JP2008284159A - クッション - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のエアーセルによって着座者の臀部を支持することができ、しかも各エアーセル上の着座者の姿勢を安定させることのできるクッションを提供する。
【解決手段】着座者の臀部HPが第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2によって支持され、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルのうち互いに着座面幅方向に位置の異なる2つ以上のエアーセルの底付き状態を検知可能であり、前記底付き状態の検知結果に基づき、各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定される。また、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能であり、例えば第2エアーセル群の各エアーセル内の空気量を第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量よりも多くすることにより、各エアーセルの潰れ量の偏りを緩和し、着座者の姿勢を安定させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車椅子や椅子の着座面に載置されて着座者の臀部を軟らかく支持する褥瘡防止用のクッションに関するものである。
一般に、この種のクッションとしては、車椅子の着座面に沿って延びる平板状のベース部材と、それぞれベース部材の上面から上方に向かって延びる略円筒形状の空気袋から成り、互いに略水平方向に並ぶように配置されて着座者の臀部を支持する複数のエアーセルと、各エアーセル内を互いに連通させる空気通路と、空気通路を介して各エアーセル内の空気量を調整する空気量調整手段とを備え、着座者が各エアーセル上に着座すると各エアーセル内の空気が空気通路を介して移動するとともに、各エアーセル内の空気圧が互いに略等しくなり、着座者の臀部に加わる圧力を臀部の全体に分散させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表平6−510436号公報
ところで、前記クッションのエアーセルは、上端側とベース部材側とが近接するまで潰れると、着座者の臀部を軟らかく支持することができなくなり、そのエアーセルの状態が底付き状態と言われている。また、各エアーセルのうち最も潰れ量の大きいエアーセルが底付き状態にならないように、各エアーセル内の空気量を極力少なくすると、各エアーセルと着座者の臀部との接触面積を大きくすることができ、着座者の臀部に加わる圧力を効果的に分散させることができる。このため、各エアーセルのベース部材からの高さ寸法を大きくする方が着座者の臀部に加わる圧力を効果的に分散させる上で有利である。
一方、各エアーセルのベース部材からの高さ寸法を大きくすると、各エアーセル上の臀部が動き易くなり、各エアーセル上に着座した着座者の姿勢が安定し難くなる。また、着座姿勢は着座者ごとに異なり、例えば右側に傾いて座る癖のある着座者の場合は、臀部の左側よりも右側に体重が加わり、右側の座骨近傍に体重が集中するとともに、右側の座骨近傍を支持するエアーセルが最も潰れる。
ここで、前記クッションでは、各エアーセルが空気通路を介して互いに連通しており、空気量調整手段は空気通路を介して各エアーセル内の空気量を調整するようになっている。このため、前述のように各エアーセルのベース部材からの高さ寸法が大きく、着座者が右側に傾いて座っている場合に、空気量調整手段によって各エアーセル内に空気が供給されると、体重の加わっていない臀部の左側が各エアーセルによって押し上げられて着座者の姿勢がより右側に傾くので、着座者の姿勢を安定させる上で好ましくないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のエアーセルによって着座者の臀部を支持することができ、しかも各エアーセル上の着座者の姿勢を安定させることのできるクッションを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、所定の着座面に載置されて着座者の臀部を支持するクッションにおいて、前記着座面の前後方向及び幅方向に互いに並ぶように設けられ、着座者の座骨及び尾骨の近傍を支持する複数の第1エアーセルと、各第1エアーセルから成る第1エアーセル群に対して着座面幅方向の一方に設けられて第2エアーセル群を成し、着座者の臀部の幅方向一方側を支持する複数の第2エアーセルと、第1エアーセル群に対して着座面幅方向の他方に設けられて第3エアーセル群を成し、着座者の臀部の幅方向他方側を支持する複数の第3エアーセルと、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルのうち互いに着座面幅方向に位置の異なる2つ以上のエアーセルの潰れ量を検知可能な検知手段と、検知手段による検知結果に基づき、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定する判定手段と、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能な空気量調整手段と、判定手段による判定結果に基づき、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルの潰れ量の偏りが緩和されるように空気量調整手段を制御する制御手段とを備えている。
これにより、着座者の座骨及び尾骨の近傍を支持する第1エアーセル群と、第1エアーセル群に対して着座面幅方向の一方に設けられて着座者の臀部の幅方向一方側を支持する第2エアーセル群と、第1エアーセル群に対して着座面幅方向の他方に設けられて着座者の臀部の幅方向他方側を支持する第3エアーセル群とを備えていることから、着座者の臀部を第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルによって支持することができる。また、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルのうち互いに着座面幅方向に位置の異なる2つ以上のエアーセルの潰れ量を検知可能であり、検知手段による検知結果に基づき、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定することから、例えば着座者が着座面幅方向の一方側に傾いて座っている場合は、着座者の臀部における幅方向の他方側よりも一方側に体重が加わり、各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側に偏っていると判定される。さらに、空気量調整手段は第1乃至第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能であり、判定手段による判定結果に基づき、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルの潰れ量の偏りが緩和されるように空気量調整手段が制御されることから、前述のように各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側に偏っていると判定された場合は、例えば第2エアーセル群の各エアーセル内の空気量を第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量よりも多くすることにより、各エアーセルの潰れ量の偏りを緩和することができる。
本発明によれば、複数のエアーセルによって着座者の臀部を支持することができ、例えば着座者が着座面幅方向の一方側に傾いて座っている場合には、各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側に偏っていると判定され、その判定結果に基づき第2エアーセル群の各エアーセル内の空気量を第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量よりも多くすることにより、各エアーセルの潰れ量の偏りを緩和することができるので、着座面幅方向の一方側に傾いて座っている着座者の傾き量を低減することが可能であり、各エアーセル上の着座者の姿勢を安定させる上で極めて有利である。
図1乃至図14は本発明の一実施形態を示すもので、図1はクッションの平面図、図2は図1におけるP−P線断面図、図3は図1におけるQ−Q線断面図、図4は第1エアーセルの側面断面図、図5は第1エアーセルの斜視図、図6はクッションの要部側面断面図、図7及び図8はエアーセルの動作説明図、図9はスイッチの側面断面図、図10はスイッチの動作説明図、図11はクッションの配管構成図、図12はクッションのブロック図、図13は制御部の動作を示すフローチャート、図14は底付き状態のエアーセルの位置を示すクッションの平面図である。
このクッションは、着座者の座骨及び尾骨の近傍を軟らかく支持するための複数の第1エアーセルA1,A2と、着座者の臀部HPの幅方向一方側を支持するために、各第1エアーセルA1,A2から成る第1エアーセル群に対して着座面幅方向の一方に設けられて第2エアーセル群を成す複数の第2エアーセルB1、B2と、着座者の臀部HPの幅方向他方側を支持するために、第1エアーセル群に対して着座面幅方向の他方に設けられて第3エアーセル群を成す複数の第3エアーセルC1、C2と、着座者の臀部HPの前端側または大腿部を支持するために、第1エアーセル群に対して前方に設けられて第4エアーセル群を成す複数の第4エアーセルDと、着座者の臀部HPの後端側を支持するために、第1エアーセル群に対して後方に設けられて第5エアーセル群を成す複数の第5エアーセルEと、第2エアーセル群、第3エアーセル群及び第4エアーセル群よりも前方に着座面幅方向に延びるように設けられた前端側支持部材Fと、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,E及び前端側支持部材Fの下端側をそれぞれ支持する平板状の支持部材Gとを備えている(図1参照)。前記着座面は例えば車椅子の着座面であり、このクッションは着座者の臀部HPを軟らかく支持して褥瘡を防止するために用いられる。また、図1において、二点鎖線で囲まれた範囲AR1は主に着座者の座骨を支持する範囲であり、二点鎖線で囲まれた範囲AR2は主に着座者の尾骨を支持する範囲である。即ち、各第1エアーセルA1,A2が着座者の坐骨及び尾骨の近傍を支持するように設けられているので、各第1エアーセルA1,A2はその他の各エアーセルB1,B2,C1,C2,D,Eよりも潰れ量が大きくなる。尚、以下の文章中における方向の説明は図1、図2及び図3に示した前後方向、着座面幅方向及び上下方向に準ずる。また、着座面幅方向と臀部Hの幅方向は一致しており、前後方向と着座面の前後方向は一致している。
各第1エアーセルA1,A2は、下端が開口している空気袋11と、空気袋11の開口縁部11aが着脱自在に取付けられているベース部材12と、空気袋11をベース部材12に保持するためのリング状の保持部材13とを有する(図4及び図5参照)。図4及び図5は第1エアーセルA1について示したものである。
空気袋11はゴムやプラスチック等の可撓性を有する材料から成り、内部に空気を封入可能である。空気袋11は、上下方向に延びる断面円形状の筒状部11bと、筒状部11bの上端を閉鎖するように形成された上端部11cとを有する。筒状部11b及び上端部11cは略均一な厚さ寸法を有する薄膜状に形成されている。筒状部11bの下端に空気袋11の開口縁部11aが形成されており、開口縁部11aは筒状部11bの内周面よりも径方向内側に突出している。
ベース部材12はゴムやプラスチックから成り、円板状に形成されている。ベース部材12の上面には上方に突出する断面円形状の上面側突出部12aが設けられ、上面側突出部12aの先端側の外周面は基端側の外周面よりも径方向に突出している。空気袋11の開口縁部11aは上面側突出部12aの外周面に嵌合により取付けられ、開口縁部11aが上面側突出部12aに下方から係合する。また、空気袋11の開口縁部11aを上面側突出部12aに嵌合した後に、保持部材13を開口縁部11aの外周面に取付けると、開口縁部11aが上面側突出部12aの外周面に押付けられる。保持部材13は金属、プラスチック、ゴム等から成り、その内径は開口縁部11aの外径よりもわずかに小さく形成されている。これにより、空気袋11の下端側である開口縁部11aがベース部材12によって上下方向に支持されるとともに、空気袋11の下端の開口部がベース部材12の上面における上面側突出部12aの上端面によって閉鎖され、ベース部材12の上面における上面側突出部12aの上端面と空気袋11によって空気室ARが形成される。
ベース部材12の下面には下方に突出する断面円形状の下面側突出部12bが設けられている。
ベース部材12の上面側突出部12aの上端面の中央部には薄膜部12cが形成され、薄膜部12cの中央部には上方及び下方にそれぞれ突出する突出部12d,12eが設けられている。即ち、ベース部材12の上面における上面側突出部12aの上端面から成る空気室ARの底面の一部が薄膜部12cによって形成されている。薄膜部12cはベース部材12と一体に形成され、上下方向に弾性変形可能である。また、薄膜部12cの上面の中央部には上方に向かって突出する上側突出部12dが設けられ、薄膜部12cの下面の中央部には下方に向かって突出する下側突出部12eが設けられている。各突出部12d,12eはそれぞれ略半球形状に形成され、上側突出部12dは後述するコイルスプリング14の中間部分14bの下方に配置されている。
ベース部材12の上面側突出部12aの上端面には空気室AR内に配置されるように金属製のコイルスプリング14が載置され、コイルスプリング14の軸方向は上下方向と一致している。コイルスプリング14は、下側部分14a、中間部分14b及び上側部分14cとから構成されている。また、下側部分14aは下端側から上端側に向かって徐々に巻径が小さくなるように形成され、その下端がベース部材12の上面側突出部12aの上端面における薄膜部12c以外の部分に接着や嵌合によって固定されている。中間部分14bは下側部分14aの上端側から上方に向かって延びるように形成されるとともに、一定の巻径で形成されている。上側部分14cは中間部分14bの上端から上方に向かって延びるように形成されるとともに、下端側から上端側に向かって徐々に巻径が大きくなるように形成されている。即ち、中間部分14b及び上側部分14cは薄膜部12cの上方に配置されており、中間部分14b及び上側部分14cは下側部分14aによって薄膜部12cの上方に上下方向に移動可能に支持され、下側部分14aは移動した中間部分14b及び上側部分14cを移動前の所定位置に向かって付勢するようになっている。また、中間部分14bの下端と薄膜部12cの上側突出部12dとの間には所定の隙間が設けられている。尚、中間部分14bの下端と薄膜部12cの上側突出部12dとを接触させることも可能であるが、何れにしても、中間部分14b及び上側部分14cと薄膜部12cとは連結されていない。このように、中間部分14b及び上側部分14cは特許請求の範囲に記載した可動部材に相当し、下側部分14aは特許請求の範囲に記載した付勢部材に相当する。
ベース部材12における薄膜部12cの下方には断面矩形状の穴12fが設けられ、穴12fは上下方向に延びるように形成されている。穴12fは下面側突出部12bの下端面に開口しており、穴12f内には薄膜部変形センサとしてのスイッチ15が取付けられている。スイッチ15は、中空状に形成された本体15aと、本体15aの上端面に上下方向に移動可能に設けられたボタン部材15bと、本体15a内におけるボタン部材15bの下方に設けられた第1接点部材15cと、本体15a内における第1接点部材15cの下方に設けられた第2接点部材15dとを有する(図9参照)。
本体15aはプラスチック等の絶縁材料から成り、ベース部材12の穴12fの内形よりもわずかに大きい外形を有する。即ち、本体15aがベース部材12の穴12f内に嵌め込まれることにより、スイッチ15がベース部材12の穴12fに着脱自在に取付けられている。また、薄膜部12cの下側突出部12eの下方にボタン部材15bが配置されるとともに、下側突出部12eとボタン部材15bとの間にわずかな隙間が設けられるように、スイッチ15がベース部材12に取付けられている(図4参照)。尚、下側突出部12eをボタン部材15bに接触させることも可能である。
ボタン部材15bはプラスチック等の絶縁材料から成る。
第1接点部材15cは銅等の金属材料から成り、薄い板状に形成されている。また、第1接点部材15cはボタン部材15bの下端面と接触している。第1接点部材15cの一端は絶縁材料から成る一端側支持部材15eに支持され、第1接点部材15cの他端は絶縁材料から成る他端側支持部材15fに支持されている。また、第1接点部材15cの一端には第1電気配線15gが接続されている。
第2接点部材15dは銅等の金属材料から成り、薄い板状に形成されている。第2接点部材15dは第1接点部材15cの下面と上下方向に所定距離Gだけ離れた位置に配置されている。第2接点部材15dの一端は一端側支持部材15eに第1接点部材15cと絶縁状態に支持され、第2接点部材15dの他端は他端側支持部材15fに第1接点部材15cと絶縁状態に支持されている。また、第2接点部材15dの他端には第2電気配線15hが接続されている。
即ち、スイッチ15のボタン部材15bが薄膜部12cにおける下側突出部12eの下方に配置され、ボタン部材15bが下方に向かって押されると、第1接点部材15cが下方に向かって所定距離Gだけ移動するように弾性変形し、第1接点部材15cと第2接点部材15dとが接触するとともに、第1電気配線15gと第2電気配線15hとが通電状態になる(図10参照)。即ち、スイッチ15は薄膜部12cの下方への変形を検知可能である。
各第2エアーセルB1,B2のうち各第2エアーセルB1は各第1エアーセルA1,A2と同等の構成を有する。即ち、各第2エアーセルB1は、各第1エアーセルA1,A2と同等の空気袋11、ベース部材12、保持部材13、コイルスプリング14及びスイッチ15を有する。
各第2エアーセルB2は、下端が開口している空気袋21と、空気袋21の開口縁部21aが接着によって取付けられているベース部材22とを有する。
空気袋21はゴムやプラスチック等の可撓性を有する材料から成り、内部に空気を封入可能である。空気袋21は、上下方向に延びる筒状部21bと、筒状部21bの上端を閉鎖するように形成された上端部21cとを有し、筒状部11bの下端によって空気袋21の開口縁部21aが形成されている。筒状部21b及び上端部21cは略均一な厚さ寸法を有し、空気袋11よりも少し厚い薄膜状に形成されている。また、空気袋21は平面視において空気袋11の3倍以上の面積を有し、着座面幅方向の寸法よりも着座面前後方向の寸法が大きい。即ち、空気袋11内及び空気袋21内を同等の空気圧に設定した場合、空気袋21は空気袋11よりも着座面前後方向及び幅方向に高い剛性を有する。
ベース部材22はゴムやプラスチックから成り、板状に形成されている。ベース部材22の下面には下方に突出する複数の下面側突出部22aが設けられている。
各第3エアーセルC1,C2のうち各第3エアーセルC1は各第1エアーセルA1,A2と同等の構成を有する。即ち、各第3エアーセルC1は、各第1エアーセルA1,A2と同等の空気袋11、ベース部材12、保持部材13、コイルスプリング14及びスイッチ15を有する。
各第3エアーセルC2は各第2エアーセルB2と同等の構成を有する。即ち、各第3エアーセルC2は、各第2エアーセルB2と同等の空気袋21及びベース部材22を有する。
各第4エアーセルDは各第1エアーセルA1,A2と同等の構成を有する。即ち、各第4エアーセルDは、各第1エアーセルA1,A2と同等の空気袋11、ベース部材12、保持部材13、コイルスプリング14及びスイッチ15を有する。
各第5エアーセルEは各第1エアーセルA1,A2と同等の構成を有する。即ち、各第5エアーセルEは、各第1エアーセルA1,A2と同等の空気袋11、ベース部材12、保持部材13、コイルスプリング14及びスイッチ15を有する。
前端側支持部材Fは発泡ウレタン等の海綿状部材から成り、前端側に傾斜面が形成されている。前端側支持部材Fは着座者の大腿部を支持するようになっている。
支持部材Gはゴムやプラスチックから成り、着座面と略等しい面積を有する。支持部材Gの前端側は他の部分よりも大きな厚さ寸法を有し、この大きな厚さ寸法を有する部分に図12のブロック図に示す制御部80、スタートボタン81、各エアーポンプ40,51,52、各電磁弁61〜67、各空気圧センサ71,72等が配置されている。また、大きな厚さ寸法を有する部分の上面に前端側支持部材Fの下面が接着によって取付けられている。
支持部材Gには上下方向に貫通する複数の貫通孔31が設けられ、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,Eのベース部材12,22の下面側突出部12b,22aがそれぞれ貫通孔31に上方から挿入されて嵌合することにより、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,Eの下端側が支持部材Gに着脱自在に支持されるようになっている。また、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,Eのベース部材12,22の下面側突出部12b,22aが支持部材Gの下端面側に突出するようになっている。
これにより、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,Eの下端側が支持部材Gによって支持され、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,Eの空気袋11,21が支持部材Gの上面側から上方に向かって延びるように設けられる。
各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,Eが支持部材Gに支持された後、図6に示すように、各第1エアーセルA1内が互いに連通するように配管される。具体的には、各第1エアーセルA1のベース部材12に上下方向に延びるように設けられた複数の通気穴12g、ベース部材12の下面側突出部12bの外周面から通気穴12gまで延びるように設けられた横孔12h、各ベース部材12の横孔12h同士を連通させる連通パイプPにより、各第1エアーセルA1同士を互いに連通させる空気通路を形成し、各第1エアーセルA1内が互いに連通する。同様に、各第1エアーセルA2内も互いに連通するように配管され、各第2エアーセルB1,B2内も互いに連通するように配管され、各第3エアーセルC1,C2内も互いに連通するように配管され、各第4エアーセルD内も互いに連通するように配管され、各第5エアーセルE内も互いに連通するように配管される。
また、図11に示すように、各第4エアーセルDと供給エアーポンプ40とが逆止弁41を介して連通しており、供給エアーポンプ40はフィルター42を介して外部に連通している。また、各第4エアーセルDは第1エアーポンプ51及び第1電磁弁61を介して各第1エアーセルA1に連通しており、各第4エアーセルDは第2電磁弁62を介して各第1エアーセルA2に連通している。さらに、各第1エアーセルA1は第3電磁弁63を介して各第2エアーセルB1,B2に連通しており、各第1エアーセルA2は第4電磁弁64を介して各第3エアーセルC1,C2に連通している。また、各第1エアーセルA1は第2エアーポンプ52及び第5電磁弁65を介して各第5エアーセルEに連通しており、各第2エアーセルA2は第6電磁弁66を介して各第5エアーセルEに連通している。さらに、各第5エアーセルEは第7電磁弁67を介して外部に連通している。また、各第4エアーセルD内の空気圧を測定可能な第1空気圧センサ71と、各第5エアーセルE内の空気圧を測定可能な第2空気圧センサ72が設けられている。各エアーポンプ40,51,52、各電磁弁61〜67及び各空気圧センサ71,72は周知の構造を有する機器である。また、各エアーポンプ51,52は作動していない状態において空気が流通するようになっている。このため、供給エアーポンプ40及び各電磁弁61〜67によって第1エアーセル群から第5エアーセル群の各エアーセル内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能である。
各エアーポンプ40,51,52、各電磁弁61〜67及び各空気圧センサ71,72は周知のマイクロコンピュータから成る制御部80に接続され、制御部80は各第1エアーセルA1,A2、各第2エアーセルB1、各第3エアーセルC1、各第4エアーセルD及び各第5エアーセルEの各スイッチ15にも接続されている(図12参照)。また、制御部80はスタートボタン81を有している。
以上のように構成されたクッションを例えば車椅子の着座面に載置して使用する場合は、先ず、着座者が着座する前に、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,E内に所定量の空気を充填する。尚、着座者が着座した段階で各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eの何れも底付き状態にならないように、着座者が着座する前の空気の充填量が設定されている。本実施形態における底付き状態とは、各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eの潰れ量が所定量以上になり、空気袋11によって着座者の臀部HPを軟らかく支持することができない状態を言う。また、各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eの潰れ量が所定量以上になるとは、各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eの空気袋11の上端部11cとベース部材12の上端面との距離が所定距離Lよりも小さくなることを言う(図8参照)。
ここで、各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eに設けられているスイッチ15は各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eが底付き状態になったこと(空気袋11の上端部11cとベース部材12の上端面との距離が所定距離Lよりも小さくなったこと)を検知可能である。即ち、各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eの空気室ARの底面の一部が上下方向に弾性変形可能な薄膜部12cによって形成さるとともに、コイルスプリング14の中間部分14b及び上側部分14cはコイルスプリング14の下側部分14aによって薄膜部12cの上方に上下方向に移動可能に支持され、薄膜部12cの下方にスイッチ15が配置されているので、スイッチ15によって各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eが底付き状態になったことを検知可能である。例えば、第1エアーセルA1の空気袋11が着座者の臀部HPによって上下方向に潰れていく際に、空気袋11の上端側がコイルスプリング14の上側部分14cに接触すると、コイルスプリング14の上側部分14c及び中間部分14bに下方に向かう力が加わり、中間部分14bの下端が薄膜部12cの上側の突出部12dに当接する。さらに空気袋11が上下方向に潰れると、薄膜部12cが下方に向かって弾性変形し、薄膜部12cの下方への変形がスイッチ15によって検知される(図8参照)。即ち、中間部分14b及び上側部分14cの形状、下側部分14aの付勢力、薄膜部12cの厚さ等を適切に設定することにより、空気袋11の上端部11cとベース部材12の上端面との距離が所定距離Lよりも小さくなったことが検知される。また、各エアーセルA2,B1,C1,D,Eについても前述と同様に底付き状態を検知可能である。
次に、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,E内に所定量の空気が充填されるとともに、各エアーポンプ40,51,52が停止し、各電磁弁61〜67が閉鎖されている状態において、着座者が着座してスタートボタン81が操作されると、制御部80による制御が開始される。この後のクッションの動作については図13に示す制御部80の動作を示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、スタートボタン81の操作があると(S1)、各第1電磁弁61〜第6電磁弁66を開放する(S2)。これにより、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,E内の空気圧が互いに略等しくなる。また、ステップS2から所定時間が経過すると(S3)、第7電磁弁67を開放する(S4)。これにより、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,E内の空気量が徐々に排出される。続いて、各エアーセルA1,A2,B1,C1の各スイッチ15のうち3つのスイッチ15が底付き状態を検知すると(S5)、第7電磁弁67を閉鎖する(S6)。
続いて、スイッチ15によって底付き状態が検知された3つのエアーセルの位置から、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定する(S7)。また、偏りの程度も判定する。例えば、着座者が着座面幅方向の一方側に傾いて座っている場合は、着座者の臀部HPにおける幅方向の他方側よりも一方側に体重が加わるので、図14に斜線で示すエアーセルにおいて底付き状態が検知され、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側に偏っていると判定される。
続いて、各電磁弁61〜67のうち第1電磁弁61及び第3電磁弁63のみ開放し(S8)、供給エアーポンプ40を所定時間T1だけ作動させる(S9)。これにより、各第4エアーセルDを介して各第1エアーセルA1、各第2エアーセルB1,B2に空気が充填される。ステップS9が終了すると(S10)、各電磁弁61〜67のうち第2電磁弁62及び第4電磁弁64のみ開放し(S11)、供給エアーポンプ40を所定時間T2だけ作動させる(S12)。これにより、各第4エアーセルDを介して各第1エアーセルA2、各第3エアーセルC1,C2に空気が充填される。この場合、所定時間T2は所定時間T1よりも短いので、各第2エアーセルB1,B2内の空気量は各第3エアーセルC1,C2内の空気量よりも多くなる。また、所定時間T2と所定時間T1の比率はステップS7の判定結果における偏りの程度に基づき設定され、ステップS7において偏りが無いと判定された場合は、所定時間T1と所定時間T2が等しくなる。
ステップS12が終了し(S13)、各エアーセルA1,A2,B1,C1,D,Eのうち底付き状態のエアーセルが一つでも有れば(S14)、ステップS8〜ステップS13を繰返す。ステップS14において底付き状態のエアーセルがなければ、各電磁弁61〜67のうち第1電磁弁61及び第2電磁弁62のみ開放し、第1ポンプ51によってオルタナティブ動作を所定時間行う(S15)。オルタナティブ動作とは、第1エアーポンプ51による各第1エアーセルA1から各第1エアーセルA2への空気の移動と、第1エアーポンプ51による各第1エアーセルA2から各第1エアーセルA1への空気の移動とを、所定時間おきに交互に行うことを言う。オルタナティブ動作により、座骨及び尾骨の近傍に長時間に亘って圧力が集中することを防止できる。
このように、本実施形態によれば、着座者の座骨及び尾骨の近傍を支持する各第1エアーセルA1,A2から成る第1エアーセル群と、第1エアーセル群に対して着座面幅方向の一方に設けられて着座者の臀部HPの幅方向一方側を支持する各第2エアーセルB1,B2から成る第2エアーセル群と、第1エアーセル群に対して着座面幅方向の他方に設けられて着座者の臀部HPの幅方向他方側を支持する各第3エアーセルC1,C2から成る第3エアーセル群とを備えていることから、着座者の臀部HPを第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2によって支持することができる。即ち、複数のエアーセルによって着座者の臀部HPを支持することができる。
また、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2のうち互いに着座面幅方向に位置の異なる2つ以上のエアーセルの底付き状態を検知可能であり、前記底付き状態の検知結果に基づき、第3乃至第5エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定することから、前述のように着座者が着座面幅方向の一方側に傾いて座っており、着座者の臀部HPにおける幅方向の他方側よりも一方側に体重が加わっている場合は、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側に偏っていると判定される。さらに、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能であり、前述のように各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側に偏っていると判定された場合は、例えば第2エアーセル群の各エアーセルB1,B2内の空気量を第3エアーセル群の各エアーセルC1,C2内の空気量よりも多くすることにより、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量の偏りを緩和することが可能である。従って、着座面幅方向の一方側に傾いて座っている着座者の傾き量を低減することが可能であり、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2上の着座者の姿勢を安定させる上で極めて有利である。
また、各エアーセルA1,A2,B1,C1が底付き状態になっている(空気袋11の上端部11cとベース部材12の上端面との距離が所定距離Lよりも小さくなっている)ことを検知可能であり、底付き状態を検知する各スイッチ15の検知結果に基づき、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定するようにしたので、各エアーセルA1,A2,B1,C1の底付きも確実に防止することができる。
また、各エアーセルA1,A2,B1,C1が底付き状態になっていることを検知するために、各エアーセルA1,A2,B1,C1の空気室ARにおける底面の少なくとも一部を形成する上下方向に弾性変形可能な薄膜部12cと、空気室AR内における薄膜部12cの上方に配置されたコイルスプリング14の中間部分14b及び上側部分14cと、空気室AR内に設けられて中間部分14b及び上側部分14cを上下方向に移動可能に支持するとともに、移動した中間部分14b及び上側部分14cを移動前の所定位置に向かって付勢可能なコイルスプリング14の下側部分14aと、薄膜部12cの下側に設けられて薄膜部12cの下方への変形を検知可能なスイッチ15とを設けた。これにより、スイッチ15が空気室ARの外側に配置されているので、スイッチ15と他の機器とを容易に接続することができ、製造を容易にする上で極めて有利である。また、各エアーセルA1,A2,B1,C1の空気袋11が上下方向に潰れると、空気袋11の上端側がベース部材12に接触する前に、空気袋11に押されて中間部分14b及び上側部分14cが下方に向かって移動し、その移動によって薄膜部12cが変形してスイッチ15によって検知される。即ち、空気袋11の上端側がベース部材12に接触する前にスイッチ15によって検知されるので、空気袋11上の臀部HPを軟らかく支持する上で極めて有利である。
また、各エアーセルA1,A2,B1,C1の各スイッチ15のうち所定個数のスイッチ15によって底付き状態になっていることが検知されるまで、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2内の空気が徐々に排出されるようにしたので、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているかを任意のタイミングで確実に判定することができる。
また、第1エアーセル群に対して着座面の前方に設けられて第4エアーセル群を成し、着座者の臀部HPの前端側または大腿部を支持する複数の第4エアーセルDと、第1エアーセル群に対して着座面の後方に設けられて第5エアーセル群を成し、着座者の臀部HPの後端側を支持する複数の第5エアーセルEとを設け、第1乃至第5エアーセル群の各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2,D,E内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能に構成したので、着座者の体重や臀部HPの大きさ等に応じて第4エアーセル群及び第5エアーセル群の各エアーセルD,E内の空気量を調整することができる。例えば、着座者の体重が重く、第1乃至第3エアーセル群では各エアーセルA1,A2,B1,C1の底付き状態を解消し難い時は、第4エアーセル群及び第5エアーセル群の各エアーセルD,E内の空気量を多くし、各エアーセルA1,A2,B1,C1の底付き状態を解消することができる。また、着座者の臀部HPが小さく、着座者の姿勢が前方に傾き易い場合は、第4エアーセル群の各エアーセルD内の空気量を多くするとともに、第5エアーセル群の各エアーセルE内の空気量を少なくすることにより、着座者の姿勢を安定させることができる。即ち、着座者の臀部HPを軟らかく支持するとともに着座者の姿勢を安定させる上で有利である。
また、各第1エアーセル群は各第1エアーセルA1のグループと各第1エアーセルA2のグループから成るとともに、第1エアーセル群の各エアーセルA1,A2内の空気量は各グループごとに調整可能であり、各第1エアーセルA1が着座面幅方向に並ぶように整列されるとともに、各第1エアーセルA2も着座面幅方向に並ぶように整列され、各第1エアーセルA1の列と各第2エアーセルA2の列は着座面の前後方向に並ぶように配置されているので、前述のステップ15においてオルタナティブ動作を行う際に、着座者の臀部が左右方向に移動することがなく、着座者の姿勢を安定させる上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、各エアーセルA1,A2,B1,C1の全てに薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15を設けたものを示したが、図15に示すように、各エアーセルA1,A2,B1,C1のうち斜線で示した第1エアーセルA2のみに薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15を設けることも可能である。この場合でも、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2のうち互いに着座面幅方向に位置の異なる2つ以上のエアーセルの潰れ量を検知可能であれば、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定可能である。
また、本実施形態では、各エアーセルA1,A2,B1,C1に薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15を設けたものを示したが、各エアーセルB2,C2に薄膜部、コイルスプリング及びスイッチを設けることも可能である。
尚、本実施形態では、各エアーセルA1、A2、B1,C1,D,Eに薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15を設け、各エアーセルA1、A2、B1,C1,D,Eの底付き状態を検知するようにしたものを示したが、底付き状態になる可能性の少ない各エアーセルD,Eの薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15を省略することも可能である。
また、本実施形態では、薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15によって各エアーセルA1,A2,B1,C1が底付き状態になっている(空気袋11の上端部11cとベース部材12の上端面との距離が所定距離Lよりも小さくなっている)ことを検知するようにしたものを示した。これに対し、例えば空気袋11の上端部11cの下面に近接センサ16を設け、近接センサ16によって各エアーセルA1,A2,B1,C1の底付き状態を検知することも可能である(図16参照)。また、その他の周知の構成によって各エアーセルA1,A2,B1,C1の底付き状態を検知することも可能である。
尚、本実施形態では、薄膜部12c、コイルスプリング14及びスイッチ15によって各エアーセルA1,A2,B1,C1が底付き状態になっていることを検知するようにしたものを示した。これに対し、例えば空気袋11の上端部11cに設けられた金属薄膜17と、ベース部材12の上端面に設けられたインピーダンス変動要素18とを用い、インピーダンス変動要素18のインピーダンス値に基づいて各エアーセルA1,A2,B1,C1の潰れ量(空気袋11の上端側とベース部材12の上端面との距離)を検知することも可能である(図17参照)。この場合でも、各エアーセルA1,A2,B1,C1の潰れ量に基づき、各エアーセルA1,A2,B1,B2,C1,C2の潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定可能である。
また、本実施形態では、各ベース部材12,22が平板状の支持部材Gに着脱自在に支持されるようにしたものを示したが、各ベース部材12,22と支持部材Gとを一体に形成することも可能である。
尚、本実施形態では、第2エアーセル群を2種類の第2エアーセルB1,B2から構成し、第3エアーセル群を2種類の第3エアーセルC1,C2から構成したものを示したが、第2エアーセル群を第2エアーセルB1または第2エアーセルB2の何れか1種類によって構成するとともに、第3エアーセル群を第3エアーセルC1または第3エアーセルC2の何れか1種類によって構成することも可能である。
また、本実施形態では、薄膜部12cの下方にスイッチ15を設け、スイッチ15によって薄膜部12cの変形を検知するようにしたものを示したが、薄膜部12cの下方に周知の近接センサを設け、近接センサによって薄膜部12cの変形を検知することも可能であり、薄膜部12cの下方に周知の光電センサを設け、光電センサによって薄膜部12cの変形を検知することも可能である。
尚、本実施形態では、可動部材としてコイルスプリング14の中間部分14b及び上側部分14cを設けたものを示したが、可動部材を上下方向に弾性変形可能なゴム部材等から形成することも可能である。
また、本実施形態では、各エアーセルA1,A2,B1,C1における空気室ARの底面の一部が薄膜部12cによって形成されているものを示したが、空気室ARの底面の全体を薄膜部12cによって形成することも可能である。
本発明における一実施形態を示すクッションの平面図 図1におけるP−P線断面図 図1におけるQ−Q線断面図 第1エアーセルの側面断面図 第1エアーセルの斜視図 クッションの要部側面断面図 エアーセルの動作説明図 エアーセルの動作説明図 スイッチの側面断面図 スイッチの動作説明図 クッションの配管構成図 クッションのブロック図 制御部の動作を示すフローチャート 底付き状態のエアーセルの位置を示すクッションの平面図 本実施形態の第1変形例を示すクッションの平面図 本実施形態の第2変形例を示す第1エアーセルの側面断面図 本実施形態の第3変形例を示す第1エアーセルの側面断面図
符号の説明
A1、A2…第1エアーセル、B1,B2…第2エアーセル、C1,C2…第3エアーセル、D…第4エアーセル、E…第5エアーセル、F…前端側支持部材、G…支持部材、11…空気袋、11a…開口縁部、12…ベース部材、12a…上面側突出部、12b…下面側突出部、12c…薄膜部、12d…突出部、12e…突出部、12f…穴、13…保持部材、14…コイルスプリング、14a…下側部材、14b…中間部材、14c…上側部材、15…スイッチ、15a…本体、15b…ボタン部材、15c…第1接点部材、15d…第2接点部材、21…空気袋、22…ベース部材、22a…下面側突出部、40…供給エアーポンプ、41…逆止弁、42…フィルター、51…第1エアーポンプ、52…第2エアーポンプ、61〜67…電磁弁、71…第1空気圧センサ、72…第2空気圧センサ、HP…臀部、AR…空気室。

Claims (5)

  1. 所定の着座面に載置されて着座者の臀部を支持するクッションにおいて、
    前記着座面の前後方向及び幅方向に互いに並ぶように設けられ、着座者の座骨及び尾骨の近傍を支持する複数の第1エアーセルと、
    各第1エアーセルから成る第1エアーセル群に対して着座面幅方向の一方に設けられて第2エアーセル群を成し、着座者の臀部の幅方向一方側を支持する複数の第2エアーセルと、
    第1エアーセル群に対して着座面幅方向の他方に設けられて第3エアーセル群を成し、着座者の臀部の幅方向他方側を支持する複数の第3エアーセルと、
    第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルのうち互いに着座面幅方向に位置の異なる2つ以上のエアーセルの潰れ量を検知可能な検知手段と、
    検知手段による検知結果に基づき、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルの潰れ量が着座面幅方向の一方側と他方側の何れに偏っているか判定する判定手段と、
    第1乃至第3エアーセル群の各エアーセル内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能な空気量調整手段と、
    判定手段による判定結果に基づき、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセルの潰れ量の偏りが緩和されるように空気量調整手段を制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするクッション。
  2. 前記検知手段を、潰れ量を検知するエアーセルにそれぞれ設けられてそのエアーセルの潰れ量が所定量以上になっていることを検知する複数の底付き検知センサから構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のクッション。
  3. 前記各底付き検知センサを、エアーセルにおける空気室の底面の少なくとも一部を形成する上下方向に弾性変形可能な薄膜部と、空気室内における薄膜部の上方に配置された可動部材と、空気室内に設けられて可動部材を上下方向に移動可能に支持するとともに移動した可動部材を移動前の所定位置に向かって付勢する付勢部材と、薄膜部の下側に設けられて薄膜部の下方への変形を検知可能な薄膜部変形センサとから構成した
    ことを特徴とする請求項2記載のクッション。
  4. 前記各底付き検知センサのうち所定個数の底付き検知センサによってエアーセルの潰れ量が所定量以上になっていると検知されるまで、第1乃至第3エアーセル群の各エアーセル内の空気が徐々に排出されるように空気量調整手段を制御する空気排出制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項2または3記載のクッション。
  5. 前記第1エアーセル群に対して着座面の前方に設けられて第4エアーセル群を成し、着座者の臀部の前端側または大腿部を支持する複数の第4エアーセルと、
    第1エアーセル群に対して着座面の後方に設けられて第5エアーセル群を成し、着座者の臀部の後端側を支持する複数の第5エアーセルとを備え、
    前記空気量調整手段を、第1乃至第5エアーセル群の各エアーセル内の空気量を各エアーセル群ごとに調整可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のクッション。
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