JP2009073409A - 自動車用バイザー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接着部3bの上端縁に沿って外方へ突出する凸条の段部10を設け、モール部材4を接着部3b外面に取り付けた際、段部10にモール部材4の上端面が当接又は近接して、モール部材4の上端面のバイザー本体3を越えた自動車V側への露出・突出を防止可能とし可能とした。したがって、自動車用バイザー1の自動車Vへの取付時に、モール部材4により車体を傷つけてしまうおそれがない。
【選択図】図3
Description
また、特許文献2に開示されている自動車用バイザーでは、モール部材の上端縁を、バイザー本体の上端縁を越えて自動車体側へ突出させ、窓枠を構成するドアフレームに係止させて取り付ける構成を採用している。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、接着部の上端縁に沿って、モール部材の上端面が当接又は近接する凸条部を形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、モール部材の上端部又は下端部の少なくとも何れか一方が内側へ折り曲げ形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、モール部材の下端部が内側へ折り曲げ形成されているとともに、当該下端部に、折り曲げ容易な係止爪を更に内方へ突設する一方、接着部に、前記下端部を収納可能な溝と、前記係止爪を挿通可能な貫通孔とを設けており、前記下端部を前記溝に収納するとともに前記係止爪を前記貫通孔へ挿通させた状態で、前記係止爪を前記接着部内面側へ折り曲げることにより、前記モール部材を前記接着部に係止可能としたことを特徴する。
また、請求項2に記載の発明によれば、接着部の上端縁に沿って、モール部材の上端面が当接又は近接する凸条部を形成しているため、モール部材の上端部の自動車側への露出・突出をより確実に防止することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、モール部材の上端部又は下端部の少なくとも何れか一方が内側へ折り曲げ形成されているため、モール部材を取り付けた際に、単なる平板状のモール部材を取り付けた場合と比較して、モール部材を含めた接着部に立体感が生じる。したがって、自動車へ取り付けた際に、自動車との一体感を表現することができる。また、その折り曲げ加工も折り曲げ角度が90度未満にはならない単純なプレス加工で済むため、複雑な加工工程を必要としない。
加えて、請求項4に記載の発明によれば、モール部材の下端部に、折り曲げ容易な係止爪を内方へ突設する一方、接着部に、係止爪を挿通可能な貫通孔を設けており、係止爪を貫通孔へ挿通させ、接着部内面側へ折り曲げることにより、モール部材を接着部に係止可能としている。したがって、ただシール部材等により貼着するものと比較して脱落しにくいし、シール部材による貼着と併用すると、取付強度を向上することができる。さらに、係止爪の貫通孔への挿通により、接着部の外面においてモール部材を所定の設置位置に位置決めすることができ、自動車用バイザーの組み立て作業性の向上を図ることができるといった効果もある。
また、接着部3bの上端部の外側面は、上方へ向かって内外方向への厚みが薄くなるテーパ状に形成され、当該テーパ部には、外方へ突出する凸条の段部(凸条部)10が接着部3bの上端縁に沿って設けられている。そして、後述の如くしてモール部材4を接着部3b外面に取り付けた際、段部10にモール部材4の上端面が当接又は近接して、モール部材4の上端面のバイザー本体3を越えた自動車V側への露出・突出を防止可能としている。また、段部10は、モール部材4上端の外面を被覆しないように形成されており、自動車Vへの取付時に、車体との一体感を向上し、外観意匠を損なわないようになっている。尚、当該段部10の外方への突出量は、モール部材4の厚みと略同様となっており、モール部材4を取り付けた際、段部10外面とモール部材4外面とに生じる段差を最小限として、外観上の一体感を高めるようになっている。また、段部10外面も、テーパ部同様、先細りとなるテーパ状に形成されている。
加えて、モール部材4の上端部は、接着部3bのテーパ面と略平行となるように折り曲げられて内外方向で立体感が出されており、自動車用バイザー1の自動車Vへの取付時に、外観上、車体との一体感が増すようになっている。また、接着部3bへの取付時に、モール部材4の上端面は段部10へ当接又は近接するようになっている。
まず、バイザー本体3の接着部3b外面にモール部材4を取り付ける。このとき、モール部材4の下折り曲げ部を溝8内へ収納するとともに各係止爪11を貫通孔9内へ挿通させて、モール部材4を位置決めし、第2シール部材7により外面に貼着するとともに各係止爪11を折り曲げて係止させて、モール部材4を固定する。この取り付け状態において、モール部材4の上端面は接着部3bの段部10へ当接又は近接しており、バイザー本体3を越えて自動車V側へ露出・突出していない。また、モール部材4の上端外面は、段部10により被覆されていない。
次に、係止金具5、5をバイザー本体3に取り付けた後、第1シール部材6により接着部3b内面をドアフレーム2に接着するとともに係止金具5、5をドアフレーム2に係止させれば、自動車用バイザー1の組み立て及び自動車Vへの取り付けは完了となる。
また、モール部材4は、プレス加工等により略コ字状に折り曲げ加工するだけで成形することができるため、複雑な加工工程等を要することがなく、製造コストを安価に抑えることができる。
さらにまた、モール部材4の下端部に係止爪11を設けるとともに、溝8内に貫通孔9を穿設し、モール部材4を第2シール部材7による接着とは別に係止可能としている。したがって、不用意に第2シール部材7が剥がれたような場合であってもモール部材4の脱落を防止することができるし、係止爪11の貫通孔9への挿通によりモール部材4を所定の設置位置に位置決めすることができ、自動車用バイザー1の組み立て作業性の向上を図ることができる。
当該自動車用バイザー1’によれば、より確実にモール部材4の自動車側への露出・突出を防止することができ、自動車への取付時における車体の傷つけ防止効果を一層顕著に発揮することができる。また、突出量の大きな凸条部10’を設けてはいるものの、凹溝15を設けることでモール部材4に内外方向での立体感を持たせることを可能としているため、自動車へ取り付けた際の違和感の低減といった効果も期待することができる。
またさらに、バイザー本体の素材や着色加工等についても上記実施形態に記載の態様に何ら限定されることはなく、必要に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
加えて、上記実施形態においては、自動車用バイザーの一種であるサイドバイザーについて例示しているが、リアウインドに用いるリアバイザーや天窓に用いるバイザー等であってもよい。
Claims (4)
- 自動車のドアフレームに取り付けるための帯状の接着部と、当該接着部の下端に沿って設けられ、外向きに膨出する膨出状に形成された庇部とを有する合成樹脂製のバイザー本体の前記接着部の外面に金属製のモール部材を取り付けてなる自動車用バイザーであって、
前記接着部の上端を前記モール部材の上端よりも上方まで延設し、前記モール部材と車体との間に前記接着部を介在させた状態で自動車に取付可能としたことを特徴とする自動車用バイザー。 - 接着部の上端縁に沿って、モール部材の上端面が当接又は近接する凸条部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用バイザー。
- モール部材の上端部又は下端部の少なくとも何れか一方が内側へ折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用バイザー。
- モール部材の下端部が内側へ折り曲げ形成されているとともに、当該下端部に、折り曲げ容易な係止爪を更に内方へ突設する一方、
接着部に、前記下端部を収納可能な溝と、前記係止爪を挿通可能な貫通孔とを設けており、
前記下端部を前記溝に収納するとともに前記係止爪を前記貫通孔へ挿通させた状態で、前記係止爪を前記接着部内面側へ折り曲げることにより、前記モール部材を前記接着部に係止可能としたことを特徴する請求項3に記載の自動車用バイザー。
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