JP5298277B2 - 樹脂改質剤、ビニル樹脂、塗料及び塗料組成物 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、塗膜の耐水性を損なうことなく塗膜に充分な親水性(防汚性)を付与し、且つ長期に亘る親水性保持能力(長期防汚性)に優れた塗膜を形成できる樹脂改質剤を提供することである。
すなわち、本発明の樹脂改質剤の特徴は、一般式(1)〜(3)のいずれかで表されるポリオキシアルキレン化合物を含む点を要旨とする。
CH2=CH−CH2−O−(OA)q− (4)
一般式(4)において、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、qは10〜50の整数、Cは炭素原子、Hは水素原子、Oは酸素原子である。
アリルアルコール(a3)1モル部及び炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)10〜50モル部の化学反応による化合物(a32)1モル部と、エピハロヒドリン(a4)1モル部との化学反応によるアリル基含有グリシジルエーテル(a324)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y10);
化合物(a32)1モル部と、
炭素数10〜60のジグリシジルエーテル(a5)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y21);
化合物(a32)1モル部と、
炭素数6〜20のジイソシアネート(a6)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y22);
化合物(a32)1モル部と、
ジグリシジルエーテル(a5)2モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y31);並びに/又は
化合物(a32)1モル部と、
ジイソシアネート(a6)2モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y32)を必須成分としてなる点を要旨とする。
ポリオキシアルキレン化合物単位{樹脂改質剤に由来するもの}の含有量がビニルモノマー単位及びポリオキシアルキレン化合物単位{樹脂改質剤に由来するもの}の重量に基づいて1〜20重量%である点を要旨とする。
上記の樹脂改質剤とからなり、この樹脂改質剤を塗料の重量に基づいて0.5〜5重量%含有してなる点を要旨とする。
なお、反応残基(Q)1個当たりのOAの総数{有機基(X)中のオキシアルキレン基(OA)を含まない。}とは、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物又は一般式(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物の場合、ポリオキシアルキレン化合物に含まれるオキシアルキレン基の数のうち、有機基(X)に含まれるオキシアルキレン基の数を除いた数を意味し、一般式(3)で表されるポリオキシアルキレン化合物の場合、ポリオキシアルキレン化合物に含まれるオキシアルキレン基の数のうち有機基(X)に含まれるオキシアルキレン基の数を除いた数を、2で除した値を意味する。
この有機基は、水素原子の一部がハロゲン原子及び/又は炭素数1〜6のアルコキシ等で置換されていても構わず、またこれらの基同士がオキサ基(−O−)又はスルホニル基(−SO2−)で結合されていてもよい。
また、q個のOAは、同じでも異なってもよい。
アリルアルコール(a3)1モル部及び炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)10〜50モル部の化学反応による化合物(a32)1モル部と、エピハロヒドリン(a4)1モル部との化学反応によるアリル基含有グリシジルエーテル(a324)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y10);
なお、アルキレン、シクロアルキレン、アリーレン又はアルアルキレン(アリールアルキレン)に含まれる水素原子の一部がハロゲン原子及び/又は炭素数1〜6のアルコキシ等で置換されていても構わず、またオキサ基(−O−)又はスルホニル基(−SO2−)を含んでいてもよい。
反応触媒としては、通常使用されるアルキレンオキシド付加反応用触媒等が使用でき、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物(水酸化カリウム、水酸化ルビジウム及び水酸化セシウム等)、アルカリ金属のアルコラート(カリウムメチラート及びセシウムエチラート等)、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩(炭酸カリウム、炭酸セシウム及び炭酸バリウム等)、炭素数3〜24の3級アミン(トリメチルアミン、トリオクチルアミン、トリエチレンジアミン及びテトラメチルエチレンジアミン等)、及びルイス酸(塩化第二錫及びトリフッ化ホウ素等)等が用いられる。これらのうち、アルカリ金属の水酸化物及び3級アミン化合物が好ましく、さらに好ましくは水酸化カリウム、水酸化セシウム及びトリメチルアミンである。
アルキルアミドとしては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−N−プロピルアセトアミド及び2−ジメチルアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール等が挙げられる。
減圧留去する条件としては、0.6〜27kPaの減圧下にて100〜150℃にて留去する条件等が適用できる。
吸着除去としては、合成アルミノシリケート等のアルカリ吸着剤{例えば、商品名:キョーワード700、協和化学工業(株)製}を用いて処理する方法等が適用できる。例えば、キョーワード700を用いる場合、アルカリ吸着剤の添加量(重量%)は、化合物(a12)の重量に基づいて、0.1〜10程度、処理温度は60〜120℃程度、処理時間は0.5〜5時間程度である。続いてろ紙又はろ布等を用いてろ別してアルカリ吸着剤を取り除くことにより、反応溶媒の残存量を減少させることができる。
反応温度(℃)は、60〜160が好ましく、さらに好ましくは80〜140である。エポキシ開環反応の雰囲気としては、乾燥した不活性気体雰囲気下が好ましい。
これらの反応触媒は1〜20重量%程度の水溶液として用いることが好ましい。反応温度は40〜80℃程度が好ましい。
引き続いてエポキシ開環反応を実施する場合、エポキシ開環反応触媒存在下に攪拌しつつ、反応温度80〜140℃で行うことが好ましい。
上記の樹脂改質剤とからなり、この樹脂改質剤を塗料の重量に基づいて0.5〜5重量%含有してなるものである。
攪拌、加熱、冷却、滴下、窒素による加圧及び真空ポンプによる減圧の可能な耐圧反応容器に、精製グラニュー糖{台糖(株)製、以下同じ}342部(1モル部)及びDMF{三菱ガス化学(株)製、以下同じ}1000部を投入した後、窒素ガスを用いて、ゲージ圧で0.4MPaになるまで加圧し0.02MPaになるまで排出する操作を3回繰り返した(以下、「窒素置換」と略する)。その後攪拌しつつ100℃まで昇温し、この温度にてプロピレンオキシド(PO)232部(4モル部)を3時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いでブチレンオキシド(BO)432部(6モル部)を3時間かけて滴下し、同温度にて2時間攪拌を続けて残存するBOを反応させた。その後120℃、減圧(−0.05〜−0.098MPa:以下、単に「減圧」と省略する)下にてDMFを除去し、蔗糖/PO4モル/BO6モルブロック付加物(S1)を得た。DMF含有量(内部標準物質を用いるガスクロマトグラフィー法;以下同じ)は0.05%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、トレハロース{和光純薬工業(株)製}342部(1モル部)及びDMF800部を投入した後、窒素置換をした。その後、攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてPO870部(15モル部)を6時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、トレハロース/PO15モル付加物(S2)を得た。DMF含有量は0.02%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、ラフィノース{和光純薬工業(株)製}504部(1モル部)及びDMF1000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてPO1160部(20モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、ラフィノース/PO20モル付加物(S3)を得た。DMF含有量は0.04%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、精製グラニュー糖342部(1モル部)及びDMF1000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてPO1740部(30モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、蔗糖/PO30モル付加物(S4)を得た。DMF含有量は0.06%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例4で得た蔗糖/PO30モル付加物(S4)2082部(1モル部)及び水酸化カリウム5部{試薬特級、和光純薬工業(株)製、使用量は水分を除いた純分換算量で表示す。以下、同じ}(0.09モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO580部(10モル部)を3時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いで90℃にてイオン交換水20部を加えた後、キョーワード700{協和化学工業(株)製}60部を加え、同温度にて1時間攪拌した。さらに同温度にてNo.2濾紙{東洋濾紙(株)製}を用いて濾過してキョーワード700を取り除き、さらに減圧下、120℃にて1時間脱水(以下、キョーワード700等によるこれらの処理を「キョーワード処理」と略する)して、蔗糖/PO40モル付加物(S5)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例2で得たトレハロース/PO15モル付加物(S2)1212部(1モル部)及び水酸化カリウム5部(0.09モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO2030部(35モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、トレハロース/PO50モル付加物(S6)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例3で得たラフィノース/PO20モル付加物(S3)1664部(1モル部)及び水酸化カリウム7部(0.12モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO2320部(40モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、ラフィノース/PO60モル付加物(S7)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例4で得た蔗糖/PO30モル付加物(S5)2082部(1モル部)及び水酸化カリウム6.2部(0.11モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO2320部(40モル部)を5時間かけて滴下し、さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、蔗糖/PO70モル付加物(S8)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、精製グラニュー糖342部(1モル部)及びDMF1500部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてエチレンオキシド(EO)440部(10モル部)を2時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。続いてPO2320部(40モル部)を10時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、蔗糖/EO10モル/PO40モルブロック付加物(S9)を得た。DMF含有量は0.05%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例9で得た蔗糖/EO10モル/PO40モル付加物(S9)3102部(1モル部)及び水酸化カリウム6.2部(0.11モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO1740部(30モル部)を5時間かけて滴下し、さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、蔗糖/EO10モル/PO70モルブロック付加物(S10)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、精製グラニュー糖342部(1モル部)及びDMF1600部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてEO132部(3モル部)とPO3306部(57モル部)の混合液を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて3時間攪拌を続けて残存するEO、POを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、蔗糖/EO3モル・PO57モルブロック付加物(S11)を得た。DMF含有量は0.05%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール{試薬特級、和光純薬工業(株)製、以下、同じ}58部(1モル部)及びDMF200部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ80℃まで昇温した後、この温度にてEO132部(3モル部)を2時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。続いて110℃にてPO406部(7モル部)を10時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/EO3モル/PO7モルブロック付加物(A1)を得た。DMF含有量は0.05%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール58部(1モル部)及びDMF700部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温した後、この温度にてEO132部(2.2モル部)と、PO742.4部(12.8モル部)の混合液を10時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するEO、POを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/EO2.2モル・PO12.8モルランダム付加物(A2)を得た。DMF含有量は0.05%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール58部(1モル部)及びDMF1200部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ110℃まで昇温した後、この温度にてPO1044部(18モル部)を8時間かけて滴下し、その後EO88部(2モル部)を1時間かけて滴下した。さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPO、EOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/PO18モル/EO2モルブロック付加物(A3)を得た。DMF含有量は0.05%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール58部(1モル部)及びDMF2000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ110℃まで昇温した後、この温度にてPO1624部(28モル部)を11時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後EO528部(12モル部)を3時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/PO28モル/EO12モルブロック付加物(A4)を得た。DMF含有量は0.04%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール58部(1モル部)及びDMF2000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ80℃まで昇温した後、この温度にてEO695.2部(15.8モル部)を2時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。続いて110℃にてPO1693.6部(29.2モル部)を8時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/EO15.8モル/PO29.2モルブロック付加物(A5)を得た。DMF含有量は0.02%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール58部(1モル部)及びDMF2000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ80℃まで昇温した後、この温度にてEO220部(5モル部)を2時間かけて滴下し、さらに同温度にて1時間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。続いて110℃にてPO2610部(45モル部)を12時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/EO5モル/PO45モルブロック付加物(A6)を得た。DMF含有量は0.02%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、アリルアルコール58部(1モル部)及びDMF2000部を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ110℃まで昇温した後、PO1160部(20モル部)を12時間かけて滴下し、さらに同温度にて4時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。その後120℃、減圧下にてDMFを除去し、アリルアルコール/PO20モル付加物(A7)を得た。DMF含有量は0.02%であった。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例18で得たアリルアルコール/PO20モル付加物(A7)1218部(1モル部)及び水酸化カリウム4.5部(0.08モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO870部(15モル部)を5時間かけて滴下し、さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、アリルアルコール/PO35モル付加物(A8)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、製造例18で得たアリルアルコール/PO20モル付加物(A7)1218部(1モル部)及び水酸化カリウム4.5部(0.08モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてBO720部(10モル部)とを7時間かけて滴下し、さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後キョーワード処理して、アリルアルコール/PO20モル/BO10モルブロック付加物(A9)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器に、ニューポールBP−5P{三洋化成工業株式会社(株)製、ビスフェノールA/PO5モル付加物、「ニューポール」は同社の登録商標である。}518部(1モル部)及び水酸化カリウム2.3部(0.04モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで110℃にてPO464部(8モル部)を4時間かけて滴下し、さらに同温度にて2時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた後、キョーワード処理してビスフェノールA/PO13モル付加物を得た。
次いで製造例1と同様な耐圧反応容器に、エピクロルヒドリン{鹿島ケミカル(株)製、以下同じ。}190部(2.05モル部)を仕込み、攪拌下、80℃にて、上記ビスフェノールA/PO13モル付加物及び水酸化ナトリウム水溶液の脱水処理品1066部を、6時間かけて攪拌しつつ投入した。次いで水道水2000gを投入、80℃にて2時間攪拌した後、分液ロートにて一夜静置して有機成分を分液し、これを製造例1と同様な耐圧反応容器に移し、70℃にて減圧下3時間脱水してからキョーワード処理(但し、脱水は70℃にて減圧下で行った)して、エポキシ当量510のビスフェノールA/PO13モル/ジグリシジルエーテル(D1)を得た。
攪拌、加熱、冷却及び真空ポンプによる減圧の可能な反応容器に、製造例20で得たアリルアルコール/PO20モル/BO10モル付加物(A9)1938部(1モル部)及び水酸化ナトリウム42部(1.05モル部)を脱イオン水60gに溶解させた水酸化ナトリウム水溶液を加えて130℃にて減圧下2時間脱水を実施した。次いでエピクロルヒドリン92.5部(1.0モル部)を攪拌下、80℃にて一括投入して同温度にて5時間攪拌した。次いで水道水4000gを投入、80℃にて2時間攪拌した後、分液ロートにて一夜静置して有機成分を分液し、攪拌、加熱、冷却及び真空ポンプによる減圧の可能な反応容器に移し、70℃にて減圧下3時間脱水してからキョーワード処理(但し、脱水は70℃にて減圧下で行った)して、アリルアルコール/PO20モル/BO10モル/モノグリシジルエーテル(G1)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例16で得たアリルアルコール/EO15.8モル/PO29.2モルブロック付加物(A5)2447部(1モル部)及び水酸化ナトリウム42部(1.05モル部)を脱イオン水60gに溶解させた水溶液を加えて130℃にて減圧下2時間脱水を実施した。次いでエピクロルヒドリン92.5部(1.0モル部)を攪拌下、80℃にて一括投入して同温度にて5時間攪拌した。次いで水道水5000gを投入、80℃にて2時間攪拌した後、分液ロートにて一夜静置して有機成分を分液し、製造例22と同様な反応容器に移し、70℃にて減圧下3時間脱水してからキョーワード処理(但し、脱水は70℃にて減圧下で行った)して、アリルアルコール/EO15.8モル/PO29.2モル/モノグリシジルエーテル(G2)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例18で得たアリルアルコール/PO20モル付加物(A7)1218部(1モル部)及び水酸化ナトリウム42部(1.05モル部)を脱イオン水60gに溶解させた水溶液を加えて130℃にて減圧下2時間脱水を実施した。次いでエピクロルヒドリン92.5部(1.0モル部)を攪拌下、80℃にて一括投入して同温度にて5時間攪拌した。次いで水道水3000gを投入、80℃にて2時間攪拌した後、分液ロートにて一夜静置して有機成分を分液し、製造例22と同様な反応容器に移し、70℃にて減圧下3時間脱水してからキョーワード処理(但し、脱水は70℃にて減圧下で行った)して、アリルアルコール/PO20モル/モノグリシジルエーテル(G3)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例1で得た蔗糖/PO4モル/BO6モルブロック付加物(S1)1006部(1モル部)及び水酸化カリウム4.5部(0.08モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ120℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで、製造例22で得たアリルアルコール/PO20モル/BO10モル/モノグリシジルエーテル(G1)1994部(1モル部)を投入し、120℃にて6時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(G1)1モル/(S1)1モル}(Y101)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例4で得た蔗糖/PO30モル付加物(S4)2082部(1モル部)及び水酸化カリウム5.6部(0.1モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ120℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで製造例23で得たアリルアルコール/EO15.8モル/PO29.2モル/モノグリシジルエーテル(G2)2503部(1モル部)を投入し、120℃にて8時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(G2)1モル/(S4)1モル}(Y102)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例6で得たトレハロース/PO50モル付加物(S6)3242部(1モル部)及び水酸化カリウム5.6部(0.1モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ120℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで製造例24で得たアリルアルコール/PO20モル/モノグリシジルエーテル(G3)1274部(1モル部)を投入し、120℃にて8時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(G3)1モル/(S6)1モル}(Y103)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例12で得たアリルアルコール/EO3モル/PO7モル付加物(A1)596部(1モル部)、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、HDIと略する。)168部(1モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて6時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が7.0%(100%反応時の理論値:5.5%)となった後、80℃にて製造例10で得た蔗糖/EO10モル/PO70モルブロック付加物(S10)4842部(1モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で100℃まで昇温し、同温度にて5時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が0.006%となったことを確認し、本発明の樹脂改質剤{(A1)1モル/(HDI)1モル/(S10)1モル}(Y221)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例14で得たアリルアルコール/PO18モル/EO2モル付加物(A3)1190部(1モル部)、イソホロンジイソシアネート(以下、IPDIと略する。)222部(1モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて6時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が4.3%(100%反応時の理論値:3.0%)となった後、80℃にて製造例9で得た蔗糖/EO10モル/PO40モルブロック付加物(S9)3102部(1モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で100℃まで昇温し、同温度にて5時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が0.004%となったことを確認し、本発明の樹脂改質剤{(A3)1モル/(IPDI)1モル/(S9)1モル}(Y222)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例16で得たアリルアルコール/EO15.8モル/PO29.2モル付加物(A5)2447部(1モル部)、キシリレンジイソシアネート(以下、XDIと略する。)188部(1モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて6時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が1.9%(100%反応時の理論値:1.6%)となった後、80℃にて製造例4で得た蔗糖/PO30モル付加物(S4)2082部(1モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で100℃まで昇温し、同温度にて5時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が0.0%となったことを確認し、本発明の樹脂改質剤{(A5)1モル/(XDI)1モル/(S4)1モル}(Y223)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例15で得たアリルアルコール/PO28モル/EO12モル付加物(A4)2210部(1モル部)水酸化カリウム4.5部(0.08モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いでグリシエールPP−300P{三洋化成工業株式会社(株)製、水/PO7モル付加物のジグリシジルエーテル、エポキシ当量:300、「グリシエール」は同社の登録商標である。}600部(1モル部)を投入した後、減圧下80℃にて脱水した。次いで減圧のまま120℃にて8時間反応させた。次いで80℃にて製造例11で得た蔗糖/EO3モル・PO57モル付加物(S11)3780部(1モル部)を投入し、120℃にて6時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(A4)1モル/(グリシエールPP−300P)1モル/(S11)1モル}(Y211)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例19で得たアリルアルコール/PO35モル付加物(A8)2088部(1モル部)水酸化カリウム5.0部(0.09モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで製造例21で得たビスフェノールA/PO13モル/ジグリシジルエーテル(D1)1094部(1モル部)を投入した後、減圧下80℃にて脱水した。次いで減圧のまま120℃にて10時間反応させた。次いで80℃にて製造例7で得たラフィノース/PO60モル付加物(S7)3984部(1モル部)を投入し、120℃にて10時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(A8)1モル/(D1)1モル/(S7)1モル}(Y212)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例18で得たアリルアルコール/PO20モル付加物(A7)1218部(1.0モル部)水酸化カリウム2.8部(0.05モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いでエピオールE−400{日油(株)製、水/EO9モル付加物のジグリシジルエーテル、エポキシ当量:280、「エピオール」はエーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社の登録商標である。}560部(1モル部)を投入した後、減圧下80℃にて脱水した。次いで減圧のまま120℃にて7時間反応させた。次いで80℃にて製造例10で得た蔗糖/EO10モル/PO70モル付加物(S10)4842部(1モル部)を投入し、120℃にて10時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(A7)1モル/(エピオールE−400)1モル/(S10)1モル}(Y213)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例19で得たアリルアルコール/PO35モル付加物(A8)2088部(1モル部)、XDI376部(2モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて6時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が5.4%(100%反応時の理論値:5.1%)となった後、80℃にて製造例5で得た蔗糖/PO40モル付加物(S5)5324部(2モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で110℃まで昇温し、同温度にて5時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が0.002%となったことを確認し、本発明の樹脂改質剤{(A8)1モル/(HDI)2モル/(S5)2モル}(Y321)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例13で得たアリルアルコール/EO2.2モル・PO12.8モル付加物(A2)932部(1モル部)、IPDI444部(2モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて6時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が10.6%(100%反応時の理論値:9.1%)となった後、80℃にて製造例8で得た蔗糖/PO70モル付加物(S8)8804部(2モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて5時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が0.005%となったことを確認し、本発明の樹脂改質剤{(A2)1モル/(IPDI)2モル/(S8)2モル}(Y322)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例20で得たアリルアルコール/PO20モル/BO10モル付加物(A9)1938部(1モル部)、HDI336部(2モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて6時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が6.0%(100%反応時の理論値:5.6%)となった後、80℃にて製造例9で得た蔗糖/EO10モル/PO40モル付加物(S9)6204部(2モル部)を仕込み窒素置換を3回繰り返した。その後攪拌しつつ1時間で120℃まで昇温し、同温度にて5時間攪拌を続けた後にイソシアナト基含有量が0.002%となったことを確認し、本発明の樹脂改質剤{(A9)1モル/(HDI)2モル/(S9)2モル}(Y323)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例17で得たアリルアルコール/EO5モル/PO45モル付加物(A6)2888部(1モル部)水酸化カリウム4.5部(0.08モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いでグリシエールPP−300P1200部(2モル部)を投入した後、減圧下80℃にて脱水した。次いで減圧のまま120℃にて8時間反応させた。次いで80℃にて製造例2で得たトレハロース/PO15モル付加物(S2)2424部(2モル部)を投入し、120℃にて7時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(A6)1モル/(グリシエールPP−300P)2モル/(S2)2モル}(Y311)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例15で得たアリルアルコール/PO28モル/EO12モル付加物(A4)2210部(1モル部)水酸化カリウム5.6部(0.1モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで製造例21で得たビスフェノールA/PO13モル/ジグリシジルエーテル(D1)2188部(2モル部)を投入した後、減圧下80℃にて脱水した。次いで減圧のまま120℃にて8時間反応させた。次いで80℃にて製造例3で得たラフィノース/PO20モル付加物(S3)3328部(2モル部)を投入し、120℃にて10時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(A4)1モル/(D1)2モル/(S3)2モル}(Y312)を得た。
製造例22と同様な反応容器に、製造例14で得たアリルアルコール/PO18モル/EO2モル付加物(A3)1190部(1モル部)水酸化カリウム2.8部(0.05モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ130℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いでエピオールE−400を1120部(2モル部)を投入した後、減圧下80℃にて脱水した。次いで減圧のまま120℃にて7時間反応させた。次いで80℃にて製造例1で得た蔗糖/PO4モル/BO6モル付加物(S1)2012部(2モル部)を投入し、120℃にて5時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、本発明の樹脂改質剤{(A3)1モル/(エピオールE−400)2モル/(S1)2モル}(Y313)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器(1)に、ペンタエリスリトール{試薬特級、和光純薬工業(株)製}136部(1モル部)及びDMF2000部を加えて窒素置換をした。その後攪拌しつつ100℃まで昇温し、同温度にてPO1740部(30モル部)を7時間かけて滴下した後、同温度にて3時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。次いでEO880部(20モル部)を2時間かけて滴下した後、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するEOを反応させた。次いで110℃に昇温した後、この温度にて次いで120℃にて減圧下にてDMFを除去し、比較用の樹脂改質剤(F1){ペンタエリスリトール/PO30モル/EO20モルブロック付加物}を得た。(F1)のDMF含有量は0.02%であった。
製造例101と同様な反応容器に、比較例1で得た(F1)2756部(1モル部)及び水酸化カリウム5.6部(0.1モル部)を投入した後、窒素置換をした。その後攪拌しつつ120℃まで昇温し、減圧下1時間脱水を実施した。次いで製造例103で得たアリルアルコール/PO20モル/モノグリシジルエーテル(G3)1274部(1モル部)を投入し、120℃にて8時間攪拌を続け、エポキシ基の消失を確認した。次いでキョーワード処理及び脱水して、比較用の樹脂改質剤{(G3)1モル/(F1)1モル}(F2)を得た。
製造例1と同様な耐圧反応容器(1)に、ステアリルグリシジルエーテル{日本油脂(株)製、製品名:エピオールSK}652部(2モル部)、ポリオキシエチレングリコール{三洋化成工業(株)製、分子量600、製品名:PEG−600}600部(1モル部)及びトリエチレンジアミン{試薬特級、和光純薬工業(株)製}3部を仕込み、窒素置換をした。次いで100℃にて5時間攪拌後、比較用の樹脂改質剤(F3){ステアリルグリシジルエーテル2モル/ポリオキシエチレングリコール1モル}を得た。
ポリエチレングリコールモノアクリレート{商品名:AE−350、日本油脂(株)製、数平均分子量:423}を比較用の樹脂改質剤(F4)とした。
(1)ビニル樹脂溶液(JSt)
加熱、冷却、及び攪拌可能な還流管、窒素導入管付き反応容器に、プロピレングリコールモノメチルエーテル{日本乳化剤(株)製、製品名:MFG}500部を仕込み、窒素を導入しながら攪拌しつつ110℃に昇温した。次いで同温度に保ちながら、スチレン{試薬特級、和光純薬工業(株)製}208部(2モル部)、2−エチルヘキシルメタクリレート{日本油脂(株)製、製品名:ブレンマーEHMA−25、「ブレンマー」は同社の登録商標である。}138.6部(0.7モル部)、n−ブチルメタクリレート{日本油脂(株)製、製品名:ブレンマーBMA}142部(1モル部)、メタクリル酸{日本触媒(株)製}86部(1モル部)、表6に示した使用量の評価用試料{樹脂改質剤(Y101)〜(Y312)、樹脂改質剤(F1)〜(F4)}及びアゾビスイソブチロニトリル{試薬特級、和光純薬工業(株)製}2部の混合液を4時間かけて滴下した。その後120℃にて2時間攪拌して不揮発分(サンプル量約5g:105℃×1.5時間)58.5%の黄色透明なビニル樹脂溶液を得た。
次いで減圧下、60〜90℃にてプロピレングリコールモノメチルエーテルを除去し、不揮発分を約80%とし、さらに脱イオン水/10%アンモニア水にて、不揮発分40%、pH8のビニル樹脂溶液(J1)〜(J15)及び比較用のビニル樹脂(JC1)〜(JC4)を得た。
カラム:東ソ−製型式SuperH−4000×2本及び同型式Super H−3000×1本をそれぞれ直列に接続したカラム
検出器:示差屈折検出器
データ処理機:東ソー(株)製データ処理機(形式SC−8020)
カラム温度:40℃
溶離液:THF(試薬1級、片山化学工業(株)製)
流速:0.5ml/min.
試料濃度:1%
試料溶液注入量:10μl
表7の原料組成にて、グラインディング工程及びレットダウン工程にインペラー型羽根を備えたエクセルオートホモジナイザー(日本精器(株)製、モデルED)を用い、室温(20〜30℃)にて3000rpm、5時間混合して、水性エマルション塗料(1)〜(15)及び(H1)〜(H4)を得た。得られた塗料はつぶゲージ法(JIS K5400−1990)にて5ミクロン以上の粒の無いことを確認した。
この水性エマルション塗料のそれぞれを、ストマー粘度計(JIS K5400−1990)で77KU(25℃)になるように水で希釈して、評価用塗料(1)〜(15)及び(H1)〜(H4)を得た。
1:サンノプコ(株)製の分散剤
2:サンノプコ(株)製の増粘剤
3:サンノプコ(株)製の消泡剤
4:石原産業(株)製の二酸化チタン
5:ビニル樹脂溶液(J1)〜(J15)及び比較用のビニル樹脂溶液(JC1)〜(JC4)のいずれか1種
6:サンノプコ(株)製の防腐剤
7:イーストマンケミカル社製の造膜調整剤
8:サンノプコ(株)製の増粘剤
親水性{水との接触角、防汚性}、耐水性{目視判定}及び屋外暴露試験により塗膜の親水性保持能力{白色度の差、長期防汚性}を評価し、これらの結果を表8に示した。
試験用塗装片から1×5cmの大きさの試験片を採り、その塗膜の表面に0.005±0.001mLの脱イオン水を滴下し、1分後に水滴の接触角を測定して初期の接触角とした。なお、接触角は、温調室(25℃、60%相対湿度)の中で、協和化学製コンタクトアングルメーターCAAを用いて測定した。
試験用塗装片から1×5cmの大きさの試験片を採り、それを25℃の脱イオン水に7日間浸漬した後、温調室(約25℃、約60%相対湿度)に、塗膜面が水平になるようにして同室にて3日間放置して乾燥させた。次いで上記と同様にして水との接触角を測定し、これを浸漬処理後の接触角とした。
試験用塗装片から5×5cmの大きさの試験片を採り、これを25℃の脱イオン水に24時間浸漬した後、水中より引き揚げ、塗膜表面に発生するブリスターの数及び大きさ等を目視観察して、以下の基準により評価した。
○:直径0.1mm程度のブリスターが若干ある。
△:直径0.5mm以上のブリスターが若干ある。
×:直径0.5mm以上のブリスターが多くある。
試験用塗装片(10×25cm)をスレート板に両面テープを用いて貼り付け、試験板とした。愛知県東海市の6階立てビルの屋上暴露台(地上約25 m)に塗装面を水平面に対して45度になるようにし、かつ塗装面が真北を向くようにして試験板を設置し、約6ケ月間(平成20年5月上旬から同年11月中旬まで)暴露した。その後、試験用塗装片の表面に付着したゴミや汚れ等を自重の同じ量の水を含ませた木綿ウエスにて3回こすり落とし、さらに乾燥木綿ウエスで水気を取り除いた後、白色度(L2)を測定した。なお、この白色度(L2)から、暴露前の試験用塗装片の白色度(L1)を差し引いた値の絶対値(−△L)を算出し、これを「白色度の差(−ΔL)」とした。なお、白色度の差(−△L)は小さいほど長期防汚性が良好であることを示す。白色度は、日本電色工業(株)製SPECTRO COLOR METERMODEL PF-10を用いて測定した。
Claims (6)
- 一般式(1)〜(3)のいずれかで表されるポリオキシアルキレン化合物を含むことを特徴とする樹脂改質剤。
一般式(1)〜(3)において、Qは非還元性の二又は三糖類のm個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、L1は2−ヒドロキシプロピレン基{-CH2CH(OH)CH2-}、L2は炭素数10〜60のジグリシジルエーテルの反応残基又は炭素数6〜20のジイソシアネートの反応残基、nは3〜30の整数、mは2〜4の整数、Hは水素原子を表し、OA、(OA)n、Q、n、m、L1、L2はそれぞれ同じでも異なってもよい。また反応残基(Q)1個当たりのオキシアルキレン基(OA)の総数{有機基(X)中のオキシアルキレン基(OA)を含まない。}は10〜80の整数である。また、Xは一般式(4)で表される有機基である。
CH2=CH−CH2−O−(OA)q− (4)
一般式(4)において、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、qは10〜50の整数、Cは炭素原子、Hは水素原子、Oは酸素原子である。 - Qが蔗糖の3個の1級水酸基から水素原子を除いた反応残基である請求項1に記載の樹脂改質剤。
- 非還元性の二又は三糖類(a1)1モル部及び炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)10〜80モル部の化学反応による化合物(a12)1モル部と、
アリルアルコール(a3)1モル部及び炭素数2〜4のアルキレンオキシド(a2)10〜50モル部の化学反応による化合物(a32)1モル部と、エピハロヒドリン(a4)1モル部との化学反応によるアリル基含有グリシジルエーテル(a324)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y10);
化合物(a12)1モル部と、
化合物(a32)1モル部と、
炭素数10〜60のジグリシジルエーテル(a5)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y21);
化合物(a12)1モル部と、
化合物(a32)1モル部と、
炭素数6〜20のジイソシアネート(a6)1モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y22);
化合物(a12)2モル部と、
化合物(a32)1モル部と、
ジグリシジルエーテル(a5)2モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y31);並びに/又は
化合物(a12)2モル部と、
化合物(a32)1モル部と、
ジイソシアネート(a6)2モル部との化学反応により製造されるポリオキシアルキレン化合物(Y32)を必須成分としてなることを特徴とする樹脂改質剤。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂改質剤及びビニルモノマーを必須構成モノマーとしてなり、
ポリオキシアルキレン化合物単位{樹脂改質剤に由来するもの}の含有量がビニルモノマー単位及びポリオキシアルキレン化合物単位{樹脂改質剤に由来するもの}の重量に基づいて1〜20重量%であることを特徴とするビニル樹脂。 - 請求項4に記載のビニル樹脂を含有してなることを特徴とする塗料。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂改質剤及びビニルモノマーを必須構成モノマーとしてなり、ポリオキシアルキレン化合物単位{樹脂改質剤に由来するもの}の含有量がビニルモノマー単位及びポリオキシアルキレン化合物単位{樹脂改質剤に由来するもの}の重量に基づいて1〜20重量%であるビニル樹脂を含有してなる塗料と、
請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂改質剤とからなり、この樹脂改質剤を塗料の重量に基づいて0.5〜5重量%含有してなることを特徴とする塗料組成物。
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