JPH11318646A - マットレス - Google Patents

マットレス

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JPH11318646A
JPH11318646A JP15057298A JP15057298A JPH11318646A JP H11318646 A JPH11318646 A JP H11318646A JP 15057298 A JP15057298 A JP 15057298A JP 15057298 A JP15057298 A JP 15057298A JP H11318646 A JPH11318646 A JP H11318646A
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chest
person
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Yasushi Noguchi
泰志 野口
Keizaburo Suzuki
啓三郎 鈴木
Toshiyuki Konishi
敏幸 小西
Takashi Oi
隆志 大井
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Achilles Corp
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FUKUTOKU SHOJI KK
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C27/00Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas
    • A47C27/14Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with foamed material inlays
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    • A47C27/146Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with foamed material inlays with projections, depressions or cavities on the outside surface of the mattress or cushion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
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    • A47C27/148Spring, stuffed or fluid mattresses or cushions specially adapted for chairs, beds or sofas with foamed material inlays of different resilience

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マットレス1において、横臥、仰臥姿勢にある
ヒトAの各部の体圧を適切に分散させ、ヒト全体を一様
な沈みにて支持することができ、特にヒト各部を支える
部位とともにその周りの部位も一緒に沈み込む状態が起
きず、よって良好な就寝姿勢を保持することができ、そ
の上、通気性も優れたものにする。 【解決手段】無膜ポリウレタンフォームよりなるマット
レス1であって、その表面部2はヒトの頭部、胸部、腰
部および脚部に対応する四つの部位4〜7よりなり、い
ずれの部位4〜7も長手方向および幅方向に伸びた溝 8
・・〜12・・によってそれぞれ矩形に各々独立に区分された
支持区部14・・〜17・・からなり、そして四つの部位におけ
る各支持区部14・・〜17・・はそれぞれ、ヒトの頭部、胸
部、腰部および脚部の重量割合に比例する面積の広さを
有するものに設定され、さらにヒトの腰部などに対応す
る部分は、その他の部分よりもより厚く形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に敷き布団とか
ベッドの芯材として利用されるところのマットレスに関
する。本発明によるマットレスは、とりわけ、寝たきり
の患者および老人向けの介護用マットレスに適するべく
改良されたものである。
【0002】
【従来の技術】マットレスは、一般に軟質ポリウレタン
フォームより成形されそして従来よりよく知られている
製品である。その代表的なものとして、マットレス表面
に、プロファイル加工によって断面波形の凹凸曲面が形
成された寝具用マットレスが汎用されている(例えば特
開平 7-313753 号公報参照)。而して、より快適な寝心
地が得られるように、マットレスの物性、マットレス表
面もしくは表裏両面のプロファイルなどに関して、様々
な提案がこれまでになされている。例えば特開平 8-281
667 号公報には、同一材料よりなるクッション体である
が、腰の当る位置に対応する部分とその他の部分とで硬
度を異なるものにするという手段が開示されている。ま
た、実用新案登録公報第 3034317号は、マットレスの表
面プロファイルに関して一つの提案を提供するものであ
る。この公報は、マットレスの表面及び裏面に、縦方向
及び横方向の多数の溝が形成され、多数の突起状支持部
を有していることを特徴とするマットレスを開示してい
る。そして、上記実用新案登録に係る出願明細書は、多
数の溝の形成がマットレスの屈曲を容易ならしめ、ま
た、多数の突起状支持部が指圧代用効果を発揮すると説
明している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒトが就寝
時の姿勢、つまり横臥もしくは仰臥姿勢にあるとき、頭
部などのヒトの各部がマットレスに加える荷重(つまり
体圧)がそれぞれ異なることから、寝心地をより向上さ
せるには、ヒトの各部の体圧にそれぞれ対応するよう
に、マットレスの各部分の構成を異なるものにすること
が望ましいと、一般に考えられている。しかし、上記の
実用新案公報に開示されたマットレスは、その表裏面全
体に、形状も大きさもほぼ同じの突起状支持部を多数形
成する構造のものである(図3参照)。すなわち、この
公報には、ヒトの各部の体圧をそれぞれ適切に分散して
支持しうるように、マットレスの各部の構成を相違させ
ることが、示唆されていない。一方、軟質ポリウレタン
フォームのうち、近年開発されたものとして無膜ポリウ
レタンフォームがあるが、このフォームは、高い通気性
および高い通水性を有することから、寝具用、特に介護
用のマットレスへの適用が期待されている。
【0004】本発明は、以上の背景に基づいてなされた
ものであって、その課題は、無膜ポリウレタンフォーム
を使用したマットレスであって、横臥もしくは仰臥姿勢
(就寝姿勢)にあるヒトの各部の体圧を適切に分散さ
せ、ヒト全体を一様な沈みにて支持することができ、特
に、ヒト各部の圧力を受ける部位とともにその周りの部
位も一緒に沈み込む状態(以下、これを沈み込みとい
う。)が起きずに、良好な就寝姿勢を保持することがで
き、しかも、通気性にも優れ、よって、従来よりさらに
改良された寝心地が得られるマットレスを提供すること
にある。
【0005】本発明者は、無膜ポリウレタンフォームを
寝具用、特に介護用マットレスに適用するべく鋭意研究
を重ねたところ、無膜ポリウレタンフォームよりなるマ
ットレスの表面部を、ヒトの頭部、胸部、腰部および脚
部に対応する四つの部位に分け、そのいずれの部位に
も、長手方向および幅方向に伸びた溝を設けて、各々独
立に区分された矩形状の支持区部を適当数形成し、そし
て、四つの部位における各支持区部はそれぞれ、ヒトの
頭部、胸部、腰部および脚部の重量割合に比例する面積
の広さを有するものに設定し、さらに、マットレスのう
ち主にヒトの腰部に対応する部分をその他の部分よりも
より厚く形成したとき、得られるマットレスは、横臥も
しくは仰臥姿勢(就寝姿勢)にあるヒトの頭部、胸部、
腰部および脚部の各体圧を適切に分散させ、ヒトを全体
として一様な沈みで支持することができ、特に、沈み込
みが起きずに、良好な就寝姿勢を保持することができ、
しかも、通気性にも優れ、よって、従来よりも格段に快
適な寝心地が得られるという事実を見い出し、従って、
ここに本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、より明確に
は、無膜ポリウレタンフォーム、特にポリエーテル系無
膜ポリウレタンフォームよりなるマットレスであって、
マットレスの表面部は、ヒトの頭部、胸部、腰部および
脚部にそれぞれ対応する四つの部位よりなり、いずれの
部位も、長手方向および幅方向に伸びた溝によってそれ
ぞれ矩形に各々独立に区分された適当数の支持区部から
なり、そして、四つの部位における各支持区部は、それ
ぞれ、ヒトの頭部、胸部、腰部および脚部の重量割合に
比例する面積の広さを有するものに設定され、さらに、
マットレスのうちヒトの腰部に対応する部分もしくはこ
の部分を含むマットレス中央部分は、マットレスのその
他の部分よりもより厚く形成されていることを特徴とす
る、マットレスに関する。本発明のより好ましい態様
は、マットレスの裏面部が、マットレスの幅方向に伸び
形成された各々平行な複数の通気溝を有することを特徴
とする、上記のマットレスに関する。また、本発明の他
の好ましい態様は、無膜ポリウレタンフォームは、JI
SK 6400に基づく測定で、8ないし20kgの硬
さ、18ないし30kg/cm3 の密度および5cfm
以上の通気度を有するフォームであることを特徴とす
る、上記のマットレスに関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のマットレスは、ポリエス
テル系またはポリエーテル系の無膜ポリウレタンフォー
ムよりなる。このフォームは、例えば爆発法により軟質
ポリウレタンフォーム(PUF)を無膜化することによ
って製造され、PUF内部のリブ間の膜が効率よく除去
され、空隙容積が通常のPUFに比して大変大きいこと
が、構造上の特徴である。従って、無膜ポリウレタンフ
ォームは、大変高い通気性および通水性を有する。しか
も、この無膜フォームは、ポリウレタンフォーム(PU
F)が本来有する特性、例えば硬さ、密度などが無膜化
によって損なわれず、むしろ引っ張り強さ等はより向上
するという特徴も、マットレスへの適用において重要な
利点となる。この観点より、より好ましくは、日本工業
規格JIS K6400(クッション用軟質ウレタンフ
ォーム)に基づく測定で、8ないし20kgの硬さ、1
8ないし30kg/cm3 の密度および5cfm以上の
通気度を有するところの無膜ポリウレタンフォームが、
本発明のマットレスの材料として採用される。硬さ8〜
20kg、密度18〜30kg/cm3 という性質は、
一般に寝具用マットレスとして適する物性値の範囲であ
る。介護用マットレスは、最近需要が増しているが、床
ずれ防止を図る上で、硬さがより小さいものがより好適
である。従って、本発明のマットレスのうち、8kgに
より近い硬さを有するものは、介護用マットレスに好適
に利用される。また、通気度5cfmという値は、マッ
トレスがその用途より求められる通気性を保有する上
で、少なくとも必要とされる物性値である。就寝時、ヒ
トより発せられた湿気の一部は、マットレスの内部に浸
透し、蓄えられる。従って、マットレス内部の湿気を効
率よく拡散させるという観点より、マットレスは、通気
性がより高いもの程、より好ましく、よって、5cfm
以上の通気度を有する無膜ポリウレタンフォームが、マ
ットレス材料として好適に使用される。実用の例として
は、例えば、商標名アキレス エアロン ムマック(ア
キレス株式会社製)のポリウレタンフォームが挙げら
れ、より詳しくは、その製品のうち、次の表1に示され
る物性を有する無膜ポリウレタンフォームが、マットレ
スの材料としてより好適ないし最適である。
【0008】本発明のマットレスは、一つのフォーム素
材よりなる一体物であるが、その表面部は、ヒトの頭
部、胸部、腰部および脚部にそれぞれ対応する四つの部
位に分けて、プロファイルがそれぞれ異なるものとなっ
ている。すなわち、マットレスの表面部は、その全面
に、長手方向に伸びた各々平行ないくつかの溝と幅方向
に伸びた各々平行な数多くの溝とを形成しており、これ
により、ヒトの頭部、胸部、腰部および脚部に対応する
四つの部位は、いずれも、長手方向および幅方向に伸び
た溝によってそれぞれ矩形に各々独立に区分された数多
くの支持区部により構成される。しかしながら、これら
の支持区部は、ヒトの頭部、胸部、腰部および脚部に対
応する四つの部位において、それぞれ、異なるプロファ
イル(矩形の大きさ)を有する。即ち、四つの部位にお
ける各支持区部は、それぞれ、ヒトの頭部、胸部、腰部
および脚部の重量割合に比例する面積の広さを有するも
のに設定される。例えば小原二郎著の刊行物「暮らしの
中の人間工学」によれば、ヒトの頭部、胸部、腰部およ
び脚部の重量割合は、それぞれ平均にて、8%、33
%、44%および15%であるとされている。従って、
本発明のマットレスにあっては、ヒトの頭部に対応する
部位の各支持区部の広さ、ヒトの胸部に対応する部位の
各支持区部の広さ、ヒトの腰部に対応する部位の各支持
区部の広さおよびヒトの脚部に対応する部位の各支持区
部の広さは、それぞれ面積比にて、8%、33%、44
%および15%となるように設定される。要するに、本
発明のマットレスにあっては、矩形に区分された各支持
区部がヒトの体重を支持する割合の量(体圧負担分)
が、ヒトの頭部、胸部、腰部および脚部に対応する四つ
の部位において総て一定となるように、つまり、支持区
部を単位として負担される体圧がマットレスのどの部分
も同一値となるように、設定される。従って、本発明に
あっては、ヒトがマットレスに横臥もしくは仰臥したと
き、そのヒトの体圧が全体として均一に分散され、ヒト
の体重をマットレスのうちヒトの体と当たる部分の全体
で一様に支持することができ、ヒトのある部分がその他
の部分よりもずっと深くマットレス内に沈み入ることが
ない。また、上記の支持区部は、長手方向および幅方向
に伸びる溝によって、各々独立に区分された部分であ
り、ある支持区部の側面はその隣の支持区部の側面とは
連接せずに相互に分かれて構成されている。支持区部が
各々独立に区分されているという構成は、ヒトの頭部、
胸部、腰部および脚部に対応する四つの部位において、
ともに同様である。従って、ヒトが本発明のマットレス
に横臥もしくは仰臥したとき、マットレスのうちヒトの
体と当たりヒトの体重を支える領域内の支持区部がいく
らか沈むだけであり、ヒト体重を支える領域内の支持区
部とともに、その領域の周りの領域における支持区部も
一緒に沈み込んでしまう所謂沈み込みの状態が起きな
い。したがって、本発明のマットレスにあっては、ヒト
が寝返りをしても、その横臥姿勢もしくは仰臥姿勢(就
寝姿勢)を常に良好に保持することができる。なお、長
手方向および幅方向に伸びる溝は、支持区部を相互に独
立に区分するものであればよく、一般に5mm以上であ
ってマットレスの厚さの4割を越えない深さの溝が形成
され、例えば厚さ60mmのマットレスにあっては、深
さ5mmないし約30mm、より好ましくは深さ15m
mぐらいの溝が形成される。また、溝の幅は任意である
が、通常、幅2ないし10mmの溝が形成される。
【0009】また、本発明のマットレスは、ヒトの胸部
および腰部、特に腰部の重量割合が頭部、脚部などの他
の部分のそれよりもより大きく、腰部等を支えるマット
レス部分の沈み量がより多くなる傾向にあることを考慮
し、マットレスのうちヒトの腰部に対応する部分もしく
はこの部分を含むマットレス中央部分は、マットレスの
その他の部分よりも、より厚く形成される。従って、本
発明にあっては、腰部に対応する部分(もしくは該部分
を含むマットレス中央部分)の硬さがヒトのその他の部
分に対応する部分の硬さよりも、相対的により大きなも
のとなるので、ヒトの腰部(もしくは腰部および胸部)
を他の部分に比して沈み過ぎることなく良好に支持する
ことができる。マットレスがヒトの頭部などに対応する
部分において例えば60mmの厚さを有するとき、ヒト
の腰部に対応するマットレス部分は、最高15mm程よ
り厚く形成され、最大75mmの厚さを有するものとな
る。より好ましくは、ヒトの胸部に対応するマットレス
部分の一部も、60mmの厚さより、より厚く形成され
る。また、本発明のマットレスにあっては、ヒト腰部に
対応する部分がより厚いものとなっているが、上述した
マットレス表面部の溝は、長手方向に伸びる溝も幅方向
に伸びる溝も同様に、それらの最深の部位(底面)がヒ
トの頭部、胸部、腰部および脚部に対応する各部分につ
いて総て同じ高さに位置するように形成するのが、より
好ましい。
【0010】また、本発明のマットレスは、より好まし
くは、その裏面部が、マットレスの幅方向に伸び形成さ
れた各々平行な複数の通気溝を有する。この態様によれ
ば、マットレスが床などの上に置かれたとき、外気は通
気溝を経由して、容易にマットレス裏面、特にその中央
部に通じることができる。ヒトがマットレス上で就寝し
ているときなど、ヒトより発した湿気は、うまく拡散さ
れず、マットレスの内部に蓄えられる傾向にある。つま
り、マットレスの裏面側には、湿気が溜りやすい。上記
の態様のマットレスにあっては、マットレス裏面側、特
にその中央部に溜った湿気が、通気溝を通じて、効率よ
くマットレス外へ拡散され、従って、通気性がより一層
向上する。通気溝は、湿気の効率の良い拡散を可能にす
るものであればよく、その数(溝相互の間隔)および溝
の幅などは任意であり、また、溝の深さは一般に、5m
m以上であってマットレスの厚さの4割を越えない深さ
に設定される。例えば厚さ60mmのマットレスにあっ
ては、通常、幅3ないし10mm、深さ5mmないし約
30mm、より好ましくは深さ20mmぐらいの通気溝
が形成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0012】実施例1 図1ないし図6に示すように、この実施例のマットレス
1は、ポリエーテル系無膜ポリウレタンフォーム(一つ
のフォーム素材)より加工成形された一体物の平板状の
マットレス製品であって、長さ1910mm×幅830
mm×厚さ60〜75mmの寸法を有する。マットレス
材料の無膜ポリウレタンフォームは、JIS K 64
00に基づく測定で、8ないし20kgの硬さ、18な
いし30kg/cm3 の密度および5cfm以上の通気
度を有する(詳細な物性は上記の表1に参照される)。
このマットレス1の表面部2は、図1および図2に示す
ように、その長手方向に関して、ヒトAの各部にそれぞ
れ対応する四つの部位、つまりヒトの頭部に対応する部
位4、胸部に対応する部位5、腰部に対応する部位6お
よび脚部に対応する部位7に分けて、それぞれのプロフ
ァイルが各々異なるものとなっており、一方、マットレ
ス1の裏面部3は、図1および図6に示すように、全面
にわたって同じ構成となっている。図2に示すように、
マットレス1の表面部2は、その全面に、長手方向に伸
びた各々平行な9本の溝(幅3mm、深さ15mm)8
・・をそれぞれ等間隔で形成し、また、ヒトの頭部、胸
部、腰部および脚部に対応する四つの部位4ないし7に
ついてそれぞれ、幅方向に伸びた各々平行な数多くの溝
(幅3mm、深さ15mm)9・・ないし12・・を形
成している。従って、ヒトの頭部に対応する部位4は、
溝8・・および溝9・・によってそれぞれ矩形に各々独
立に区分された数多くの支持区部14・・により構成さ
れ、ヒトの胸部に対応する部位5は、溝8・・および溝
10・・によってそれぞれ矩形に各々独立に区分された
数多くの支持区部15・・により構成され、ヒトの腰部
に対応する部位6は、溝8・・および溝11・・によっ
てそれぞれ矩形に各々独立に区分された数多くの支持区
部16・・により構成され、そして、ヒトの脚部に対応
する部位7は、溝8・・および溝12・・によってそれ
ぞれ矩形に各々独立に区分された数多くの支持区部17
・・により構成されている。支持区部14・・ないし1
7・・は、総て矩形のプロファイルを有するが、その広
さ(面積)はそれぞれ異なっている。すなわち、これら
四つの部位4〜7における各支持区部14〜17は、そ
れぞれ、ヒトの頭部、胸部、腰部および脚部の重量割合
(つまり平均にて8%、33%、44%および15%)
に比例する面積の広さを有するものに設定されている。
従って、ヒトの頭部に対応する部位4の各支持区部14
の広さ、胸部に対応する部位5の各支持区部15の広
さ、腰部に対応する部位6の各支持区部16の広さおよ
び脚部に対応する部位7の各支持区部17の広さは、そ
れぞれ、面積比にて8%、33%、44%および15%
となっている。そして、例えば、体重別でライトタイ
プ、ミドルタイプおよびハードタイプの3種のマットレ
スを製品化した場合にあっては、より好ましくは、四つ
の部位における各支持区部は、それぞれ、次の表2に示
される広さを有するものに設計される。 注) a :ライトタイプ、ミドルタイプおよびハードタイプは、それぞれ、体重〜55 kg、45〜75kgおよび65〜95kgのヒトを対象とする。b :単位は、mm2 である。 また、図6に示すように、マットレス1の裏面部3は、
その全面に、幅方向に伸び形成された各々平行な通気溝
(幅5mm、深さ20mm)13・・を20本近く形成
している。さらに、図4および図5に示すように、マッ
トレス1は、ヒトの腰部およびこれに連なる胸部の一部
に対応する中央部分が、マットレスのその他の両端寄り
部分よりも、より厚く形成されている。即ち、ヒトの腰
部に対応するマットレス部分の厚さT1 は、ヒトの頭部
および脚部に対応する部分の厚さT2 (60mm)より
も、最高15mm程より厚いものとなっている(最大の
厚さ75mm)。なお、図4、図5に示すように、マッ
トレス表面部2の幅方向に伸びる各溝9ないし12は、
それらの最深の部位(溝底)がヒトの頭部、胸部、腰部
および脚部に対応する各部位4〜7において総て同じ高
さに位置しており、また、その高さは、長手方向に伸び
る溝8の最深の部位(溝底)の高さと一致している。
【0013】しかして、本実施例のマットレス1にあっ
ては、矩形に区分された各支持区部14ない17がヒト
の体重を支える負担分が、ヒトの頭部、胸部、腰部およ
び脚部に対応する四つの部位4ないし7において総て一
定となるように設定されている。従って、ヒトAがマッ
トレス1に横臥もしくは仰臥したとき、ヒトAの体圧が
全体として均一に分散され、ヒトの体と当たるマットレ
ス部分の全体でヒトAを一様に支持することができ、ヒ
トAのある部分がその他の部分よりもずっと深くマット
レス1内に沈み入ることがない。また、本実施例のマッ
トレス1にあっては、四つの部位4ないし7における各
支持区部14ないし17は、各々独立に区分され、それ
らの側面は、連接せず相互に分かれている。従って、ヒ
トAがマットレス1上に横臥もしくは仰臥したとき、マ
ットレスのうちヒトAの体と当たりヒト体重を支える領
域内の支持区部がいくらか沈むだけであり、その領域の
周りにおける支持区部も一緒に沈み込んでしまうという
沈み込みの状態が起きない。さらに、本実施例のマット
レス1にあっては、ヒトAの腰部およびこれに連なる胸
部の一部に対応する中央部分が、マットレス1のその他
の部分よりも、硬度がより大きく形成されているので、
ヒトの腰部および胸部の一部を他の部分に比して沈み過
ぎることなく良好に支持することができる。したがっ
て、本マットレス1は、横臥もしくは仰臥姿勢(就寝姿
勢)にあるヒトAを全体として一様な沈みにて支持する
ことができ、沈み込み無く、良好な横臥姿勢もしくは仰
臥姿勢を安定に保持することができる。その上、本マッ
トレス1は、通気性、通水性の高い無膜ポリウレタンフ
ォームをマットレス材料に採用しただけでなく、通気溝
13・・をマットレス裏面部3に形成しているので、マ
ットレス裏面側の特に中央部に溜った湿気をも、通気溝
13・・を通じて効率よくマットレス外へ拡散放出する
ことができ、従って、大変優れた高い通気性を有する。
さらに、本マットレス1は、上記の密度、硬さなどを有
する無膜ポリウレタンフォームよりなるので、寝具用、
とりわけ介護用マットレスの用途に適するという利点を
も有する。
【0014】
【発明の効果】以上の説明よりわかるように、本発明に
よれば、マットレス上で横臥もしくは仰臥姿勢(就寝姿
勢)にあるヒトを、その各部の体圧を適切に分散させる
ことにより、全体として一様な沈みにて支持することが
でき、特に、ヒト各部の体圧を支える部位の周りの部位
について沈み込みが起きずに、良好な就寝姿勢を安定に
保持することができ、しかも、無膜ポリウレタンフォー
ムの採用などにより、通気性も大変改良され、従って、
従来よりもさらにより快適な寝心地が得られるという効
果が得られる。また、マットレスの側面より裏面中央部
に伸びる通気溝を多数形成するという本発明の好ましい
態様によれば、上記の効果に加え、特に、湿気の溜りや
すいマットレスの裏面側においてその中央部よりマット
レス外への湿気の拡散性能が格段に向上し、よって、マ
ットレスの通気性がより一層改良されるという効果が得
られる。さらに、特定の物性(硬さ、密度、通気度)を
有する無膜ポリウレタンフォームをマットレスの材料に
採用する本発明の好ましい態様によれば、上記の効果に
加え、横臥もしくは仰臥姿勢(就寝姿勢)にあるヒトに
ついて、ヒト各部の体圧の分散および横臥姿勢もしくは
仰臥姿勢の安定な保持に関する特性がさらに改良される
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のマットレスの正面図であっ
て、仰臥姿勢にあるヒトを支持する様子を示す図であ
る。
【図2】実施例のマットレスの平面図である。
【図3】実施例のマットレスの側面図である。
【図4】図1に示される実施例のマットレスの下半分を
拡大して示す図である。
【図5】図1に示される実施例のマットレスの上半分を
拡大して示す図である。
【図6】実施例のマットレスを裏側より見た図である。
【符号の説明】
1・・・ マットレス 2・・・ 表面部 3・・・ 裏面部 4・・・ ヒトの頭部に対応する部位 5・・・ ヒトの胸部に対応する部位 6・・・ ヒトの腰部に対応する部位 7・・・ ヒトの脚部に対応する部位 8・・・ 長手方向に伸びた溝 9・・・ 幅方向に伸びた溝 10・・・ 幅方向に伸びた溝 11・・・ 幅方向に伸びた溝 12・・・ 幅方向に伸びた溝 13・・・ 通気溝 14・・・ ヒトの頭部に対応する部位における支持区部 15・・・ ヒトの胸部に対応する部位における支持区部 16・・・ ヒトの腰部に対応する部位における支持区部 17・・・ ヒトの脚部に対応する部位における支持区部 A・・・ 仰臥姿勢にあるヒト T1 ・・・ ヒトの腰部に対応する部分における厚さ T2 ・・・ その他の部分における厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 敏幸 大阪府大阪市城東区今福東3−15−22− 608 (72)発明者 大井 隆志 群馬県太田市市場町677−44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無膜ポリウレタンフォームよりなるマッ
    トレスであって、該マットレスの表面部は、ヒトの頭
    部、胸部、腰部および脚部にそれぞれ対応する四つの部
    位よりなり、いずれの該部位も、長手方向および幅方向
    に伸びた溝によってそれぞれ矩形に各々独立に区分され
    た適当数の支持区部からなり、そして、前記四つの部位
    における各支持区部は、それぞれ、ヒトの頭部、胸部、
    腰部および脚部の重量割合に比例する面積の広さを有す
    るものに設定され、さらに、前記マットレスのうちヒト
    の腰部に対応する部分もしくは該部分を含むマットレス
    中央部分は、マットレスのその他の部分よりもより厚く
    形成されていることを特徴とする、マットレス。
  2. 【請求項2】 前記マットレスの裏面部は、マットレス
    の幅方向に伸び形成された各々平行な複数の通気溝を有
    することを特徴とする、請求項1記載のマットレス。
  3. 【請求項3】 前記無膜ポリウレタンフォームは、JI
    S K 6400に基づく測定で、8ないし20kgの
    硬さ、18ないし30kg/cm3 の密度および5cf
    m以上の通気度を有するフォームであることを特徴とす
    る、請求項1または請求項2記載のマットレス。
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