JP4551100B2 - 改良敷ふとん - Google Patents

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Description

本発明は、敷ふとんに関し、さらに詳しくは下敷きマットもしくは敷ふとんの上で、あるいは直接床面上で枕に隣接して使用するタイプの就寝時の身体的ストレス低減のための新規な形状構造の改良敷ふとん及びそれを基本とした背中の曲がったままの人のための補助用敷ふとんに関する。
寝具が就寝時の安息及び安眠に影響を与える重要な物理的要件であることは、明らかである。日本で現在のようなふとんが使われ始めたのは、一説によると江戸時代に入ってからであり、綿を主要材料(心材)としていた。この伝統的なふとんは徐々に改良、改善されたにすぎなかったが、近年に至り科学の長足の進歩により多様、多種の材料が提供され、加工技術も進歩して寝具は飛躍的に改良されつつある。
敷ふとんの材料としては、木綿のわた、羽毛、羊毛、真わた(絹)、合繊(例:ポリエステル)わた等があり、これらは弾力性、保温性、吸湿性、(吸収水分)発散性、透湿性等の種々の所要特性に基き、快適な睡眠を得る目的で使用されてきている。さらには健康促進あるいはある種の医療効果やその他の効果を期待して、磁石を埋設配列したもの、木炭を充填したもの、遠赤外線輻射材料を使用したもの等も現れている。
日本における生活様式の変化に伴ないベッドも可成り使用されるようになっており、種々のスプリング配置構成が工夫されている。さらには流体を充填密閉した空気ベッド、ウォーターベッド等も提案され、それらの内部構造に関してもワンパック式のみならず、パイプ式、多室式等の方式が見られる。
敷ふとんまたはベッドは、前記のように保温性、放熱性、吸湿性、(吸収水分)発散性、透湿性等の温度及び湿度に関係する特性要件を満足する以外に良好な感触、適度な弾力や硬さ等を具備すべきである。これら後者の物理的特性は就寝中の身体の姿勢、特に(前面または背面から見て)背骨を真直ぐに伸ばして、寝返りが無理なくできるために重要であると考えられる。
安眠を得るうえで必要な寝具の一つとして枕も挙げることができる。枕も古来から多様な材料を用いて作られており、通気性、放熱性、吸湿性、放湿性、熱伝導性、弾力、硬さ、感触等の種々な要件が配慮されている。
枕の選択の重要な因子は、その「高さ」であり、一般的には仰臥位に寝た状態での後頭部の高さ(hp)と頚椎部の高さ(hc)とで快適にフィットするか否かが判断されることが多い(図1参照)。しかしながら就寝中に仰臥位が維持されることは稀であり、一晩中に数回ないし数十回、例えば20回程度の寝返りを打って仰臥位から横臥位へ転動し、横臥位でいる時間も相当長くなる。横臥位で頚椎部及び背骨にストレスを与えずにほぼ真直ぐに保つには、人体の肩部の存在のために、上記の仰臥位での後頭部の高さ(hp)や頚椎部の高さ(hc)によって選択した快適な枕の高さは、一般的に小さ過ぎる。従って横臥位で頚椎部及び背骨にストレスを与えずにほぼ真直ぐに保つには、図2に示されるように側頭部をさらに大きな高さ(Hp)とする枕が好適である。それ故に、仰臥位に最適として選定した枕の高さ(hp)は横臥位に最適な枕の高さ(Hp)のためには小さすぎ、逆に横臥位に最適な枕の高さ(Hp)は仰臥位に最適な枕の高さ(hp)のためには大きすぎるというジレンマを生ずる。横臥状態の時に枕が低すぎると、肩部への圧迫が大きく、頭が下がって頚部が曲がり首及びその周辺の筋肉にストレスが生じ易い。そのように枕が低すぎる場合には、寝返りの(転動)角度が小さくなり(90゜に達しない)、充分な姿勢の変化が得られなかったり、あるいは寝返りの(転動)角度が大きくなり(90゜を超え)、無理な俯せの姿勢にまで至ることもあり、睡眠中の疲労や、首の捻挫、肩凝り等の原因となりうる。市販の枕は上記hpとHpとの中間の高さをもつものが多く、従って長時間の仰臥や横臥位の姿勢での就寝によって、かえって疲労が生じることさえある。
最近の市販の枕で横臥姿勢であっても背骨を真直ぐな自然な状態に保つために後頭部に当接する所を低く(凹)、両端部を相対的に高くしたものがある。しかしながら、就寝中の無意識ないし半意識状態において仰臥位のときに凹所に収まった頭部を、寝返り時に相対的に高い両端部へ転動移行して上昇させるのはスムーズには行かないことが多く、頭部が両端部上で完全に横向き(ほぼ一直角の転動)となるに至らずに中間の傾斜部で中途半端な状態(約半直角の転動で首が捻れた状態)にとどまってしまうことがある。また逆に就寝中の無意識ないし半意識状態で横臥時にそのような枕の相対的に高い両端部で横向きになっている頭部を、寝返りで低い凹所内へ転動移行させるときには頭部が中間の傾斜部で急転落下する不安感を覚えることもある。従って上記のような市販枕は覚醒時には良好な使い勝手で使用できたとしても、無意識ないし半意識状態での睡眠時の寝返りには必ずしも快適とはいえない。
本発明は、上記の如き枕に関する諸問題を枕と併用される敷ふとんの形状を工夫することにより実質的に低減ないし解消して快適な睡眠をもたらすことを目的としている。本発明は、活動中の身体各所の筋肉に生じるストレスを就寝中に緩和、消滅させる作用をなす上記敷ふとんを提供することを一目的としている。
肩凝り、首痛、頭痛、疲労感が目覚めた後にも残ると訴える人が多いが、その主たる原因が頚椎、胸椎及び腰椎等の周りの筋肉へのストレスが就寝中に開放されずに残留、蓄積することにあると考えられている。背中の筋肉についてのストレスは人が立っている場合の体型と関係があり(図3参照)、重い頭部は脊柱及びその周りの種々の筋肉群、靭帯、腱で支えられている。脊柱は頚椎、胸椎、腰椎等の多数の椎骨が積み木の様に連接して緩いS字状のカーブを描き、クッション作用を果たす重要な構造を形成している。人が寝ている時以外、ほとんどの時間にわたって頭部は前傾しており、この時に脊柱にかかる力は弓の弦が張られた状態と同様であり、背中の外側にストレスを生じている。そのような時間は1日当り通常16時間またはそれ以上にも及び、途中に伸びをしたり首を回したりしたとしてもほとんどがストレス状態にあるといえる。上記のようなストレスを含む人間の活動中に生じる身体ストレスを就寝中に解放し、軽減、解消する改良された敷ふとんを本発明は提供する。本発明はその改良敷ふとんを、さらに改変して背中の曲がったままの人のための補助用敷布団をも提供する。
かくして本発明は、下敷きマットもしくは敷ふとん上、または床面上で枕に隣接して使用するタイプの概ね縦長矩形の平面形状であり、ある厚さを有する就寝時身体的ストレス低減ための改良敷ふとんであって:
(i) 該縦長矩形体の縦中心線(X)上の就寝仰臥姿勢から左または右へ身体をほぼ一直角転動させて横臥姿勢に寝返るときに下側となる身体の肩部から上腕部にかけて部分を実質的に落ち込ませた状態で収容することができるポケット(A、A)を左右対称に備えていること、
(ii) それらのポケット(A、A)が該縦長矩形体の上縁中央付近に背中担持部分(B)を山形の平面形状で残すように上縁両角部を対称的に切り欠いた如き状態で形成されていること、
(iii) 仰臥姿勢時に通常では該敷ふとんから枕にかけての段差のところに生ずる空隙(C)をほぼ埋め合せて背中上部から後頸部にかけての身体部分を下方から支えるための部分(D)を、上記背中担持部分(B)から中心線(X)に沿ってさらに延長した形で備え、その延長部分(D)に枕を隣接させて使用すること、
を特徴とする上記改良敷ふとんを提供する。
さて仰臥位の姿勢での就寝中には、後頭部から頚椎にかけて均一な圧力で頭部を支える寝具が理想的である。特に枕について考えると、頚椎の高さ(図1のhc)は、人が起きて活動中に首から肩への肩甲挙筋及びその周辺の筋肉に生じるストレスを除くのに重要な因子である。また背中(胸椎相当部分)から腰(腰椎相当部分)について活動中に生じるストレスを除くのには図1の矢印(2個所)の方向からの力が寝具(敷ふとん)から働けばよく、そのためには適度な硬さ(例えばポリウレタン製の場合には、JIS試験法で測定して約20kg前後の硬さ)の敷ふとんを用いると体重により上記矢印のところに適度な反発力が生じ上記ストレスを除くのに有効である。このように理想的な枕と敷ふとんとの組合せを用いて仰臥姿勢で就寝したとしても、枕と敷ふとんとの段差により、図1に斜線を付して示されるような空間Cが存在する。この空間Cのところで胸部から背に向けて力が掛り、この力は、人が起きて活動しているときに起こるストレスと同じ方向であるから、仰臥姿勢での就寝中にも肩から脊柱にかけての脊柱起立筋やその他の筋肉が緊張状態にあり、これは背から肩にかけての筋肉の凝りの原因となりうるものであり、すっきりとした目覚めを与えない。従って本発明ではこの問題を解決するために、そのような空隙(C)をほぼ埋め合せて背中上部から後頚部にかけての身体部分を下から支えるための部分(D)を設けて、これに枕を隣接させて使用するという手段を採用した。
次に横臥姿勢の場合の寝具の条件について考察する。横臥姿勢で就寝する場合に最大の問題は肩部への圧力を可及的に少なくすることである。枕については、その問題を解決するためには、横臥姿勢時の枕の最適な高さ(Hp)は仰臥姿勢のときの枕の最適な高さ(hp)よりも可成り高くなる。そのような横臥姿勢時の枕の最適な高さ(Hp)を、ふとんの沈み込みを無視して、計算で求めると(図4参照):
Hp=(p−q)/2−α
となる。pは肩をすぼめたとき肩巾であり、qは頭の巾であり、αは横臥姿勢のときに頭がストレスのかからない範囲で自然に傾くことを許容する値であり、一般的には約3cm前後となる。横臥姿勢時の肩部への圧力を無くすためにはHpとhpとの差:
H=Hp−hp
を考慮しなければならない。この差Hは、図4を参照すると:
H=(p−r)/2
(pは肩をすぼめたときの肩巾;rは胸巾)
であることが判り、図4の脇から下の斜線で示した部分の巾に相当する。
本発明者は、横臥姿勢のとき、肩から上腕部が胴の下側に来て胸部に圧迫を加え、それらの部分自体も体重により圧迫を受けることに鑑み、横臥時にそれらの身体部分を実質的に落ち込ませ(あるいは沈み込ませ)て収容できるポケットを左右対称に敷ふとんに設け、しかも仰臥時の背中を担持する部分を敷ふとん中央部に残しておくことを着想した。この場合に敷ふとんの厚さ(あるいはポケットの深さ)は理論的にはHの値となるが、材料の弾性率によって実際の値は区々である。従って本発明の敷ふとんは、図7に示されるように、縦中心軸(X−X)に関して対称的に上縁両角部に、横臥姿勢のときに下側になる肩部から上腕部にかけての部分を実質的に落ち込ませた状態で収容することができるポケット(A、A)を切り欠いた如き状態で有し、上縁中央付近には山形の平面形状の背中担持部分(B)を有し、その背中担持部分の上縁からは、背中上部から後頚部にかけての部分を下方から支えるための部分(D)が延在している構造である。この延在部分(D)に枕(高さ=Hp)を隣接して使用する。図5にその使用態様例が示されており、この例では通常の敷ふとんまたは下敷きマット(イ)の上に枕(高さ=Hp)と共に本発明の敷ふとん(ロ)が敷かれている(Hpは前記定義の通り)。本発明の敷ふとんは、通常の敷ふとんや下敷きマット(イ)無しでも使用できる。この場合は、本体の厚み(H')を理論値(H)より大きくする(図6参照)。本発明の改良敷ふとん、殊に部分(B)付近は、前記説明のように理論的にはHに相当する厚みを有するものであるが、ふとん自体の沈み込み(圧縮)等も生ずるので材料の弾性率等の因子によって実際にはHより大きな厚みを有しなければならないこともある。要するに本発明の敷ふとんの厚さ、すなわちポケット(A、A)の深さは、理論的には個々の使用者の体格(肩巾、胸巾等)によって左右されるものであるが、実際上は肩部から上腕部にかけての部分を実質的に落ち込ませる程度の大きさであればよく、それによって横臥姿勢時の肩部から上腕部での胸部圧迫及び肩部自体への圧力は有効に軽減される。
山形の平面形状の背中担持部分(B)の巾W1は胸の巾r±2cm程度、そして長さL3は、点K2〜点K3間の距離であり、点K2は胸椎4番(T4)付近に相当し、点K3はみぞおち付近である。成人について適当な長さL2+L3は20cm前後である。
背中担持部分(B)からさらに延長して背中上部から後頚部にかけての部位を下から支えるための延長部分(D)の長さL1+L2は点Ko〜点K1〜点K2間の距離である。点Koは枕に接する位置であり、頚椎の6ないし7番(C6ないしC7)付近に相当し、点K1は胸椎2番(T2)付近に相当し、点K2は上記の通りである。L1の概略の値は5cm程度そしてL2もほぼ5cm前後であり、両者の合計(L1+L2)は約10cm程度である(通常体格の成人)。図7に示した具体例において延長部分(D)の巾W2は背中担持部分(B)の巾W1よりも小さいが、仰臥姿勢のときに頚部が安定する値、例えば約18cm前後あればよく、W2=W1であってもよい。この延長部分(D)の縦方向(X−X軸方向)の断面形状は、図1における空隙(C)に概略相当し、その機能は仰臥姿勢時の背中上部〜後頚部を下から支持することにある。
図7に示した具体例は、延長部分(D)が二つのブロックD1及びD2から構成されている好ましい例であり、一つのブロックから構成されていても差支えない。図示例の場合に、D1は胸椎2番(T2)を経て胸椎4〜5番(T4〜T5)付近のストレス解消のために作用し、その長さL2は前述のようにほぼ5cm程度(成人)である。D1の材質は本体Bと共に胸椎1〜5番(T1〜T5)付近を下から緩かに支える反発弾性と硬さが求められる。発泡ポリウレタン製の場合はその硬度が20kg(JIS試験法で測定)前後であるものが好ましい。D2は、胸椎2番(T2)から枕との接触点、すなわち頚椎の6〜7番(C6〜C7)のところに位置するが、仰臥姿勢のときには、頭部及び頚椎弧は枕で主に支えられかつ胸部はB及びD1で主に支えられるので、D2には支えるための力学的または機械的機能は余り求められない。しかるにD2が重要な意味をもつのは横臥姿勢へ寝返えるときに身体がずれて下側の肩部がD(D1+D2)の巾W2の範囲内に来たときには、その肩部の必要な沈み込みが充分になされなくなるおそれがある。そのような場合でもD2として非常に柔らかい材質のものを使用すれば、そこに位置する肩峰(肩先の骨)がD2中へ無理なく沈み込むことができる。D2の硬さとしては、例えば発泡ポリウレタン製の場合に、硬度約5kg以下(JIS試験法で測定)のものが好ましい。
図1の斜線部分(C)の縦中心軸方向(X−X)における長さ(Lx)は次式で表される:Lx=L1+L2+αここに、L1,L2は、それぞれD2,D1に相当し、αは本体(B)部分に及ぶ。このαの適切値は体型によって変わり、胸椎5番(T5)付近で曲がっている標準的な人の場合にはα=0〜5cm位であり、一方胸椎8番(T8)付近で曲がっている、いわゆる猫背の体型の人の場合にはα=10〜15cm位である。
高さについては、図8のKo点の高さは、前述の理由(D2には力学的、機械的機能が要件とされない)により、余り問題はない。しかし、(D1)のK1の位置における高さは、ストレスの緩和、解消のためには非常に重要である。この高さが大きすぎると、逆にストレスを生じかねない。本体の硬さ、身体の沈み込みの程度、併用される枕の高さ、体型等の因子が影響するが、一例として挙げると、本体の硬さ=20kg弱、標準体型、枕の高さ(hp)=3cm、(hc)=6cmの場合(成人)、図1の(C)の点(K1)上の高さは1cm位である。人体を側方から見たときの体型は、大まかにS字型と平型(直状に近い)とに分類され得る。S字型の場合、敷布団の硬さはほぼ全体的に均一の硬さで良いとされているが、平型の場合は、臀部相当部分及びその近傍で他の部分よりも硬くした方が良いと言われている。睡眠時の姿勢のデータを見ると、背の部分よりも臀部の沈み込みの大きい方が一般的である。即ち、背を支える本体(B)部分全体を他より硬くするか、やや厚くした方が良い場合もある。
本発明の改良敷ふとんは上記から明らかなように部分毎に適切な硬度であるのが好ましい。例えば発泡ポリウレタンから各部分を構成する場合に、背中担持部分(B)を含む本体の硬度は、JIS規格試験法で測定して20kg程度、延長部分D1及びD2についてはそれぞれ20kg程度及び5kg程度が好ましいと考える。なおこのような硬度の分布は、それぞれの硬度を有するブロック材料を貼合せること(後接着)により達成できるが、発泡ポリウレタンについては、一つのモールド内に所定の目的硬度となる異なる混合原液を連続的に注入して、一工程で部分的に硬度の異なるモールド製品を作る方法(すなわち異硬度フォーム成形法)が実用化されており、本発明の敷ふとんもこの方法で製造できる。
図9には本発明の一改変態様例の敷ふとんを平面図で示してある。この平面図は図7と同様であるが、図7のポケット(A、A)のところに、一部ないしほぼ全域にわたって、低硬度、柔軟質材料(E)を補充配置し、該補助敷ふとん本体の肩状部と該材料との間に両者の硬度の中間の硬度を有する材料からなる硬度遷移帯域(E')を設けた点が異なっている。ここで補助敷ふとん本体、低硬度、柔軟質の補充配置材料(E)及び硬度遷移帯域(E')材料を硬度の異なる発泡ポリウレタンで製造するとすれば、それらの適当な硬度範囲は、約15〜25kg、好ましくは約20kg(本体)、約4〜7kg、好ましくは約5kg(E)及びその中間の値の約10〜18kg、好ましくは約15kg(E')(いずれもJIS試験法で測定)程度である。但しポリウレタンの硬度は同じ数値であっても、厚みの大小によって感じ方が異なるので、上記の硬度数値は絶対的なものではなく、厚みによって変わるものである。この改変態様における補充配置材料(E)及び硬度遷移帯域(E')の効果は以下の通りである。
上記のようなE及びE'が存在しない場合には:
(1) 大きく寝返りをして横臥位になったとき、敷ふとん自体が比較的硬いため、敷ふとん本体のポケット(A、A)との境界、殊に敷ふとんの肩状部、に接する人体横腹部が圧迫されて違和感を覚えることもありうる。
(2) 仰臥姿勢のときには一方のポケット(A)内に背中担持部分(B)の縦縁に沿って二の腕(上腕部)が位置するが、殊にポケット(A)が深いときには、そこが空洞であるためある程度、宙に浮いた状態となり不安定な感じが生じることがありうる。
(3) 女性が横姿勢となったときにポケット(A)のところに乳房が位置して、上記(2)と同様に安定感、安心感を欠くことも生じうる。
これらの(1)〜(3)の問題は上記の如き補充配置柔軟材料(E)及び硬度遷移帯域(E')を設けることにより実質的に軽減される。上記(2)の場合に、肘から先の部分は敷ふとん本体上に支えられており、二の腕のところは、ポケット内にほぼ宙づりの状態にあるが、このような場合に、下方から極めて弱くてもよいから(例えば軽く触れる程度で)支えてやれば安定感、安心感が与えられる。上記(3)の場合も同様である。そこで本発明のこの改変態様においては、低硬度、柔軟質材料(E)をポケット(A、A)の適切なところに(ポケットの一部ないしほぼ全域にわたり)補充配置する。上記(1)の場合に、その補充配置柔軟材料(E)の硬度(非常に低い)と敷ふとんの硬度(可成り高い)との間の中間の硬度を有する材料からなる硬度遷移帯域(E')を設けることにより、横臥時の横腹への圧迫を著しく軽減できる。すなわち硬度差を硬度遷移帯域(E')で緩和することにより、横腹への当りをソフト化できる。この硬度遷移帯域(E')巾は約3cm位でよい。なお補充配置材料(E)の縦方向長さは、背中担持部分(B)の縦方向の長さ(図1のL3)以下、例えば18cm前後であり、またその巾はポケット(A)の巾と同じであるのが取扱い上便宜である。補充配置材(E)の厚さは、敷ふとん本体の厚さと同一またはそれ以上の適当な厚さであってよい。以上はあくまで、本体の厚み(H)、及び、枕の高さ(Hp)が理想理論値の場合であり、これより厚く、また高くなれば、肩の落ち込みもその分、浅くなる。従って、本体の厚み(H)が理想理論値より大きい(厚い)場合にはポケット(A、A)の(Ko)点、又は枕との接触点までの全域にわたって、柔軟質材料(E)を補充配置するとよい。本体が厚くなれば、その硬度を少なくしてもよく、従って硬度遷移帯域(E')を省略できる場合もある。
上記の改変態様の敷ふとんを発泡ポリウレタンで製造する場合には、それぞれの部分に適切な硬度を備えた異なる硬度の材料を、それぞれの部分に適当な寸法としたものを、後接着することにより製造することができる。あるいは、一つの型(モールド)中に所定の硬さの異なる混合原液を連続注入し一工程で部分的に硬度の異なるモールド成形品を得る方法で効率よく製造することもできる。
本発明は背中の曲がったままの人のための補助用敷ふとんも提供する。(1)デスクワークの多い人、卓上の軽作業の多い人、背の高い人等は、胸椎1〜5番付近に相当する背中の上部で永久的に曲がった状態となり易く、(2)深く屈んで仕事する人は胸椎5〜10番付近に相当する背中の中央部で永久的に曲がった状態となり易く、(3)悪い姿勢で長時間の運転する人、座り仕事をする人等は胸椎10番ないし仙骨1番に相当する下部で永久に曲がった状態となり易い。人間は仕事中または活動中に背骨の周囲にある筋肉、靭帯、腱等にストレスを与え、そのストレスが解放されないと、蓄積して、筋肉や靭帯の柔軟性が失われ、「こり」、「しこり」となり、次第に骨化するといわれており、これが上記のような永久的な曲がりの原因である。上記の(2)及び(3)の場合は、一般に曲がりが大きく、このような人について仰臥姿勢に適当な枕の高さ(hp)が横臥姿勢に適当な枕の高さ(Hp)よりも高くなることが多い。この条件の人が仰臥姿勢を取ると、図9に示されるように枕に接する点(Ko)から背中の曲がっている点(Kx)までの長さ(Lx)のところに生ずる空間(斜線を付した部分)が大きくなる。かかる大きな空間を埋めなければ、快眠が得られない。
そこで本発明はさらなる別の態様として、背中の曲がったままの人のための補助用敷ふとんであって、当該背中の曲がり点(Kx)から枕に至る間の前記の敷ふとんの厚さを背中の曲がりの程度に調和させて増加させたものも提供する。この態様の補助用敷ふとんの一例を図11に平面図で図12に側面図で示す。これらの図面11及び12における各符号は図7〜9において示されているものと同じまたは均等であるが、この例では縦寸法(Ko〜Kx、すなわちLx)が短くてもよい。Kx点付近(すなわち下縁付近)には段差感を解消するための柔軟材帯域(F)を設けて使用時の違和感を無くすのが好ましい。
以上説明のように本発明の改良敷ふとんは、横臥姿勢時の肩及び二の腕から肘の落ち込みを考慮し、左右対称に切り欠いた状態とし、また頚部支持部分をさらに延在せしめて、二重凸型(二重富士山型)または凸型(富士山型)の基本的平面構造を有する。好ましくは切り欠き部分に反発弾性の非常に小さい材料を充填するのが好ましい。本発明の敷ふとんは、従来の敷布団の材料の組合せにより、形状及び各部分の弾力性及び硬さについて目的に適合した機能が発揮される限りいかなる材料でも製造できる。しかし発泡ポリウレタン材料は種々の硬さ及び弾力性のものが容易に入手できる材料であり、また種々の異硬度成型品の製造ができる加工技術が確立されているので、本発明の実施に好適な材料である。
本発明の改良敷ふとんの各部寸法及び場合によっては硬さ、弾性率等は、個々の使用者の体格や体重によって左右されるものであるが、いくつかの標準的な寸法タイプを揃えることにより、需要に充分に対応することができる。
本発明の敷ふとんは、健常者用のみならず病弱者や老人のための補助用としても好適であり、寝返りの容易性の故に、殊に床擦れ防止に有効である。通常、寝返り時に突然に生じることがある寝違え(頚部の筋違い)は、本発明の改良敷ふとんの使用によって有効に防止できる。
枕を用いての仰臥姿勢での就寝側面図。 枕を用いての横臥姿勢での就寝頭部見取図。 起立姿勢の人体背骨曲線図。 人体正面図。 本発明改良敷ふとん使用例側面図。 本発明改良敷ふとんの下敷きマットなしでの使用例側面図。 補助敷ふとん基本概念平面図。 図7の側面図。 改良敷ふとん改変例の平面図。 背中の曲がった人の仰臥姿勢就寝側面図。 補助用敷ふとん改変例の平面図。 図11の側面図。
符号の説明
A ポケット
B 背中担持部
C 段差空隙
D 頚部支持延長部
E 柔軟充填材
E' 硬度遷移帯域



Claims (2)

  1. 下敷きマットもしくは敷ふとん上、また床面上で枕に隣接して使用するタイプの概ね縦長矩形の平面形状であり、ある厚さを有する就寝時身体的ストレス低減のための改良敷ふとんであって:
    (i) 該縦長矩形体の縦中心線X−X上の就寝仰臥姿勢から左または右へ身体をほぼ一直角転動させて横臥姿勢に寝返るときに下側となる身体の肩部から上腕部にかけての部分を実質的に落ち込ませた状態で収容することができるポケット(A、A)を左右対称に備えていること、
    (ii) それらのポケット(A、A)が該縦長矩形体の上縁中央付近に背中担持部分(B)を山形の平面形状で残すように上縁両角部を対称的に切り欠いた如き状態で形成されていること、
    (iii)背中上部から後頸部にかけての身体部位を下方から支えるための部分(D)を、上記背中担持部分(B)から中心線(X−X)に沿ってさらに延長した形で備え、その延長部分(D)に枕を隣接させて使用すること、
    (iv)背中上部から後頸部にかけての身体部位を下方から支えるための部分(D)が少なくとも一つのブロックを含み、該ブロックは敷きふとん本体よりも硬度が低いこと
    を特徴とする改良敷ふとん。
  2. 当該背中の曲がり点(Kx)から枕に至る間の厚さを背中の曲がりの程度に調和させて増加させたことを特徴とする、背中の曲がったままの人のための請求項に記載の改良敷ふとん。
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