JP4551559B2 - 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から出射した光束を例えばガルバノミラー等の往復運動する偏向素子で偏向反射させ、被走査面上を該光束で光走査して画像情報を記録するようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンターやデジタル複写機等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりレーザービームプリンター(LBP)等の走査光学装置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した光束を偏向素子により周期的に偏向させ、感光性の記録媒体面上にスポット状に集束させ光走査して画像記録を行っている。
【0003】
この種の走査光学装置に用いられる偏向素子は偏向面(偏向反射面)を複数有するポリゴンミラーをモーターで回転させる回転型の偏向素子が一般的であるが、書き込みの高速化や偏向素子のコンパクト化に優れた往復型(往復振動型)の偏向素子も用いられる。
【0004】
図9は往復型の偏向素子を用いた従来の走査光学装置の主走査断面内に各要素を投射したときの要部概略図である。
【0005】
同図において光源手段81、コリメーターレンズ82、絞り83は紙面の下方に配置されている。光源手段81から出射した発散光束はコリメーターレンズ82により略平行光束となり、絞り83によって光束径が制限され、往復型の偏向素子(ガルバノミラー)85の偏向面85aへ正面(偏向角の略中央)から導かれる。偏向素子85は駆動装置(不図示)により往復駆動されている。偏向素子85に入射した光束は往復運動をしている偏向面85aにより偏向され、arc-sin特性を有する走査光学系(arc-sinレンズ)86を介し、被走査面89上に結像される。
【0006】
そして偏向素子85の偏向面85aを駆動装置で往復運動させることによって、該感光ドラム面89上を所定方向(主走査方向)に光走査している。これにより記録媒体としての感光ドラム面89上に画像記録を行なっている。
【0007】
このような振動型の偏向素子を用いた光走査装置が、例えば特公平6-70688号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図10は代表的な往復型の偏向素子及びそれに入射する光束のプロファイルを示した要部概略図である。
【0009】
同図において往復型の偏向素子85の偏向面85aは枠体92内に位置し、主走査面(偏向走査面)に直交する副走査方向に延びた2本のトーションバー93で保持されている。偏向面85aと枠体92の間には静電気力、磁力、ローレンツ力等による引斥力が働き該偏向面85aが往復運動するようになっている。そして偏向面85aに入射する光源から出射された光束94は、その主走査方向の径(寸法)が該偏向面85aの主走査方向の幅(寸法)DMLより狭い(短い)状態で入射し、偏向素子85の往復運動により該光束94が偏向走査される。
【0010】
偏向素子は正弦振動による共振状態で往復駆動されている。近年ではポリゴンミラーを用いた回転型の偏向素子と同じレベルまで高速化が図られている。
【0011】
その一方、半導体プロセスによるマイクロマシニング技術により小型化が進められ、使用電力、騒音等も回転型偏向素子を凌ぐものと成ってきている。
【0012】
しかしながらこれらの往復型の偏向素子はその構造上、振動の高速化や振動幅を広くすることや偏向素子の重量が大きくなると高精度の駆動制御が難しい。この為偏向角が小さく、また偏向面が小さくなる傾向があった。この為、十分な走査幅と小スポット径が要求されるLBPやデジタル複写機等の走査光学装置に適用するには問題点があった。
【0013】
本発明はコンパクト性、高速性等の往復型の偏向素子のメリットを生かしつつ、十分な走査幅と小スポット径を可能とする走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の走査光学装置は、光源手段と、1つの偏向面からなり、前記光源手段から出射された光束を偏向する偏向素子と、を有し、前記偏向素子の偏向面にて偏向された光束を被走査面に結像させる走査光学装置であって、
前記1つの偏向面が主走査方向に往復運動することで、前記偏向面にて偏向された光束が前記被走査面を主走査方向に走査しており、
副走査断面内において、前記偏向素子の偏向面と前記被走査面は、光学的に共役関係を満たしておらず、
前記偏向素子の偏向面は、枠体内に位置し、前記偏向面は、副走査方向に延びたトーションバーにて前記枠体に保持されており、
前記偏向素子の偏向面へ入射する主走査方向の光束の幅は、前記偏向素子の偏向面の主走査方向の幅より長く、前記偏向素子の偏向面へ入射する副走査方向の光束の幅は、前記偏向素子の偏向面の副走査方向の幅より短く、
前記偏向素子の偏向面の主走査方向の幅をD(mm)、前記偏向素子の偏向面で偏向された光束の走査角をθ(rad)としたとき、
2.7<D・θ<9.8
成る条件を満足することを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記偏向素子の往復運動は、正弦振動であることを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、前記被走査面上の走査中央部における副走査方向のスポット径が前記被走査面上の走査中央部における主走査方向のスポット径に比べて5%以上長くなるようにしていることを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明の画像形成装置は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の走査光学装置と、前記走査光学装置の被走査面に配置された感光体と、前記感光体の上を光束が走査することによって形成された静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段と、転写されたトナー像を用紙に定着させる定着手段とを有していることを特徴としている。
【0049】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
図1は本発明の実施形態1の走査光学装置の主走査断面内に各要素を投射したときの要部断面図(主走査断面図)、図2は副走査方向の要部断面図(副走査断面図)、図3は偏向素子の動きを示した要部概略図である。
【0050】
尚、本明細書において主走査方向(偏向走査面方向)とは偏向素子によってレーザー光束が偏向走査される方向を称し、副走査方向とは走査光学系の光軸を含み主走査方向とに直交する方向を称す。
【0051】
図中、1は光源手段であり、例えば半導体レーザーより成っている。2は光学素子であるコリメーターレンズであり、光源手段1から出射された発散光束を略平行光束に変換している。3は開口絞りであり、通過光束(光量)を制限している。尚、コリメーターレンズ2、開口絞り3等の各要素は入射光学系11の一要素を構成している。
【0052】
5は偏向面5aが軸5bを回動軸として往復運動することにより、光束を被走査面8へ向け偏向反射(偏向走査)する往復型の偏向素子であり、例えばガルバノミラー(振動ミラー)より成っている。この偏向素子5は偏向面5aが静電気力等の駆動手段12により正弦共振振動をしている。
【0053】
6はarc-sin特性を有する走査光学系(arc-sinレンズ)であり、凸球面レンズ61と凹球面レンズ62の2枚のレンズを有しており、偏向素子5で偏向された光束を被走査面8上に結像させている。上記2枚のレンズ61,62は共にガラス材で製作されている。arc-sinレンズ6は正弦振動するガルバノミラー5で走査する場合、
L=f・sin-1θa
但し、L:走査距離
f:焦点距離
θa:入射角度
の関係を持つレンズである。
【0054】
8は被走査面である感光ドラム面である。
【0055】
尚、本実施形態における走査光学装置は偏向面入射以前のレンズで偏向面上で光束を集光することなく、該偏向面で光束が反射した後、該偏向面と感光ドラム面との間にある結像レンズ(走査レンズ)で光束を該感光ドラム面上で集光するタイプのプレオブジェクトタイプより成る。尚、本実施形態では偏向面以前のレンズで該偏向面にある程度集光するようにするタイプのポストオブジェクトタイプを用いても良い。
【0056】
本実施形態において画像情報に応じて半導体レーザー1から光変調され出射した発散光束はコリメーターレンズ2によって略平行光束に変換され、開口絞り3によって光量が制限され、主走査断面内においては光偏向器5の偏向角の略中央から偏向面5aに入射(正面入射)する。このとき偏向面5aに入射する光束の主走査方向の幅(寸法)は該偏向面5aの主走査方向の幅(偏向面径)より広い(長い)状態で入射する。また副走査断面内においては偏向面5aに対し副走査方向に角度を持って入射(斜入射)する。このとき偏向面5aに入射する光束の副走査方向の寸法は該偏向面5aの光学素子11の光軸を含み主走査方向と直交する副走査方向の幅より狭い状態で入射する。
【0057】
そして偏向素子5の偏向面5aで偏向反射された光束は走査光学系6を介して感光ドラム面8上に導光され、該偏向素子5の偏向面5aを往復運動させることによって、該感光ドラム面8上を所定方向(主走査方向)に光走査している。これにより記録媒体としての感光ドラム面8上に画像記録を行なっている。
【0058】
図4は本実施形態における偏向素子及びそれに入射する光束のプロファイルを示した説明図である。
【0059】
同図において偏向素子5の偏向面5aは枠体52内に位置し、副走査方向に延びた2本のトーションバー53で保持されている。偏向面5aと枠体52の間には静電気力、磁力、ローレンツ力等による引斥力が働き該偏向面5aが往復運動するようになっている。
【0060】
本実施形態において偏向面5aに入射する光束54は上述した如く該偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射する。即ち主走査方向の光束54の光束径は偏向面5aより大きい(オーバーフィルド)。更に偏向面5aに入射する光束54は該偏向面5aの光軸を含み主走査方向と直交する副走査方向の幅より狭い状態で入射する。即ち副走査方向の光束54の光束径は偏向面5aより小さい(アンダーフィルド)。
【0061】
ここで本実施形態において偏向素子5に入射する光束を偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射(オーバーフィルド)させる理由について説明する。
【0062】
まず被走査面8上におけるスポット径ρ(μm)は以下のように表記される。
【0063】
ρ=1.645×Fnoλ
=1.645×(W・λ)/(D・θ)
θ:走査角(偏向走査後の光束の全角) (rad)
D:偏向面径(主走査方向) (mm)
W:有効走査範囲 (mm)
λ:波長 (μm)
ここでスポット径ρはフラウンフォーファ回折像の中心強度に比べて1/e2の強度を径としている。
【0064】
またW,λ,ρ等は本実施形態をプリンタ等の画像形成装置に適用したときを想定して
W=210〜305mm(A4幅〜12inchに拘束)
λ=680〜780mm(LD光源仕様)
ρ=40〜90μm(解像度仕様)
としている。
【0065】
上式のパラメータのうち、W及びλは仕様上の選択範囲が限られるため、スポット径を小さくするためにはD及びθを大きくする必要があることがわかる。しかしながら往復型の偏向素子ではその構造上、偏向面径D及び走査角θを容易に大きくすることが不可能である。
【0066】
そこで本実施形態では入射光学系11で光束を制限してから細い光束を偏向面5aに入射させるのではなく、該偏向面5aの主走査方向の幅より広い光束を入射させ、該偏向面5aを有効に使用しスポット径の微小化を行っている。また本実施形態は同時に入射光学系11の光束径を制限していないため、該入射光学系11の位置調整等がいらなくなる等の副次作用も有する。
【0067】
また本実施形態では各要素の偏向面5aの主走査方向の幅をD(mm)、該偏向素子5での偏向後の光束の走査角(全角)をθ(rad)としたとき、
2.7<D・θ<9.8 ‥‥‥(1)
の条件を満足するように各要素を選択している。これにより走査光学装置として好適なスポット径を得ている。
【0068】
ここで条件式(1)の下限値を越えると、被走査面上におけるスポット径ρが大きくなりすぎ、高精細な画像形成が難しくなるので良くない。また条件式(1)の上限値を越えると、被走査面上におけるスポット径ρが小さくなるが、走査角θを一定としたとき、偏光素子の偏向面の幅Dを大きくしなければならず、偏光素子の駆動機構が複雑化してくるので良くない。
【0069】
次に偏向素子5に入射する光束を偏向面5aの副走査方向の幅より狭い状態で入射(アンダーフィルド)させる理由について説明する。
【0070】
図4に示すように偏向面5aはその副走査方向をトーションバー53で保持されている。このトーションバー53を入射光が照射すると該トーションバー53で反射した光が走査レンズに入射して被走査面上に入射してゴーストが発生し、画像品位を低下させる。したがってゴーストを発生させないためには副走査方向は偏向面5aの幅より狭い光束54を入射させる必要がある。
【0071】
主走査方向及び副走査方向とも入射光学系11にこれらの制限を加えることにより、偏向面5a上での実効ビーム径は副走査方向より主走査方向が大きくなる。そのためそのフラウンフォーファー回折像である被走査面8上の走査中央部におけるスポット形状(スポット径)は副走査方向より主走査方向の方が小さくなる。
【0072】
本実施形態での設計パラメータを以下に示す。
【0073】
θ:走査角(偏向走査後の光束の全角)= 60deg=1.05(rad)
D:偏向面径(主走査方向) = 3mm
W:有効走査範囲 = 210mm(A4幅)
λ:波長 = 780μm
Ds:偏向面上での副走査方向のビーム径 = 2.6mm
D・θ: = 3.14
上記より被走査面上で得られる主走査方向と副走査方向のスポット径ρは、
ρ=86×99 μm (主走査×副走査)
となり、LBP、デジタル複写機等の走査光学装置に好適なスポットを得ることが可能となる。
【0074】
具体的には被走査面上で主走査方向と副走査方向で副走査方向のスポット径が主走査方向のスポット径に比べて5%以上長くなるようにしている。
【0075】
このように本実施形態では上述の如く偏向素子5の偏向面5aに入射する光束を該偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射させ、また該偏向面5aの副走査方向の幅より狭い状態で入射させることにより、十分な走査幅と小スポット径が可能となり、コンパクト性、高速性等の往復型の偏向素子のメリットを生かした走査光学装置を実現することができる。
【0076】
尚、本実施形態ではarc-sinレンズを2枚のレンズより構成したが、例えば単一のレンズ、もしくは3枚以上のレンズより構成しても良い。またプラスチック材料より構成しても良い。
【0077】
〔実施形態2〕
図5は本発明の実施形態2の走査光学装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0078】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は走査タイプをプレオブジェクトタイプからポストオブジェクトタイプに変更した点、入射光学系から出射した光束を偏向素子の偏向面内から該偏向面に入射させている点、arc-sinレンズ(走査光学系)により光学的に等速性を補正していない点である。その他の構成および光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0079】
即ち、本実施形態においては光源手段である半導体レーザー1から出射した発散光束は集光レンズ2によって被走査面8上にそのまま結像する収束光束に変換される。この光束は絞り3によって光量を制限され偏向素子5の偏向面5aに入射する。
【0080】
本実施形態においては入射光学系11を偏向面内から副走査方向に角度を付けずに偏向素子5に入射させている。これは副走査方向に角度をもたせた入射方法と比較し構成が容易であり、更にスポット回転による結像性能の劣化を生じない等のメリットを有する。
【0081】
また本実施形態においては偏向面5aに入射する光束を前述の実施形態1と同様、該偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射させ(オーバーフィルド)、また該偏向面5aの光軸を含み主走査方向と直交する副走査方向の幅より狭い状態で入射させている(オーバーフィルド)。
【0082】
本実施形態においては上記の如く偏向面5aで偏向反射された光源手段1からの光束がそのまま被走査面8上に結像して、感光ドラム等からなる被走査面8上を該光束で光走査するポストオブジェクトタイプより構成している。
【0083】
ここで本実施形態では走査スポットの等速性が走査光学系で補正されていないため、画像中心部と周辺部でドット当たりの光源の発光時間を変更することにより、電気的に走査方向の歪曲特性を補正している。
【0084】
本実施形態での設計パラメータを以下に示す。
【0085】
θ:走査角(偏向走査後の光束の全角)= 40deg= 0.70(rad)
D:偏向面径(主走査方向) = 5mm
W:有効走査範囲 = 210mm(A4幅)
λ:波長 = 780μm
Ds:偏向面上での副走査方向のビーム径= 4mm
D・θ: = 3.49
上記より被走査面上で得られる主走査方向と副走査方向のスポット径ρは、
ρ=77×97μm (主走査×副走査)
となり、LBP、デジタル複写機等の走査光学装置に好適なスポットを得ることが可能となる。
【0086】
このように本実施形態では上述の如く偏向素子5の偏向面5aに入射する光束を該偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射させ、また該偏向面5aの副走査方向の幅より狭い状態で入射させることにより、十分な走査幅と小スポット径が可能となる。更に本実施形態の固有の効果として走査タイプをポストオブジェクトタイプとしたことにより、走査光学装置の低コスト化、簡略化が図られ、コンパクト性、高速性等の往復型の偏向素子のメリットと合わせ、有用な走査光学装置の実現が可能となる。
【0087】
〔参考例1〕
図6は本発明の参考例1の走査光学装置における副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0088】
本参考例において前述の実施形態1と異なる点は走査光学装置に偏向素子5の偏向面5aに対する面倒れ補正機構を追加した点である。その他の構成および光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0089】
即ち、同図において4はシリンドリカルレンズであり、副走査方向にのみ所定の屈折力を有しており、開口絞り3を通過した光束を副走査断面内で偏向素子5の偏向面5aにほぼ線像として結像させている。16はarc-sin特性を有する走査光学系(arc-sinレンズ)であり、凸球面レンズ61とトーリックレンズ63の2枚のレンズを有しており、該2枚のレンズは共にガラス材で製作されている。尚、2枚のレンズ61,63はプラスチック材より構成しても良い。
【0090】
本参考例において半導体レーザー1から出射した発散光束はコリメーターレンズ2によって略平行光束に変換される。この略平行光束は絞り3によって光量を制限されリンドリカルレンズ4に入射する。このうち主走査方向の光束は偏向素子5に入射するが、副走査方向の光束は偏向素子5の偏向面5a付近に結像される。したがって偏向面5aに入射する光束は主走査方向に長手の線像となる。
【0091】
偏向面5aは正弦共振振動をしており、そこで偏向反射された光束は走査光学系16に入射する。走査光学系16に入射した光束は等速性を補正された後、該走査光学系6により被走査面8上に結像して、該被走査面8上を光走査する。
【0092】
本参考例では偏向素子の偏向面は1面しか有していないが、該偏向面と被走査面を副走査断面内において光学的に共役にすることで面倒れ補正機能を付加している。これは往復型の偏向素子が外乱に弱いため、万一往復運動中に面倒れを生じても走査線位置ズレによるピッチムラを生じさせないためである。
【0093】
図7は本参考例における偏向素子及びそれに入射する光束のプロファイルを示した説明図である。同図において図4に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0094】
同図に示すように偏向面5aに入射する光束54は、該偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射し(オーバーフィルド)、また光軸を含みこれと直交する副走査方向では偏向面5a上でほぼ結像状態(主走査方向に長手の線像)と成っている。
【0095】
本参考例での設計パラメータを以下に示す。
【0096】
θ:走査角(偏向走査後の光束の全角)= 60 deg= 1.05(rad)
D:偏向面径(主走査方向) = 5mm W:有効走査範囲 = 297mm(A3幅)
λ:波長 = 780μm D・θ: = 5.24上記より被走査面上で得られる主走査方向と副走査方向のスポット径ρは、ρ=73×80 μm (主走査×副走査)
となり、LBP、デジタル複写機等の走査光学装置に好適なスポットを得ることが可能となる。なお本参考例における副走査方向のスポット径は面倒れ補正光学系のため偏向面の大きさに関係なく任意に設定できる。
【0097】
このように本参考例では上述の如く偏向素子5の偏向面5aに入射する光束を該偏向面5aの主走査方向の幅より広い状態で入射させることにより、十分な走査幅と小スポット径が可能となり、コンパクト性、高速性等の往復型の偏向素子のメリットを生かした走査光学装置を実現することができる。
【0098】
さらに本参考例の固有の効果として面倒れ補正光学系を採用したことにより、外乱に強い往復型偏向素子を用いた走査光学装置の実現が可能である。
【0099】
尚、各実施形態においては光源手段をシングルビームより構成したが、これに限らず、複数の発光部を有するマルチビーム半導体レーザーより構成しても、本発明は前述の各実施形態と同様に適用することができる。
【0100】
[画像形成装置]
図8は、前述した実施形態1、2のいずれかの光走査装置を用いた画像形成装置(電子写真プリンタ)の実施形態を示す副走査方向の要部断面図である。図8において、符号104は画像形成装置を示す。この画像形成装置104には、パーソナルコンピュータ等の外部機器117からコードデータDcが入力する。このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ111によって、画像データ(ドットデータ)Diに変換される。この画像データDiは、光走査ユニット100に入力される。そして、この光走査ユニット(光走査装置)100からは、画像データDiに応じて変調された光ビーム(光束)103が出射され、この光ビーム103によって感光ドラム101の感光面が主走査方向に走査される。
【0101】
静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム101は、モータ115によって時計廻りに回転させられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム101の感光面が光ビーム103に対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光ドラム101の上方には、感光ドラム101の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ102が表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラ102によって帯電された感光ドラム101の表面に、前記光走査ユニット100によって走査される光ビーム103が照射されるようになっている。
【0102】
先に説明したように、光ビーム103は、画像データDiに基づいて変調されており、この光ビーム103を照射することによって感光ドラム101の表面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光ビーム103の照射位置よりもさらに感光ドラム101の回転方向の下流側で感光ドラム101に当接するように配設された現像器107によってトナー像として現像される。ここで用いられるトナー粒子は、例えば帯電ローラ102によって帯電された電荷とは逆符号を持つものが用いられる。そして、感光ドラムの非露光部にトナーが付着する部分(画線部)となる。つまり、本実施形態においては、所謂正規現像が行われる。尚、本実施形態において感光ドラムの露光部にトナーが付着する反転現像を行うようにしても良い。
【0103】
現像器107によって現像されたトナー像は、感光ドラム101の下方で、感光ドラム101に対向するように配設された転写ローラ108によって被転写材たる用紙112上に転写される。用紙112は感光ドラム101の前方(図8において右側)の用紙カセット109内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。用紙カセット109端部には、給紙ローラ110が配設されており、用紙カセット109内の用紙112を搬送路へ送り込む。
【0104】
以上のようにして、未定着トナー像を転写された用紙112はさらに感光ドラム101後方(図8において左側)の定着器へと搬送される。定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ113とこの定着ローラ113に圧接するように配設された加圧ローラ114とで構成されており、転写部から撒送されてきた用紙112を定着ローラ113と加圧ローラ114の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙112上の未定着トナー像を定着せしめる。更に定着ローラ113の後方には排紙ローラ116が配設されており、定着された用紙112を画像形成装置の外に排出せしめる。
【0105】
図8においては図示していないが、プリントコントローラ111は、先に説明したコードデータの変換だけでなく、モータ115を始め画像形成装置内の各部や、光走査ユニット100内のポリゴンモータなどの制御を行う。
【0106】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く光学素子から往復型の偏向素子の偏向面へ入射する主走査方向の光束の寸法を、該偏向面の主走査方向の寸法より長くなるようにし、また偏向面径、走査角、スポット径等に適当な値を選択することにより、往復型の偏向素子のコンパクト性、高速性等のメリットを生かしつつ、十分な走査幅と小スポット径を可能とする走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の主走査断面図
【図2】 本発明の実施形態1の副走査断面図
【図3】 偏向素子の動きを示す要部概略図
【図4】 本発明の実施形態1の偏向素子及びそれに入射する光束のプロファイルを示す説明図
【図5】 本発明の実施形態2の主走査断面図
【図6】 本発明の参考例1の副走査断面図
【図7】 本発明の参考例1の偏向素子及びそれに入射する光束のプロファイルを示す説明図
【図8】 本発明の走査光学装置を用いた画像形成装置(電子写真プリンタ)の構成例を示す副走査方向の要部断面図
【図9】 従来の走査光学装置の主走査断面図
【図10】 往復型偏向素子及びそれに入射する光束のプロファイルを示す説明図
【符号の説明】
1 光源手段(半導体レーザー)
2 光学素子(コリメーターレンズ)
3 絞り
4 シリンドリカルレンズ
5 往復型の偏向素子
11 入射光学系
5a 偏向面
52 外枠
53 トーションバー
6,16 走査光学系
61 凸球面レンズ
62 凹球面レンズ
63 トーリックレンズ
8 被走査面(感光体ドラム)
100 光走査装置
101 感光ドラム
102 帯電ローラ
103 光ビーム
104 画像形成装置
107 現像装置
108 転写ローラ
109 用紙カセット
110 給紙ローラ
112 転写材(用紙)
113 定着ローラ
114 加圧ローラ
116 排紙ローラ
Claims (4)
- 光源手段と、1つの偏向面からなり、前記光源手段から出射された光束を偏向する偏向素子と、を有し、前記偏向素子の偏向面にて偏向された光束を被走査面に結像させる走査光学装置であって、
前記1つの偏向面が主走査方向に往復運動することで、前記偏向面にて偏向された光束が前記被走査面を主走査方向に走査しており、
副走査断面内において、前記偏向素子の偏向面と前記被走査面は、光学的に共役関係を満たしておらず、
前記偏向素子の偏向面は、枠体内に位置し、前記偏向面は、副走査方向に延びたトーションバーにて前記枠体に保持されており、
前記偏向素子の偏向面へ入射する主走査方向の光束の幅は、前記偏向素子の偏向面の主走査方向の幅より長く、前記偏向素子の偏向面へ入射する副走査方向の光束の幅は、前記偏向素子の偏向面の副走査方向の幅より短く、
前記偏向素子の偏向面の主走査方向の幅をD(mm)、前記偏向素子の偏向面で偏向された光束の走査角をθ(rad)としたとき、
2.7<D・θ<9.8
成る条件を満足することを特徴とする走査光学装置。 - 前記偏向素子の往復運動は、正弦振動であることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
- 前記被走査面上の走査中央部における副走査方向のスポット径が前記被走査面上の走査中央部における主走査方向のスポット径に比べて5%以上長くなるようにしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
- 請求項1乃至3の何れか一項に記載の走査光学装置と、前記走査光学装置の被走査面に配置された感光体と、前記感光体の上を光束が走査することによって形成された静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段と、転写されたトナー像を用紙に定着させる定着手段とを有していることを特徴とする画像形成装置。
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