JP2007125099A - マットレスクッション材及びその製造方法 - Google Patents

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晃之 澤田
Masahiro Kamata
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Abstract

【課題】表面が平坦であり、内部に硬度の高い凹凸を形成し、初期の風合いがソフトであって指圧効果を有するマットレスクッション材を提供する。
【解決手段】人体側の第1層12と前記第1層に積層された第2層14を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなり、第1層12が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、第1層12と第2層14との積層面においては第2層に複数の凸部16が形成されており、第1層と第2層の界面には、厚さが1〜5mmの前記第1層と第2層の一方の発泡原液組成物が他方のフォームに含浸硬化した高剛性層17を有するマットレスクッション材10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、マットレスクッション材に関するものであり、具体的にはマットレスの表皮材に収容されるクッション材を構成する軟質ポリウレタンフォームに関するものである。
マットレスのクッション材としては、軟質ポリウレタンフォームが一般的に使用されており、より優れた特性を得るために2層構造としたマットレス用クッション材が公知である(例えば特許文献1など)。
特許文献1に開示されたマットレスクッション材は、腰部の沈み込みを抑制しつつ、良好な体圧分散性を有するだけでなく、比較的荷重の大きい腰部と比較的荷重の小さい腕部の混在する領域においても、比較的荷重の小さい腕部の蓐瘡予防効果等の体への抵抗緩和を有するマットレスを得ることを目的としたものであり、2層からなるウレタンフォーム製のマットレス芯材を有するマットレスにおいて、表面層を厚さが10〜30mmで反発弾性率が1〜20%である低反発ウレタンフォーム、または硬さが30〜70Nであるソフトウレタンフォームとし、下面層を、厚さが40〜120mmで硬さが100〜300Nにするとともに、少なくとも頭部・胸部を支持する部分、腰部を支持する部分、脚部を支持する部分の三つの部分から構成するようにし、腰部を支持する部分が、頭部・胸部を支持する部分及び脚部を支持する部分よりも硬い軟質ウレタンフォームであるようにしたものである。
特開2005−111100号公報
特許文献1に開示されたマットレスクッション材としては、人体に接する側にプロファイル加工により凹凸を形成した軟質ポリウレタンフォームを使用したクッション材が示されているが、硬度の異なるフォームを積層する場合には、これらを接着剤にて接着する必要があり、その場合、接着面積を広くする必要があるために、凹凸面は必然的に特許文献1の図3に示されたように表面側(人体側)になる。
本発明は、表面が平坦であり、内部に硬度の高い凹凸を形成し、初期の風合いがソフトであって指圧効果を有するマットレスクッション材を提供することを目的とする。
本発明は人体側の第1層と前記第1層に積層された第2層を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなるマットレスクッション材であって、
前記第1層が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、
前記第1層と第2層との積層面においては前記第2層に複数の凸部が形成されており、
前記第1層と第2層の界面には、厚さが1〜5mmの前記第1層と第2層の一方の発泡原液組成物が他方のフォームに含浸硬化した高剛性層を有することを特徴とする。
上記構成のマットレスクッション材は、表面が平坦であり、内部に硬度の高い凹凸を形成し、初期の風合いがソフトであって指圧効果を有するマットレスクッション材である。「高剛性」とは、軟質ポリウレタンフォームよりも圧縮剛性が高く、フォームを構成するポリウレタン樹脂の剛性程度の剛性を意味する。
上記のマットレスクッション材においては、前記第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームは、通気度(DOW法)が2.5cfm(67.5L/min)以上であることが好ましい。
係る構成のマットレスクッション材はむれが小さく、快適なマットレスを形成するものである。
上記のマットレスクッション材においては、前記第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームを構成するポリオール化合物は、平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Aと平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Bを含み、
前記ポリエーテルポリオール化合物Aの含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることが好ましい。
上記構成の軟質ポリウレタンフォームは、特にソフトな感触を有し、しかもマットレスの使用時に人体から放散される水分を効果的に吸収すると共に不使用時や乾燥時には吸収した水分を急速に放出するので、快適なマットレスを構成するクッション材である。
上記の第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームは、さらにポリエーテルポリオール化合物として平均官能基数2〜4、水酸基価が300〜500mgKOH/gの低分子量ポリエーテルポリオール化合物をポリオール化合物100重量部中に5〜15重量部含有するものであることが好ましい。
係る構成により、ソフトな感触を有しつつ高密度、高通気度で反発弾性率が高い連続気泡軟質ポリウレタンフォームからなる第1層をより確実に形成することができる。
別の本発明は、人体側の第1層と前記第1層に積層された第2層を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなるマットレスクッション材の製造方法であって、
前記第1層が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、前記第2層との積層面に複数の凹部を有しており、
前記凹部を有する前記第1層軟質ポリウレタンフォームを製造する第1層製造工程、前記第1層を金型の上型に配設する第1層配設工程、前記金型の下型に前記第2層を形成する発泡原液組成物を供給し、発泡硬化させて第1層と第2層とが積層されたマットレスを形成する第2層形成工程を有することを特徴とする。
また別の本発明は、人体側の第1層と前記第1層に積層された第2層を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなるマットレスクッション材の製造方法であって、
前記第1層が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、
前記第2層は前記第1層に向かう複数の凸部を有しており、
前記凸部を有する前記第2層軟質ポリウレタンフォームを製造する第2層製造工程、前記第2層を金型の上型に配設する第2層配設工程、前記金型の下型に前記第1層を形成する発泡原液組成物を供給し、発泡硬化させて第1層と第2層とが積層されたマットレスを形成する第1層形成工程を有することを特徴とする。
上記のいずれの製造方法によっても、表面が平坦であり、内部に硬度の高い凹凸を形成し、初期の風合いがソフトであり、第1層と第2層との積層界面において一方の発泡原液組成物が他方に含浸硬化して第1層方向に向かう高剛性の凸部が形成され、指圧効果を有するマットレスクッション材を製造することができる。
上述マットレスクッション材の製造方法においては、前記第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームを構成するポリオール化合物は、平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Aと平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Bを含み、
前記ポリエーテルポリオール化合物Aの含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることが好ましい。
上記構成の製造方法により、特にソフトな感触を有し、しかもマットレスの使用時に人体から放散される水分を効果的に吸収すると共に不使用時や乾燥時には吸収した水分を急速に放出する軟質ポリウレタンフォーム層が人体側に形成できるので、快適なマットレスが構成できる。
上記の製造方法においては、さらにポリエーテルポリオール化合物として平均官能基数2〜4、水酸基価が300〜500mgKOH/gの低分子量ポリエーテルポリオール化合物をポリオール化合物100重量部中に5〜15重量部含有するものであることが好ましい。
係る構成の製造方法により、ソフトな感触を有しつつ高密度、高通気度で反発弾性率が高い軟質ポリウレタンフォーム層を有するマットレスクッション材をより確実に製造することができる。
本発明のマットレスクッション材の第1層を構成する高反発軟質ポリウレタンフォームは、反発弾性率が40%以上のものを使用する。係る高反発軟質ポリウレタンフォームは、例えば、
(a)ポリマーポリオールを使用して製造する周知の方法
(b)平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Aと平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Bとを使用し、より好ましくは、さらに平均官能基数2〜4、より好ましくは2.5〜3.5、水酸基価が300〜500mgKOH/gの低分子量ポリエーテルポリオール化合物を使用して製造する方法
などの製造方法により製造することができる。
第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームは、コア密度(スキン層を除去したフォームの密度)が30〜80kg/mであり、25%硬さが100N/314cm以下、20N/314cm以上であることが好ましい。特に上記(b)の軟質ポリウレタンフォームにおいては、密度は50〜80kg/mであることが好ましい。第2層を構成する軟質ポリウレタンフォームは、マットレス用クッション材として公知の連続気泡の軟質ポリウレタンフォームを使用することができる。
上記(a)のフォームは整泡剤の選択やクラッシング工程を設けることにより通気度を調整することができる。上記(b)の軟質ポリウレタンフォームは、高密度、高通気度で反発弾性率が高い軟質ポリウレタンフォームであり、ポリエーテルポリオール化合物は(a)のフォームに使用するポリマーポリオールを含まない。この連続気泡軟質ポリウレタンフォームは、セルが弱いので破壊されやすく、特にクラッシング工程を設けなくても、一般的な取扱いで所定の通気度が得られ、ソフトな感触を有する軟質ポリウレタンフォームである。
ポリエーテルポリオール化合物は、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の多官能性アルコール系化合物を開始剤とし、これにアルキレンオキサイドを付加させて得られる。
ポリイソシアネート化合物としては、軟質ポリウレタンフォームの製造に通常使用される、イソシアネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系の各種のポリイソシアネート化合物、さらにはこれらポリイソシアネート化合物を変性して得られる変性ポリイソシアネート化合物を使用できる。また、ポリイソシアネート化合物は2種以上を併用してもよい。
上記のポリイソシアネート化合物の具体例としては、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(精製ジフェニルメタンジイソシアネート(p−MDI)やクルードMDI(c−MDI)がある)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートがあげられ、その変性物としては、ポリイソシアネート化合物のプレポリマー型変性体、イソシアヌレート型変性体、ウレア型変性体、カルボジイミド型変性体などがあげられる。これらのなかでも、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートが、反応性が高いこと、低コストであること等の理由で好ましい。トルエンジイソシアネートは、2,4−置換体と2,6−置換体とがあるが、これらの混合物の使用が好ましく、2,4−置換体/2,6−置換体混合比が90/10(TDI−90)〜60/40(TDI−60)の混合物の使用が好適である。ポリオール組成物とポリイソシアネート化合物との反応におけるNCO/OH当量比は、0.9〜1.2であることが好ましい。
本発明の第1層並びに第2層を構成する軟質ポリウレタンフォームの製造方法においては、公知の水、HFC化合物、メチレンクロライドなどから選択される1種以上の発泡剤、第3級アミンなどの触媒、整泡剤を使用し、必要に応じてさらに着色剤、酸化防止剤などの成分を使用する。
軟質ポリウレタンフォームの硬さは、例えばフォームを構成するポリウレタン重合体におけるイソシアネート化合物単位の重量比率により調整することができ、密度は発泡剤の添加量により調整することができる。
図1は、本発明のマットレスクッション材の好適な実施形態を例示した断面図である。マットレスクッション材10は、人体側となる第1層の軟質ポリウレタンフォーム12と下層側の軟質ポリウレタンフォーム14とが積層された構造を有しており、第1層と第2層との積層面においては第2層に複数の凸部16が形成されており、第1層と第2層の界面には、厚さが1〜5mmの第1層12と第2層14の一方の発泡原液組成物が他方のフォームに含浸硬化した高剛性層17が形成されている。図3には、第1層と第2層の界面に形成された高剛性層17を拡大して示した。
凸部16の形状は、指圧効果が奏されるものであれば特に限定されるものではなく、長方形や正方形などの角柱状、半球状、軟質ポリウレタンフォームにおいて周知のプロファイル加工(複数の突起と凹部の組み合わせを有する一対のローラーで押さえつつ軟質ポリウレタンフォームを裁断分割する加工)により形成された凹凸などが例示される。
図2は、本発明のマットレスクッション材の製造方法の一部を例示した斜視図である。開閉自在の上型21と下型23とからなる成形金型20の上型21の成形キャビティーを構成する内面に凸部16を有し、縦、横の寸法が成形キャビティーの寸法に略同じである第2層を構成する軟質ポリウレタンフォーム14が貼付装着されている(第2層配設工程)。下型23の成形キャビティー25に第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームを形成する発泡原液組成物を供給し、上型21を閉鎖して発泡硬化させると第1層の軟質ポリウレタンフォームが形成される(第1層形成工程)。第1層の軟質ポリウレタンフォームの形成の際に、発泡原液組成物が第2層の凸部16を有する面に含浸して硬化し、厚さが1〜5mmの高剛性層が形成される。
上記においては、本願請求項5に記載の発明の実施形態を示したが、先に凹部を有する第1層の軟質ポリウレタンフォームを作製し(第1層製造工程)、該第1層を上型21に装着し(第1層配設工程)、第2層の軟質ポリウレタンフォームを形成する発泡原液組成物を下型23の成形キャビティー25に供給し、上型21を閉鎖して発泡硬化させて第2層の軟質ポリウレタンフォームを形成する(第2層形成工程)と共に第1層と積層する構成としてもよい。この場合、第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームの凹部は、プロファイルカッターにより形成する。
上記図2においては、第1層又は第2層の軟質ポリウレタンフォームを形成する発泡原液組成物を先に形成した第2層又は第1層の軟質ポリウレタンフォームの凹凸面に含浸させて高剛性層を形成する実施形態を示したが、第2層又は第1層の軟質ポリウレタンフォームの凹凸面に他の樹脂液、例えばエマルジョン樹脂液やエポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などの反応硬化性の樹脂液をスプレー法などにより吹き付けて含浸させて高剛性層を形成し、その後残りの軟質ポリウレタンフォーム層を接着などにより積層してマットレスクッション材としてもよい。積層は、上述のように発泡原液組成物を注入して発泡硬化させて行ってもよく、エマルジョン樹脂液や反応硬化性の樹脂液を接着剤として互いに嵌合する凹凸を有する他の軟質ポリウレタンフォーム層を接着して行ってもよい。
(クッション材の製造例)
市販の長さ670mm,幅990mm,厚さ80mmの軟質ポリウレタンフォームであるソフラン#622(東洋ゴム工業)の片面にプロファイルカッターを使用して縦、横60mm,高さ30mmの角柱状の突起を60mm間隔にて縦横に形成して第2層を構成するフォームとし、図2に示したように長さ670mm、幅990mm、深さ100mmの成形キャビティーを有する成形金型の上面に装着した。
第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームを形成するポリオール組成物は、3官能で、水酸基価が52mgKOH/gのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合ポリエーテルポリオールEP505SNB(EO=72重量%;三井タケダケミカル)60重量部、3官能で、水酸基価が56mgKOH/gのプロピレンオキサイド重合体ポリエーテルポリオールPPG−3000(ダウケミカル)30重量部、及び水酸基価が400mgKOH/gの3官能低分子量ポリオール化合物GR−09(三井タケダケミカル)10重量部からなるポリオール化合物に触媒としてTEDA 33LV(東ソー)1.5重量部、整泡剤SF2904(東レダウコーニングシリコン)3重量部、発泡剤である水を1.2重量部を混合して調製した。
イソシアネート成分としてTDI−80(2,4−TDI/2,6−TDI=80/20)を使用し、NCO/OH当量比が1/1となるようにポリオール組成物と混合して発泡原液組成物として使用した。この発泡原液組成物を上記の第2層を装着した成形金型の下型の成形キャビティー内に注入し、上型を閉鎖して発泡硬化させて第1層と第2層とが積層されたマットレスクッション材を成形した。第1層の軟質ポリウレタンフォームは、密度が75kg/m、25%硬さが32N/314cm、通気度が3.8cfm(103L/min)、反発弾性率は42%であった。また第1層と第2層の積層面には、第1層を形成する発泡原液組成物が第2層に含浸して硬化した厚さが3mmの高剛性層が形成された。このクッション材を使用したマットレスは、ソフトな感触の中に適度の指圧効果があり、むれのない快適なものであった。
本発明のマットレスクッション材の好適な実施形態を例示した断面図 本発明のマットレスクッション材の製造方法の一部を例示した斜視図 第1層と第2層の界面に形成された高剛性層17を拡大して示した断面図
符号の説明
10 マットレスクッション材
12 第1層
14 第2層
16 凸部
17 高剛性層

Claims (6)

  1. 人体側の第1層と前記第1層に積層された第2層を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなるマットレスクッション材であって、
    前記第1層が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、
    前記第1層と第2層との積層面においては前記第2層に複数の凸部が形成されており、
    前記第1層と第2層の界面には、厚さが1〜5mmの前記第1層と第2層の一方の発泡原液組成物が他方のフォームに含浸硬化した高剛性層を有することを特徴とするマットレスクッション材。
  2. 前記第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームは、通気度(DOW法)が2.5cfm(67.5L/min)以上であることを特徴とする請求項1に記載のマットレスクッション材。
  3. 前記第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームを構成するポリオール化合物は、平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Aと平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Bを含み、
    前記ポリエーテルポリオール化合物Aの含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレスクッション材。
  4. 人体側の第1層と前記第1層に積層された第2層を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなるマットレスクッション材の製造方法であって、
    前記第1層が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、前記第2層との積層面に複数の凹部を有しており、
    前記凹部を有する前記第1層軟質ポリウレタンフォームを製造する第1層製造工程、前記第1層を金型の上型に配設する第1層配設工程、前記金型の下型に前記第2層を形成する発泡原液組成物を供給し、発泡硬化させて第1層と第2層とが積層されたマットレスを形成する第2層形成工程を有することを特徴とするマットレスクッション材の製造方法。
  5. 人体側の第1層と前記第1層に積層された第2層を備えた少なくとも2層の軟質ポリウレタンフォーム層からなるマットレスクッション材の製造方法であって、
    前記第1層が高反発軟質ポリウレタンフォームであり、
    前記第2層は前記第1層との積層面に複数の凸部を有しており、
    前記凸部を有する前記第2層軟質ポリウレタンフォームを製造する第2層製造工程、前記第2層を金型の上型に配設する第2層配設工程、前記金型の下型に前記第1層を形成する発泡原液組成物を供給し、発泡硬化させて第1層と第2層とが積層されたマットレスを形成する第1層形成工程を有することを特徴とするマットレスクッション材の製造方法。
  6. 前記第1層を構成する軟質ポリウレタンフォームを構成するポリオール化合物は、平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50〜90重量%、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Aと平均官能基数2〜4、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体又はプロピレンオキサイドの重合体であり、エチレンオキサイドの含有率が50重量%以下、水酸基価が30〜70mgKOH/gのポリエーテルポリオール化合物Bを含み、
    前記ポリエーテルポリオール化合物Aの含有量がポリオール化合物100重量部中50〜90重量部であることを特徴とする請求項4又は5に記載のマットレスクッション材の製造方法。
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