JP2009069557A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電生成物による画像流れを抑制でき、中間転写体自身、および中間転写体周辺エレメントへの熱の影響が少ない、小型で低価格の画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも帯電ローラ19、感光体ドラム18、および中間転写ベルト12を備えた画像形成装置1である。画像形成装置1の電源ON時のみ通電が可能であるヒータ30が、中間転写ベルト12の下位置に設置されている。ヒータ30は24V印加で8Wの出力を有している。ヒータ30の通電を連続的にON/OFFさせることにより、擬似的にヒータ30の消費電力を4Wに変えることが可能である。そして、ヒータ30への通電開始から所定時間経過すると、ヒータ30の出力が低くなるように設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、特に中間転写方式を用いた画像形成装置に関する。
感光体を一様に帯電するための帯電手段として、放電を利用したものが知られている。放電を利用した場合には、放電に伴ってオゾンや窒素酸化物などの放電生成物が発生する。帯電ローラ方式は帯電ローラと感光体との間でのみ放電が起こるため、帯電チャージャー方式に比べて放電生成物の発生量は少ない。
しかしながら、帯電ローラと感光体との間の狭い空間に放電が集中するため、感光体表面に付着する放電生成物の量は多くなる。特に、交流電圧を印加する帯電ローラの場合は放電回数が増えるため、この傾向はより顕著である。感光体表面に付着した放電生成物は、親水性物質であるため、感光体表面の電気抵抗を低下させ、高温高湿環境下での画像流れを引き起こさせることがある。特に、アモルファスシリコン感光体のように、感光層の削れにくい感光体を用いた場合、画像流れが顕著となる。
この画像流れを抑制するには、感光体表面を加熱して親水性物質である放電生成物などを飛散させる方法が有効であることが知られている。加熱方法としては、感光体内部または感光体表面近傍にヒータを設ける方法や、定着器の熱を感光体内部に導く方法等がある。感光体内部にヒータを設けて画像流れを抑制する場合、特許文献1に開示されているように、画像形成装置の電源が入っている場合のみヒータへの通電が可能なことが省エネルギーの観点から望ましい。また、画像形成装置の立ち上がり時間(画像流れを生じない画像が出力可能になるまでの時間)を短縮するためには、ヒータへの通電開始から短時間で感光体表面を加熱して画像流れの発生を抑制する必要がある。
感光体表面を有効に加熱するためには、感光体の内部あるいは近傍にヒータを設けることが望ましいが、特に小型の画像形成装置では感光体内部にヒータ等を搭載することが困難であり、また感光体近傍への設置もスペース的に難しい。また、中間転写体を用いるカラー画像形成装置では、中間転写体の熱容量が大きいために感光体が持っている熱が中間転写体に奪われやすく、このため感光体表面を効率よく加熱することが困難である。また中間転写体自身が吸水している場合も多く、中間転写体から感光体表面への水分の移行が画像流れ抑制の妨げにもなる。
これらの問題を解消するため、特許文献2では中間転写体の下方にヒータを設けた画像形成装置が開示されている。中間転写体の下方は感光体近傍に比べてスペース的にゆとりがある場合が多いため、ヒータを設置しやすい。また、中間転写体によって感光体の熱が奪われてしまうという問題も生じない。
特開2002−40876号公報 特開2004−191790号公報
しかしながら、ヒータと感光体の間に中間転写体が存在するため、短時間で感光体表面を加熱して画像流れを抑制するためにはヒータの出力を高めに設定する必要がある。これにより、中間転写体の温度も高くなってしまうため、中間転写体自身、および中間転写体周辺エレメントへの熱の影響が新たな問題として懸念される。
それゆえに、本発明の主たる目的は、放電生成物による画像流れを抑制でき、中間転写体自身、および中間転写体周辺エレメントへの熱の影響が少ない、小型で低価格の画像形成装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、少なくとも帯電ローラ、感光体、および中間転写体を備えた画像形成装置であって、画像形成装置の電源ON時のみ通電が可能であるヒータが、中間転写体近傍に設置され、ヒータへの通電開始から所定時間経過すると、ヒータの出力が低くなるように設定されていることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項1の発明では、ヒータへの通電開始から所定時間はヒータの出力を高めに設定することにより、短時間で感光体表面を加熱して、画像形成装置の立ち上がり時間(画像流れを生じない画像が出力可能になるまでの時間)を短縮する。そして、ヒータへの通電開始から所定時間経過すると、ヒータの出力が低くなるため、中間転写体自身、及び中間転写体周辺エレメントへの熱の影響が抑えられる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、ヒータへの通電が行われている間は、帯電ローラに印加する交流電圧が850〜1100V(温度23℃湿度50%の環境下で)に設定されていることを特徴とする、画像形成装置である。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、ヒータへの通電が行われている間は、帯電ローラに印加する交流電圧が、画像形成中に帯電ローラに印加している電圧の77%〜100%(温度23℃湿度50%の環境下で)に設定されていることを特徴とする、画像形成装置である。
一般に、帯電ローラに印加する交流電圧が高過ぎると、感光体表面に付着する放電生成物の量が多くなり、画像流れが生じやすくなる。逆に、帯電ローラに印加する交流電圧が低過ぎると、感光体表面が不均一になる。すなわち、帯電ローラに印加する交流電圧には、最適値がある。そして、この最適値は帯電ローラの温度が高温になると下がる。請求項2あるいは請求項3の発明では、ヒータによって感光体が加熱され、感光体に接している帯電ローラも高温化されるため、帯電ローラに印加する交流電圧を、たとえば温度23℃湿度50%の環境下で通常画像形成中に帯電ローラに印加している電圧(1100V)の77%(850V)〜100%(1100V)に設定される。これにより、感光体表面に付着する放電生成物の量が抑えられ、画像流れがより一層発生しにくくなる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに係る発明に従属する発明であって、画像形成装置の機内温度、機外温度、および機外湿度を検出するセンサを備え、センサの検出値に応じてヒータへの通電を行うことを特徴とする、画像形成装置である。
画像形成装置の電源ON時に外環境が高温高湿でない場合には、放電生成物の吸水が少なく、放電生成物による画像流れは起きにくいことから、ヒータへの通電を行う必要はない。むしろ中間転写体や周辺エレメントへの熱ダメージが生じやすい。請求項4の発明では、画像形成装置の機内温度、機外温度、および機外湿度を検出するセンサの検出値に応じて、ヒータへの通電を行うかどうかを判断することにより、不必要な加熱を防止して中間転写体や周辺エレメントを熱ダメージから保護する。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明に従属する発明であって、センサによる画像形成装置の機内温度、および機外温度の検出値に応じて、ヒータの出力が低くなるように設定されていることを特徴とする、画像形成装置である。
本発明では、ヒータの出力制御は画像形成装置の電源ONからの経過時間で制御するが、例えば画像形成装置の立ち上がり直後から連続印字を行った場合などは、ヒータの出力を低く切り替える前に機内温度が上昇してトナー融着などを起こしてしまう心配がある。請求項5では、機内温度と機外温度を検出し、その差が所定値以上の場合は画像形成装置内が十分温まっている(かつ感光体表面も十分加熱されている)と判断してヒータの出力を低く下げるような制御する。これにより、トナーの融着を抑えたり、中間転写体や周辺エレメントを熱ダメージから保護したりできる。
請求項6に係る発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに係る発明に従属する発明であって、感光体がアモルファスシリコンからなることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項6の発明では、画像流れを生じやすいアモルファスシリコン感光体を用いた画像形成装置であっても、長期的に良好な画像を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、ヒータへの通電開始から所定時間経過すると、ヒータの出力が低くなるように設定しているため、ヒータへの通電開始から所定時間はヒータの出力を高めに設定することにより、短時間で感光体表面を加熱して、画像形成装置の立ち上がり時間を短縮できる。そして、ヒータへの通電開始から所定時間経過すると、ヒータの出力が低くなるため、中間転写体自身、及び中間転写体周辺エレメントへの熱の影響を抑えることができる。この結果、放電生成物による画像流れを抑制でき、中間転写体自身、および中間転写体周辺エレメントへの熱の影響が少ない、小型で低価格の画像形成装置を得ることができる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1は本発明に係る画像形成装置(カラーレーザプリンタ)の1例を示す概略構成図である。
画像形成装置1の本体下部には、積載された用紙束を収容する給紙カセット等の給紙部2が設けられている。この給紙部2の一端部には、積載された用紙Pを最上位紙から1枚ずつ給紙するための分離給送手段3が設けられている。
給紙部2の上方には、本体右側面部から本体左側面部へ略水平に延び、さらに上方へ延びて本体上面に形成された排紙トレイ4に至る搬送路5が形成されている。この搬送路5に沿って上流側から順に上記分離給送手段3、搬送ローラ対6、二次転写ローラ7、定着ローラ対8、搬送ローラ対9,10及び排紙ローラ対11が配置されている。
水平方向の搬送路5の上方には無端状の中間転写ベルト12が回転自在に配設されている。中間転写ベルト12は、駆動ローラ13、従動ローラ14、テンションローラ15及び一次転写ローラ16に懸架されており、駆動ローラ13が回転駆動されることにより、ローラ14,15,16とともに矢印のように時計方向に回転されるようになっている。また、駆動ローラ13は中間転写ベルト12を介して二次転写ローラ7と当接し、中間転写ベルト12の回転方向においてこの当接部(二次転写領域)の下流部にクリーニングブレード17が駆動ローラ13に圧接するように転写ベルト12に当接している。一次転写ローラ16は中間転写ベルト12を介して像担持体である感光体ドラム18と当接している。感光体ドラム18はアモルファスシリコンからなる。
感光体ドラム18は図示しない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、その回転方向に沿って順に接触型帯電器である帯電ローラ19、現像ユニット20、一次転写ローラ16、クリーニングローラ21、クリーニングブレード22が配設されている。帯電ローラ19は感光体ドラム18の上部でこれに当接して、感光体ドラム18の回転に従動して回転する。帯電ローラ19の感光体ドラム18は反対側に、帯電器クリーニング部材である導電性ブラシローラ23が帯電ローラ19の長手方向に接触配置されている。現像ユニット20の上方には、既知の光学系を利用したレーザ光学ユニット24が配置されている。
現像ユニット20は、全体が略円筒形状であり、その両端部で回転自在に支持されている。この現像ユニット20の内部は、十字型の仕切り壁20aにより4つの部屋に区切られ、ここにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色のトナーに対応して4つの現像器25Y,25M,25C,25Kがそれぞれ構成されている。なお、図示する現像器の配置は一例であって、これには限定されない。
各現像器25Y,25M,25C,25Kは、個別に回転駆動される現像ローラ26,27,28,29をそれぞれ備えている。また、現像ユニット20には、駆動部がクラッチを介して接続されており(図示しない)、この駆動部を駆動することで現像ユニット20が回転して、いずれかの現像器の現像ローラを選択的に感光体ドラム18に対向配置させ、現像動作が行われるようになっている。
画像形成の際には、感光体ドラム18が回転駆動されることにより、帯電ローラ19が従動回転し、感光体ドラム18の表面18aが一様に帯電される。そして、入力された画像信号に基づいて、レーザ光学ユニット24が動作し、帯電後の感光体ドラム18上にレーザ光Lが照射され、感光体ドラム18の表面18aに静電潜像が形成される。こうして形成された静電潜像は現像ユニット20によって以下のようにして現像される。
すなわち、モノクロ画像形成の場合には、現像器25Kの現像ローラ29のみを静電潜像の形成された感光体ドラム18に対向配置させてブラックのトナー像を感光体ドラム18の表面18aに形成する。カラー画像形成の場合には、駆動部を駆動することで現像ユニット20を回転させ、4つの現像器25Y,25M,25C,25Kの各現像ローラ26,27,28,29を順次選択的に感光体ドラム18に対向配置させ、各色のトナー像を感光体ドラム18の表面18aに形成する。
このようにして感光体ドラム18の表面18aに形成されたトナー像は、一次転写ローラ16によって、時計方向に回転する中間転写ベルト12上に一次転写される。すなわち、モノクロ画像形成の場合には、感光体ドラム18の表面18aに形成されたブラックのトナー像を一次転写ローラ16によって回転する転写ベルト12上に転写してモノクロ画像を形成する。カラー画像形成の場合には、感光体ドラム18の表面18aに形成された各色のトナー画像を一次転写ローラ16によって順次回転する中間転写ベルト12上に転写し、これらを重ね合わせてカラー画像を形成する。なお、カラー画像形成の場合、一次転写動作中にはクリーニングブレード17は中間転写ベルト12より離間されている。
そして、所定の二次転写領域において、分離給送手段3によって給紙部2から給紙され、さらに搬送ローラ対6により搬送路5を搬送されてきた用紙P上に、二次転写ローラ7によって中間転写ベルト12上のモノクロ画像又はカラー画像が一括で二次転写される。
このようにして、モノクロ画像又はカラー画像が転写された用紙Pは、搬送路5を略水平方向に搬送され、定着ローラ対8により用紙P上のトナー像が加熱されて定着される。定着後、用紙Pは搬送ローラ対9の下流部で搬送方向を上方に変えられ、搬送ローラ対10によりさらに搬送路5を搬送され、最終的に排紙ローラ対11により排紙トレイ4上に排紙される。
なお、一次転写されないで感光体ドラム18上に残ってしまう未転写トナーは、クリーニングローラ21及びクリーニングブレード22で除去される。二次転写されないで中間転写ベルト12上に残った未転写トナーはクリーニングブレード17によって除去される。除去されたトナーは回収スクリューなどのトナー回収装置によって図示しない廃棄ボトルへと搬送される。
中間転写ベルト12の下位置にはヒータ30が設置されている。ヒータ30は24V印加で8Wの出力を有している。ヒータ30の通電を連続的にON/OFFさせることにより、擬似的にヒータ30の消費電力を4Wに変えることが可能である。さらに、この画像形成装置1には、図示しないが、機内温度センサと機外温湿度センサが設けられている。
次に、この画像形成装置1の画像流れ防止動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。まず、画像形成装置1の電源がONされた後に、ステップS1で、機外温湿度センサによって環境温湿度を検出し、高温高湿環境であるか否かを判断する。すなわち、温度26℃以上湿度70%以上の条件(感光体ドラム18表面に水分が付着しやすい条件)を満たす場合には、外環境が高温高湿であると判断して、ステップS2でヒータ30への通電が行われ、中間転写ベルト12を介して感光体ドラム18表面を加熱する。
一方、前記条件を満たさない場合には、外環境が高温高湿でない(感光体ドラム18表面に水分が付着しにくいため、放電生成物による画像流れは起きにくい)と判断して、ヒータ30への通電を行わないで、そのままステップS8で印字可能状態となり、適宜印字が行われる。これにより、不必要なヒータ加熱を防止して中間転写ベルト12や周辺エレメントを熱ダメージから保護する。
ステップS2でヒータ30への通電が開始されると、ほぼ同時にステップS3で、感光体ドラム18表面の水分、及び放電生成物の除去を行うために、画像形成装置1は以下に詳説するリフレッシュ動作を行う。
感光体ドラム18および中間転写ベルト12を駆動させた状態で、現像器25Kから感光体ドラム18に100ミリ秒間バイアス現像を行うことによってブラックのトナーを供給する。一次転写バイアスを逆バイアスとすることにより、ほとんどのブラックのトナーは転写されないでクリーニングローラ21、クリーニングブレード22へ送られる。クリーニングローラ21、クリーニングブレード22でブラックのトナーを介して感光体ドラム18表面を摺擦することにより、感光体ドラム18表面の水分、及び放電生成物を除去する。リフレッシュ動作では上記バイアス現像を30秒おきに6回繰り返す。
この画像形成装置1は電源ON後にヒータ30に通電を開始するとともに、上記リフレッシュ動作を行い、その後(画像形成装置1の電源ONから約3分後)ステップS4で印字可能状態となる。この後、適宜印字が行われる。このとき、ヒータ30によって感光体ドラム18表面が加熱され高温化されるため、帯電ローラ19に印加する交流電圧を、たとえば温度23℃湿度50%の環境下で通常画像形成中に帯電ローラに印加している電圧(1100V)の77%(850V)〜100%(1100V)に設定される。これにより、感光体ドラム18表面に付着する放電生成物の量が抑えられ、画像流れがより一層生じにくくなる。
この画像形成装置1は、ヒータ30の出力制御を、画像形成装置1の電源ONからの経過時間で制御している。すなわち、ステップS6で電源をONした後、所定の時間(本実施形態の場合は30分に設定した)経過すると、画像形成装置1内が十分温まった(かつ感光体ドラム18表面も十分加熱された)として、ステップS7でヒータ30の出力を8Wから4Wに切り替える。
しかし、例えば画像形成装置1の立ち上がり直後から連続印字を行ったときなどは、ヒータ30の出力を低く切り替える前に機内温度が上昇してトナー融着などを起こしてしまう心配がある。そこで、画像形成装置1は、ステップS5で、所定の時間ごとに(たとえば数分ごとに)、機内温度センサと機外温湿度センサによって機内温度と機外温度を検出する。そして、機内温度が機外温度より4℃以上高くなると、画像形成装置1の電源ONからの経過時間が30分以内であっても、画像形成装置1内が十分温まっている(かつ感光体ドラム18表面も十分加熱されている)と判断して、ステップS7でヒータ30の出力を8Wから4Wに切り替えて下げる。これにより、ヒータ30の出力を低く切り替える前に機内温度が上昇してトナー融着などを起こしてしまう心配がなくなる。本実施形態の場合、ヒータ30の出力を8Wから4Wに切り替えることによって、機内温度を50℃未満に維持することができる。
この画像形成装置1を用いて、温度23℃で湿度50%の環境下で各色印字率3%のカラー画像形成を、計10,000枚行い、感光体ドラム18表面に放電生成物を故意に発生させた。印字中は、帯電ローラ19に印加している交流電圧の値は1100Vに設定した。交流電圧の値が1050Vより小さくなると、帯電ローラ19の抵抗ムラ、汚れに起因する画像ノイズが許容レベルでなくなるためである。ただし、この帯電ローラ19に印加している交流電圧のしきい値は、高温高湿環境になると下がる。
10,000枚のカラー画像形成終了後、画像形成装置1の電源をOFFにした状態で温度30℃で湿度85%の高温高湿環境中に12時間放置した。放置後に、画像形成装置1の電源をONし、上記リフレッシュ動作を行って印字可能状態とし、画像流れ、帯電ローラ起因の画像ノイズ、および機内温度の評価を行った。動作条件および評価結果は表1に示している。
Figure 2009069557
画像流れの評価は、立ち上がり直後(約3分間経過後)、電源ONから30分後、および60分後に文字画像を印字し、その印字状態を目視にて4段階のランクで評価した。
ランクA:文字の流れがほとんど観測されない。
ランクB+:文字の流れがややあるものの、ほとんど目立たないレベルである。
ランクB:文字の流れが目立つものの、実用可能レベルである。
ランクC:文字の流れがひどく、実用可能レベルにない。
帯電ローラ19起因の画像ノイズの評価は、立ち上がり直後(約3分間経過後)、電源ONから30分後、及び60分後に網点ハーフ画像を印字し、その印字状態を目視にて3段階のランクで評価した。
ランクA:ノイズがほとんど観測されない。
ランクB:帯電ローラ19の抵抗ムラ、汚れに起因するノイズがややあるものの許容レベルである。
ランクC:帯電ローラ19の抵抗ムラ、汚れに起因するノイズがひどい。
機内温度の評価は、立ち上がり直後から60分後の画像印字が終了するまでの間、中間転写ベルト12のクリーニングブレード17の温度をモニターし、その最高到達温度を3段階のランクで評価した。クリーニングブレード17の温度が55℃以上に達すると、トナーの中間転写ベルト12やクリーニングブレード17への融着が起こりやすくなる。
ランクA:最高到達温度が50℃未満である。
ランクB:最高到達温度が50℃以上55℃未満である。
ランクC:最高到達温度が55℃以上である。
総合評価は、画像流れ評価、画像ノイズ評価、機内温度評価がいずれもランクAまたはB+である場合を○、1つでもランクBがありかつランクCはない場合を△、1つでもランクCがある場合を×とした。
(実施例1〜実施例6)
実施例1は、画像形成装置1の電源をONするとともに、ヒータ30の出力8Wで通電を開始した。画像印字時に帯電ローラ19に印加する交流電圧は850V(77%:温度23℃湿度50%の環境下で、画像形成中に帯電ローラ19に印加している電圧1100Vを100%としたときの割合である。以下、同様。)に設定した。また、画像形成装置1の電源ON後30分以降は、ヒータ30の出力を4Wとした(30秒ごとにヒータへの通電をON/OFFした)。また、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、および実施例6は、画像印字時に帯電ローラ19に印加する交流電圧をそれぞれ、900V(82%)、950V(86%)、1000V(91%)、1050V(95%)、および1100V(100%)に設定した点以外は実施例1と同じである。
実施例1〜実施例6によれば、ヒータ30の出力と帯電ローラ19に印加する交流電圧を制御することにより、画像流れ、画像ノイズのない画像を得ることができ、かつ機内温度もトナー融着の問題ないレベルに維持することができた。
また、帯電ローラ19に印加する交流電圧を1100V以下に設定することにより、画像流れを抑制することができた。特に、感光体ドラム18の表面が十分加熱されていないため画像流れを生じやすい立ち上がり直後において、有効であった。
さらに、ヒータ30の出力を、画像形成装置1の電源ON直後は高く設定し、30分後に低くすることにより、立ち上がり直後の画像流れを抑制し、かつ機内温度の上昇も問題ないレベルに抑制することができた。
(比較例1〜比較例2)
比較例1は、画像形成装置1の電源をONとともにヒータ30の出力4Wで通電を開始した(30秒ごとにヒータ30への通電をON/OFFした)。画像印字時に帯電ローラ19に印加する交流電圧は900V(82%)に設定した。また、画像形成装置1の電源ON後30分以降もヒータ30の出力は4Wを維持させた。立ち上がり直後、および30分後に画像流れを生じたため、総合評価は×とした。これはヒータ30の出力が4Wでは感光体ドラム18表面の加熱が不十分であり、画像流れを抑制するのに十分な温度に達しないためと考える。
さらに、比較例2は、画像形成装置1の電源ONとともにヒータ30の出力8Wで通電を開始した。画像印字時に帯電ローラ19に印加する交流電圧は900V(82%)に設定した。また、画像形成装置1の電源ON後30分以降もヒータ30の出力は8Wを維持させた。画像上は問題がなかったものの、中間転写ベルト12のクリーニングブレード17の最高到達温度が55℃以上にまで達したため、総合評価は×とした。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図である。 画像形成装置の画像流れ防止動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
12 中間転写体
18 感光体ドラム
19 帯電ローラ
30 ヒータ

Claims (6)

  1. 少なくとも帯電ローラ、感光体、および中間転写体を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の電源ON時のみ通電が可能であるヒータが、前記中間転写体近傍に設置され、
    前記ヒータへの通電開始から所定時間経過すると、前記ヒータの出力が低くなるように設定されていること、
    を特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記ヒータへの通電が行われている間は、前記帯電ローラに印加する交流電圧が850V〜1100V(温度23℃湿度50%の環境下で)に設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ヒータへの通電が行われている間は、前記帯電ローラに印加する交流電圧が、画像形成中に前記帯電ローラに印加している電圧の77%〜100%(温度23℃湿度50%の環境下で)に設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置の機内温度、機外温度、および機外湿度を検出するセンサを備え、前記センサの検出値に応じて前記ヒータへの通電を行うことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記センサによる前記画像形成装置の機内温度、および機外温度の検出値に応じて、前記ヒータの出力が低くなるように設定されていることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記感光体がアモルファスシリコンからなることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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