JP2009095635A - 検眼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 専門知識の乏しい被検者でも各種の矯正レンズによる見え方を分かりやすくすることができ、検者も各種の矯正レンズによる見え方を説明しやすくできる。
【解決手段】 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、遠用の単焦点レンズ、近用の単焦点レンズ及び累進レンズにより矯正される眼のそれぞれの遠点及び近点を求める演算手段と、該演算手段により求められた遠点及び近点に基づいて各矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする検眼装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、自覚検眼の検眼データに基づいて各矯正レンズの明視域を表示する検眼装置に関する。
被検眼に屈折異常がある場合、これを矯正する眼鏡レンズの矯正度数を決定するために、眼の屈折力を自覚的に測定する検眼装置が使用される(例えば、特許文献1参照)。また、近点計による近点の測定データと他覚式屈折力測定装置により得られる屈折力(又は現在の矯正レンズの度数)から、近点から遠点までの明視域をグラフィック表示するようにした装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−266467号公報 特開平9−182722号公報
ところで、中高年になると、調節力が低下する老視になり、手元付近の近方が見え難くなる。このため、被検眼の屈折矯正には遠方視の矯正レンズのみならず、近方視の矯正レンズが必要とされる。遠方視及び近方視の矯正には、遠用の単焦点レンズ、近用の単焦点レンズを別々に使用する他、遠方視から近方視までを境目なくカバーする遠近用の累進レンズがある。さらに、累進レンズとしては、近近の累進レンズ(手元から60cm程の近方視までをカバーする累進レンズ)、中近の累進レンズ(手元から2mほどの中距離をカバーする累進レンズ)がある。
このように、被検者は眼の矯正度数、被検者の必要とする視環境に応じた矯正レンズを選択するが、専門知識に乏しい被検者では各矯正レンズでどのように見えるか分からず、適切な矯正レンズを選ぶことが難しかった。また、眼鏡店又は眼科の検者も、被検者に対して各種の矯正レンズによる見え方を適切に説明することが難しかった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、矯正レンズを選択する際に、専門知識の乏しい被験者でも各種の矯正レンズによる見え方を分かりやすくすることができ、検者も各種の矯正レンズによる見え方を説明しやすくできる検眼装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、遠用の単焦点レンズ、近用の単焦点レンズ及び累進レンズにより矯正される眼のそれぞれの遠点及び近点を求める演算手段と、該演算手段により求められた遠点及び近点に基づいて各矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の検眼装置において、前記遠用矯正度数のデータには完全矯正度数と該完全矯正度数に対して調整された処方矯正度数のデータが含まれ、
前記演算手段は、完全矯正度数,処方矯正度数及び加入度に基づいて眼の調節力を求めると共に、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び調節力に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び加入度に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求めることを特徴とする。
(3) (1)の検眼装置において、前記入力手段により入力されるデータには眼の調節力に関するデータが含まれると共に、前記遠用矯正度数のデータには完全矯正度数と該完全矯正度数に対して調整された処方矯正度数のデータが含まれ、
前記演算手段は、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び調節力に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び加入度に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求めることを特徴とする。
(4) (2)又は(3)の検眼装置において、前記演算手段は、眼が疲れない明視域を示すために、前記調節力をある割合ΔXだけ使用するものとしたときの各矯正レンズによる明視域の中間点を、前記完全矯正度数,処方矯正度数,加入度,調節力及び割合ΔXに基づいて求め、前記表示制御手段は各矯正レンズによる明視域のグラフィック表示において、遠点から中間点までの領域と中間点から近点までの領域とを区別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする。
(5) (2)〜(4)の何れかの検眼装置は、各矯正レンズを選択する信号を入力する選択手段と、各矯正レンズの視野範囲に関する特性を記憶する記憶手段と、を備え、
前記表示制御手段は、近方視、中間視及び遠方視の目標をイメージさせる図柄と共に、前記選択手段の選択信号に基づいて前記記憶手段から選択された矯正レンズの視野範囲に関する特性を呼び出し、その視野範囲の特性をイメージさせる二次元的な広がりをも持つグラフィックを前記表示手段に表示させることを特徴とする。
(6) (1)の検眼装置は、さらに遠用矯正度数及び、加入度及び作業距離のデータを前記表示手段の画面上に呼び出して表示させると共に、表示したデータの変更する信号を入力する変更手段を備え、前記演算手段は前記変更手段により変更されたデータに基づいて各矯正レンズによる明視域を再計算し、前記表示制御手段は再計算の結果に基づいて各矯正レンズの明視域を変更したグラフィックを前記表示手段に表示させることを特徴とする。
(7) 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、矯正レンズにより矯正された眼の遠点,近点及び眼の調節力を求めると共に、前記調節力をある割合ΔXだけ使用するものとしたときの矯正レンズによる眼の明視域の中間点を求める演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて前記矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させると共に、遠点から中間点までの領域と中間点から近点までの領域とを区別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする。
(8) 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力すると共に、調節力に関するデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、矯正レンズにより矯正された眼の遠点,近点を求めると共に、前記調節力をある割合ΔXだけ使用するものとしたときの矯正レンズによる眼の明視域の中間点を求める演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて前記矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させると共に、遠点から中間点までの領域と中間点から近点までの領域とを区別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする。
(9) (6)の検眼装置において、前記演算手段はさらに前記変更手段により変更された度数データと所定の基準と比較して過矯正か否かを判定する判定手段を含み、前記表示制御手段は前記変更手段により変更されたデータが過矯正になった場合には、その旨を警告するように明視域のグラフィックの表示形態を変えることを特徴とする。
(10) (1)〜(8)の何れかの検眼装置において、前記入力手段により入力される遠用矯正度数には完全矯正度数と処方矯正度数が含まれ、該完全矯正度数と処方矯正度数にはそれぞれ球面度数及び乱視度数が含まれ、前記表示制御手段は前記表示手段に表示させる明視域のグラフィックについて、完全矯正度数と処方矯正度数の乱視度数の差ΔCが所定値未満の場合に第1の表示形態とし、乱視度数の差ΔCが所定値以上の場合には、前記演算手段により演算された明視域の鮮明さが劣ることを知らせる第2の表示形態で表示させることを特徴とする。
(11) (1)〜(8)の何れかの検眼装置において、被検者が使用していた眼鏡レンズの前眼鏡矯正度数データを入力する前眼鏡矯正度数入力手段を備え、前記演算手段は完全矯正度数、前眼鏡矯正度数に基づいてその前眼鏡矯正度数により矯正される眼の遠点及び近点を求め、前記表示制御手段は前眼鏡度数により求められた遠点及び近点に基づいて前眼鏡矯正度数による明視域を、他の矯正レンズと比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させることを特徴とする。
(12) (1)〜(8)の何れかの検眼装置において、近近用の累進レンズについて、近用の矯正度数を基準として加入度を減少させたマイナス加入度のデータを入力するマイナス加入度入力手段を備え、前記演算手段は、近近用累進レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求め、近近用累進レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差、加入度及前記マイナス加入度入力手段により入力されたマイナス加入度に基づいて求め、前記表示制御手段は、前記演算手段により求められた近近用累進レンズの遠点及び近点に基づいてその明視域を他の矯正レンズの明視域と比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、専門知識の乏しい被検者でも各種の矯正レンズによる見え方を分かりやすくすることができ、検者も各種の矯正レンズによる見え方を説明しやすくできる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は検眼装置の概略構成図である。検眼装置は、左右の検査窓6に種々の光学素子を切換え配置する測定ユニット(自覚式屈折力測定装置)3と、液晶等のディスプレイ2aに検査視標を表示する視標呈示装置2と、測定ユニット3及び視標呈示装置2を動作させる指令信号を入力する操作ユニット1と、これらの装置における指令信号の送受信を中継する中継ユニット4と、により構成される。操作ユニット1は検眼情報を表示するディスプレイ21を備え、検眼情報表示装置を兼ねる。
測定ユニット3の内部には、左右の検査窓6にそれぞれ矯正レンズ等の光学素子を切換え配置する球面レンズディスク,円柱レンズディスク、補助レンズディスク等のレンズディスクが内蔵されている。また、測定ユニット3には、距離計測が可能な目盛りが付された近用棒8が取り付けられ、近用棒8には近用視標5が移動可能に取り付けられている。近用検査時には、近用棒8が手前に倒され、近用視標5が左右の検査窓6から視認可能に配置される。遠用検査時には、近用棒8と近用視標5が退避位置に退避され、5m等の遠用検査距離に置かれた視標呈示装置2に検査視標が呈示される。
操作ユニット1は、検眼情報を表示するタッチパネル式のディスプレイ21と、各種の操作キーを持つ操作パネル部32とから構成されている。また、ディスプレイ21は検眼後に明視域を表示する表示手段を兼ねる。操作パネル部32は、図2(a)に示すように、左右の測定眼を個別又は同時に指定するキーを持つ測定眼選択キー群33、球面度数S,乱視度数C,乱視軸角度A,加入度数ADD等の調整モードを指定するキーを持つモードキー群34、他覚値/自覚値/処方値等の入力データを指定するキーを持つ入力データ指定キー群35、S,C,ADD等の測定値の変更及び数値入力のときに使用するダイヤルノブ36、ディスプレイ21にメニュー画面を表示させるメニューキー37、予め検査手順が定められた検眼プログラムを実行するときのスタートキー及び送りキーが配置された検眼プログラムキー群38と、シフトキー39等を備える。シフトキー39と他のキーが同時に押されると、他のキーのスイッチ機能が別のものに切り換えられる。
図2(b)は、測定時におけるディスプレイ21の測定画面の例である。画面中央付近の表示部21aには、測定ユニット3の検査窓に配置される光学系の測定度数(球面度数S、乱視度数C、乱視軸角度A、加入度ADDが表示される。モードキー群34が持つスイッチにより調整する度数が指定される。画面右側には、視標選択欄22が設けられており、選択欄22の各キーにより視標呈示装置2に表示させる検査視標を選択することができる。また、検査視標は表示部23に図柄で表示される。図2(a)の例では、近用検査時に使用されるクロスグリッド視標が表示されている。
図3は、操作ユニット1の制御ブロック図である。操作パネル部32からのスイッチ信号及びディスプレイ21のタッチ機能のスイッチ信号は、制御部20に入力される。制御部20はスイッチ信号に基づいてディスプレイ21の表示を制御し、また、屈折力測定に関する制御信号を測定ユニット3に送信し、検査視標に関する制御信号を視標呈示装置2に送信する。制御部20には検査データ、明視域表示用のプログラム等を記憶するメモリ24が接続されている。
次に、上記の構成を持つ検眼装置を使用し、被検者の眼の屈折異常を矯正するための矯正度数を決定する検眼手順を説明する(図4のフローチャート参照)。
まず、図2(b)の測定画面をディスプレイ21に表示し、操作ユニット1の操作により測定ユニット3の検査窓6に球面レンズ、乱視レンズを切り替え配置し、左右眼それぞれの遠用の完全矯正度数(最高視力が得られるときの最もプラスよりの遠用矯正度数)を決定する検査を行う。片眼の完全矯正度数の決定検査では、乱視検査の前に行うR/G(レッドグリーン)検査により球面度数Sを調整し、軸調整検査により乱視軸Aを調整し、乱視度数調整検査により乱視度数Cを矯正する。次に、過矯正を防止して最高視力を得るための第2のR/G検査で再び球面度数Sを調整した後、視力確認検査により最高視力が得られる最もプラスよりの球面度数Sに調整することにより、片眼の完全矯正度数を決定する。片眼の完全矯正度数が決定したら、同様な検査により、もう片眼の完全矯正度数を決定する。次に、バランス検査視標を呈示し、左右の眼で同じ見え方となる最もプラスよりの度数となるように、両眼のバランスを取った両眼完全矯正度数を決定する。各検査では、ディスプレイ21に表示される測定画面における選択欄22の各キーにより、遠用検査視標を視標呈示装置2に表示させる。検眼プログラムを実行しているときは、予めプログラムされた視標が検査手順毎に切り替えて表示される。
両眼の完全矯正度数を決定した後は、被検者の眼鏡歴、今まで装用していた眼鏡レンズの矯正度数等を参考にして、両眼完全矯正度数に対して被検者の眼が疲れないように、S、Cを弱めに調整した遠用での処方矯正度数を決定する検査に移る。例えば、近視眼の場合、前の眼鏡レンズ度数に対して、球面度数Sのアップが−0.75Dを超えて大きく変化していると眼が疲れやすいので、−0.75D(3段階)程度までのアップとして、遠用の処方矯正度数を決定する(遠用の処方矯正度数の調整については、特開平8−266467号公報等を参照)。
遠用の処方矯正度数が決定したら、操作ユニット1のモードキー群34のスイッチ操作により、加入度調整モードにし、近用検査視標5を使用した近用検査に移る。加入度調整モードでは、測定ユニット3の矯正光学系は完全矯正度数にセットされる。また、測定ユニット3の左右の検査窓にはクロスシリンダレンズ(クロスシリンダ±0.50Dを持ち、そのマイナス軸が90度にセットされたレンズ)が配置される。近用検査視標5のセットは、作業距離WDとして被検者眼前の40cm(又は希望の作業距離WD)にクロスグリッド視標を呈示する。そして、クロスグリッド視標の縦線と横線がほぼ同等に見えるように、完全矯正度数に対する球面度数を調整することにより、加入度ADDが決定される。クロスグリッド視標を使用した検査による加入度ADDは、被検眼が持つ調節力の約半分を使用したときの度数として決定される。
なお、作業距離WDは操作ユニット1の各キーを操作し、所定の入力画面を使用して入力できる。処方の加入度ADDは、完全矯正度数と処方矯正度数の差から演算により求められる。好ましくは、測定ユニット3に処方の加入度ADDをセットした矯正光学系で視力確認をしながら調整し、処方の加入度ADDを決定する。
次に、操作ユニット1のキー操作により、調節力NPAを測定するための調節近点検査のモードを設定する。調節近点検査では、例えば、完全矯正度数の光学系を配置した状態で、近用検査視標5が持つ小さな文字の視力値視標を使用し、この視標を徐々に眼に近づけていき、視標がぼけずに視認可能な最小の距離である近点距離NP(単位:m)を近用棒8の目盛り又はスケールを使用して読み取る。調節近点検査のモードでは、ダイヤルノブ36により近点距離NP(単位:m)が入力される。
ここで、近点距離をNPと遠点距離をFPとしたとき、調節力NPA(単位:ディオプタ)は一般に以下の式で求められる。
NPA=1/NP−1/FP
遠点FPの計測は自覚検眼では難しいので、遠用完全矯正状態の矯正レンズを配置した状態で近点距離NPを計測する。遠点FPは無限とみなすことができるので、調節力NPAは、
NPA=1/NP
として求められる。また、40cm以内の近方を明視できない被検眼の場合には、遠用完全矯正度数に対してプラスレンズを付加する。そして、その度数をΔPAとして近点距離NPを計測したときは、
NPA=1/NP−ΔPA
として求められる。加入度ADDが付加された状態で近点を測定したときは、ΔPAはADDとなる。
また、別の求め方として、近点距離の測定をしなくても、自覚検眼で得られた遠用の完全矯正度数、処方矯正度数、クロスグリッド視標を使用した近用検査で測定された加入度ADD、そのときの作業距離WDを使用して、次のような演算式により簡易的に求めることもできる。なお、加入度ADDは、調節力をある割合ΔXだけ使用し、眼が疲れないときの値として求めることが好ましい。ΔXは、1/3〜2/3の間の値が使用され、一般に1/2が用いられる。
NPA=(1/WD−((処方矯正度数−完全矯正度数)の等価球面度数+処方加入度ADD)×1/ΔX
いずれの場合も、調節力NPAは同じであるとみなすことができる。また、厳密にいえば、右眼と左眼で調節力NPAは異なるが、左右眼とも同じ調節力であるとしても、以下に説明する明視域の説明では目安となればよいので、実用的には問題は少ない。
以上のように操作ユニット1及び測定ユニット3の検眼により得られた球面度数S,乱視度数Cを含む遠用の両眼完全矯正度数のデータと、遠用処方矯正度数のデータと、加入度ADDのデータと、調節力NPAのデータ(又はNPAを算出するための基礎とした近点距離等のデータ)は、明視域チェックの基礎データとしてメモリ24に入力されて、これが記憶される。
次に、上記のような自覚検査結果が得られた後、検者がメニューキー37の操作によりディスプレイに表示されるメニュー項目の中の「明視域チェック」をタッチして選択すると、明視域表示プログラムが実行される。明視域表示プログラムの実行により、ディスプレイ21の画面は、図6のような明視域チェック画面100に切り換えられる。この明視域チェック画面100には、被検者の眼が裸眼の場合と各種の矯正レンズを装用したとき、それらの明視域の違いを容易に比較可能にイメージさせるために、次のようなグラフィックが用意されている。
明視域チェック画面100において、右側領域101には、被検者の眼が裸眼の場合の明視域グラフ102と、矯正レンズが遠用単焦点レンズ(遠単)の場合の明視域グラフ103と、矯正レンズが近用単焦点レンズ(近単)の場合の明視域グラフ104と、遠近の累進レンズの場合の明視域グラフ105と、中近の累進レンズの場合の明視域グラフ106と、近近の累進レンズの場合の明視域グラフ107と、2重焦点レンズの場合の明視域グラフ108と、が表示される。また、明視域グラフ102の下には「裸眼」表示112が表示される。そして、各矯正レンズの明視域グラフ103〜108の下には、各矯正レンズの表示と選択を兼ねるキーとして、「遠単」キー113、「近単」キー114、「遠近」キー115、「中近」キー116、「近近」キー117、「2重」キー118が配置されている。
また、画面100の左側の領域130には、明視域の距離と視野範囲をイメージしやすくするためのグラフィックが表示される。例えば、被検者の図柄132に対して、40cm程の近用作業をイメージさせるキーボードを模した図柄133と、60cm程の近用作業をイメージさせるディスプレイ図柄134と、室内での2m程の目標物をイメージさせるテレビモニタ図柄135と、遠方をイメージさせる景色等の図柄136とが表示されるまた、これらの図柄に重ねて各種レンズを通して見たときの明視域の距離及び視野範囲を模式的に示す領域グラフィック140が表示される。また、右側領域101と左側領域130との間には、両者に共通の距離軸120が表示され、目安となる距離がプロットされている。
領域グラフィック140は、各明視域グラフの下に配置された矯正レンズ選択キー113〜118の何れかが選択されることにより、その矯正レンズに対応する表示に変えられる。領域グラフィック140の距離方向は、選択された矯正レンズの明視域の範囲をイメージさせる表示とされ、領域グラフィック140の横幅は、選択された矯正レンズを装用したときの視野範囲をイメージさせる二次元的な広がりを持つ表示とされる。矯正レンズ毎の領域グラフィック140はメモリ24に記憶されており、矯正レンズの選択信号(キー113〜118の選択信号)に基づいて対応するものが呼び出されて表示される。領域グラフィック140の距離方向については、後述する各矯正レンズの遠点と近点の演算結果に基づいて、各グラフ103〜108と同じ範囲で形成しても良い。
画面100に表示される明視域グラフ102〜108及び領域グラフィック140は、前述のような自覚検査により入力された遠用矯正度数(遠用の両眼完全矯正度数、遠用処方矯正度数)と、加入度ADDと、調節力NPA(又はNPAを算出するための基礎とした近点距離等のデータ)に基づいて、以下に説明する裸眼及び各種の矯正レンズにより矯正された眼の遠点、近点及び中間点が制御部20により演算される。また、各明視域グラフ102〜108の遠点、近点等の演算は、基本的には左右眼の等価球面と加入度数は同じなので右眼を基準にしているが、左右眼選択キー141により右眼又は左眼の見え方の表示に切り換えることもできる。また、利き眼を基準としても良い。あるいは、表示スペースに余裕があるときは、各明視域グラフにおいて、左右両眼の明視域グラフを並べて表示しても良い。また、明視域の表示は基本的に処方矯正度数を基準にしているが、「自覚」キー142を押すと、遠用の完全矯正度数を基準にした表示に切り換えられる。「処方」キー143を押せば、遠用の処方矯正度数を基準にした表示に切り換えられる。
以下、各明視域グラフ102〜108について、それぞれの近点NP、遠点FP及び中間点MPの演算を説明する(図5参照)。なお、図6の各グラフの明視域の演算は、右眼基準で処方矯正度数を用いた例として説明する。
まず、裸眼の明視域グラフ102において、その遠点FPは、両眼完全矯正度数の等価球面度数SE(以下、「完SE」と略す)の逆数で求められる。なお、等価球面度数SEは、周知のように球面度数Sに乱視度数Cの半分を加えた度数として求められるものである。裸眼の近点NPは、(完SE+NPA)の逆数で求められる。また、被検眼が持つ調節力NPAの半分を使用したときの中間点MPは、(完SE+NPA/2)の逆数で求められる。
遠用単焦点レンズ(遠単)の明視域グラフ103において、その遠点FPは、(処方矯正度数−完全矯正度数)の等価球面度数SE(以下、「(処−完)SE」と略す)の逆数で求められる。近点NPは、((処−完)SE+NPA)の逆数で求められる。また、中間点MPは、((処−完)SE+NPA/2)の逆数で求められる。
近用単焦点レンズ(近単)の明視域グラフ104において、その遠点FPは、処方での加入度ADD(以下、「処ADD」と略す)を使用し、((処−完)SE+処ADD)の逆数で求められる。近点NPは、((処−完)SE+処ADD+NPA)の逆数で求められる。また、中間点MPは、処方の加入度ADDを決定したときに近業距離(以下、「処WD」と略す)が使用される。ここでは、完全矯正及び処方のADDを決定したときの近業距離は、共に40cmを使用している。
遠近の累進レンズの明視域グラフ105において、その遠点FPは、遠用単焦点レンズのときと同じく、(処−完)SEの逆数で求められる。近点NP及び中間点MPは、近用単焦点レンズと同じ計算で求められる。
中近の累進レンズの明視域グラフ106において、その遠点FPは目安として200cmにするが、(処−完)SEの逆数が200cmより小さい値となったら、この値を遠点FPとする。近点NP及び中間点MPは、近用単焦点レンズと同じ計算で求められる。
近近の累進レンズの明視域グラフ106において、その遠点FPは目安として60cmとするが、(処−完)SEの逆数が60cmより小さい値となったら、この値を遠点FPとする。近点NP及び中間点MPは、近用単焦点レンズと同じ計算で求められる。
二重焦点レンズにおける明視域グラフ106においては、遠用部及び近用部でそれぞれ遠点、近点、中間点が求められる。遠用部の遠点FP、近点NP及び中間点MPは、遠用単焦点レンズと同じ計算で求められる。また、近用部の遠点FP、近点NP及び中間点MPは、近用単焦点レンズと同じ計算で求められる。
なお、上記の各中間点MPの求め方は一つの例であり、クロスグリッド視標による加入度の測定では、経験的に調節力の1/2が使用されることを基礎としたものである。眼が疲れない中間点MPは、調節力の1/3〜2/3を目安とすることができるので、以下の式で求めることもできる。近点をNP、調節力をNPA、眼が疲れないように調節力NPAをある割合ΔX(好ましくは1/3〜2/3の間の値とする)だけ使用するものとして、
MP=1/(1/NP−(1−NPA×ΔX))
により求めることができる。
又は、遠点FPの値を使用するときは、
MP=1/(1/FP+NPA×ΔX)
により求めることができる(ただし、中近用の累進レンズ、近近用の累進レンズについては除く)。
上記のような演算により求められた各グラフは次のように表示される。なお、図6の各明視域グラフは、両眼完全矯正における右眼度数が、球面度数S=−1.00D、乱視度数C=−0.75D、乱視軸A=5度、加入度ADD=+2.00Dであるとし、処方の各度数が、球面度数S=−0.75D、乱視度数C=−0.50D、乱視軸A=5度、加入度ADD=+1.75Dであるとし、調節力NPA=0.88Dであるものとして計算されている。また、作業距離WDを40cmとしている。
裸眼の明視域グラフ102において、中間点MPから遠点FPまでの領域102aと中間点MPから近点NPまでの領域102bとが、区別して認識されるように、異なる表示形態で表示されている。この例では、中間点MPから遠点FPまでの領域102aが青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域102bが黄色で表示されている。中間点MPから遠点FPまでの領域102aは、調節力を半分まで使用して疲れずに見える範囲を意味し、中間点MPから近点NPまでの領域102bは、調節力を半分以上使用して見える範囲を意味する。さらに、領域102aには喜んだ顔のマーク120aが表示され、領域102bには苦しそうな顔のマーク120bが表示される。このような領域102aと領域102bを区分けした表示により、検者は、眼が疲れずに見える範囲としては、青色及びマーク120aが表示された中間点MPから遠点FPまでの領域102aであり、中間点MPから近点NPまでの領域102bが眼の疲れやすい領域であることを、被検者に視覚的に分かりやすく説明できる。
ここで、図6では、「遠単」キー113により遠用の単焦点レンズが選択された例である。遠用の単焦点レンズが選択されると、その明視域グラフ103は、裸眼の明視域グラフ102と同じように、中間点MPから遠点FPまでの領域103aが青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域103bが黄色で表示される。さらに、領域103a及び103bには、それぞれ顔のマーク120a,120bが表示される。選択されていない他の矯正レンズの明視域グラフ104,105,106等は、選択された矯正レンズと明確に区別されるように、そのグラフ内の領域がグレー色で表示される。
また、遠用の単焦点レンズが選択されると、画面100の左側の領域130における領域グラフィック140は、遠用の単焦点レンズを通して見える距離方向と視野範囲をイメージさせるグラフィックとして表示される。遠用の単焦点レンズでは、一般に、ある程度広い視野範囲で遠方までを見える特性を持つので、領域グラフィック140は、この特性をイメージさせるように構成されている。領域グラフィック140の距離方向の表示については、グラフ103に合わせて、近点NP及び遠点MPの演算結果に基づいて表示されるようにすることもできる。
矯正レンズを比較するために、「近単」キー114により近用の単焦点レンズが選択されると、明視域チェック画面100は、図7の表示に切換えられる。近用の単焦点レンズの明視域グラフ104は、裸眼の明視域グラフ102と同じように、中間点MPから遠点FPまでの領域104aが青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域104bが黄色で表示される。また、近点NP及び中間点MPの位置には、上記の演算方法により計算された距離が数値で表示される。領域104a及び103bには、それぞれ顔のマーク120a,120bが表示される。
また、近用の単焦点レンズは、一般的に、近方で比較的広い範囲を持つ。このため、左側の領域130における領域グラフィック140は、図6の遠用単焦点レンズに対して、近方で広い視野範囲をイメージさせるように、広い幅を持つグラフィックとして表示される。一方、近用の単焦点レンズでは、距離方向の明視域が短いので、これをイメージさせるように、近方の50cm程までの長さを持つグラフィックとして表示される。距離方向の明視域の長さについては、グラフ104と同じく、近点NP及び遠点FPの演算結果に基づいて表示されるようにしても良い。
矯正レンズを比較するために、「遠近」キー115により遠近用の累進レンズが選択されると、明視域チェック画面100は、図8の表示に切換えられる。明視域グラフ105において、中間点MPから遠点FPまでの領域105aが青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域105bが黄色で表示される。各領域には、顔のマーク120a及び120bが表示される。また、中間点MP及び近点NPの距離が数値で表示される。遠近の累進レンズでは、一般に、遠用部と遠用部との間にある累進帯部の幅は狭く、近用部よの視野範囲よりも遠用部の視野範囲の方が広くされている。左側領域130における領域グラフィック140は、この遠近の累進レンズの視野特性をイメージさせるために、遠方の方が近方よりも広く、且つ中央部がくびれた視野範囲を持つグラフィックとして表示される。領域グラフィック140の距離方向は、遠方から近方まで明視域を確保できる累進レンズの特性をイメージさせるために、近方から遠方までの長さを持つグラフィックとして表示される。
このような図6〜図8のような明視域の表示を利用することにより、各矯正レンズを通したときの見え方を視覚的に分かりやすく説明できる。すなわち、検者はグラフ102を示すことにより、裸眼では遠方視が80cm程までしかなく、近方もみづらくなっていることを説明できる。遠方の視力を確保するために、遠用の単焦点レンズを使用した場合は、図6のグラフ105を示すことにより、遠方視は良好になるが、近方視が裸眼よりさらに難しくなる欠点を説明できる。一方、近用の単焦点レンズを使用した場合は、図7のグラフ104及びグラフィック表示140を示すことにより、近方視を良好にできることを説明できる。そして、この場合には、グラフ103とグラフ104とを比較して見せることにより、遠用の単焦点レンズによる明視域の近点と近用の単焦点レンズによる明視域の遠点の間に開きがあることを説明できる。さらに、遠用の単焦点レンズによる矯正では、図6のように、眼が疲れない距離を示す遠点FPから中間点MPまでの青色の表示領域103aを示すことにより、遠用及び近用の各単焦点レンズでは中間視の視力の確保が難しいことを視覚的に説明できる。
そして、図6,7のような遠用及び近用の単焦点レンズでの明視域に対して、遠近用の累進レンズによる明視域グラフ105を示すことにより、遠近用の累進レンズを選択すれば、近方視から遠方視までの視力を良好に確保できることを説明できる。
しかし、遠近用の累進レンズでは、一般に、累進帯部の幅が狭いため、加入度が大きくなるにしたがって中間部分の視野範囲が狭くなる欠点がある。この欠点を持つ遠近用の累進レンズの見え方の特性については、図8に示されるグラフィック140を示すことにより、被検者に分かりやすく説明できる。
ここで、被検者が眼鏡レンズを装用する環境としてデスクワークを主とし、手元から比較的近い距離(60cm程)までの視力の確保を重視している場合、検者は近近の累進レンズ(手元から60cm程の近方視までをカバーする累進レンズ)を薦めると良い。「近近」キー117により近近の累進レンズを指定すると、画面100の表示は図9のように切換えられる。他のレンズの場合と同様に、明視域グラフ107の中間点MPから遠点FPまでの領域107aが青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域107bが黄色で表示される。また、左側領域130の領域グラフィック140は、近近の累進レンズの視野特性をイメージさせる表示に切換えられる。近近の累進レンズは、一般に、近用部の領域が遠用部の領域より広くされている。この近近の累進レンズの特性をイメージしやすくするために、領域グラフィック140は手元の視野範囲が広くされ、且つ遠点の明視域が60cm程にされたグラフィックとして表示される。このような表示により、検者は近々の累進レンズを装用した場合の明視域の確保を説明でき、さらには明視域の視野範囲を分かりやすく説明できる。そして、近近の累進レンズの方が長い距離の視力を確保できることを、近用の単焦点レンズの明視域グラフ104と明視域グラフ107とを比較することにより説明でききる。
一方、被検者の眼鏡レンズを装用する環境として室内を主とし、手元から2mの中距離までの視力の確保を重視している場合は、検者は中近の累進レンズを薦めると良い。「中近」キー116を押すと、画面100の表示は図10のように切換えられる。他のレンズの場合と同様に、明視域グラフ106の中間点MPから遠点FPまでの領域が青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域が黄色で表示される。また、左側の領域グラフィック140は、中近の累進レンズの視野特性をイメージさせる表示に切換えられる。中近の累進レンズは、一般に、遠近の累進レンズに対して遠用部及び近用部がやや広くされている。また、累進帯部の幅も遠近の累進レンズに比べれば、やや広くされている。この中近の累進レンズの特性をイメージさせるように、領域グラフィック140は手元から中間距離の2mほどまでの視野範囲がやや広くされたグラフィックとして表示される。このような表示により、検者は中近の累進レンズを装用した場合の明視域の確保を説明でき、さらには中近の累進レンズが持つ視野範囲の特性を分かりやすく説明できる。
また、「二重」キー118を押すと、遠用部及び近用部の明視域グラフ108は、それぞれ中間点MPから遠点FPまでの領域が青色で表示され、中間点MPから近点NPまでの領域が黄色で表示される(図示を略す)。明視域グラフ108は、遠用の単焦点レンズのグラフ103と近用の単焦点レンズのグラフ104を合わせた形として理解される。また、左側の領域グラフ140は、遠用の単焦点レンズと同様な視野範囲のグラフィックとして表示される。
図6〜図10に示された画面100において、上段右側に配置されたキー145を押すと、図11に示すように、画面100の右上に左右眼の矯正度数(S,C,A,ADD及びWD)のデータ一覧150がポップアップ表示される。画面100に設けられたデータ一覧表示用のキー145を利用することにより、測定モードに戻らなくても、明視域表示プログラムの実行中に矯正度数を確認できる。
また、処方の矯正度数を変更するために設けられたキー144を押すと、処方の矯正度数のデータがコピーされ、図11のデータ一覧150における各データが変更可能とされる。操作パネル部32のモードキー群34のキー操作により(又はデータ一覧150の各データ欄にタッチすることにより)変更したいデータを選択し、ダイヤルノブ36を回すと、選択されたデータの値が所定のステップで変更される。例えば、被検者が遠近の累進レンズを望むと共に中間視を重視する場合、球面度数Sの値を弱めにすると良い。この場合、例えば、球面度数S=−0.75Dに対して、0.25D分だけ弱くすると(S−0.50Dにすると)、制御部20により加入度ADDも0.25D分だけ弱くした値として変更される。すなわち、ADD=+1.75DがADD=+1.50Dに変更される。そして、処方の矯正度数データが変更されると、制御部20により各矯正レンズの遠点FP、近点NP、中間点MPが再計算され、図6、図8等に示された各矯正レンズの明視域グラフ103、105、106等も再計算された値にしたがって変更される。
また、例えば、被検者が望む作業距離WDを変更した場合、加入度ADDがその変更距離にしたがって制御部20により変更される。現在の作業距離をWD1、この作業距離における加入度をADD1、変更後の作業距離をWD2、この変更に伴う加入度をADD2とすると、ADD2は以下の式で計算される。
ADD2=(1/WD2−(1/WD1−ADD1))
そして、WD及びADDが変更されると、制御部20により各矯正レンズの遠点FP、近点NP、中間点MPが再計算され、各矯正レンズの明視域グラフ103、104、105、106等も再計算された値にしたがって変更される。
このように明視域表示プログラムの実行中に矯正度数の変更ができるので、測定モードに戻らなくても、各矯正レンズの明視域グラフの変更も即座に行え、その説明がし易い。また、予め時検者が望む見え方を確認しておくことにより、最終的に行う仮枠検査(仮枠にテストレンズを入れて見え方を確認する検査)に際して、処方矯正度数の微調整が効率良く行える。
再びキー145を押すと、データ変更用のデータ一覧150は閉じられ、変更された矯正度数のデータがメモリ24に記憶される。なお、キー144により表示される処方データはそのまま記憶保持されている。測定モードに戻った場合は、変更された処方データでの確認、そのプリントアウトもできる。
上記の画面100において、「自覚」キー142を押すと、両眼のバランスを取った完全矯正度数のデータがデータ一覧150に表示される。この場合も、測定モードに戻らなくても、完全矯正度数を確認することができるので、度数の変更に際して、完全矯正度数を超えた過矯正にしてしまう不具合を防止しやすくなる。
上記の説明では、操作ユニット1が備えるディスプレイ21を利用して、明視域チェック用のグラフィックを表示するものとしたが、ディスプレイを持つ市販のパーソナルコンピュータに利用する構成も可能である。図12はパーソナルコンピュータ(以下、パソコン80)の構成例であり、パソコン80は、ディスプレイ81、制御ユニット84を持つ本体82、キーボード又はマウス等の入力部87からなる。制御ユニット84は、明視域表示プログラムが記憶された記憶装置を持つ。明視域表示プログラムを実行するために必要なデータは、入力部87を使用して入力可能であり、又は通信回線を介して測定ユニット1からのデータ転送により入力できる。パソコン80に上記のような明視域表示機能を搭載しておけば、測定ユニット3及び操作ユニッ1が設置されていない場所でも、検者は被検者に適する矯正レンズによる見え方を説明できる。
上記の実施形態は種々の変容が可能である。以下、変容例を説明する。図13に示すように画面100に、被検者が前に使用していた眼鏡レンズの矯正度数(以下、前眼鏡矯正度数)により矯正される眼の明視域を表示する「眼鏡」キー146を設けることによって、被検者の前眼鏡矯正度数での明視域状態を一目で分かるようにしても良い。前眼鏡矯正度数のデータとしては、球面度数S,乱視度数C,乱視軸角度Aの他、前眼鏡度数が累進レンズである場合には加入度ADDのデータが含まれる。前眼鏡矯正度数データは、周知のレンズメータで測定される。レンズメータで測定されたデータは、操作ユニット1の入力指示の操作により通信ケーブルを介して制御部20に入力される。または、レンズメータでの測定記録をプリンター等により出力しておき、入力データ指定キー群35から「眼鏡」モードを選択し、ダイヤルノブ36を回すことで前眼鏡矯正度数(S、C、A、ADD)の数値入力を行っても良い。
検者が「眼鏡」キー146を押すと、前眼鏡矯正度数データに基づいて制御部20により算出された明視域103〜108が右側領域101に表示される。前眼鏡矯正度数での遠点FPは、図5における(処方矯正度数−完全矯正度数)の等価球面度数SEの逆数で求める計算式に対して、処方矯正度数を前眼鏡矯正度数に代えて求める。近点NP、中間点MPについても、図5における計算式に対して処方矯正度数を前眼鏡矯正度数に代えて求める。制御部20による計算は、遠用単焦点レンズ、近用単焦点レンズ、遠近用の累進レンズ、中近用の累進レンズ、近近用の累進レンズ、二重焦点レンズのタイプについて行われる。検者は被検者が前に使用していた眼鏡レンズ(以下、前眼眼鏡)のタイプを、キー113〜118を押して選択することにより、前眼鏡での明視域グラフ103〜108を選択して被検者に示すことができる。
なお、図13の二重焦点レンズの場合の明視域グラフ108では、遠方視用明視域グラフ108aと近方視用明視域グラフ108bの位置をずらして表示することにより、遠用部と近用部の見え方をそれぞれで認識しやすくしている。また、図13では、表示スペースの都合上、遠近用の累進レンズの明視域グラフ105と中近用の累進レンズの明視域グラフ106をキー115、116により選択的に同一場所に表示するようにしている。ディスプレイ21の画面サイズが大きい場合は、「眼鏡」キー146を押して表示させる前眼鏡矯正度数に基づく明視域グラフを並べて表示させても良い。
検者はこの「眼鏡」モードでの明視域103〜108によって、前眼鏡での見え方を各種レンズを使用していた場合に置き換えて分かりやすく説明することができる。また「眼鏡」モードと「処方」モードを切換えて表示することで、検者は前眼鏡と今回の処方値との見え方の違いを被検者に分かりやすく説明することができ、被検者はどのように見え方が改善するのかを理解しやすくなる。また、検者は被検者になぜこの処方値にするのか(例えば、前眼鏡と今回の処方との差が大きいと負担になる)等の理由についても説明がしやすいため、被検者をより納得させることができる。
また、左側の領域130のグラフィック140を同時に利用することで、前眼鏡と比べて見える距離範囲又は視野の広さの異なる目的別の眼鏡を薦めることができ、眼鏡の複数所持の提案も容易になる。
別の変容例を説明する。図6〜図11、図13の明視域グラフの表示において、完全矯正度数と処方矯正度数の乱視度数Cの差ΔCが一定以上(例えば、0.75D以上)ある場合には、実際に物を見るときに、乱視度数Cが矯正されている場合に対して乱視度数Cが大きく残っているために特定方向の見え方が不鮮明となる。そのため、計算上では鮮明に見える範囲として示されている明視域102〜108の範囲内であっても、実際には鮮明に見えない部分が含まれている。また、裸眼で乱視度数Cが一定以上(例えば、0.75D以上)ある場合も同様である。そこで、乱視度数Cの差ΔCが一定値未満の場合の明視域グラフ102〜108の第1表示形態に対して、乱視度数Cの差ΔCが一定以上ある場合には明視域グラフ102〜108の表示の色合いを変えた第2表示形態とすることで、実際には鮮明に見えていないということを被検者に視覚的に理解させやすくすることができる。例えば、図6の明視域グラフ102、103において、差ΔCが一定値未満の場合(乱視が矯正されている場合)に青色で表示される領域102a,103aをグレーがかった水色で表示し、黄色で表示される領域102b,103bをグレーがかった黄色で表示することで、乱視が大きく残っている場合に見え方の鮮明さが劣ることを示すことができる。特に、経験の浅い検者にとっては乱視が一定以上の場合に自動的に明視域グラフの色合い等の表示形態が変わることで、被検者に対して見え方の説明をより正確に行うことができる。
また、図5における中近用の累進レンズ、近近用累進レンズの遠点FPの算出方法を以下のようにしても良い。まず、中近用累進レンズの遠点FPの算出については、図5では目安として最大を200cmとしたが、遠近用の累進レンズと同様な計算であっても良い。さらに、中近用の累進レンズを用いる場合、遠方視に対して視線のアイポイントがやや下がるので、その遠点FPの算出を1/((処−完)SE+0.25)とし、矯正度数を1段階(又は2段階)程度落としたものとして計算すると良い。これにより、中近用の累進レンズの実際の使い方に合った明視域を被検者に呈示することができる。
近近用累進レンズについては、図5においては遠点FPを目安として60cmに固定したが、近用の矯正度数を基準として、加入度を減少させていく方法で遠点FPを計算する。遠点FPの計算は、1/((処−完)SE+処方ADD+マイナスADD)とする。この式のマイナスADDが加入度の減少データであり、この度数は被検者が所望する遠点を考慮して決定する。以下、近近用累進レンズについて、遠点FPを得るためのマイナスADDの入力を説明する。
図14は、図11と同じく、処方の矯正度数を変更するために、処方キー144を押したときにデータ一覧150が表示された例であり、キー115により遠近用累進レンが選択されている場合である。このデータ一覧150では、近用単焦点レンズ以外の各種レンズの遠用矯正度数(S、C、A、ADD)を表示する「遠用」モードと、遠用単焦点レンズ以外の各種レンズの近用矯正度数(S、C、A)を表示する「近用」モードが設けられており、キー151を押すことで「遠用」モードと「近用」モードを切換ることができる。
図15は「近用」モードを選択した場合である。「近用」モードのデータ一覧150に表示される近用矯正度数の球面度数Sの値(R:−0.75D、L:−1.25D)は、図14に表示される遠用モードでのデータ一覧150のS値(R:−1.75D、L:−2.25D)に対して加入度ADD(+1.00D)分が足された値として計算されている。
この「近用」モードにおいてキー117により近近用累進レンズを選択すると、データ一覧150の下方にマイナス加入度を入力するためのキー153が表示される。この例ではマイナス加入度として「−1.00D」が入力されている。検者はキー153にタッチすることでマイナス加入度の値を所定のステップずつ変更することができる。例えば、キー153を押すとマイナス加入度が「−1.00D」、「−1.50D」、「−2.00D」のように、0.5Dずつ切換る。また、キー153を選択した状態でダイヤルノブ36を回すことで、マイナス加入度を所定のステップずつ変更することができる。マイナス加入度は任意の値で変更可能にしても良い。近近の累進レンズでのマイナス加入度を変更すると、前述の計算方法により遠点FPが求められる。そして、明視域グラフ107の遠点FPの表示位置が変えられる。これにより、近近累進レンズの矯正度数の決定に際して、その見え方を被検者に分かりやすく説明できる。なお、近近用累進レンズの近点は図5に示した計算で行われる。検者が被検者に見え方を説明する際には、明視域103〜108と共に領域グラフィック140を用いて、マイナス加入度の値を調節しながら、手元を広い範囲で良く見たい、手元から少し遠方も鮮明に見たい、眼が疲れない程度の処方にして貰いたい等の被検者の様々な要望に近い近近の累進レンズを提案することができる。
なお、キー153をタッチすると、データ一覧150画面が閉じられ、キー153のみが画面上に表示される。そのため、マイナス加入度を変更して遠点FPの位置が変わることにより、明視域のグラフ107がデータ一覧150で隠れてしまうことを防ぐことができる。
次に、処方の遠用矯正度数を調整可能にした場合の変容例を説明する。図11で説明した如く、キー144を押すことにより、データ一覧150における各データが変更可能とされる。ここで、矯正度数を大きく変更しすぎると、誤って過矯正の処方をしてしまう恐れがある。過矯正か否かは、変更された度数と過矯正を判定するための所定の基準とを比較して判定される。近視系(球面度数Sがマイナス度数)では、処方の遠用矯正度数が完全矯正度数を超えた場合に過矯正と判定される。遠視系(球面度数Sがプラス度数)では、球面度数Sが0を超えてプラスからマイナスになった場合に過矯正と判定される。また、乱視度数Cも完全矯正度数を超えた場合に、過矯正と判定される。処方の遠用矯正度数が過矯正と判定された場合、明視域グラフ102〜108の表示形態が変えられる。例えば、過矯正でない場合の通常の青、黄色、グレー等の表示に対して、過矯正である旨を警告する赤色に変えられる。このように過矯正の処方をしようとした場合に警告を表示することで、検者が誤った度数のレンズを処方する間違いを未然に防ぐことができ、被検者への快適な度数のレンズの提供をより確実に行うことができる。
検眼装置の概略構成図である。 操作ユニットが備える操作パネル部の説明図と、ディスプレイの測定画面例の図である。 操作ユニットの制御ブロック図である。 自覚検査手順のフローチャートの例を説明する図である。 近点NP、遠点FP及び中間点MPの演算式の例を示す図である。明視域を算出するための計算式の一覧表である。 明視域表示画面の例を示す図である。 明視域表示画面の例を示す図である。 明視域表示画面の例を示す図である。 明視域表示画面の例を示す図である。 明視域表示画面の例を示す図である。 処方矯正度数のデータ一覧を表示した画面の例を示す図である。 パーソナルコンピュータによる構成図である。 明視域表示画面の例を示す図である。 明視域表示画面の例を示す図である。 明視域表示画面の例を示す図である。
符号の説明
1 操作ユニット
20 制御部
21 ディスプレイ
24 メモリ
32 操作パネル部
102、103、104、105、106、107、108 明視域グラフ

Claims (12)

  1. 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、遠用の単焦点レンズ、近用の単焦点レンズ及び累進レンズにより矯正される眼のそれぞれの遠点及び近点を求める演算手段と、該演算手段により求められた遠点及び近点に基づいて各矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする検眼装置。
  2. 請求項1の検眼装置において、前記遠用矯正度数のデータには完全矯正度数と該完全矯正度数に対して調整された処方矯正度数のデータが含まれ、
    前記演算手段は、完全矯正度数,処方矯正度数及び加入度に基づいて眼の調節力を求めると共に、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び調節力に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び加入度に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求めることを特徴とする検眼装置。
  3. 請求項1の検眼装置において、前記入力手段により入力されるデータには眼の調節力に関するデータが含まれると共に、前記遠用矯正度数のデータには完全矯正度数と該完全矯正度数に対して調整された処方矯正度数のデータが含まれ、
    前記演算手段は、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、遠用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び調節力に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差及び加入度に基づいて求め、近用の単焦点レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差に基づいて求め、累進レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求めることを特徴とする検眼装置。
  4. 請求項2又は3の検眼装置において、前記演算手段は、眼が疲れない明視域を示すために、前記調節力をある割合ΔXだけ使用するものとしたときの各矯正レンズによる明視域の中間点を、前記完全矯正度数,処方矯正度数,加入度,調節力及び割合ΔXに基づいて求め、前記表示制御手段は各矯正レンズによる明視域のグラフィック表示において、遠点から中間点までの領域と中間点から近点までの領域とを区別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
  5. 請求項2〜4の何れかの検眼装置は、各矯正レンズを選択する信号を入力する選択手段と、各矯正レンズの視野範囲に関する特性を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、近方視、中間視及び遠方視の目標をイメージさせる図柄と共に、前記選択手段の選択信号に基づいて前記記憶手段から選択された矯正レンズの視野範囲に関する特性を呼び出し、その視野範囲の特性をイメージさせる二次元的な広がりをも持つグラフィックを前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
  6. 請求項1の検眼装置は、さらに遠用矯正度数及び、加入度及び作業距離のデータを前記表示手段の画面上に呼び出して表示させると共に、表示したデータの変更する信号を入力する変更手段を備え、前記演算手段は前記変更手段により変更されたデータに基づいて各矯正レンズによる明視域を再計算し、前記表示制御手段は再計算の結果に基づいて各矯正レンズの明視域を変更したグラフィックを前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
  7. 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、矯正レンズにより矯正された眼の遠点,近点及び眼の調節力を求めると共に、前記調節力をある割合ΔXだけ使用するものとしたときの矯正レンズによる眼の明視域の中間点を求める演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて前記矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させると共に、遠点から中間点までの領域と中間点から近点までの領域とを区別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
  8. 自覚検眼により得られた被検眼の遠用矯正度数、加入度のデータを入力すると共に、調節力に関するデータを入力する入力手段と、グラフィックを表示可能な表示手段と、前記入力手段により入力されたデータに基づいて、矯正レンズにより矯正された眼の遠点,近点を求めると共に、前記調節力をある割合ΔXだけ使用するものとしたときの矯正レンズによる眼の明視域の中間点を求める演算手段と、該演算手段の演算結果に基づいて前記矯正レンズによる明視域を比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させると共に、遠点から中間点までの領域と中間点から近点までの領域とを区別可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
  9. 請求項6の検眼装置において、前記演算手段はさらに前記変更手段により変更された度数データと所定の基準と比較して過矯正か否かを判定する判定手段を含み、前記表示制御手段は前記変更手段により変更されたデータが過矯正になった場合には、その旨を警告するように明視域のグラフィックの表示形態を変えることを特徴とする検眼装置。
  10. 請求項1〜8の何れかの検眼装置において、前記入力手段により入力される遠用矯正度数には完全矯正度数と処方矯正度数が含まれ、該完全矯正度数と処方矯正度数にはそれぞれ球面度数及び乱視度数が含まれ、前記表示制御手段は前記表示手段に表示させる明視域のグラフィックについて、完全矯正度数と処方矯正度数の乱視度数の差ΔCが所定値未満の場合に第1の表示形態とし、乱視度数の差ΔCが所定値以上の場合には、前記演算手段により演算された明視域の鮮明さが劣ることを知らせる第2の表示形態で表示させることを特徴とする検眼装置。
  11. 請求項1〜8の何れかの検眼装置において、被検者が使用していた眼鏡レンズの前眼鏡矯正度数データを入力する前眼鏡矯正度数入力手段を備え、前記演算手段は完全矯正度数、前眼鏡矯正度数に基づいてその前眼鏡矯正度数により矯正される眼の遠点及び近点を求め、前記表示制御手段は前眼鏡度数により求められた遠点及び近点に基づいて前眼鏡矯正度数による明視域を、他の矯正レンズと比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
  12. 請求項1〜8の何れかの検眼装置において、近近用の累進レンズについて、近用の矯正度数を基準として加入度を減少させたマイナス加入度のデータを入力するマイナス加入度入力手段を備え、前記演算手段は、近近用累進レンズにより矯正された眼の近点を完全矯正度数と処方矯正度数の差,加入度及び調節力に基づいて求め、近近用累進レンズにより矯正された眼の遠点を完全矯正度数と処方矯正度数の差、加入度及前記マイナス加入度入力手段により入力されたマイナス加入度に基づいて求め、前記表示制御手段は、前記演算手段により求められた近近用累進レンズの遠点及び近点に基づいてその明視域を他の矯正レンズの明視域と比較可能にグラフィックにて前記表示手段に表示させることを特徴とする検眼装置。
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