JP2009084515A - 反応性界面活性剤、樹脂組成物及び塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
塗膜の耐水性を損なうことなく塗膜に十分な親水性(防汚性)を付与し、且つ長期に亘る親水性保持能力(長期防汚性)に優れた塗膜を形成することができる反応性界面活性剤を提供すること。
【解決手段】
式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を必須成分としてなる反応性界面活性剤を用いる。

{R(-OA)n-}m Q (1)

Qは非還元性の二又は三糖類のm個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基、OAはオキシアルキレン、Rは(メタ)アクリロイル、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル又は水素原子を表し、少なくとも1個のRは(メタ)アクリロイル及び/又は3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル、nは1〜30の整数、mは2〜4の整数、OAの総数は10〜80の整数。
【選択図】 なし

Description

本発明は反応性界面活性剤、これを含有してなる樹脂組成物及び塗料組成物に関する。
塗膜に親水性を付与して建築物の外装面の汚れを降雨により洗い流すことのできる防汚塗料添加剤としては、グリセリン又はペンタエリスリトール等にエチレンオキシドやプロピレンオキシドを重合させた化合物等(特許文献1)や、エポキシ基含有化合物と水酸基含有化合物との反応による架橋重合物等(特許文献2)が知られている。
特開平11−279454号公報 特開2003−253197号公報
特許文献1に記載の防汚塗料添加剤では、塗膜の耐水性が悪い上に、塗膜に付与された親水性(防汚性)が短期間に消失するという問題がある。また特許文献2に記載の塗料添加剤では、塗膜に十分な親水性(防汚性)を付与しようとすると、耐水性が著しく低下し、逆に十分な耐水性を付与しようとすると、親水性(防汚性)が著しく低下するという問題、すなわち、親水性と耐水性とのバランスがとり難いという問題がある。
本発明の目的は、塗膜の耐水性を損なうことなく塗膜に充分な親水性(防汚性)を付与し、且つ長期に亘る親水性保持能力(長期防汚性)に優れた塗膜を形成できる反応性界面活性剤を提供することである。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に達した。
すなわち、本発明の反応性界面活性剤の特徴は、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を必須成分としてなる点を要旨とする。

{R(-OA)n-}m Q (1)
ただし、一般式(1)において、Qは非還元性の二又は三糖類のm個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Rは(メタ)アクリロイル基、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基又は水素原子を表し、少なくとも1個のRは(メタ)アクリロイル基及び/又は3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基であり、nは1〜30の整数、mは2〜4の整数、OAの総数は10〜80の整数を表し、R、OA、(OA)n、Q、n、mは、それぞれ同じでも異なってもよい。
また、本発明の反応性界面活性剤の特徴は、非還元性の二又は三糖類(a1)、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)及び(メタ)アクリル酸(a3)の化学反応により製造され得る構造(1)を有するポリオキシアルキレン化合物、並びに/又は
非還元性の二又は三糖類(a1)、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)及びグリシジル(メタ)アクリレート(a4)の化学反応により製造され得る構造(2)を有するポリオキシアルキレン化合物を必須成分としてなる点を要旨とする。
本発明の反応性界面活性剤は、塗膜の耐水性を損なうことなく塗膜に充分な親水性(防汚性)を付与し、且つ長期に亘る親水性保持能力(長期防汚性)に優れた塗膜を形成できる。すなわち、本発明の反応性界面活性剤を用いると、耐水性、親水性及び親水性保持能力に著しく優れた塗膜を容易に得ることができる。
一般式(1)において、非還元性の二又は三糖類のm個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基(Q)を構成することができる二又は三糖類としては、蔗糖(サッカロース)、トレハロース、イソトレハロース、イソサッカロース、ゲンチアノース、ラフィノース、メレチトース及びプランテオース等が含まれる。これらのうち、耐水性、親水性(防汚性)及び親水性保持能力(長期防汚性)の観点等から、蔗糖、トレハロース、ゲンチアノース、ラフィノース及びプランテオースが好ましく、さらに好ましくは蔗糖及びラフィノースであり、供給性及びコスト等の観点から特に好ましくは蔗糖である。
炭素数2〜4のオキシアルキレン基(OA)としては、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン及びこれらの混合等が挙げられる。これらのうち、親水性(防汚性)及び親水性保持能力(長期防汚性)の観点等からはオキシエチレンが好ましく、また耐水性の観点等からはオキシプロピレン及びオキシブチレンが好ましく、さらに好ましくは、親水性(防汚性)、親水性保持能力(長期防汚性)及び耐水性の両方の観点等から、オキシプロピレン、及びオキシプロピレンとオキシエチレンとの混合である。また、n個のOAは、同じでも異なってもよい。複数個の(OA)nは同じでも異なってもよい。
(OA)n内に複数種類のオキシアルキレン基を含む場合、これらのオキシアルキレン基の結合順序(ブロック状、ランダム状及びこれらの組合せ)及び含有割合には制限ないが、ブロック状又はブロック状とランダム状との組合せを含むことが好ましい。またこの場合、親水性(防汚性)をさらに向上させるためにオキシエチレンを含むことが好ましい。オキシエチレンを含む場合はその含有割合(モル%)は、オキシアルキレン基の全モル数に基づいて、2〜20が好ましく、さらに好ましくは3〜18、特に好ましくは4〜17、最も好ましくは5〜15である。
また、(OA)nにオキシエチレン基と、オキシプロピレン基又は/及びオキシブチレン基とを含む場合、反応残基(Q)から離れた端部にオキシプロピレン又は/及びオキシブチレンが位置することが好ましい。すなわち、(OA)nにオキシエチレン基を含む場合、反応残基(Q)にオキシエチレン基が直接的に結合し得ていることが好ましい。また、(OA)nに複数種類のオキシアルキレン基を含む場合、ブロック状を含むことが好ましい。
本発明において、「(メタ)アクリ・・・」は、「アクリ・・・」及び「メタクリ・・・」を意味する。
(メタ)アクリロイル基、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基及び水素原子のうち、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基及び水素原子が好ましい。また、親水性保持能力(長期防汚性)の観点から、(メタ)アクリロイル基及び3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基の含有量は、1〜3個が好ましく、さらに好ましくは1〜2個、特に好ましくは1個である。この範囲であると、親水性保持能力(長期防汚性)がさらに良好となる。
nは、1〜30の整数が好ましく、さらに好ましくは2〜27の整数、特に好ましくは4〜26の整数、最も好ましくは5〜25の整数である。この範囲であると塗膜の親水性、親水性保持能力及び耐水性がさらに良好となる。
mは、2〜4の整数であり、たとえば、蔗糖の場合は3、トレハロースの場合は2、メレチトースの場合は4である。この範囲であると塗膜の親水性及び親水性保持能力がさらに良好となる。
n又はmは、すべて同じでもよく、一部又は全部が異なってもよい。
OAの総数は、10〜80の整数が好ましく、さらに好ましくは13〜70の整数、特に好ましくは17〜60の整数、最も好ましくは20〜50の整数である。この範囲であると、塗膜の耐水性、親水性保持能力及び親水性がさらに良好となる。
一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物としては、以下の化学式で示される化合物等が挙げられる。なお、Pはオキシプロピレン基、Eはオキシエチレン基、Bはオキシブチレン基を表し、Qは蔗糖から1級水酸基の水素原子3個を除いた反応残基、Qはトレハロースから1級水酸基の水素原子2個を除いた反応残基、Qはラフィノースから1級水酸基の水素原子3個を除いた反応残基を表し、Hは水素原子、Cは炭素原子、Oは酸素原子を表す。
Figure 2009084515


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これらのうちでは、式(3)、(5)、(6)、(10)又は(11)で表されるポリオキシアルキレン化合物が好ましく、さらに好ましくは式(6)、(10)又は(11)で表されるポリオキシアルキレン化合物である。
一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)としては、非還元性の二又は三糖類(a1)、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)及び(メタ)アクリル酸(a3)の化学反応により製造され得る構造(1)を有するポリオキシアルキレン化合物(1)、並びに非還元性の二又は三糖類(a1)、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)及びグリシジル(メタ)アクリレート(a4)の化学反応により製造され得る構造(2)を有するポリオキシアルキレン化合物(2)が含まれる。これらの化学反応により製造され得る構造を有するポリオキシアルキレン化合物は、nやmの数等に分布を生じる場合があり、この場合、厳密には複数種類のポリオキシアルキレン化合物の混合物となり、この混合物の中に、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物が含まれるものである。なお、この場合でも製造方法を限定するものではない。
以下の使用量については、構造(1)又は(2)を有するポリオキシアルキレン化合物のいずれの場合にも共通する。
アルキレンオキシド(a2)の使用量(モル部)としては、非還元性の二又は三糖類(a1)1モル部に対して、10〜80が好ましく、さらに好ましくは13〜70、特に好ましくは17〜60、最も好ましくは20〜50である。この範囲であると、親水性、親水性保持能力及び耐水性がさらに良好となる。
(メタ)アクリル酸(a3)の使用量(モル部)としては、非還元性の二又は三糖類(a1)1モル部に対して、1〜2が好ましく、さらに好ましくは1〜1.8、特に好ましくは1〜1.5、最も好ましくは1〜1.2である。この範囲であると、親水性保持能力がさらに良好となる。
グリシジル(メタ)アクリレート(a4)の使用量(モル部)としては、非還元性の二又は三糖類(a1)1モル部に対して、1〜2が好ましく、さらに好ましくは1〜1.8、特に好ましくは1〜1.5、最も好ましくは1〜1.2である。この範囲であると、親水性保持能力がさらに良好となる。
非還元性の二又は三糖類(a1)としては、一般式(1)における反応残基(Q)を構成することができる二又は三糖類と同じものが使用でき、好ましい範囲も同じである。
アルキレンオキシド(a2)としては、炭素数2〜4のアルキレンオキシド等が使用でき、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)及びこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち、親水性(防汚性)及び親水性保持能力(長期防汚性)の観点等からはエチレンオキシドが好ましく、また塗膜の耐水性等の観点からはプロピレンオキシド及びブチレンオキシドが好ましく、さらに好ましくは、親水性(防汚性)、親水性保持能力(長期防汚性)及び耐水性の両方の観点等から、プロピレンオキシド、及びプロピレンオキシドとエチレンオキシドとの混合物である。
また、複数種類のアルキレンオキシドを用いる場合、反応させる順序(ブロック状、ランダム状及びこれらの組合せ)及び使用割合には制限ないが、ブロック状又はブロック状とランダム状の組合せを含むことが好ましくい。また、この場合、親水性(防汚性)をさらに向上させるためにエチレンオキシドを含むことが好ましい。EOを含有する場合、EOの使用割合(モル%)は、アルキレンオキシドの全モル数に基づいて、2〜20が好ましく、さらに好ましくは3〜18、特に好ましくは4〜17、最も好ましくは5〜15である。
EOと、PO又は/及びBOとを含む場合、非還元性の二又は三糖類(a1)へEOを反応させた後にPO及び/又はBOを反応させることが好ましい。
一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)は製造方法に制限はなく、たとえば、<1>非還元性の二又は三糖類(a1)及び炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)を化学反応させて反応生成物(a12)を得る工程、並びに反応生成物(a12)及び(メタ)アクリル酸(a3)を反応させて構造(1)を有するポリオキシアルキレン化合物(1)を得る工程を含む方法;並びに<2>非還元性の二又は三糖類(a1)及び炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)を化学反応させて反応生成物(a12)を得る工程、並びに反応生成物(a12)及びグリシジル(メタ)アクリレート(a4)を反応させて構造(2)を有するポリオキシアルキレン化合物(2)を得る工程を含む方法等が含まれる。
非還元性の二又は三糖類(a1)及びアルキレンオキシド(a2)の化学反応(付加反応)には、公知の方法(特開2004−224945号公報等)等が適用でき、アニオン重合、カチオン重合又は配位アニオン重合等のいずれの形式で実施してもよい。また、これらの重合形式は単独でも、重合度等に応じて組み合わせて用いてもよい。
アルキレンオキシド(a2)の付加反応には、公知の反応触媒(特開2004−224945号公報等)等が使用できる。なお、反応溶媒として以下に説明するアミドを用いる場合、反応触媒を用いる必要がない。
反応触媒を使用する場合、その使用量(重量%)は、非還元性の二又は三糖類(a1)及びアルキレンオキシド(a2)の合計重量に基づいて、0.01〜1が好ましく、さらに好ましくは0.03〜0.8、特に好ましくは0.05〜0.6である。この範囲であると、経済性(製造の所要時間及び触媒コスト等)及び生成物の純度(単分散性等)等がさらに良好となる。
反応触媒を使用する場合、反応触媒は反応生成物から除去することが好ましく、除去方法としては、合成アルミノシリケートなどのアルカリ吸着剤{例えば、商品名:キョーワード700、協和化学工業(株)製}を用いる方法(特開昭53−123499号公報等)、キシレン又はトルエンなどの溶媒に溶かして水洗する方法(特公昭49−14359号公報等)、イオン交換樹脂を用いる方法(特開昭51−23211号公報等)及びアルカリ性触媒を炭酸ガスで中和して生じる炭酸塩を濾過する方法(特公昭52−33000号公報)等が挙げられる。
反応触媒の除去の終点としては、JIS K1557−1970に記載のCPR(Controlled Polymerization Rate)値が20以下であることが好ましく、さらに好ましくは10以下、特に好ましくは5以下、最も好ましくは2以下である。
反応には公知の反応容器(特開2004−224945号公報等)等が使用できる。反応雰囲気としては、アルキレンオキシド(a2)を反応系に導入する前に反応装置内を真空または乾燥した不活性気体(アルゴン、窒素及び二酸化炭素等)の雰囲気下とすることが好ましい。また、反応温度(℃)としては80〜150が好ましく、さらに好ましくは90〜130である。反応圧力(ゲージ圧:MPa、以下同じ)は0.8以下が好ましく、さらに好ましくは0.5以下である。
反応終点の確認は、次の方法等により行うことができる。すなわち、反応温度を15分間一定に保ったとき、反応圧力の低下が0.001MPa以下となれば反応終点とする。所要反応時間は通常4〜12時間である。
非還元性の二又は三糖類(a1)及びアルキレンオキシド(a2)の付加反応の工程には、反応溶媒を用いることができる。反応溶媒としては、活性水素を持たないものが好ましく、さらに好ましくは非還元性の二又は三糖類(a1)、アルキレンオキシド(a2)及び反応生成物(a12)を溶解するものが好ましい。
このような反応溶媒としては、炭素数3〜8のアルキルアミド及び炭素数5〜7の複素環式アミド等が使用できる。
アルキルアミドとしては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−N−プロピルアセトアミド及び2−ジメチルアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール等が挙げられる。
複素環式アミドとしては、N−メチルピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタム及びN,N−ジメチルピロールカルボン酸アミド等が挙げられる。
これらのうち、アルキルアミド及びN−メチルピロリドンが好ましく、さらに好ましくはDMF、N,N−ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドン、特に好ましくはDMF及びN−メチルピロリドン、最も好ましくはDMFである。
反応溶媒を用いる場合、その使用量(重量%)は、非還元性の二又は三糖類(a1)及びアルキレンオキシド(a2)の重量に基づいて、20〜200が好ましく、さらに好ましくは40〜180、特に好ましくは60〜150である。
反応溶媒を用いた場合、反応後に反応溶媒を除去することが好ましい。反応溶媒の残存量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(Y)の重量に基づいて、0.1以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.05以下、特に好ましくは0.01以下である。なお、反応溶媒の残存量は、内部標準物質を用いるガスクロマトグラフィー法にて求めることができる。
反応溶媒の除去方法としては、特開2005−132916号公報に記載の方法などが挙げられる。
反応生成物(a12)と(メタ)アクリル酸(a3)との反応は通常のエステル化反応が適用でき、たとえば、反応触媒を用いてハイドロキノンの存在下で反応させることができる。反応触媒としては、酸性物質又は塩基性物質がある。酸性物質としては、鉱酸{硫酸、塩酸及びリン酸等}及び金属塩{ナフテン酸コバルト等}等が挙げられる。塩基性物質としては、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物{水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム及び水酸化バリウム等}等が挙げられる。これらのうち、金属塩及びアルカリ金属の水酸化物が好ましく、さらに好ましくはナフテン酸コバルト及び水酸化ナトリウムである。
反応生成物(a12)と(メタ)アクリル酸(a3)との反応には、加熱、冷却、攪拌及び還流管付き容器を用いることができる。反応温度(℃)は、60〜200が好ましく、さらに好ましくは80〜180である。反応雰囲気としては、乾燥した不活性気体雰囲気下が好ましい。反応終点の確認は、還流管に留出する水が観測できなくなることや、酸価を測定すること等により行うことができる。
反応生成物(a12)と(メタ)アクリル酸(a3)との反応生成物の酸価(mgKOH/g)は、0.1以下が好ましく、さらに好ましくは0.05以下、特に好ましくは0.01以下である。なお、酸価はJIS K0070−1992に準拠して測定される。
反応触媒を使用する場合、ポリオキシアルキレン化合物(Y)から除去することが好ましく、除去方法としては、上記と同様の除去方法等が適用できる
反応生成物(a12)とグリシジルメタアクリレート(a4)との反応は通常のエポキシ反応が適用でき、たとえば、反応触媒を用いてハイドロキノンの存在下で反応させることができる。反応触媒としては、公知のアルキレンオキシド付加反応用触媒等が使用できる。反応温度(℃)は、60〜200が好ましく、さらに好ましくは80〜180である。反応雰囲気としては、乾燥した不活性気体雰囲気下が好ましい。反応終点の確認は、エポキシ指数を測定すること等により行うことができる。
反応生成物(a12)とグリシジルメタクリレート(a4)との反応生成物のエポキシ指数(eq./kg)は、0.01以下が好ましく、さらに好ましくは0.002以下、特に好ましくは0.001以下である。なお、エポキシ指数は、1000をエポキシ当量(g/eq.)で除した値であり、JIS K7236:2001に準拠して測定される。
反応触媒を使用する場合、ポリオキシアルキレン化合物(Y)から除去することが好ましく、除去方法としては、上記と同様の除去方法等が適用できる
ポリオキシアルキレン化合物(Y)は、精製{カラムクロマトグラフィーによる精製処理、未反応原料の減圧留去処理及び脱色処理等}してから用いてもよい。
本発明の反応性界面活性剤には、ポリオキシアルキレン化合物(Y)を調製する際に存在した反応溶媒や重合禁止剤(ハイドロキノン等)を微量に含んでいてもよい。また、ポリオキシアルキレン化合物(Y)の重合を防止するため、重合禁止剤(ハイドロキノン等)を添加していてもよい。重合禁止剤の添加量としては通常の添加量でよく、たとえば、100ppm程度である。
本発明の反応性界面活性剤は、反応性を有する各種界面活性剤として適用でき、ビニル樹脂の一部を構成するモノマー{ビニルモノマーの乳化重合用乳化剤を含む。}及び塗料用添加剤等として好適である。
ビニル樹脂を構成する他のビニルモノマー{乳化重合に用いられるビニルモノマーを含む。}としては、ポリオキシアルキレン化合物(Y)と共重合できれば制限がなく、公知のビニルモノマー等が使用できる。
ビニル樹脂は、塗料用バインダーとして使用でき、水性塗料用樹脂又は非水性塗料用樹脂として適しており、さらに水性塗料用樹脂に好適であり、水性エマルション塗料用樹脂として最適である。また、塗料としては、水性塗料又は非水性塗料が好ましく、さらに好ましくは水性塗料、特に好ましくは水性エマルション塗料である。水性エマルション塗料としては、アクリル系、酢酸ビニル系、スチレン系、ハロゲン化オレフィン系、アクリル−ウレタン系又はアクリル−シリコーン系の塗料等が挙げられる。
ビニル樹脂の一部を構成するモノマーとして用いる場合、本発明の反応性界面活性剤の使用量は、本発明の反応性界面活性剤に含まれるポリオキシアルキレン化合物(Y)の量(重量%)が、全モノマーの重量{ポリオキシアルキレン化合物(Y)を含む}に基づいて、1〜20が好ましく、さらに好ましくは2〜19、特に好ましくは3〜18、より特に好ましくは4〜17、最も好ましくは5〜15である。この範囲であると、塗料バインダー等として適用した場合、親水性(防汚性)、親水性保持能力(長期防汚性)及び耐水性がさらに良好となる。
本発明の反応性界面活性剤を塗料用添加剤として使用する場合、塗料と本発明の反応性界面活性剤とからなる塗料組成物を調製する方法に制限はなく、たとえば、(1)顔料を分散するときに、本発明の反応性界面活性剤を添加混合する方法、(2)分散した顔料にバインダー樹脂及び各種添加剤を配合するときに、本発明の反応性界面活性剤を添加混合する方法、及び(3)さらに塗装する直前に、本発明の反応性界面活性剤を添加混合する方法等のいずれでもよい。
塗料への添加量(重量%)としては、塗料の重量に基づいて、0.1〜5が好ましく、さらに好ましくは0.2〜4.5、特に好ましくは0.3〜4、より特に好ましくは0.4〜3.5、最も好ましくは0.5〜3である。この範囲であると、親水性(防汚性)、親水性保持能力(長期防汚性)及び耐水性がさらに良好となる。
本発明の反応性界面活性剤を用いた塗料は、通常の方法により被塗装体に塗装することができ、ハケ塗り、ローラー塗装、エアスプレー塗装、エアレス塗装、ロールコーター塗装及びフローコーター塗装等の塗装方法等が適用できる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、特記しない限り、部は重量部、%は重量%を意味する。
<実施例1>
攪拌、加熱、冷却、滴下、窒素による加圧及び真空ポンプによる減圧の可能な耐圧反応容器(1)に、精製グラニュー糖{台糖(株)製、以下同じ}342部(1モル部)及びDMF{三菱ガス化学(株)製、以下同じ}500部を投入した後、窒素ガスを用いて、ゲージ圧で0.4MPaになるまで加圧し0.02MPaになるまで排出する操作を3回繰り返した(以下、「窒素置換」と略する。)。その後攪拌しつつ100℃まで昇温し、この温度にてプロピレンオキシド(PO)232部(4モル部)を3時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いでブチレンオキシド(BO)432部(6モル部)を3時間かけて滴下し、同温度にて2時間攪拌を続けて残存するBOを反応させた。その後120℃、減圧(−0.05〜−0.098MPa:以下、単に「減圧」と省略する)下にてDMFを除去し、蔗糖/PO4モル/BO6モル付加物(S1)を得た。DMF含有量(内部標準物質を用いるガスクロマトグラフィー法;以下同じ)は0.05%であった。
加熱、冷却、及び攪拌可能な還流管付き反応容器(2)に、蔗糖/PO4モル/BO6モル付加物(S1)1006部(1モル部)、メタクリル酸{試薬特級、和光純薬工業(株)製}90.3部(1.05モル部)、ハイドロキノン{試薬特級、和光純薬工業(株)製}0.1部及びナフテン酸コバルト{試薬特級、和光純薬工業(株)製}0.05部を仕込み、反応液中に窒素を10mL/分の割合で流しながら80℃にて2時間、次いで100℃にて3時間攪拌したところ還流管に水の留出が見られなくなった。還流管、窒素導入管を取り外し、減圧下、80℃にて1時間脱水して、本発明の反応性界面活性剤(Y1){(S1)1モル/メタクリル酸1モル}を得た。(Y1)のエステル価(試料1gに含まれているエステルを完全にケン化するに必要なKOHのmg数)は52mgKOH/gであった。
<実施例2>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、トレハロース{和光純薬工業(株)製}342部(1モル部)及びDMF500部を投入した後、窒素置換をした。その後、攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてPO754部(13モル部)を6時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、トレハロース/PO13モル付加物(S2)を得た。DMF含有量は0.06%であった。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、トレハロース/PO13モル付加物(S2)1096部(1モル部)及び水酸化カリウム0.3部(0.005モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧にして、ブレンマーGH{日本油脂(株)製、グリシジルメタクリレート、以下同じ}142部(1モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y2){(S2)1モル/グリシジルメタクリレート1モル}を得た。(Y2)のエステル価は45.5mgKOH/gであった。
<実施例3>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、ラフィノース{和光純薬工業(株)製}504部(1モル部)及びDMF800部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてPO986部(17モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、ラフィノース/PO17モル付加物(S3)を得た。DMF含有量は0.04%であった。
実施例1と同様な反応容器(2)に、ラフィノース/PO17モル付加物(S3)1490部(1モル部)、アクリル酸{試薬特級、和光純薬工業(株)製}75.6部(1.05モル部)、ハイドロキノン0.1部及びナフテン酸コバルト0.05部を仕込み、反応液中に窒素を10mL/分の割合で流しながら80℃にて2時間、次いで100℃にて3時間攪拌したところ還流管に水の留出が見られなくなった。還流管、窒素導入管を取り外し、減圧下、80℃にて1時間脱水して、本発明の反応性界面活性剤(Y3){(S3)1モル/アクリル酸1モル}を得た。(Y3)のエステル価は35.8mgKOH/gであった。
<実施例4>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、精製グラニュー糖342部(1モル部)及びDMF800部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてPO1160部(20モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、蔗糖/PO20モル付加物(S4)を得た。DMF含有量は0.06%であった。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、蔗糖/PO17モル付加物(S4)1502部(1モル部)及び水酸化カリウム0.3部(0.005モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧にして、ブレンマーGH142部(1モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y4){(S4)1モル/グリシジルメタクリレート1モル}を得た。(Y4)のエステル価は34.2mgKOH/gであった。
<実施例5>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、実施例例4で得た蔗糖/PO17モル付加物(S4)1502部(1モル部)及び水酸化カリウム5部(0.09モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO580部(10モル部)を3時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで90℃にてイオン交換水20部を加えた後、キョーワード700{協和化学工業(株)製}60部を加え、同温度にて1時間攪拌した。 さらに同温度にてNo.2濾紙{東洋濾紙(株)製}を用いて濾過してキョーワード700を取り除き、さらに減圧下、120℃にて1時間脱水(以下、キョーワード700等によるこれらの処理を「キョーワード処理」と略する。)して、蔗糖/PO30モル付加物(S5)を得た。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、蔗糖/PO30モル付加物(S5)2082部(1モル部)及び水酸化カリウム0.4部(0.007モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧として、ブレンマーGH142部(1モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y5){(S5)1モル/グリシジルメタクリレート1モル}を得た。(Y5)のエステル価は25.2mgKOH/gであった。
<実施例6>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、実施例2で得たトレハロース/PO13モル付加物(S2)1096部(1モル部)及び水酸化カリウム{試薬特級、和光純薬工業(株)製、使用量は水分を除いた純分換算量で表示す。以下、同じ}5部(0.09モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO1566部(27モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、トレハロース/PO40モル付加物(S6)を得た。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、トレハロース/PO40モル付加物(S6)2662部(1モル部)及び水酸化カリウム0.4部(0.007モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧として、ブレンマーGH142部(1モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y6){(S6)1モル/グリシジルメタクリレート1モル}を得た。(Y6)のエステル価は19.6mgKOH/gであった。
<実施例7>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、実施例3で得たラフィノース/PO17モル付加物(S3)1490部(1モル部)及び水酸化カリウム7部(0.12モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO1914部(33モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、ラフィノース/PO50モル付加物(S7)を得た。
実施例1と同様な反応容器(2)に、ラフィノース/PO50モル付加物(S7)3404部(1モル部)、メタクリル酸90.3部(1.05モル部)、ハイドロキノン0.1部及びナフテン酸コバルト0.05部を仕込み、反応液中に窒素を10mL/分の割合で流しながら80℃にて2時間、次いで100℃にて3時間攪拌したところ還流管に水の留出が見られなくなった。還流管、窒素導入管を取り外し、減圧下、80℃にて1時間脱水して、本発明の反応性界面活性剤(Y7){(S7)1モル/メタクリル酸1モル}を得た。(Y7)のエステル価は16.3mgKOH/gであった。
<実施例8>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、実施例5で得た蔗糖/PO30モル付加物(S5)2082部(1モル部)及び水酸化カリウム6.2部(0.11モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO1740部(30モル部)を5時間かけて滴下し、さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、蔗糖/PO60モル付加物(S8)を得た。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、蔗糖/PO60モル付加物(S8)3822部(1モル部)及び水酸化カリウム0.4部(0.007モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧として、ブレンマーGH142部(1モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y8){(S8)1モル/グリシジルメタクリレート1モル}を得た。(Y8)のエステル価は14.3mgKOH/gであった。
<実施例9>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、精製グラニュー糖342部(1モル部)及びDMF2000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてエチレンオキシド(EO)176部(4モル部)を2時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。続いてPO3828部(66モル部)を10時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、蔗糖/EO4モル/PO66モル付加物(S9)を得た。DMF含有量は0.05%であった。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、蔗糖/EO4モル/PO66モル付加物(S9)4346部(1モル部)及び水酸化カリウム0.4部(0.007モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧として、ブレンマーGH170.4部(1.2モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y9){(S9)1モル/グリシジルメタクリレート1.2モル}を得た。(Y9)のエステル価は14.8mgKOH/gであった。
<実施例10>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、精製グラニュー糖342部(1モル部)及びDMF2000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてEO396部(9モル部)を2時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。続いてPO4118部(71モル部)を12時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、蔗糖/EO9モル/PO71モル付加物(S10)を得た。DMF含有量は0.06%であった。
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、蔗糖/EO9モル/PO71モル付加物(S10)4856部(1モル部)及び水酸化カリウム0.4部(0.007モル部)を仕込み、減圧下、120℃にて1時間脱水した。次いで80℃まで冷却後ハイドロキノン0.1部を仕込んで10分間攪拌した。同温度にて再度減圧として、ブレンマーGH213部(1.5モル部)を4時間かけて滴下し、さらに1時間攪拌を続け完全に反応系の圧力が平衡に達したことを確認し、本発明の反応性界面活性剤(Y10){(S10)1モル/グリシジルメタクリレート1.5モル}を得た。(Y10)のエステル価は16.8mgKOH/gであった。
<比較例1>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、ペンタエリスリトール{試薬特級、和光純薬工業(株)製}136部(1モル部)及びDMF2000部を加えて窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温し、同温度にてPO1740部(30モル部)を7時間かけて滴下した後、同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いでEO880部(20モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。次いで110℃に昇温した後、この温度にて次いで120℃にて減圧下にてDMFを除去し、比較用の界面活性剤(F1){ペンタエリスリトール/PO30モル/EO20モルのポリオキシアルキレン化合物}を得た。(F1)のDMF含有量は0.02%であった。
<比較例2>
実施例1と同様な反応容器(2)に、比較例1で得たペンタエリスリトール/PO30モル/EO20モル付加物(F1)275.6部(0.1モル部)、メタクリル酸10.3部(0.12モル部)、ハイドロキノン0.1部及びナフテン酸コバルト0.05部を仕込み、反応液中に窒素を10mL/分の割合で流しながら80℃にて2時間、次いで100℃にて3時間攪拌したところ還流管に水の留出が見られなくなった。還流管及び窒素導入管を取り外し、減圧下、80℃にて1時間脱水して、比較用の反応性界面活性剤(F2){ペンタエリスリトール/PO30モル/EO20モル付加物/メタクリル酸1モル}を得た。(F2)のエステル価は20mgKOH/gであった。
<比較例3>
実施例1と同様な耐圧反応容器(1)に、ステアリルグリシジルエーテル{日本油脂(株)製、製品名:エピオールSK}652部(2モル部)、ポリオキシエチレングリコール{三洋化成工業(株)製、分子量600、製品名:PEG−600}600部(1モル部)及びトリエチレンジアミン{試薬特級、和光純薬工業(株)製}3部を仕込み、窒素置換をした。次いで100℃にて5時間攪拌後、比較用の界面活性剤(F3){ステアリルグリシジルエーテル2モル/ポリオキシエチレングリコール1モルのポリオキシアルキレン化合物}を得た。
<評価用樹脂の調製>
(1)ビニル樹脂溶液(JSt)
加熱、冷却、及び攪拌可能な還流管、窒素導入管付き反応容器に、プロピレングリコールモノメチルエーテル{日本乳化剤(株)製、製品名:MFG}500部を仕込み、窒素を導入しながら攪拌しつつ110℃に昇温した。次いで同温度に保ちながら、スチレン{試薬特級、和光純薬工業(株)製}208部(2モル部)、2−エチルヘキシルメタクリレート{日本油脂(株)製、製品名:ブレンマーEHMA−25}138.6部(0.7モル部)、n−ブチルメタクリレート{日本油脂(株)製、製品名:ブレンマーBMA}142部(1モル部)、AE−350{日本油脂(株)製、ポリエチレングリコールモノアクリレート、数平均分子量:423}126.9部(0.3モル部)、メタクリル酸86部(1モル部)及びアゾビスイソブチロニトリル2部の混合液を4時間かけて滴下した。その後120℃にて2時間攪拌して不揮発分(サンプル量約5g:105℃×1.5時間)58.5%の黄色透明なビニル樹脂溶液を得た。
次いで減圧下、60〜90℃にてプロピレングリコールモノメチルエーテルを除去し、不揮発分を約80%とし、さらに脱イオン水/10%アンモニア水にて、不揮発分40%、pH8のビニル樹脂溶液(JSt)を得た。
(2)ビニル樹脂溶液(J1)〜(J10)及び比較用のビニル樹脂溶液(JC1)〜(JC3)
「AE−350{日本油脂(株)製、ポリエチレングリコールモノアクリレート、数平均分子量:423}126.9部(0.3モル部)」を、実施例1〜10で得た反応性界面活性剤(Y1)〜(Y10)及び比較例1〜3で得た界面活性剤(F1)〜(F3)を表1に示した量に変更したこと以外、上記と同様にして、不揮発分40%、pH8のビニル樹脂溶液(J1)〜(J10)及び比較用のビニル樹脂溶液(JC1)〜(JC3)を得た。
Figure 2009084515


ビニル樹脂溶液(JSt)、ビニル樹脂溶液(J1)〜(J10)及び比較用のビニル樹脂溶液(JC1)〜(JC3)の重量平均分子量を表1に示した。
なお、重量平均分子量は、分子量既知のポリスチレンを標準物質としてゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ(GPC)を用いて以下のような条件で測定し、溶剤として使用したプロピレングリコールモノメチルエーテルのピークを除いて算出した。
装置:東ソ−(株)製(型式HLC−8120GPC)
カラム:東ソ−製型式SuperH−4000×2本及び同型式SuperH−3000×1本をそれぞれ直列に接続したカラム
検出器:示差屈折検出器
データ処理機:東ソー(株)製データ処理機(形式SC−8020)
カラム温度:40℃
溶離液:THF(試薬1級、片山化学工業製)
流速:0.5ml/min.
試料濃度:1重量%
試料溶液注入量:10μl
<塗料及び試験用塗装片の調整>
(1)標準塗料
表2の原料組成にて、グラインディング工程及びレットダウン工程にインペラー型羽根を備えたエクセルオートホモジナイザー(日本精器会社製、モデルED)を用い、室温(20〜30℃)にて3000rpm、5時間混合して、水性エマルション塗料を得た。得られた塗料はつぶゲージ法(JIS K5400−1990)にて5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
この水性エマルション塗料を、ストマー粘度計(JIS K5400−1990)で77KU(25℃)になるように水で希釈して、標準塗料を得た。
Figure 2009084515


備考)入手先と剤名等
1:サンノプコ(株)製の分散剤
2:サンノプコ(株)製の増粘剤
3:サンノプコ(株)製の消泡剤
4:石原産業(株)製の二酸化チタン
5:サンノプコ(株)製の防腐剤
6:イーストマンケミカル社製の造膜調整剤
7:サンノプコ(株)製の増粘剤
(2)評価塗料(1)〜(10)及び比較用の評価塗料(H1)〜(H3)
「ビニル樹脂溶液(JSt)」を「ビニル樹脂溶液(J1)〜(J10)」又は「比較用のビニル樹脂溶液(JC1)〜(JC3)」に変更したこと以外、上記と同様にして評価塗料(1)〜(10)及び比較用の評価塗料(H1)〜(H3)を得た。
(3)試験用塗装片
アセトンで脱脂処理したポリエステルフィルム{商品名:ルミラー75−S10、パナック(株)製、厚さ0.1mmを10×8cmにカットして使用}に、アプリケーターを用いて標準塗料、評価塗料(1)〜(10)及び比較用の評価塗料(H1)〜(H3)をウェット膜厚が200μmになるように塗布した。ついで、25℃、50%相対湿度に調整したコントロールルーム(以下、温調室と略す)に、塗膜面が水平になるようにして7日間静置して乾燥させることにより試験用塗装片(標準)、(1)〜(10)及び(H1)〜(H3)を得た。
<評価>
親水性{水との接触角}、耐水性{目視判定}及び屋外暴露試験により塗膜の耐汚染性{白色度の差}を評価し、これらの結果を表3に示した。
なお、塗膜の水との接触角及び汚染低減性の関連については、接触角が小さいほど、汚染低減性(耐汚染性、降雨による水滴が表面に付着した汚れを運び去りやすさ)が良好であることが知られている(官民連帯共同研究「構造物の坊汚技術の開発」、建設省土木研究所化学研究室)。また、試験用塗装片を24時間脱イオン水に浸漬した後に乾燥させ、水との接触角を測定する促進耐久テスト後でも水との接触角が50度以下を保つ塗膜は、汚れが発生し難いとの報告がある{剣持信博、「建築外壁用塗料の表面性状と汚染性」、塗装工学、28、〔4〕147(1993);中家俊和、「建築用汚れ防止塗料の技術開発」、JETI、42、〔5〕8(1994)}。
1.水との接触角(防汚性)
試験用塗装片から1×5cmの大きさの試験片を採り、その塗膜の表面に0.02±0.005mLの脱イオン水を滴下し、1分後に水滴の接触角を測定して初期の接触角とした。なお、接触角は、温調室(25℃、60%相対湿度)の中で、協和化学製コンタクトアングルメーターCAAを用いて測定した。
2.浸漬処理後の接触角(長期防汚性)
試験用塗装片から1×5cmの大きさの試験片を採り、それを25℃の脱イオン水に24時間浸漬した後、温調室(約25℃、約60%相対湿度)に、塗膜面が水平になるようにして同室にて24時間放置して乾燥させた。次いで上記と同様にして水との接触角を測定し、これを浸漬処理後の接触角とした。
3.耐水性
試験用塗装片から5×5cmの大きさの試験片を採り、これを25℃の脱イオン水に24時間浸漬した後、水中より引き揚げ、塗膜表面に発生するブリスターの数及び大きさ等を目視観察して、以下の基準により評価した。
◎:ブリスターなし。
○:直径0.1mm程度のブリスターが若干ある。
△:直径0.5mm以上のブリスターが若干ある。
×:直径0.5mm以上のブリスターが多くある。
4.白色度の差(−△L値、屋外暴露試験)
試験用塗装片(10×8cm)をスレート板に両面テープを用いて貼り付け、試験板とした。愛知県東海市の6階立てビルの屋上暴露台(地上約25 m)に塗装面を水平面に対して45度になるようにし、かつ塗装面が真北を向くようにして試験板を設置し、約6ケ月間暴露した。その後、試験用塗装片の表面に付着したゴミや汚れ等を自重の同じ量の水を含ませた木綿ウエスにて3回こすり落とし、さらに乾燥木綿ウエスで水気を取り除いた後、白色度(L2)を測定した。なお、この白色度(L2)から、暴露前の試験用塗装片の白色度(L1)を差し引いた値の絶対値(−△L)を算出し、これを「白色度の差(−ΔL)」とした。なお、白色度の差(−△L)は小さいほど長期防汚性が良好であることを示す。白色度は、日本電色工業(株)製SPECTRO COLOR METERMODEL PF-10を用いて測定した。
Figure 2009084515


表3から、本発明の反応性界面活性剤を用いて調製した塗料{評価塗料(1)〜(10);実施例1〜10}は、標準塗料及び比較用の界面活性剤を用いた塗料{評価用塗料(H1)〜(H3)}に比べて、水との接触角(初期及び浸漬処理後)及び白色度の差が極めて小さく、親水性(防汚性)、親水性保持能力(長期防汚性)が極めて高かった。また、本発明の反応性界面活性剤を用いて調製した塗料は塗膜の耐水性を損なわないことが認められた。
本発明の反応性界面活性剤は、水性塗料及び非水性塗料のいずれにも適用することができ、これらのうち特に水性塗料に汚染低減機能を付与するのに好適であり、特に水性エマルション塗料に適している。水性エマルション塗料としては、アクリル系、酢酸ビニル系、スチレン系、ハロゲン化オレフィン系、アクリル−ウレタン系及びアクリル−シリコン系の塗料が挙げられる。そして、本発明の反応性界面活性剤は、外壁等の屋外に塗装される塗料(特に水性エマルション塗料)に極めて有用である。

Claims (6)

  1. 一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を必須成分としてなることを特徴とする反応性界面活性剤。

    {R(-OA)n-}m Q (1)

    ただし、一般式(1)において、Qは非還元性の二又は三糖類のm個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Rは(メタ)アクリロイル基、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基又は水素原子を表し、少なくとも1個のRは(メタ)アクリロイル基及び/又は3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル基であり、nは1〜30の整数、mは2〜4の整数、OAの総数は10〜80の整数を表し、R、OA、(OA)n、Q、n、mは、それぞれ同じでも異なってもよい。
  2. Qが蔗糖の3個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基である請求項1に記載の反応性界面活性剤。
  3. 非還元性の二又は三糖類(a1)、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)及び(メタ)アクリル酸(a3)の化学反応により製造され得る構造(1)を有するポリオキシアルキレン化合物、並びに/又は
    非還元性の二又は三糖類(a1)、炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)及びグリシジル(メタ)アクリレート(a4)の化学反応により製造され得る構造(2)を有するポリオキシアルキレン化合物を必須成分としてなることを特徴とする反応性界面活性剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の反応性界面活性剤に含まれるポリオキシアルキレン化合物(Y)及びビニルモノマーを必須構成モノマーとしてなり、ポリオキシアルキレン化合物(Y)単位の含有量がビニルモノマー及びポリオキシアルキレン化合物(Y)の重量に基づいて1〜20重量%であるビニル樹脂。
  5. 請求項4に記載のビニル樹脂を含有してなる塗料。
  6. 塗料及び請求項1〜3のいずれかに記載の反応性界面活性剤とからなり、この反応性界面活性剤を塗料の重量に基づいて0.1〜5重量%含有してなる塗料組成物。
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