JP2011024898A - 敷寝具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方の面をプロファイル面とし、他方の面を平面としたプロファイルウレタンフォームを、プロファイル面側を上向きにして重ねてなる中芯の、上下に繊維わたを配して積層体とし、該積層体をカバー地でくるんでなる。また、上層部のプロファイルウレタンフォームの密度を15〜30kg/m3とした。そして、下層部のプロファイルウレタンフォーム密度を25〜40kg/m3とした。上層部プロファイルウレタンフォームの厚さが4〜8cmであり該下層部のウレタンフォームの厚さが2〜4cmとした。カバー地は、上下側地とそれを接続するマチ布とよりなり、マチ布をメッシュ構造のシートとし中芯を透視可能とした。
【選択図】図1
Description
然しながら、上記の如き単位マットを連結すると、連結部位は屈折に対して反発もなく自由に屈折を行えるが、就寝時連結部位と接した身体部分は違和感を感じることになる。
繊維わたは繰り返し使用している間に、繊維の嵩が減少し、所謂煎餅ふとんになり易い。昨今、繊維わたの嵩性を保持するために繊維わたの中芯として、繊維ウエッブにニーパンを施した不織布や、融点の異なる繊維を混ぜて繊維ウエッブを形成した後に低融点繊維を溶かして得る硬綿などが使われている。また、合成樹脂発泡体シートなどを中芯とする技術も開発されている。
本発明は、かかる繊維わたを主とする敷ふとんにおいて、見かけ密度の小さいウレタンフォームとプロファイル加工を組合せることで、軽量で、折り畳み性良好で、且つ寝心地良好な敷寝具を得ることを目的とする。
請求項2記載の敷寝具は、請求項1記載の敷寝具において、上層部のプロファイルウレタンフォームの密度を15〜30kg/m3とした。
請求項3記載の敷寝具は、請求項1記載の敷寝具において、下層部のプロファイルウレタンフォーム密度を25〜40kg/m3とした。
請求項4記載の敷寝具は、請求項1記載の敷寝具において、上層部プロファイルウレタンフォームの厚さが4〜8cmであり該下層部のウレタンフォームの厚さが2〜4cmとした。
請求項5記載の敷寝具は、カバー地は、上下側地とそれを接続するマチ布とよりなり、マチ布をメッシュ構造のシートとし中芯を透視可能とした。
また、本発明のふとんを購入する際、使用する際に、中芯のウレタンフォームをふとんのマチ部をメッシュ布、その他の透視性のある布地、フィルム等のシートで構成しているので、自己に最適の寝具を容易に選別できる。
また、中芯は上下2層に分割され、両層のプロファイル面を共に上方に向けて重ねているために、折り畳む際に折り畳み部分の空間量が多く容易に変形し、かつ、その部分が反発し原形に復帰しようとする力は少ない。又、プロファイルウレタン下層部は上層部より密度が高く、厚さも薄くしており、折り畳み易く、収納し易い敷寝具であり、3つ折りタイプにするために、特別に分割する必要もない。
本発明敷ふとん1は、中芯2として、プロファイルウレタンフォーム3,4を上下に積層させ、目付け(200〜400g/m2)の繊維わた5を該積層したウレタンフォーム3,4の上下に配し、その上から側地6で覆ってなる。
また、該敷ふとん1は上下の側地6の周縁にマチ部7を回している。マチ部7ははメッシュを有する布地、或は通気性・透視性を有するシート等よりなり、外部より中芯2を視認することが出来るようにしている。中芯2は厚さ硬さ等を変更した数種類を用意し、各種類ごとにその色合いを変えることにより、一見して自己に最適な品を選ぶことを可能にしている。また側地6内の通気性も良好にしている。
表1では、密度30kg/m3で硬さ270N(27.6kg/314cm2)のウレタフォームとこれよりも密度も硬さも低い3種類(表1のH、M、S)のウレタンフォームにより、硬さの違いとプロファイル凹凸形状の有無により材料の圧縮硬さの変化を示している。
一般に密度が高いウレタンフォームほど圧縮硬さは高くなり、重い体重を支えてくれることになり、プロファイル凹凸形状を付与することで圧縮硬さは低くなる。
プロファイル凹凸形状を上向きで使用するか、下向きで使用するかにより、圧縮による硬さは異なってくることがわかる。
中芯のプロファイルウレタンフォームとして、表1に示す3種類の密度と硬度(H:かため、M:ふつう、S:やわらかめ)を有する2枚のウレタンフォームを選んで敷ふとんを作成した。
中芯のプロファイルウレタンフォームの組合せとして、上側に5cm厚、下側に2cm厚のプロファイルウレタンを配置させ、該ウレタンフォームの上下に各々100g/m2の繊維わたを配し側地で覆いふとんとした組合せの違いによる圧縮特性を表1に示す。
なお、HHとは、上部ウレタン硬さHと下部ウレタン硬さHの組合せを示し、MHとは、上部ウレタン硬さMと下部ウレタン硬さHの組合せを示している。
かかる敷ふとんに、体型の違う二名の被験者についての体圧分布と寝具の沈み込み具合を示す。
実施例1から実施例2、実施例3になるにしたがって、上部プロファイルウレタンの密度は低くなり、体圧分布の腰部最大圧は小さくなり沈み量も大きくなっているが、下部プロファイルウレタン層は密度が高く、硬度もかため(H)であり、体をしっかりと支えている。
比較例1と比較例2では下部ウレタンフォームの密度は実施例1、実施例2、実施例3よりも低い。特に、比較例2では被験者Aは、敷きふとんが床に付き「底付き感」を感じる、被験者Bも寝心地感は、比較例1よりもよくない。
比較例3は、繊維わたによる通常敷きふとんの例であり、ふとんの厚さは9.5cm、重さは5.5kgであり、被験者A、被験者Bのデータより、体圧分布、沈み量は本発明と同程度の寝心地であるが敷きふとん重量は実施例よりも重い。
中芯として2層構造のプロファイルウレタンの下側に密度25kg/m3の硬度かためウレタン(H)を配することで、底付き感が軽減される事を示している。
敷ふとんの場合、ウレタンフォームの密度を下げて寝具の軽量化を図る場合、体型による違いもあるが、プロファイルウレタンフォームで体を支えるには、下層部ウレタンフォームの見かけ密度は25〜40kg/m3が好ましい。25kg/m3以下では、柔らかすぎ上層部ウレタンフォームにかかる体重を支えきれず底付き原因となる。又、40kg/m3より密度が高くなると、上層部ウレタンフォーム密度との差が大きくなりすぎ底付き感を感じることとなる。また、硬くなり収納時の折り畳み性が悪くなる。
したがって、トータル厚さを6〜10cmに抑えるため、下層部が2〜4cmであり、上層部は4〜8cmが好ましい。
したがって、下部プロファイルウレタンフォームを30〜50kg/m3以上の一定のウレタンフォームに設定して固定しておけば、上部ウレタンフォームだけを変えることで、自分の体型にフィットした 敷ふとんを提供することができる。
2 中芯
3 プロファイルウレタンフォーム
4 プロファイルウレタンフォーム
5 繊維わた
6 側地
7 マチ布
8 不織布
Claims (5)
- 一方の面をプロファイル面とし、他方の面を平面としたプロファイルウレタンフォームを、プロファイル面側を上向きにして重ねてなる中芯の、上下に繊維わたを配して積層体とし、該積層体をカバー地でくるんでなる敷寝具。
- 上層部のプロファイルウレタンフォームの密度を15〜30kg/m3としたことを特徴とする請求項1記載の敷寝具。
- 下層部のプロファイルウレタンフォーム密度を25〜40kg/m3としたことを特徴とする請求項1記載の敷寝具。
- 上層部プロファイルウレタンフォームの厚さが4〜8cmであり該下層部のウレタンフォームの厚さが2〜4cmであることを特徴とする請求項1記載の敷寝具。
- カバー地は、上下側地とそれを接続するマチ布とよりなり、マチ布をメッシュ構造のシートとし中芯を透視可能としたことを特徴とする請求項1記載の敷寝具。
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