JP2022162090A - エアマットレス - Google Patents

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健太 大野
Kenta Ono
秀和 永井
Hidekazu Nagai
崇行 有松
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Abstract

【課題】より快適なエアマットレスを提供する。【解決手段】実施形態によれば、エアマットレスは、エアセル部及び第1層を含む。前記エアセル部は、第1方向に並ぶ複数のエアセルを含む。前記複数のエアセルは、前記第1方向と交差する第2方向に延びる。前記第1層は、高分子発泡体を含む。前記エアセル部から前記第1層への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記第1層の前記第3方向の長さは、30mm±20mmである。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エアマットレスに関する。
エアマットレスにおいて、より快適なことが望まれる。
特開平8-164168号公報
本発明の実施形態は、より快適なエアマットレスを提供する。
実施形態によれば、エアマットレスは、エアセル部及び第1層を含む。前記エアセル部は、第1方向に並ぶ複数のエアセルを含む。前記複数のエアセルは、前記第1方向と交差する第2方向に延びる。前記第1層は、高分子発泡体を含む。前記エアセル部から前記第1層への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記第1層の前記第3方向の長さは、30mm±20mmである。
本発明の実施形態は、より快適なエアマットレスを提供できる。
図1(a)~図1(c)は、第1実施形態に係るエアマットレスを例示する模式図である。 図2は、第1実施形態に係るエアマットレスを例示するブロック図である。 図3は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。 図4は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。 図5は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。 図6は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。 図7は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。 図8は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。 図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係るエアマットレスにおける動作を例示する模式図である。 図10は、実施形態に係るエアマットレスにおける動作を例示するグラフ図である。 図11は、実施形態に係るエアマットレスにおける動作を例示するフローチャート図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)~図1(c)は、第1実施形態に係るエアマットレスを例示する模式図である。
図1(a)は、実施形態に係るエアマットレス110を例示する斜視図である。図1(b)は、断面図である。図1(c)は、エアマットレス110に含まれることが可能な要素を示す平面図である。図1(a)においては、図を見やすくするために、エアマットレス110に含まれる複数の要素が離れて描かれている。
図1(a)に示すように、実施形態に係るエアマットレス110は、エアセル部10及び第1層40を含む。
エアセル部10は、複数のエアセル11を含む。複数のエアセル11は、第1方向に並ぶ。
第1方向をX軸方向とする。X軸方向に対して垂直な1つの方向をY軸方向とする。X軸方向及びY軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
第1方向は、例えば、エアマットレス110に使用者が寝た時の、頭から足への方向に対応する。Y軸方向は、左右方向に対応する。Z軸方向は、エアマットレス110の下面から上面への方向に対応する。
複数のエアセル11は、第1方向と交差する第2方向に延びる。第2方向は、例えば、Y軸方向である。複数のエアセル11の1つの第2方向に沿う長さは、複数のエアセル11のその1つの第1方向に沿う長さよりも長い。
複数のエアセル11の1つの第3方向に沿う長さt1(図1(b)参照)は、複数のエアセル11の1つの第2方向(Y軸方向)に沿う長さよりも短い。第3方向は、第1方向及び第2方向を含む平面(例えば、X-Y平面)と交差する。第3方向は、例えば、Z軸方向である。
図1(a)に示すように、エアセル部10から第1層40への方向は、第3方向(例えばZ軸方向)に沿う。第1層40は、高分子発泡体を含む。高分子発泡体は、例えば、ウレタンフォームなどを含む。第1層40の第3方向の長さt2(図1(b)参照)は、複数のエアセル11の長さt1よりも短い。第3方向に沿う長さは、例えば、厚さ(または高さ)に対応する。
この例では、エアマットレス110は、第1サイドエッジ部21及び第2サイドエッジ部22をさらに含む。Y軸方向において、第1サイドエッジ部21と第2サイドエッジ部22との間にエアセル部10が設けられる。第1サイドエッジ部21及び第2サイドエッジ部22は、例えば、高分子発泡体を含む。第1サイドエッジ部21及び第2サイドエッジ部22は、例えばウレタンフォームである。
この例では、第1層40は、第1サイドエッジ部21及び第2サイドエッジ部22と接合される。接合は、接着または融着などを含む。
この例では、エアマットレス110は、ポンプ部31をさらに含む。ポンプ部31は、例えば、チューブ11pなどにより、複数のエアセル11と接続される。ポンプ部31は、複数のエアセル11の給排気を行う。ポンプ部31による給排気により、複数のエアセル11の内圧が制御できる。例えば、使用者の好みに応じた内圧に設定することで、使用者に快適な姿勢を提供できる。
実施形態において、複数のエアセル11の2つのそれぞれの内圧は、互いに独立して制御可能でも良い。これにより、複数のエアセルのそれぞれの内圧をより高い精度で設定できる。より快適な姿勢を提供できる。
実施形態において、図1(c)に例示する受付部60が設けられても良い。受付部60は、例えば、使用者の入力を受け付ける。例えば、受付部60は、有線または無線の任意の方法で、ポンプ部31と接続される。この例では、受付部60は、ケーブル68によりポンプ部31と接続される(図1(a)参照)。受付部60は、例えば、スマートフォンでも良い。この場合は、受付部60とポンプ部31との間の情報の授受は、無線により行われる。
図1(c)に示すように、受付部60は、例えば、第1入力表示部61及び第2入力表示部62などを含んでも良い。例えば、使用者が、第1入力表示部61を押すと、エアセル11の内圧が低下する。例えば、使用者が、第2入力表示部62を押すと、エアセル11の内圧が上昇する。受付部60による受け付けられる入力は、電気的入力、光学的入力、磁気的入力または機械的入力を含む。
例えば、複数のエアセル11が複数のブロックに分けられ、複数のブロックの内圧が互いに独立して制御できても良い。複数のブロックは、例えば、頭ブロック、肩ブロック、腰ブロック、臀ブロック、上腿ブロック、及び、下腿ブロックを含む。
実施形態において、「内圧」は、大気圧との差に対応する。
図2は、第1実施形態に係るエアマットレスを例示するブロック図である。
図2に示すように、実施形態において、制御部72が設けられても良い。制御部72は、例えば、プロセッサなどを含んでも良い。制御部72は、ポンプ部31と、有線または無線などの任意の方法により接続される。制御部72は、例えば、ポンプ部31の筐体の中に設けられても良い。制御部72は、例えば、スマートフォン型でも良い。
制御部72は、例えば、ポンプ部31を制御する。ポンプ部31の動作により、エアセル11の給排気が行われる。
例えば、センサ部31sが設けられても良い。例えば、センサ部31sは、複数のエアセル11の内圧を検出可能である。1つの例において、複数のエアセル11のそれぞれに接続されたチューブ11pの内圧を検出することで、複数のエアセル11のそれぞれの内圧を検出できる。例えば、制御部72は、検出された内圧に基づいて、内圧を所望のように制御しても良い。
記憶部78が設けられても良い。記憶部78は、例えば、複数のエアセル11のそれぞれの内圧に関して使用者に合わせたデータを記憶しても良い。制御部72またはポンプ部31は、記憶部78に記憶されたデータに基づいて、複数のエアセル11の目的とする内圧を記憶しても良い。記憶部78は、例えば、目的とする内圧の時間変化に関するデータを記憶しても良い。
使用者による受付部60の操作が、受付部60により受け付けられる。例えば、使用者が第1入力表示部61及び第2入力表示部62などを含む入力ボタンなどを操作することで、複数のエアセル11の内圧が制御できる。使用者が希望するエアマットレスの柔らかさなどが得られる。
エアマットレスではない一般的なマットレスがある。一般的なマットレスにおいては、例えばウレタンフォームなどを含むベースマットが設けられる。一般に、硬さ(または柔らかさ)の異なる複数のベースマットが用意される。使用者の一人は、自分の好みに合わせて、硬いベースマットを使用する。または、使用者の別の一人は、自分の好みに合わせて、柔らかいベースマットを使用する。
使用者の、エアマットレスの硬さについての好みは種々であり、使用者の好みに合わせて多品種のマットレスを製造すると、コストが上昇する。さらに、一人の使用者においても、日々の体調などに合わせて、マットレスの硬さ(または柔らかさ)を変更することを、その使用者が希望する場合もある。
実施形態においては、第1層40の第3方向(Z軸方向)の長さt2(図1(b)参照)は、30mm±20mmである。これにより、後述するように、一般に用いられている2種類の硬さのマットレスのそれぞれの寝心地が、1つのエアマットレスにより、容易に得られる。
例えば、実施形態に係るエアマットレス110において、複数のエアセル11の内圧を比較的高い値に設定することで、一般的な硬いマットレスと実質的に同様の寝心地が得られる。例えば、エアマットレス110において、複数のエアセル11の内圧を比較的低い値に制御することで、一般的な柔らかいマットレスと実質的に同様の寝心地が得られる。
ここで、使用者の感じる寝心地は、使用者の体重が複数のエアセル11に加わったときの反発力に関係があると考えられる。さらに、使用者の感じる寝心地は、エアマットレスの上の使用者の動きにより複数のエアセル11に加わる圧力が変化したとき反発力の変化の特性に関係すると考えられる。以下、発明者が独自に実施した実験の結果について説明する。
実験においては、第1層40の厚さ(長さt2)を変更した試料が評価される。試料の評価結果が、一般のマットレスに用いられる種々のベースマットの試料の特性と比較評価される。
図3及び図4は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。
これらの図は、試料に力を加えて、試料を圧縮したときに生じる反発力についての測定結果を例示している。図3及び図4において、横軸は、試料の圧縮量Δt(mm)である。圧縮量Δtは、加わった力による試料の厚さの変化量に対応する。縦軸は、反発力F1(N)である。
図3及び図4には、エアマットレス110に関する試料の特性が例示されている。この例では、エアセル11の高さ(長さt1)は、120mmであり、第1層40の厚さ(長さt2)は、30mmである。図3は、エアセル11の内圧が2kPaのときの特性を示している。図4は、エアセル11の内圧が8kPaのときの特性を示している。エアセル11の高さ(長さt1)は、「複数のエアセル11が膨らんだとき」(例えば、エアセル11の内圧が2.6kPaのとき)の値に対応する。
図3には、エアセルを用いないベースマットの第1参考試料118aの特性が例示されている。第1参考試料118aは、ソフトウレタンマットレスに対応する。図4には、エアセルを用いないベースマットの第2参考試料118bの特性が例示されている。第2参考試料118bは、ミディアムウレタンマットレスに対応する。
試料を圧縮したときに生じる反発力に関するΔt-F1カーブは、ヒステリシス特性を有する場合が多い。ヒステリシス特性においては、負荷時の曲線(加える力を増大する時の曲線)は、除荷時の曲線(加える力を減少する時の曲線)と、異なる。発明者の実験によると、使用者が受ける寝心地は、Δt-F1カーブのヒステリシス特性の負荷時の曲線の特性により関係することが分かった。このため、図3及び図4においては、図を見やすくするために、Δt-F1カーブのヒステリシス特性の負荷時の曲線が示されており、除荷時の曲線は省略されている。
発明者の実験によると、使用者が受ける寝心地は、反発力F1が約250N以下のときの特性に大きく依存することが分かった。
図3に示すように、エアマットレス110の試料の特性は、約250N以下の反発力F1の範囲において、ソフトウレタンマットレスに対応する第1参考試料118aの特性とよく一致する。
図4に示すように、エアマットレス110の試料の特性は、約250N以下の反発力F1の範囲において、ミディアムウレタンマットレスに対応する第2参考試料118bの特性とよく一致する。
このように、実施形態に係るエアマットレス110においては、内圧を制御することで、ソフトウレタンマットレスまたはミディアムウレタンマットレスと実質的に同様の特性が得られる。
実施形態によれば、種々の好みのそれぞれの特性(寝心地)を1つのエアマットレスにより生成できる。使用者が好む種々の寝心地を容易に提供できる。実施形態によれば、より快適なエアマットレスを提供できる。
図5及び図6は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。
これらの図は、第1層40の厚さ(長さt2)を変えたときの特性を例示している。図5及び図6において、エアセル11の高さ(長さt1)は、120mmである。図5において、複数のエアセル11の内圧は、2kPaである。図6において、複数のエアセル11の内圧は、8kPaである。
図5には、第1参考試料118aのデータ、及び、第3参考試料119cのデータも示されている。既に説明したように、第1参考試料118aは、エアセルを用いないベースマット(ソフトウレタンマットレス)に対応する。第3参考試料119cにおいては、内圧が2kPaの複数のエアセル11だけが用いられ、第1層40が設けられない。
図6には、第2参考試料118bのデータ、及び、第4参考試料119dのデータも示されている。既に説明したように、第2参考試料118bは、エアセルを用いないベースマット(ミディアムウレタンマットレス)に対応する。第4参考試料119dにおいては、内圧が8kPaの複数のエアセル11だけが用いられ、第1層40が設けられない。
図5に示すように、第1層40の厚さ(長さt2)が30mmのときの特性(Δt-F1カーブ)は、ソフトウレタンマットレスに対応する第1参考試料118aの特性とよく一致する。厚さ(長さt2)の値が30mmから離れると、特性は、第1参考試料118aの特性から離れる。
図6に示すように、第1層40の厚さ(長さt2)が10mmまたは30mmの特性(Δt-F1カーブ)は、ミディアムウレタンマットレスに対応する第2参考試料118bの特性と比較的よく一致する。厚さ(長さt2)の値が30mmから離れると、特性は、第2参考試料118bの特性から離れる。
既に説明したように、使用者が受ける寝心地は、反発力F1が約250N以下のときの特性に大きく依存する。ここで、ソフトウレタンマットレスまたはミディアムウレタンマットレスとの差に関するパラメータを導入する。
例えば、内圧が2kPaのときにおいて、反発力F1が150N、200N及び250Nの3つの値のそれぞれに対応するときのエアマットレス110の試料における圧縮量Δtをそれぞれ、Δt1(2)、Δt2(2)及びΔt3(2)とする。一方、内圧が8kPaのときにおいて、反発力F1が150N、200N及び250Nの3つの値のそれぞれに対応するときのエアマットレス110の試料における圧縮量Δtをそれぞれ、Δt1(8)、Δt2(8)及びΔt3(8)とする。ソフトウレタンマットレス(第1参考試料118a)において、反発力F1が150N、200N及び250Nの3つの値のそれぞれに対応する圧縮量Δtをそれぞれ、Δt1(a)、Δt2(a)及びΔt3(a)とする。ミディアムウレタンマットレス(第2参考試料118b)において、反発力F1が150N、200N及び250Nの3つの値のそれぞれに対応する圧縮量Δtをそれぞれ、Δt1(b)、Δt2(b)及びΔt3(b)とする。
第1パラメータP1を、{(Δt1(2)-Δt1(a))+(Δt2(2)-Δt2(a))+(Δt3(2)-Δt3(a))}1/2とする。第1パラメータP1は、内圧が2kPaのときのエアマットレス110の試料の特性と、ソフトウレタンマットレス(第1参考試料118a)の特性と、の差に対応する。
第2パラメータP2を、{(Δt1(8)-Δt1(b))+(Δt2(8)-Δt2(b))+(Δt3(8)-Δt3(b))}1/2とする。第2パラメータP2は、内圧が8kPaのときのエアマットレス110の試料の特性と、ミディアムウレタンマットレス(第2参考試料118b)の特性と、の差に対応する。
図7及び図8は、マットレスに関する実験結果を例示するグラフ図である。
これらの図の横軸は、第1層40の厚さ(長さt2(mm))である。図7の縦軸は、上記の第1パラメータP1(mm)である。図8の縦軸は、上記の第2パラメータP2(mm)である。これらの図には、得られた値に基づく近似曲線(2次多項式)も記載されている。
図7から分かるように、第1層40の厚さ(長さt2)が約30mmのときに、第1パラメータP1は小さい。図8から分かるように、第1層40の厚さ(長さt2)が約30mmのときに、第2パラメータP2は小さい。
実施形態においては、長さt2は、例えば、30mm±20mmであることが好ましい。これにより、例えば、一般に用いられている2種類の硬さのマットレス(ソフトウレタンマットレスまたはミディアムウレタンマットレス)のそれぞれの寝心地を容易に得ることができる。実施形態によれば、より快適なエアマットレスを提供できる。
実施形態において、第1層40の40%硬さは、90±30Nであることが好ましい。これにより、ウレタンマットレスの特性と良く一致する特性が得やすくなる。「40%硬さ」は、例えば、「JIS K 6400-2 A法」で定義される。この試験法においては、試験片のサイズは、50mm×380mm×380mmである。直径が200mmの加圧板により、試験片が、はじめの厚さの70%の歪み量まで垂直に押し込む操作が3回繰り返された後、直ちに、はじめの厚さの40%の歪み量まで押し込み、静止後30秒経過したときの荷重に対応する。
実施形態において、第1層40の密度は、65±15kg/mであることが好ましい。これにより、例えば、適正な40%硬さを維持するための、高い耐久性が得られる。
実施形態において、複数のエアセル11が膨らんだときの複数のエアセル11の第3方向(Z軸方向)の長さt1(図1(b)参照)は、例えば、約120mm±50mmであることが好ましい。このような範囲にあることで、例えば、快適なエアマットレスをより提供し易くなる。「複数のエアセル11が膨らんだとき」は、例えば、エアセル11の内圧が2.6kPaのときである。
実施形態において、複数のエアセルの2つのそれぞれの内圧が、互いに独立して制御可能であることにより、使用者のより細かい要求に沿う寝心地を提供できる。
実施形態において、ポンプ部31は、DCポンプ31d(図2参照)を含んでも良い。DCポンプ31dを用いることで、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御が実施されても良い。以下に、PWM制御の例について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、実施形態に係るエアマットレスにおける動作を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、時間tmである。縦軸は、PWM制御信号の強度SigCを例示している。図9(a)は、デューティ比Dtが65%の場合に対応する。図9(b)は、デューティ比Dtが35%の場合に対応する。PWM制御信号は、例えば、制御部72、または、制御部72に制御された駆動回路からDCポンプ31dに供給される。PWM制御信号の強度SigCが高い状態の期間と、強度SigCが低い状態の期間と、の比により、DCポンプ31dによるエアセル11の給排気の量が制御できる。
図10は、実施形態に係るエアマットレスにおける動作を例示するグラフ図である。
図10の横軸は、デューティ比Dtである。縦軸は、給排気の圧力Pr(kPa)である。図10に示すように、デューティ比Dtが高いと、給排気の圧力Prが高くなる。PWM制御におけるデューティ比Dtを制御することで、ポンプの給排気量を制御できる。
実施形態において、ポンプ部31は、ACポンプを含んでも良い。ACポンプの動作により、エアセル11の内圧を制御できる。この場合、例えばACポンプへの印加電圧により、ACポンプの出力(例えば、給排気の圧力Pr)が制御される。ACポンプにおいて、位相制御により印可電圧を切り替えることができる。
DCポンプを用いたPWM制御により、必要な給排気の圧力に応じて、出力を精度良く制御できる。例えば、出力を最小限にできる。DCポンプを用いたPWM制御により、例えば、ACポンプを用いる場合に比べて、発生する音を小さくできる。例えば、発生する音を最小限にできる。これにより、例えば、より良い寝心地を提供できる。
以下、エアマットレス110の動作の例について説明する。
図11は、実施形態に係るエアマットレスにおける動作を例示するフローチャート図である。
図11に示すように、電源が投入される(ステップS101)。これにより、例えば、初期化モード(ステップS102)に移行する。初期化モードにおいて、例えば、エアセル11の内圧(圧力Pr)が定められた値(例えば、5kPaなど)に設定される。初期化モードにおいて、エアセル部10の上に使用者81が乗る。例えば、この状態で、内圧(圧力Pr)が定められた値に設定される。
通常モード(ステップS103)に移行する。例えば、使用者81の状態に基づいて、または、受付部60による操作の受け付けに基づいて、入眠モード(ステップS131)に移行しても良い。受付部60による操作の受け付けは、例えば、使用者81などによる操作が入力受付部65(例えば、入眠モードボタン、図1(c)参照)により受け付けられることなどにより行われる。使用者81の状態は、例えば、覚醒または睡眠を含む。使用者81の状態は、離床または在床を含む。使用者81の状態は、例えば、使用者81の体動を含む。入眠モード(ステップS131)において、「終了」の操作の受け付けに基づいて、または、使用者81の状態に基づいて、または、受付部60による操作の受け付けに基づいて、通常モード(ステップS103)に戻る。ステップS102において(または、ステップS102とステップS103の間において)、使用者の好みの「ウレタンマットレス」の特性が得られるように、内圧が変更されても良い。内圧の変更は、例えば、使用者の入力が受付部60により受け付けられることにより行われる。
通常モードにおいて、例えば、内圧が確認(検出)される(ステップS105)。さらに、このときに設定(記憶)されている状態が「離床」であるか「臥床」であるかが判断される(ステップS106)。「設定(記憶)されている状態」は、例えば、前回の動作の終了時(例えば後述するステップS111)の状態である。例えば、前回の動作の終了時(例えば、12時間前)における、「離床」であるか「臥床」であるかに関するフラグが読み出される。例えば、エアマットレス110の最初に設定(記憶)されている状態は、例えば「臥床」でも良い。ステップS106において、状態が「離床」である場合、後述するステップS121に進む。状態が「臥床」である場合、ステップS107に進む。
ステップS107では、内圧が大幅に低下したかどうかが判断される。例えば、エアセル11の内圧は、自然状態においても、エア抜けなどにより、低下する場合がある。例えば、自然状態におけるエア抜けに起因する内圧の変化量の2倍以上の変化量で、内圧が低下した場合、「内圧が大幅に低下した」と判断される。内圧が大幅に低下したと判断された場合、「離床」と見なして、そのときの内圧を「離床内圧」として記憶する(ステップS109)。この後、例えば、定められた時間(例えば12時間)、待機する(ステップS111)。待機において、例えば、内圧の制御は行われない。
ステップS107において、内圧が大幅に低下していないと判断された場合、内圧が低下したかどうかが判断される(ステップS108)。内圧が低下していないと判断された場合は、ステップS111に進む。
ステップS108で内圧が低下したと判断された場合は、設定内圧までの給気を行う(ステップS110)。この後、ステップS111に進む。
ステップS106において、「離床」と判断された場合、ステップS121において、内圧が低下したかどうかが判断される。内圧が低下していないと判断された場合、内圧が増加したかどうかが判断される(ステップS122)。内圧が増加していないと判断された場合、ステップS111に進む。内圧が増加したと判断された場合、「臥床」とみなして、「離床内圧」をクリアする(ステップS124、例えば、記憶を初期化する)。この後、ステップS111に進む。
ステップS121において、内圧が低下したと判断された場合、「離床内圧」までの給気が行われる(ステップS123)。この後、ステップS111に進む。
このような動作は、例えば、制御装置70(または制御部72)などにより行われる。
実施形態によれば、より快適なエアマットレスが提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、エアマットレスに含まれるエアセル部、エアセル、第1層、サイドエッジ部、ポンプ部及び受付部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述したエアマットレスを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのエアマットレスも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
10…エアセル部、 11…エアセル、 11p…チューブ、 21、22…第1、第2サイドエッジ部、 31…ポンプ部、 31d…DCポンプ、 31s…センサ部、 40…第1層、 60…受付部、 61、62…第1、第2入力表示部、 65…入力受付部、 68…ケーブル、 72…制御部、 78…記憶部、 Δt…圧縮量、 110…エアマットレス、 118a…第1参考試料、 118b…第2参考試料、 119c…第3参考試料、 119d…第4参考試料、 Dt…デューティ比、 F1…反発力、 P1、P2…第1、第2パラメータ、 Pr…圧力、 SigC…強度、 t1、t2…長さ、 tm…時間

Claims (4)

  1. 第1方向に並ぶ複数のエアセルを含むエアセル部であって、前記複数のエアセルは、前記第1方向と交差する第2方向に延びる、前記エアセル部と、
    前記エアセル部と接続され、前記複数のエアセルの吸排気を行うポンプ部と、
    前記ポンプ部と接続され、前記エアセルの内圧を制御する制御部と、
    前記複数のエアセルが膨らんだときの前記複数のエアセルの厚さよりも薄く、前記エアセル部に積層された高分子発泡体を含む第1層と、
    前記制御部と接続され、使用者によって入力される操作を受け付ける受付部と、
    を備え、
    前記受付部が前記使用者から操作を受け付けたとき、前記制御部は、前記第1層が前記使用者により選択されたウレタンマットレスの特性に沿うように前記エアセルの圧力を制御する、エアマットレス。
  2. 前記制御部は、前記第1層にかかる負荷が250N以下のときに、前記使用者により選択されるウレタンマットレスの特性が、ソフトウレタンマットレスの特性またはミディアムウレタンマットレスの特性に沿うように前記エアセル部の圧力を制御する、請求項1記載のエアマットレス。
  3. 前記第1層において、前記エアセル部に積層される厚さは、30mm±20mmであり、
    前記第1層のJIS K 6400-2 A法に準拠した40%硬さは、90±30Nであり、
    前記第1層の密度は、の密度は、65±15kg/mである、請求項1または請求項2に記載のエアマットレス。
  4. 前記複数のエアセルの2つのそれぞれの内圧は、互いに独立して制御可能であり、
    前記複数のエアセルが膨らんだときの前記複数のエアセルの、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向の長さは、120mm±50mmである、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のエアマットレス。
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