JP2012171392A - 自動車用樹脂ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】紫外線カット性及び光不透過性と十分な剛性とを有し、且つ歪み等の成形不良がない優れた高い品質を備えた構造が、有利に実現可能な自動車用樹脂ガラスを提供する。
【解決手段】光透過性を有する樹脂製の樹脂ガラス本体11に対して、紫外線カット性と光不透過性とを有するように着色された、樹脂ガラス本体を形成する樹脂と同一の樹脂製の着色枠体12を、その内周面26において、樹脂ガラス本体11の外周面20に突き合わせた状態で、アウトサート成形により一体形成すると共に、樹脂ガラス本体11を形成する樹脂よりも軟質の材料からなる、シール部44を備えたモール14を、該着色枠体12の外周部に対してアウトサート成形により一体形成して、構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用樹脂ガラスに係り、特に、自動車の窓開口部に取り付けられる自動車用樹脂ガラスの改良に関するものである。
近年、自動車の軽量化を促進させるために、フロントドアウインドウガラスやリアドアウインドウガラス、フロント固定ウインドウガラス、リアクォーターウインドウガラス等のウインドウガラスの樹脂化が検討されてきており、また、この自動車用樹脂ガラスは、既に、一部で使用されている。
そして、かかる自動車用樹脂ガラスは、多くの場合、例えば、実開平5−44626号公報(特許文献1)に記載される、従来の自動車用ガラス(無機ガラス)と同様な取付構造によって、自動車の窓開口部に取り付けられる。即ち、自動車用樹脂ガラスは、一般に、透明な樹脂ガラス本体と、この樹脂ガラス本体の外周部に対して、かかる外周部を被覆した状態で、アウトサート成形により一体形成された、軟質材料(例えば、ポリ塩化ビニル樹脂等)からなるモールとを有している。また、モールには、リップ状のシール部が一体的に設けられている。そして、樹脂ガラス本体が、自動車の窓開口部を形成する枠状フレームに対して、シール部を接触させつつ、モールを介して重ね合わされた状態で、接着される。これによって、自動車用樹脂ガラスが、シール部にて枠状フレームとの間をシールしつつ、枠状フレーム(窓開口部)に取り付けられるのである。
ところが、そのようにして自動車に取り付けられる自動車用樹脂ガラスには、以下に示す如き数々の問題が内在していた。
先ず、第一に、上記の如き取付構造を有する自動車用樹脂ガラスでは、樹脂ガラス本体の外周縁部よりも外側に位置する、軟質のモールのみからなる部分において、枠状フレームに接着される場合、自動車に取り付けられた樹脂ガラスの全体において、必要な剛性を確保することが困難となる。そのため、枠状フレームとの接着部分が、樹脂ガラス本体の外周部のうち、モールにて被覆された部分か、又はかかるモールによる被覆部分よりも内側に入り込んだ部分となっている。それ故、従来の樹脂ガラスにおいては、樹脂ガラス本体が、枠状フレームと重なり合う外周部を有するように、枠状フレームの内周縁よりも一周り大きな大きさとされていることが必要とされており、それが、下記の問題を発生させる原因となっていた。
すなわち、樹脂ガラス本体は、十分な透明性を確保する上で、通常、射出圧縮成形法により成形される。よく知られているように、この射出圧縮成形では、成形体が大きくなればなる程、成形体に歪み等の成形不良が生ずる恐れが大きくなる。一方、従来の自動車用樹脂ガラスの樹脂ガラス本体は、枠状フレームの内周縁よりも一周り大きな、比較的に大型のサイズとされている。そのため、従来の自動車用樹脂ガラスでは、樹脂ガラス本体に、歪み等の成形不良が惹起される可能性があったのである。
また、自動車用樹脂ガラスにおいては、樹脂ガラス本体の外周部に、黒色等を呈する着色部が設けられることがある。この着色部は、樹脂ガラス本体の外周部のうち、モールによる被覆部分よりも内側に入り込んだ部分が枠状フレームとの接着部分とされる場合や、樹脂ガラス本体の外周部の裏側に自動車用内装品との接合部分が存在する場合等に、それらの接着部分や接合部分が外部から視認されないように、或いは自動車用樹脂ガラスの内側に位置する自動車用内装品の紫外線による劣化を阻止すること等を目的として、樹脂ガラス本体の外周部に設けられる。
ところが、従来の自動車用樹脂ガラスでは、多くの場合、樹脂ガラス本体の外周部に黒色のセラミックス塗膜を形成すること等によって着色部が形成されている。そのため、着色部の形成に際して、樹脂ガラス本体やモールを形成するための金型成形とは別に、樹脂ガラス本体の外周部に、黒色セラミックスを塗装するための塗装工程を実施しなければならず、それが、極めて面倒であった。また、金型成形設備とは別個に、塗装設備も必要となり、それが、コストを圧迫することにもなっていたのである。
かかる状況下、実公昭61−43607号公報(特許文献2)には、透明な樹脂ガラス本体の外周部に、ABS樹脂等の硬質の樹脂材料からなる枠体(公報中では、モールと称されている)が、アウトサート成形により一体形成されると共に、かかる枠体の外周部に、軟質樹脂からなるシール部付きのモール(公報中では、緩衝材と称されている)が更に一体形成されてなる自動車用樹脂ガラスが、開示されている。
このような自動車用樹脂ガラスでは、枠体が硬質樹脂にて構成されているところから、樹脂ガラス本体の外周縁部よりも外側に位置する枠体のみからなる部分を枠状フレームに接着した場合にも、自動車への取付状態での樹脂ガラス全体の剛性が有利に確保され得る。また、かかる枠体を、例えば、紫外線カット性(紫外線吸収性)と光不透過性とを有するように黒色等に着色すれば、樹脂ガラス本体の外周部に、黒色セラミックスの塗膜の形成する必要がなくなり、かかる塗膜の形成のための手間やコストが、効果的に削減可能となる。それによって、従来の自動車用樹脂ガラスが有する、前記した幾つかの問題が有利に解消されることとなる。
しかしながら、上記の公報に開示の自動車用樹脂ガラスにおいては、樹脂ガラス本体の外周部に対する枠体の固着力が十分に確保されるように、樹脂ガラス本体の外周部が、枠体の内周面に形成された挿入溝内に挿入された状態で枠体に固着されている。そのため、樹脂ガラス本体の外周部に、枠体の挿入溝内への挿入部を形成する必要があった。それ故かかる従来の自動車用樹脂ガラスでは、樹脂ガラス本体の外周部に、軟質のモールとは異なる硬質の枠体が一体形成されているにも拘わらず、樹脂ガラス本体のサイズを十分に小さく為すことができず、従って、樹脂ガラス本体に歪み等の成形不良が生ずる問題の解消が、極めて困難であったのである。
実開平5−44626号公報 実公昭61−43607号
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、樹脂ガラス本体の外周部において紫外線カット性と光不透過性とが発揮される構造が、余分な手間やコストを掛けることなく有利に実現され得ると共に、樹脂ガラス本体に生ずる歪み等の成形不良の問題が、樹脂ガラス全体において必要な剛性を十分に確保しつつ、効果的に解消され得るように改良された自動車用樹脂ガラスを提供することにある。
そして、本発明は、かかる課題の解決のために、自動車の窓開口部に取り付けられる自動車用樹脂ガラスであって、(a)光透過性を有する樹脂製の樹脂ガラス本体と、(b)紫外線カット性と光不透過性とを有するように着色された、前記樹脂ガラス本体を形成する樹脂と同一の樹脂製で、内周面が平坦面とされた枠状成形体からなり、該平坦な内周面が、前記樹脂ガラス本体の平坦な外周面に突き合わされた状態で、該樹脂ガラス本体に対して、アウトサート成形により一体形成された着色枠体と、(c)該着色枠体と前記自動車の窓開口部との間をシールするシール部を有し、該着色枠体の外周部に対して、アウトサート成形により周方向に延びるように一体形成された、前記樹脂ガラスを形成する樹脂よりも軟質の材料からなるモールとを有することを特徴とする自動車用樹脂ガラスを、その要旨とするものである。
なお、本発明の好ましい態様の一つによれば、前記自動車の窓開口部に設けられた係止部に係止する係止突起が、前記着色枠体に一体成形されて、該係止突起の該係止部に対する係止により、前記樹脂ガラス本体が、該窓開口部に仮止めされるように構成される。
また、本発明の有利な態様の一つによれば、前記モールと前記着色枠体の外周部のうちの少なくとも何れか一方に、第一係合部が設けられる一方、それらのうちの少なくとも何れか他方に、該第一係合部に係合して、該モールの該着色枠体からの剥離を阻止する第二係合部が設けられることとなる。
さらに、本発明の望ましい態様の一つによれば、前記樹脂ガラス本体の外周部の一方の面に固着する固着部が、前記着色枠体に一体形成される。
すなわち、本発明に従う自動車用樹脂ガラスにあっては、着色枠体が、樹脂ガラス本体の外周部にアウトサート成形によって一体形成されている。これにより、従来品とは異なって、樹脂ガラス本体やモールの成形工程とは別種の塗装工程等を何等実施することなく、樹脂ガラス本体やモールの成形工程と同種の金型成形の実施によって、樹脂ガラス本体の外周部に、紫外線カット性と光不透過性とを兼備した着色部分が形成されている。
また、本発明に係る自動車用樹脂ガラスでは、着色枠体の平坦な内周面が、樹脂ガラス本体の平坦な外周面に突き合わされた状態で、着色枠体が、樹脂ガラス本体の外周部に一体形成されている。それにより、従来品とは異なって、枠体内部に挿入される部分が有利に省略され、また、かかる挿入部分が省略された分だけ、樹脂ガラス本体のサイズが効果的に小さくされている。そして、着色枠体が、樹脂ガラス本体を形成する樹脂材料と同一の樹脂材料を用いて形成されているため、着色枠体と樹脂ガラス本体とが突合せの接合状態とされているにも拘わらず、それら着色枠体と樹脂ガラス本体との接合性や固着力が十分に高められる。しかも、着色枠体が、樹脂ガラス本体と同一の十分に高い硬度をもって構成されるところから、着色枠体において、樹脂ガラス本体と同等の剛性が、有利に確保されている。
従って、本発明に従う自動車用樹脂ガラスにあっては、樹脂ガラス本体の外周部において紫外線カット性と光不透過性とが発揮される構造が、余分な手間やコストを掛けることなく有利に実現され、しかも、樹脂ガラス本体に生ずる歪み等の成形不良の問題が、樹脂ガラス全体において必要な剛性を十分に確保しつつ、効果的に解消され得るのである。
本発明に従う自動車用樹脂ガラスの一実施形態を示す正面説明図である。 図1におけるII−II断面拡大説明図である。 図1に示された自動車用樹脂ガラスを自動車の窓開口部に取り付けた状態を示す説明図である。 本発明に従う自動車用樹脂ガラスの別の実施形態を示す図2に対応する図である。 本発明に従う自動車用樹脂ガラスの更に別の実施形態を示す図2に対応する図である。 本発明に従う自動車用樹脂ガラスの他の実施形態を示す図2に対応する図である。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う構造を有する自動車用樹脂ガラスの一実施形態として、自動車のリアクォーターウインドウ用の樹脂ガラスが、その正面形態において示されており、また、図2には、かかる樹脂ガラスが、その横断面形態において部分的に示されている。それら図1及び図2から明らかなように、本実施形態の樹脂ガラス10は、全体として、略四角形状の平板形態を呈する樹脂ガラス本体11を有している。そして、この樹脂ガラス本体11の外周端に、着色枠体12が一体形成され、更に、かかる着色枠体12の外周部に対して、モール14が一体形成されて、構成されている。
より詳細には、樹脂ガラス本体11は、硬質のポリカーボネート樹脂からなり、無色透明で、十分な光透過性を有している。ここでは、かかる樹脂ガラス本体11が、公知の射出圧縮成形法を実施することによって成形されている。また、樹脂ガラス本体11は、一定の厚さを有し、厚さ方向一方の面が、樹脂ガラスの自動車への取付状態下で、車室の外側に配置される表面16とされている一方、それとは反対側の面が、車室内側に配置される裏面18とされている。更に、樹脂ガラス本体11の外周面20が、表面16と裏面18とに対して垂直な平坦面とされている。
一方、着色枠体12は、樹脂ガラス本体11を全周に亘って囲繞する四角形状の枠状成形体からなっている。即ち、着色枠体12は、樹脂ガラス本体11よりも一周り大きな四角形状の平板材の中央部分が、樹脂ガラス本体11と同一形状において除去されてなる如き幅広の枠状形態を有している。
そして、かかる着色枠体12は、樹脂ガラス本体11の形成材料と同じポリカーボネート樹脂製であるものの、ここでは黒色に着色されている。このように、着色枠体12が、樹脂ガラス本体11と同じポリカーボネート製であることによって、着色枠体12の硬度が、樹脂ガラス本体11と同等の十分に高い値とされている。また、着色枠体12が黒色に着色されていることで、着色枠体12に対して、紫外線カット性(紫外線吸収性)と光不透過性とが付与されている。
なお、ここでは、黒色に着色されたポリカーボネート樹脂を着色枠体12の形成材料として用いることによって、着色枠体12が黒く着色されている。着色枠体12の色は、着色枠体12に対して紫外線カット性と光不透過性とを付与し得る色であれば、黒色に限定されるものではない。しかしながら、より優れた紫外線カット性と光不透過性とを着色枠体12に付与するためには、着色枠体12の色が、黒色や紺色等の濃い色であることが望ましい。
また、着色枠体12は、樹脂ガラス本体11と同じ一定の厚さを有し、厚さ方向一方の面が、樹脂ガラス本体11の表面16に連続する表面22とされている一方、それとは反対側の面が、樹脂ガラス本体11の裏面18に連続する裏面24とされている。更に、着色枠体12の内周面26が、表面22や裏面24とに対して垂直な平坦面とされている。
そして、かかる着色枠体12の裏面24の幅方向(図2の左右方向)中央部には、係止突起としての係止クリップ28の複数(図2には、一つのみを示す)が、周方向に互いに所定間隔を隔てて、一体成形されている。この係止クリップ28は、着色枠体12の裏面24に一体形成された台座30と、台座30に対して一体的に突設された支柱部32と、支柱部32に一体形成された二つの係止部34,34とを有している。
係止クリップ28の台座30は、全体として、コ字状を呈し、着色枠体12の裏面24の幅方向中央部に対して所定距離を隔てて対向配置された平板状の位置決め板部36と、この位置決め板部36の両端部と着色枠体12の裏面24とを連結する平板状の二つの連結脚部38,38とからなっている。それによって、着色枠体12における台座30の形成部分の厚肉化が回避され、以て、厚肉部の存在に起因した、着色枠体12の射出成形時におけるヒケ等の成形不良の発生が、効果的に防止されるようになっている。
支柱部32は、棒状を呈し、台座30の位置決め板部36における連結脚部38,38の形成側とは反対側の面の中央部に対して、一体的に突設されている。そして、この支柱部32の突出先端側部分における周方向に180度の位相差を有する二箇所に、係止部34,34が、それぞれ一つずつ一体形成されている。それら二つの係止部34,34は、支柱部32の先端側から基端側に向かって、支柱部32から徐々に離間するように、つまり、互いに徐々に離間するように、傾斜して延び出している。そして、そのような係止部34,34が、支柱部32に接近する方向、即ち、互いに接近する方向に押圧されたときに、支柱部32の先端側部分と連結する基端部において撓み変形乃至は弾性変形するようになっている。
また、着色枠体12の外周部には、所定幅に亘って肉厚が薄くされた薄肉部39が形成されている。そして、この薄肉部39の表面22部分と裏面24部分とに対して、全周に亘ってシボが付与されて、それらの表面22部分と裏面24部分とが粗面化されている。これにより、着色枠体12の外周部に設けられた薄肉部39の表面22部分と裏面24部分とが、シボによる微細な凹部と凸部の多数を一体的に有する、第一係合部としての枠体側係合凹凸部40,40とされている。
そして、かくの如き構造とされた着色枠体12の表面22と裏面24とが、樹脂ガラス本体11の表面16と裏面18とに対して、それぞれ面一となり、且つ着色枠体12の平坦面からなる内周面26が、その全面において、樹脂ガラス本体11の平坦面からなる外周面20に対して当接して、突き合わされた状態で、着色枠体12が、樹脂ガラス本体11を囲繞するように配置されている。また、そのような配置状態下で、互いに突き合わされた着色枠体12の内周面26と樹脂ガラス本体11の外周面20とが、相互に固着されている。これにより、着色枠体12が、樹脂ガラス本体11の外周端に対して一体的に接合されている。
かくして、本実施形態の樹脂ガラス10が、一定の厚さを有する平板からなる、樹脂ガラス本体11と着色枠体12との一体接合品を含んで構成されている。即ち、樹脂ガラス10においては、そのガラス部分(モール14を除いた平板状部分)が、無色透明な中心部分と黒色の外周部分とを有する二色のポリカーボネート製の平板材にて構成されているのである。
そして、本実施形態では、そのような樹脂ガラス本体11と着色枠体12との一体接合品が、アウトサート成形により成形された一体成形品にて構成されている。即ち、樹脂ガラス本体11と着色枠体12との一体接合品は、予め射出圧縮成形された樹脂ガラス本体11をセットした成形金型の成形キャビティ内に、黒色を呈するポリカーボネート樹脂のペレットを溶融させた溶融樹脂を射出、充填して、樹脂ガラス本体11に黒色の着色枠体12を一体形成することによって得られるものなのである。なお、そのようなアウトサート成形の実施により、着色枠体12が成形されると同時に、複数の係止クリップ28が、着色枠体12の裏面24の幅方向中央部に一体成形される。また、着色枠体12の薄肉部38の表面22部分と裏面24部分とに対してシボが付与されて、それら表面22部分と裏面24部分とが粗面化される。これにより、着色枠体12の薄肉部39の表面22部分と裏面24部分とに対して、シボが付与された部分からなる第一係合凹凸部40が、それぞれ形成されることとなる。
かくして得られる樹脂ガラス本体11と着色枠体12との一体成形品では、それら樹脂ガラス本体11と着色枠体12とが、共にポリカーボネート樹脂を用いて形成されている。そのため、着色枠体12の内周面26と樹脂ガラス本体11の外周面20とが突合せ接合とされているにも拘わらず、着色枠体12と樹脂ガラス本体11とが、極めて強固に接合されている。
一方、着色枠体12の外周部に対して周方向に連続して延びるように一体形成されたモール14は、樹脂ガラス本体11や着色枠体12の形成材料たるポリカーボネート樹脂よりも軟質の樹脂材料を用いて形成されている。ここでは、そのようなモール14の形成材料として、軟質のポリ塩化ビニル樹脂が用いられている。
なお、モール14の形成材料は、ポリカーボネート樹脂よりも軟質の材料であれば、特に限定されるものではなく、軟質のポリ塩化ビニル樹脂以外の軟質の樹脂材料やゴム材料、或いはエラストマ材料等が、適宜に選択されて用いられる。そして、それらの中でも、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマ、或いはそれらのブレンド材等が、モール14の成形性を有利に高め得る点から、好適に使用される。
また、そのような軟質材料からなるモール14は、着色枠体12の外周部に固着して、取り付けられる取付部42と、かかる取付部42から一体的に延び出すシール部44とを有している。このモール14の取付部42は、着色枠体12の表面22及び裏面24の外周部に対して、それらをそれぞれ被覆して、固着される表面被覆部46及び裏面被覆部48と、着色枠体12の外周面に対して、それを被覆して、固着される外周面被覆部50とを、更に一体的に有している。
そして、取付部42の表面被覆部46における着色枠体12の表面22への固着面には、着色枠体12の表面22の外周部に付与されたシボと同様なシボが、全周に亘って付与されて、かかる表面被覆部46の固着面が粗面化されている。これにより、取付部42の表面被覆部46のシボが付与された部分が、微細な凹部と凸部の多数を一体的に有する、第二係合部としてのモール側係合凹凸部52とされている。また、取付部42の裏面被覆部48における着色枠体12の裏面24への固着面にも、表面被覆部46に付与されたシボと同様なシボが、全周に亘って付与されている。これによって、取付部42の裏面被覆部48のシボが付与された部分も、微細な凹部と凸部の多数を一体的に有する、第二係合部としてのモール側係合凹凸部52とされている。
また、モール14のシール部44は、取付部42に対して一体的に周設されており、取付部42の外周面被覆部50から裏面被覆部48側に斜斜しつつ、外方に突出している。そして、かかるシール部44は、着色枠体12や樹脂ガラス本体11よりも十分に薄肉で、且つ取付部42からの突出先端に向かって次第に薄肉化する平板形状を有している。これにより、シール部44が、その厚さ方向において撓み変形乃至は弾性変形可能とされている。
そして、このような構造とされたシール部44と取付部42とを一体的に有するモール14は、樹脂ガラス本体11と着色枠体12とからなる一体成形品に対して、アウトサート成形により一体形成されている。即ち、予め成形された樹脂ガラス本体11と着色枠体12との一体成形品をセットした成形金型の成形キャビティ内に、本実施形態では軟質のポリ塩化ビニル樹脂の溶融樹脂を射出、充填して、着色枠体12の外周部に設けられた薄肉部39の全体を被覆するように、取付部42を成形すると同時に、シール部44を取付部42に一体成形することによって、それら取付部42とシール部44とからなるモール14が、着色枠体12の外周部に一体形成されているのである。
また、そのようなアウトサート成形の実施により、モール側係合凹凸部52,52が、着色枠体12の薄肉部39に設けられた枠体側係合凹凸部40,40に対応した凹凸形状を有し、且つ枠体側係合凹凸部40,40に凹凸嵌合して、係合した状態で、取付部42の表面被覆部46と裏面被覆部48の薄肉部39との固着面に、それぞれ形成される。そして、それら枠体側係合凹凸部40とモール側係合凹凸部52とが互いに係合していることによって、モール14の取付部42と着色枠体12の薄肉部39との固着面積が効果的に大きくされ、しかも、枠体側係合凹凸部40とモール側係合凹凸部52との係合によるアンカー効果が有利に発揮される。それにより、モール14の取付部42の表面被覆部46や裏面被覆部48に対して、それらを着色枠体12の薄肉部39から捲り上げるような作用力が加えられたり、或いはモール14に対して、それを着色枠体12の幅方向において着色枠体12から離間させるような作用力が加えられたりしても、モール14の着色枠体12からの剥離が効果的に防止されるようになっているのである。
かくして、本実施形態の樹脂ガラス10は、無色透明な樹脂ガラス本体11からなる中心部分と、黒色を呈する着色枠体12からなる外周部分とを一体的に有し、且つ着色枠体12の外周部に、撓み変形乃至は弾性変形可能なシール部44を一体的に有する軟質のモール14が周設されて、構成されているのである。
そして、このような構造とされた樹脂ガラス10は、例えば、図3に示されるように、自動車のリアクォーターウインドウの開口部に設置された枠状フレーム56に取り付けられる。
すなわち、樹脂ガラス10が、枠状フレーム56の開口部を閉塞するように配置される。かかる配置状態下では、着色枠体12が、枠状フレーム56の内周部に対して所定距離を隔てて対向し、且つ枠状フレーム56の内周縁から内側に所定寸法だけはみ出した状態で位置させられる。そして、着色枠体12と枠状フレーム56の内周部との間に介装された接着剤58にて、着色枠体12が枠状フレーム56に接着される。これにより、樹脂ガラス10が、リアクォーターウインドウの開口部に取り付けられるのである。
なお、ここでは、着色枠体12が枠状フレーム56に対向配置された状態下で、着色枠体12に設けられた複数の係止クリップ28の各台座30の位置決め板部36が、枠状フレーム56に車室外側の面に当接させられる。また、それら各係止クリップ28の支柱部32と二つの係止部34,34とが、枠状フレーム56の内周部に設けられた複数の貫通孔54内にそれぞれ挿通されて、各係止部34の先端部分が、枠状フレーム56の車室内側の面における貫通孔54の開口周縁部に係止される。このことから明らかなように、ここでは、貫通孔54にて、係止部が構成されている。
これにより、樹脂ガラス10が、枠状フレーム56に対して、所定の位置に位置決めされた状態で、仮止めされる。そうして、接着剤58が硬化するまでの間、樹脂ガラス10の位置ズレが防止されるようになっている。また、着色枠体12が光不透過性と紫外線カット性とを有するにように黒色に着色されているため、枠状フレーム56や係止クリップ28、接着剤58等が、車室外側から視認されないようになっていると共に、車室内において樹脂ガラス10の外周部の周辺に設置される内装品等の紫外線による劣化が、効果的に防止されるようになっている。
そして、上記の如き樹脂ガラス10の枠状フレーム56への取付状態下では、モール14のシール部44が、撓み変形乃至は弾性変形下で、枠状フレーム56の車室外側の面に接触させられている。これによって、樹脂ガラス10と枠状フレーム56との間がシールされて、それらの間への雨水等の侵入が阻止されるようになっている。
このように、本実施形態の樹脂ガラス10にあっては、紫外線カット性と光不透過性とを有する着色枠体12が、樹脂ガラス本体11の外周端に、アウトサート成形により一体形成されている。それ故、従来品とは異なって、樹脂ガラス10の外周部に黒色セラミックスを用いた塗装工程を何等行うことなく、従って、そのような塗装工程を行うための設備や手間を掛けることもなく、樹脂ガラス本体11やモール14を成形する工程と同種の金型成形工程を実施するだけで、樹脂ガラス10の外周部に対して、紫外線カット性と光不透過性とが、効率的に付与されている。
また、本実施形態においては、樹脂ガラス本体11の外周面20と着色枠体12の内周面26とが突合せ接合された状態で、それら樹脂ガラス本体11と着色枠体12とが一体化されている。それ故、樹脂ガラス本体(11)の外周部が、枠体(12)に設けられた溝部内に挿入された状態で、樹脂ガラス本体(11)と枠体(12)とが一体化された従来品とは異なって、樹脂ガラス本体11に着色枠体12内への挿入部分を何等設ける必要がなく、その分だけ、樹脂ガラス本体11のサイズが小型化され得る。それによって、樹脂ガラス本体11の射出圧縮成形時に、樹脂ガラス本体11に歪みが生ずることが防止乃至は可及的に抑制され得る。
そして、樹脂ガラス本体11と着色枠体12とが、何れもポリカーボネート製とされており、しかも、着色枠体12が樹脂ガラス本体11に対してアウトサート成形により一体形成されている。そのため、着色枠体12と樹脂ガラス本体11とが突合せ接合されていることで、それらの接合面積が比較的に小さくされているにも拘わらず、着色枠体12と樹脂ガラス本体11との接合性や固着力が十分に確保され得る。また、樹脂ガラス10の中心部分を構成する樹脂ガラス本体11と、樹脂ガラス10の外周部分を構成する着色枠体12とにおいて、互いに同等の剛性が有利に確保され得る。
従って、かくの如き本実施形態の樹脂ガラス10にあっては、歪み等の成形不良がなく、しかも、全体において必要な剛性が十分に確保された優れた品質性能が、極めて有利に実現され得るのである。
また、本実施形態では、樹脂ガラス本体11と同じ硬質のポリカーボネート樹脂からなる着色枠体12に対して、樹脂ガラス10を枠状フレーム56に仮止めする係止クリップ28が一体成形されている。それ故、例えば、樹脂ガラス本体(11)よりも軟質のモール(14)に係止クリップ(28)が一体成形された従来品よりも、係止クリップ28の強度が有利に高められる。そして、それによって、樹脂ガラス10の枠状フレーム56への仮止めが、より安定的に実施され得る。
さらに、本実施形態の樹脂ガラス10においては、モール側係合凹凸部52と枠体側係合凹凸部40とが互いに係合した状態で、モール14が着色枠体12の外周部に一体形成されて、モール14の着色枠体12からの剥離が防止されるようになっている。これによって、モール14のシール部44による枠状フレーム56との間のシール性が、より安定的に確保され得る。
次に、図4には、前記第一の実施形態とは、着色枠体12の構造の一部が異なる別の実施形態が示されている。なお、この第二の実施形態は、着色枠体12の一部の構造以外は、前記第一の実施形態と同様な構造とされている。それ故、第二の実施形態に関しては、第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図4に、図1及び図2と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。また、後述する図5及び図6に示される更に別の実施形態に関しても、同様とする。
すなわち、図4から明らかなように、本実施形態の樹脂ガラス10においては、着色枠体12が、樹脂ガラス本体11よりも所定寸法厚肉とされている。そして、この厚肉の着色枠体12の内周面26における厚さ方向の裏面24側の端部には、固着部60が一体的に周設されている。
この固着部60は、着色枠体12の内周面26における厚さ方向の裏面24側の端部から、所定長さで一体的に突出し且つ周方向に連続して延びる環状の薄肉平板形態乃至は薄肉の内フランジ部形態を有している。また、かかる固着部60においては、一方の板面(図4における下面)が、着色枠体12の裏面24から面一で連続的に延び出している一方、それとは反対側の板面(図4における上面)が、平坦な固着面62とされている。
そして、本実施形態の樹脂ガラス10にあっては、着色枠体12の内周面26が、樹脂ガラス本体11の外周面20に対して突き合わされて、固着されると共に、着色枠体12の固着部60の固着面62が、樹脂ガラス本体11の裏面18の外周部の全周に重ね合わされて、固着されることにより、着色枠体12と樹脂ガラス本体11とが一体接合されている。なお、ここでも、かかる着色枠体12と樹脂ガラス本体11との一体接合は、着色枠体12を樹脂ガラス本体11に対してアウトサート成形により一体形成することで実現されている。
これによって、本実施形態の樹脂ガラス10では、着色枠体12と樹脂ガラス本体11との接合面積が有利に大きくされ、以て、それら着色枠体12と樹脂ガラス本体11との接合強度が、効果的に高められているのである。
なお、本実施形態においては、着色枠体12に突設される係止クリップ28から台座(30)が省略されて、位置決め板部36のみが、支柱部32の基端側部位に一体形成されている。これによって、係止クリップ28のうち、着色枠体12の裏面28に直接に形成される部分の着色枠体12との接合面積が小さくされ、以て、着色枠体12の成形時におけるヒケ等の発生が、更に有利に防止され得るようになっている。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、着色枠体12の外周部とモール14の取付部42に形成される第一係合部と第二係合部の構造は、例示されるものに、何等限定されるものではなく、互いに係合可能な各種の構造が、適宜に採用され得る。
すなわち、例えば、図5に示されるように、着色枠体12の外周部に設けられた薄肉部39の外周端縁側とは反対側の表面22部分と裏面24部分とに対して、周方向に連続して延びる係合溝64を、第一係合部として形成する。また、モール14の取付部42における表面被覆部46の着色枠体12への固着面と裏面被覆部48の着色枠体12の固着面のそれぞれの内周部に、周方向に連続して延びる突条形態を呈する係合凸部66を、第二係合部として一体形成する。そして、モール14の取付部42の表面及び裏面被覆部46,48に形成された係合凸部66,66を、着色枠体12の薄肉部39の表面22部分及び裏面24部分に設けられた係合溝64,64内に凹凸嵌合させて、係合させた状態で、モール14の取付部42を、着色枠体12の薄肉部39に固着しても良いのである。勿論、このような係合凸部66,66の係合溝64,64に対する係合状態でのモール14の着色枠体12への固着は、モール14を着色枠体12に対してアウトサート成形により一体形成することによって実現される。
なお、着色枠体12の外周部に対して、係合溝64に代えて、係合凸部66を設ける一方、モール14の取付部42に対して、係合凸部66に代えて、係合溝64を設けることも可能である。また、着色枠体12の外周部とモール14とに対して、係合溝64と係合凸部66の両方をそれぞれ設けても良い。更に、着色枠体12の外周部やモール14の取付部42に対して、周方向に延びる複数の係合溝64、或いは溝形態とは異なる凹所形態を呈する係合凹部を、周方向に間隔を隔てて形成することも可能である。その際には、着色枠体12の外周部やモール14の取付部42に対して、周方向に連続して延びる突条形態、又は突条形態とは異なる突起形態を呈する複数の係合凸部66が、周方向に間隔を隔てて形成されることとなる。
また、図6に示されるように、着色枠体12の外周部に設けられた薄肉部39の外周端縁側とは反対側の部分に、それを厚さ方向に貫通する係合孔68を、第一係合部として、形成する。この係合孔68は、一個だけが薄肉部39に設けられるか、或いは複数個が周方向に間隔を開けて薄肉部39に設けられることとなる。一方、モール14の取付部42の内周部に、表面被覆部46と裏面被覆部48とを相互に連結する連結係合部70を、着色枠体12に設けられた係合孔68と同数だけ、第二係合部として一体形成する。そして、モール14の取付部42に形成された連結係合部70を、着色枠体12の薄肉部39に設けられた係合孔68内に挿通させて、係合させた状態で、モール14の取付部42を、着色枠体12の薄肉部39に固着しても良いのである。勿論、このような連結係合部70の係合孔68に対する係合状態でのモール14の着色枠体12への固着も、モール14を着色枠体12に対してアウトサート成形により一体形成することによって実現される。
なお、着色枠体12の外周部から薄肉部39を省略して、かかる外周部を、その他の部分と同じ厚さとし、そして、そのような外周部に対して、第一係合部や第二係合部を形成しても良い。
また、互いに突き合わされる樹脂ガラス本体11の外周面20と着色枠体12の内周面26を、互いに対応する傾斜面と為すこともできる。それによって、樹脂ガラス本体11の外周面20と着色枠体12の内周面26の接合面積が増大して、樹脂ガラス本体11と着色枠体12の接合強度が効果的に高められることとなる。
樹脂ガラス本体11と着色枠体12とは、光透過性を有するか、或いは紫外線カット性と光不透過性と有するように着色されているかの点について違いはあるものの、それら樹脂ガラス本体11と着色枠体12は、同一の硬質樹脂材料を用いて形成されておればよく、樹脂ガラス本体11と着色枠体12を形成する硬質の樹脂材料の種類は、特に限定されるものではない。従って、樹脂ガラス本体11と着色枠体12の形成材料としては、例示されたポリカーボネート以外に、例えば、アクリル樹脂やポリエチレンテレフタレート等も使用可能である。
さらに、着色枠体12に一体成形される係止突起の構造や、自動車の窓開口部としての枠状フレーム56に形成される係止部の構造も、例示されたもの以外の構造が、適宜に採用され得る。
また、着色枠体12に固着部60を設ける場合には、複数の固着部60を、着色枠体12の内周面26における厚さ方向の裏面24側の端部に対して、周方向に所定間隔を隔てて一体形成しても良い。
加えて、前記幾つかの実施形態では、本発明を、自動車のリアクォーターウインドウの開口部に取り付けられる樹脂ガラスに適用したものの具体例を示したが、本発明は、リアクォーターウインドウ以外の自動車の窓の開口部に取り付けられる樹脂ガラスの何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
10 樹脂ガラス 11 樹脂ガラス本体
12 着色枠体 14 モール
28 係合クリップ 34 係止部
40 枠体側係合凹凸部 44 シール部
52 モール側係合凹凸部 54 貫通孔
56 枠状フレーム 60 固着部
64 係合溝 66 係合凸部
68 係合孔 70 連結係合部

Claims (4)

  1. 自動車の窓開口部に取り付けられる自動車用樹脂ガラスであって、
    光透過性を有する樹脂製の樹脂ガラス本体と、
    紫外線カット性と光不透過性とを有するように着色された、前記樹脂ガラス本体を形成する樹脂と同一の樹脂製で、内周面が平坦面とされた枠状成形体からなり、該平坦な内周面が、前記樹脂ガラス本体の平坦な外周面に突き合わされた状態で、該樹脂ガラス本体に対して、アウトサート成形により一体形成された着色枠体と、
    該着色枠体と前記自動車の窓開口部との間をシールするシール部を有し、該着色枠体の外周部に対して、アウトサート成形により周方向に延びるように一体形成された、前記樹脂ガラス本体を形成する樹脂よりも軟質の材料からなるモールと、
    を有することを特徴とする自動車用樹脂ガラス。
  2. 前記自動車の窓開口部に設けられた係止部に係止する係止突起が、前記着色枠体に一体成形されて、該係止突起の該係止部に対する係止により、前記樹脂ガラス本体が、該窓開口部に仮止めされるようになっている請求項1に記載の自動車用樹脂ガラス。
  3. 前記モールと前記着色枠体の外周部のうちの少なくとも何れか一方に、第一係合部が設けられる一方、それらのうちの少なくとも何れか他方に、該第一係合部に係合して、該モールの該着色枠体からの剥離を阻止する第二係合部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の自動車用樹脂ガラス。
  4. 前記樹脂ガラス本体の外周部の一方の面に固着する固着部が、前記着色枠体に一体形成されている請求項1乃至請求項3のうちの何れか1項に記載の自動車用樹脂ガラス。
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