JP6033620B2 - クッション材 - Google Patents
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Description
各実施形態には2つのパターンが存在し、1つ目は高通気性フォーム層を有するA層が高通気性フォーム1層から構成されるパターンであり、2つ目はA層が少なくとも高通気性フォームを含む3層構造以上で構成されるパターンである。
図1及び図2に示す第1の実施形態は、クッション材2及び4のようにプロファイル加工によって成形された凹凸形状の全体がA層で構成され、且つB層が高弾性及び/又は高硬度フォームのみで構成されている。
図3に示す第2の実施形態は、クッション材6及び7のようにプロファイル加工によって成形された凹凸形状における凸部の頂部及び基部にB層が設けられ、且つB層が高弾性及び/又は高硬度フォームのみで構成されている。
図4に示す第3の実施形態は、クッション材9及び10のようにプロファイル加工によって成形された凹凸形状の全体がA層で構成され、且つB層が多層構造となっている。
図5に示す第4の実施形態は、クッション材12及び13のようにプロファイル加工によって成形された凹凸形状における凸部の頂部及び基部にB層を構成する少なくとも1層が設けられ、且つB層が多層構造となっている。
前記A層は高通気性フォームを少なくとも1層含む層からなり、前記B層は高弾性及び/又は高硬度フォームを少なくとも1層含む層からなることを特徴とする。
このような高通気性フォームとしては、爆発処理や溶剤処理等によって、無膜化処理を施した軟質ポリウレタンフォーム等が適用される。
また、前記通気量の他に、密度25kg/m3以上の性質を兼備える軟質ポリウレタンフォームを使用すると、クッション材とした際にへたりを抑制する為好ましい。ここで、本発明における密度とはJIS K7222に則って測定している。
また、前記物性の他に、密度25kg/m3以上の性質を兼備えるポリウレタンフォームを使用すると、より良好に底付き感を解消できる為好ましい。
前記高通気性フォームdは高通気性フォームaと同様に無膜処理を施した軟質ポリウレタンフォームからなり、JIS K6400に基づく物性試験において通気量3.0dm3/s以上のものを使用できる。この為、クッション材の使用時において良好な通気性を有し、蒸れを防止できる。
また、前記通気量の他に、密度25kg/m3以上の性質を兼備える軟質ポリウレタンフォームを使用すると、クッション材とした際にへたりを抑制する為好ましい。
この為、本発明に用いることができる積層体全体の厚みの範囲は、プロファイル加工可能な厚みの範囲と同義であり、プロファイル加工機の性能にもよるが、積層体全体の厚みが30mm〜300mmの範囲で加工可能であり、得られたクッション材とした際のクッション性の観点から、好ましくは100mm〜300mmである。
ここで、積層体全体の厚みが30mm未満又は300mmを超える場合、表面に良好な凹凸形状を有するクッション材を得ることが難しい。
クッション材とした際、A層の厚みが10mm未満である場合は使用時において通気性を損ない蒸れを生じる虞があり、各B層の厚みが10mm未満である場合は底付き感を生じる虞がある。
軟質ポリウレタンフォームcの厚みが前記範囲であると凸部のへたりの抑制が得られるため好ましい。また、高通気性フォーム各dの厚みが3mm未満であるとクッション材使用時において通気性を損なう虞がある。
プロファイル加工機は、表面に凹凸面部を有する一対のロールと、一対のロールによる送り方向の出口中央部に配置されている切断刃を備えており、一対のロールの表面に存在する凹凸面部は互いの凸部が相手側の凹部と重なるような対称的な凹凸形状にされている。
このような一対のロール間に積層体を送り込んでロール表面の凹凸面部で厚み方向に圧縮し出口側の切断刃で厚み中央を切断すると図中の切断面Sのように分割面を凹凸形状に加工することが出来る。
凹凸形状の高さhとA層の厚みの関係によって積層体1及び5に表示の切断面Sのように前記A層の厚みが凹凸形状の高さhより大きい場合と小さい場合がある。
第1の実施形態はA層の厚みが凹凸形状の高さhより大きく、クッション材2及び4となる。
第2の実施形態はA層の厚みが凹凸形状の高さhより小さく、クッション材6及び7となる。
この為、使用時において良好に蒸れを解消でき、更にクッション材の土台として高弾性及び/又は高硬度フォームbが積層されているため底付き感が無く、良好なクッション性を有する。
この為、クッション材使用時における蒸れ防止や底付き感の解消の他に、良好な指圧効果やクッション材2及び3とは異なる感触を与えることができる。
例えば、JIS K6400に基づく物性試験において反発弾性が15%であり、且つヒステリシスロス率が31%、厚みが10mmの軟質ポリウレタンフォームの両面に通気量が4.7dm3/s、厚みが20mmの高通気性フォームを積層し、更に外側に反発弾性51%であり、且つ25%圧縮時の硬さが135N、厚みが50mmの高弾性フォームを積層させ、5層構造体を成形する。
この為、本発明のクッション材をマットレスとして使用した場合、極めて寝心地の良い寝具となる。
本発明のクッション材の凹凸形状における凸部形状は、各図のクッション材のような山形に限定されるものではなく、様々な形状を採用することができる。
・a、d:高通気性フォーム
・c :軟質ポリウレタンフォーム
B層
・b :高弾性及び/又は高硬度フォーム
・e、f:軟質ポリウレタンフォーム
S:プロファイル加工における切断面
h:凹凸形状の高さ
1:3層構造の積層体
2:第1の実施形態を示すクッション材(A層が1層から構成)
3:A層が3層構造からなる5層構造の積層体
4:第1の実施形態を示すクッション材(A層が3層から構成)
5:3層構造の積層体
6:第2の実施形態を示すクッション材(A層が1層から構成)
7:第2の実施形態を示すクッション材(A層が3層から構成)
bI:凹凸形状における凸部の頂部
bII:凹凸形状における凸部の基部
8:B層が2層構造からなる5層構造の積層体
9:第3の実施形態を示すクッション材(A層が1層から構成)
10:第3の実施形態を示すクッション材(A層が3層から構成)
11:B層が2層構造からなる5層構造の積層体
eI:凹凸形状における凸部の頂部
eII:凹凸形状における凸部の基部
12:第4の実施形態を示すクッション材(A層が1層から構成)
13:第4の実施形態を示すクッション材(A層が3層から構成)
Claims (2)
- 軟質ポリウレタンフォームの積層体からなるクッション材において、少なくとも軟質ポリウレタンフォームの両面に高通気性を有する軟質ポリウレタンフォームを積層させた3層構造を含むA層の両面にB層を積層させた少なくとも5層構造からなる積層体をプロファイル加工して二分することにより製造され、且つ分割面に凹凸形状を交互に有するクッション材であって、前記凹凸形状の高さは前記A層を構成する3層構造の中間体である軟質ポリウレタンフォームの厚みを超えることを特徴とし、前記B層は高弾性及び/又は25%圧縮時の硬さが100N以上500N以下の軟質ポリウレタンフォームを少なくとも1層含む層からなることを特徴とするクッション材。
- プロファイル加工によって生じる前記凹凸形状の高さが前記A層の厚みを超えることを特徴とする請求項1に記載のクッション材
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