JPH11231690A - 転写定着方法および画像形成装置 - Google Patents

転写定着方法および画像形成装置

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JPH11231690A
JPH11231690A JP10033424A JP3342498A JPH11231690A JP H11231690 A JPH11231690 A JP H11231690A JP 10033424 A JP10033424 A JP 10033424A JP 3342498 A JP3342498 A JP 3342498A JP H11231690 A JPH11231690 A JP H11231690A
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JP
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toner
heating
recording medium
image
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Pending
Application number
JP10033424A
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English (en)
Inventor
Yuichi Fukuda
雄一 福田
Tetsuo Yamada
哲夫 山田
Tsukasa Matsuda
司 松田
Takayuki Yamashita
孝幸 山下
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で画像形成を行っても高画質の画像を得
ることのできる転写定着方法およびその転写定着方法を
採用した画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 一次転写位置においてトナー像の一次転
写を受けた中間転写体の上のトナー像を記録媒体上に転
写するとともに定着する転写定着方法において、中間転
写体をトナー溶融温度以上の温度に加熱する予備加熱工
程と、記録媒体を、予備加熱後の中間転写体上に、その
中間転写体上のトナー像を間に挟むように重ね合わせ
て、これら重ね合わされた中間転写体および記録媒体を
挟持して加熱するとともに加圧する転写定着工程とを有
し、上記予備加熱工程は、中間転写体と記録媒体との接
触以前に、中間転写体がトナーの溶融温度以上に加熱さ
れた積算加熱量が10[℃・s]以上となるように中間
転写体を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンタや複写機などの画像形成装置における転写定着方
法、およびその転写定着方法を採用した画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置、例
えば、感光体上に静電潜像を形成しそれを粉体トナーで
現像してトナー像を形成した後、感光体上のトナー像を
記録媒体に静電的に転写し定着して画像を得る方式の画
像形成装置において、得られる画像に濃度むらが生じた
り、あるいは、転写部において粉体トナーの飛散が起こ
り解像力やドット再現性を劣化させるという問題があ
る。
【0003】この原因は、主に、感光体上のトナー像を
記録媒体に静電的に移動させる転写プロセスに起因する
ところが大きい。一般に、静電転写方式においては、感
光体上に形成されたトナー像を均一にかつ効率よく記録
媒体に転写することは容易ではない。すなわち、静電転
写方式におけるトナー層の転写効率は、トナー層に印加
される電界(以降Etと表す)に比例して上昇するが、
電界の強さがある程度以上の強さになるといわゆるパッ
シェン放電が生じてEtが低下し、転写効率は低下に転
ずる。つまり、転写効率はあるEt値でピークを持つ。
この転写効率のピーク値も100%には達せず、最大で
95%程度といわれている。
【0004】このようにトナー層の転写効率はEtに依
存するから、トナー層厚が変化したり、紙で代表される
記録媒体に表面凹凸や電気物性ムラがあるとEtは一定
ではなくなり、転写位置におけるトナー層厚、および記
録媒体の表面凹凸や電気物性ムラにより転写効率が異な
ってくるため、画像ムラが発生することとなる。カラー
画像形成の分野における、感光体上にそれぞれ独立に形
成された単色のトナー像を、表面凹凸がなく電気物性の
管理された中間転写体上に重ね転写する、いわゆる中間
転写方式においては、中間転写体上には表面凹凸や電気
物性ムラがないため画像ムラのない均一な画像を得るこ
とができる。しかし、この方式では、中間転写体上のト
ナー像は多層構造として形成され、多いところでは3層
以上、少ないところでは1層以下となりトナー層の厚さ
は不均一である。このように層厚の不均一なトナー層
を、紙で代表される記録媒体に静電的に一括して均一に
転写するために一定の電界を印加することは困難であ
り、Etは不均一とならざるを得ない。そのため、静電
転写方式では、中間転写体上で色重ねしたカラー画像が
すべて記録媒体に転写されるわけではなく、トナーの一
部は中間転写体上に残留する。このトナー残留量は中間
転写体上に形成されたトナー層厚により異なる。従って
記録媒体上に得られるカラー画像の色バランスが崩れ、
所望のカラー画像を得ることができない。また、記録媒
体である紙の表面凹凸のために、紙と中間転写体との間
に不均一なギャップが生じて両者は完全には密着せず、
転写電界が乱れたり、トナー同士のクーロン反発力を招
きトナーが飛散したりするために画像品質が劣化する。
【0005】この問題に対して、例えば、特公昭46−
41679号公報には、感光体上に形成したトナー像を
中間転写体に粘着転写し、次いで、中間転写体から記録
媒体にトナーを溶融熱転写する方法が開示されている。
また、特公昭64−1024号公報および特公昭64−
1027号公報には、無端ベルト状の中間転写体上に転
写されたトナー像を挟んで重ね合わされた中間転写体と
記録媒体とを、加熱ロールおよび圧接ロールで圧接して
中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写定着させる
方法が開示されている。
【0006】以上の各方法では、記録媒体へのトナー像
の転写を非静電的に行うので、前述のような転写工程で
の画像品質の劣化が生じにくく、トナーの転写効率が高
く、鮮鋭度が高く、カラー画像においては色バランスが
良好な高画質画像を得ることができるという利点があ
る。これらの他に、特公平3−63756号公報、特公
平3−63757号公報、および特公平3−63758
号公報には、トナー像を担持する中間転写体と記録媒体
とを一対の加熱加圧ロールで挟圧して中間転写体上のト
ナー像を記録媒体上に転写定着する装置において、この
一対の加熱加圧ロールとは別に転写定着領域の上流側に
記録媒体を予備加熱するヒータを設けて高速定着を可能
ならしめる転写定着方法が開示されている。
【0007】上記の3件の公報に開示されている予備加
熱方式の転写定着方法のうち、特公平3−63756号
公報に開示された方法は、一対の加熱加圧ロールのうち
中間転写体が張架される方の第1の加熱加圧ロールはト
ナー溶融温度より低い温度に加熱され、第1の加熱加圧
ロールに対向して配置され第1の加熱加圧ロールと協働
して中間転写体を挟圧する第2の加熱加圧ロールはトナ
ー溶融温度以上に加熱され、予備加熱用ヒータは記録媒
体をトナーの溶融温度以上に加熱するよう構成されてい
る。
【0008】また、特公平3−63757号公報に開示
された方法は、上記特公平3−63756号公報の方法
とは異なり、第2の加熱加圧ロールをトナー溶融温度よ
り低い温度に加熱するよう構成されている。なお、第1
の加熱加圧ロールおよび予備加熱用ヒータの加熱温度は
特公平3−63756号公報に開示された方法と同様で
ある。
【0009】また、特公平3−63758号公報に開示
された方法は、上記特公平3−63756号公報の方法
とは異なり、予備加熱用ヒータは記録媒体をトナー溶融
温度より低い温度に加熱するよう構成されている。な
お、第1の加熱加圧ロールおよび第2の加熱加圧ロール
の加熱温度は特公平3−63756号公報に開示された
方法と同様である。
【0010】これら3件の公報に開示された予備加熱方
式の転写定着方法によれば、加熱加圧ロールを過度に加
熱することが抑制され、熱効率が向上し、過度の加熱に
起因するオフセット現象などによる定着不良の発生が防
止されるという利点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの転写定着方法にも次のような問題がある。すな
わち、特公昭46−41679号公報、特公昭64−1
024号公報、および特公昭64−1027号公報に開
示された方法では、記録媒体の裏面側に配置された圧接
ロールには加熱手段が備えられていないため、記録媒体
が多量の熱を奪い、記録媒体と接する側のトナーの融着
が不十分となりやすく、特に高速で画像形成を行う際に
定着不良を起こしやすいという問題がある。
【0012】さらに、特公平3−63756号公報、特
公平3−63757号公報、および特公平3−6375
8号公報に開示された方法により記録媒体の両面に画像
形成を行おうとすると、第1面への画像形成後の第2面
への画像形成時に、第1面の画像が再溶融し画質を劣化
させる恐れがある。すなわち、特公平3−63756号
公報および特公平3−63758号公報に開示された方
法では、第2の加熱加圧ロールはトナー溶融温度以上に
加熱されるため、第2面への画像形成時に第1面の画像
が第2の加熱加圧ロールによりトナー溶融温度以上に加
熱され再溶融する。また、特公平3−63757号公報
に開示された方法では、第2面への画像形成時に、記録
媒体は予備加熱用ヒータによりトナー溶融温度以上に加
熱され、記録媒体の裏面(第1面)の画像も記録媒体を
介して加熱される。このため、画像の厚さ方向の温度分
布からみて、第1面の画像のうち記録媒体に接する部分
の温度はトナー溶融温度以上に加熱され再溶融する恐れ
がある。従って、これら3件の予備加熱方式による転写
定着方法は、いずれも、記録媒体の両面に画像形成を行
う場合に画質を劣化させる恐れがある。また、これらの
方法のように、転写定着前に記録媒体を予備加熱する
と、紙などの記録媒体を用いた場合、熱により紙が波打
ち、加熱加圧ロールニップ部でジャムが発生することが
ある。また、この予備加熱の段階で紙に含まれる水分を
気化させることとなるので熱効率の低下を招くという問
題もある。
【0013】一方、上記の各公報に開示された方法にお
いては、トナーの溶融温度に着目し、中間転写体および
他の加熱体をトナーの溶融温度以上に加熱することによ
って転写定着を確実に行うことを目指しているが、実際
は、トナー層中には空気が存在しており、加熱体とトナ
ー間、トナー同士の伝熱を妨げるので、加熱体や中間転
写体をトナーの溶融温度にしてもすぐにはトナーが溶融
せず、融着しない。このため、特に中間転写体が高速度
で移動する高速画像形成装置においては、転写定着不良
となりやすく、画質劣化を招くという問題がある。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑み、高速で画像
形成を行っても高画質の画像を得ることのできる転写定
着方法およびその転写定着方法を採用した画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の転写定着方法は、所定の一次転写位置において中
間転写体上に一次転写されたトナー像を所定の記録媒体
上に転写するとともに定着する転写定着方法において、
上記中間転写体をトナー溶融温度以上の温度に加熱する
予備加熱工程と、所定の記録媒体を、予備加熱後の中間
転写体上に、その中間転写体上のトナー像を間に挟むよ
うに重ね合わせて、これら重ね合わされた中間転写体お
よび記録媒体を挟持して加熱するとともに加圧する転写
定着工程とを有し、上記予備加熱工程が、中間転写体と
記録媒体の接触以前に加熱された各時刻tでの中間転写
体表面温度をT(t)[℃]、トナーの溶融温度をT0
[℃]、中間転写体温度が上昇しトナー溶融温度T0
[℃]に達した時刻をt0[s]、上記転写定着工程に
おいて中間転写体と記録媒体が接触する時刻をte
[s]としたとき、{T(t)−T0}[℃]をt0
[s]からte[s]まで積算した値が、10[℃・
s]以上となるように中間転写体を加熱するものである
ことを特徴とする。
【0016】また、上記の目的を達成する本発明の画像
形成装置は、トナー像を担持する像担持体、上記像担持
体上にトナー像を形成するトナー像形成手段、所定の一
次転写位置において上記像担持体上のトナー像の一次転
写を受け、そのトナー像を担持しながら所定の方向に循
環移動することによりトナー像を所定の二次転写位置に
搬送するベルト状の中間転写体、所定の記録媒体を上記
二次転写位置に供給する記録媒体供給手段、上記一次転
写位置と上記二次転写位置との間において上記中間転写
体をトナー溶融温度以上の温度に加熱する予備加熱手
段、および上記二次転写位置に供給された記録媒体を上
記中間転写体上のトナー像を間に挟むように中間転写体
に重ね合わせて、これら中間転写体および記録媒体に挟
まれたトナー像を加熱するとともに加圧することにより
中間転写体上のトナー像を上記記録媒体に転写するとと
もに定着する転写定着手段を備え、上記予備加熱手段
が、中間転写体と記録媒体の接触以前に加熱された各時
刻tでの中間転写体表面温度をT(t)[℃]、トナー
の溶融温度をT0[℃]、中間転写体温度が上昇しトナ
ー溶融温度T0[℃]に達した時刻をt0[s]、中間
転写体と記録媒体が接触する時刻をte[s]としたと
き、{T(t)−T0}[℃]をt0[s]からte
[s]まで積算した値が、10[℃・s]以上となるよ
うに中間転写体を加熱するものであることを特徴とす
る。
【0017】なお、本発明におけるトナー溶融温度は、
島津製作所(株)製フローテスターCFT−500型に
よって求めた値を基準としている。すなわち、加圧成型
器にて成型した1.5gのトナーを、フローテスターC
FT−500型を用いて荷重98N(10kgf)、ノ
ズル直径0.5mm、ノズル長さ1mm、昇温速度5℃
/分の条件でノズルから押し出し、温度60℃から15
0℃までの3℃刻みでトナー流出量を測定し、見かけ粘
度η’(poise)を求め、見かけ粘度η’が104
poiseとなる温度をトナー溶融温度と定義してい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施
形態の概略構成図である。図1に示すように、この画像
形成装置は、黒、イエロー、マゼンタ、シアンのフルカ
ラー画像を形成するものであり、これらの色にそれぞれ
対応するトナー像を担持する感光体9_1,9_2,9
_3,9_4、これら各感光体上にトナー像を形成する
トナー像形成手段、各感光体の一次転写位置T1におい
て感光体9_1,9_2,9_3,9_4上のトナー像
の一次転写を受け、そのトナー像を担持しながら矢印A
方向に循環移動することによりトナー像を二次転写位置
T2に搬送するベルト状の中間転写体1、記録紙Pを二
次転写位置T2に供給する記録媒体供給手段、一次転写
位置T1と二次転写位置T2との間において中間転写体
をトナー溶融温度以上の温度に加熱する予備加熱装置
4、および二次転写位置T2に供給された記録紙Pを中
間転写体1上のトナー像を間に挟むように中間転写体1
に重ね合わせて、これら中間転写体1および記録紙Pに
挟まれたトナー像を加熱するとともに加圧することによ
り中間転写体1上のトナー像を記録紙Pに転写するとと
もに定着する転写定着同時方式の転写定着装置2を備え
ている。
【0019】転写定着装置2は、二次転写位置T2にお
いて重ね合わされた中間転写体1と記録紙Pを挟持する
一対の加熱加圧ロール2_1,2_2を備え、この一対
の加熱加圧ロール2_1,2_2のうちの記録紙Pに接
する側の加熱加圧ロール2_2がトナーの溶融温度以下
の温度に保持されている。さらに、この画像形成装置に
は、二次転写位置T2から送り出された中間転写体1お
よび記録紙Pを冷却する冷却装置16が備えられてい
る。
【0020】なお、第1の実施形態では、本発明にいう
トナー像形成手段は、帯電器10_1,10_2,10
_3,10_4、光ビームパルス幅変調装置(図示せ
ず)、光ビーム走査装置20、および現像器11,1
2,13,14からなっており、また、この実施形態で
は、本発明にいう記録媒体供給手段は、用紙レジストロ
ール17、用紙トレイ15、用紙搬送方向切替部材2
1,22、用紙反転部23、および用紙送りロール2
4,25_1,25_2,25_3,25_4,25_
5からなっている。
【0021】第1の実施形態における感光体9_1,9
_2,9_3,9_4は、本発明にいう像担持体に相当
するものであり、記録紙Pは、本発明にいう記録媒体に
相当するものであり、予備加熱装置4は、本発明にいう
予備加熱手段に相当するものであり、転写定着装置2
は、本発明にいう転写定着手段に相当するものであり、
加熱加圧ロール2_1,2_2は、本発明にいう加熱加
圧部材に相当するものである。
【0022】次に、この実施形態の画像形成装置の動作
および本発明の転写定着方法について説明する。ベルト
状の中間転写体1は支持ロール6_1,6_2,4_1
により支持されて矢印A方向に循環移動する。中間転写
体1の周辺には黒、イエロー、マゼンタ、シアンにそれ
ぞれ対応する感光体9_1,9_2,9_3,9_4が
配置されており、帯電器10_1,10_2,10_
3,10_4によりそれぞれの感光体表面が一様に帯電
された後、画像情報の濃度に応じて光ビームパルス幅変
調装置(図示せず)によりオンオフされる光ビーム走査
装置20によって露光され、各感光体表面にはそれぞれ
の色に対応する静電潜像が形成される。
【0023】これらの静電潜像は、それぞれ、黒、イエ
ロー、マゼンタ、シアン色のトナーが入った現像器1
1,12,13,14により現像されて、面積変調によ
り濃度を表すいわゆるディジタル画像の各色トナー像が
各感光体上に形成される。各感光体上に形成された各色
トナー像は、それぞれの一次転写位置T1において転写
器50_1,50_2,50_3,50_4により、順
次、中間転写体1へ転写され、中間転写体1上に多色ト
ナー像が形成される。なお、光ビーム走査装置20によ
る露光は、複写機の場合には原稿の反射光を色分解フィ
ルターを通した露光でもよい。中間転写体1上に形成さ
れた多色トナー像は、支持ロール4_1の部位に搬送さ
れる。支持ロール4_1の内部にはランプ4_2が配置
されており、これら支持ロール4_1およびランプ4_
2により予備加熱装置4が構成されている。
【0024】この予備加熱装置4は、中間転写体1と記
録紙Pの接触以前に加熱された各時刻tでの中間転写体
1表面温度をT(t)[℃]、トナーの溶融温度をT0
[℃]、中間転写体1温度が上昇しトナー溶融温度T0
[℃]に達した時刻をt0[s]、中間転写体1と記録
紙Pが接触する時刻をte[s]としたとき、{T
(t)−T0}[℃]をt0[s]からte[s]まで
積算した値が、10[℃・s]以上となるように中間転
写体1を加熱するよう構成されている。この予備加熱装
置4の詳細構造および作用については後述する。
【0025】予備加熱された多色トナー像は、二次転写
位置T2に配置された一対の加熱加圧ロール2_1,2
_2からなる転写定着装置2に搬送される。二次転写位
置T2に多色トナー像が搬送されてくるタイミングに合
わせて用紙トレイ15内の記録紙Pが用紙レジストロー
ル17により二次転写位置T2に供給されてくる。加熱
加圧ロール2_1,2_2には、これらのロールを内部
から加熱するハロゲンランプ3_1,3_2が配置され
ており、記録紙Pを、予備加熱された中間転写体1上
に、中間転写体1上の多色トナー像を間に挟むように重
ね合わせて、これら重ね合わされた中間転写体1および
記録紙Pを挟持して加熱するとともに加圧する。こうし
て中間転写体1上の多色トナー像は軟化溶融し、記録紙
Pに浸透し、その後固化することにより転写定着が同時
に行われる。
【0026】なお、この画像形成装置において、記録紙
Pの両面に画像形成を行う場合は、転写定着手段が、二
次転写位置T2において重ね合わされた中間転写体1と
記録紙Pを挟持する一対の加熱加圧部材を備え、この一
対の加熱加圧部材のうちの記録紙Pに接する側の加熱加
圧部材が、トナーの溶融温度以下の温度に保持されたも
のであることが好ましい。すなわち、転写定着手段を構
成する加熱加圧ロール2_1,2_2のうちの記録紙P
に接する側の加熱加圧ロール2_2はトナーの溶融温度
以下の温度に保持される。
【0027】こうすることにより、中間転写体1と記録
紙Pとの間に挟まれたトナー像が過度に加熱されること
がなく、また、記録紙P裏面がトナー溶融温度以上に加
熱されないので、記録紙Pの表裏両面に画像記録を行っ
ても、トナー流れによる画像乱れを起すことが防止され
る。さらに、トナー像はトナー溶融温度以下の適度な温
度で加熱されているので、トナーの熱が記録紙Pに多量
に奪われてオフセットとなることも回避でき、高速で記
録紙両面に転写定着を行うことができる。
【0028】冷却装置16は、二次転写位置T2から一
体となって搬送されてきた中間転写体1、多色トナー
像、および記録紙Pを冷却するものである。多色トナー
像は冷却装置16により冷却されて凝集固化し、記録紙
Pとの間に強い接着力が生じる。冷却装置16により冷
却された中間転写体1および記録紙Pは、曲率半径の小
さな支持ロール6_2の部位に搬送され、ここにおいて
記録紙Pは記録紙P自体の腰の強さによって中間転写体
1から多色トナー像とともに分離されてカラー画像が形
成される。記録紙Pに形成されたカラー画像の表面は中
間転写体1の表面にならい平滑化され高光沢となる。
【0029】なお、この画像形成装置は記録紙Pの両面
に画像を形成することができるように構成されている。
すなわち、支持ロール6_2により中間転写体1から分
離された記録紙Pは、用紙搬送方向切替部材21によっ
て、直接機外に排出される方向、あるいは用紙搬送方向
切替部材22に向かう方向のいずれか一方の搬送方向に
切り替えられる。
【0030】記録紙Pの片面に画像形成する場合は、記
録紙Pの第1面目の転写定着が終了した記録紙Pは、支
持ロール6_2により中間転写体1から分離された後、
用紙搬送方向切替部材21によって機外に排出される。
記録紙Pの両面に画像形成する場合は、記録紙Pの第1
面目の転写定着が終了した記録紙Pは、支持ロール6_
2により中間転写体1から分離された後、用紙搬送方向
切替部材21によって用紙搬送方向切替部材22に向か
う方向に搬送される。用紙搬送方向切替部材22では、
記録紙Pは用紙反転部23に向かう搬送方向に切り替え
られ、記録紙Pは用紙送りロール25_1、用紙送りロ
ール24を経て用紙反転部23に搬送される。次いで、
記録紙Pは用紙反転部23から逆方向に搬送され、用紙
搬送方向切替部材22によって用紙送りロール25_2
に向かう搬送方向に切り替えられ、用紙送りロール25
_2,25_3,25_4,25_5を経て用紙レジス
トロール17まで搬送される。用紙レジストロール17
は、中間転写体1上の多色トナー像が二次転写位置T2
に搬送されてくるタイミングに合わせて記録紙Pを二次
転写位置T2に供給する。記録紙Pは用紙反転部23を
経由してきたことにより表裏面が反転されているので、
中間転写体1上の多色トナー像は記録紙Pの未だ画像が
形成されていない裏面側に転写定着される。以上のよう
にして記録紙Pの両面に画像形成が行われ、支持ロール
6_2により中間転写体1から分離されて機外に排出さ
れる。
【0031】感光体9_1,9_2,9_3,9_4と
しては、Se、a−Si、a−SiC、CdSなどの各
種無機感光体の他に、各種の有機感光体を用いることが
できる。トナーとしては、イエロー、マゼンタ、シアン
などの色素を含有した熱可塑性のバインダで構成された
公知の材料を用いることができる。
【0032】中間転写体としては、ベース層および表面
層からなる2層構造のものが用いられている。ベース層
は、カーボンブラックを添加した厚さ75μmのポリイ
ミドフィルムを用い、トナー像を感光体から中間転写体
に画像乱れなく静電的に転写するために、ベース層の体
積抵抗率はカーボンブラックの添加量を変化させること
により1010Ω・cmに調整してある。なお、ベース層
としては、厚さ10μm〜300μmの耐熱性の高いポ
リマーシート、例えばポリエステル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケ
トン、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリイミドアミ
ド、ポリアミドなどのシートを用いることができる。
【0033】また、表面層は、トナー像を感光体から中
間転写体に画像乱れなく静電的に転写するために、その
体積抵抗率を1014Ω・cm程度に調整してある。ま
た、中間転写体から記録紙への転写定着を行う際の、ト
ナー像を間に挟んだ中間転写体と記録紙とを密着状態に
保つために、ゴム硬度40度、厚さ50μmのシリコー
ン共重合体が用いられている。シリコーン共重合体は、
弾性を持ちかつその表面が常温でトナーに対して粘着性
を示し、さらに、溶融して流動化したトナーが表面から
離れ易いという特性を有しているので、記録紙へトナー
を効率的に移行させることができて表面層の材質として
は最適である。なお、表面層としては、例えば厚さ1μ
m〜100μmの離型性の高い樹脂層を使用することが
可能であり、例えばテトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフル
オロエチレンなどを用いることもできる。
【0034】加熱加圧ロール2_1,2_2としては、
金属ロール上にシリコーンゴムなどの耐熱弾性層を被覆
したものを用いることができる。加熱加圧ロール2_
1,2_2の内部には加熱源としてハロゲンランプ3_
1,3_2が配置されている。第1の実施形態では加熱
加圧ロール2_1,2_2ともに、アルミニウムの中空
ロール上に硬度30度のシリコーンゴムを厚さ2.0m
mで積層した外径50mmのものを用いている。なお、
加熱加圧ロール2_1,2_2のニップ圧力は5.5×
105 Paに設定してある。このときのニップ幅はおよ
そ7.5mmである。
【0035】なお、転写定着装置2としては、上記のよ
うに一対の加熱加圧ロール2_1,2_2からなる構成
のみに限定されるものではなく、中間転写体1と記録紙
Pとの間に浮きやずれを発生することなくトナー像を均
一に加熱するとともに加圧することのできるものであれ
ばどのような構成のものでもよい。例えば、1つのロー
ルと1つの固定パッドとによる構成、あるいは一組の固
定パッドによる構成でもよい。
【0036】また、第1の実施形態では、加熱加圧部材
である加熱加圧ロール2_1,2_2の加熱源としてハ
ロゲンランプ3_1,3_2を用いているが、この加熱
源はハロゲンランプに限定されるものでなく、周知の他
の加熱手段を用いることができる。次に、予備加熱装置
4の詳細構造およびその作用について説明する。
【0037】予備加熱装置4は、一次転写位置T1と二
次転写位置T2との間において中間転写体1をトナー溶
融温度以上の温度に加熱するものであり、中空の支持ロ
ール4_1の内部に加熱源としてのランプ4_2を配置
することにより構成されている。このランプ4_2によ
り支持ロール4_1の内面が加熱され支持ロール4_1
表面に接する中間転写体1が間接的に加熱される。
【0038】支持ロール4_1の材料としては、熱伝導
がよく十分な強度を有する金属材料が用いられる。本実
施形態では、肉厚4mm、外径110mmの中空のアル
ミニウムロールを用いている。支持ロール4_1の内面
は黒色に塗装されている。内面を黒色とすることによ
り、ランプ4_2からの輻射熱を効率的に吸収し中間転
写体1に伝達することができるので熱効率の上から好ま
しい。なお、中間転写体1への伝熱を妨げない限り、支
持ロール4_1の表面をシリコーンゴムなどの弾性体や
樹脂で被覆してもよい。
【0039】このような予備加熱手段を備えた本実施形
態の画像形成装置において、溶融温度140℃のトナー
を用い、250mm/sの中間転写体移動速度で、A4
サイズの記録紙へ毎分60枚の高速画像出力を行い、こ
のとき支持ロール4_1と中間転写体1との接触長さを
およそ175mmとし、支持ロール4_1内部のランプ
4_2を1600Wの電力で加熱した。このときの中間
転写体1の昇温特性を次に示す。
【0040】図2は、第1の実施形態の画像形成装置の
予備加熱手段による中間転写体の昇温特性を示すグラフ
である。図2に示すように、中間転写体がトナー溶融温
度140℃以上に加熱される斜線部の面積はおよそ1
1.6[℃・s]である。なお、記録紙Pとしては富士
ゼロックス(株)製J紙を用いた。
【0041】図2に示す昇温特性に基づき中間転写体を
予備加熱した後、加熱源としてのハロゲンランプ3_1
による加熱加圧ロール2_1の加熱温度が140℃に制
御され、ハロゲンランプ3_2による加熱加圧ロール2
_2の加熱温度が120℃に制御された転写定着手段を
用いて転写定着を同時に行い記録紙Pの一方の面に画像
出力を行い、さらに、同一記録紙Pの表裏面を反転させ
た後、記録紙Pの裏面にも画像出力を行った。こうして
得られた高速画像出力での転写定着画像は、記録紙の両
面ともに画像乱れがなく均一で高画質の画像が得られ
た。
【0042】転写定着同時方式では、加熱により画像を
形成するトナー同士を融着させて中間転写体上のトナー
をすべて記録媒体上に移行させるが、その際に、加熱が
不十分でトナーの融着が不十分であると転写定着不良と
なり、いわゆるオフセット現象を起こすことがある。す
なわち、中間転写体およびトナーを適度の温度に加熱す
る必要があり、特に、高速で転写定着を行うに際して
は、中間転写体およびトナーをできるだけ速やかに昇温
する必要がある。
【0043】一般に、表面温度の異なる2つの物体を接
触させると、それぞれの物体に関する熱の流れは相互の
温度差が少なくなる方向に向かって流れるが、一方の物
体の熱容量が他方の物体の熱容量と比較して著しく大き
い場合は、熱容量の大きい方の物体の表面温度はほとん
ど変化しない。ここで、被加熱体を厚さ0.1mm〜
0.2mm程度の薄いシート状の中間転写体とし、これ
と接触する加熱体を厚さ数mm以上の金属とした場合
は、加熱体の熱容量は中間転写体の熱容量よりも十分に
大きいので、その結果、両者の温度は次のような挙動を
示す。
【0044】図3は、熱容量の小さい被加熱体を、高温
の、熱容量の十分に大きい加熱体に接触させた場合の被
加熱体の昇温特性を示すグラフである。図3に示すよう
に、被加熱体の昇温に費やされた加熱体表面部の熱量
が、直ちに加熱体内部または裏面部の加熱源から供給さ
れる場合は、被加熱体の温度は、加熱体との温度差が大
きい間は急速に昇温するが、加熱体との温度差が次第に
小さくなるにつれて昇温速度は低下する。
【0045】加熱体の熱容量が被加熱体に比べてそれほ
ど大きくなく、被加熱体の昇温とともに加熱体の表面温
度が低下する場合は、結局は、ある熱容量をもつ被加熱
体が加熱源から供給される熱量分だけ昇温するという単
純な関係となる。図4は、加熱体の熱容量が被加熱体に
比べてそれほど大きくない場合の被加熱体の昇温特性を
示すグラフである。
【0046】図4に示すように、加熱体の熱容量が被加
熱体に比べてそれほど大きくない場合は、被加熱体の昇
温とともに加熱体の表面温度が低下するので、被加熱体
の昇温の傾きは、加熱源から供給される熱量、すなわち
被加熱体が中間転写体の場合は、移動する中間転写体に
とっては加熱体から中間転写体への単位面積あたり単位
時間の供給熱量によって決定される。
【0047】単位面積あたり単位時間の供給熱量が大き
い場合は、図4に示す昇温の傾きは大きくなり、昇温速
度が早くなる。なお、所望の温度まで中間転写体を昇温
するのに要する総熱量は昇温速度にかかわらず昇温幅
(すなわち、昇温後の中間転写体温度−昇温前の中間転
写体温度)によって決定されることが明らかとなってい
る。つまり、所望の温度まで中間転写体を昇温するため
の熱量の供給の仕方によって昇温特性が決まるわけであ
る。
【0048】中間転写体上のトナーは、中間転写体を加
熱してもすぐには中間転写体と同じ温度にはならない。
特に多層に形成されているカラートナー像の場合は、中
間転写体をトナーの溶融温度に加熱しても、トナー粒子
相互間に存在する空気が熱の伝達を妨げるので、トナー
が溶融融着するまでには相当の時間が必要となる。本発
明の転写定着方法および第1の実施形態の画像形成装置
においては、記録媒体と接触する以前の中間転写体の加
熱条件と中間転写体上のトナーの溶け度合いとの関係を
調べるとともに、トナーの溶け度合いによる転写定着性
能も調べることにより、転写定着不良なく画像形成でき
る中間転写体の加熱方式を確立することができた。具体
的には、転写定着性能を見るときには中間転写体および
記録媒体に挟まれたトナー像を加熱するとともに加圧す
る一対の加熱加圧部材のうちの記録媒体に接触する側の
加熱加圧部材の温度を、両面記録時の裏面の画像乱れを
考慮してトナーの溶融温度以下で、かつできるだけ高温
に設定している。また、上記の一対の加熱加圧部材のう
ちの中間転写体に接触する側の加熱加圧部材の温度は、
記録媒体と中間転写体との間の微小隙間を、溶け過ぎた
トナーが毛管流動して画像乱れを起こさない上限近くの
温度に設定している。
【0049】このような加熱加圧部材の温度条件のもと
で、記録媒体と接触する以前の中間転写体の加熱条件を
変えて中間転写体上のトナーの溶けグレード(度合い)
を変化させ、トナーの溶けグレードと転写定着性能との
関係を調べた結果について以下に説明する。トナーの溶
けグレードは、中間転写体と記録媒体が接触する直前の
中間転写体上のトナー像を(株)キーエンス製マイクロ
スコープVH6100(レンズ倍率:500倍)を用い
て観察し判定したものであり、次に示すG1からG5ま
での5段階に分類した。
【0050】G1:トナー個々の粒子が判別でき、泡状
に見えるトナー相互間の隙間がほぼ全面に存在する状
態。 G2:トナー個々の粒子は判別できないが、泡状に見え
るトナー相互間の隙間が広く散らばって観察される状
態。 G3:トナー個々の粒子は判別されず、泡状に見えるト
ナー相互間の隙間がまばらに観察される状態。
【0051】G4:トナー個々の粒子は全く判別され
ず、泡状に見えるトナー相互間の隙間もわずかしか観察
されない状態。 G5:トナー個々の粒子は全く判別されず、泡状のトナ
ー相互間の隙間がほとんど観察されない状態。 各トナー溶けグレードに対して、上記の加熱加圧部材の
温度条件のもとで転写定着画像出力を行った結果、トナ
ー溶けグレードG1では、いわゆるオフセット現象など
が見られ、画質劣化が激しかった。トナー溶けグレード
G2では、オフセット現象はまれであったが、光沢ムラ
が激しく特にカラー画像としては許容できるものではな
かった。トナー溶けグレードG3では、オフセット現象
はなく、少しの光沢ムラが認められるもののあまり気に
はならず、ほぼ許容できる画質レベルであった。トナー
溶けグレードG4では、オフセット現象はなく、光沢ム
ラもほとんどなく問題のない画質レベルであった。トナ
ー溶けグレードG5では、オフセット現象や光沢ムラな
どの欠陥はなく、均一で高画質な画像が得られた。
【0052】以上説明したことから、記録媒体と接触す
る以前の中間転写体を、トナーの溶けグレードがG3以
上となるように加熱してトナーを溶かすことにより、不
具合のない転写定着像を安定して得られることが明らか
である。そこで、G3以上のトナー溶けグレードを実現
するための中間転写体の加熱条件について鋭意研究を重
ねた結果、中間転写体を単にトナーの溶融温度以上に加
熱するだけでなく、中間転写体がトナーの溶融温度以上
の状態に保たれている時間と温度とを積算した積算加熱
量が重要な要因であることが突き止められた。
【0053】図5は、中間転写体の積算加熱量を示すグ
ラフである。図5に示したグラフにおいて、中間転写体
と記録媒体の接触以前に加熱された各時刻tでの中間転
写体表面温度をT(t)[℃]、トナーの溶融温度をT
0[℃]、中間転写体温度が上昇してトナー溶融温度T
0[℃]に達した時刻をt0[s]、中間転写体と記録
媒体が接触する時刻をte[s]としたとき、{T
(t)−T0}[℃]をt0[s]からte[s]まで
積算した値(積算加熱量)、つまり図5の斜線部の面積
が、トナーの溶けグレードを決める重要な要因であるこ
とがわかっている。このことは、中間転写体の積算加熱
量とトナー溶けグレードとの関係をプロットした図6か
らも明らかである。
【0054】図6は、中間転写体を溶融温度以上に加熱
した場合の中間転写体の積算加熱量とトナー溶けグレー
ドとの関係を示すグラフである。図6は、溶融温度14
0℃のトナーを用いて中間転写体上にトナー像を形成
し、その中間転写体を加熱昇温させていきながら昇温特
性を測定するとともに、中間転写体上のトナーの溶けグ
レードを評価し、その結果をもとに、図5における斜線
部の面積、すなわちトナー溶融温度以上の中間転写体の
積算加熱量とトナー溶けグレードとの関係をグラフに表
したものである。
【0055】図6の横軸は、図5における斜線部の面
積、すなわちトナー溶融温度以上の中間転写体積算加熱
量であり、この値に対して縦軸のトナー溶けグレード
は、ほぼ一義的に決定されることがわかる。すなわち、
G3以上のトナー溶けグレードを実現し、オフセットな
どの不具合なく安定して転写定着像を得るには、図5に
おける斜線部の面積、すなわちトナー溶融温度以上の中
間転写体の積算加熱量が10[℃・s]以上であればよ
いことがわかる。
【0056】次に、本発明の画像形成装置の第2の実施
形態について説明する。図7は、本発明の画像形成装置
の第2の実施形態の概略構成図である。図7に示すよう
に、この画像形成装置は、図1に示した第1の実施形態
の画像形成装置と類似しているが、一次転写位置T1と
二次転写位置T2との間において中間転写体1上のトナ
ー像をトナー溶融温度以上の温度に加熱する予備加熱装
置の構成が互いに異なっており、また第1の実施形態に
おける、加熱源を内蔵した支持ロール4_1の代わりに
第2の実施形態では加熱源を内蔵しない支持ロール7_
1が備えられている。これら以外の各部の構成は同様で
あるので説明は省略し、以下に予備加熱装置について説
明する。
【0057】図7に示すように、この実施形態の画像形
成装置には、中間転写体1のトナー像を担持する表面と
は反対側の裏面に予備加熱装置4’が接触配置されてい
る。この予備加熱装置4’は、中間転写体1の裏面に接
触するアルミニウム加熱板4_1’と、アルミニウム加
熱板4_1’の中間転写体1との接触面とは反対側の面
に貼付された面状ヒータ4_2’とからなる。
【0058】アルミニウム加熱板4_1’としては、強
度などを考慮して厚さ3mmのものを用い、中間転写体
1との接触面は、中間転写体1との接触を良好ならしめ
るために中間転写体1の移動方向Aに沿ってわずかに凸
状に湾曲させてある。アルミニウム加熱板4_1’の中
間転写体1のA方向の長さを調整することにより中間転
写体1への接触加熱時間を自由に設定することができ
る。なお、加熱板の材料はアルミニウムのみに限られる
ものではなく、熱伝導のよい材料であればいずれの材料
を用いてもよく、加熱板の材料として熱伝導のよい材料
を用いることにより中間転写体1を均一に加熱できると
いう効果が得られるので好ましい。
【0059】面状ヒータ4_2’としては通電発熱体を
シリコーンラバーで被覆したシリコーンラバーヒータを
用いている。通電発熱体からアルミニウム加熱板4_
1’への熱抵抗を小さくすることにより効率的に加熱を
行うことができるので、シリコーンラバーはできるだけ
薄いものを用いることが望ましい。本実施形態では0.
5mm厚のシリコーンラバー層を被覆している。面状ヒ
ータ4_2’は通電発熱体の配線パターンを任意に変え
ることが可能であり、発熱面内の発熱量分布を容易に変
えることができる。本実施形態では、面状ヒータ4_
2’の通電発熱体の配線パターンを、中間転写体1の移
動方向Aの上流側の部分の配線密度を密にし下流側の部
分の配線密度を粗にすることにより、上流側の発熱量が
下流側の発熱量よりも大きくなるように設定している。
【0060】このように構成した画像形成装置により、
溶融温度140℃のトナーを用い、250mm/sの中
間転写体移動速度で、A4サイズの記録紙へ毎分60枚
の高速画像出力テストを行った。アルミニウム加熱板4
_1’としては、中間転写体1の移動方向長さが200
mmのものを用い、中間転写体1移動方向上流側の部分
では1300Wの高出力でアルミニウム加熱板4_1’
を加熱し、およそ0.4秒の短時間内で中間転写体1を
約160℃まで昇温し、中間転写体1移動方向下流側の
部分では300Wの出力でアルミニウム加熱板4_1’
を加熱し、0.4秒の時間内で中間転写体1を約170
℃まで昇温するようにした。このときの中間転写体1の
昇温特性を図8に示す。
【0061】図8は、第2の実施形態の画像形成装置に
おける中間転写体の昇温特性を示すグラフである。図8
に示した昇温特性曲線では、中間転写体1を140℃以
上に加熱している斜線部面積はおよそ11.3[℃・
s]である。なお、記録紙Pとしては、富士ゼロックス
(株)製J紙を用いた。
【0062】ハロゲンランプ3_1による加熱加圧ロー
ル2_1の加熱温度は140℃に制御し、ハロゲンラン
プ3_2による加熱加圧ロール2_2の加熱温度は12
0℃に制御して転写定着を行って記録紙Pに画像出力
し、さらに、記録紙Pの表裏面を反転させた後、記録紙
Pの裏面にも画像出力を行った。こうして得られた高速
画像出力時における転写定着画像は、記録紙の表裏両面
ともに画像乱れがなく、均一で高画質の画像であった。
【0063】次に、本発明の画像形成装置の第3の実施
形態について説明する。図9は、本発明の画像形成装置
の第3の実施形態の概略構成図である。図9に示すよう
に、この画像形成装置は、図1および図7に示した第1
および第2の実施形態の画像形成装置と類似している
が、一次転写位置T1と二次転写位置T2との間におい
て中間転写体1をトナー溶融温度以上の温度に加熱する
予備加熱装置の構成がそれらとは異なっている。なお、
予備加熱装置以外の各部の構成は第1および第2の実施
形態の画像形成装置と同様であるので、予備加熱装置以
外の各部についての説明は省略する。
【0064】この実施形態では、予備加熱装置4”とし
て、中間転写体1を支持する中空の支持ロール4_1”
の内側に配置されたランプ4_2”と、支持ロール4_
1”の下流側に配置された中間転写体1の裏面に接触す
るアルミニウム加熱板4_3”と、アルミニウム加熱板
4_3”の中間転写体1との接触面とは反対側の面に貼
付された面状ヒータ4_4”とが備えられている。
【0065】このように予備加熱装置4”を構成するこ
とにより、中間転写体1上のトナー像は、先ず支持ロー
ル4_1”の内部に配置されたランプ4_2”により加
熱された後、アルミニウム加熱板4_3”に貼付された
面状ヒータ4_4”により加熱される。この予備加熱装
置4”では、ランプ4_2”の全周が支持ロール4_
1”によって取り囲まれた構造となっているので、ラン
プ4_2”の発熱量をほとんどロスなく支持ロール4_
1”に伝達することができる。また、ランプ4_2”と
して高出力ランプを使用することにより支持ロール4_
1”および中間転写体1を介してトナー像に高い熱量の
熱を供給することができる。さらに、面状ヒータ4_
4”によりアルミニウム加熱板4_3”を介してトナー
像を加熱する構成となっているので、面状ヒータ4_
4”の通電発熱体の配線パターンを変えてアルミニウム
加熱板4_3”の発熱量分布を変えることによりトナー
像の昇温パターンを自在に設定することができるので本
実施形態の予備加熱装置として好ましい構造となってい
る。
【0066】また、アルミニウムなど金属の加熱板を用
いていることにより、温度ムラが少ないという効果があ
る上に、加熱板の場合はロールに比較して中間転写体1
との接触長さを長くすることが比較的容易であり、中間
転写体を均一に加熱することができる。支持ロール4_
1”の材料としては、熱伝導がよく十分な強度を有する
金属材料が用いられる。本実施形態では、支持ロール4
_1”として肉厚2mm、外径40mmのアルミニウム
ロールを用い、支持ロール4_1”の内面は黒色に塗装
されている。内面を黒色とすることにより、ランプ4_
2”からの輻射熱を効率的に吸収し中間転写体1に伝達
することができるので熱効率の上から好ましい。なお、
中間転写体1への伝熱を妨げない限り、支持ロール4_
1”の表面をシリコーンゴムなどの弾性体や樹脂で被覆
してもよい。
【0067】アルミニウム加熱板4_3”としては、強
度などを考慮して厚さ3mmのものを用いており、中間
転写体1との接触面は、中間転写体1との熱伝導を良好
ならしめるために中間転写体1の移動方向Aに沿ってわ
ずかに凸状に湾曲させた形状としてある。なお、加熱板
の材料はアルミニウムに限られるものではないが、中間
転写体1を均一に加熱するためには、できるだけ熱伝導
のよい材料を用いることが好ましい。
【0068】面状ヒータ4_4”としては通電発熱体を
シリコーンラバーで被覆したシリコーンラバーヒータを
用いている。通電発熱体からアルミニウム加熱板4_
3”への熱抵抗を小さくすることにより効率的に加熱が
行われるので、シリコーンラバーはできるだけ薄いもの
を用いることが望ましい。本実施形態では0.5mm厚
のシリコーンラバー層を被覆している。
【0069】本実施形態では上記の構成で、支持ロール
4_1”の内部に配置したランプ4_2”の電力をアル
ミニウム加熱板4_3”に取り付けた面状ヒータ4_
4”の電力よりも大きく設定している。このように構成
した画像形成装置により、溶融温度140℃のトナーを
用い、250mm/sの中間転写体移動速度で、A4サ
イズの記録紙へ毎分60枚の高速画像出力テストを行っ
た。支持ロール4_1”の内部に配置したランプ4_
2”は1300Wの高出力で支持ロール4_1”を加熱
し、およそ0.2秒の短時間で中間転写体1を約160
℃まで昇温させる。アルミニウム加熱板4_3”として
は、中間転写体1の移動方向長さが100mmのものを
用いて、300W出力の面状ヒータ4_4”でアルミニ
ウム加熱板4_3”を加熱し、0.4秒で中間転写体1
を約170℃まで昇温させる。このときの中間転写体1
の昇温特性を図10に示す。
【0070】図10は、第3の実施形態の画像形成装置
における中間転写体の昇温特性を示すグラフである。図
10に示した昇温特性曲線では、中間転写体1を140
℃以上に加熱している斜線部面積はおよそ12.0[℃
・s]である。なお、記録紙Pとしては、富士ゼロック
ス(株)製J紙を用いた。
【0071】ハロゲンランプ3_1による加熱加圧ロー
ル2_1の加熱温度は140℃に制御し、ハロゲンラン
プ3_2による加熱加圧ロール2_2の加熱温度は12
0℃に制御して転写定着を行って記録紙Pに画像出力
し、さらに、記録紙Pの表裏面を反転させた後、記録紙
Pの裏面にも画像出力を行った。こうして得られた高速
画像出力時における転写定着画像は、記録紙の表裏両面
ともに画像乱れがなく、均一で高画質の画像であった。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転写定着
方法によれば、中間転写体をトナー溶融温度以上の温度
に加熱する予備加熱工程を有し、この予備加熱工程が、
中間転写体がトナー溶融温度以上に加熱された積算加熱
量が10[℃・s]以上となるように中間転写体を加熱
するものとしたことにより、高速で転写定着を行っても
高画質の画像を得ることができる。
【0073】また、本発明の画像形成装置によれば、上
記の転写定着方法を採用することにより、高速で画像形
成を行っても高画質の画像を得ることのできる画像形成
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施形態の概略
構成図である。
【図2】第1の実施形態の画像形成装置の予備加熱手段
による中間転写体の昇温特性を示すグラフである。
【図3】熱容量の小さい被加熱体を、熱容量の十分に大
きい高温の加熱体に接触させた場合の被加熱体の昇温特
性を示すグラフである。
【図4】加熱体の熱容量が被加熱体に比べてそれほど大
きくない場合の被加熱体の昇温特性を示すグラフであ
る。
【図5】中間転写体の積算加熱量を示すグラフである。
【図6】中間転写体を溶融温度以上に加熱した場合の中
間転写体の積算加熱量とトナー溶けグレードとの関係を
示すグラフである。
【図7】本発明の画像形成装置の第2の実施形態の概略
構成図である。
【図8】第2の実施形態の画像形成装置における中間転
写体の昇温特性を示すグラフである。
【図9】本発明の画像形成装置の第3の実施形態の概略
構成図である。
【図10】第3の実施形態の画像形成装置における中間
転写体の昇温特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 中間転写体 2 転写定着装置 2_1,2_2 加熱加圧ロール 3_1,3_2 ハロゲンランプ 4,4’,4” 予備加熱装置 4_1,6_1,6_2 支持ロール 4_1’ アルミニウム加熱板 4_1” 支持ロール 4_2 ランプ 4_2’ 面状ヒータ 4_2” ランプ 4_3” アルミニウム加熱板 4_4” 面状ヒータ 9_1,9_2,9_3,9_4 感光体 10_1,10_2,10_3,10_4 帯電器 11,12,13,14 現像器 15 用紙トレイ 16 冷却装置 17 用紙レジストロール 20 光ビーム走査装置 21,22 用紙搬送方向切替部材 23 用紙反転部 24,25_1,25_2,25_3,25_4,25
_5 用紙送りロール 50_1,50_2,50_3,50_4 転写器
フロントページの続き (72)発明者 山下 孝幸 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の一次転写位置において中間転写体
    上に一次転写されたトナー像を所定の記録媒体上に転写
    するとともに定着する転写定着方法において、 前記中間転写体をトナー溶融温度以上の温度に加熱する
    予備加熱工程と、 所定の記録媒体を、予備加熱後の中間転写体上に、該中
    間転写体上のトナー像を間に挟むように重ね合わせて、
    これら重ね合わされた中間転写体および記録媒体を挟持
    して加熱するとともに加圧する転写定着工程とを有し、 前記予備加熱工程が、中間転写体と記録媒体の接触以前
    に加熱された各時刻tでの中間転写体表面温度をT
    (t)[℃]、トナーの溶融温度をT0[℃]、中間転
    写体温度が上昇しトナー溶融温度T0[℃]に達した時
    刻をt0[s]、前記転写定着工程において中間転写体
    と記録媒体が接触する時刻をte[s]としたとき、
    {T(t)−T0}[℃]をt0[s]からte[s]
    まで積算した値が、10[℃・s]以上となるように中
    間転写体を加熱するものであることを特徴とする転写定
    着方法。
  2. 【請求項2】 トナー像を担持する像担持体、 該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段、 所定の一次転写位置において前記像担持体上のトナー像
    の一次転写を受け、該トナー像を担持しながら所定の方
    向に循環移動することにより該トナー像を所定の二次転
    写位置に搬送するベルト状の中間転写体、 所定の記録媒体を前記二次転写位置に供給する記録媒体
    供給手段、 前記一次転写位置と前記二次転写位置との間において前
    記中間転写体をトナー溶融温度以上の温度に加熱する予
    備加熱手段、および前記二次転写位置に供給された記録
    媒体を前記中間転写体上のトナー像を間に挟むように該
    中間転写体に重ね合わせて、これら中間転写体および記
    録媒体に挟まれたトナー像を加熱するとともに加圧する
    ことにより該中間転写体上のトナー像を前記記録媒体に
    転写するとともに定着する転写定着手段を備え、 前記予備加熱手段が、中間転写体と記録媒体の接触以前
    に加熱された各時刻tでの中間転写体表面温度をT
    (t)[℃]、トナーの溶融温度をT0[℃]、中間転
    写体温度が上昇しトナー溶融温度T0[℃]に達した時
    刻をt0[s]、中間転写体と記録媒体が接触する時刻
    をte[s]としたとき、{T(t)−T0}[℃]を
    t0[s]からte[s]まで積算した値が、10[℃
    ・s]以上となるように中間転写体を加熱するものであ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写定着手段が、前記二次転写位置
    において重ね合わされた中間転写体と記録媒体を挟持す
    る一対の加熱加圧部材を備え、該一対の加熱加圧部材の
    うちの記録媒体に接する側の加熱加圧部材が、トナーの
    溶融温度以下の温度に保持されたものであることを特徴
    とする請求項2記載の画像形成装置。
JP10033424A 1998-02-16 1998-02-16 転写定着方法および画像形成装置 Pending JPH11231690A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009069557A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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JP2009069557A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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