に、かつ画像形成された面側に折り畳まれた部分が位置
されると共にこれを下方に向けて排出することが可能と
なる。これにより、ファーストページシステムにおい
て、Z折りされた用紙を含む用紙束を、頁順が狂うこと
なく積載し、かつ折り畳まれた部分と反対側のステープ
ルされる側を、用紙搬送方向に設けられ後に詳述するス
テープル装置500に近接させて収容することができ
る。
は、用紙を後処理トレイ部400に収容した状態におけ
る用紙搬送方向に設けられた規制部材側の位置に行えば
良いため、ステープル処理するために必要な用紙束搬送
量が短くて済み、安定したステープル位置精度が得ら
れ、かつ搬送時の用紙ずれ等を少なく抑えることが可能
となる。
の後処理トレイ部400に向けて排出する場合には、折
り目のある方が先頭になって排出され、この後処理トレ
イ部400から再度搬送させるときの用紙排出口401
a(図13参照)から最も離れた位置になるので、折り
畳まれた部分が用紙排出口401aの側に位置すること
によって、その折り畳まれた部分の膨らみにより用紙排
出口401aを塞いだり既に後処理トレイ部400に排
出された用紙が開口部に突入して不整合が生じたりする
事態を回避することができる。
した場合でも紙折りローラ対207、208および紙折
りローラ対207、209を含む紙折り装置200をフ
ィニッシャの下方に配置した構成を採ることが可能とな
るので、装置を大型化することなくスペースを有効に使
ったコンパクトな構成とすることができる。
0の作動状態を示す断面図である。
りにするモードである。
用紙Pは、前述のZ折りモード時と同様の過程を経て、
第1折りストッパ215、216、217、223に向
けて搬送される。
モータ210の回転が制御され、用紙がA3タテである
ならば、図示するように、第1折りストッパ217のみ
が突出位置に移動される。なお、用紙がB4タテである
ならば、第1折りストッパ216のみが突出位置に移動
され、A4タテであるならば、第1折りストッパ215
のみが突出位置に移動される。そして、前述のZ折りモ
ード時と同様の過程を経て、用紙Pは、紙折りローラ対
207、208のニップにかみ込まれて第1の折りがな
される。
とにより、切換部材218は、用紙Pを紙折りローラ対
207、209のニップに向けて導く位置に動作する。
すると、紙折りローラ対207、208により搬送され
る用紙Pは、折り目部分が紙折りローラ対207、20
9のニップにかみ込まれ、そのまま排出ローラ対20
3、204へ搬送され、紙折り装置200から排出され
る。
作動状態を示す断面図である。
に折り目のついた用紙束の前記折り目部分にステープル
処理を施すために、用紙の中央部に折り目を予めつけて
おくモードである。
用紙Pは、前述のZ折りモード、袋折りモードと同様
に、第1折りストッパ215、216、217、223
に向けて搬送される。
の位置が同一であるので、袋折りモード時と同様に第1
折りストッパ215、216、217の出退移動が制御
され、用紙Pは、紙折りローラ対207、208のニッ
プにかみ込まれて第1の折りがなされる。
とにより、切換部材218は、用紙Pを第2折りストッ
パ219に向けて導く位置に動作されている。第1の折
りがなされた用紙Pは、紙折りローラ対207、208
により第2折りストッパ219に向けて搬送される。
225により、第1の折りがなされた用紙Pの後端縁を
検出してからt2秒後に、紙折り装置200に設けられ
たローラ202、205および207の回転駆動方向
を、正回転(図中矢印a方向)から逆回転(図中矢印b
方向)に切り換える。t2は、 (y/V)>t2>(x/V) なる条件を満たす時間である。ここに、 V:用紙搬送速度 x:用紙検出センサ225と切換爪201の下端との間
の距離 y:用紙後端検出後かつ第1折り終了後の用紙先端と第
2折りストッパ219との間の距離である。
転により、用紙Pの中央部に形成された折り目が紙折り
ローラ対207、208から抜け出す。さらに、紙折り
装置200への搬入時に後端となっていた用紙縁が先端
となって、用紙搬入時と同一の状態に保たれる紙折り切
換爪201に案内され、矢印Wで示される経路を経て、
紙折り装置200から排出される。このようにして、中
央部に折り目のついた用紙Pが開いた状態で下流側に搬
送することが可能となる。
うに、複写機10の排出部10b近傍には、複写後の用
紙の表裏を反転させる用紙反転機構20が設けられてい
る。さらに、複写機10には、用紙を前記用紙反転機構
20で反転した後に排出部10bから排出するための第
1の経路21、用紙を用紙反転機構20で反転した後に
当該用紙を複写機10内で循環させ複写された面の裏側
にさらに複写(両面コピー)するための第2の経路2
2、および、用紙反転機構を通さずに排出部10bから
そのまま排出するための第3の経路23の3つの経路を
有する。前記3つの経路は、選択的に切換え自在であ
る。
作モードや複写される用紙サイズに基づいて、複写され
る用紙が紙折りされるべきものであるか否かを判定し、
その情報をフィニッシャ100に出力する。
フローチャートである。
に(ステップS11で「N」)、「紙折りする用紙であ
る」との判定結果のときには(S12「Y」)、複写機
10は、用紙搬送経路を第3経路23に切換える(S1
3)。用紙は、用紙反転機構20を通らず、反転せずに
排出部10bから排出される。一方、「紙折りする用紙
でない」との判定結果のときには(S12「N」)、複
写機10は、用紙搬送経路を第1経路21に切換える。
用紙は、用紙反転機構20を通り、反転してから排出部
10bから排出される(S14)。フィニッシャ100
は、複写機10から出力された情報に基づいて、紙折り
装置200上流に配置された切換爪201の切換制御、
および、折りモードに応じた第1と第2の折りストッパ
215、216、217、223および219の位置を
制御する。
(S11「Y」)、一面目の複写が終了した後に一旦用
紙搬送経路を第2経路22に切換える(S15「N」、
S16)。二面目の複写が終了した後(S15
「Y」)、紙折りするか否かの判定結果に応じて、前述
した動作を行う。
の退避動作]紙折り装置200における紙折りは、前述
したとおり、用紙先端を第1と第2の折りストッパ21
5、216、217、223、219に当接させて用紙
途中にループを作成し、このループを紙折りローラ20
7、208、209でかみ込むことにより達成される。
また、用紙搬送方向に沿って設けられた移動部材として
の複数の第1折りストッパ215、216、217は、
ステッピングモータ210を駆動源としたカム211、
212、213により出退移動され、搬送経路の外側に
退避可能である。カムシャフト224を回転させるステ
ッピングモータ210は、与えられたパルスの分だけ回
転する。これによって、カムシャフト224に設けられ
た遮光板231がホーム位置センサ230によって検出
された位置(ホームポジション)から、ステッピングモ
ータ210に与えられたパルス数でカムシャフト224
の回転角度がコントロールされ、第1折りストッパ21
5、216、217の出退が制御される。
りする際には、第1折りストッパを、用紙サイズの3/
4の長さに相当する距離だけ紙折りローラ対207、2
08から離れた位置に合わせることにより、第1の折り
である3/4折りを行っている。このため、Z折り可能
な用紙サイズ(A3タテ,B4タテ)のうち最も長い用
紙サイズ(A3タテ)の3/4の長さに相当する距離だ
け紙折りローラ対207、208から離れた位置に、1
つの第1折りストッパ223を固定してある。
ストッパの退避動作処理を示すフローチャートである。
と(S21「Y」)、ホーム位置センサ230からの信
号に基づいて第1折りストッパ215、216、217
がホームポジションにあるか否かを判断する(S2
2)。
がホームポジションにない場合には(S22「N」)、
ホームポジションに復帰するまで、すなわち、カムシャ
フト224に設けられた遮光板231がホーム位置セン
サ230によって検出されるまで、ステッピングモータ
210を駆動する(S22、S23、S24)。このよ
うに第1折りストッパ215、216、217をホーム
ポジションへ復帰させてから、紙折り装置200内で紙
づまりが発生したことを複写機10上の操作パネルに表
示する。
ると、ホームポジションに退避していた第1折りストッ
パ215、216、217は、紙づまり発生時に位置し
ていた元の位置まで出退移動される。
りストッパが用紙搬送経路の外側に退避されるので、紙
づまりした用紙の周辺にユーザが手を入れるスペースが
形成され、したがって、ユーザが容易に手を入れて当該
用紙を取り除くことが可能となる。また、ジャム処理時
にユーザが第1折りストッパに触れて動かしてしまうこ
とがなく正確な位置を確保することができる。さらに、
特別な機構を付加する必要がなく、しかも第1折りスト
ッパにユーザが触れる虞れが少なくなるために強度を必
要最小限に設定することができるので、簡易な構成でか
つ低コスト化を図ることができる。
理トレイ部400とその下流に設けられているステープ
ル装置500の概略構成を示す断面図である。
からステープル装置500に向けて搬送されるときの用
紙搬送方向(FD方向)に沿う整合を「FD整合」と、
用紙搬送直交方向である用紙搬送幅方向(CD方向)に
沿う整合を「CD整合」とも言う。
表裏反転され、排出ローラ113により排出される用紙
をフェースダウンの状態で一時的に収容する後処理トレ
イ401と、後処理トレイ401の用紙排出口401a
に配置され用紙のFD整合を行う先端ストッパ409
と、排出ローラ113により排出された用紙のCD整合
を行う一対の横整合板402と、排出ローラ113によ
り排出される用紙先端を当接させ前記先端ストッパ40
9によるFD整合を安定して行うための後端ストッパ4
03と、後処理トレイ401に収容された所定枚数の用
紙を1つの束としてステープル装置500に搬送する第
1の用紙束搬送ローラ114、115と、を有する。
01aが所定角度で下り傾斜して配置されている。一対
の横整合板(以下、「横整合板対」とも言う)402は
CD方向に沿って対称的に移動自在に配置され、後端ス
トッパ403はFD方向に沿って移動自在に配置されて
いる。FD整合およびCD整合は、後処理トレイ401
内に用紙が収容される毎になされる。また、第1用紙束
搬送ローラ114、115は、下ローラ114と上ロー
ラ115とからなり、上ローラ115は、略上下方向に
移動し、下ローラ114に対して圧接ないし離間自在に
構成されている。
上に収容可能な用紙束の最大高さよりも大きな高さ寸法
(L1)を有する板部材から構成され、後処理トレイ4
01の裏面側にCD方向に沿って設けられた一対のラッ
ク420にそれぞれ取り付けられている。ラック420
は、ステッピングモータ408により回転駆動されるギ
ア421を挟むように、相互に向かい合って取り付けら
れている。ギア421が回転することにより、横整合板
対402は、CD方向に沿って対称的に移動する。具体
的には、横整合板対402は、ステッピングモータ40
8の正転時には互いに近付く方向に連動して移動し、逆
転時には互いに離れる方向に連動して移動する。
第1の待機位置と、第2の待機位置とがある。第1の待
機位置は、排出ローラ113により用紙が排出される以
前の待機位置である。また、第2の待機位置は、排出さ
れる用紙サイズに応じて変更されるが、用紙サイズより
若干広く、排出ローラ113により用紙が排出されるの
を待ち受ける待機位置である。横整合板対402は、第
1待機位置、第2待機位置、および、排出ローラ113
により排出された用紙をCD整合する整合位置の間で移
動自在となっている。
402の位置出し用に用いる複数個のセンサが設けら
れ、横整合板対402には、各センサからの光を遮る遮
光板が一体的に取り付けられている。遮光板がセンサの
光を遮光することで、第1および第2の待機位置の位置
出しが行われる。また、横整合板対402の整合位置の
位置出しは、ステッピングモータ408に与えるパルス
数を制御し、ギア421の回転量を制御することにより
行われる。
と、当該底板部409aの先端から立ち上がる閉塞部4
09bとを備えた略L字形状をなし、底板部409aに
設けられた支点430を中心として回動自在に、後処理
トレイ401の下面に取り付けられている。先端ストッ
パ409は、バネなどにより付勢されて後処理トレイ4
01下面の凸部に当接している。先端ストッパ409の
閉塞部409bは、後処理トレイ401に収容される用
紙の用紙搬送方向の整合基準辺を形成している。そし
て、底板部409aに接続されている図示しないリンク
アームをソレノイドで後方に引くことにより、先端スト
ッパ409の閉塞部409bが支点430を中心とする
円弧状に回動して下方に移動し、用紙束をステープル装
置500に搬出する用紙排出口401aが開かれる。
と、板状部材412の両面のうち用紙が当接する面に貼
り付けられるスポンジ部材411と、板状部材412を
支持する構造体413と、を有する。前記板状部材41
2の略上半分は、後処理トレイ401上面に対して直交
する方向から、用紙排出口401aに向かって若干湾曲
したアール形状に形成されている。
ール形状とすることにより以下の利点がある。すなわ
ち、後処理トレイ401上に既に排出され収容されてい
る用紙の枚数、用紙サイズ、あるいは、折り処理の有無
に拘わらず、後処理トレイ401からステープル装置5
00に向けて搬送されるときの用紙搬送方向に沿う用紙
後端(排出ローラ113から排出されてくるときの用紙
先端に相当)が後端ストッパ403の板状部材412に
常に安定して当接する。この当接により、排出されてく
るときの方向とは逆の方向に用紙が動かされる結果、前
記用紙搬送方向に沿う用紙先端が先端ストッパ409に
当接して、FD整合が確実なものとなる。また、Z折り
紙は、その折り目のために、前記用紙搬送方向に沿う用
紙後端が若干浮き上がった状態となっている。このた
め、上部がアール形状をなす板状部材412を用いるこ
とで、Z折り紙を含む用紙束を、均一に押し込んで先端
ストッパ409に当接させることができ、Z折り紙を含
む用紙束をステープル装置500に搬送する際における
用紙搬送方向のズレを確実に矯正できる。
処理トレイ401の下面中央に用紙搬送方向に沿って延
伸して設けられたスパイラル軸404に係合している。
このスパイラル軸404は、ギア列からなる駆動伝達部
(不図示)を介してDCモータからなる駆動モータ40
6に連結されている。そして、駆動モータ406を正逆
適宜方向に回転駆動してスパイラル軸404を回転させ
ることにより、後端ストッパ403は、用紙搬送方向に
沿って所望の量だけ進退移動する。
を示す図である。図示のように、ステープルモードに
は、ノーマルステープルモード、紙折りステープル
モード、混載ステープルモードの3種類があり、これ
らの中から選定が可能となっている。ノーマルステープ
ルモードは紙折り無しの用紙のみからなる用紙束をステ
ープル処理するモード、紙折りステープルモードは紙折
りされた用紙のみからなる用紙束をステープル処理する
モード、混載ステープルモードは紙折り無しの用紙と紙
折りされた用紙とが混載された用紙束をステープル処理
するモードである。
紙折り有および/または紙折り無の用紙は、ステープル
処理の前に後処理トレイ401に集積され、横整合板対
402によりCD整合され、後端ストッパ403により
FD整合される。
びFD整合が完了すると、用紙束は、第1用紙束搬送ロ
ーラ114、115により挟持された後、先端ストッパ
409が回動して開かれた用紙排出口401aを通っ
て、ステープル装置500に向けて束搬送される。
2、後端ストッパ403の退避動作]前述したように、
移動部材としての横整合板対402は、ステッピングモ
ータ408に与えるパルス数、および、横整合板対40
2がホームポジションにあることを検出するセンサ41
0の出力信号に応じて位置が制御されている。また、横
整合板対402は、複写される用紙サイズを認知する
と、その用紙側端から若干量離れた位置まで移動して待
機し、一枚収容される毎に前記若干量分往復移動してC
D整合している。前記ホームポジションは、後処理トレ
イ401に収容される用紙サイズのうち最もCD方向が
長い用紙の側端から若干量離れた位置である。
3は、駆動モータ406に設けられたパルス発生手段と
してのパルス円板407の出力パルス数、および、後端
ストッパ403がホームポジションにあることを検出す
るセンサ405の出力信号に応じて位置が制御される。
また、後端ストッパ403は、複写された用紙サイズお
よび紙折りモードを認知すると、後処理トレイ401に
収容された時点における用紙サイズに応じて移動する。
前記ホームポジションは、後処理トレイ401に収容さ
れる用紙サイズのうち最もFD方向が長い用紙の後端か
ら若干量離れた位置である。
りが発生すると、まず、横整合板対402および後端ス
トッパ403の両者をそれぞれのホームポジションへ復
帰させてから、後処理トレイ部400内で紙づまりが発
生したことを複写機10上の操作パネルに表示する。
ると、ホームポジションに退避していた横整合板対40
2および後端ストッパ403の両者は、紙づまり発生時
に位置していた元の位置まで移動される。
装置500を、第1と第2の用紙束搬送ローラ114〜
117とともに示す構成図、図16は、ステープル装置
500の構成を示す概略斜視図である。
装置500の用紙搬送方向に対して上流側に位置する第
1用紙束搬送ローラ114、115により挟持搬送され
る用紙束の所定位置にステープル処理を施すものであ
り、ヘッド部ユニット501と、アンビル部ユニット5
02と、これら両ユニット501、502を用紙搬送直
交方向に移動自在および回動自在に支持する支持機構5
20と、両ユニット501、502を移動させる第1駆
動機構521および回動させる第2駆動機構522と、
を有する。このステープル装置500は、ヘッド部ユニ
ット501とアンビル部ユニット502とを連結ないし
接続する部材が用紙搬送経路を横切らないように構成さ
れている。
には、ステープル処理後の用紙束を搬出するための第2
用紙束搬送ローラ116、117と、後述するように用
紙束に対するステープル位置の位置決めに使用する第2
センサ118が設けられている。
カートリッジ内に収納されているステープル針を一本毎
に切断すると共にコの字形状に折り曲げ、さらに当該ス
テープル針により用紙束を打ち抜くユニットである。こ
のユニット501は、針カートリッジ内に収納されてい
るステープル針の有無を検出するセンサを有する。
抜いたステープル針の脚部を内側に折り曲げると共にヘ
ッド部ユニット501による針打ち動作の衝撃を受ける
ユニットである。このユニット502は、ステープル針
を内側に折り曲げる受け板と、針打ち動作の衝撃を受け
る支持板と、を有する。
ように、一対の側壁部509a、509bを備えたフレ
ーム510と、用紙搬送直交方向に沿って延伸し前記フ
レーム510に支持される支持軸503、506と、を
有する。フレーム510における側壁部509aと50
9bとの間は、少なくとも、通紙可能な用紙の用紙搬送
直交方向の寸法以上に設定されている。支持軸503、
506は丸棒部材からなり、ヘッド部ユニット501に
支持軸503が挿通され、アンビル部ユニット502に
支持軸506が挿通されている。両ユニット501、5
02は、支持軸503、506に沿って用紙搬送直交方
向に移動自在となり、支持軸503、506を中心に回
動自在となっている。
501に挿通されるスパイラル軸504と、アンビル部
ユニット502に挿通されるスパイラル軸507と、を
有する。各スパイラル軸504、507は、用紙搬送直
交方向に沿って延伸し前記フレーム510に支持されて
いる。スパイラル軸504の回転により、ヘッド部ユニ
ット501は支持軸503に案内されつつ用紙搬送直交
方向に移動し、スパイラル軸507の回転により、アン
ビル部ユニット502は支持軸506に案内されつつ用
紙搬送直交方向に移動する。
501に挿通される駆動軸505と、アンビル部ユニッ
ト502に挿通される駆動軸508と、を有する。各駆
動軸505、508は、用紙搬送直交方向に沿って延伸
し前記フレーム510に支持されている。駆動軸505
の回動により、ヘッド部ユニット501は針打ち動作を
行うための駆動力が伝達されて支持軸503を中心に回
動し、駆動軸508の回動により、アンビル部ユニット
502は針折り曲げ動作を行うための駆動力が伝達され
て支持軸506を中心に回動する。各ユニット501、
502に駆動力を確実に伝達するため、駆動軸505、
508には、滑りの生じない断面矩形形状のシャフトが
用いられる。なお、駆動軸を丸棒部材から形成する場合
には、キーおよびキー溝などにより、駆動軸と各ユニッ
ト501、502との間の滑りをなくすようにすればよ
い。
挿通された複数の軸503〜505、506〜508に
より、用紙搬送直交方向に沿って直線的に独立して平行
に移動することが可能である。
ユニット502は、同位相を有するスパイラル軸50
4、507の回転により、用紙搬送直交方向に沿って移
動する。各々のスパイラル軸504、507には、タイ
ミングベルト511が掛け渡されている。このベルト5
11は、駆動モータ512に接続されている。駆動モー
タ512は、DCモータから構成され、パルス円盤51
3により回転量を制御可能とされている。かかる構成に
より、各ユニット501、502のそれぞれを、同じ移
動量で動かすことができる。第1駆動機構521は、こ
れらスパイラル軸504、507、タイミングベルト5
11、駆動モータ512などから構成されている。
ョンを検出するため、ホーム位置センサ516がフレー
ム510に取り付けられている。このホーム位置センサ
516は光透過式のセンサであり、ヘッド部ユニット5
01に設けられた遮光板を前記ホーム位置センサ516
で検出することにより、ユニット501、502の両者
をホームポジションに移動し得る。このホームポジショ
ンを基準にして、ユニット501、502の移動距離が
設定される。
ユニット502は、駆動軸505、508の回動によ
り、針打ち駆動がなされる。各々の駆動軸505、50
8には、ベルト514が掛け渡されている。このベルト
514は、駆動モータ515に接続されている。かかる
構成により、用紙搬送直交方向の任意の位置で各ユニッ
ト501、502のそれぞれを駆動して、針打ちを行う
ことができる。第2駆動機構522は、これら駆動軸5
05、508、ベルト514、駆動モータ515などか
ら構成されている。
ド部ユニット501およびアンビル部ユニット502
は、当初、センサ516を遮光するホームポジションに
停止している。複写機10より排出された用紙は、後処
理トレイ401に搬送され積載・整合される。そして、
1ジョブ分の用紙が後処理トレイ401上に積載される
と、この用紙束は、ステープル装置500に向けて搬送
される。
搬送手段としての第1用紙束搬送ローラ114、115
は、その回転量により用紙束の移動距離を制御可能に構
成されている。この第1用紙束搬送ローラ114、11
5により、用紙束は、用紙束上の選択された任意のステ
ープル位置が針打ち動作位置に合うように搬送され、停
止される。
しつつ移動用駆動モータ512が駆動され、ベルト51
1を介してスパイラル軸504、507が回転駆動され
る。これにより、両ユニット501、502のそれぞれ
は、選択された任意のステープル位置に向けて、同量の
距離だけ移動する。
テープル位置に停止すると、駆動モータ515が駆動さ
れ、ベルト514を介して駆動軸505、508が回転
駆動される。これにより、両ユニット501、502そ
れぞれが回動駆動され、針打ちが行われる。
に対してステープル処理を行う場合には、1か所目の針
打ちが終了した後、両ユニット501、502は、移動
用駆動モータ512が駆動されて次の針打ち箇所まで移
動し、その後、駆動モータ515が駆動されて針打ちを
行う。この動作を順次繰り返すことにより、複数箇所に
対するステープル処理が完了する。
00の上流部には上下一対のローラからなる第1用紙束
搬送ローラ114、115が配置され、下流部にも上下
一対のローラからなる第2用紙束搬送ローラ116、1
17が配置されている。第1用紙束搬送ローラ114、
115のニップ位置と第2用紙束搬送ローラ116、1
17のニップ位置との間の距離は、搬送される用紙のう
ち最も小さいサイズよりも若干量短い寸法に設定されて
いる。
第1DCモータの駆動により圧接離間移動が自在となっ
ている。また、ローラ114、115は、ステッピング
モータにより回転駆動され、このステッピングモータの
回転数を制御することにより、用紙束の搬送量が制御さ
れる。第2用紙束搬送ローラ116、117も同様に構
成され、第2DCモータの駆動により、第1用紙束搬送
ローラ114、115とは別個独立して圧接離間移動が
自在となっている。また、ローラ116、117は、ロ
ーラ114、115を駆動する同じステッピングモータ
により回転駆動されて、用紙束の搬送量を制御する。各
ローラ114〜117は、全て、同種類で、同形状を有
する低硬度ローラから構成されている。但し、ローラ1
16、117のローラ径は、ローラ114、115より
も小径とされている。
送ローラ114、115の下流近傍には、搬送されてく
る用紙束の端縁を検出する第1センサ137が設けら
れ、同様に、第2用紙束搬送ローラ116、117の下
流近傍には、第2センサ118が設けられている。各セ
ンサ118、137のそれぞれは、ステープル針打ち位
置から所定距離だけ離れた位置に設置されている。
14、115と第2センサ118との間の用紙搬送路
は、ストレート形状の搬送ガイドから構成されている。
トッパ409によって整合されている。この状態で第1
用紙束搬送ローラ114、115の圧接が開始されるの
で、用紙束の先端部は整合されたまま第1用紙束搬送ロ
ーラー114、115に挟持される。
ステープル位置までの用紙搬送路は屈曲しておらず、ま
っすぐなストレート形状であるので、第1用紙束搬送ロ
ーラ114、115によって用紙束がステープル位置ま
で挟持搬送されても用紙束先端部は整合されたままの状
態を維持する。
5から搬送方向下流の用紙搬送路が円弧状に曲がってい
た場合、用紙束は円弧の半径が小さいガイド板にそって
長く、円弧の半径が大きいガイド板に沿って短くなり、
用紙束先端部はガイド板に対して斜めになる。この状態
でガイド板に垂直にステープル針を打ち込むと、用紙束
を斜めに綴じてしまうことになる。
4、115が用紙束を挟持した状態でステープル装置5
00によるステープルを行なうとき、第1用紙束搬送ロ
ーラ114、115からステープル位置までの用紙搬送
路はストレート形状でなくてはならない。
ては、第1用紙束搬送ローラ114、115によって挟
持搬送された用紙束を、第2用紙束搬送ローラ116、
117によって挟持搬送し、第1用紙束搬送ローラ11
4、115の支配から解放されたのちさらに、第2用紙
束搬送ローラ116、117によってのみ挟持搬送した
用紙束に、ステープル装置500でステープル処理を行
なうようにした構成であるので、第1用紙束搬送ローラ
114、115によって挟持搬送された用紙束は第2用
紙束搬送ローラ116、117によって挟持されるま
で、用紙束先端部は整合されたままの状態を維持しなけ
ればならない。したがって、第1用紙束搬送ローラ11
4、115から第2用紙束搬送ローラ116、117が
挟持を開始する用紙束の位置である第2センサ118ま
での用紙搬送路はストレート形状である必要がある。
で用紙束を挟持する第2用紙束搬送ローラ116、11
7があるので、第2センサ118より下流の搬送路はス
トレート形状である必要はなく、例えば円弧状に曲がっ
ていてもよい。こうすることによって、装置全体の大型
化を防ぐことができる。
ドが選択されると用紙は後処理トレイ401に集積され
るが、このとき、第1用紙束搬送ローラ114、115
は相互に離間している。用紙の一時集積が完了すると、
第1用紙束搬送ローラ114、115が圧接状態に移行
して用紙束を挟持し、先端ストッパ409が用紙束搬送
経路の外側に退避される。そして、第1用紙束搬送ロー
ラ114、115を回転して用紙束を搬送し、用紙搬送
方向に沿ってステープル位置の位置出しを行う。
方向に沿う先端部分を綴じる先端綴じ、(2)用紙束搬
送方向に沿って用紙束の中央部分を綴じる中綴じ、およ
び、(3)用紙束搬送方向に沿う後端部分を綴じる後端
綴じ、の3つのモードがあるため、各モードに対応して
前記位置出し動作が異なる。以下、図17を参照して各
モードの位置出し動作を説明する。
の閉塞部409bが規制面となって既にFD整合がなさ
れている。したがって、先端綴じモードにあっては、ス
テープル位置の位置出しを行うためには、用紙サイズに
拘わらず、前述したように例えばZ折りされた用紙束の
場合などであっても、所定量だけ用紙束を搬送すればよ
いことになる。詳しくは、先端ストッパ409の閉塞部
409bからステープル装置500までの距離に、用紙
束先端部の端面からステープルしたい位置までの距離
(通常10mm程度)を加えた量だけ、第1用紙束搬送
ローラ114、115により用紙束を搬送する。
ステープル装置500を作動させて用紙束にステープル
処理を行い、ステープル処理が完了した後に用紙束の搬
送が再開され、先端部が第2用紙束搬送ローラ116、
117に十分達した時点でその搬送を停止する。そし
て、第2用紙束搬送ローラ116、117が圧接状態に
移行して用紙束先端部を挟持し、第2用紙束搬送ローラ
116、117を回転して用紙束の搬送を再開する。
動して、第1用紙束搬送ローラ114、115のみを離
間状態にする。この後、用紙束は、集積トレイ部600
に向けて、第2用紙束搬送ローラ116、117により
挟持搬送される。
ローラ114〜117をステッピングモータにて回転駆
動しているので、このステッピングモータのパルス数を
管理することにより制御される。
の中央部分にステープル処理を行うため、当然ながら、
ステープル処理するための用紙束搬送量は用紙サイズに
よって変わってくる。また、その搬送量は、先端綴じモ
ードに比べると長くなる。
て行っているため、パルス数の管理さえすれば、搬送量
が長くなろうとも当該搬送量を制御することは、理論
上、可能である。しかしながら、用紙束搬送ローラ11
4〜117の径やニップ幅のバラツキを完全になくすこ
とはできないことから、搬送量が長くなればなるほど、
実際に搬送される量に含まれる誤差が大きくなる。そこ
で、この誤差を小さくするために、中綴じモードにおけ
る用紙束搬送は次のようにして行われる。
5により用紙束を挟持搬送し、第2用紙束搬送ローラ1
16、117下流に配置した第2センサ118により用
紙束の先端を検出すると、用紙サイズに応じた所定量だ
けさらに搬送した時点で、用紙束の搬送を停止する。そ
して、用紙束にステープル処理を行う。
送ローラ116、117に十分達しているため、第2用
紙束搬送ローラ116、117により用紙束を挟持す
る。そして、第2用紙束搬送ローラ116、117を回
転して用紙束の搬送を再開する一方、用紙束を搬送しな
がら第1DCモータを駆動して、第1用紙束搬送ローラ
114、115のみを離間状態にする。この後は、用紙
束は、集積トレイ部600に向けて、第2用紙束搬送ロ
ーラ116、117により挟持搬送される。
最小サイズの長さの2倍以上の長さを有する用紙の場合
にのみ受け付けられる。
時間を短くして生産性を高めるために、前記の先端綴じ
および中綴じの場合には、第1用紙束搬送ローラ11
4、115の離間動作を行う前に、ステープル装置50
0の上流に位置する第1用紙束搬送ローラ114、11
5と、下流に位置する第2用紙束搬送ローラ116、1
17との両方で用紙束の挟持搬送を再開し、この搬送途
中において、第1用紙束搬送ローラ114、115を離
間するようにしている。
4、115により用紙束を挟持搬送し、用紙束先端部が
第2用紙束搬送ローラ116、117に十分達した時点
で搬送を停止し、第2用紙束搬送ローラ116、117
により用紙束を挟持する。
る挟持が完了すると、第1DCモータを駆動して、第1
用紙束搬送ローラ114、115を離間状態にする。こ
のとき、用紙束の搬送は停止している。これは前記した
先端綴じや中綴じの場合異なり、第2用紙束搬送ローラ
116、117によって用紙束が挟持された時点では未
だステープル処理が施されていないため、もし、第1用
紙束搬送ローラ114、115が完全に離間するのを待
たずに用紙束の搬送を再開した場合、第1用紙束搬送ロ
ーラ114、115と第2用紙束搬送ローラ116、1
17の起動タイミングのずれや、わずかな搬送速度のず
れがあった場合に、用紙束中の各用紙がずれてしまうの
で、このような用紙束のずれを防止するためである。
間動作が完了した後に、第2用紙束搬送ローラ116、
117を回転して用紙束の搬送を再開する。第2センサ
118により用紙束の先端を検出すると、用紙サイズに
応じた所定量だけさらに搬送した時点で、用紙束の搬送
を再び停止する。用紙束の搬送を停止した後、用紙束に
ステープル処理を行う。
搬送ローラ116、117による用紙束の搬送が再開さ
れ、用紙束は、そのまま集積トレイ部600に向けて挟
持搬送される。
位置を基準にして制御すべき搬送量を設定しているが、
第1用紙束搬送ローラ114、115下流に配置した第
1センサ137の位置を基準にして、後端綴じモード時
の搬送量を設定することも可能である。かかる搬送形態
にあっては、第1センサ137により用紙束の後端を検
出してから所定量搬送する形態となるので、用紙サイズ
に拘わらず用紙束を一定量だけ搬送しさえすればよい。
しかも、第1センサ137とステープル位置とが比較的
近接していることから、制御すべき搬送量が短くなり、
位置出し精度を高める上でも有利になる。
00の退避動作]ステープル装置500の移動部材とし
てのヘッド部およびアンビル部の両ユニット501、5
02は、DCモータからなる移動用駆動モータ512に
より用紙搬送直交方向に移動可能に構成されている。移
動用駆動モータ512にはパルス発生手段としてのパル
ス円盤513が設けられ、その出力パルス数とホームポ
ジションにあることを検出するセンサ516の出力信号
とに基づいて、両ユニット501、502の位置を制御
している。両ユニット501、502のホームポジショ
ンは、フレーム510内でフィニッシャ100の前面側
に最も片寄せられた位置であって、両ユニット501、
502を用紙束搬送経路よりも外側に待機させる位置で
ある。
ステープル装置500まで束搬送してステープル処理を
行っている際に紙づまりが発生すると、まず、ヘッド部
およびアンビル部の両ユニット501、502をホーム
ポジションへ復帰させてから、ステープル装置500内
で紙づまりが発生したことを複写機10上の操作パネル
に表示する。
ると、ホームポジションに退避していたユニット50
1、502の両者は、紙づまり発生時に位置していた元
の位置まで移動される。
を排出する用紙排出部は、図2に示したように、前述し
た第1と第2の用紙束搬送ローラ114と115、11
6と117の他に、用紙束を搬送する第3用紙束搬送ロ
ーラ119および120、切換爪103の下流に配置さ
れ1枚の用紙を搬送する搬送ローラ121、用紙束また
は1枚の用紙を集積トレイ部600に搬入する排出ロー
ラ122および123を有する。
処理トレイ401から排出されステープル装置500で
所定のステープル処理された用紙束と、他の搬送経路を
通って搬送されステープル処理されていない1枚の用紙
と、の両方が集積される構成となっている。
る制御系について説明する。図18は各処理を行うため
の制御系のブロック図である。
する複写機用CPU910、ADF12の動作を制御す
るADF用CPU950、およびフィニッシャの動作を
制御するフィニッシャ用CPU980である。各CPU
には、それぞれの制御プログラムが記憶されたROM9
11、951、981と作業領域であるRAM912、
952、982が設けられている。
んだ画像を記憶するための画像メモリ825とこの画像
メモリ825に記憶された画像情報を元に画像の回転や
拡大縮小などの画像処理を行う画像信号処理部820が
設けられている。また、この画像信号処理部820は、
イメージリーダのCCDラインセンサ822が、読み取
ったアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器821を介して接続されており、さらに、画像信号処
理部820は出力する画像情報をデジタル信号からアナ
ログ信号に変換するD/A変換器831を介して作像装
置(不図示)のレーザ832を駆動する。
たフィニッシャ各部の動作を実行するためにモータやソ
レノイドなどの各駆動手段と、フィニッシャの用紙搬送
経路内や紙折り部254に設けられている用紙検出セン
サ225やホーム位置センサ230などの各センサが接
続されている。
されているROM981には、先端綴じ、後端綴じを決
める閾値である所定枚数の値が記憶されている。これ
は、用紙束搬送をローラにより行うと、用紙のズレは搬
送距離が長い程すなわち後端綴じの方が多く、また用紙
束枚数が多い程多いこと、一方、先端綴じではステープ
ル処理時に用紙束が一時集積される後処理トレイ部に残
ったままとなるので生産性が後端綴じよりも低くなるこ
とに鑑みて、先端綴じか後端綴じかを選択可能としたも
のである。本実施形態では、用紙束枚数が閾値である所
定枚数よりも多いか否かで自動的に選択する構成となっ
ている。なお、ユーザが選択する構成とすることも勿論
可能である。
しての基本的な動作(例えば画像読み取り、メモリへの
記憶、画像編集、用紙上への画像形成、出力など)の
他、出力枚数の算出を行う。具体的には、ADF12が
ADF用CPU950の制御により原稿送り動作を行っ
た際にカウントした原稿枚数をADF用CPU950か
ら取得し、この原稿枚数と操作パネルOPから入力され
たコピーモードを元に出力枚数を算出する。そして、算
出された出力枚数はフィニッシャ用CPU980に伝え
られて、ここで、先端綴じか後端綴じかの選択がなさ
れ、後端綴じが選択された場合には複写機用CPU91
0に対して画像回転の指示が与えられる。これにより前
述したように、先端綴じまたは後端綴じが自動的に選択
されて実行される。
トッパ215、216、217はカムシャフト224に
よって出退される構成を記載したが、これにとらわれる
ものではなく、図19に示されるように、第1折りスト
ッパは第1折りストッパ215′のみとし、第1ストッ
パ駆動モータ210′によってその位置を変える構成で
あってもよい。この場合、ホーム位置センサ230′は
直接第1折りストッパ215′を検出する構成であれ
ば、確実に第1折りストッパ215′のホーム位置復帰
を検出することができる。但し、この構成にあっては、
先に説明した構成に比べ部品点数が少なく安価ではある
が、ホーム位置へ移動する時間、あるいは、ホーム位置
から規制位置へ移動するまでの時間がかかり、迅速な処
理ができないといった問題がある。これに対し、先に説
明したカムシャフト224による第1折りストッパ21
5、216、217の出退制御であれば、迅速な処理に
対応することができる。
置内でのジャム発生時には、まず移動部材が用紙搬送経
路に対し離間する方へ退避されるので、紙づまりした用
紙の周辺にユーザが手を入れるスペースを形成すること
ができる。
周辺に容易に手を入れて当該用紙を取り除くことが可能
となる。また、ジャム処理時にユーザが移動部材に触れ
て正規でない位置に動かしてしまうといった不具合の発
生を防止し、移動部材の正確な位置を確保することがで
きる。
しかも移動部材にユーザが触れる虞れが少なくなるため
移動部材の強度を必要最小限に設定することができるの
で、簡易な構成でかつ低コスト化を図ることができる。
しての複写機に連結した実施の形態を示す概略断面説明
図である。
る。
面図である。
り位置の規制を行う機構を示す要部断面図である。
る。
動状態を示す断面図である。
作動状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
ートである。
退避動作処理を示すフローチャートである。
るステープル装置の概略構成を示す断面図である。
ある。
送ローラとともに示す構成図である。
ある。
る図である。
る制御系の構成を示すブロック図である。
えた紙折り装置の構成を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 画像形成装置に連結され、当該画像形成
装置から搬送される用紙に対して種々の後処理を施すフ
ィニッシャにおいて、 画像形成された用紙に後処理を施すために用紙搬送経路
に対して移動可能に設けられる移動部材と、 前記移動部材の位置を制御するための基準となると共に
用紙搬送経路から所定距離離間したホーム位置に、前記
移動部材があることを検出する検出手段と、を有し、 装置内で紙づまりが発生した際には、紙づまりした用紙
を取り除く処理がされる前に前記移動部材を前記ホーム
位置に復帰させることを特徴とするフィニッシャ。
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