JP2009100986A - マットレス用クッション材及びマットレス - Google Patents
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Abstract
【課題】貫通孔の加工をすることなく優れた通気性を有し、弾性フィルムの積層を必要とせずに十分なクッション性を有し、しかもソフトな弾性を有するマットレス用のクッション材を提供する。
【解決手段】表皮材内に収容してマットレスを形成するクッション材であって、人体側に位置する第1層フォーム12と下側に位置する第2層フォーム14とが積層されており、第1層軟質フォーム12と第2層軟質フォーム14は、同一配列の凹凸を有するプロファイル加工がされたものであり、第1層軟質フォーム12と第2層軟質フォーム14とは凹凸の山(16、18)にて接着、積層されているマットレス用クッション材10とする。
【選択図】図1
【解決手段】表皮材内に収容してマットレスを形成するクッション材であって、人体側に位置する第1層フォーム12と下側に位置する第2層フォーム14とが積層されており、第1層軟質フォーム12と第2層軟質フォーム14は、同一配列の凹凸を有するプロファイル加工がされたものであり、第1層軟質フォーム12と第2層軟質フォーム14とは凹凸の山(16、18)にて接着、積層されているマットレス用クッション材10とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、感触に優れ、むれ難く、しかも寝心地が良好で快適なマットレス用クッション材並びに該クッション材を使用したマットレスに関するものであり、マットレス用クッション材は、具体的には袋状表皮材に収容する積層軟質ポリウレタンフォームに関するものである。本発明のクッション材を使用したマットレスは、一般家庭用、病院用及びホテルのベッド等における使用に好適である。
マットレスのクッション材としては、軟質ポリウレタンフォームが一般的に使用されており、より優れた特性を得るために2層構造としたマットレス用クッション材が公知である(例えば特許文献1、2など)。
特許文献1に開示されたマットレスクッション材は、2層の軟質ポリウレタンフォームが積層されたものである。特許文献1には、上層軟質フォームと下層軟質フォームが共にプロファイル加工されており、上層は低反発の軟質フォームであり、下層軟質フォームの凹凸が床面に接するように構成されており、通気性向上のために厚さ方向に貫通孔が多数形成されている。
特許文献2に開示されたマットレスクッション材は、特許文献1と同様に上層軟質フォームと下層軟質フォームが共にプロファイル加工され、該2層の軟質ポリウレタンフォームが積層されたものであり、上層と下層のプロファイル加工の凹凸面を、上層の凸部を下層の凹部に対向させて互いの凹部を凸部で充填すると共に間に弾性フィルムを挟んで積層したものである。
しかし、特許文献1に開示されたマットレス用クッション材は、通気性確保のために厚さ方向に貫通孔を形成する必要があり、製造の工数が多く、また特許文献2に開示されたマットレスはクッション性には優れているが、上層と下層の間に弾性フィルムが存在するために厚さ方向の通気性が十分ではなく、材料費も積層に要する工数も多い。
本発明は、少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォームが積層された上記公知技術の問題点に鑑みて、貫通孔の加工をすることなく優れた通気性を有し、弾性フィルムの積層を必要とせずに十分なクッション性を有し、しかもソフトな弾性を有するマットレス用のクッション材を提供することを目的とする。
本発明のクッション材は、表皮材内に収容してマットレスを形成するクッション材であって、
人体側に位置する第1層フォームと下側に位置する第2層フォームとが積層されており、
前記第1層軟質フォームと第2層軟質フォームは、同一配列の凹凸を有するプロファイル加工がされたものであり、
前記第1層軟質フォームと第2層軟質フォームとは前記凹凸の山にて接着、積層されていることを特徴とする。
人体側に位置する第1層フォームと下側に位置する第2層フォームとが積層されており、
前記第1層軟質フォームと第2層軟質フォームは、同一配列の凹凸を有するプロファイル加工がされたものであり、
前記第1層軟質フォームと第2層軟質フォームとは前記凹凸の山にて接着、積層されていることを特徴とする。
上記構成のクッション材は貫通孔の加工をすることなく優れた通気性を有し、弾性フィルムの積層を必要とせずに十分なクッション性を有し、しかもソフトな弾性を有するマットレス用のクッション材である。
即ち、第1層軟質フォームと第2層軟質フォームとを同一配列の凹凸を有するプロファイル加工とし、該プロファイル加工の凹凸の山にて接着、積層する構成により、人体の荷重がかかってもプロファイル加工の谷同士の間に空隙が確保されやくすく、また就寝時の使用者の寝返りごとに人体の端部近傍からクッション材の端部に連通して開口する大きな空気流通路が形成される結果、人体からマットレスの厚さ方向に浸透した水分が該空気流通路を通じて迅速に外部に排出され、極めて通気性、快適性に優れたクッション材となる。また山同士の接着部は人の就寝時において指圧効果を奏するために快適なマットレスを形成することができる。
上述のクッション材においては、前記第1層軟質フォームは、25%硬さが40N/314cm2以下かつ通気度が3.0cfm(通気度1.0cfm=28.2L/min)以上であり、前記第2層軟質フォームは、25%硬さが150N/314cm2以上かつ通気度が3.0cfm以上であることが好ましい。
係る構成のクッション材を使用すると、初期のタッチの感触が良好であり、人の就寝時においては、下層となる第2層軟質フォームの弾性が良好なクッション性を発揮する。また人体側となる第1層軟質フォームの通気性が高いために厚さ方向への水分の通過と凹部により形成される通気路を通じた空気の移動による該水分の排出作用によりむれの少ない快適なマットレスが得られる。第2層軟質フォームの通気度も3.0cfm(84.6L/min)以上であることが好ましい。係る構成によれば、クッション材の厚さ方向の通気性がさらに向上して快適なマットレスが得られる。
上記のマットレス用クッション材においては、前記第1層軟質フォームの凹凸の山の高さと前記第2層軟質フォームの凹凸の山の高さが異なることが好ましい。
係る構成によれば、とりわけ通気性の高いクッション材を形成することができる。特に硬さの低い軟質フォーム層の山の高さを高くすることにより、該フォームが人の就寝により圧縮された場合でも、谷同士の間に空隙が形成されやすく、マットレスの通気性がより確実に確保される。
本発明のクッション材を構成する第1層軟質フォーム及び第2層軟質フォームとしては、公知の連続気泡軟質ポリウレタンフォームを使用することができる。市販の軟質ポリウレタンフォームを使用してもよい。
上記のクッション材においては、前記第1層軟質フォームは、ポリオール化合物を含むポリオール成分とポリイソシアネート化合物とを反応させて得られる連続気泡軟質ポリウレタンフォームであり、前記ポリオール化合物は、平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物(A)と平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物(B)を含み、
前記ポリエーテルポリオール化合物(A)の含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることが好ましい。
前記ポリエーテルポリオール化合物(A)の含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることが好ましい。
係る構成の連続気泡軟質ポリウレタンフォームはしっとりした感触とソフトな弾性を有する感触とを併せ持つ優れた感触を有するフォームであり、優れた吸放湿性を有するためにより感触、快適性に優れたマットレスを得ることができる。
上記の第1層軟質フォームにおいては、前記ポリオール化合物は、さらにポリエーテルポリオール化合物として平均官能基数2〜4、水酸基価が300〜500mgKOH/g,より好ましくは350〜450mgKOH/gの低分子量ポリエーテルポリオール化合物(C)をポリオール化合物100重量部中に5〜15重量部含有することが好ましい。
係る構成により、ソフトな感触を有しつつ高密度、高通気度で反発弾性率が高い連続気泡軟質ポリウレタンフォームからなる上層たる第1層軟質フォーム層をより確実に形成することができる。
ポリエーテルポリオール化合物(C)は、ポリエーテルポリオール化合物(A)ないし(B)の一部を置き換えることにより配合する。平均官能基数2〜4、水酸基価が300〜500mgKOH/gの低分子量ポリエーテルポリオール化合物(C)は、硬質ポリウレタンフォーム用のポリオール化合物であり、通常軟質ポリウレタンフォームには使用されないものであるが、係るポリオール化合物を一部使用することにより前述の特性を有する軟質ポリウレタンフォームが得られる。低分子量ポリエーテルポリオール化合物(C)は、プロピレンオキサイドの重合体であることが好ましい。
上述のポリオール化合物は、周知の方法により製造することができる。即ち、エチレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールを開始剤として、プロピレンオキサイドのみ、もしくはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを、加圧下に必要に応じて触媒を使用して反応させる方法が例示される。
上記のクッション材においては、第1層軟質フォームを構成する連続気泡軟質ポリウレタンフォームは、ポリウレタンを構成するポリオール化合物中のエチレンオキサイド重合単位が25〜80重量%であることが好ましく、35〜65重量%であることが、吸放湿性と他の特性のバランスがよく、より好ましい。
係る構成のクッション材は、第1層軟質フォームを構成する連続気泡軟質ポリウレタンフォームが、連続気泡による通気性に加えて、ポリウレタンを構成するポリオール化合物中のエチレンオキサイド重合単位の割合が多いためにマットレスの使用時に人体から放散される水分を効果的に吸収すると共に不使用時や乾燥時には吸収した水分を急速に放出する優れた吸放湿性を有するために、極めて快適なクッション材である。
第1層軟質フォームの密度(コア密度)は20〜50kg/m3であることが好ましい。20kg/m3未満の場合、所定の硬さを得ることが難しくなり、50kg/m3を超えるとマットレスの軽量性が低下する。第1層軟質フォームは、密度が40kg/m3以下であることがより好ましい。
第1層軟質フォームの25%硬さの下限値は特に限定されないが、硬さが低すぎる場合には下層の感触が伝わって感触が低下する場合があるため、10N/314cm2以上であることが好ましく、20N/314cm2以上であることがより好ましい。また第1層軟質フォームの反発弾性率は30%以上であることが好ましい。第1層軟質フォームの反発弾性率が30%未満の場合には体圧分散には適しているがソフト感が低下する。第1層軟質フォームの反発弾性率は高い方が好ましいが、50%を超えるものを製造することは難しい。
第2層軟質フォームの特性は特に限定されるものではないが、軽量性、クッション性を考慮すると、反発弾性率は20%以上であることが好ましく、25〜80%であることがより好ましい。第2層軟質フォームの密度は15〜40kg/m3であることが好ましく、15〜35kg/m3であることがより好ましい。第1層軟質フォーム並びに第2層軟質フォームの通気度の上限は一般の高通気性軟質ポリウレタンフォームと同程度である。第1層軟質フォーム並びに第2層軟質フォームの密度は共に40kg/m3以下であることがより好ましく、係る構成によれば特に軽量性に優れたマットレスが得られる。
軟質ポリウレタンフォームの硬さは、例えばフォームを構成するポリウレタン重合体におけるイソシアネート化合物単位の重量比率により調整することができ、密度は発泡剤の添加量により調整することができる。
図1は、本発明のクッション材の好適な実施形態を例示した部分斜視図であり、図2は断面図である。クッション材10は、上層の人体側となる連続気泡軟質ポリウレタンフォーム層である第1層軟質フォーム12と下層側(使用時における床側層)となる第2層軟質フォーム14とからなる2層構造の複層構造を有する。第1層軟質フォームと第2層軟質フォームは、いずれも同一配列の凹凸を有し、凹凸の山同士を接着して積層されている。即ち第1層軟質フォームの凹凸の山16と第2層軟質フォームの山18とが接着され、第1層軟質フォームの凹凸の谷部20と第2層軟質フォームの凹凸の谷部22によりクッション材に連続した空隙が形成されている。凹凸が同一配列であるということは、このように第1層軟質フォームと第2層軟質フォームのプロファイル加工の山同士の間隔が同じであって、接着可能であることを意味する。
プロファイル加工の凹凸の配列は特に限定されるものではないが、山の間隔は10〜100mmであることが好ましく、20〜80mmであることがより好ましい。第1層軟質フォーム12の山の高さh1(谷底から山の頂上までの間隔)並びに第2層軟質フォーム14の山の高さh2は、いずれも5〜100mmであることが好ましく、10〜50mmであることがより好ましい。第1層軟質フォームの凹凸の山の高さと前記第2層軟質フォーの凹凸の山の高さを異なったものとする場合、h1とh2の差は5mm以上であることが好ましく、10〜50mmであることがより好ましい。第1層軟質フォームの厚さ(t1)と第2層軟質フォームの厚さ(t2)は特に限定されないが、いずれも10〜100mm,より好ましくは20〜60mmである。
軟質ポリウレタンフォームのプロファイル加工は、規則的に配設された突起を有する2本のロールの間に軟質ポリウレタンフォームを送り込み、圧縮された状態で排出された直後の突起による圧縮歪がある位置でカッターにてスライスすることにより行われることは周知である。従って、凹凸は通常片面のみに形成される。プロファイル加工の凹凸の山の高さは、ロール間隔の調整やロールの突起の高さの変更により変更することができる。
第1層軟質フォームと第2層軟質フォームのプロファイル加工の凹凸の山同士の接着は、接着剤を使用した公知の方法により行うことができる。接着剤としては、乾燥後の皮膜が弾性を有するものを使用することが好ましく、ポリウレタン系接着剤、ポリクロロプレンゴム等のゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤等を例示することができる。これらの接着剤は、ホットメルト型、エマルジョン型、溶剤型などとして使用することができる。
(第1層軟質フォームの製造例)
第1層軟質フォームを構成する軟質ポリウレタンフォームを形成するポリオール組成物は、3官能で、水酸基価が52mgKOH/gのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合ポリエーテルポリオールEP505SNB(EO=72重量%;三井タケダケミカル)60重量部、3官能で、水酸基価が56mgKOH/gのプロピレンオキサイド重合体ポリエーテルポリオールPPG−3000(ダウケミカル)30重量部、及び水酸基価が400mgKOH/gのプロピレンオキサイド重合体の3官能低分子量ポリオール化合物GR−09(三井タケダケミカル)10重量部からなるポリオール化合物(ポリオール化合物の全量100重量部:エチレンオキサイド含有率=52重量%)に触媒としてTEDA L33(東ソー)1.5重量部、整泡剤SF2904(東レダウコーニングシリコン)3重量部、発泡剤である水を1.2重量部混合して調製した。
第1層軟質フォームを構成する軟質ポリウレタンフォームを形成するポリオール組成物は、3官能で、水酸基価が52mgKOH/gのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合ポリエーテルポリオールEP505SNB(EO=72重量%;三井タケダケミカル)60重量部、3官能で、水酸基価が56mgKOH/gのプロピレンオキサイド重合体ポリエーテルポリオールPPG−3000(ダウケミカル)30重量部、及び水酸基価が400mgKOH/gのプロピレンオキサイド重合体の3官能低分子量ポリオール化合物GR−09(三井タケダケミカル)10重量部からなるポリオール化合物(ポリオール化合物の全量100重量部:エチレンオキサイド含有率=52重量%)に触媒としてTEDA L33(東ソー)1.5重量部、整泡剤SF2904(東レダウコーニングシリコン)3重量部、発泡剤である水を1.2重量部混合して調製した。
イソシアネート成分としてTDI−80(2,4−TDI/2,6−TDI=80/20)を使用し、NCO/OH当量比が1/1となるようにポリオール組成物と混合して発泡原液組成物として使用し、スラブ状の軟質ポリウレタンフォームを製造した。得られた軟質ポリウレタンフォームは密度が30kg/m3、通気度が3.0cfm、反発弾性率が30%、25%硬度が30N/314cm2であり、ソフトで柔らかな弾性を有し、優れた感触を有するものであった。この軟質ポリウレタンフォームスラブを裁断して長さ2100mm,幅120mm,厚さ60mmのシートとし、このシートをプロファイル加工して山の高さが30mmの第1層軟質フォーム材料(山の頂上までの厚さ45mm)を得た。
(第2層軟質フォーム)
市販の低密度(22kg/m3)で反発弾性率30%、25%硬度が180N/314cm2の連続気泡軟質ポリウレタンフォーム#22HP(東洋ゴム工業製)を第1層軟質フォームと同じ平面パターンのプロファイル加工をして長さ2100mm,幅120mm,山の高さ20mm,山の頂上までの厚さ35mmの第2層軟質フォーム材料とした。
市販の低密度(22kg/m3)で反発弾性率30%、25%硬度が180N/314cm2の連続気泡軟質ポリウレタンフォーム#22HP(東洋ゴム工業製)を第1層軟質フォームと同じ平面パターンのプロファイル加工をして長さ2100mm,幅120mm,山の高さ20mm,山の頂上までの厚さ35mmの第2層軟質フォーム材料とした。
(マットレスの製造例)
上記の第1層軟質フォーム材料と第2層軟質フォーム材料とをプロファイル加工による凹凸の山同士を接着、積層してクッション材を製造した。接着は市販のポリクロロプレンゴムのトルエン溶液である接着剤を、第2層軟質フォームの山の頂上近傍に塗布し、所定のオープンタイムの後に第1層軟質フォームを接着することにより行った。綿製の生地とポリエステル繊維からなるメッシュ状の生地を縫製して長さ2100mm,幅120mm,厚さ75mmのクッション層を収容可能な袋状の表皮材を製造し、この内部に上記クッション材を収容してマットレスを作製した。メッシュ状の生地は、下面側となるように使用した。このマットレスは、良好なクッション性を有し、しかもソフトな感触を有するとともに長時間使用してもむれのない快適なものであった。
上記の第1層軟質フォーム材料と第2層軟質フォーム材料とをプロファイル加工による凹凸の山同士を接着、積層してクッション材を製造した。接着は市販のポリクロロプレンゴムのトルエン溶液である接着剤を、第2層軟質フォームの山の頂上近傍に塗布し、所定のオープンタイムの後に第1層軟質フォームを接着することにより行った。綿製の生地とポリエステル繊維からなるメッシュ状の生地を縫製して長さ2100mm,幅120mm,厚さ75mmのクッション層を収容可能な袋状の表皮材を製造し、この内部に上記クッション材を収容してマットレスを作製した。メッシュ状の生地は、下面側となるように使用した。このマットレスは、良好なクッション性を有し、しかもソフトな感触を有するとともに長時間使用してもむれのない快適なものであった。
10 クッション材
12 第1層軟質フォーム
14 第2層軟質フォーム
16 第1層軟質フォームの山
18 第2層軟質フォームの山
12 第1層軟質フォーム
14 第2層軟質フォーム
16 第1層軟質フォームの山
18 第2層軟質フォームの山
Claims (6)
- 表皮材内に収容してマットレスを形成するクッション材であって、
人体側に位置する第1層フォームと下側に位置する第2層フォームとが積層されており、
前記第1層軟質フォームと第2層軟質フォームは、同一配列の凹凸を有するプロファイル加工がされたものであり、
前記第1層軟質フォームと第2層軟質フォームとは前記凹凸の山にて接着、積層されていることを特徴とするマットレス用クッション材。 - 前記第1層軟質フォームは、25%硬さが40N/314cm2以下かつ通気度が3.0cfm以上であり、前記第2層軟質フォームは、25%硬さが150N/314cm2以上かつ通気度が3.0cfm以上であることを特徴とする請求項1に記載のマットレス用クッション材。
- 前記第1層軟質フォームの凹凸の山の高さと前記第2層軟質フォーの凹凸の山の高さが異なることを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス用クッション材。
- 前記第1層軟質フォームは、ポリオール化合物を含むポリオール成分とポリイソシアネート化合物とを反応させて得られる連続気泡軟質ポリウレタンフォームであり、前記ポリオール化合物は、平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物(A)と平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物(B)を含み、
前記ポリエーテルポリオール化合物(A)の含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマットレス用クッション材。 - 前記ポリオール化合物は、さらにポリエーテルポリオール化合物として平均官能基数2〜4、水酸基価が300〜500mgKOH/gの低分子量ポリエーテルポリオール化合物(C)をポリオール化合物100重量部中に5〜15重量部含有することを特徴とする請求項4に記載のマットレス用クッション材。
- 表皮材内にクッション材を収容して形成したマットレスであり、前記クッション材は請求項1〜5のいずれかに記載のマットレス用クッション材であることを特徴とするマットレス。
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