JP4402399B2 - 積層発泡体の製造方法 - Google Patents
積層発泡体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4402399B2 JP4402399B2 JP2003291753A JP2003291753A JP4402399B2 JP 4402399 B2 JP4402399 B2 JP 4402399B2 JP 2003291753 A JP2003291753 A JP 2003291753A JP 2003291753 A JP2003291753 A JP 2003291753A JP 4402399 B2 JP4402399 B2 JP 4402399B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- resilience
- low
- mold
- laminated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Bedding Items (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
本発明の製造方法により製造される積層発泡体は、マットレスや枕等のクッション材、医療用材料等の分野に幅広く利用される。
このような低反発性ポリウレタン発泡体としては、例えば、室温において、優れた低反発性を有し、且つ低温でも硬度の上昇が少ない低反発性ウレタン発泡体が知られている(特許文献1参照。)。また、可塑剤を使用せず、十分な柔軟性を有すると共に、優れた反発弾性、圧縮永久歪等を有する衝撃吸収性ポリウレタン発泡体が知られている(特許文献2参照。)。
本発明は上記課題を解決するものであり、体圧分散性に優れる積層発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
(1)樹脂発泡体からなり且つ山谷面を備える高反発性発泡部と、該高反発性発泡部の山谷面に密着接合されており、且つ反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなる低反発性発泡部と、を備える積層発泡体であって、
本積層発泡体の側面は、上記低反発性発泡部となっており、
上記高反発性発泡部と上記低反発性発泡部との境界は、本積層発泡体の裏面に配されている積層発泡体を製造するための積層発泡体の製造方法であって、
山谷面を備える高反発性発泡体をモールド成形型に配置する発泡体配置工程と、ポリウレタン発泡体原料をモールド成形型に投入する原料投入工程と、該ポリウレタン発泡体原料を発泡させ、上記高反発性発泡体の山谷面に、反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなる低反発性発泡体を形成する低反発性発泡体形成工程と、を備え、
上記発泡体配置工程では、上記高反発性発泡体を、上記山谷面が上記モールド成形型の下型に向くように、該モールド成形型の上型に固定することを特徴とする積層発泡体の製造方法。
(2)上記発泡体配置工程よりも前に、樹脂発泡体原料を用いて、山谷面を備える高反発性発泡体を作製する高反発性発泡体作製工程を更に備える上記(1)に記載の積層発泡体の製造方法。
(3)上記高反発性発泡体の上記山谷面は、プロファイル切断により形成されている上記(1)又は(2)に記載の積層発泡体の製造方法。
また、上記樹脂発泡体がポリウレタン発泡体であるので、ポリウレタン発泡体の自己接着性により、高反発性発泡部と低反発性発泡部とがより強固に接合される。
更に、上記樹脂発泡体の密度及び25%硬さが各々特定の値である場合には、低反発性発泡部が受ける圧力を十分に分散させ、体圧分散性を向上させることができる。
本発明の他の積層発泡体は、インサート成形により一体化されたものであるため、高反発性発泡部と低反発性発泡部との接合強度に優れる。また、低反発性発泡部側から受ける圧力が、高反発性発泡部側の山谷面により点圧分散されるため、優れた体圧分散性を有している。そのため、マットレスや枕等のクッション材、医療用材料等の分野に幅広く利用することができる。
本発明の積層発泡体の製造方法によれば、上記積層発泡体を容易に且つ確実に製造することができる。
また、高反発性発泡体をモールド成形型の特定部位に配置したので、得られる積層発泡体における高反発性発泡体と低反発性発泡体との密着性をより高めることができる。更には、下型のキャビティ面が意匠面となるため、意匠面の設計変更等の際に、キャビティ面の加工、修正及び寸法変更等の作業を容易に行うことができる。更に、意匠面に発泡体原料が満遍なく付着されるため、欠肉等が発生せず、より外観に優れる積層発泡体を得ることができる。
この積層発泡体1は、通常、低反発性発泡部3側が表面となり、この低反発性発泡部3側から受ける圧力が、高反発性発泡部2側の山谷面21により点圧分散されるため、優れた体圧分散性が得られる。
上記「樹脂発泡体」としては、例えば、ポリウレタン発泡体、ポリスチレン発泡体、メラミン樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体、及びポリエチレン発泡体等のポリオレフィン発泡体などが挙げられる。これらのうち、ポリウレタン発泡体が好ましい。この場合、後述の低反発性発泡部を構成する発泡体と同素材となり、ポリウレタン発泡体の自己接着性により、高反発性発泡部と低反発性発泡部とがより強固に接合される。
更に、上記樹脂発泡体の25%硬さは、120N以上(この上限は通常300N以下)であることが好ましく、より好ましくは125〜280N、更に好ましくは130〜260Nである。この25%硬さが120N以上である場合、低反発性発泡部が受ける圧力を十分に分散させ、体圧分散性を向上させることができる。尚、本発明における「25%硬さ」は、JIS K 6400:1997(A法)に準拠して測定した値である。
また、この樹脂発泡体は、密度が10kg/m3以上、且つ25%硬さが120N以上であることが好ましく、より好ましくは密度が15〜50kg/m3、且つ25%硬さが125〜280N、更に好ましくは密度が20〜30kg/m3、且つ25%硬さが130〜260Nである。この密度が30kg/m3以上、且つ25%硬さが120N以上である場合、低反発性発泡部が受ける圧力を十分に分散させ、体圧分散性を向上させることができる。
また、この形状は、規則的なパターンとなっていてもよいし、不規則なパターンとなっていてもよい。特に規則的なパターンとなっている場合には、圧力がより均一に分散するため好ましい。尚、この山谷面をプロファイル切断により形成する場合、押圧ロールの表面に設けられる突起部のパターンにより種々の形状のパターンを有する山谷面を形成することができる。
上記「低反発性ポリウレタン発泡体」の反発弾性率は10%以下(この下限は通常0%以上)であり、好ましくは8%以下、より好ましくは6%以下である。この反発弾性率は小さいほど好ましく、0%の場合が最も好ましい。また、反発弾性率が10%を超える場合、良好な体圧分散性を得ることができない。
更に、低反発性ポリウレタン発泡体の25%硬さは、20〜200Nであることが好ましく、より好ましくは30〜60N、更に好ましくは35〜50Nである。この25%硬さが20〜200Nである場合、低反発性発泡部が受ける圧力を十分に分散させ、体圧分散性を向上させることができる。
また、低反発性ポリウレタン発泡体は、密度が30〜140kg/m3、且つ25%硬さが20〜200Nであることが好ましく、より好ましくは密度が50〜100kg/m3、且つ25%硬さが30〜60N、更に好ましくは密度が80〜90kg/m3、且つ25%硬さが35〜50Nである。この密度が30〜140kg/m3、且つ25%硬さが20〜200Nである場合、低反発性発泡部が受ける圧力を十分に分散させ、体圧分散性を向上させることができる。
高反発性発泡部と低反発性発泡部とは、この山谷面を介して密着接合される限り、どのように接合されていてもよい。例えば、高反発性発泡部を構成する発泡体及び/又は低反発性発泡部を構成するポリウレタン発泡体の接着性を利用して接合されていてもよいし、接着剤等による接着層を介して接合されていてもよい。なかでも、高反発性発泡部を構成する発泡体及び/又は低反発性発泡部を構成するポリウレタン発泡体の接着性を利用して接合されていることが好ましい。
また、高反発性発泡部及び低反発性発泡部の各々の厚みは、用途等に応じて、適宜調整することができる。
更に、この積層発泡体の反発弾性率(低反発性発泡部側からボールを落下させて測定)は、0〜15%、特に0〜10%、更には0〜8%であるものとすることができる。この反発弾性率は小さいほど好ましく、0%の場合が最も好ましい。
また、本発明の製造方法により製造される積層発泡体は、体圧分散性に優れるため、マットレスや枕等のクッション材、医療用材料の用途に使用されるものとすることができる。更には、衝撃吸収材、制振材、吸音材等の用途に用いることもできる。
本積層発泡体の側面は、上記低反発性発泡部となっており、
上記高反発性発泡部と上記低反発性発泡部との境界は、本積層発泡体の裏面に配されている積層発泡体を製造するための積層発泡体の製造方法であって、
山谷面を備える高反発性発泡体をモールド成形型に配置する発泡体配置工程と、ポリウレタン発泡体原料をモールド成形型に投入する原料投入工程と、該ポリウレタン発泡体原料を発泡させ、上記高反発性発泡体の山谷面に、反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなる低反発性発泡体を形成する低反発性発泡体形成工程と、を備え、
上記発泡体配置工程では、上記高反発性発泡体を、上記山谷面が上記モールド成形型の下型に向くように、該モールド成形型の上型に固定することを特徴とする。
上記「高反発性発泡体」を構成する発泡体としては、樹脂発泡体が挙げられる。この「樹脂発泡体」においては前記の説明をそのまま適用することができる。この高反発性発泡体は、後述の高反発性発泡体作製工程により得られたものであってもよいし、市販の高反発性の発泡体に山谷面を形成したもの等であってもよい。また、上記「山谷面」においては、前記の説明をそのまま適用することができる。
この場合、得られる積層発泡体における高反発性発泡体と低反発性発泡体との密着性をより高めることができる。また、下型のキャビティ面が意匠面となるため、意匠面の設計変更等の際に、キャビティ面の加工、修正及び寸法変更等の作業を容易に行うことができる。更に、意匠面に発泡体原料が満遍なく付着されるため、欠肉等が発生せず、より外観に優れる積層発泡体を得ることができる。
また、高反発性発泡体の上型への固定方法は特に限定されず、例えば、固定ピン等により固定することができる。
上記「ポリウレタン発泡体原料」は特に限定されず、所望の反発弾性率を有する発泡体となるように、公知のものを使用できる。例えば、この原料には、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒等が含有される。尚、これらの各成分の含有割合は、用途等に応じて、適宜調整される。
上記整泡剤としては、シリコーン系整泡剤等が挙げられる。
上記触媒としては、例えば、アミン系触媒、金属触媒等が挙げられる。アミン系触媒としては、トリエチレンジアミン、テトラメチルグアニジン及びN,N,N’N’−テトラメチルヘキサン−1,6ジアミン等が挙げられる。金属触媒としては、オクチル酸カリウム、ジブチル錫ジラウレート、ナフテン酸鉛及びネオデカン酸亜鉛等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。また、併用する場合、アミン系触媒、金属触媒等のいずれを組み合わせてもよい。
尚、この樹脂発泡体原料には、本発明の効果が損なわれない範囲で、可塑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、光安定剤、着色剤及び各種充填剤等の他の成分が含有されていてもよい。
上記「低反発性発泡体」は、反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなるものであり、この「ポリウレタン発泡体」としては、前記低反発性ポリウレタン発泡体の説明をそのまま適用することができる。
上記「高反発性発泡体作製工程」では、樹脂発泡体原料を用いて高反発性発泡体が作製される。
上記「樹脂発泡体原料」は特に限定されず、所望の樹脂発泡体となるように、公知のものを使用できる。例えば、形成される樹脂発泡体がポリウレタン発泡体である場合、この樹脂発泡体原料には、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒等が含有される。尚、これらの各成分の含有割合は、用途等に応じて、適宜調整される。
また、上記ポリイソシアネート、上記発泡剤、上記整泡剤及び上記触媒においては、前記の各説明をそのまま適用することができる。尚、このポリウレタン発泡体原料には、本発明の効果が損なわれない範囲で、前述の他の成分が含有されていてもよい。
上記「高反発性発泡体」は、樹脂発泡体からなり且つ山谷面を備えている。この「樹脂発泡体」及び「山谷面」においては、前記の各説明をそのまま適用することができる。
上記「低反発性発泡体」は、反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなっている。この「ポリウレタン発泡体」においては、前記の低反発性ポリウレタン発泡体の説明をそのまま適用することができる。
また、上記「インサート成形」により高反発性発泡体と低反発性発泡体とを一体化する方法を具体的に示すと、例えば、予め形成しておいた山谷面を備える高反発性発泡体を山谷面に低反発性発泡体が形成されるように、インサートとしてモールド成形型に配置し、その後、低反発性発泡体となるポリウレタン発泡体原料を投入して発泡させることで、山谷面を介して高反発性発泡体と低反発発泡体とが密着接合するように一体化された積層発泡体を得ることができる。また、この際、成形型等により形成された山谷面を備える低反発性発泡体をインサートとしてモールド成形型に配置し、その後、高反発性発泡体となる樹脂発泡体原料を投入して発泡させても、山谷面を介して高反発性発泡体と低反発発泡体とが密着接合するように一体化された積層発泡体を得ることができる。
このように、インサート成形により一体化されている場合、高反発性発泡部と低反発性発泡部との接合強度に優れる。
[1]使用原料
(A)ポリオール
No.1;ポリエーテルポリオール(武田薬品株式会社製、商品名「G−250」、平均官能基数:3、水酸基価:250mgKOH/g)
No.2;ポリエーテルポリオール(武田薬品株式会社製、商品名「MF78」、平均官能基数:3、水酸基価:36mgKOH/g)
(B)ポリイソシアネート
TDI/MDI混合物(日本ポリウレタン株式会社製、商品名「C−1021」、NCO%;44%)
(C)発泡剤;水(イオン交換水)
(D)整泡剤
シリコーン系整泡剤;東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製、商品名「SF2969」
(E)触媒
アミン系触媒(トリエチレンジアミン、中京油脂株式会社製、商品名「LV33」)
実施例1
先ず、図1に示す高反発性発泡部2となる、プロファイル面(山谷面)21を備える高反発性発泡体(寸法;縦:790mm、横:640mm、L1:30mm、L2:20mm)を用意した。その後、この高反発性発泡体を、プロファイル面が下型に向くようにモールド成形型(寸法;縦:830mm、横:670mm、厚さ:40mm)の上型に配置した。
一方、表1に記載の配合により、ポリイソシアネートを除くそれぞれの成分を所定の配合量でハンドミキサーを用いて攪拌した。その後、所定のイソシアネートインデックスに従ってポリイソシアネートを配合し、低発泡性ポリウレタン発泡体原料を調製した。
次いで、この低反発性ポリウレタン発泡体原料(約1700g)を、高反発性発泡体が配置されたモールド成形型の下型に注入し、閉型後、型温60℃、キュアタイム10分の条件にて発泡させ、硬化させた。その後、型を開き、脱型し、図1に示す山谷面21を備える高反発性発泡部2と、この高反発性発泡部2の山谷面21に密着接合された低反発性発泡部3と、を備える実施例1の積層発泡体1(寸法;縦:830mm、横:670mm、厚さ:40mm、重量;1900g)を製造した。
尚、上記高反発性発泡体としては、株式会社イノアックコーポレーション製、商品名「UEM−30」(密度;30kg/m3、25%硬さ;130N、反発弾性率;35%)の発泡体にプロファイル加工を施したものを使用した。
また、得られた積層発泡体における低反発性発泡部の反発弾性率、密度を測定し、その結果を表1に併記した。更に、得られた積層発泡体の反発弾性率を低反発性発泡部側からボールを落下させて測定し、その結果を表1に併記した。
プロファイル面(山谷面)を備える高反発性発泡体(寸法;縦:790mm、横:640mm、L1:25mm、L2:15mm)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の積層発泡体(寸法;縦:830mm、横:670mm、厚さ:40mm、重量;1950g)を製造した。
また、得られた積層発泡体における低反発性発泡部の反発弾性率、密度及び25%硬さ、並びに積層発泡体の反発弾性率を実施例1と同様に測定し、その結果を表1に併記した。
表1に記載の配合により、ポリイソシアネートを除くそれぞれの成分を所定の配合量でハンドミキサーを用いて攪拌した。その後、所定のイソシアネートインデックスに従ってポリイソシアネートを配合し、低発泡性ポリウレタン発泡体原料を調製した。
次いで、この低反発性ポリウレタン発泡体原料(約2100g)を、モールド成形型(寸法;縦:830mm、横:670mm、厚さ:40mm)に注入し、型温60℃、キュアタイム10分の条件にて発泡させ、硬化させた。その後、脱型し、比較例1の低反発性ポリウレタン発泡体(寸法;縦:830mm、横:670mm、厚さ:40mm、重量;2400g)を製造した。
また、得られた低反発性ポリウレタン発泡体の反発弾性率、密度を測定し、その結果を表1に併記した。
市販のマットレス(材質;硬綿、寸法;縦:830mm、横:670mm、厚さ:60mm、重量;1000g)を比較例2とした。
上記で得られた実施例1〜2の積層発泡体、比較例1の低反発性ポリウレタン発泡体及び比較例2のマットレスを用いて、下記の方法により体圧分散性の評価を行った。
この体圧分散性は、各実施例及び各比較例の表面(実施例1〜2においては、低反発性発泡部側を表面とする。)に人間(身長;170cm、体重;65kg)が仰向けに寝た際に、各表面が受ける圧力を、「耐圧分散性測定器 ビジュアルマット」(ニッタ株式会社製)により測定し、各表面が受ける圧力を3段階[0≦x<26、26≦x<50、50≦x≦255、x;圧力、単位;raw(1raw=約0.8mmHg)]に区分けし、各々の段階が占める割合(%)により評価した。その結果を表2に示す。尚、表面が受ける圧力が小さい程、体圧分散性に優れることになり、圧力が0≦x<26及び26≦x<50の領域の割合が大きい程、体圧分散性に優れる。
表2の結果によれば、高反発性発泡部を備えていない比較例1の低反発性ポリウレタン発泡体においては、圧力が0≦x<26及び26≦x<50である領域の割合は78%であった。
また、硬綿製の比較例2のマットレスにおいては、圧力が0≦x<26及び26≦x<50である領域の割合は74%であった。
これに対して、山谷面を備える高反発性発泡部と、この山谷面に密着接合された低反発性発泡部とを備える実施例1及び2の各積層発泡体においては、圧力が0≦x<26及び26≦x<50である領域の割合が、それぞれ83%及び82%であった。このことから、本実施例1及び2の積層発泡体は、体圧分散性に優れるものであることが分かった。
Claims (3)
- 樹脂発泡体からなり且つ山谷面を備える高反発性発泡部と、該高反発性発泡部の山谷面に密着接合されており、且つ反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなる低反発性発泡部と、を備える積層発泡体であって、
本積層発泡体の側面は、上記低反発性発泡部となっており、
上記高反発性発泡部と上記低反発性発泡部との境界は、本積層発泡体の裏面に配されている積層発泡体を製造するための積層発泡体の製造方法であって、
山谷面を備える高反発性発泡体をモールド成形型に配置する発泡体配置工程と、ポリウレタン発泡体原料をモールド成形型に投入する原料投入工程と、該ポリウレタン発泡体原料を発泡させ、上記高反発性発泡体の山谷面に、反発弾性率が10%以下のポリウレタン発泡体からなる低反発性発泡体を形成する低反発性発泡体形成工程と、を備え、
上記発泡体配置工程では、上記高反発性発泡体を、上記山谷面が上記モールド成形型の下型に向くように、該モールド成形型の上型に固定することを特徴とする積層発泡体の製造方法。 - 上記発泡体配置工程よりも前に、樹脂発泡体原料を用いて、山谷面を備える高反発性発泡体を作製する高反発性発泡体作製工程を更に備える請求項1に記載の積層発泡体の製造方法。
- 上記高反発性発泡体の上記山谷面は、プロファイル切断により形成されている請求項1又は2に記載の積層発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003291753A JP4402399B2 (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 積層発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003291753A JP4402399B2 (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 積層発泡体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005059358A JP2005059358A (ja) | 2005-03-10 |
JP4402399B2 true JP4402399B2 (ja) | 2010-01-20 |
Family
ID=34369340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003291753A Expired - Fee Related JP4402399B2 (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 積層発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4402399B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106923561A (zh) * | 2015-12-31 | 2017-07-07 | 东莞市慕思寝室用品有限公司 | 一种锯齿拼接床垫的制造方法 |
RU188437U1 (ru) * | 2018-02-20 | 2019-04-12 | Общество с ограниченной ответственностью "Фабрика облаков" | Подушка |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007125099A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | マットレスクッション材及びその製造方法 |
US20070246157A1 (en) * | 2006-04-25 | 2007-10-25 | Technogel Gmbh & Co. | Process for preparing an apparatus comprising a gel layer |
JP4836678B2 (ja) * | 2006-06-16 | 2011-12-14 | 株式会社イノアックコーポレーション | クッション体の製造方法 |
JP5037962B2 (ja) * | 2007-02-05 | 2012-10-03 | イワキ化成株式会社 | 多孔樹脂成形体並びにその製造方法 |
BR112014000464B1 (pt) * | 2011-07-14 | 2021-02-02 | Proprietect L.P | elemento acolchoado compreendendo um substrato de espuma |
WO2013141207A1 (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-26 | 三井化学株式会社 | 被覆ポリウレタンフォームの製造方法、被覆ポリウレタンフォーム、衣料材料、ブラジャーのパッド、および、ブラジャーのカップ |
EP2999579A4 (en) * | 2013-05-23 | 2017-01-25 | Proprietect L.P. | Padded element, and process and mold for producing same |
CN103735082A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-04-23 | 李建敏 | 一种有助于调整脊柱生理曲度的保健床垫 |
JP2016106831A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | 株式会社東洋シート | クッション体 |
JP6674108B2 (ja) * | 2015-07-30 | 2020-04-01 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シートクッション材及び車両用シート |
SG11202100882RA (en) | 2019-08-07 | 2021-03-30 | Furukawa Electric Co Ltd | Cushioning material, method for manufacturing cushioning material, laminated body, method for manufacturing laminated body, method for using cushioning material, connection structure of shelter partition, method for assembling shelter partition, method for disassembling and storing shelter partition, and method for forming impact-absorbing wall panel for shelter |
CN115447214A (zh) * | 2022-09-26 | 2022-12-09 | 厦门绵羊抗疲劳垫有限公司 | 一种抗疲劳垫及其制造方法 |
-
2003
- 2003-08-11 JP JP2003291753A patent/JP4402399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106923561A (zh) * | 2015-12-31 | 2017-07-07 | 东莞市慕思寝室用品有限公司 | 一种锯齿拼接床垫的制造方法 |
RU188437U1 (ru) * | 2018-02-20 | 2019-04-12 | Общество с ограниченной ответственностью "Фабрика облаков" | Подушка |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005059358A (ja) | 2005-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4402399B2 (ja) | 積層発泡体の製造方法 | |
US20050210595A1 (en) | Mattress having reticulated viscoelastic foam | |
US20040098806A1 (en) | Shaped body, in particular for a seat cushion | |
US11140996B2 (en) | Upcycled mattress nucleus of essential foam elements | |
TW200812668A (en) | Novel tennis ball | |
JP2018517027A (ja) | 管状粒子を含む物品 | |
JPS6227991A (ja) | 自動車シ−ト用クツシヨンおよびその製造方法 | |
US10166893B2 (en) | Seat pad | |
JP2007125099A (ja) | マットレスクッション材及びその製造方法 | |
JP5028715B2 (ja) | クッション材 | |
JP5986838B2 (ja) | 吸音衝撃吸収材及びその製造方法 | |
JP4343758B2 (ja) | シート材 | |
KR101743557B1 (ko) | 통기성 및 온도둔감 특성을 향상시킨 연질 메모리폼 및 이의 제조방법 | |
JP4079254B2 (ja) | 連続気泡硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5032817B2 (ja) | 低硬度性軟質ポリウレタン発泡体の製造方法 | |
JP6746448B2 (ja) | ポリオール組成物および軟質ポリウレタンフォーム | |
JP2021000451A (ja) | 車両用シート基材と車両用シート | |
JP6903993B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート組成物 | |
JP2009268579A (ja) | 複合クッション体及びその製造方法 | |
JP7220009B2 (ja) | 低反発性ポリウレタンフォームの製造方法と低反発性ポリウレタンフォーム用組成物と低反発性ポリウレタンフォーム | |
JP4884051B2 (ja) | 発泡性ビーズ含有低反発性ポリウレタン発泡体 | |
JP2009153564A (ja) | シートクッション | |
WO2024080268A1 (ja) | シートパッド | |
JP5198050B2 (ja) | シートクッション | |
JP4700266B2 (ja) | 積層クッション材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050606 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060607 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090428 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090624 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090915 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091020 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091029 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4402399 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |