JP2009069504A - 光走査装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像高に対応する走査速度の変化分を補正するように、像高に対応させて静止ビームスポット径を設定する。偏向器を駆動して、走査用ビームが被走査面を走査するとき、1ドットの描画中に静止ビームスポット径が移動することにより長円形の走査ビームスポット径ができる。像高によって走査速度が小さくなる場合、静止ビームスポット径を大きめに設定しておくと、結果的に像高によらず走査ビームスポット径が略一定となる。
【選択図】図12
Description
上記光偏向器としては、等速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)が広く用いられている。また、その偏向された光束を被走査面に結像させる走査レンズとして、fθレンズを用いることが一般的である。fθレンズにより、偏向光束を被走査面における各走査位置の走査速度を略等速にし、かつビームスポット径を略均一にしている。
正弦波振動を行うマイクロミラーをポリゴンミラーの代わりとして用いることで、低騒音化や低消費電力化が可能となり、オフィス環境に適合した画像形成装置が提供できる。
正弦波振動を行うマイクロミラーをポリゴンミラーの代わりとして用いることによる低消費電力化で、地球環境にも適合した画像形成装置が提供できる。
ポリゴンミラーとfθレンズを用いた光走査装置において、被走査面上での各走査位置での走査速度を、有効書込領域全域にわたって等速走査させるまで補正しきれない場合がある。この補正不足は、低コスト化を目的として走査レンズの薄肉化をはかる際などに発生しうる。また、一般的にポリゴンミラーとfθレンズを用いる光走査装置においては各走査位置における静止ビームスポット径(被走査面上の任意の像高における光束径)は略一定であり、その場合、各走査位置で同じ発光パルス幅で光源を変調すると、それぞれの走査速度が異なるのに伴い走査距離が異なり、結果として走査ビームスポット径が異なることとなる。各走査位置で感光体表面を露光する走査ビームスポット径が異なることは、画像の各領域におけるドット径や濃度差などを発生させ、画像の劣化につながる。
H=K×sin−1(φ/2φ0) ・・・(1)
但し、H:像高、K:比例定数、φ:振れ角、φ0:振幅
で示されるような結像特性(f・arcsin特性)を有する走査結像光学系(f・arcsinレンズ)を用いることにより、主走査光束のウェスト位置を光学的に補正し、広い有効書込幅と、良好な走査等速性を有する光走査装置を得ることが記載されており、公知であるが、上記光学的補正を行うと、それに伴って被走査面上において主走査光束のスポット径の像高間偏差が大きくなり、結局画像品質の劣化を招くという問題点があった。
正弦波振動を行うマイクロミラーを偏向手段に用いた光走査装置では、走査等速性と被走査面上主走査光束のスポット径像高間偏差の間にトレードオフの関係があり、この双方が良好で、良質な画像を形成する光走査装置は提供できていなかった。
また、マイクロミラーをポリゴンミラーの代わりとして用い、かつ、主走査方向の走査ビームスポット径を均一に保つことで、高品位な画像形成を行え、かつ、低騒音化や低消費電力化が可能な、オフィス環境に適合した画像形成装置の提供を目的とする。
また、マイクロミラーを用いることによる低消費電力化で、地球環境にも適合した画像形成装置の提供を目的とする。
また、低振動化に伴うハウジング薄肉化による、軽量化や低コスト化を目的とする。
前記光束が所定の像高を通過するときの被走査面上における光束径(以下静止ビームスポット径と呼ぶ)が、前記光束が1ドット分露光する間に移動することによって被走査面が受ける光束の径(以下走査ビームスポット径と呼ぶ)をほぼ一定に保つように設定されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の光走査装置において、前記静止ビームスポット径は、前記有効書込領域内の走査速度の変化分を補正するように設定されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記偏向手段の前記有効書込領域における各走査位置のリニアリティが変化するように設定したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における走査速度の補正残差を12.5%以下としたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の走査速度を略同等とすることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の走査速度を、最大走査速度の−12.5%以上とすることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記偏向手段は、最大振幅を調整する調整手段を有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項4ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における略中央部の静止ビームスポット径を最小とするを特徴とする。
請求項14に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の静止ビームスポット径を、最小静止ビームスポット径の+21μm以下とするを特徴とする。
請求項15に記載の発明では像担持体と、帯電手段と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段と有する画像形成装置において、前記静電潜像形成手段は請求項1ないし14のいずれか1つに記載の光走査装置である画像形成装置を特徴とする。
同図において符号101〜104は感光体ドラム、105は転写体の移動方向、107、108は光源ユニット、160はポリゴンミラーをそれぞれ示す。その他の符号は必要に応じて随時参照する。
各感光体ドラムを走査する光走査装置は一体的に構成され、転写体の移動方向105に沿って等間隔で配列された4つの感光体ドラム101、102、103、104に対し、各々に対応した光源からのビームを、ポリゴンミラー160での主走査方向に偏向後に再度分離して導き、4つの感光体ドラムがそれぞれ副走査方向に回転することにより2次元画像を形成する。
ポリゴンミラー160は2段構成になっており、その上下段に対して各光源からのビームを入射させることで、各光源ユニットからのビームを一括して偏向、走査するようにしている。1枚のポリゴンミラーにより複数の走査領域を走査することにより、低コスト化がはかれる。
同図において符号201、202は半導体レーザ、203、204はかん合穴、205は突起部、206はホルダ部材、207は円筒状の突起部、208は支軸、209は取付座面をそれぞれ示す。
光源である半導体レーザ201、202は、ホルダ部材206に形成されたかん合穴203、204に裏側からステム外周を基準に、ステム外周に沿った回転方向を位置決めして、圧入固定される。
また、上下にU字状凹部を有する突起部205には、カップリングレンズ210、211の光軸が各々半導体レーザ201、202の射出軸と一致するように、また、射出光束が発散光束となるように発光点との光軸方向の位置決めを行い、突起部とカップリングレンズとの隙間にUV接着剤を充填して、これを硬化させ固定する。光源ユニットは、図示しない射出軸Cと直交するハウジング取付面に対し、ホルダ部材206に形成された円筒状の突起部207を位置決め基準とし、上下に支軸208を介して連結された取付座面209が、ホルダ部材と一体成形されており、ハウジング取付面に座面を当接してネジ固定する。
fθレンズ120は上下段に構成され、ポリゴンミラー160の上下段にて偏向されたそれぞれのビームを、感光体ドラム101、102、103、104の表面に所定のビームスポット径にて結像させる。
光源ユニット107からの下段のビーム202は、折返しミラー127、128で反射され、感光体ドラム102上にスポット状に結像し、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ色の画像情報に基いた潜像を形成する。
光源ユニット108からの下段のビーム204は、折返しミラー130、131で反射され、感光体ドラム103上にスポット状に結像し、第3の画像形成ステーションとしてシアン色の画像情報に基いた潜像を形成する。
光源ユニット108からの上段のビーム203は、折返しミラー132で反射され、感光体ドラム104上にスポット状に結像し、第4の画像形成ステーションとしてブラック色の画像情報に基いた潜像を形成する。
転写ベルト105の出口ローラー部には、各ステーションで形成され重ね合わされた各色画像の重ね合わせ精度を検出するための検出手段が配備される。検出手段は転写ベルト105上に形成したトナー像の検出パターンを読み取ることで、主走査レジスト、副走査レジストを基準となるステーションからのずれとして検出し、定期的に補正制御が行なわれる。
実施例では、照明用のLED素子154と反射光を受光するフォトセンサ155および一対の集光レンズ156とからなり、画像の左右両端と中央の3ヵ所に配備され、転写ベルトの移動に応じて基準色であるブラックとの検出時間差を読み取っていく。
また、Rmを、fθレンズ120の主走査方向の近軸曲率半径、Rsをfθレンズ120の副走査方向の近軸曲率半径、Dをfθレンズ120の肉厚、Nを使用波長780nmでの屈折率とすると、各面の設計データは以下の表1の通りである。
X(Y,Z)=(1/Rm)・Y2/{1+√(1−(1+a0)・(1/Rm)2・Y2)}+a4・Y4+a6・Y6+・・・
+Cs(Y)・Z2/{1+√(1−Cs(Y)2・Z2)}
+(f0+f1・Y+f2・Y2+・・・)・Z
ここで、Cs(Y)=1/Rs+b2・Y2+b4・Y4+・・・
(120a面)
a0=−5.36E+01
a4=−1.38E−06
a6=−1.58E−09
a8=3.66E−12
a10=−8.31E−15
a12=1.13E−17
a14=−5.98E−21
但し、E+01=×1001、E−07=×10−07
であり、以下においても同様の意味である。
a0=1.95E+00
a4=−9.04E−07
a6=−1.04E−09
a8=1.33E−12
a10=−3.01E−15
a12=3.40E−18
a14=−1.39E−21
b1=−2.08E−05
b2=1.68E−05
b3=−1.08E−08
b4=−1.02E−08
b5=4.96E−12
b6=9.77E−14
光源からのビームはfθレンズ120を通ることによって、被走査面上の任意の像高における光束径(ビームスポット径)が所定の大きさになるようにfθレンズ120の各像高に対するパワーが定められている。このビームスポット径は、ビームが所定の像高になるようにポリゴンミラーを静止状態で角度設定したときのビームスポット径として確認できる。そこで、この意味でのビームスポット径のことを静止ビームスポット径と呼ぶことにする。
これに対し、ポリゴンミラー160を駆動している状態における各像高での被走査面が、1ドット分の発光によって受けるビームスポット径を走査ビームスポット径と呼ぶ。
走査ビームスポット径は、静止ビームスポット径が走査速度のリニアリティによって変化したものであるが、これらの関係は数式化されていないので、同図に示すような手順の繰り返しによって、所望の走査ビームスポット径を得るための静止ビームスポット径を割り出している。計算量が多いので、所定の誤差範囲に収まったら数値を確定する。
本発明では、最終的に画素毎の露光量を均一にするために、各像高の静止ビームスポット径を以下の表3のように設定している。
同図において符号401はクロックの生成部、402は高周波クロック生成回路、403はカウンタ、404は比較回路、405は光源駆動部、407はラインバッファ、408はフレームメモリをそれぞれ示す。
各色毎にラスター展開された画像データはフレームメモリ408に各々一時保存され、画像処理部に順に読み出されて、前後の関係を参照しながら中間調に対応したマトリクスパターンに応じて各ラインの画素データが形成され、各発光源に対応したラインバッファ407に転送される。書込制御回路は、ラインバッファ407から、同期検知信号をトリガとして各々読み出されて独立に変調する。
こうして、1クロック毎に位相データHを与え、順次パルス周期が可変された画素クロックPCLKを生成する。実施例では、画素クロックPCLKは、高周波クロックVCLKの8分周とし、1/8クロックの分解能で位相が可変できるようにしている。
同図は、1/8クロックだけ位相を遅らせた例である。
デューティ50%とすると設定値L=3が与えられ、カウンタ403で4カウントされ画素クロックPCLKを立ち下げる。1/8クロック位相を遅らせるとすると位相データH=6が与えられ、7カウントで立上げる。同時にカウンタがリセットされるので、4カウントで再び立ち下げる。つまり、隣接するパルス周期が1/8クロック分縮められたことになる。
こうして生成された画素クロックPCLKは、光源駆動部405に与えられ、この画素クロックPCLKに対してラインバッファ407から読み出された画素データを重畳させた変調データにより、半導体レーザを駆動する。
同図は、単一の周波数で変調した際の主走査方向に応じた各画素におけるビーム到達位置の補正量を示す。主走査領域を複数、実施例では主走査領域をa〜hの8つの領域に分割し、折れ線で近似することで各領域の境界で主走査位置ずれが0となるように、領域毎に位相シフト回数を設定し、階段状に補正する。
例えば、i領域の画素数をNi、各画素でのシフト量を画素ピッチpの1/16単位とし、各領域の両端における主走査到達位置のずれがΔLiであったとすると、
ni=Ni・p/16ΔLi
となり、ni画素毎に位相をシフトしてやればよい。
画素クロックfcとすると、トータルでの位相差Δtは、位相シフト回数Ni/niを用い
Δt=1/16fc×∫(Ni/ni)di
となり、Nドット目の画素における位相差Δtについても同様に、それまでの位相シフトの累積回数により設定できる。
上記のように、各領域で求められたni画素毎に点灯開始タイミングを画素ピッチpの1/16単位で変更するように設定すると、各領域の境界で主走査位置ずれが0となる。
本実施例では周辺像高に行くに従い、リニアリティが減少する。したがって、1ライン内において画像信号の周波数や各画素の点灯開始タイミングが一定である場合、同図(a)に示すように、周辺に行くほどドット間隔が狭くなり、画像上で倍率誤差が発生するが、この画素毎の点灯開始タイミングの位相シフトによる設定により、同図(b)に示すように、周辺に行くほど露光分布の主走査方向の幅が小さくなるが、露光分布の主走査方向の各画素毎の間隔を均一にすることができる。また、上記により、各画素の積分光量が異なるが、光源駆動手段に1ライン内の各画素毎の点灯時間を個別に設定する手段を配備すれば、露光分布の積分光量を各画素毎に均一にすることができる。もしくは、1ライン内の各画素毎に光源の発光強度を個別に設定し、露光分布の積分光量を各画素毎に均一にすることができる。
露光分布の主走査方向の各画素毎の間隔と積分光量を各画素毎に均一にすることにより、被走査面上の主走査光束のスポット位置が均一に走査されることになる。つまり、光学的な性能により発生していた画像上の倍率誤差を電気的補正で相殺し、より良好な走査等速性を得ることができる。
半導体レーザの出力は、一般に、背面光を同一パッケージ内に装着される光量モニタ用のセンサによって一走査毎に画像領域にかかる前に検出され、1ライン記録中は一定値を保持するように発光源に印加する電流量を制御する。
同図において符号441は振動ミラーを示す。
図1と同様な部分については同じ符号を付してあらわしている。
本実施例では、振動ミラー441に対して各光源ユニットからのビームは副走査方向に異なる入射角で斜入射させることで、各光源ユニットからのビームを一括して偏向、走査するようにしている。1枚の振動ミラーにより複数の走査領域を走査することにより、低コスト化をはかれる上に、複数の振動ミラーを用いる際に必要不可欠となる、共振振動数や駆動周波数、振幅や振れ角の合わせこみが不要となり、製造工程の短縮化、光学性能の向上がはかれる。
光源ユニット107、108は2ステーション分の光源が副走査方向に配列され、各光源からの光線のなす角度が2.4°となるように調整がなされ、振動ミラー面106で副走査方向に交差するように、一体的に支持されている。また、それぞれの光源は2つの発光点を有しているが、図6では代表する1つの発光点からのビームに関する光路のみを記載している。
本実施例では、光源ユニット107は、同図に示すように光源ユニットの射出軸Cに対し、下側の光源からの光線を上向きに1.5°、上側の光源からの光線を下向きに3.3°傾くようにし、射出軸Cが主走査平面に対して下向きに0.9°傾くように配置される。一方、光源ユニット108は、射出軸Cに対し、上側の光源からの光線を下向きに1.5°に、下側の光源からの光線を3.3°傾くようにし、射出軸Cが主走査平面に対して上向きに0.9°傾くように配置され、各光源ユニットの射出軸Cが振動ミラー面106で副走査方向に交差するように、各光源ユニットは副走査方向に設置高さを変えて配置される。
各ビームはシリンダレンズ113によって振動ミラー面の近傍で副走査方向に収束され、偏向後はビーム同士が分離するように間隔を拡げつつ第1走査レンズ120に入射される。
第1走査レンズ120を通った各光源ユニットからのビームのうち、光源ユニット108からの下段のビーム204は、折返しミラー126で反射され、第2走査レンズ122を介して感光体ドラム101上にスポット状に結像し、第1の画像形成ステーションとしてイエロー色の画像情報に基いた潜像を形成する。
光源ユニット108からの上段のビーム203は、折返しミラー127で反射され、第2走査レンズ123、折返しミラー128を介して感光体ドラム102上にスポット状に結像し、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ色の画像情報に基いた潜像を形成する。
光源ユニット107からの下段のビーム202は、折返しミラー131で反射され、第2走査レンズ125、折返しミラー132を介して感光体ドラム104上にスポット状に結像し、第4の画像形成ステーションとしてブラック色の画像情報に基いた潜像を形成する。
振動ミラー441に対し、副走査方向に関し斜入射する角度が大きいほど、走査線曲がりなどの光学性能が劣化しやすい。また、ブラック色の走査位置の劣化は、画像の劣化として最も目立ちやすいので、実施例では斜入射角の小さいビーム202でブラック色の画像形成を行っている。
実施例では、有効走査率(θd/θ0)を所定値以下、0.6以下に抑えるため、同図に示すように、
θ0≧α/2>θd
θ0≧θs>θd
ここで、θdは感光体上を走査する有効振れ角、θsは同期検知時の振れ角
なる関係となるよう、光源からの光ビームの平均入射角αを設定している。有効走査率を0.6以下にしているのは、より等速に近い走査特性となる振れ角の範囲で用いるためである。
具体的には、θ0=25°、θd=15°、α=45°、θs=18°である。
なお、同期検知センサを、θs>α/2なるように配置してもよい。
a4=−3.22E−06
a6=1.63E−09
a8=1.13E−11
a10=−2.44E−14
a12=1.12E−17
(120b面)
a4=−2.37E−06
a6=1.59E−09
a8=−2.55E−12
a10=1.39E−14
a12=−2.05E−17
b2=2.27E−05
b4=−1.28E−09
a4=−7.76E−07
a6=2.70E−10
a8=−3.80E−14
a10=1.66E−18
a12=2.74E−23
b2=−1.06E−06
b4=4.34E−10
b6=−2.58E−13
b8=6.15E−17
b10=−6.12E−21
b12=2.16E−25
a4=−7.18E−07
a6=2.15E−10
a8=−2.41E−14
a10=9.75E−20
a12=9.23E−23
f2=−2.60E−08
f4=−1.35E−11
ここで、本実施例におけるリニアリティは以下の表6のようになる。また、同時に各像高のリニアリティをプロットしたグラフを図9に示す。表6、図9からわかるように、リニアリティは有効書込領域の中央像高(0mm像高)で最大値をとり、それを中心に両端像高のリニアリティが略同等となる、対称形となるように発生させている。このように設定することにより、振動ミラーの振幅中心と有効書込領域の中心を略一致させ、必然的に発生するリニアリティと、ビームスポット径ばらつきを最低限に抑制することができる。
このとき、走査レンズ120、122、123、124、125は、各像高の主走査方向の静止ビームスポット径を以下の表7のように設定している。また、同時に各像高の静止ビームスポット径をプロットしたグラフを図12に示す。表7、図12からわかるように、静止ビームスポット径は有効書込領域の中央像高(0mm像高)で最小値をとり、それを中心に両端像高の静止ビームスポット径が略同等となる、対称形となるように発生させている。このように設定することにより、振動ミラーの振幅中心と有効書込領域の中心を略一致させ、必然的に発生するリニアリティと、ビームスポット径ばらつきを最低限に抑制することができる。
ここで、被走査面上にて完全な等速走査であると仮定した場合、表7に記載されている静止ビームスポット径の像高間比偏差11.0%がそのまま走査ビームスポット径の像高間比偏差となる。
走査ビームスポット径の像高間比偏差は、モノクロ機の場合は濃度ムラとなって、フルカラー機の場合は濃度ムラと色味の劣化となって画像に影響を及ぼす。同図にフルカラー機における画像出し実験にて得られた官能評価による濃度ムラ・色味の識別度を示す。走査ビームスポット径の像高間比偏差が13%を超えたところで、画像への影響が少ない領域である50%のラインを下回るレベルとなっている。よって、走査ビームスポット径の像高間比偏差を13%以下に抑制することにより画像への影響が少ない光走査装置とすることができる。
本実施例では、走査速度を考慮したビームスポット径設計を行うことにより、画像の劣化が著しい10%以上の走査ビームスポット径像高間比偏差を、2.3%に低減することを達成しており、高品質な画像形成を可能としている。
振動ミラーを光偏向器に用いる場合、偏向器の走査特性上リニアリティ誤差が大きく発生するが、その限界値を−12.5%以上としている。これは以下の理由による。
同図において、横軸は各画素での位相シフト量であり、この値は、例えば1/16ドットという値は各画素でのシフト量が画素ピッチの1/16単位であることを示している。縦軸は濃度差を識別できなかった評価者の割合であり、この値が大きければ大きいほど電気的補正を加えたときの画像劣化が抑えられていることを示している。同図によると、各画素のシフト量が画素ピッチの1/16単位以下のときに50%以上の評価者が濃度差を識別できておらず、画像の劣化が抑えられている。このことより、限界補正量を、画素ピッチの1/16単位(±12.5%)と設定している。
以上の理由により、本実施例では、両端部で発生する最小のリニアリティを−11.4.%とし、劣化がなく、安定した画像を提供することを可能としている。
本実施例では、両端部で発生する最小のリニアリティを−11.4.%としていたが、振動ミラーの駆動電圧などを調整し、その振幅をθ0=26°と設定することにより、両端部のリニアリティを−9.6%とすることができ、ロバスト性の高い画像を提供できるより良い光走査装置を提供することが可能となる。
同図において符号900は光走査装置、901は感光体ドラム、902は帯電チャージャ、903は現像ローラ、904はトナーカートリッジ、905はクリーニングケース、906は転写ベルト、
をそれぞれ示す。
感光体ドラム901の周囲には感光体を高圧に帯電する帯電チャージャ902、光走査装置900により記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ903、現像ローラにトナーを補給するトナーカートリッジ904、ドラムに残ったトナーを掻き取って備蓄するクリーニングケース905が配置される。感光体ドラムへは振動ミラーの往復走査により1周期で2ライン毎の画像記録が行われる。
モノクロ機においても、本発明の光走査装置を光書込手段に適用することができる。
上述の光走査装置を画像形成装置に用いることにより、走査ビームスポット径を有効書込領域全域にわたり一定にでき、良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
107、108 光源ユニット
120 fθレンズ
160 ポリゴンミラー
Claims (15)
- 光源と、前記光源を1ドット単位に変調駆動する光源駆動手段と、前記光源からの光束を偏向走査する偏向手段と、該偏向手段からの光束を、画像形成に寄与する有効書込領域を有する被走査面上に導く走査結像光学系と、を有し、前記光束が所定の像高を通過するときの被走査面上における光束径(以下静止ビームスポット径と呼ぶ)が、前記光束が1ドット分露光する間に移動することによって被走査面が受ける光束の径(以下走査ビームスポット径と呼ぶ)をほぼ一定に保つように設定されることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1に記載の光走査装置において、前記静止ビームスポット径は、前記有効書込領域内の走査速度の変化分を補正するように設定されることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1または2に記載の光走査装置において、前記光源駆動手段は、1ライン内の各画素毎に点灯開始タイミングを個別に設定する機能を有することを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記偏向手段の前記有効書込領域における各走査位置のリニアリティが変化するように設定したことを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記有効書込領域内の前記走査ビームスポット径の偏差が±10%以内となるよう設定したことを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における走査速度の補正残差を12.5%以下としたことを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における略中央部の走査速度を最大とすることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の走査速度を略同等とすることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の走査速度を、最大走査速度の−12.5%以上とすることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の走査速度を、最大走査速度の−10%以上とすることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記偏向手段は、最大振幅を調整する調整手段を有することを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における略中央部の静止ビームスポット径を最小とすることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系前記有効書込領域における両端部の静止ビームスポット径を略同等とすることを特徴とする光走査装置。
- 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光走査装置において、前記走査結像光学系は、前記有効書込領域における両端部の静止ビームスポット径を、最小静止ビームスポット径の+21μm以下とすることを特徴とする光走査装置。
- 像担持体と、帯電手段と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段と有する画像形成装置において、前記静電潜像形成手段は請求項1ないし14のいずれか1つに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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