JP2018112649A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、測定部により測定した湿度が基準湿度以上のときに加熱部により担持体を加熱する場合及び検出部により検出した回転負荷値が基準値以上のときに加熱部により担持体を加熱する場合に比べて、消費電力が小さい画像形成装置の提供を目的とする。【解決手段】画像形成装置は、トナー像を担持する担持体と、前記担持体に放電して、前記担持体を帯電する帯電部と、前記担持体に接触し、トナー像の転写後に前記担持体に残ったトナーを前記担持体から除去する除去部と、前記担持体を加熱する加熱部と、前記担持体の外側の湿度を測定する測定部と、前記担持体の回転負荷値を検出する検出部と、を備え、前記測定部により測定した湿度が基準湿度以上かつ前記検出部により検出した回転負荷値が基準値以上である場合、前記加熱部により前記担持体を加熱するリフレッシュ動作を行ってから画像形成動作を行う。【選択図】図4A

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、感光体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、感光体からトナーを除去するクリーニング部材と、感光体を加熱する加熱手段と、感光体を駆動する駆動手段と、駆動手段の駆動トルクを検知する検知手段と、検知手段により検知された駆動トルクに基いて、感光体を駆動して2つの画像流れ対策を選択する制御部と、を有する画像形成装置が開示されている。そして、上記の制御部は、クリーニング部にトナーが介在する時の感光体の駆動トルクを検知することで、クリーニングブレード(除去部)の摩耗状態を判断する。クリーニングブレードの摩耗が進行していない状態(駆動トルクが第1閾値以上の場合)ではクリーニングブレードによる画像流れ対策を選択し、クリーニングブレードの摩耗が進行している状態(駆動トルクが第1閾値未満の場合)ではヒータ(加熱部)による画像流れ対策を選択する。
特開2016−161789号公報
ところで、本願の発明者が試験研究を行ったところ以下の知見を得た。すなわち、無機系の感光層を有する担持体を備えた画像形成装置において問題となる画像流れの問題は、担持体への放電生成物の付着量が多く、(別言すれば、担持体の回転負荷が大きいほど)、かつ、担持体の配置されている環境における湿度が高い場合に発生する。
しかしながら、上記の画像形成装置の場合、感光体の駆動トルクが第1閾値未満の場合(別言すると、感光体への放電生成物の付着量が相対的に少ない場合)にヒータ(加熱部)による画像流れの対策をする。そのため、上記の画像形成装置の場合、画像流れの対策が不要な場合であってもヒータ(加熱部)による感光体の加熱が行われている虞がある。
本発明は、測定部により測定した湿度が定められた基準湿度以上のときに加熱部により担持体を加熱する場合及び検出部により検出した回転負荷値が定められた基準値以上のときに加熱部により担持体を加熱する場合に比べて、消費電力が小さい画像形成装置の提供を目的とする。
本発明の第1の画像形成装置は、筒状とされ、無機系の感光層を有し、軸回りに回転して転写されるトナー像を担持する担持体と、前記担持体に放電して、前記担持体を帯電する帯電部と、前記担持体に接触し、トナー像の転写後に前記担持体に残ったトナーを前記担持体から除去する除去部と、前記担持体を加熱する加熱部と、前記担持体の外側の湿度を測定する測定部と、前記担持体の回転負荷値を検出する検出部と、を備え、前記測定部により測定した湿度が定められた基準湿度以上かつ前記検出部により検出した回転負荷値が定められた基準値以上である場合、前記加熱部により前記担持体を加熱するリフレッシュ動作を行ってから画像形成動作を行う。
本発明の第2の画像形成装置は、筒状とされ、無機系の感光層を有し、軸回りに回転して転写されるトナー像を担持する担持体と、前記担持体に放電して、前記担持体を帯電する帯電部と、前記担持体に接触し、トナー像の転写後に前記担持体に残ったトナーを前記担持体から除去する除去部と、前記担持体を加熱する加熱部と、前記担持体の外側の温度及び湿度を測定する測定部と、前記担持体の回転負荷値を検出する検出部と、を備え、前記測定部により測定した温度及び湿度が定められた条件を満たしかつ前記検出部により検出した回転負荷値が定められた基準値以上である場合、前記加熱部により前記担持体を加熱するリフレッシュ動作を行ってから画像形成動作を行う。
本発明の第3の画像形成装置は、さらに、前記定められた基準値は、前記担持体の累積回転数が増えるほど小さくなるように設定されている。
本発明の第4の画像形成装置は、さらに、前記帯電部は、前記担持体に接触して軸周りに回転する帯電ローラーとされ、前記加熱部は、前記担持体の外側に配置されている。
本発明の画像形成装置は、測定部により測定した湿度が定められた基準湿度以上のときに加熱部により担持体を加熱する場合及び検出部により検出した回転負荷値が定められた基準値以上のときに加熱部により担持体を加熱する場合に比べて、消費電力が小さい。
本実施形態の画像形成装置を正面側から見た概略図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する制御装置と、画像形成装置を構成する各部との関係を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置を構成する感光体及びその周辺の概略図である。 本実施形態の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の制御フローを示すフロー図である。 本実施形態の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の結果、感光体の回転負荷値と感光体周辺の湿度とで表される2次元領域において、加熱装置により感光体を加熱する領域と加熱しない領域とを表す図である。 比較形態(第1比較形態)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の制御フローを示すフロー図である。 比較形態(第1比較形態)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の結果、感光体の回転負荷値と感光体周辺の湿度とで表される2次元領域において、加熱装置により感光体を加熱する領域と加熱しない領域とを表す図である。 比較形態(第2比較形態)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の制御フローを示すフロー図である。 比較形態(第2比較形態)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の結果、感光体の回転負荷値と感光体周辺の湿度とで表される2次元領域において、加熱装置により感光体を加熱する領域と加熱しない領域とを表す図である。 変形例(第1変形例)の画像形成装置において、担持体の累積回転数と、定められた基準値との関係を示すグラフである。 変形例(第1変形例)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の制御フローを示すフロー図である。 変形例(第2変形例)の画像形成装置を構成する感光体及びその周辺の概略図である。 変形例(第3変形例)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の制御フローを示すフロー図である。 変形例(第4変形例)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の制御フローを示すフロー図である。 変形例(第5変形例)の画像形成装置により画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作の結果、感光体の回転負荷値と、感光体周辺の温度と、感光体周辺の湿度とで表される2次元領域において、加熱装置により感光体を加熱する領域と加熱しない領域とを表す図である。
<概要>
以下、本実施形態の画像形成装置10(図1参照)の構成、画像形成動作、画像流れ対策として行われるリフレッシュ動作(以下、リフレッシュ動作という。)及び効果について、図面を参照しつつこれらの記載順で説明する。
以下の説明では、図中における矢印Fr及び矢印Rrで示す方向をそれぞれ装置奥行き方向手前側及び奥側、矢印R及び矢印Lで示す方向をそれぞれ装置幅方向右側及び左側、矢印U及び矢印Loで示す方向をそれぞれ装置高さ方向上側及び下側とする。また、本明細書では、画像形成装置10を装置奥行き方向手前側から見た状態を画像形成装置10の正面として説明する。
<画像形成装置の構成>
以下、本実施形態の画像形成装置10について主に図1を参照しながら説明する。画像形成装置10は、給紙カセット20と、トナー像形成部30と、転写装置40と、搬送装置50と、定着装置60と、湿度計MT(測定部の一例)と、電源PS(検出部の一例)と、制御装置CUとを含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
給紙カセット20は、媒体Sを収容する機能を有する。
トナー像形成部30は、帯電、露光、現像の各工程を行って、後述するベルトTBに保持させるトナー像を形成する機能を有する。トナー像形成部30は、それぞれ異なる色(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック))のトナー像を形成する単色ユニット31Y、31M、31C、31Kで構成されている。各単色ユニット31Y、31M、31C、31Kは、それぞれ、感光体PC(担持体の一例)と、帯電装置32と、露光装置34と、現像装置36と、クリーニングブラシ37(除去部の一例)と、クリーニングブレード38(除去部の他の一例)と、研磨ローラー39と、除電装置(図示省略)と、加熱装置HT(加熱部の一例)と、を備えている。
感光体PCは、ドラム状とされ、露光装置34により形成される潜像を担持しながら(別の見方をすると、後述するベルトTBに転写されるトナー像を担持しながら)、電源PSから給電される駆動源(図示省略)により駆動されて正面側から見て時計回りに回転するようになっている。感光体PCは、図3に示されるように、筒状のドラムADと、ドラムADの外周を全周に亘って覆っているアモルファスシリコン製の感光層PLとを含んで構成されている。すなわち、本実施形態の感光体PCは、一例として無機系の感光層を有する感光体とされている。
帯電装置32は、電源PSから電圧を印加されながら、感光体PCを帯電させる機能を有する。帯電装置32は、図3に示されるように、帯電ローラー32A(帯電部の一例)と、クリーニングローラー32Bとを備えている。帯電ローラー32Aは、感光体PCの下側の部分で感光体PCに接触し、感光体PCに従動して軸周りに回転するようになっている。クリーニングローラー32Bは、帯電ローラー32Aに接触し、帯電ローラー32Aに従動して回転しながら帯電ローラー32Aに付着した不純物(トナー、紙粉等)を帯電ローラー32Aから除去するようになっている。なお、電源PSから帯電ローラー32Aに印加される電圧は、一例として、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧とされている。そして、帯電ローラー32Aは、感光体PCに放電して、感光体PCを帯電させるようになっている。
現像装置36は、トナー(図示省略)を用いて露光装置34により感光体PCに形成された潜像をトナー像として現像する機能を有する。現像装置36は、感光体PCに対向し、軸周りに回転する現像ローラー36Aを有し(図3参照)、その外周に付着したトナーを用いてトナー像を現像するようになっている。
クリーニングブラシ37及びクリーニングブレード38は、感光体PCに残留した残留トナー(ベルトTBへのトナー像の転写後に転写されずに感光体PCに付着したまま残ったトナー)を感光体PCから除去する機能を有する。なお、クリーニングブラシ37及びクリーニングブレード38は、感光体PCに接触している。
研磨ローラー39は、感光体PCを研磨する機能を有する。研磨ローラー39は、一例として、シャフトの外周を発砲体(スポンジ)で覆ったスポンジローラーとされている。なお、研磨ローラー39は、感光体PCに接触した状態で、感光体PCよりも速い周速で軸周りに回転するようになっている。
除電装置(図示省略)は、感光体PCにおける、転写位置(感光体PCがベルトTBと接触する位置)を通過した部分に光を照射して感光体PCを除電する機能を有する。
トナー像形成部30を構成する感光体PC以外の各部は、正面側から見て、感光体PCの周りに、帯電ローラー32A、現像装置36、除電装置(図示省略)、クリーニングブラシ37、研磨ローラー39、クリーニングブレード38の順で時計回りに配置されている(図3参照)。露光装置34は、感光体PCにおける帯電ローラー32Aと現像装置36との間で潜像を形成するようになっている。なお、図1では、単色ユニット31Y以外の単色ユニット31M、31C、31Kの符号が省略されている。また、図3では、各単色ユニット31の拡大図が一般化(符号のY、M、C及びKが省略されて)図示されている。
加熱装置HTは、感光体PCを加熱する機能を有する。加熱装置HTは、帯電装置32の下側に配置されている。すなわち、本実施形態では、加熱装置HTは、一例として、感光体PCの外部(ドラムADの内側ではなくて外側)に配置されている。そして、加熱装置HTは、電源PSから電力を供給されて自身が発熱することで感光体PCを加熱するようになっている。なお、本実施形態の場合、加熱装置HTによる感光体PCの加熱に伴い、感光体PCの周囲に配置されている帯電装置32、クリーニングブラシ37、クリーニングブレード38等も加熱されるといえる。
転写装置40は、無端状のベルトTBを有し、図1における矢印X方向に周回するベルトTBに、トナー像形成部30により形成されたトナー像を1次転写させて、ベルトTBに保持されたトナー像を媒体Sに2次転写させる機能を有する。
搬送装置50は、給紙カセット20に収容されている媒体Sを搬送経路(図1中の二点差線P)に沿って搬送する機能を有する。なお、図1における矢印Yは、媒体Sの搬送方向を意味する。
定着装置60は、転写装置40により媒体Sに2次転写されたトナー像を媒体Sに定着させる機能を有する。
湿度計MTは、画像形成装置10の内側であって、感光体PCの外側の湿度を測定する機能を有する。
電源PSは、前述のとおり、感光体PCの駆動源(図示省略)を駆動させるために当該駆動源に給電する機能等を有する。また、電源PSは、当該給電の際に、一例として感光体PCの駆動源に定められた直流電圧を印加しつつ、電源PSと感光体PCとの駆動源との直列回路(図示省略)に流れる直流電流を検出する機能を有する。また、電源PSは、検出した直流電流を定められた変換式により変換する機能を有する。そして、電源PSが感光体PCの駆動源に給電することにより、感光体PCはいわゆる定電圧制御方式により感光体PCを定められた回転速度で回転するようになっている。ここで、電源PSが検出した直流電流が大きいほど、感光体PCを回転させる負荷(回転負荷)が大きいといえる。以上の構成により、電源PSは、検出した直流電流から上記変換式により変換した変換値(以下、回転負荷値という。)を算出するようになっている。別言すれば、電源PSは、感光体PCの回転負荷値を検出する機能を有するといえる。なお、電源PSは、検出した回転負荷値を、制御装置CUに送信するようになっている(図2参照)。
制御装置CUは、画像形成装置10を構成する各部を制御する機能を有する(図2参照)。制御装置CUの機能については、後述する画像形成動作及びリフレッシュ動作の説明の中で説明する。
<画像形成動作>
次に、本実施形態の画像形成装置10による画像形成動作について図1及び図2を参照しながら説明する。
外部装置(図2参照)から画像データを受け取った制御装置CUは、画像形成装置10の各部を作動させる。
トナー像形成部30が作動されると、各単色ユニット31Y、31M、31C、31Kでは、帯電装置32が感光体PCを帯電し、露光装置34が感光体PCを露光し(感光体PCに潜像を形成し)、現像装置36が感光体PCの潜像をトナー像として現像する。その結果、各感光体PCにトナー像が形成される。
次いで、転写装置40及び搬送装置50が作動されると、トナー像形成部30により形成されたトナー像がベルトTBに1次転写される。また、ベルトTBに1次転写されたトナー像が2次転写されるタイミングに合わせて、搬送装置50により給紙カセット20に収容されている媒体Sが搬送されて、ベルトTBに1次転写されたトナー像が媒体Sに2次転写される。トナー像が2次転写された媒体Sは、搬送装置50により定着装置60に向けて搬送される。
次いで、定着装置60が作動され、トナー像が2次転写された媒体Sが定着装置60に搬送されると、媒体Sに2次転写されたトナー像が媒体Sに定着される(媒体Sに画像が形成される)。
そして、トナー像が定着された媒体S(画像が形成された媒体S)は、搬送装置50により画像形成装置10の外に排出されて、画像形成動作が終了する。
<リフレッシュ動作>
次に、本実施形態のリフレッシュ動作について主に図4A及び図4Bを参照しながら説明する。なお、リフレッシュ動作は、一例として、非画像形成時に、制御装置CUが電源PSにより感光体PCの駆動源(図示省略)を駆動させて感光体PCの駆動停止時のトルクを測定して(感光体PCの駆動源に定められた直流電圧を印加しつつ、電源PSと感光体PCとの駆動源との直列回路(図示省略)に流れる直流電流を検出して)、その後の待機中に制御装置CUにより加熱装置HTを発熱させながらじっくり感光体PCの除湿を行わせることで、次回の画像形成動作時において画像形成不良の発生を抑制するためのものである。
外部装置(図2参照)から画像データを受け取った制御装置CUは、湿度計MTにより測定した湿度が定められた基準湿度(一例として65%)以上であるかを判断する(図4Aの制御フローにおける判断ステップS10参照)。その結果、制御装置CUは、判断ステップS10において肯定判断をした場合、後述する判断ステップS20を行う。これに対して、制御装置CUは、判断ステップS10において否定判断をした場合、本制御フローを終了して、リフレッシュ動作を行わずに、各部に上記画像データに基づく画像形成動作を行わせる。
次いで、制御装置CUは、判断ステップS10において肯定判断をした場合、電源PSにより検出した回転負荷値が定められた基準値以上であるかを判断する(図4Aの判断ステップS20参照)。ここで、定められた基準値とは、本願の発明者が設定した値とされている。定められた基準値未満の場合には画像流れによる画像形成不良は許容されるレベルとされ、定められた基準値以上の場合には画像流れによる画像形成不良は許容されないレベルとされている。そして、制御装置CUは、判断ステップS20において肯定判断をした場合、後述するステップS30を行う。これに対して、制御装置CUは、判断ステップS20において否定判断をした場合、本制御フローを終了して、リフレッシュ動作を行わずに、各部に上記画像データに基づく画像形成動作を行わせる。
次いで、制御装置CUは、判断ステップS20において肯定判断をした場合、電源PSから加熱装置HTに電力を供給させて、定められた期間、加熱装置HTを発熱させる。そうすると、感光体PCは、定められた期間、加熱装置HTの発熱により加熱される。その結果、画像流れの原因とされる感光体PCに付着していた放電生成物は、感光体PCから脱離する。なお、本実施形態では、ステップS30の動作を、リフレッシュ動作という。
次いで、上記定められた期間の経過したところで、制御装置CUは、電源PSによる加熱装置HTへの電力の供給を停止させる(リフレッシュ動作の終了)。そして、制御装置CUは、本制御フローを終了して、各部に上記画像データに基づく画像形成動作を行わせる。
なお、図4Bは、上記の制御フローの結果、感光体の回転負荷値と感光体周辺の湿度とで表される2次元領域において、加熱装置により感光体を加熱する領域(斜線部分の領域)と加熱しない領域(無地部分の領域)とを表している。
<効果>
次に、本実施形態の効果について図面を参照しながら説明する。
例えば、図5Aの制御フローを行った後に画像形成動作を行う形態(以下、第1比較形態)の場合、すなわち、本実施形態(図4A参照)のように判断ステップS10の後に判断ステップS20を行わない場合、回転負荷値に関わらず、測定した湿度が定められた基準湿度以上であれば必ずリフレッシュ動作が行われる(図5B参照)。
また、例えば、図6Aの制御フローを行った後に画像形成動作を行う形態(以下、第2比較形態)の場合、すなわち、本実施形態(図4A参照)のように判断ステップS20の前に判断ステップS10を行わない場合、湿度に関わらず、検出した回転基準値が定められた基準値以上であれば必ずリフレッシュ動作が行われる(図6B参照)。
ところで、リフレッシュ動作を行う技術的意義は、感光体PCに付着した放電生成物により画像流れを未然に防止する(又は発生し難くする)ことである。そして、前述のとおり、画像流れの原因とされる感光体PCへの放電生成物の大量の付着は、例えば、本実施形態のように感光体PCの周りに帯電ローラー32Aのような放電源が配置されており、かつ、当該方電源により生成されるイオンと搬送する水分が多い場合(湿度が高い場合)に起こる。別の見方をすれば、湿度が定められた基準湿度以上であっても画像流れが起こらない場合がある。また、単に回転負荷値が定められた基準値以上であっても画像流れが起こらない場合がある。以上より、第1比較形態の場合と第2比較形態の場合とは、何れの場合も、本実施形態と同様のレベルで、画像流れを抑制することができる。
しかしながら、第1比較形態では、図5Bに示されるように、湿度が定められた基準湿度以上の場合、かつ、回転負荷値が定められた基準値未満の場合(すなわち、リフレッシュ動作が不要な場合に相当)であってもリフレッシュ動作が行われる。すなわち、第1比較形態の場合、リフレッシュ動作が不要な場合に、加熱装置HTに電力が供給されて加熱装置HTを発熱させる。また、第2比較形態では、図6Bに示されるように、回転負荷値が定められた基準値以上の場合、かつ、湿度が定められた基準湿度未満の場合(すなわち、リフレッシュ動作が不要な場合に相当)であってもリフレッシュ動作が行われる。すなわち、第2比較形態の場合、リフレッシュ動作が不要な場合に、加熱装置HTに電力が供給されて加熱装置HTを発熱させる。これらに対して、本実施形態の場合(図4B参照)、第1及び第2比較形態でリフレッシュ動作が不要な場合の領域では加熱装置HTに電力が供給されることがない。
したがって、本実施形態の画像形成装置10は、湿度計MTにより測定した湿度が定められた基準湿度以上のときに加熱装置HTにより感光体PCを加熱する場合及び電源PSにより検出した回転負荷値が定められた基準値以上のときに加熱装置HTにより感光体PCを加熱する場合に比べて、消費電力が小さい。
なお、本実施形態の場合、加熱装置HTは、感光体PCの外側に配置されている(図1及び図3参照)。そのため、リフレッシュ動作を行うことにより加熱装置HTが発熱すると、例えば、感光体PCの周辺に配置されている現像装置36も加熱される。その結果、現像装置36内に収容されているトナーが現像装置36内で溶融、凝固される虞がある。特に、低溶融温度のトナーほど、上記ような傾向にある。このような観点から、本実施形態のように、加熱装置HTが感光体PCの外部に配置されている場合、必要以上に加熱装置HTを発熱されないことが好ましいといえる。以上より、加熱装置HTが感光体PCの外部に配置されている場合、本実施形態は、第1及び第2比較形態に比べて、現像装置36内のトナーを溶融、凝固させ難い。
以上のとおり、本発明について上記実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態も含まれる。
例えば、本実施形態では、感光体PCの一例をアモルファスシリコン製の感光層を有する感光体であるとして説明した。しかしながら、像流れはアモルファスシリコン製の感光層を有する感光体でなくても発生する現象であることから、感光体PCは別の感光体であってもよい。例えば、セレン製の感光層を有する感光体であってもよい。さらに、像流れはいわゆる有機感光体(OPC)の場合も起こり得ることから、感光体PCの一例は、有機感光体であってもよい。なお、外周に高硬度のオーバーコート層を設けた有機感光体の場合、外周に高高度のオーバーコート層を設けていない有機感光体の場合に比べて、研磨不足による像流れが問題視されている。この点から、外周に高硬度のオーバーコート層を設けた有機感光体の場合には、本発明は特に有効といえる。
また、本実施形態では、定められた基準湿度を一例として65%として説明した。しかしながら、当該値は許容される画像流れの程度により定められる値であるから、別の値としてもよい。例えば、定められた基準湿度を55%としてもよい。また、例えば、定められた基準湿度を75%としてもよい。
また、本実施形態では、回転負荷値が定められた基準値以上であるかを制御フローの判断ステップS20で判断するとして説明した(図4A参照)。ここで、本願の発明者の知見によれば、感光体PCに接触するクリーニングブレード38(図1及び図3参照)が感光体PCの累積回転数の増加に伴う磨耗により、回転負荷値は減少していく傾向にあるとされる。そこで、図7A及び図7Bの第1変形例のように、制御装置CUが感光体PCの累積回転数を記憶できるようにし、リフレッシュ動作を行う場合の制御フローでの判断ステップS20A(図7B参照)において、検出した回転負荷値が図7Aのグラフに基づく修正した基準値以上かを判断するようにしてもよい。すなわち、本変形例では、本実施形態における制御フロー(図4A参照)の判断ステップS20の定められた基準値を、修正した基準値として、感光体PCの累積回転数が増えるほど小さくなるように設定してもよい。本変形例は、本実施形態に比べて、感光体PCの累積回転数が増えた場合に、適切な条件でリフレッシュ動作を行うことができるといえる。
また、本実施形態では、加熱装置HTが一例として感光体PCの外部に配置されているとして説明した(図1及び図3参照)。しかしながら、リフレッシュ動作時において、加熱装置HTが感光体PCを加熱することができれば、図8Aの第2変形例の単色ユニット31Aの場合のように、加熱装置HTは感光体PCの内部に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、リフレッシュ動作を行う場合の制御フロー(図4A参照)において、判断ステップS10で測定した湿度が定められた基準湿度以上かを判断しかつ肯定判断をした後に判断ステップS20で検出した回転負荷値が定められた基準値以上かを判断するとして説明した。しかしながら、リフレッシュ動作(図4AのステップS30)を行う前に、判断ステップS10及び判断ステップS20を行っていればよい。例えば、図8Bの第3変形例の場合のように、判断ステップS20の後に判断ステップS10を行うようにしてもよい。なお、本実施形態の場合は、本変形例に比べて、判断ステップS10で否定判断をした場合には判断ステップS20(電源PSによる直流電流の検知及び変換式を用いた回転負荷値の算出)を行う必要がない点で、有効といえる。
また、本実施形態では、リフレッシュ動作を行う場合の制御フロー(図4A参照)において、判断ステップS10で測定した湿度が定められた基準湿度以上かを判断しかつ肯定判断をした後に判断ステップS20で検出した回転負荷値が定められた基準値以上かを判断するとして説明した。しかしながら、リフレッシュ動作(図4AのステップS30)を行う前に、判断ステップS10及び判断ステップS20を行っていればよい。例えば、図8Cの第4変形例の場合のように、判断ステップS10Aで、本実施形態の判断ステップS10及び判断ステップS20を行うようにしてもよい。なお、本実施形態の場合は、本変形例に比べて、判断ステップS10で否定判断をした場合には判断ステップS20(電源PSによる直流電流の検知及び変換式を用いた回転負荷値の算出)を行う必要がない点で、有効といえる。
また、本実施形態では、装置内に湿度計MT(図1参照)が配置されており、リフレッシュ動作を行う場合の制御フロー(図4A参照)において、判断ステップS10で湿度計MTが測定した湿度が定められた基準湿度以上かを判断しかつ肯定判断するとして説明した。しかしながら、第5変形例として、本実施形態の湿度計MTを温度も測定可能な測定装置(図1の湿度計MTを援用し、かつ、測定部の一例)としたうえで、本実施形態の制御フローにおける判断ステップS10で、当該測定装置により測定された温度及び湿度が定められた条件を満たすかを判断するようにしてもよい。ここで、上記の定められた条件とは、温度及び湿度をパラメーターとして飽和蒸気圧の関係式に基く水分の吸着条件とすればよい。本変形例(図8D参照)は、本実施形態(図4B参照)に比べて、リフレッシュ動作が不要な場合の領域では加熱装置HTに電力が供給されることがないといえる。
10 画像形成装置
32A 帯電ローラー(帯電部の一例)
36 現像装置
37 クリーニングブラシ(除去部の一例)
38 クリーニングブレード(除去部の一例)
HT 加熱装置(加熱部の一例)
MT 湿度計、測定装置(測定部の一例)
PC 感光体(担持体の一例)
PL 感光層

Claims (4)

  1. 筒状とされ、軸回りに回転して転写されるトナー像を担持する担持体と、
    前記担持体に放電して、前記担持体を帯電する帯電部と、
    前記担持体に接触し、トナー像の転写後に前記担持体に残ったトナーを前記担持体から除去する除去部と、
    前記担持体を加熱する加熱部と、
    前記担持体の外側の湿度を測定する測定部と、
    前記担持体の回転負荷値を検出する検出部と、
    を備え、
    前記測定部により測定した湿度が定められた基準湿度以上かつ前記検出部により検出した回転負荷値が定められた基準値以上である場合、前記加熱部により前記担持体を加熱するリフレッシュ動作を行ってから画像形成動作を行う、
    画像形成装置。
  2. 筒状とされ、無機系の感光層を有し、軸回りに回転して転写されるトナー像を担持する担持体と、
    前記担持体に放電して、前記担持体を帯電する帯電部と、
    前記担持体に接触し、トナー像の転写後に前記担持体に残ったトナーを前記担持体から除去する除去部と、
    前記担持体を加熱する加熱部と、
    前記担持体の外側の温度及び湿度を測定する測定部と、
    前記担持体の回転負荷値を検出する検出部と、
    を備え、
    前記測定部により測定した温度及び湿度が定められた条件を満たしかつ前記検出部により検出した回転負荷値が定められた基準値以上である場合、前記加熱部により前記担持体を加熱するリフレッシュ動作を行ってから画像形成動作を行う、
    画像形成装置。
  3. 前記定められた基準値は、前記担持体の累積回転数が増えるほど小さくなるように設定されている、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電部は、前記担持体に接触して軸周りに回転する帯電ローラーとされ、
    前記加熱部は、前記担持体の外側に配置されている、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021140697A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 セイコーソリューションズ株式会社 処理装置、処理プログラム及び情報処理方法

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