JP7287945B2 - 眼内レンズの設計装置、設計方法および設計プログラム - Google Patents

眼内レンズの設計装置、設計方法および設計プログラム Download PDF

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Description

本発明は、眼内レンズの設計装置、設計方法および設計プログラムに関する。
白内障治療においてヒト混濁水晶体を置換して屈折を補正するために水晶体の代用として挿入される眼内レンズが実用に供されている。白内障治療における眼内レンズ挿入手術においては、例えば角膜、強角膜などの縁に数ミリの切開の創口(切開創)が作成され、超音波乳化吸引術などにより水晶体が粉砕されて切開創から取り除かれた後、眼内レンズ挿入器具により眼内レンズが挿入および固定される。
患者の眼球ごとに挿入される眼内レンズの種類や屈折力などの特性は異なり、医師などが患者ごとに眼球の測定結果を基にどの眼内レンズが適切かを判断することは手間である可能性がある。そこで、患者の眼球に適切な眼内レンズの設計や選択を支援する技術が種々提案されている(特許文献1、2)。
特表2016-520336号公報 特表2016-531666号公報
上記の技術において、眼内レンズの設計に用いられる装置のユーザは、当該装置を操作して、患者の眼球の測定結果を入力する。このとき、ユーザが強主経線の数値と弱主経線の数値を入れ違えるなど、測定結果の数値入力や選択などを誤る可能性がある。しかしながら、上記の技術では、ユーザが上記のような操作の誤りに気付かずに眼内レンズの設計作業を進めてしまう可能性がある。
本件開示の技術は、上記の事情に鑑み、ユーザが眼内レンズの設計に用いる数値の入力などの操作の誤りの低減を支援することができる眼内レンズの設計装置、設計方法および設計プログラムを提供することを目的とする。
本件開示の眼内レンズの設計装置は、1つの側面では、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面を表示する表示部と、受け付けたユーザ入力を基に、強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を画面に表示するよう表示部を制御する表示制御部とを有する。
これにより、ユーザは、上記の表示された画面において患者の眼球の角膜における強主経線方向の屈折力を入力する際に、屈折力の大きさを指標によって視覚的に確認できるため、屈折力の値を誤って入力した場合でも指標から誤入力に気付きやすい。
また、上記の眼内レンズの設計装置において、画面は、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力も受け付ける画面であり、表示制御部は、受け付けた弱主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第2の指標を画面に表示するよう表示部を制御してもよい。また、表示制御部は、第1の指標と第2の指標とをそれぞれ異なるグラフィックデザインで表示するよう表示部を制御してもよい。また、表示制御部は、画面においてユーザ入力の入力位置に隣接する領域に第1の指標と第2の指標とを表示するよう表示部を制御してもよい。
また、上記の眼内レンズの設計装置において、画面は、眼球に挿入された眼内レンズの角度ずれの大きさに関する情報のユーザ入力も受け付ける画面であり、表示制御部は、角度ずれの大きさに基づいて算出された術後の眼球の残余乱視に関する情報を表示するよう表示部を制御してもよい。
また、上記の眼内レンズの設計装置において、表示制御部は、受け付けたユーザ入力に基づいて特定された、眼球に挿入された場合の残余乱視の大きさが0となる眼内レンズに関する情報を表示するよう表示部を制御してもよい。
また、上記の眼内レンズの設計装置において、表示制御部は、ユーザ入力が角膜の曲率半径と角膜屈折率であった場合には、該曲率半径と角膜屈折率を用いて算出された屈折力を表示するように表示部を制御し、ユーザ入力が角膜の屈折力と角膜屈折力であった場合には、該屈折力と角膜屈折力を用いて算出された曲率半径を表示するように表示部を制御してもよい。
また、上記の眼内レンズの設計装置において、表示部は、大きさに関する情報のユーザ入力を、値を増減するスライダまたはボタンに対する操作によって受け付ける画面を表示してもよい。
また、上記の眼内レンズの設計装置において、表示部は、受け付けたユーザ入力を以下のベクトルで定義した場合に、
Figure 0007287945000001


下記の数式(1)~(3)に従って算出される計算結果を表示するよう表示部を制御するようにしてもよい。
Figure 0007287945000002

また、表示制御部は、受け付けたユーザ入力を基に、第1の指標の背景に眼画像を表示するよう表示部を制御してもよい。
また、本件開示の眼内レンズの設計方法は、1つの側面では、情報処理装置の表示部によって、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面を表示し、情報処理装置の表示制御部によって、受け付けたユーザ入力を基に、強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を画面に表示するよう表示部を制御する。また、上記の眼内レンズの設計方法において、画面は、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力も受け付ける画面であり、表示制御部によって、受け付けた弱主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第2の指標を画面に表示するよう表示部を制御してもよい。また、表示制御部によって、第1の指標と第2の指標とをそれぞれ異なるグラフィックデザインで表示するよう表示部を制御してもよい。また、表示制御部によって、画面においてユーザ入力の入力位置に隣接する領域に第1の指標と第2の指標とを表示するよう表示部を制御してもよい。
また、本件開示の眼内レンズの設計プログラムは、1つの側面では、コンピュータに、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面をコンピュータの表示部に表示する処理と、受け付けたユーザ入力を基に、強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を画面に表示するよう表示部を制御する処理とを実行させる。また、上記の眼内レンズの設計プログラムにおいて、画面は、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力も受け付ける画面であり、コンピュータにさらに、受け付けた弱主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第2の指標を画面に表示するよう表示部を制御する処理を実行させてもよい。また、コンピュータにさらに、第1の指標と第2の指標とをそれぞれ異なるグラフィックデザインで表示するよう表示部を制御する処理を実行させてもよい。また、上記の眼内レンズの設計プログラムは、コンピュータにさらに、画面においてユーザ入力の入力位置に隣接する領域に第1の指標と第2の指標とを表示するよう表示部を制御する処理を実行させてもよい。
本件開示の技術によれば、ユーザが眼内レンズの設計に用いる数値の入力などの操作の誤りの低減を支援することができる眼内レンズの設計装置、設計方法および設計プログラムを提供することができる。
図1は、一実施形態における情報処理装置の構成の一例を示す図である。 図2は、一実施形態における情報処理装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、一実施形態において情報処理装置が図2の処理と並行して実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、一実施形態におけるサーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、一実施形態において情報処理装置が図4のサーバの処理に続いて実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、一実施形態においてユーザが患者の眼球の情報を入力する画面の一例を示す図である。 図7は、一実施形態において生成された眼内レンズに関する情報を表示する画面の一例を示す図である。 図8は、一実施形態における情報処理装置が実行する図2とは別の処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、一実施形態におけるサーバが実行する図4とは別の処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、一実施形態において情報処理装置が図9のサーバの処理に続いて実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、一実施形態においてユーザが術前及び術後の患者の眼球の情報を入力する画面の一例を示す図である。 図12は、一実施形態において生成された術後の患者の眼球の乱視に関する情報を表示する画面の一例を示す図である。 図13は、一実施形態において角度ずれの大きさおよび残余乱視の大きさの組合せとサーバが記憶するシミュレーション結果の画像との対応関係の一例を示す図である。 図14は、図6の画面に表示される表示領域の変形例を示した図である。 図15は、図6の画面の変形例を示した図である。 図16は、警告表示の一例を示した図である。 図17は、図7の画面の変形例を示した図である。 図18は、ボタンの変形例を示した図である。 図19は、図11の画面の変形例の第1表示状態を示す。 図20は、図11の画面の変形例の第2表示状態を示す。 図21は、図11の画面の変形例の第3表示状態を示す。 図22は、計算結果の画面の一例を示した図である。
以下、本件開示の技術に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の詳細な説明は例示的なものであり、実施形態の構成を限定するものではない。
一実施形態における情報処理装置10について説明する。情報処理装置10は、例えば、Personal Computer(PC)やタブレットPC、スマートフォンなど、医師などの医療従事者を含むユーザが使用する装置である。ここでは、情報処理装置10はPCであると想定する。なお、情報処理装置10が、眼内レンズの設計装置の一例である。また、以下の説明では、一例として、眼内レンズはトーリックレンズを想定するが、本実施形態を適用できる眼内レンズの種類はこれに限られない。
図1に示すように、情報処理装置10は、Central Processing Unit(CPU)101、Random Access Memory(RAM)102、Hard Disk Drive(HDD)103、Graphics Processing Unit(GPU)104、入力インタフェース105、通信インタフェース106を有する。また、GPU104、入力インタフェース105、通信インタフェース106は、モニタ20、入力装置30、ネットワーク40にそれぞれ接続されている。CPU101、RAM102、HDD103、GPU104、入力インタフェース105、通信インタフェース106は、バス107を介して互いに接続されている。また、サーバ50は、CPU501、RAM502、HDD503、通信インタフェース504を有する。CPU501、RAM502、HDD503、通信インタフェース504は、バス505を介して互いに接続されている。
情報処理装置10は、ネットワーク40を介してサーバ50に接続されている。本実施形態では、ユーザが入力装置30などを操作して情報処理装置10に患者の角膜や乱視などに関する情報を入力する。入力された情報は、情報処理装置10からネットワーク40を介してサーバ50に送信される。サーバ50は、情報処理装置10から受信した情報を用いて以下に説明する処理を実行し、患者の眼球に適した眼内レンズの情報を生成する。生成された情報は、サーバ50からネットワーク40を介して情報処理装置10に送信される。情報処理装置10はサーバ50から受信した情報をモニタ20に表示する。
本実施形態において、情報処理装置10では、CPU101が、HDD103に記憶されている各種プログラムをRAM102に展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を実行する。同様に、サーバ50では、CPU501が、HDD503に記憶されている各種プログラムをRAM502に展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を実行する。図2に、本実施形態における情報処理装置10でCPU101の制御により実行される処理のフローチャートの一例を示す。一例として、情報処理装置10の電源が投入された後、ユーザが入力装置30を操作して以下に説明する患者の眼球に挿入する眼内レンズを特定するためのプログラム(以下、カリキュレータプログラムと称する)の起動指示を行うと、CPU101は図2に示すフローチャートの処理を開始する。
OP101において、CPU101は、HDD103に記憶されているカリキュレータプログラムをRAM102に展開して起動する。CPU101は、カリキュレータプログラムを起動すると、処理をOP102に進める。
OP102において、CPU101は、入力装置30などからユーザによる患者の眼球に関する情報の入力を受け付ける。図6に、OP101において起動されたカリキュレータプログラムによって表示される、ユーザによって患者の眼球に関する情報が入力された状態の画面1001の一例を示す。なお、当該画面1001はモニタ20に表示される。なお、モニタ20が、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面を表示する表示部の一例である。また、CPU101が、受け付けたユーザ入力を基に、強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を画面に表示するよう表示部を制御する表示制御部の一例である。
OP102において、ユーザは、モニタ20に表示された図6の画面1001において、入力装置30などを操作して、患者の眼球に関する情報を入力する。本実施形態では、あらかじめ患者の眼球に対して検査が行われており、OP102においてユーザが入力する情報が得られているものと想定する。
図6に例示する画面1001において、「左右眼」欄では、眼内レンズを挿入する患者の眼球(右目または左目)が選択される。「角膜屈折率」欄では、患者の眼球の角膜屈折率の値が入力される。「角膜乱視の弱主経線方向」欄では、患者の眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力(図中「屈折力」)、曲率半径(図中「r」)、軸角度(図中「軸角度」)の各値が入力される。ここで、角膜屈折率と曲率半径のみが入力された場合、角膜屈折率と曲率半径を用いて所定の計算式にて屈折力が計算される。また、角膜屈折率と屈折力のみが入力された場合、角膜屈折率と屈折力を用いて所定の計算式にて曲率半径が計算される。「角膜乱視の強主経線方向」欄では、患者の眼球の角膜における強主経線方向の屈折力(図中「屈折力」)、曲率半径(図中「r」)、軸角度(図中「軸角度」)の各値が入力される。弱主経線同様、角膜屈折率と曲率半径のみが入力された場合、角膜屈折率と曲率半径を用いて所定の計算式にて屈折力が計算される。また、角膜屈折率と屈折力のみが入力された場合、角膜屈折率と屈折力を用いて所定の計算式にて曲率半径が計算される。「惹起乱視の大きさ」欄では、眼内レンズ挿入時に角膜に作成予定の切開創に起因して生じる惹起乱視の大きさが入力される。
「切開位置」欄は、角膜の切開位置を示す角度が入力される。一例として、角膜の切開位置を示す角度とは、目の正面視において、眼球の瞳孔の中心を原点とし、原点から鼻側に向かう水平線を角度0°方向として、0°方向から切開創の作成位置まで反時計回りに測った角度である。さらに、本実施形態では、「切開位置」欄において、「強主経線方向」を選択することもできる。角膜に切開創を作成する場合、角膜において、切開創の作成位置と正面視における角膜の中心を結ぶ直線の延伸方向の屈折力が小さくなることが知られている。したがって、角膜の強主経線方向において切開創を作成することで、角膜自体の乱視を小さくすることができるため、眼内レンズのパワーによる乱視の矯正の度合いをより小さくすることができる。そこで、ユーザが「切開位置」欄で「強主経線方向」を選択できるようにすることで、ユーザによる切開創の作成位置の決定を支援することができる。
「後面乱視」欄では、患者の角膜後面における乱視(後面乱視)を考慮して患者の眼球に挿入される眼内レンズを特定するか(図中「考慮する」)、当該乱視を考慮せずに患者の眼球に挿入される眼内レンズを特定するか(図中「考慮しない」)が選択される。なお、ユーザが「後面乱視」欄の「考慮する」を選択すると、ユーザが後面乱視の大きさおよび軸角度を入力する欄が表示される。
なお、これらの入力情報は、ユーザが値を入力する代わりにあらかじめ定義された値を選択することによって値の入力が確定されてもよい。OP102でユーザによっていずれかの値が入力されると、CPU101は、処理をOP103に進める。
OP103では、CPU101は、OP102において入力された値が、弱主経線方向または強主経線方向の屈折力の値であるか否かを判定する。図6に示す例では、「角膜乱視の弱主経線方向」欄または「角膜乱視の強主経線方向」欄の「屈折力」の値が入力されたか否かが判定される。入力された値が弱主経線方向または強主経線方向の屈折力の値である場合は(OP103:Yes)、CPU101は、処理をOP104に進める。一方、入力された値が弱主経線方向または強主経線方向の屈折力の値でない場合は(OP103:No)、CPU101は、処理をOP102に戻してユーザからの入力をさらに受け付ける。
OP104において、CPU101は、OP102において入力された値に基づいて、屈折力の大きさに応じて表示が変化する指標を画面1001に表示する。図6に示す例では、ユーザが患者の眼球に関する情報を入力する上記の欄に隣接する位置に、当該指標を表示するための表示領域1001fが設けられている。このように、ユーザが情報を入力する領域に隣接する位置、すなわちユーザが画面をスクロールなどせずに確認できる位置に表示領域1001fが設けられることで、ユーザは、強主経線方向の屈折力と弱主経線方向の屈折力を逆に入力していないかなどに容易に気付くことができる。次に、CPU101は、指標を表示する処理を完了すると、本フローチャートの処理を終了する。
また、一例として、表示領域1001fには、複数の同心円が目盛りとして表示され、目盛りに重なるように、強主経線方向の屈折力の大きさを示す強主経線用の指標1001aと、弱主経線方向の屈折力の大きさを示す弱主経線用の指標1001bとが表示される。なお、指標1001aが第1の指標の一例であり、指標1001bが第2の指標の一例である。
指標1001aは、強主経線方向において同心円の中心から外側に向かって放射状に延伸するマークであり、指標1001bは、弱主経線方向において同心円の中心から外側に向かって放射状に延伸するマークである。また、ユーザによる各主経線方向の屈折力の大きさを識別できるよう、強主経線方向の屈折力の大きさを表す指標1001aは、目盛りの同心円の外側に向かって凸状となる部分を有するマークが用いられ、弱主経線方向の屈折力の大きさを表す指標1001bは、同心円の中心に向かって凹状となる部分を有するマークが用いられる。また、指標1001aの大きさが、画面1001の「角膜乱視の強主経線方向」欄の「屈折力」に入力された値の大きさに応じて変化する。また、指標1001bの大きさが、画面1001の「角膜乱視の弱主経線方向」欄の「屈折力」に入力された値の大きさに応じて変化する。
このように、指標1001aと指標1001bとが、画面1001において入力された強主経線方向および弱主経線方向の屈折力の大きさに応じてそれぞれ異なるグラフィックデザインで表示され、それぞれのグラフィックデザインの大きさが変化することで、ユーザは、入力した強主経線方向の屈折力の大きさと弱主経線方向の屈折力の大きさとを視覚的に容易に識別することができる。なお、指標1001aと指標1001bとは、それぞれ異なる大きさで表示されてもよい。また、この指標の延伸方向は、入力された軸角度に伴って変化してもよい。
また、図6に示す例では、指標1001a、1001bと同様に、「角膜乱視の弱主経線方向」欄に弱主経線方向の屈折力の大きさを示す弱主経線用のバー1001cが表示され、「角膜乱視の強主経線方向」欄に強主経線方向の屈折力の大きさを示す強主経線用のバー1001dとがそれぞれ表示される。一例として、バー1001c、1001dは、その一端を取り得る屈折力の範囲の最小値(図では「35D」)とし、他端を取り得る屈折力の範囲の最大値(図では「50D」)として、入力された屈折力の値が当該範囲のどの位置にあるかが、最小値の端部から延びるバーとして表示される。バーの表示およびバーの移動による数値入力を可能にすることで、ユーザは屈折力の大きさが最小値から最大値の範囲のどの程度の大きさなのか容易にイメージすることができ、またマウス操作からテンキー入力へと入力方法を切り替えることなく入力することができるため、手間を省くことができる。当該最小値から最大値の範囲は、製造時やユーザによって適宜設定することができる。
なお、ユーザが指標1001a、1001bおよびバー1001c、1001dによって強主経線方向の屈折力と弱主経線方向の屈折力を区別できれば、マークやバーの形状などは上記の構成に限られない。また、指標1001a、1001bおよびバー1001c、1001dが、弱主経線方向と強主経線方向とでそれぞれ異なる色で表示されるようにしてもよい。CPU101は、入力された屈折力の値に応じて指標1001aおよびバー1001dまたは指標1001bおよびバー1001cの表示を行うと、本フローチャートの処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、ユーザは、強主経線方向の屈折力と弱主経線方向の屈折力とを入力する際に、上記の指標やバーによって入力した値が適切かどうかを感覚的に把握することができ、値を入れ違えて入力しても、値を目視で確認する従来の場合に比べて誤りに気付きやすいと言える。
次に、上記の図2の処理と並行してCPU101が実行する処理について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。図3の処理は、図2の処理においてユーザが入力した各種情報をサーバ50に送信する処理である。OP201において、CPU101は、ユーザによって、上記の入力値を基に患者の眼球に挿入する眼内レンズを特定する計算を実行する指示が行われたか否かを判定する。図6に示す例の場合、具体的には、画面1001に表示される上記計算を行うボタン1001eに対してユーザが押下やクリックなどの操作を行ったか否かが判定される。ユーザによって、計算を実行する指示が行われた場合は(OP201:Yes)、CPU101は、処理をOP202に進める。一方、ユーザによるボタン1001eの操作が発生していない場合は(OP201:No)、CPU101は、OP201の処理を繰り返す。
OP202において、CPU101は、OP102において入力された値が、屈折力の値として正常とみなせる範囲内にあるか否かを判定する。当該範囲は、製造時やユーザによって適宜設定することができる。入力された値が正常値である場合は(OP202:Yes)、CPU101は、処理をOP203に進める。一方、入力された値が異常値、すなわち正常とみなせる範囲外の値である場合は(OP202:No)、CPU101は、処理をOP204に進める。OP204において、CPU101は、OP102において入力された値が異常値であるため再度入力を求めるエラーを表示する。例えば、エラーは、図6に例示する画面1001に表示されるメッセージであってもよいし、ダイアログボックスや音声によって通知されてもよい。CPU101は、エラーを表示すると、処理をOP102に戻す。したがって、本実施形態によれば、ユーザが入力した屈折力に対するエラー表示を行うことで、誤った入力がされたまま眼内レンズを特定する計算が実行されるのを防止できる。
OP203において、CPU101は、図2の処理においてユーザに入力された各種情報をサーバ50に送信する。CPU101は、当該情報をサーバ50に送信すると、本フローチャートの処理を終了する。
次に、図3の処理に続いてサーバ50のCPU501が実行する処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。図4の処理によって、ユーザが入力した患者の眼球の情報を基に、患者の眼球に適切であると考えられる眼内レンズが特定される。
OP301において、CPU501は、情報処理装置10において上記の図2の処理によってユーザが入力した患者の眼球の情報を受信する。次に、CPU501は、処理をOP302に進める。OP302において、CPU501は、OP301において受信した患者の眼球の情報を元に、当該患者に対して眼内レンズを挿入する手術を行ったと仮定した場合の術後の角膜乱視(いわゆる術後角膜乱視)を計算する。術後角膜乱視(乱視の大きさおよび軸角度など)の計算には、一例として、いわゆる術前角膜前面乱視、術前角膜後面乱視、惹起乱視を用いたAlpins法と呼ばれるベクトル計算が採用される。
具体的には、受け付けたユーザ入力を数3に示すベクトルで定義した場合、
Figure 0007287945000003


数4に示す数式(1)~(3)に従ってベクトルを計算をする。
Figure 0007287945000004

ここで、術前角膜前面乱視Aおよび術前角膜後面乱視Bの大きさは、受信した患者の眼球の情報に含まれる弱主経線および強主経線の屈折力の大きさから計算される値であり、術前角膜前面乱視Aの軸角度αは、受信した患者の眼球の情報に含まれる前面乱視の弱主経線(或いは強主経線)の角度であり、術前角膜後面乱視Bの軸角度βは、受信した患者の眼球の情報に含まれる後面乱視の弱主経線(或いは強主経線)の角度である。また、惹起乱視Sの大きさは、受信した患者の眼球の情報に含まれる惹起乱視の大きさであり、惹起乱視の軸角度θは、受信した患者の眼球の情報に含まれる切開位置の角度(或いは切開位置の角度に対して直交する角度)である。なお、術後角膜乱視Cの計算は周知であるため、ここでは計算の詳細な説明については省略する。また、術後角膜乱視Cの計算には、Alpins法に限らず、Jaffe法やCravy法などその他の周知の計算方法が採用されてよい。CPU501は、術後角膜乱視の計算を終了すると、処理をOP303に進める。
OP303において、CPU501は、OP302において計算した術後角膜乱視を基に、当該患者の眼球に眼内レンズを挿入したと仮定した場合の乱視(いわゆる残余乱視または術後乱視)の大きさが最小となる眼内レンズを特定する。本実施形態では、一例として、患者の眼球に挿入可能な眼内レンズのモデルが複数種類用意されており、各モデルの眼内レンズに関するレンズ情報が、サーバ50のHDD503にあらかじめ記憶されている。ここで記憶されるレンズ情報としては、眼内レンズのトーリック面における円柱屈折力の大きさを示す値や角膜乱視の低減量を示す値などが含まれる。
そして、CPU501は、各モデルの眼内レンズのトーリック面における円柱屈折力の大きさおよび角膜乱視の低減量を基に、残余乱視の大きさを計算し、残余乱視の大きさが最小となるモデルの眼内レンズ(以下「眼内レンズA」と称する)を特定する。CPU501は、眼内レンズAを特定すると、処理をOP304に進める。
以下のOP304~OP309の処理では、患者の眼球に挿入される眼内レンズのうち、最適であると考えられる眼内レンズを特定する。ここで、乱視に含まれる直乱視と倒乱視とでは、一般に直乱視の方がものが見やすいと考えられている。そこで、本実施形態では、単に残余乱視が最小となる眼内レンズを最適であると考えられるレンズとして選択するのではなく、残余乱視が最小とならなくても直乱視となる眼内レンズが存在する場合は、優先的に最適であると考えられるレンズとして選択する。その具体的な処理について以下説明する。
OP304において、CPU501は、眼内レンズAについて、OP303の処理によって計算された残余乱視の軸角度を計算する。そして、CPU501は、計算した軸角度が-10°から+10°(あるいは170°から190°)の範囲内にあるか、すなわち軸角度が略0°であるか否かを判定する。なお、OP304における計算された軸角度の判定基準となる角度範囲は上記の例に限らない。眼内レンズAによる残余乱視の軸角度が略0°である場合は(OP304:Yes)、CPU501は、処理をOP308に進める。一方、眼内レンズAによる残余乱視の軸角度が略0°でない場合は(OP304:No)、CPU501は、処理をOP305に進める。
OP305において、CPU501は、眼内レンズAについてOP304で計算した残余乱視の軸角度が80°から100°(あるいは260°から280°)の範囲内にあるか、すなわち軸角度が略90°であるか否かを判定する。OP304と同様に、計算された軸角度の判定基準となる角度範囲は上記の例に限らない。眼内レンズAによる残余乱視の軸角度が略90°である場合は(OP305:Yes)、CPU501は、処理をOP306に進める。一方、眼内レンズAによる残余乱視の軸角度が略90°でない場合は(OP305:No)、CPU501は、処理をOP308に進める。
OP306において、CPU501は、各モデルの眼内レンズについて残余乱視の軸角度を計算し、残余乱視が直乱視となる眼内レンズ(以下「眼内レンズB」と称する)を特定する。ここで、残余乱視の軸角度がどの範囲内にある場合に直乱視となる眼内レンズであると特定するかは適宜設定すればよい。なお、複数のモデルの眼内レンズが直乱視となる眼内レンズとして特定される場合は、特定されたすべての眼内レンズを眼内レンズBとしてもよいし、残余乱視の大きさが最小となる眼内レンズを眼内レンズBとしてもよい。CPU501は、眼内レンズBを特定すると、処理をOP307に進める。
OP307において、CPU501は、OP306において特定した眼内レンズBについてOP303において計算された残余乱視の大きさが0.35D以下であるか否かを判定する。CPU501は、眼内レンズBによる残余乱視の大きさが0.35D以下である場合は(OP307:Yes)、処理をOP309に進める。一方、CPU501は、眼内レンズBによる残余乱視の大きさが0.35Dより大きい場合は(OP307:No)、処理をOP308に進める。ここで、判定に用いた残余乱視の大きさ0.35Dは一例であり、適宜値を変更してもよい。
OP308において、CPU501は、OP303において特定した眼内レンズAを、各モデルの眼内レンズのうち患者の眼球に挿入するのに最適であると考えられる眼内レンズとして特定する。また、OP309において、CPU501は、OP306において特定した眼内レンズBを、各モデルの眼内レンズのうち患者の眼球に挿入するのに最適であると考えられる眼内レンズとして特定する。CPU501は、OP308またはOP309において患者の眼球に挿入される眼内レンズとして最適であると考えられる眼内レンズを特定すると、処理をOP310に進める。
OP310において、CPU501は、OP308またはOP309によって特定した眼内レンズの情報(モデル名、トーリック面における円柱屈折力の大きさ、角膜乱視の低減量、残余乱視の大きさ、残余乱視の軸角度など)を、通信インタフェース504からネットワーク40を経由して情報処理装置10に送信する。さらに、CPU501は、OP308またはOP309によって特定した眼内レンズの情報に加えて、当該特定した眼内レンズによる残余乱視の大きさの次に大きい残余乱視となる眼内レンズの情報も情報処理装置10に送信する。このように、CPU501は、最適であると考えられる眼内レンズの他に、患者の眼球に挿入する眼内レンズとして候補となりうる眼内レンズの情報も情報処理装置10に送信する。また、CPU501は、HDD503に記憶されている各モデルの眼内レンズの情報も情報処理装置10に送信する。なお、最適であると考えられる眼内レンズの情報の他にいずれの眼内レンズの情報が送信されるかは適宜設定することができる。CPU501は、眼内レンズの情報を情報処理装置10に送信すると、本フローチャートの処理を終了する。
図5は、情報処理装置10のCPU101が、上記のOP310の処理によって情報処理装置10に送信された情報を受信してモニタ20に表示する処理を示すフローチャートである。OP401において、CPU101は、OP310において情報処理装置10に送信された眼内レンズの情報を、通信インタフェース106を介して受信する。そして、OP402において、CPU101は、OP102においてユーザによって入力された情報およびOP401において受信した情報を基に、患者の眼内に挿入される眼内レンズに関する情報を示す画面を生成し、生成した画面をモニタ20に表示する。
図7に、OP402においてモニタ20に表示される画面2001の一例を示す。画面2001は、「術前情報」セクション、「挿入IOL」セクション、「計算結果」セクション、「トーリックモデル一覧」セクション、眼球に挿入された眼内レンズや切開位置を模式的に示す表示領域2001aを有する。
「術前情報」セクションには、OP102においてユーザが入力した情報を基に計算された術前角膜乱視(図中「術前角膜乱視」欄)、惹起乱視(図中「惹起乱視」欄)、術後角膜乱視(図中「術後角膜乱視」欄)それぞれの大きさと軸角度が表示される。「挿入IOL」セクションには、OP401においてサーバ50から情報処理装置10に送信された各モデルの眼内レンズのモデル名(図中「モデル」欄)、トーリック面における円柱屈折力の大きさ(図中「円柱度数」の「IOL面」欄)、角膜乱視の低減量(図中「円柱度数」の「角膜面」欄)、眼内レンズに付されている弱主経線方向のマークを合わせる角度(図中「IOL挿入角度」欄)が表示される。「計算結果」セクションには、OP401においてサーバ50から情報処理装置10に送信された各モデルの眼内レンズによる残余乱視の大きさ(図中「術後乱視」の「大きさ」欄)、残余乱視の軸角度(図中「術後乱視」の「角度」欄)が表示される。「トーリックモデル一覧」セクションには、OP401においてサーバ50から情報処理装置10に送信されたサーバ50のHDD503に記憶されている各モデルの眼内レンズのモデル名(図中「モデル」欄)、トーリック面における円柱屈折力の大きさ(図中「IOL面」欄)、角膜乱視の低減量(図中「角膜乱視低減量」欄)が表示される。
さらに、表示領域2001aには、ユーザが入力した情報およびサーバ50において実行された計算結果を基に、患者の眼球における切開創の作成位置および眼内レンズの挿入状態が模式的に表示される。図7では、一例として、患者の右目を模式的に表す画像に、患者の眼球に挿入された場合の状態を模式的に示す眼内レンズ2001bと、手術において作成される切開創の位置を模式的に示す指標2001cが重なるように表示される。また、表示領域2001aには、眼内レンズの軸角度を示す指標(図中「0°」、「45°」、「90°」、「135°」、「180°」)も表示される。図7の例では、患者の目の正面視において、眼球の中心を原点とし、画面右側に水平に延びる方向を0°方向として0°方向から反時計回りに測った角度を軸角度とする。なお、原点から鼻側(図中「鼻側」)に水平に延びる方向を0°方向として0°方向から反時計回りに測った角度を軸角度としてもよい。このとき、患者の左目の眼球に眼内レンズを挿入する場合は(ユーザが画面1001において「左右眼」欄で「左目(OS)」を選択)、表示領域2001aには、患者の左目を模式的に示す画像が表示され、「鼻側」と「耳側」の表示位置が入れ替えられる。左右の入替に伴って、0°方向も変更されて表示されてもよく、常に画面右側を0°方向と表示してもよい。
図7の例では、あらかじめ用意されている各眼内レンズが「トーリックモデル一覧」セクションに表示され、これら眼内レンズのうち上記のOP308またはOP309において特定された眼内レンズAまたは眼内レンズBに関する情報が「挿入IOL」セクションの最適モデル欄2001dに表示される。図7の場合は、モデル「T5」の眼内レンズの情報が最適モデル欄2001dに表示される。さらに、最適モデル欄2001dの眼内レンズが患者の眼球に挿入された場合の残余乱視の大きさおよび軸角度の情報が「計算結果」セクションの最適モデル欄2001dに対応する欄に表示される(図中「術後乱視」の「大きさ」が「0.11D」、「術後乱視」の「角度」が「90°」と表示)。
また、角膜乱視の低減量が、最適モデル欄2001dに表示される眼内レンズの角膜乱視の低減量の次に小さい眼内レンズに関する情報が、候補モデル欄2001eに表示される。また、角膜乱視の低減量が、最適モデル欄2001dに表示される眼内レンズの角膜乱視の低減量の次に大きい眼内レンズに関する情報が、候補モデル欄2001fに表示される。さらに、使用可能な眼内レンズ(図中「トーリックモデル一覧」セクション内の眼内レンズ)には存在しないが、患者の眼球に挿入された場合の残余乱視の大きさが0Dとなる眼内レンズに関する情報が仮想モデル欄2001gに表示される。
図7の場合は、モデル「T4」、「T6」の眼内レンズの情報が、それぞれ候補モデル欄2001e、2001fに表示される。なお、候補モデル欄2001e、2001f、仮想モデル欄2001gの眼内レンズに関する情報は、最適モデル欄2001dと同様に並んで表示されるため、ユーザは、各モデルの眼内レンズに関する情報を比較することができる。
このように、ユーザは、図7に例示する画面2001によって、OP102において入力した角膜乱視の大きさや乱視の軸角度などを確認する。さらに、ユーザは、画面2001において、入力した各値に基づいて計算された、術後角膜乱視、使用可能な眼内レンズの一覧、患者の眼球に挿入する眼内レンズとして候補となりうる眼内レンズ、各眼内レンズを挿入した場合の残余乱視などに関する情報、眼球に作成される切開創の位置、眼内レンズを挿入した状態のイメージも確認する。そして、ユーザは、画面2001に表示される情報を基に、患者の眼球に挿入すべき眼内レンズを特定することができる。
次に、本実施形態において、情報処理装置10およびサーバ50が、挿入された眼内レンズや患者の眼球に関する情報を基に残余乱視に関する情報を生成する処理について説明する。なお、角度ずれを用いる計算は、手術を行う前に計算することもあるが、本実施形態では手術が実施された後に用いる場合で説明する。図8~10に、本実施形態において情報処理装置10のCPU101およびサーバ50のCPU501が実行する処理のフローチャートを例示する。
OP501において、情報処理装置10のCPU101は、HDD103に記憶されているカリキュレータプログラムをRAM102に展開して起動する。CPU101は、カリキュレータプログラムを起動すると、処理をOP502に進める。OP502において、情報処理装置10のCPU101は、眼内レンズが挿入された患者の眼球の角膜情報と眼内レンズの挿入状態に関する情報のユーザ入力を受け付ける。例えば、CPU101は、ユーザが当該情報を入力するための画面をモニタ20に表示し、ユーザの入力を受け付ける。図11に、OP502においてCPU101によって表示される画面3001の一例を示す。
画面3001においてユーザが入力する各情報について説明する。画面3001には「角膜情報」セクションと「IOLの仕様」セクションと「術後状態」セクションとが表示されている。「角膜情報」セクションでは、眼内レンズが挿入された後の患者の眼球の角膜に関する情報がユーザによって入力される。「術前角膜乱視」の「大きさ」欄と「弱主経線の軸角度」欄には、患者に眼内レンズが挿入される(切開創が作成される)前の患者の角膜乱視の大きさと弱主経線の軸角度がそれぞれ入力される。
「術前後面乱視」欄は、本実施形態の以下に説明する術後乱視の算出において、眼内レンズを患者の眼球に挿入する手術前の患者の眼球の角膜後面における乱視の情報を用いるか否かをユーザが選択する欄である。当該乱視の情報を用いる場合は(図中「考慮する」を選択)、角膜後面乱視の大きさおよび軸角度を入力する欄が表示される。同様に、「惹起乱視」欄は、本実施形態の以下に説明する術後乱視の算出において、眼内レンズを患者の眼球に挿入する手術後の患者の眼球における惹起乱視の情報を用いるか否かをユーザが選択する欄である。当該乱視の情報を用いる場合は(図中「考慮する」を選択)、惹起乱視の大きさおよび切開創の作成位置(上記の0°方向を基準とする角度)を入力する欄が表示される。一例として、切開創の作成位置の入力方法として、上方切開(90°方向)、耳側切開(180°方向)、強主経線方向(上記の「弱主経線の軸角度」欄に入力された値を基に特定)など、特定の切開位置をユーザが選択するようにしてもよいし、ユーザが任意の角度を入力するようにしてもよい。
「IOLの仕様」セクションは、患者の眼球に挿入された眼内レンズのモデルをユーザが選択する欄である。一例として、「IOLの仕様」セクションの「トーリックモデル」欄において、サーバ50のHDD503に記憶されている使用可能な眼内レンズのモデルのいずれかのモデルをユーザが選択する。また、「術後状態」セクションの「角度ずれ」欄は、患者の眼球に挿入された眼内レンズの軸角度における最適な位置からのずれをユーザが入力する欄である。ユーザは、患者の眼球への挿入前に想定されている眼内レンズの位置(例えば、眼内レンズに付されている弱主経線方向を示すトーリックマークの位置。図7に例示する眼内レンズの場合、光学部の縁に付されている2つの点が並んだマーク。ガイドマークとも称する。なお、マークの形態は点に限られない。)と実際に挿入された眼内レンズの位置とのずれを基に「角度ずれ」欄に角度を入力する。
次に、OP503において、CPU101は、ユーザによって、上記の入力値を基に手術後の患者の眼球の乱視に関する情報の計算を実行する指示が行われたか否かを判定する。図11に示す例の場合、具体的には、画面3001に表示される上記計算を行うボタン3001aに対してユーザが押下やクリックなどの操作を行ったか否かが判定される。ユーザによって、計算を実行する指示が行われた場合は(OP503:Yes)、CPU101は、処理をOP503に進める。一方、ユーザによるボタン3001aの操作が発生していない場合は(OP503:No)、CPU101は、OP502の処理を繰り返す。OP504において、CPU101は、図8の処理においてユーザに入力された各種情報をサーバ50に送信する。CPU101は、当該情報をサーバ50に送信すると、本フローチャートの処理を終了する。
次に、図8の処理に続いてサーバ50のCPU501が実行する処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。図9の処理によって、ユーザが入力した患者の眼球の情報を基に、手術後の患者の眼球における乱視情報が生成される。
OP601において、CPU501は、情報処理装置10において上記の図8の処理によってユーザが入力した患者の眼球の情報を受信する。次に、CPU501は、処理をOP602に進める。OP602において、CPU501は、OP601において受信した患者の眼球の情報を元に、当該患者に対して眼内レンズを挿入する手術の術後の角膜乱視に関する情報を生成する。生成される情報には、残余乱視の大きさが含まれる。次に、CPU501は、処理をOP603に進める。
本実施形態では、OP602において算出される残余乱視の大きさと図11の画面3001の「術後状態」セクションの「角度ずれ」欄に入力された角度の大きさとの組み合わせに対応した、ランドルト環の像を光学的にシミュレーションした結果の画像があらかじめHDD503に記憶されている。図13は、図7の画面2001の「トーリックモデル一覧」セクションにモデル「T5」として表示される眼内レンズを患者の眼球に挿入した場合のシミュレーション結果の画像の対応関係を示す一例である。図13に示すように、角度ずれの大きさ(単位:deg)の範囲「0以上2.5未満」、「2.5以上7.5未満」、「7.5以上12.5未満」と残余乱視の大きさ(単位:D)の範囲「0以上0.25未満」、「0.25以上0.75未満」、「0.75以上1.25未満」との組み合わせに対応する画像(図中「T5-0-0deg」~「T5-10-10deg」)がHDD503に格納されている。このように、HDD503には、使用可能なモデルの眼内レンズごとに、角度ずれの大きさと残余乱視の大きさとの組み合わせに対応するシミュレーション結果の画像が記憶されている。なお、各組み合わせに対応する画像は1つに限らず、例えば、術後の患者の眼球において想定される視力に応じて異なる画像が用意されてもよい。
したがって、OP603において、CPU501は、OP602において生成された情報に含まれる残余乱視の大きさと、OP601において受信した患者の眼球の情報に含まれる図11の画面3001の「IOLの仕様」セクションの「トーリックモデル」欄に入力されたモデル名と、「術後状態」セクションの「角度ずれ」欄に入力された角度の大きさと、を基に、対応するシミュレーション結果の画像を取得する。次に、OP604において、CPU501は、OP602において生成した情報とOP603において取得した画像を結果情報として情報処理装置10に送信し、本フローチャートの処理を終了する。
図10は、情報処理装置10のCPU101が、上記のOP604の処理によって情報処理装置10に送信された情報を受信してモニタ20に表示する処理を示すフローチャートである。OP701において、CPU101は、OP604において情報処理装置10に送信された術後の残余乱視に関する情報および患者の眼内に挿入された眼内レンズに対応するシミュレーション結果の画像を、通信インタフェース106を介して受信する。そして、OP702において、CPU101は、OP502においてユーザによって入力された情報およびOP701において受信した情報を基に、術後の患者の眼球の乱視情報を示す画面を生成し、生成した画面をモニタ20に表示する。
図12に、OP702においてモニタ20に表示される画面4001の一例を示す。画面4001は、「計算結果」セクションと上記のシミュレーション結果の画像を表示する表示領域4001aとを有する。
「計算結果」セクションには、OP602において計算された術後角膜乱視の大きさおよび軸角度(「術後角膜乱視」の「大きさ」欄および「角度」欄の各値)、OP502においてユーザが入力した眼内レンズのモデル(「トーリックモデル」の「モデル名」欄)、OP602において生成された情報に含まれる眼内レンズのトーリック面における円柱屈折力の大きさおよび角膜乱視の低減量(「円柱度数」の「IOL面」欄および「角膜乱視低減量」欄)が表示される。
また、「計算結果」セクションには、OP602において計算された、OP502においてユーザが入力したモデルの眼内レンズを患者の眼球に挿入する場合の最適位置における、上記の0°方向を基準とした弱主経線の角度方向(「トーリックIOL挿入角度」の「最適角度」欄)、患者の眼球に挿入された眼内レンズの実際の位置における上記の0°方向を基準とした弱主経線の角度方向(「トーリックIOL挿入角度」の「固定角度」欄)、OP502においてユーザが入力した角度ずれの大きさ(「トーリックIOL挿入角度」の「角度ずれ」欄)が表示される。また、「計算結果」セクションには、OP602において計算された残余乱視の大きさおよび軸角度(「術後乱視」の「大きさ」欄および「角度」欄)が表示される。ここで、最適位置における弱主経線の角度方向とは、OP502においてユーザが入力した術前角膜乱視、術前後面乱視、惹起乱視に基づくベクトルの合成ベクトルが示す強主経線方向の角度方向に一致する方向である。また、実際の位置における弱主経線の角度方向とは、上記の最適位置における弱主経線の角度方向に上記の角度ずれを反映した方向である。
さらに、表示領域4001aには、OP603において取得されたシミュレーション結果の画像が表示される。なお、図12に例示する画面4001では、一例として、OP603において、視力が略0.5に相当するランドルト環のシミュレーション結果の画像(図中「0.5相当」)と、視力が略1.0に相当するランドルト環のシミュレーション結果の画像(図中「1.0相当」)とが取得され、各画像が表示領域4001aに表示されている。
このように、ユーザは、OP502において入力した、患者の眼球の角膜や挿入された眼内レンズの挿入状態に関する情報から、術後の残余乱視に関する情報をシミュレーション結果とともに確認することができる。これにより、ユーザは、術後の眼内レンズが挿入された患者の眼球の視機能を予測したり、シミュレーション結果を基に視機能を直感的にイメージしたりすることができる。
以上が本実施形態に関する説明であるが、上記の情報処理装置10などの構成や処理は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想と同一性を失わない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態において、モニタ20に上記の画面が表示される限り、サーバ50において実行される処理は情報処理装置10で実行されてもよいし、情報処理装置10において実行される処理はサーバ50で実行されてもよい。また、HDD503に記憶されている各種データはHDD103に記憶されていて、CPU101がHDD103に記憶されているデータを用いて上記のCPU501が実行する処理を実行してもよい。
また、上記実施形態は、例えば、以下のように変形してもよい。
<第1変形例>
図14は、図6の画面1001に表示される表示領域1001fの変形例を示した図である。本第1変形例においては、図6に例示した画面1001に表示される「左右眼」欄で「右目」ボタンまたは「左目」ボタンが押されて対象眼が指定されると、図14に示されるように、表示領域1001fのうち、指標1001a、1001bの背景に薄い色で眼画像1001gが表示される。この眼画像1001gは、患者の眼を模擬した画像であり、実在するモデルの眼を撮影した画像データ、CG(Computer Graphics)によって作成された画像データ、その他各種の画像データを用いて描画される。眼画像1001gの画像データは、カリキュレータプログラムの一部として予め用意されたものであり、CPU101がカリキュレータプログラムを実行するとRAM102に展開され、CPU101がカリキュレータプログラムを実行している間に参照され、モニタ20に表示する画面1001用のデータの一部として用いられる。
眼画像1001gが表示領域1001fに表示されていれば、ユーザは、対象眼の左右の別を直感的に把握することができる。よって、本第1変形例によれば、ユーザの入力ミスを低減することが可能となる。また、表示領域1001fに表示される眼画像1001gが指標1001a、1001bよりも薄い色で表示されるため、指標1001a、1001bの表示自体を妨げることもない。
なお、図14では、眼画像1001gとして右目の画像が例示されているが、「左右眼」欄で「左目」ボタンが押されれば左目の画像が表示される。また、図14では、眼画像1001gは、指標1001a、1001bよりも薄い色で表示されているが、指標1001a、1001bの表示の妨げにならない範囲内であれば、如何なる表示形態であってもよい。このような表示形態としては、例えば、眼の形を模擬した線画等が挙げられる。
<第2変形例>
上記実施形態では、図7に示したように、切開位置を模式的に示すマークが画面2001に表示されていたが、切開位置を示すマークは、図6に例示した画面1001の表示領域1001fに表示されるようにしてもよい。すなわち、画面1001の表示領域1001fの変形例を示した図14に示されるように、切開位置を示すマーク1001mが、「切開位置」欄に入力される値に応じた位置に表示されるようにしてもよい。
本第2変形例では、切開位置を示すマーク1001mが、「切開位置」欄に入力される値に応じた位置で表示される。よって、本第2変形例であれば、「切開位置」欄に誤った値が入力されると、切開位置を示すマーク1001mが誤った値に応じた位置に表示される。これにより、ユーザは、誤入力をマーク1001mの位置で視覚的に把握することが可能となる。したがって、本第2変形例であれば、「切開位置」欄の誤入力を低減することができる。
<第3変形例>
上記実施形態では、図6に示したように、バー1001c、1001dが例示されていたが、このように値の大きさを視覚的に示すバーは、強主経線方向の屈折力の大きさや弱主経線方向の屈折力の大きさを示す形態に限定されるものではない。
図15は、図6の画面1001の変形例を示した図である。値の大きさを視覚的に示すバーとしては、例えば、図15に示されるように、弱主経線方向の軸角度を示すバー1001h、強主経線方向の軸角度を示すバー1001i、惹起乱視の大きさを示すバー1001j、切開位置を示すバー1001kが挙げられる。これらのバー1001h、1001i、1001j、1001kは、バー1001c、1001dと同様、バーの表示および各バー上に設けられたスライダの移動による数値入力を可能にする。本第3変形例であれば、強主経線方向の屈折力の大きさと弱主経線方向の屈折力の大きさのみならず、その他の値についても、バーによる表示およびスライダの移動による数値入力が可能となり、各値の大きさの視覚的な把握や、マウス操作からテンキー入力への入力方法の切り替えという手間を省くことができる。また、タッチパネルでの操作を前提としたタブレット端末等との高い親和性も実現することができる。
<第4変形例>
上記実施形態では、画面1001において、弱主経線方向の屈折力と強主経線方向の屈折力を数値入力するようにしているため、ユーザが誤入力する可能性がある。そこで、本第4変形例では、弱主経線方向の屈折力と強主経線方向の屈折力の誤入力を抑制するため、値の大小関係が不整合の場合に警告表示を行う。図16は、警告表示の一例を示した図である。本第4変形例では、例えば、弱主経線方向の屈折力として入力された値が、強主経線方向の屈折力として入力された値よりも大きい状態でボタン1001eが押されると、値の大小関係が不整合であることを示す警告表示1001nが表示される。よって、例えば、弱主経線方向の屈折力の値と強主経線方向の屈折力の値が誤って逆に入力された場合に、ボタン1001eが押されると警告表示1001nが表示される。したがって、ユーザは、弱主経線方向の屈折力と強主経線方向の屈折力の誤入力を把握することができる。屈折力の代わりに曲率半径が誤入力された場合についても同様である。
なお、図16の警告表示1001nには、ボタン1001pが表示されている。ボタン1001pは、弱主経線の屈折力の値と強主経線の屈折力の値とを入れ替えるボタンである。弱主経線方向の屈折力として入力された値が、強主経線方向の屈折力として入力された値よりも大きい場合、弱主経線方向の屈折力の値と強主経線方向の屈折力の値が誤って逆に入力されている可能性が高い。よって、弱主経線の屈折力の値と強主経線の屈折力の値とを入れ替えるボタン1001pが警告表示1001nに用意されていれば、ユーザは、ボタン1001pを押すだけで、弱主経線の屈折力の値と強主経線の屈折力の値を訂正することが可能となり、値の入力を再度行う必要が無い。したがって、ユーザに便利である。
<第5変形例>
上記実施形態では、図7に示したように、画面2001の表示領域2001aに表示されている眼画像が右目と左目の何れであるかを識別できるようにするため、眼画像の上部に「右目」という文字が表示され、眼画像の左側に「耳側」という文字が表示され、眼画像の右側に「鼻側」という文字が表示されていた。また、画面2001に眼画像で表示されている眼が左目の場合には、眼画像の上部に「左目」という文字が表示され、眼画像の左側に「鼻側」という文字が表示され、眼画像の右側に「耳側」という文字が表示されるようになっていた。しかし、表示領域2001aに表示される眼が右目と左目の何れであるかを識別するための表示は、このような文字の表示に限定されるものではない。
図17は、図7の画面2001の変形例を示した図である。図17に示す画面2001の変形例では、表示領域2001aに表示されている眼画像が右目と左目の何れであるかをより容易に識別できるようにするため、「右目」と「耳側」と「鼻側」という文字の横に、当該文字の意味内容を模式的に表す画像がそれぞれ表示される。すなわち、図17に示す画面2001の変形例であれば、「右目」という文字の横に、右目の部分を矩形の枠で囲った顔の線図の画像2001hが表示される。また、「耳側」という文字の横に、耳の線図の画像2001iが表示される。また、「鼻側」という文字の横に、鼻の線図の画像2001jが表示される。表示領域2001aに表示されている眼画像が左目の場合であれば、画像2001h、2001i、2001jが左右対称に表示される。
本第5変形例であれば、ユーザは、表示領域2001aに表示されている眼画像が右目と左目の何れであるかをより直感的に把握することができる。よって、本第5変形例であれば、表示領域2001aに表示されている眼画像が右目と左目の何れであるかをユーザが誤認する可能性を防ぐことができる。
なお、図17に示す画面2001の変形例では、表示領域2001aの下側に「上下反転」と記載されたボタン2001kが表示されている。このボタン2001kは、表示領域2001aの表示を180度回転させるためのボタンである。手術では、患者の眼に対する術者の相対的な位置関係が、切開創の作成位置に応じて異なる。よって、表示領域2001aの表示を180度回転させるボタン2001kが画面2001に表示されていれば、ユーザは、手術時のイメージにより近い状態で表示領域2001aの画像を見ることができる。
<第6変形例>
図17に示す画面2001の変形例では、表示領域2001aの下側に「上下反転」と記載されたボタン2001kが表示されていたが、画面2001には、表示領域2001aの表示を180度回転させるボタンのみならず、表示をその他の角度で回転させるボタンが表示されていてもよい。
図18は、ボタン2001kの変形例を示した図である。本変形例では、図17において表示領域2001aの下側に表示されていた「上下反転」と記載されたボタン2001kの代わりに、「上方切開」と記載されたボタン2001mと、「耳側切開」と記載されたボタン2001nと、「正面視」と記載されたボタン2001pが表示されている。ボタン2001mは、ボタン2001kと同様、表示領域2001aの表示を180度回転させるためのボタンである。一方、ボタン2001nは、表示領域2001aの表示を耳側が下に配置されるように回転させるためのボタンである。また、ボタン2001pは、表示領域2001aの表示を元に戻すためのボタンである。表示領域2001aの表示を回転させるボタンがこのように複数用意されていれば、ユーザは、手術時のイメージにより近い状態で表示領域2001aの画像を見ることができる。
なお、図18では、表示領域2001aの表示が180度回転した状態で図示されている。
<第7変形例>
図11に示した画面3001では、術前の角膜情報と術後の眼内レンズの角度ずれの大きさから、術後乱視の算出を行うことを前提とする画面構成であったが、画面3001には、術後の角膜乱視と残余乱視から、術後の残余乱視を最も小さくするために眼内レンズを回転させるべき角度を算出する機能や、術前の角膜情報と術後の残余乱視から、術後の残余乱視を最も小さくするために眼内レンズを回転させるべき角度を算出する機能を実現するための入力欄が設けられていてもよい。
図11の画面3001の変形例を図19から図21に示す。図19は、図11の画面3001の変形例の第1表示状態を示す。また、図20は、図11の画面3001の変形例の第2表示状態を示す。また、図21は、図11の画面3001の変形例の第3表示状態を示す。本第7変形例では、図19~21に示されるように、画面3001の「機能選択」欄に3つのラジオボタンが表示される。第1番目のラジオボタンは、術前の角膜情報と術後の眼内レンズの角度ずれの大きさから、術後乱視の算出を行う場合にユーザが選択するボタンである。また、第2番目のラジオボタンは、術後の角膜乱視と残余乱視から、術後の残余乱視を最も小さくするために眼内レンズを回転させるべき角度を算出する場合にユーザが選択するボタンである。また、第3番目のラジオボタンは、術前の角膜情報と術後の残余乱視から、術後の残余乱視を最も小さくするために眼内レンズを回転させるべき角度を算出する場合にユーザが選択するボタンである。「機能選択」欄に表示される3つのラジオボタンは、択一式であり、2つ以上のラジオボタンを同時に選択することはできない。
本第7変形例では、画面3001に用意される入力欄として、「角膜情報」セクションと「トーリック」セクションと「術後眼球残余乱視」セクションの3つが用意されている。「角膜情報」セクションには、「術前前面角膜乱視」セクションと「惹起乱視」セクションと「術前後面角膜乱視」セクションと「術後角膜乱視」セクションの4つのサブセクションが用意されている。また、「トーリック」セクションには、「トーリックモデル」セクションと「角度ずれ」セクションの2つのサブセクションが用意されている。
そして、第1番目のラジオボタンに対応する機能、すなわち、術前の角膜情報と術後の眼内レンズの角度ずれの大きさから、術後乱視の算出を行う機能では、「術後角膜乱視」と「術後眼球残余乱視」の情報は不要である。また、第2番目のラジオボタンに対応する機能、すなわち、術後の角膜乱視と残余乱視から、術後の残余乱視を最も小さくするために眼内レンズを回転させるべき角度の算出を行う機能では、「術前前面角膜乱視」と「惹起乱視」と「術前後面角膜乱視」と「トーリックモデル」と「角度ずれ」の情報は不要である。また、第3番目のラジオボタンに対応する機能、すなわち、術前の角膜情報と術後の残余乱視から、術後の残余乱視を最も小さくするために眼内レンズを回転させるべき角度の算出を行う機能では、「術後角膜乱視」と「トーリックモデル」と「角度ずれ」の情報は不要である。よって、本第7変形例では、「機能選択」欄にある3つのラジオボタンの選択状態に応じて、入力不要なセクションがグレーアウトして入力不能な状態となるように画面3001が構成されている。
例えば、第1番目のラジオボタンが選択されていると、図19に示されるように、「角膜情報」セクションと「トーリック」セクションが入力可能な状態となり、その他のセクションについてはグレーアウトして入力不能な状態になる。また、「角膜情報」セクションに4つあるサブセクションのうち、「術前前面角膜乱視」セクションと「惹起乱視」セクションと「術前後面角膜乱視」セクションの3つのサブセクションが入力可能な状態となり、「術後角膜乱視」セクションについてはグレーアウトして入力不能な状態になる。
また、例えば、第2番目のラジオボタンが選択されていると、図20に示されるように、「術後角膜乱視」セクションと「術後眼球残余乱視」セクションが入力可能な状態となり、その他のセクションについてはグレーアウトして入力不能な状態になる。
また、例えば、第3番目のラジオボタンが選択されていると、図21に示されるように、「術前前面角膜乱視」セクションと「惹起乱視」セクションと「術前後面角膜乱視」セクションと「術後眼球残余乱視」セクションが入力可能な状態となり、その他のセクションについてはグレーアウトして入力不能な状態になる。
本第7変形例では、画面3001の「機能選択」欄に表示される3つのラジオボタンのうちの何れかが選択され、各セクションの入力欄に適宜の値が入力されてボタン3001aが押されると、上記実施形態と同様、OP504の処理が実行されて情報が情報処理装置10からサーバ50へ送られ、サーバ50においてOP601からOP604までの一連の処理が実行される。そして、情報処理装置10においてOP701からOP702までの一連の処理が実行されることにより、情報処理装置10のモニタ20に計算結果の画面が表示される。
図22は、計算結果の画面の一例を示した図である。本第7変形例では、画面3001でボタン3001aが押されると、ボタン3001aの下に計算結果が表示される。本第7変形例では、計算結果の表示欄に、「術後角膜乱視」セクションと「トーリック」セクションと「術後眼球残余乱視」セクションが用意されている。そして、例えば、「機能選択」欄で第1番目のラジオボタンが選択された状態でボタン3001aが押されると、「術後角膜乱視」セクションの大きさおよび軸角度と、「術後眼球残余乱視」セクションの大きさおよび軸角度がハイライト表示される。また、例えば、「機能選択」欄で第2番目のラジオボタンが選択された状態でボタン3001aが押されると、「トーリック」セクションの乱視低減量および必要補正角度がハイライト表示される。また、例えば、「機能選択」欄で第3番目のラジオボタンが選択された状態でボタン3001aが押されると、「術後角膜乱視」セクションの大きさおよび角度と、「トーリック」セクションの乱視低減量および必要補正角度がハイライト表示される。
本第7変形例では、サーバ50において、例えば、以下のような数式を用いた計算が行われる。例えば、画面3001における入力を数5に示すベクトルで定義する。
Figure 0007287945000005


画面3001における入力が上記のようなベクトルで定義される場合、ボタン3001aを押した場合にボタン3001aの下に表示される計算結果の表示欄の各値は、数6に示す各式に従って算出される。
Figure 0007287945000006

本第7変形例であれば、画面3001に表示されるデータの入力欄が、「機能選択」欄に表示される3つの計算機能の選択状態に応じてグレーアウトして入力不能な状態になる。よって、計算機能毎に異なる入力不要な入力欄の把握が容易である。また、入力欄自体がグレーアウトするため、入力欄に表示されている文字のみがグレーアウトする場合に比べて、入力不要な入力欄の把握が更に容易である。また、入力不要な入力欄の把握が容易であるため、3つある計算機能のうちユーザが所望する計算機能が適切に選択されているか否かの把握も容易となる。なお、ここでは、ラジオボタンによる機能選択の例を説明したが、ラジオボタンに替えて機能名を記したボタン(押ボタン)を配置してもよい。この場合も択一式であり、2つ以上のボタンを同時選択できない。
<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記情報処理装置やサーバの設定を行うための管理ツール、OSその他を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。ここで、コンピュータは、例えば、情報処理装置、サーバなどである。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリ等のメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
本設計装置を単焦点レンズに適用してもよい。例えば、弱主経線の屈折力と強主経線の屈折力の差が0.5Dより小さい場合や、角膜乱視と惹起乱視と後面乱視の合成ベクトルの大きさが0.5Dより小さい場合には、図7に例示される患者の眼内に挿入される眼内レンズに関する情報を示す画面において、単焦点レンズが結果として表示されてもよい。ここで、屈折力の差0.5Dおよび合成ベクトルの大きさ0.5Dは一例であり、任意に設定できる。
10 情報処理装置
20 モニタ
30 入力装置
101 CPU
103 HDD
50 サーバ
501 CPU
503 HDD
40 ネットワーク

Claims (21)

  1. 眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面を表示する表示部と、
    前記画面において前記強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力が行われると、前記強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を、前記ユーザ入力に基づく入力情報に応じた大きさで当該入力情報と共に前記画面で表示するよう前記表示部を制御する表示制御部と、
    を有することを特徴とする眼内レンズの設計装置。
  2. 前記表示部は、前記画面において、前記眼内レンズが挿入される眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力も受け付け、
    前記表示制御部は、前記画面において前記弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力が行われると、前記弱主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第2の指標を、前記ユーザ入力に基づく入力情報に応じた大きさで当該入力情報と共に前記画面で表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズの設計装置。
  3. 前記表示制御部は、前記第1の指標と前記第2の指標とをそれぞれ異なるグラフィックデザインで表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の眼内レンズの設計装置。
  4. 前記表示制御部は、前記画面において、前記ユーザ入力の入力位置に隣接する領域に前記第1の指標と前記第2の指標とを表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項3に記載の眼内レンズの設計装置。
  5. 前記表示部は、前記画面において、眼球に挿入された前記眼内レンズの角度ずれの大きさに関する情報のユーザ入力も受け付け、
    前記表示制御部は、前記角度ずれの大きさに基づいて算出された術後の眼球の残余乱視に関する情報を表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の眼内レンズの設計装置。
  6. 前記表示制御部は、前記受け付けたユーザ入力に基づいて特定された、眼球に挿入された場合の残余乱視の大きさが0となる眼内レンズに関する情報を表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の眼内レンズの設計装置。
  7. 前記表示制御部は、前記ユーザ入力が角膜の曲率半径と角膜屈折率であった場合には、該曲率半径と角膜屈折率を用いて算出された屈折力を表示するように前記表示部を制御し、前記ユーザ入力が角膜の屈折力と角膜屈折力であった場合には、該屈折力と角膜屈折力を用いて算出された曲率半径を表示するように前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の眼内レンズの設計装置。
  8. 前記表示部は、前記大きさに関する情報のユーザ入力を、値を増減するスライダまたはボタンに対する操作によって受け付ける画面を表示する、ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の眼内レンズの設計装置。
  9. 前記受け付けたユーザ入力に基づいて数1に示すベクトルを定義した場合に、
    Figure 0007287945000007

    前記表示制御部は、数2に示す数式(1)~(3)に従って算出される計算結果を表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の眼内レンズの設計装置。
    Figure 0007287945000008

  10. 前記表示制御部は、前記受け付けたユーザ入力を基に、前記第1の指標の背景に眼画像を表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の眼内レンズの設計装置。
  11. ユーザ入力を受け付ける画面を表示する表示部と当該表示部を制御する表示制御部とを有する情報処理装置を用いた眼内レンズの設計方法であって、
    前記表示部によって、眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面を表示し、
    前記表示制御部によって、前記画面において前記強主経線方向の屈折力の大きさに関す
    る情報のユーザ入力が行われると、前記強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を、前記ユーザ入力に基づく入力情報に応じた大きさで当該入力情報と共に前記画面で表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする眼内レンズの設計方法。
  12. 前記表示部によって、前記画面において、前記眼内レンズが挿入される眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力も受け付け、
    前記表示制御部によって、前記画面において前記弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力が行われると、前記受け付けた前記弱主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第2の指標を、前記ユーザ入力に基づく入力情報に応じた大きさで当該入力情報と共に前記画面で表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の眼内レンズの設計方法。
  13. 前記表示制御部によって、前記第1の指標と前記第2の指標とをそれぞれ異なるグラフィックデザインで表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項12に記載の眼内レンズの設計方法。
  14. 前記表示制御部によって、前記画面において、前記ユーザ入力の入力位置に隣接する領域に前記第1の指標と前記第2の指標とを表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項13に記載の眼内レンズの設計方法。
  15. ユーザ入力を受け付ける画面を表示する表示部と当該表示部を制御する表示制御部とを有する情報処理装置と、
    ネットワークを介して前記情報処理装置と通信可能に構成され、複数の眼内レンズのレンズ情報を記憶し、前記情報処理装置から前記ユーザ入力に基づく入力情報を受信し、当該入力情報及び前記レンズ情報に基づいて前記複数の眼内レンズのレンズ情報から少なくとも1つを選択して前記情報処理装置に送信する、サーバと、
    を備え、
    前記情報処理装置の表示部は、前記眼内レンズが挿入される眼球の角膜における強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力を受け付ける画面を表示し、
    前記情報処理装置の表示制御部は、前記画面において前記強主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力が行われると、前記強主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第1の指標を、前記ユーザ入力に基づく入力情報に応じた大きさで当該入力情報と共に前記画面に表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする眼内レンズの設計システム。
  16. 前記情報処理装置は、パーソナルコンピュータ、タブレットPC、又はスマートフォンである、
    ことを特徴とする請求項15に記載の眼内レンズの設計システム。
  17. 前記情報処理装置の表示部は、前記画面において、前記眼内レンズが挿入される眼球の角膜における弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力も受け付け、
    前記情報処理装置の表示制御部は、前記画面において前記弱主経線方向の屈折力の大きさに関する情報のユーザ入力が行われると、前記受け付けたユーザ入力を基に、前記弱主経線方向の屈折力の大きさに応じて大きさが変化する第2の指標を、前記ユーザ入力に基づく入力情報に応じた大きさで当該入力情報と共に前記画面で表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の眼内レンズの設計システム。
  18. 前記情報処理装置の表示制御部は、前記第1の指標と前記第2の指標とをそれぞれ異な
    るグラフィックデザインで表示するよう前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の眼内レンズの設計システム。
  19. 前記情報処理装置の表示制御部は、前記画面において、前記ユーザ入力の入力位置に隣接する領域に前記第1の指標と前記第2の指標とを表示するよう前記表示部を制御する、ことを特徴とする請求項18に記載の眼内レンズの設計システム。
  20. 前記入力情報及び前記レンズ情報に基づいて数3に示すベクトルを定義した場合に、
    Figure 0007287945000009


    前記サーバは、数4に示す数式(1)~(3)に従った計算結果を算出し、前記情報処理装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項16から18の何れか一項に記載の眼内レンズの設計システム。
    Figure 0007287945000010

  21. ユーザ入力を受け付ける画面を表示する表示部を有する情報処理装置に、請求項11から14の何れか一項に記載の設計方法を実行させる眼内レンズの設計プログラム。
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