JP2008120535A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り部分を有するシートに対するパンチ穴位置精度を向上させることのできるシート処理装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】側端検知手段41a〜41eにより、シートPをパンチ手段40によるパンチ穴穿設位置に搬送するシート搬送手段により搬送されているシートPの、パンチ手段40によるパンチ穴穿設位置の基準となるシート搬送方向と直交する幅方向の側端位置を検知する。そして、この側端検知手段41a〜41eによるシートPの側端検知動作を、シートPの折り部分Pa以外のシートが重なっていない部分で行うようにする。
【選択図】図10

Description

本発明は、シート処理装置及び画像形成装置に関し、特に折り処理されたシートにパンチ穴を穿設するものに関する。
従来、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成した後のシートに対してパンチ穴の穿設を行う場合があり、このためパンチ手段を備えたシート処理装置を装置本体に内蔵、或いは取り付けるようにしたものがある。ここで、このようなシート処理装置では、パンチ手段に向けて搬送されるシートの、パンチ手段によるパンチ穴穿設位置の基準となるシート搬送方向と直交する側の端(以下、側端という)を検知する側端検知手段を備えている(特許文献1参照)。
そして、穿孔(パンチ)処理を行う場合は、この側端検知手段によりシート側端の幅方向のズレを検知し、この側端検知手段の検知信号に基づいてシートにパンチ穴を穿設するパンチ刃の配置中心をシートの略中央部まで移動する。この後、シート毎に決定された条件で穿孔(パンチ)処理を行うようにしている。
これにより、シートの幅方向のズレの影響を受けないようにすることができ、パンチ穴の位置精度を保証することができる。また、シート搬送中にシート側端を検知することにより、シート側端の幅方向のズレを検知するための動作時間が画像形成装置の生産性に影響を与えることがないようにすることができ、パンチ穴の位置精度向上と高生産性の両立を実現している。
なお、このようなシート処理装置としては、一端部に折り部分を有するシートの他端部に対してパンチ穴を穿設するようにしたものがあり、パンチ穴を穿設するシートのタイプも多様化してきている(特許文献2参照)。
特許第03363725号明細書 特開2005−208224号公報
ところで、このような従来のシート処理装置において、一端部に折り部分を有するシートに対してパンチ穴を穿設する際、例えば図15の(a)に示すように一端部がZ状に折られたシートPの折り部分Paに折りずれが生じている場合がある。そして、このように折りずれが生じた場合、図15の(b)に示すように側端検知センサ141がシートPの折りずれが生じた折り部分Paをシート側端部として検知してしまう。
この結果、この後、側端検知センサ141による検知結果に基づいて図16の(a)及び(b)に示すようにパンチユニット40Aを矢印方向に移動し、パンチ動作を行っても、折りズレが生じた折り部分Paを検知した影響で、パンチ穴の位置がずれてしまう。
そして、このようにパンチ穴の位置がずれてしまうと、折られたシートと折られていないシートが混在している場合、これら全てをパンチして束にすると、パンチ穴の位置が束内でばらつくため、シート束がばらつくようになる。
特に、近年はパンチ穴位置精度の向上についてユーザからの要望がより一層強くなっていることから、折られたシートPも、折らないシートと同等レベルのパンチ穴位置精度にして束内でパンチ穴位置のばらつきを最小限にする事が求められている。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、折り部分を有するシートに対するパンチ穴位置精度を向上させることのできるシート処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、一端部に折り部分を有するシートの他端部にパンチ手段によりパンチ穴を穿設するシート処理装置において、シートを前記パンチ手段によるパンチ穴穿設位置に搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段により搬送されているシートの、前記パンチ手段によるパンチ穴穿設位置の基準となるシート搬送方向と直交する幅方向の側端位置を検知する側端検知手段と、を備え、前記側端検知手段によるシートの側端検知動作を、シートの折り部分以外のシートが重なっていない部分で行うことを特徴とするものである。
本発明のように、側端検知手段によるシートの側端検知動作を、シートの折り部分以外のシートが重なっていない部分で行うようにすることにより、シートのパンチ穴位置精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明を適用し得る画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図である。複写機100は、画像形成部101B等を備えた複写機本体Aに、原稿給送装置102と、画像読取部101と、シート処理装置(フィニッシャ)119Aとを接続して構成されている。
ここで、原稿給送装置102は原稿Dを読取位置108に搬送するためのものである。ユーザによって原稿載置部103に載置された原稿Dの画像を読み取る場合は、まず原稿Dは給送部104により1枚ずつ順次分離された後、レジストローラ対105に供給される。次に、原稿Dは、レジストローラ対105によって一旦停止され、ループを形成させられて斜行が矯正され、この後、導入パス106を通り、読取位置108を通過することで、原稿表面に形成されている画像が読み取られる。なお、読取位置108を通過した原稿Dは、排出パス107を通過して排紙ローラ110により排出トレイ109上に排出される。
一方、原稿画像を読み取る画像読取部101は、読取位置108を通過する原稿Dに照明系111の光を照射し、原稿Dから反射した反射光をミラー112によって、光学素子113(CCDあるいは他の素子)に導くようにしている。これにより、原稿画像に応じた画像データを得ると共に、この画像データを画像形成部101Bに送るようにしている。
そして、シートに画像を形成する画像形成部101Bでは、まず不図示の露光手段により画像データに基づいたレーザ光を画像形成手段である、例えば感光体ドラム114に照射して潜像を形成する。なお、ミラー112によって、反射光を直接感光体ドラム114に照射して潜像を形成するように構成することもできる。
次に、感光体ドラム114に形成された潜像を不図示のトナー供給装置から供給されたトナーによって現像し、トナー像を形成する。
また、このようなトナー像形成動作に並行して、不図示のカセットに収納されたシート、或は手差し給紙部115から手差しされたシートが、記録信号に応じて送り出される。この後、シートはレジストローラ対150によって感光体ドラム114と転写器116との間へ、タイミングをはかられて進入する。
これにより、転写器116によって感光体ドラム114上のトナー像がシートに転写される。この後、トナー像が転写されたシートは定着器117を通過する間に加熱加圧されることにより、トナー像が定着されてシート処理装置119Aに排出される。なお、シートの裏面に画像を形成する場合には、再搬送部118によりシートを反転させた後、感光体ドラム114と転写器116との間へ搬送する。
ここで、シート処理装置119Aは、パンチユニット40を備えたパンチ部C、折りユニット201及びシート処理装置本体(以下、フィニッシャ本体という)119を備えている。そして、シートPを排出するに際し、通常の排出モードの他に、パンチモード、ステイプルモード、Z折りモード等の各モードに応じた処理が可能となっている。
折りユニット201は、例えばシートPを3つ折りしてZ字状に折り畳むZ折りを行うものである。この折りユニット201は、図2に示すように複写機本体Aから排出されたシートを導入し、フィニッシャ本体側に導くための搬送パス250を備えており、この搬送パス250上には、搬送ローラ対251が設けられている。また、この搬送ローラ対251の近傍には搬送ローラ対251により搬送されたシートを折りパス249またはフィニッシャ本体119側に導くための切り換えフラッパ252が設けられている。
次に、折りユニット201によるシートPに対するZ折り処理動作について説明する。
まず、図2の(a)に示すように、複写機本体Aから排出されたシートPは、折りパス249側に切り換えられた切り換えフラッパ252により、折りパス249へ送り込まれる。そして、図2の(b)に示すように、折り搬送ローラ対253により、シートPの一端がシート先端受けストッパ254に突き当たる。
この後、図2の(c)に示すように、シートPの一端から搬送長さ方向の1/4の位置を折り目として第1及び第2折りローラ255,256によりシートPを一度折りする。さらに、図2の(d)に示すように、この折り目をシート折り端受けストッパ261に突き当てて基準とする。
次に、図2の(e)に示すように、この折り目から搬送長さ方向の1/4の位置を折り目として第2及び第3折りローラ256,264によりシートPを、1度目とは反対の方向に折り返す。これにより、シートPはZ折りされる。
この後、Z折りされたシートは、図2の(f)に示すように、搬送パス265を介して搬送パス250に送られ、排出ローラ271によりパンチ部Cを経て下流側のフィニッシャ本体119に排出される。なお、これら搬送ローラ対251、折り搬送ローラ対253、第1〜第2折りローラ255,256,264、排出ローラ271等は後述する図6に示す折り搬送モータM1により駆動される。
ここで、このようなZ折りにおいて、1度目、2度目ともシートの先端からそれぞれ1/4の位置を折り目とすると、折り上がったシートPは、元のシート材のちょうど半分の大きさになる。
なお、折り処理を行わない場合は、切り換えフラッパ252をフィニッシャ本体側に切り換え、複写機本体Aから排出されたシートを搬送パス250を介して、フィニッシャ本体119へ直接送り込むようになっている。
フィニッシャ本体119はシートに対するソート処理の他、シートPを各部数毎にソートして排出する際に、処理トレイ150に積載整合し、このシート束を、図3に示すステイプラ132により各部数毎に綴じて排出するステイプル処理を行うものである。また、図3に示すサドルユニット139による中綴じ処理等の処理を行うものである。
そして、ノンソートモードが設定された場合は、折りユニット201及び後述するパンチ部Cを通過したシートを、共通搬送ローラ137、入り口ローラ121、第1排紙ローラ126、束排紙ローラ127によって積載トレイ128上に排出する。なお、これら共通搬送ローラ137、入り口ローラ121、第1排紙ローラ126、束排紙ローラ127は、後述する図6に示す搬送モータ211により駆動される。
ソートモードが設定された場合は、シートを共通搬送ローラ137、入り口ローラ121、第1排紙ローラ126及び束排紙ローラ127によって一旦処理トレイ150に排出する。なお、所定枚数のシートが処理トレイ上に排紙されると、束排紙ローラ127は上方に移動する。この後、処理トレイ上に排紙された所定枚数のシートPを処理トレイ150上で整合し、シート束が出来上がると、束排紙ローラ127を下方のシート搬送可能位置に移動させ、この束排紙ローラ127によりシート束を積載トレイ128に束排出する。
ステイプルモードが設定された場合は、ソートモードと同様にして処理トレイ上にシートを積載してシート束を形成した後、ステイプラ132でシート束Pをステイプルする。そして、この後、束排紙ローラ127を下方のシート搬送可能位置に移動させ、束排紙ローラ127により、ステイプル処理されたシート束を積載トレイ128に束排出する。
なお、このステイプルモードにおいては、既述した折りユニット201によりZ折りされたシートPや、後述するパンチユニット40によりパンチ孔が穿設されたシートPを処理トレイ150に積載整合し、ステイプルすることも可能である。
一方、シートを中綴じ処理する場合には、図示しないソレノイド等の駆動手段によりサドルパス切換えフラッパ122をサドルユニット139側に切り換えることにより、シートをサドル入口ローラ対134を経てサドルユニット139に向かわせる。そして、この後、サドルユニット139において、例えばステイプルユニット138によりシート束の中央を綴じる中綴じ処理が施された後、製本処理される。
次に、パンチ部Cに設けられたパンチユニット40について説明する。
パンチユニット40は、通常のシート、或はZ折りされて一端部に折り部分を有するシートPに対して1枚ずつパンチ穴を穿設するためのものである。このパンチユニット40は、図4に示すように駆動軸40aに固定されたカム40bと、摺動フレーム40cに固定されたパンチ刃40dと、シートを保持する下フレーム40eと、後述する図6に示すパンチモータ40fとを備えている。
そして、パンチモータ40fを駆動すると、この駆動が駆動軸40aに伝達されてカム40bが回転し、これに伴い摺動フレーム40cと共にパンチ刃40dが上下動するようになっている。ここで、パンチ刃40dは上下動によって下フレーム40eに設けられた図5に示す穿設用穴40hを貫通するように配置されており、これにより下フレーム40eに保持されたシートPにパンチ穴を穿設することができるようになっている。
また、このパンチユニット40は、パンチ穴の穿設動作の際、図5に示すようにパンチユニット40に設けられたラック部40gと、移動手段として例えば横レジモータ42が係合することで図中矢印C方向にスライドする。また、穿設動作終了後は、横レジモータ42の逆転によりホームポジションに戻るようになっている。
なお、43は横レジホームポジション(HP)センサである。この横レジホームポジション(HP)センサ43はパンチユニット40がホームポジションに戻ったとき、ラック部40gに設けられた不図示のフラグにより遮光されることにより、パンチユニット40がホームポジションに戻ったことを検知するようになっている。
一方、図5において、41はパンチユニット40のシート搬送方向上流側に一体的に設けられた横レジセンサユニットであり、この横レジセンサユニット41は複数の、本実施の形態においては、5つの透過センサである横レジセンサ41a〜41eを有している。
ここで、第1横レジセンサ41aは、シートの先端及び後端を検知するためのものであり、第2〜第5横レジセンサ41b〜41eはシートの側端を検知するためのものである。この側端検知手段としての、例えば第2〜第5横レジセンサ41b〜41eは、装置本体Aから排出されるシートPのサイズ(B5,B5R,A4,A4R)に応じてシートPの側端を検知できる位置に配置されている。
そして、これら各横レジセンサ41a〜41eからの検知信号は図6に示す制御手段として例えばCPU200に入力されるようになっている。この検知信号に基づき、CPU200は穿設動作を行う。さらに、パンチユニット40に搬送されるシートPの斜行量の検知を行うと共に、シートPの斜行量に基づいて横レジモータ42を制御してパンチユニット40の移動量を補正するようにしている。
ここで、このようにシートPの斜行量に基づいてパンチユニット40の移動量を補正することにより、シートPが斜行した場合でも、適切な位置にパンチ穴を穿設することができる。
CPU200は、内部に後述する図11〜図14に示すフローチャートに対応する制御プログラム等を記憶したROM200a及び演算部200bを備えている。なお、この演算部200bは、シートの折り部分が通過してからパンチユニット40(横レジセンサユニット41)が移動を開始してシートの側端を検知するのに要する時間を演算するものである。また、パンチユニット40(横レジセンサユニット41)が移動を開始してから横レジセンサ41a〜41eによりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間を演算するものである。
また、CPU200には、横レジホームポジション(HP)センサ43、第1〜第5横レジセンサ41a〜41eの他、各種のセンサが電気的に接続されている。さらに、既述したパンチモータ40f、横レジモータ42、搬送モータ211、折り搬送モータM1の他、各種モータ、ソレノイド等が接続されている。
そして、第1〜第5横レジセンサ41a〜41e等の各種センサ、紙サイズ信号等の情報に基づき、制御プログラムを実行して横レジモータ42等の各種モータ、ソレノイド等を駆動制御する。なお、パンチユニット40に設けられ、シートPを搬送する搬送ローラ44(図3参照)も搬送モータ211により駆動される。
また、CPU200は、シート処理装置119Aおよび複写機本体Aとの通信を行う。さらに、各モータに対しては、それぞれ制御入力パルス、あるいは回転量を検出するエンコーダ入力によって移動量、速度等を制御している。なお、本実施の形態において、パンチ動作制御の種類として、パンチ生産性重視制御と、パンチ穴位置精度重視制御とがあり、この制御の選択を図6に示すスイッチ90により行うようにしている。
次に、CPU200によるパンチ動作制御について説明する。
まず、通常のシートに対するパンチ動作制御である普通紙制御について説明する。なお、この普通紙制御が、生産性を重視するパンチ生産性重視制御である。
図7の(a)は、通常のシートPの先端が後端検知センサとして作用する横レジセンサ41a(以下、後端検知センサという)に達した時の図である。なお、以下、一番外方に位置する横レジセンサ41eによりシートPの側端を検知する場合について説明する。このとき、パンチユニット40は、横レジセンサ41eがシートPの側端を検知することのない待機位置(ホームポジション)に位置している。
そして、後端検知センサ41aがオンとなると、シートPを搬送方向に所定距離を搬送した後、横レジモータ42の駆動によりパンチユニット40を矢印c方向に移動させる。これにより、横レジセンサ41eがシートPの側端に徐々に近づき、やがて図7の(b)に示すようにシートPの側端を検知する。
次に、さらに横レジモータ42を駆動してパンチ穴穿設位置が、図8の(a)に示すシートPの所望の位置になるようパンチユニット40を所定距離だけ移動させる。そして、図8の(b)に示すように、シートPの後端が後端検知センサ41aで検知されてから所定距離を搬送した後、シートPを停止し、パンチ穴を穿設する。
このような制御を行うことにより、パンチ穴穿設位置精度を向上させている。なお、このようにパンチ穴が穿設された後、シートPは搬送ローラ44(図3参照)により、フィニシャ本体119に搬送される。
次に、Z折りされたシートに対するパンチ動作について説明する。このZ折りされたシートに対する制御が、パンチ穴の位置精度を重視するパンチ穴位置精度重視制御である。
図9の(a)は、一端部がZ状に折られた折り部分を有するシートPの先端を後端検知センサ41aで検知したところを示している。ここで、このシートPは折りずれが生じた折り部分Paを有している。このため、この後、普通紙の制御と同様にパンチユニット40を矢印c方向に移動させると、既述した図15の(b)に示すようにシートの折りずれが生じた折り部分Paをシート側端として検知してしまう。そして、このようにシートの折りずれが生じた折り部分Paをシート側端として検知した場合には、パンチ穴穿設位置ずれが発生する。
そこで、パンチ部Cでは、パンチ穴穿設位置ずれが発生しないよう、折りずれが生じた折り部分Paが通過してからパンチユニット40を矢印c方向に移動させるパンチ横レジ動作を行うようにしている。これにより、折りずれが生じた折り部分Paをシート側端として検知しないようにしている。
このため、本実施の形態では、シートPの先端を後端検知センサ41aで検知した後、パンチ横レジ動作を行なう前に、図9の(b)に示すように、折り部分Paを通過させるよう[折り後のシート長÷2+10mm]だけシートPを搬送するようにしている。
なお、このように折り部分Paを通過させた後、パンチ横レジ動作を行なうようにすると、横レジセンサ41eがシートPの側端を検知する位置に達する前に、シートPの後端が横レジセンサ41eを通過してしまう場合がある。ここで、このようにシートPが横レジセンサ41eに検知されることなく通過してしまうと、横レジセンサ41eがシート側端を検知できない。
このため、パンチ横レジ動作中は、横レジセンサ41eがシート側端を確実に検知することができるよう、シートPの搬送速度を通常よりも遅くし、シートPが横レジセンサ41eを通過する時間を長くするようにしている。
なお、本実施の形態において、シート搬送手段の一例としての搬送ローラ44、共通搬送ローラ137、入り口ローラ121、第1排紙ローラ126の搬送速度を、[(折り後のシート長÷2)+10mm]÷パンチ横レジ動作に要する最大時間]としている。
そして、図9の(a)に示すようにシートPの先端を後端検知センサ41aが検知すると、CPU200は、搬送モータ211、折り搬送モータM1を制御し、共通搬送ローラ137、入り口ローラ121、第1排紙ローラ126を、この演算搬送速度に変速する。
この後、このような演算搬送速度でシートPを搬送し、少なくとも折り部分Paが横レジセンサ41eを通過した後、横レジモータ42の駆動によりパンチユニット40を矢印c方向に移動させる。これにより、横レジセンサ41eがシートPの側端に徐々に近づき、やがて図10の(a)に示すようにシートPの折り部分以外のシートが重なっていない部分の側端を検知する。
次に、さらに横レジモータ42を駆動してパンチ穴穿設位置が、シートPの折り部分と反対側の後端部の、所望の位置になるようパンチユニット40を所定距離だけ移動させる。そして、図10の(b)に示すように、シートPの後端が後端検知センサ41aで検知されてから所定距離を搬送した後、シートPを停止し、パンチ穴を穿設する。そして、このような制御を行うことにより、パンチ穴穿設位置精度を向上させている。
次に、これらのパンチ動作制御について、図11〜図14のフローチャートを用いて説明する。
まず、図11に示すように、パンチ制御が開始されると、パンチ穴が穿設されるシートがZ折りされたシートか否かをスイッチ90により判断する(1001)。そして、例えばスイッチ90のONによりパンチ穴を穿設するシートがZ折りシートと判断した場合(1001のY)、パンチ穴位置精度重視制御であるパンチZ折りシート制御を開始する(1002)。
なお、例えばスイッチ90のOFFによりシートがZ折りシートでなく通常紙と判断した場合(1001のN)、パンチ生産性重視制御制御であるパンチ普通紙制御を開始する(1003)。そして、いずれかの制御が終了すると、パンチ制御が終了する。
次に、パンチ普通紙制御について図12を用いて説明する。
まず、パンチ普通紙制御が開始されると、既述した図7の(a)に示すように、複写機本体Aから排出されるシートPの先端を後端検知センサ41aが検知されるのを待つ(1102)。そして、シートPの先端を後端検知センサ41aが検知すると(1102のY)、生産性に影響が無い範囲で横レジ動作開始タイミングを極力遅くするために、シートPが、搬送方向長さ−182mmの距離だけ搬送されるのを待つ(1103)。
この後、シートが搬送方向長さ−182mmの距離だけ搬送されると(1103のY)、横レジ動作開始のタイミングとなり、後述する図14に示す横レジセンサ選択処理により使用する横レジセンサを選択する(1104)。なお、本実施の形態においては、既述したように横レジセンサ41eによりシートの側端を検知するものとする。
次に、横レジモータ42の正回転動作を開始し(1105)、パンチユニット40を図7の(a)に示す矢印c方向に移動させる。このようにパンチユニット40を移動させることにより、やがて図7の(b)に示すように、横レジセンサ41eによってシートPの側端が検知される(1106のY)。
そして、このようにシートPの側端が検知されると(1106のY)、パンチユニット40を残り距離だけ移動させた後、横レジモータ42を停止する(1107)。これにより、シートPの幅方向のパンチ穴穿設位置が保証される。
次に、このような横レジ動作の終了後、継続搬送中であるシートPの後端を後端検知センサ41aにより検知するのを待つ。そして、シートPの後端を後端検知センサ41aが検知すると(1108のY)、シートPの搬送方向に対するパンチ穴位置精度を出すため、搬送モータ211、折り搬送モータM1を、残り距離移動分だけ駆動して停止させる(1109)。
この後、シートPのパンチ穴位置が確定したらパンチモータ40fを駆動してパンチ穴あけ動作を開始し(1110)、パンチ穴あけ動作が終了したら(1111のY)、パンチ普通紙制御を終了する。
次に、パンチZ折り紙制御について図13を用いて説明する。
まず、パンチZ折り制御が開始されると、パンチ普通紙制御と同様に既述した図7の(a)に示すように、複写機本体Aから排出されるシートPの先端を後端検知センサ41aが検知されるのを待つ(1202)。
シートPの先端を後端検知センサ41aが検知すると(1202のY)、次に演算部200bにより、既述したようにシートPの折り部分Paが通過してからパンチユニット40が移動を開始してシートの側端を検知するのに要する時間を演算する。この後、パンチユニット40が移動を開始してから横レジセンサ41a〜41eによりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間を演算する。
そして、CPU200は、演算部200bの演算結果に基づき、シートの折り部分Paが通過してからシートの側端を検知するのに要する時間の方が、シート側端が検知されることなくシートPが通過する時間よりも短くなるようにシート搬送速度を減少させる。
具体的には、演算部200bにより、[Z折り後のシート長−10)÷横レジ動作最大時間]の演算速度を演算する。そして、搬送モータ211及び折り搬送モータM1を制御し、搬送ローラ44、共通搬送ローラ137、入り口ローラ121、第1排紙ローラ126の搬送速度を、[Z折り後のシート長−10)÷横レジ動作最大時間]の演算搬送速度に変速する(1203)。
そして、この後、シートPの折り部分Paが通過したことを検知するための通過検知手段の一例としての後端検知センサ41aがシートPの先端を検知してから、シートが、Z折り後のシート長÷2+10mm分搬送されるのを待つ(1204)。
この後、シートが、Z折り後のシート長÷2+10mm分搬送されると(1204のY)、即ち折り部分Paが通過すると、横レジ動作開始のタイミングとなり、後述する図14に示す横レジセンサ選択処理により使用する横レジセンサを選択する(1205)。なお、本実施の形態においては、既述したように横レジセンサ41eによりシートの側端を検知するものとする。
次に、シートの側端位置を検知するようパンチユニット40(横レジセンサユニット41)を幅方向に移動させる移動手段の一例としての横レジモータ42の正回転動作を開始し(1206)、パンチユニット40を図7の(a)に示す矢印c方向に移動させる。このようにパンチユニット40を移動させることにより、やがて図7の(b)に示すように、横レジセンサ41eによってシートPの側端が検知される(1207のY)。
そして、このようにシートPの側端が検知されると(1207のY)、パンチユニット40を残り距離だけ移動させた後、横レジモータ42を停止する(1208のY)。これにより、シートPの幅方向のパンチ穴穿設位置が保証される。
次に、このような横レジ動作の終了後、継続搬送中であるシートPの後端を後端検知センサ41aにより検知するのを待つ。そして、シートPの後端を後端検知センサ41aが検知すると(1209のY)、シートPの搬送方向に対するパンチ穴位置精度を出すため、搬送モータ211及び折り搬送モータM1を、残り距離移動分だけ駆動して停止させる(1210)。
この後、シートPのパンチ穴位置が確定したらパンチモータ40fを駆動してパンチ穴あけ動作を開始し(1211)、パンチ穴あけ動作が終了したら(1212のY)、パンチ穴位置重視制御を終了する。なお、パンチ穴の穿設が終了した後、搬送モータ211及び折り搬送モータM1の搬送速度を通常の速度に戻す。
次に、既述した横レジセンサ選択制御について図14のフローチャートで説明する。
横レジセンサ選択制御が開始されると、4つの横レジセンサ41b〜41eのうちから、パンチ穴が穿設されるシートの幅方向の長さに応じてシートの側端位置を検知するための横レジセンサ41b〜41eを選択する。
ここで、シート幅は、200mm未満(1302のY)、200mm以上220.9mm未満(1302のN,1303のY)、220.9mm以上268mm未満(1303のN,1304のY)、268mm以上(1303のN)に分けられる。
そして、シート幅が200mm未満(1302のY)の場合には、横レジセンサ41bが選択され、この横レジセンサ41bを発光させる(1305)。シート幅が200mm以上220.9mm未満(1302のN,1303のY)の場合には、横レジセンサ41cが選択され、この横レジセンサ41cを発光させる(1306)。
シート幅が220.9mm以上268mm未満(1303のN,1304のY)の場合には、横レジセンサ41dが選択され、この横レジセンサ41dを発光させる(1307)。シート幅が268mm以上(1303のN)の場合には、横レジセンサ41eが選択され、この横レジセンサ41eを発光させる(1308)。なお、これら横レジセンサ41b〜41eの選択に伴い、横レジセンサ41b〜41eに対応した不図示の受光部も選択される。
このように、横レジセンサ41b〜41eによるシートの側端検知動作を、シートの折り部分以外のシートが重なっていない部分で行うようにすることにより、折られたシートも折らないシートと同等のパンチ穴位置精度を得ることができる。この結果、特別な機構を設けることなく、折られたシートのパンチ穴位置精度を向上させることができる。
なお、これまでの説明においては、パンチユニット40(横レジセンサユニット41)を幅方向に移動させることによりシートPの側端位置を検知したが、本発明は、これに限らない。
例えば、シートの側端位置を横レジセンサユニット41が検知するようシートを幅方向に移動させるシート移動手段を設け、シートの折り部分が通過した後、シート移動手段によりシートを横レジセンサユニット41に向けて幅方向に移動させるようにしても良い。なお、このように構成した場合も、シートの折り部分が通過した後、横レジセンサユニット41によるシートの側端検知が可能となるようシート搬送手段のシート搬送速度を減少させるよう制御する必要が生じる。
この場合、演算部200bは、シートの折り部分が通過してから幅方向に移動したシートの側端を横レジセンサ41b〜41eが検知するのに要する時間及び横レジセンサ41b〜41eによりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間を演算する。
そして、CPU200は、この演算結果に基づき、シートの折り部分が通過してから幅方向に移動したシートの側端を検知するのに要する時間の方が、シート側端が検知されることなくシートが通過する時間よりも短くなるようにシート搬送速度を減少させる。
このように構成することにより、シートを横レジセンサユニット41に向けて幅方向に移動させるようにしても折られたシートも折らないシートと同等のパンチ穴位置精度を得ることができる。
本発明を適用し得る画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図。 上記複写機に接続されたシート処理装置に設けられた折りユニットのZ折りの動作を説明する図。 上記シート処理装置の構成を説明する図。 上記シート処理装置のパンチ部に設けられたパンチユニットの縦断側面図。 上記パンチユニットの平面図。 上記シート処理装置の制御ブロック図。 上記パンチユニットの普通紙に対するパンチ動作を説明する第1の図。 上記パンチユニットの普通紙に対するパンチ動作を説明する第2の図。 上記パンチユニットのZ折りシートに対するパンチ動作を説明する第1の図。 上記パンチユニットのZ折りシートに対するパンチ動作を説明する第2の図。 上記パンチユニットのパンチ制御選択動作を表すフローチャート。 上記パンチユニットのパンチ生産性重視制御を表すフローチャート。 上記パンチユニットのパンチ穴位置重視制御を表すフローチャート。 上記パンチユニットの横レジセンサ選択制御を表すフローチャート。 従来のパンチユニットのZ折りシートに対するパンチ動作を説明する第1の図。 従来のパンチユニットのZ折りシートに対するパンチ動作を説明する第2の図。
符号の説明
A 複写機本体
C パンチ部
M1 折り搬送モータ
P シート
Pa 折り部分
40 パンチユニット
41 横レジセンサユニット
41a〜41e 横レジセンサ
42 横レジモータ
44 搬送ローラ
100 複写機
101B 画像形成部
119A シート処理装置(フィニッシャ)
119 シート処理装置本体
121 入り口ローラ
126 第1排紙ローラ
137 共通搬送ローラ
201 折りユニット
200 CPU
211 搬送モータ

Claims (8)

  1. 一端部に折り部分を有するシートの他端部にパンチ手段によりパンチ穴を穿設するシート処理装置において、
    シートを前記パンチ手段によるパンチ穴穿設位置に搬送するシート搬送手段と、
    前記シート搬送手段により搬送されているシートの、前記パンチ手段によるパンチ穴穿設位置の基準となるシート搬送方向と直交する幅方向の側端位置を検知する側端検知手段と、
    を備え、
    前記側端検知手段によるシートの側端検知動作を、シートの折り部分以外のシートが重なっていない部分で行うことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記シートの側端位置を検知するよう前記側端検知手段を幅方向に移動させる移動手段と、
    前記シートの折り部分が通過したことを検知するための通過検知手段と、を備え、
    前記通過検知手段によりシートの折り部分の通過を検知した後、前記移動手段により前記側端検知手段を幅方向に移動させることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記シートの折り部分が通過した後、前記側端検知手段によるシートの側端検知が可能となるよう前記シート搬送手段のシート搬送速度を減少させることを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
  4. 前記シートの折り部分が通過してから前記側端検知手段が幅方向に移動してシートの側端を検知するのに要する時間及び前記側端検知手段が移動を開始してから前記側端検知手段によりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間を演算する演算部を備え、
    前記演算部の演算結果に基づき、前記シートの折り部分が通過してから前記側端検知手段が幅方向に移動してシートの側端を検知するのに要する時間の方が前記側端検知手段が移動を開始してから前記側端検知手段によりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間よりも短くなるようにシート搬送速度を減少させることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  5. 前記シートの側端位置を前記側端検知手段が検知するようシートを幅方向に移動させるシート移動手段と、
    前記シートの折り部分が通過したことを検知するための通過検知手段と、を備え、
    前記通過検知手段によりシートの折り部分の通過を検知した後、前記シート移動手段によりシートを幅方向に移動させることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  6. 前記シートの折り部分が通過した後、前記側端検知手段によるシートの側端検知が可能となるよう前記シート搬送手段のシート搬送速度を減少させることを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
  7. 前記シートの折り部分が通過してから前記側端検知手段が幅方向に移動したシートの側端を検知するのに要する時間及び前記側端検知手段が移動を開始してから前記側端検知手段によりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間を演算する演算部を備え、
    前記演算部の演算結果に基づき、前記シートの折り部分が通過してから前記側端検知手段が幅方向に移動したシートの側端を検知するのに要する時間の方が前記側端検知手段が移動を開始してから前記側端検知手段によりシート側端が検知されることなくシートが通過する時間よりも短くなるようにシート搬送速度を減少させることを特徴とする請求項6記載のシート処理装置。
  8. 画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートにパンチ手段によりパンチ穴を穿設する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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