JP7220009B2 - 低反発性ポリウレタンフォームの製造方法と低反発性ポリウレタンフォーム用組成物と低反発性ポリウレタンフォーム - Google Patents

低反発性ポリウレタンフォームの製造方法と低反発性ポリウレタンフォーム用組成物と低反発性ポリウレタンフォーム Download PDF

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本発明は、低反発性ポリウレタンフォームの製造方法と低反発性ポリウレタンフォーム用組成物と低反発性ポリウレタンフォームに関する。
枕や衝撃吸収体等のクッション体として、低反発性ポリウレタンフォームが用いられている。
従来、低反発性ポリウレタンフォームの製造方法として、ポリオールに、官能基数1.5~4.5で水酸基価20~70mgKOH/gのポリオールと、官能基数1.5~4.5で水酸基価14~300mgKOH/gのポリオールを用いる方法(特許文献1)、あるいはポリオールに、水酸基数が2~3で水酸基価10~90mgKOH/gのポリエーテルポリオールと、水酸基数が2~3で水酸基価15~250mgKOH/gのポリエーテルポリオールを用いる製造方法(特許文献2)がある。
しかし、従来の低反発性ポリウレタンフォームは、低温域になると急激に硬度が高くなる問題があった。このような硬さについて温度依存性が高いウレタンフォームは、冬場に使用した場合に低温度域でウレタンフォームが硬くなり、折角の低反発性が損なわれてしまう。
特開平11-286566号公報 特開2006-063254号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、低温域で硬度上昇を抑えることができる低反発性ポリウレタンフォームの製造方法と低反発性ポリウレタンフォーム用組成物と低反発性ポリウレタンフォームの提供を目的とする。
第1の態様は、ポリオールとポリイソシアネートを発泡剤及び触媒の存在下で反応・発泡させて低反発性ポリウレタンフォームを製造する方法において、前記ポリオールは、分子量3700~7000、官能基数2~4、水酸基価20~50mgKOH/gのポリエーテルポリオールAと、一官能基数当たりの分子量が800~1200、官能基数2~3、水酸基価40~70mgKOH/gのポリエーテルポリオールBとよりなり、前記ポリオールAと前記ポリオールBの重量比が、ポリオールA:ポリオールB=55:45~90:10であり、前記ポリイソシアネートはMDI系イソシアネートであり、イソシアネートインデックスが60~115であることを特徴とする。
第2の態様は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒を含む低反発性ポリウレタンフォーム用組成物において、前記ポリオールは、分子量3700~7000、官能基数2~4、水酸基価20~50mgKOH/gのポリエーテルポリオールAと、一官能基数当たりの分子量が800~1200、官能基数2~3、水酸基価40~70mgKOH/gのポリエーテルポリオールBとよりなり、前記ポリオールAと前記ポリオールBの重量比が、ポリオールA:ポリオールB=55:45~90:10であり、前記ポリイソシアネートはMDI系イソシアネートであり、イソシアネートインデックスが60~115であることを特徴とする。
第3の態様は、第2の態様の低反発性ポリウレタンフォーム用組成物から得られ、23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下であることを特徴とする低反発性ポリウレタンフォームに係る。
本発明によれば、ポリオールは分子量3700~7000、官能基数2~4、水酸基価20~50mgKOH/gのポリエーテルポリオールAと、一官能基数当たりの分子量が800~1200、官能基数2~3、水酸基価40~70mgKOH/gのポリエーテルポリオールBとよりなり、ポリオールAとポリオールBの重量比が、ポリオールA:ポリオールB=55:45~90:10であり、ポリイソシアネートはMDI系イソシアネートであり、イソシアネートインデックスを60~115としたことにより、23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下である低反発性ポリウレタンフォームを得ることができ、低温域で硬度上昇を抑えることができる。
本発明の低反発性ポリウレタンフォームを一部に有する車両用シートクッションの一例の斜視図である。 図1の2-2断面図である。 図1の3-3断面図である。 本発明の低反発性ポリウレタンフォームを一部に有する車両用シートクッションの他例の断面図である。
本発明の低反発性ポリウレタンフォームの製造方法は、ポリオールとポリイソシアネートを発泡剤及び触媒の存在下で反応・発泡させて低反発性ポリウレタンフォームを得る。
ポリオールは、分子量3700~7000、官能基数2~4、水酸基価20~50mgKOH/gのポリエーテルポリオールAと、一官能基数当たりの分子量が800~1200、官能基数2~3、水酸基価40~70mgKOH/gのポリエーテルポリオールBとで構成される。分子量は、数平均分子量である。
前記ポリエーテルポリオールAは、分子量3700~7000、官能基数2~4、水酸基価20~50mgKOH/gとし、メインポリオールとして使用することにより、主ポリマーのガラス転移点を室温よりも低い温度域に設定することができ、低温域で硬度上昇を抑えることができる。また、ポリエーテルポリオールはポリエステルポリオールと比べて耐加水分解性に優れるため、長期間に渡る湿熱老化性にも優れるため好ましい。前記ポリエーテルポリオールAは、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、シュークロース等の多価アルコールにエチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(PO)等のアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを挙げることができる。なお、前記ポリエーテルポリオールAは一種類に限られず、複数種類用いてもよい。
前記ポリエーテルポリオールBは、一官能基数当たりの分子量が800~1200、官能基数2~3、水酸基価40~70mgKOH/gとしたことにより、従来用いられていた低分子量のポリオールや架橋剤を用いないで、低反発性を実現することができる。前記ポリエーテルポリオールBは、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、シュークロース等の多価アルコールにエチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサイド(PO)等のアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルポリオールを挙げることができる。なお、前記ポリエーテルポリオールBは一種類に限られず、ポリエーテルポリオールB1、B2等、一官能基数当たりの分子量が800~1200のポリエーテルポリオールを複数種類用いてもよい。
前記ポリオールAと前記ポリオールBの重量比は、ポリオールA:ポリオールB=55~90:45~10であり、より好ましくはポリオールA:ポリオールB=60~80:40~20である。ポリオールAの重量比が55未満の場合(すなわちポリオールBの重量比が45より大の場合)には、低反発性ポリウレタンフォームの密度を調整しても、反発弾性、繰り返し圧縮後の反発弾性が20%を超え、低反発性が損なわれる。一方90を超える場合(すなわちポリオールBの重量比が10未満の場合)にはフォームバランスを崩して、フォームの発泡成形性が困難となる。なお、本発明において、低反発性ポリウレタンフォームの密度調整は、発泡剤によって行うことができる。
ポリイソシアネートは、MDI系イソシアネートが好ましい。MDI系イソシアネート(ジフェニルメタンジイソシアネート系イソシアネート)として、具体的には、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’-MDI)、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’-MDI)、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’-MDI)、ジフェニルメタンジイソシアネートとポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの混合物であるポリメリックMDI、これらのウレタン変性体、ウレア変性体、アロファネート変性体、ビウレット変性体、カルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体等、さらにこれらのイソシアネートとポリオール類を反応させて得られるMDIプレポリマー等を挙げることができる。MDI系イソシアネートは、複数種類を併用してもよい。ポリイソシアネートとしてMDI系イソシアネートを用いることにより、ウレタン原料中のポリオール等との反応性を高めることができる。さらに、分子量3700~7000という高分子量のポリエーテルポリオールAを用いることでウレタン配合の原料粘度を高めることができ、これらの原料とMDI系イソシアネートとを反応させることにより、得られるポリウレタンフォームは微細なセルとなる。その結果、得られるポリウレタンフォームを低通気とすることができる。このためセル数は、60~90個/25mmが好ましく、通気性は1cc/cm/sec以下が好ましい。
イソシアネートインデックスは60~115が好ましい。イソシアネートインデックスが60未満になると、良好なフォームができなくなる。一方、イソシアネートインデックスが115を超えると、フォームが硬くなりすぎたり、良好なフォームができなくなったりする。イソシアネートインデックスは、ポリイソシアネートにおけるイソシアネート基のモル数をポリオールの水酸基や発泡剤としての水などの活性水素基の合計モル数で割った値に100を掛けた値であり、[ポリイソシアネートのNCO当量/活性水素当量×100]で計算される。
発泡剤は、水、あるいはペンタンなどの炭化水素を、単独または組み合わせて使用することができる。水の場合は、ポリオールとポリイソシアネートの反応時に炭酸ガスを発生し、その炭酸ガスによって発泡がなされる。発泡剤の量は適宜とされるが、水の場合、ポリオール100重量部に対して1~7重量部が好ましい。さらに、2~5重量部とすることで、低反発性ポリウレタンフォームの密度を調整することができる。
触媒は、ポリウレタンフォーム用の公知のものを使用することができる。例えば、トリエチルアミンやテトラメチルグアニジン等のアミン系触媒や、スタナスオクトエート等のスズ系触媒やフェニル水銀プロピオン酸塩あるいはオクテン酸鉛等の金属触媒(有機金属触媒とも称される。)を挙げることができる。触媒の量は、ポリオール100重量部に対して0.1~3重量部である。
また、その他の助剤が適宜含まれる。例えば、整泡剤、難燃剤、着色剤等を挙げることができる。
整泡剤は、ウレタンフォーム用として公知のものを使用することができる。例えば、シリコン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤および公知の界面活性剤を挙げることができる。整泡剤の量は、ポリオール100重量部に対して0.5~5重量部である。
難燃剤は、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンなどのハロゲン化ポリマー、リン酸エステルやハロゲン化リン酸エステル化合物、あるいはメラミン樹脂やウレア樹脂などの有機系難燃剤、酸化アンチモンや水酸化アルミニウムなどの無機系難燃剤等を挙げることができる。難燃剤の量は、ポリオール100重量部に対して1~25重量部である。
着色剤は、カーボンブラック等を挙げることができる。着色剤の量は、着色剤の種類に応じて決定される。
なお、本発明の低反発性ポリウレタンフォーム用組成物は、前記低反発性ポリウレタンフォームの製造方法で説明したポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒を含み、適宜の助剤が含まれる。
また、低反発性ポリウレタンフォームの製造方法における発泡は、スラブ発泡あるいはモールド発泡のいずれでもよい。スラブ発泡は、混合したポリウレタンフォーム用組成物(ポリウレタンフォーム原料)をベルトコンベア上に吐出し、大気圧下、常温で発泡させる方法であり、一方、モールド発泡は、混合したポリウレタンフォーム用組成物(ポリウレタンフォーム原料)をモールド(成形型)に充填してモールド内で発泡させる方法である。
本発明の製造方法及び組成物から得られる本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、適宜の密度とされるが、好ましい密度(JIS K 7222)は、20~80kg/mである。密度が20kg/m未満の場合にはクッション性が低下し、80kg/mを超える場合には車両用としては軽量化の観点で不適当となる。なお、本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、発泡剤の配合量を調整することにより、密度を調整することができる。例えば発泡剤としての水を、好ましくはポリオール100重量部に対して1~7重量部、より好ましくは2~5重量部とすることで、密度を20~80kg/mにすることができる。
本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、密度(JIS K 7222)が20~80kg/mの場合、反発弾性(JIS K 6400-3:2011)が10~20%、硬さ(JIS K 6400-2:2004 D法)が0.4~2.6kPaである。さらに、本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、密度(JIS K 7222)が20~80kg/mの場合、8万回繰り返し圧縮後の反発弾性が10~22%であり、繰り返し圧縮による反発弾性の低下が少なく、繰り返し圧縮使用でのクッション、例えば、車両用クッションシート、家庭用クッション等に好適である。8万回繰り返し圧縮後の反発弾性は、繰り返し圧縮残留歪(JIS K 6400-4:2011)の試験条件(圧縮サイクル60回/min、50%圧縮で8万回)後に、反発弾性を測定する。
また、本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)、すなわち低温時硬さ上昇比が20倍以下であり、低温域で硬度上昇を抑えることができる。なお、23℃の硬さ測定は、測定用サンプルを23℃、相対湿度50%に24時間以上置いて状態調整した後、同じ環境にてJIS K 6400-2:2004 D法に基づいて行い、一方、-30℃の硬さ測定は、測定用サンプルを-30℃に30分以上おいて状態調整した後、としてJIS K 6400-2:2004 D法に基づいて行う。
本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、密度(JIS K 7222)が20~80kg/mの場合、セル数が60~90個/25mmであり、通気性(JIS L 1096)が1cc/cm/sec以下であり、低反発性ウレタンフォーム自体のセルが細かく(セル数が多く)通気性が低いことにより低反発性を実現することができ、そのウレタンフォームの表面に通気性の表皮材を覆い被せるような構造のクッション用に好適である。さらに、本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、密度(JIS K 7222)が20~80kg/mの場合、8万回繰り返し圧縮後の通気性(JIS L 1096)が1cc/cm/sec以下であり、繰り返し圧縮による通気性増大がない。また、繰り返し圧縮後の反発弾性も低反発性を維持しており、実用的である。また、そのウレタンフォームの表面に通気性の表皮材を覆い被せるような構造のクッション用に好適である。8万回繰り返し圧縮後の通気性は、繰り返し圧縮残留歪(JIS K 6400-4:2011)の試験条件(圧縮サイクル60回/min、50%圧縮で8万回)後に、通気性を測定する。
また、本発明の低反発性ポリウレタンフォームは、密度(JIS K 7222)が20~80kg/mの場合、圧縮残留歪(JIS K 6400、A法)が10%以下であり、圧縮による歪増大が少なく、車両の座席のように圧縮される用途に対して特に好適である。
図1は本発明の低反発性ポリウレタンフォームFを、表面の一部に設けた車両用シートクッション100の例である。
車両用シートクッション100は、座部用シートクッション10と背当て部用シートクッション50とよりなる。なお、車両用シートクッションは、座部用シートクッション10あるいは背当て部用シートクッション50の何れか一方のみを示すこともある。
座部用シートクッション10及び背当て部用シートクッション50は、図2及び図3の断面図に示すように、側部13、13、53、53が盛り上がった形状からなり、本体部21、61と、側部13、13、53、53に積層接合された本発明の低反発性ポリウレタンフォームFとよりなる。
さらに、これらの車両用シートクッションには、織物、トリコット、ニット、ジャージー、パーフォレーション合皮等の通気性を有する表皮材(図は省略する)を被着して使用する。
前記本体部21、61は、前記低反発性ポリウレタンフォームFよりも高反発の弾性発泡体からなり、図示の例では軟質ウレタンフォームのモールド発泡体からなる。前記本体部21、61の反発弾性(JIS K 6400-3:2011)は40~70%、硬さ(JIS K 6400-2:2004 D法)は0.4~2.6kPaが好ましい。
前記低反発性ポリウレタンフォームFは、密度(JIS K 7222)が20~80kg/m、反発弾性(JIS K 6400-3:2011)が10~20%、硬さ(JIS K 6400-2:2004 D法)が0.4~2.6kPa、23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下である。前記低反発性ポリウレタンフォームFは、スラブフォームで形成されており、厚み5~30mmに加工されて接着剤などで本体部21,61の側部表面に接着されている。
前記車両用シートクッション100は、前記座部用シートクッション10と前記背当て部用シートクッション50において、常時乗員の体重が加わる中央部11、51によって乗員を支持し、車両のコーナリング走行の際などにおいて乗員の姿勢が傾斜した際には、乗員が車両用シートクッションの側部13、13、53、53と接触し、該側部によって乗員の姿勢をサポートする。
前記座部用シートクッション10と前記背当て部用シートクッション50の側部13、13、53、53は、中央部11、51よりも反発弾性が低い本発明の低反発ウレタンフォームFで構成されているため、車両のコーナリング走行の際などに乗員の傾斜による高速荷重が側部の低反発性ポリウレタンフォームFに加わった場合には、乗員に対する側部の反発力を低減すると共に高いエネルギー吸収性を発揮し、乗員の疲れを軽減できると共に良好な着座感及び着座姿勢の良好なサポート性を得ることができる。さらに、体格の大きい乗員が通常時に側部の低反発性ポリウレタンフォームFと接触して側部の低反発性ポリウレタンフォームFを押圧しても、低反発性のため、側部による乗員に対する圧迫感を軽減することができる。また、体格の小さい乗員が側部の低反発性ポリウレタンフォームFに接触して側部を軽く押した場合でも、押圧程度に応じて側部の低反発性ポリウレタンフォームFが変形して車両用シートクッションが乗員にフィットし、良好な着座感を与える。さらに、冬期の寒さが厳しい地域においても、側部の低反発性ポリウレタンフォームFは、23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下であるため、硬さ増大による低反発性の悪化を抑え、乗員のサポート性を維持することができる。このように、車両用シートクッションは、特に、冬期の車両に乗り込む前の気温の低い状態(クッションの温度が低い状態)と車両に乗ってから室内の温調や接する体温とにより、クッション体の温度が変化しやすいため、本発明の用途に適している。
図4に示す車両用シートクッション200は、表面全体に本発明の低反発性ポリウレタンフォームを設けた例であり、図示の例は座部用である。前記車両用シートクッション200は、本体部71と、該本体部71の表面全面に積層接合された本発明の低反発性ポリウレタンフォームFとで構成されている。前記本体部71は軟質ウレタンフォームのモールド発泡体からなり、前記低反発性ポリウレタンフォームFよりも高い反発弾性を有する。前記車両用シートクッション200は、衝撃吸収性については表面の低反発性ポリウレタンフォームFがその機能を担い、クッション性については高反発性の本体部71が担う。
以下の原料を表1の配合で混合し、反応・発泡させて各実施例及び各比較例の低反発性ポリウレタンフォームを作製した。発泡方法は、スラブ法により、オープン発泡により行った。
・ポリオールA:ポリエーテルポリオール、分子量5000、官能基数3、水酸基価34mgKOH/g、品番;CP1421、ダウ・ケミカル日本株式会社製
・ポリオールB1:ポリエーテルポリオール、分子量2000(一官能基数当たりの分子量1000)、官能基数2、水酸基価56.1mgKOH/g、品番;D2000、三井化学ポリウレタン社製
・ポリオールB2:ポリエーテルポリオール、分子量3000(一官能基数当たりの分子量1000)、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、品番;GP3050NS、三洋化成工業株式会社製
・ポリオールC:ポリエーテルポリオール、分子量700、官能基数3、水酸基価240mgKOH/g、品番;V2070、ダウ・ケミカル日本株式会社製
・発泡剤:水
・触媒A:トリエチレンジアミン、品番;33LV、エアープロダクトジャパン株式会社製
・触媒B:アミン触媒、品番;NIAX A-1、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製
・整泡剤:シリコーン整泡剤、品番;SZ-1136、東レ・ダウコーニング株式会社
・難燃剤:リン酸エステル系、品番;CR504L、大八化学工業社製
・MDI:ポリメリックMDI、品番;「S-6564」、NCO%;29.9%、ハンツマン社製
・TDI:TDI-80(2,4-TDI80質量%と2,6-TDI20質量%の異性体比)、NCO%;48.2%、品番;コロネートT-80、東ソー株式会社製
Figure 0007220009000001
得られた各実施例及び各比較例に対して、密度(JIS K 7222)、反発弾性(JIS K 6400-3:2011)、50%圧縮8万回後の反発弾性、セル数(JIS K 6400-1)、通気性(JIS L 1096)、50%圧縮8万回後の通気性、硬さ(JIS K 6400-2:2004 D法)、低温時硬さ上昇比(23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比)、圧縮残留歪(JIS K 6400、A法)について測定した。
50%圧縮8万回後の反発弾性、50%圧縮8万回後の通気性及び低温時硬さ上昇は、前記の手順で測定した。
実施例1-3は、イソシアネートインデックスを70-110で変化させた例である。実施例4は実施例1のポリオールB1に代えてポリオールB2を使用した例、実施例5は実施例1において難燃剤を配合した例、実施例6は実施例1におけるポリオールAとポリオールB1の配合比を変えた例である。実施例7と実施例8は、実施例1における発泡剤の量を変化させた例である。
実施例1-8では、密度が30~35kg/ 、セル数が62~70個/25mmと細かく、通気性が1cc/cm/sec未満と低通気であり、反発弾性13~18%、硬さ0.6~2.2kPa、低温時硬さ上昇比が8~18倍であり、低反発性でかつ低温時の硬度上昇が少ないものであった。
比較例1は実施例8のイソシアネートインデックスを120にした例、比較例2は実施例1のポリオールをポリオールA単独にした例、比較例3は実施例8のポリオールをポリオールAの50重量部とポリオールB1の50重量部で構成し、イソシアネートインデックスを90にした例、比較例4は実施例8のポリイソシアネートをTDIに変更し、イソシアネートインデックスを90にした例、比較例5はポリオールをポリオールB2とポリオールCで構成し、ポリイソシアネートをTDIとした例である。
比較例1及び比較例2は発泡バランスが崩れ、フォームを形成することができなかった。また比較例3及び比較例4はセル数が50~58個/25mm、通気性が1未満~3cc/cm/sec、反発弾性が実施例よりも高い21~25%であり、低反発性のものではなかった。比較例5はセル数が50個/25mm、通気性が50cc/cm/secであるものの、反発弾性が9%であり、低反発性を有するものであったが、低温時硬さ上昇比が40倍であり、低温時の硬度上昇が大きいものであった。
このように、本発明の製造方法及び組成物で得られる低反発性ポリウレタンフォームは、セルが細かく低温時の硬度上昇が少ない低反発性を有するものであり、車両用シートクッションの表面に設けられる部材として好適である。なお、本発明の低反発性ポリウレタンフォームの用途は、車両用シートクッションの表面用に限られるものではなく、使用温度が低温域となる衝撃吸収部材としても好適である。
100、200 車両用シートクッション
21、61、71 本体部
13、53 側部
F 本発明の低反発性ポリウレタンフォーム

Claims (8)

  1. ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含む低反発性ポリウレタンフォーム用組成物から得られ、
    23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下であり、
    密度(JIS K 7222)が20~80kg/mである低反発性ポリウレタンフォームであって、
    (1)8万回繰り返し圧縮後の反発弾性が10~22%である
    及び/又は
    (2)セル数が60~90個/25mmである
    ことを特徴とする低反発性ポリウレタンフォーム。
  2. ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含む低反発性ポリウレタンフォーム用組成物から得られる低反発性ポリウレタンフォームにおいて、
    前記ポリオールは、
    分子量3700~7000、官能基数2~4、水酸基価20~50mgKOH/gのポリエーテルポリオールAと、
    一官能基数当たりの分子量が800~1200、官能基数2~3、水酸基価40~70mgKOH/gのポリエーテルポリオールBとを、
    前記ポリオールAと前記ポリオールBの重量比が、ポリオールA:ポリオールB=55:45~90:10で用いたものであり、
    23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下であることを特徴とする低反発性ポリウレタンフォーム。
  3. ポリオール、MDI系イソシアネート、発泡剤、触媒を含む低反発性ポリウレタンフォーム用組成物から得られる低反発性ポリウレタンフォームにおいて、
    前記低反発性ポリウレタンフォーム用組成物のイソシアネートインデックスが90~115であり、
    23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下であることを特徴とする低反発性ポリウレタンフォーム。
  4. 密度(JIS K 7222)が20~80kg/mであり、
    8万回繰り返し圧縮後の反発弾性が10~22%であることを特徴とする請求項2又は3に記載の低反発性ポリウレタンフォーム。
  5. 密度(JIS K 7222)が20~80kg/mであり、
    8万回繰り返し圧縮後の通気性(JIS L 1096)が1cc/cm/sec以下であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の低反発性ポリウレタンフォーム。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の低反発性ポリウレタンフォームを備える車両用シートクッション。
  7. 前記低反発性ポリウレタンフォームが、前記低反発性ポリウレタンフォームよりも高い反発弾性を有する発泡体の表面の一部または全面に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用シートクッション。
  8. ポリオール、イソシアネート、発泡剤、触媒を含む低反発性ポリウレタンフォーム用組成物から得られ、23℃の硬さに対する-30℃の硬さの比(-30℃の硬さ/23℃の硬さ)が20倍以下である低反発性ポリウレタンフォームを備える車両用シートクッションであって、
    乗員の体重が加わる中央部に隣接する側部では、前記低反発性ポリウレタンフォームよりも高い反発弾性を有する発泡体の表面に前記低反発性ポリウレタンフォームが設けられ、前記中央部では前記高い反発弾性を有する発泡体の表面に前記低反発性ポリウレタンフォームが存在しないことを特徴とする車両用シートクッション。
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