JP2009049357A - コイルの取出し又は取出し成形に係る方法又は装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コイルを巻回する場合に、線材端末66,67が長かったり、線材が細くて腰が弱かったりしても、成形機構に巻き込まれたり、移送途中で挟まったりしないようにする。
【解決手段】 巻治具21に摺動可能に配置されている巻芯13に線材巻回。該線材の端末66,67を線材把持機構61で把持。該把持と同時に又は前後して、コイルを内側から支承するコイル受けピン47U,Dと、巻芯が配置されている巻治具とを、正対した状態で接近。該接近で巻芯に巻回されていたコイルをコイル受けピンに移行させる。その上で、該コイルを支承した受けピンを移動させるとき、線材把持機構も、線材の端末付近を把持した儘、同期して移動。移動先が成形機構52であるとき(請求項3,4,7又は8)、そこでの成形の実施中も、線材把持機構により線材の端末付近を把持した儘とする。
【選択図】図2

Description

本発明はコイルの取出し又は取出し成形に係る方法又は装置に関し、詳しくは、巻回後の線材の端末(リード線)の遊動を防止し、線材巻回後のコイルに対する処理を容易にする為の、例えばコイルの成形、線材端末の被膜剥離や半田メッキ等の、線材巻回後のコイルに対する各種処理を容易にする為の、コイルの取出し又は取出し成形に係る方法又は装置に関する。
出願人は、この出願より前に、トラック形或いは長方形のボビンレスコイルを製造する為の発明を出願した(特許文献1、特許文献2)。これら発明では、線材を円形又は楕円形の巻芯に巻回し、これを支承部材に移し替えた上、プレス機構のところまで運んで行って成形し、トラック形や長方形のボビンレスコイルと成している。
これら先の出願の発明では、その端末、即ち巻回された線材のスタート側(始端側)やファイナル側(終端側)について、特に処置はせず、巻回後、スタート側については固定部材から開放し、またファイナル側については線材供給側から切り離して、その儘の状態で支承部材で支承し、その後の成形を行なっていた。
また、成形後は、出来あがったコイルをシュートに落下させてトレーに収容するなどし、人の手でこれらを受け治具等に装着し、線材端末の被膜剥離、半田上げその他、次の工程の処理を行なっていた。
特願2007−52117の明細書 特願2007−112585の明細書
しかし、線材の端末は、ときに長くすることが要求される。また、線材は年々細くされて来ている。このため、長くされた線材端末、或いは細くされて腰が弱くなった線材端末が、成形の過程で成形部材とコイル本体との間や機械の隙間などに挟まるなどして、正しい成形が出来なかったり、線材端末付近の接着が剥れたり、線材端末がちぎれたりすることがある。
また、コイルは、用途によって一層の寸法縮小が求められる。このため、トレーに排出されたコイルを人の手で受け治具に装着等する作業が、段々煩雑或いは困難になって来ている。特に、ボビンレスコイルの場合、その名の通りボビンが無いために、型崩れを起し易く、作業が一段と困難になって来ている。
本発明の目的は、上記課題を解決し、特にボビンレスコイルについて、その線材端末(リード線)が長かったり、線材が細くて腰が弱かったりした場合でも、その巻回や成形、次工程への製品の移行等を円滑に実行することが可能な、コイルの取出し又は取出し成形に係る方法又は装置を提供することにある。
上記課題解決のため、請求項1のコイル取出し方法では、巻治具に摺動可能に配置された巻芯へ線材が巻回されてコイルとされ、該巻回された線材の端末付近が把持手段で把持され、前記把持と同時に又は前後して、コイルを内側から支承する為の支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とが、正対した状態で接近され、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルが前記支承部材に移行され、該コイルを支承した支承部材が移動されるとき、前記把持手段も前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動される。
また、請求項1を引用する請求項2のコイル取出し方法では、前記把持されるべき線材の端末付近が、線材滞留補助手段によって線材滞留用構造内に滞留させられており、該滞留されている前記線材の端末付近が前記把持手段で把持される。
また、請求項3のコイル取出し成形方法では、巻治具に摺動可能に配置された巻芯へ線材が巻回されてコイルとされ、該巻回された線材の端末付近が把持手段で把持され、前記把持と同時に又は前後して、コイルを内側から支承する為の支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とが、正対した状態で接近され、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルが前記支承部材に移行され、該コイルを支承した支承部材が成形手段に向って移動されるとき、前記把持手段も前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動され、該成形手段に於て前記コイルの成形が実行され、該実行の間も、前記線材の端末付近が前記把持手段で把持されている。
また、請求項3を引用する請求項4のコイル取出し成形方法では、前記把持されるべき線材の端末付近が、線材滞留補助手段によって線材滞留用構造内に滞留させられており、該滞留されている前記線材の端末付近が前記把持手段で把持される。
また、請求項5のコイル取出し装置では、巻治具の一方に摺動可能に配置された巻芯と、線材を把持する把持手段と、コイルを内側から支承する支承部材と、制御手段とを有し、該制御手段は、前記巻芯へ線材を巻回してコイルと成し、該巻回された線材の端末付近を前記把持手段で把持し、前記把持と同時に又は前後して、前記支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とを、正対した状態で接近させ、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルを前記支承部材に移行させ、該コイルを支承した支承部材を移動させるとき、前記把持手段も同期して移動させる。
また、請求項5を引用する請求項6のコイル取出し装置では、線材滞留用構造と線材滞留補助手段とを更に備え、前記制御手段は、前記線材滞留補助手段により前記把持されるべき線材の端末付近を前記線材滞留用構造内に滞留させ、該滞留された前記線材の端末付近を前記把持手段で把持させる。
また、請求項7のコイル取出し成形装置では、巻治具の一方に摺動可能に配置された巻芯と、線材を把持する把持手段と、コイルを内側から支承する支承部材と、成形手段と、制御手段とを有し、該制御手段は、前記巻芯へ線材を巻回してコイルと成し、該巻回された線材の端末付近を前記把持手段で把持し、前記把持と同時に又は前後して、前記支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とを、正対した状態で接近させ、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルを前記支承部材に移行させ、該コイルを支承した支承部材を前記成形手段に向って移動させるとき、前記把持手段も前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動させ、該成形手段に於て前記コイルの成形を実行し、該実行の間も、前記線材の端末付近を前記把持手段で把持させている。
また、請求項7を引用する請求項8のコイル取出し成形装置では、線材滞留用構造と線材滞留補助手段とを更に備え、前記制御手段は、前記線材滞留補助手段により前記把持されるべき線材の端末付近を前記線材滞留用構造内に滞留させ、該滞留された前記線材の端末付近を前記把持手段で把持させる。
本願各発明では、巻治具に摺動可能に配置された巻芯へ線材を巻回してコイルと成し、該巻回された線材の端末付近を把持手段で把持する。
この状態で、コイルを内側から支承する為の支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とを、前記把持と同時に又は前後して、前記巻芯に前記支承部材が正対する状態で接近させ、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルを前記支承部材に移行させる。
その上で、該コイルを支承した支承部材を移動させるとき、前記把持手段も、前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動させる。そして、移動先が成形手段であるとき(請求項3又は7)、そこへの移動、及びそこでの成形の実施中も、前記把持手段により前記線材の端末付近を把持した儘とする。
従って、線材巻回後、例えばコイルを成形し、それを受け治具に移し替えたりして次の工程に送り込む場合に、或いは、巻回後その儘受け治具に移し替えたりして次の工程に送り込む場合に、例えば線材端末(リード線)が長くされていたり、細い線材で腰が弱かったりした場合でも、この線材端末が成形手段に巻き込まれて正しい成形がされなかったり、線材端末付近の接着が剥れたり、移送の途中で機械の隙間に挟まって線材端末がちぎれたりすることが無い。
特に、把持されるべき線材の端末付近を線材滞留補助手段によって線材滞留用構造内に滞留させるようにすると(請求項2,4,6又は8)、把持手段による線材の把持が一層確実となり、上記トラブルが更に起こりにくくなる。
以下、本発明の詳細を、第1の実施の形態例の巻回取出し成形装置50に基いて説明する。図1に、この装置50の正面を示す。なお、この装置50のうち、巻線に関する構造については、例えば、本願出願人の出願に係る特開2005−116657号公報、特開2001−358029号公報、特開平10−304628号公報等で良く知られている。それ故、ここでは巻線に関する構造については本願発明の理解に必要と解される部分のみ示す。
図1に於て、1はスピンドルブロックで、キャビネット5の上に設置されている。左側にはブロック左2(固定側)が立設され、右側にはブロック右3(可動側)が立設されている。スピンドルブロック1の左側下部には断面四角形のスプラインシャフト4が回転自在に支承されている。このシャフト4には、シャフト左プーリ10が取着されている。スピンドルブロック1には不図示主モータも配置されており、その軸には2本溝のモータプーリ11が取着されている。このモータプーリ11とシャフト左プーリ10との間には、モータスプライン間ベルト8が張架されており、スプラインシャフト4は不図示主モータで回転される。なお、不図示主モータの駆動制御を始め、各部品、部材の駆動制御は、マイクロコンピュータから成る不図示制御装置で実行される。
ブロック左2には固定側スピンドル6が回転自在に支承されている。その左端には固定側プーリ9が取着されている。この固定側プーリ9とモータプーリ11の間には固定側プーリモータ間ベルト12が張架されており、固定側スピンドル6も主モータで回転される。
ブロック左2には左側へ伸びるトラバスベース14が取着されている。トラバスベース14の上には、摺動フレーム16が配置されている。この摺動フレーム16は、左側のトラバスモータ17で駆動され、ワイヤガイド18をトラバースさせる。
ブロック右3の中段には、手前側と奥側にテールプレート支承シャフト19が取着されている。このテールプレート支承シャフト19は右方に延伸され、テールプレート23の中央に挿通されていて、このテールプレート23を手前側と奥側とで摺動自在に支承する。
ブロック右3の上方には、上部摺動軸27が摺動自在に支承されている。ブロック右3の下方には、下部摺動軸26が摺動自在に保持されている。これら摺動軸26,27の各右端は、テールプレート23に取着されている。
24はテールプレート駆動用エアシリンダで、不図示駆動軸がブロック右3に連結されている。このエアシリンダ24への給排気で、テールプレート23及びこれに連なる上部、下部の摺動軸26,27が所要量左右に移動する。
テールプレート23の下部には従動プーリ28が回転自在に支承されている。この従動プーリ28の中心に不図示雌型スプラインが穿設されている。スプラインシャフト4の右側は、この雌型スプラインを貫通し、これに噛合している。それ故、従動プーリ28は、スプラインシャフト4と一緒に回転する。また、テールプレート23が左右に移動されると、スプラインシャフト4を支承したまま左右に移動する。
上部摺動軸27には可動側スピンドル25が回転自在に支承されている。可動側スピンドル25の右側には可動側プーリ31が取着されており、これと従動プーリ28との間に可動側プーリ従動プーリ間ベルト32が張架されている。これにより、スプラインシャフト4の回転が、可動側スピンドル25に伝動される。
可動側スピンドル25の左端には可動側巻治具(治具キャップ)21が取着されている。その中心に巻芯13が摺動自在に保持されている。上部摺動軸27の右端には巻芯進退用エアシリンダ29が取着されている。可動側スピンドル25の内部に挿通された連結杆(不図示)が、巻芯13とこのエアシリンダ29とを連結していて、エアシリンダ29への給気により巻芯13を固定側巻治具22(位置決め治具)方向へ付勢している。この固定側巻治具22は固定側スピンドル6の右端に取着されており、可動側巻治具21に対向している。
スピンドルブロック1の上方には、水平ガイド33が配置されている。この水平ガイド33は、キャビネット5に立設された不図示ブラケットに支承されている。ここでは、図を見易くするためブラケットを不図示としている。
水平ガイド33には、水平移動体34が水平方向摺動自在に支承されている。水平移動体34には水平移動用送りねじ36が螺合されている。この水平移動用送りねじ36の両端は水平ガイド33に回動自在に支承されている。
水平ガイド33の右端には水平移動用モータ37が取着されている。これに水平移動用送りねじ36が連結されていて、水平移動体34を移動させる。
水平移動体34には、垂直ブラケット38が取着されている。これに垂直ガイド39が取着されている。この垂直ガイド39には、垂直移動自在に垂直移動体41が支承されている。垂直移動体41には垂直移動用送りねじ42が螺合されている。垂直ブラケット38にはベアリング体43が取着されており、垂直移動用送りねじ42の上方が、このベアリング体43に回動自在に支承されている。垂直ブラケット38の上端には垂直移動用モータ44が取着されており、これに垂直移動用送りねじ42が連結されていて、垂直移動体41を上下させる。
垂直移動体41には、コイル扱い部材46が取着されている。このコイル扱い部材46には右側面方向に上下2本のコイル受けピン47U,47Dが突設されている。コイル扱い部材46の内部には不図示ソレノイドが配置されており、これに通電すると、これらコイル受けピン47U,47Dがコイル扱い部材46内に後退する(収納される)(図12)。コイル扱い部材46の上方には受けピン上下用エアシリンダ48が配置されている。このエアシリンダ48は、不図示ブラケットで垂直移動体41に取着されている。
エアシリンダ48の駆動軸は上側のコイル受けピン47Uに連結されており、このエアシリンダ48への給排気で上側のコイル受けピン47Uを上下させる。エアシリンダ48に代え、パルスモータを使用しても良い。
垂直移動体41には、シャッター49も支承されている。垂直移動体41にはシャッター上下用エアシリンダ51とシャッター横移動用エアシリンダ(こちらは不図示)が取着されている。シャッター49はこれらに連結されており、上下、左右に移動する。
垂直移動体41には、端末把持機構61も支承されている(図2〜図4ほか参照)。この端末把持機構61は、刺股状の把持中心部材62、その上に配置された上部把持杆63、下部に配置された下部把持杆64とを有する。垂直移動体41には、把持機構前後用エアシリンダ(不図示)、把持杆下降用エアシリンダ(不図示)及び把持杆上昇用エアシリンダ(不図示)が配置されている。把持機構前後用エアシリンダは端末把持機構61を前進後退させる。把持杆下降用エアシリンダは上部把持杆63を下降させ、これと把持中心部材62とで線材のスタート側66を把持させる。把持杆上昇用エアシリンダは下部把持杆64を上昇させ、これと把持中心部材62とで線材のファイナル側67を把持する。
図2〜図4を引用して線材把持を補助する為の構造について説明する。これら図は、ブロック右3の上方辺りの背面側から装置50を見た状態でこれらを表している。構造を理解し易くする為である。また、可動側巻治具21及び巻芯13は、巻回を終了し、固定側巻治具22から離間させた状態で示している。これも、構造を理解し易くする為である。
これら図に於て、68は堤状部で、固定側巻治具22の円周に対し弦となるように、その周縁を切欠いて形成されている。69は三角溝で、堤状部68の両端に穿設されている。61は前述した端末把持機構で、前述したように垂直移動体41に支承されている。
71は上部ガイドリング、72は下部ガイドリングである。上部ガイドリング71は下向き半円形、下部ガイドリング72は上向き半円形で、対向して上下に配置されている。これらはブロック左2に支承されていて、不図示各エアシリンダで上下に摺動される(これらガイドリング71,72は図1で不図示。)。73はフランジで、周縁に扇子の扇面形の切欠きが2箇所が穿設されている(スタート側74,ファイナル側75)。
図1に戻り、52はプレス機構である。このプレス機構52もキャビネット5に立設された不図示ブラケットに支承されている。プレス機構52は一対のプレス治具53L,53Rを備える(図11(A)(B))。これらプレス治具53L,53Rは相互に対向する形で図1の紙面に垂直な方向に配置されている。なお、図11(A)(B)は、巻回取出し成形装置50の右側面から各プレス治具53L,53Rを見た状態でこれらを表している。図に示されるように、これらプレス治具53L,53Rの中央は、相手方に向って蒲鉾形に膨出している。プレス機構52にはプレス用モータ54が配置されており、このモータ54でこれらプレス治具53L,53Rが接近、離反される。
再び図1に戻り、77は中継ユニットで、これもキャビネット5に立設された不図示ブラケットに横方向摺動自在に支承されている。この中継ユニット77は、上記プレス機構52で成形した後の長円形コイル57を受取って、それをコイル移送部材78に転送する(長円形コイル57は図5に例示する。)。
コイル移送部材78は、このコイル57を次の工程に搬送する。コイル移送部材78の構造は、次の工程に応じて定められる。一例としてはマガジンがある。マガジンとは、例えばコイル内側の輪郭に適合した断面の芯材と、線材端末を把持する把持部材とが、所定の台座に立設されたものである。この芯材にコイルが複数個嵌挿され、その端末が把持部材に把持されて次の工程に移送される。芯材や把持部材が設置されたコンベアが使用される場合もある。特開平6−351197号公報に示されたような治具が使用される場合もある(搬送パレット12、補助部材20)。
図5に中継ユニット77の概略を示す。図1に示された状態が正面なので、この図5は左側面を表わしている。図に於て、79は台座で、その中央に受芯81が突設されている。
この中継ユニット77にも端末把持機構82が備えられている。構造は図2等に示す端末保持機構61と同様で、刺股状の把持中心部材83、その上に配置された上部把持杆84、下部に配置された下部把持杆85とを有する。これらが不図示エアシリンダで駆動され、線材のスタート側66、ファイナル側67を把持する。
この巻回取出し成形装置50によるコイルの取出し、成形の手順を説明する。最初に、上部ガイドリング71は上昇させ、下部ガイドリング72は下降させておく。ここでは、断面楕円の巻芯13で線材の巻回を行う。このときの成形対象コイル56の内側の周回長は、例えば所望する長円形コイル57の内側の周回長と同じにする。例えば、長円形コイル57の内側短径が3mm、内側長径が13mmであるとしたら、この楕円コイル56の内側周回長を29.42mmとする。巻芯断面が円形なら、直径9.37mmとなる。
このような巻芯13への線材の巻回が終ったら、可動側巻治具21を後退させる(図1〜図3等の状態。線材のスタート側66、ファイナル側67は適宜緩める。可動側巻治具21の後退で引張られないように。)。次いで、水平移動体34、即ちコイル扱い部材46を固定側巻治具22方向へ前進させる(図1。図6(P1))。
次にコイル扱い部材46を下降させ、上下のコイル受けピン47U,47Dを巻芯13に正対させる(図7)。このとき、上下のコイル受けピン47U,47の外側の差渡し、即ち、これらを周回する長円の長径は、巻芯13の長径より少し小さくしておく。これで、二つのコイル受けピン47U,47Dは、巻回されたコイル56の内周より少し内側に位置する。
この状態で、コイル受けピン47U,47Dに向って可動側巻治具21を前進させる(図8)。このとき巻芯13は、エアシリンダの空気圧で軽く付勢されている。この可動側巻治具21の前進でコイル受けピン47U,47Dに押され、巻芯13は可動側巻治具21内に後退する。
これにより、巻芯13に巻回されていた成形対象コイル56の内側にコイル受けピン47U,47Dが進入する。成形対象コイル56はコイル受けピン47U,47D側に移行して、これらに外嵌する形で支承される(図8)。可動側巻治具21を後退させる(図9)。このとき、巻芯13も一緒に後退され、成形対象コイル56から離間される。
この前後に、上部ガイドリング71は下降、下部ガイドリング72は上昇させておく(図2〜図4)。これら上下の各ガイドリング71,72に押され、線材端末66,67は、固定側巻治具22の各三角溝69、及びフランジの各扇面形切欠き74,75に嵌り込む(図2〜図4。)なお、スタート側線材端末66は巻回開始時に不図示係止ピンに係止されている。ファイナル側線材端末67は線材供給側に牽引されている。
端末把持機構61を前進させる。上部把持杆63を下降させ、下部把持杆64を上昇させる。これらと把持中心部材62とで、スタート側線材端末66、ファイナル側線材端末67が夫々把持される(図2〜図4)。
このように各線材端末66,67を把持した状態で、コイル扱い部材46を上昇させる(図9)。そのあと右側へ移動させる(図6P2)。これで成形対象コイル56は二つのプレス治具53L,53Rの間に位置決めされる(図11(A))。
次にシャッター49を下降させ(図10「下降」)、コイル扱い部材46と、このシャッター49とが、成形対象コイル56の両側に位置する状態にする。
このとき、可動側巻治具21を前進させ、次の線材巻回の準備状態とする(同図「可動側巻治具21前進」)。これでタクトタイムが縮まる。
次にシャッター49を前進させる(図10「シャッター49前進」)。コイル扱い部材46との距離を、長円形コイル57の仕上がり幅と同じにする。巻治具21,22の方では、次の線材65の巻回を開始する(同図「巻回」)。
次いで、上部コイル受けピン47Uを上昇させる(成形対象コイル56の長軸側の内径が、所望される仕上がり寸法と一致するところまで。図11(B))。同時に、両側からプレス治具53L,53Rを前進させ、成形対象コイル56の短軸方向を押圧、成形する(図11(B))。これで長円形コイル57へと成形される。
なお、図11(B)に於て、長軸方向への引伸ばしと、短軸方向の押圧、成形とは、同時進行とするのが好ましい。長軸方向へ引伸ばしつつ、短軸方向を押圧すれば、楕円形から長円形へと円滑に変形されるからである。
このとき、成形対象コイル56の幅(図11(A),(B)では紙面の垂直方向)は、シャッター49とコイル扱い部材46とで規制されている(図8)。それ故、この押圧、成形で、成形対象コイル56の幅が広がることはない。
成形が終ったら、プレス治具53L,53Rを後退させる(図11(A)と同じ位置。)。コイル扱い部材46を上昇させ、図6の位置P3まで移動させる。そこで下降させ中継ユニット77に正対させる(図6)。
シャッター49を上昇させ(図12)、中継ユニット77を前進させる。コイル受芯81に押され、コイル受けピン47U,47Dがコイル扱い部材46内に後退する(収納される。図12)。コイル受芯81がコイルの内側に嵌入し、コイルはコイル受芯81に移行される。
また、端末把持機構61に把持されている各線材端末66,67が、中継部材の端末保持機構82に把持される。このあと中継ユニット77を元の位置に戻す。
そして、コイル扱い部材46を図1(図6(P1))の状態に戻す。次のコイル巻回が終っていれば、直ぐにそのコイル56の取出し、成形作業に入る(図7)。終っていなければ、巻回終了を待って取出し、成形作業に入る。これと並行して、中継ユニット77を再び前進させ、コイル移送部材78にコイルを移行する。
このあと中継ユニット77は元の位置に戻す。コイル移送部材78は、各線材端末66,67を把持した儘、次の工程、例えば線材端末66,67の被膜の剥離、半田メッキ工程等に成形されたコイル57を移送する。移送が終ったら移送部材78は元の位置に戻る。これで当初の状態になる。
第2の実施の形態例の要部を図13〜図15に示す。この実施の形態例ではキャッチプレート91が追加されている。他の部分は第1の実施の形態例(巻回取出し成形装置50)と同じである。
キャッチプレート91は固定側スピンドル6に取着されている。周縁にはキャッチホール92,93が形成されている。これらは固定側巻治具22の各三角溝69に対応しており、巻回取出し成形装置50の右側面から見て時計回り方向に開口している(図13は巻回取出し成形装置50の背面からの斜視図。)。
このようにキャッチプレート91を追加すると、端末把持機構61による線材の把持(スタート側66,ファイナル側67)が一層確実になる。即ち、線材のスタート側66及びファイナル側67は、通常、線材の巻回が終了した時点で緩められたり、切断されたり、或いは固定部材から開放される。これは、そのあと巻芯13及び可動側巻治具21が固定側巻治具22から離間され、このとき線材が引張られるのを防ぐためである。
これら切断或いは固定部材からの開放で、線材のスタート側66,ファイナル側67は遊動状態になる。このとき、キャッチプレート91が存在していると、これらスタート側66,ファイナル側67は、キャッチホール92,93に捕捉された状態になる。その上、これら線材のスタート側66,ファイナル側67は、このキャッチホール92,93と各三角溝69との間に配置されている上部ガイドリング71と下部ガイドリング72とで、固定側スピンドル6の回転中心方向へ付勢される。
従って、スタート側66,ファイナル側67は、キャッチホール92,93及び三角溝69の中に確実に滞留し、端末把持機構61で確実に把持される。これで本発明の目的が一層確実に達成される。
第3の実施の形態例の要部を図16に示す。この実施の形態例は、巻芯13Aを固定側巻治具22Aの方に配置したものである。これに伴って、可動側巻治具21A、コイル扱い部材46Aその他の部材の形状が変更されている。しかし、これらの部材及び装置全体の機能或いは動作は、第1の実施の形態例の同番号の各部材及び装置50の機能或いは動作と同様である。
この構造にすると、中継ユニット77が不用になる。コイル受けピン47U,47Dが反対方向からコイル56に差込まれ、コイル移送部材78に直接コイルを移行することが可能になるからである。
また、線材のスタート側66やファイナル側67の把持ミス(把持の失敗)が無くなる。上述したように、第1、第2の実施の形態例では、コイル取出しの際、スタート側、ファイナル側を緩めたり、切断したり、開放したりする。このため把持ミスを起すことがある。
第3の実施の形態例では、可動側巻治具だけ離間させれば良い。コイル、巻芯は移動させなくても良い。従って、端末把持機構61で先に把持してからスタート側、ファイナル側を開放、切断等すれば良い。こうすれば把持ミスは生じない。
変形例について説明する。線材端末66,67は、片方だけの把持でも良い。コアや端子板に直接接続する為に、一方の線材端末がコイル本体から引き出されていなかったり、引き出しが短くて把持せずとも問題が生じないこともあるからである。
把持する線材端末は、コイル本体の線材でなく、これに接続された別素材の線材であっても良い。
巻芯13からコイル受けピン47U,47Dへのコイル移行は、コイル扱い部材46を可動側巻治具21側へ進行させて行なっても良い。ただ、実施の形態例のように可動側巻治具21を動かした方が、固定側巻治具22をコイル扱い部材46のバックアップとして利用でき、コイル移行が円滑に行なえる(図7)。
プレス治具53L,53Rによる成形対象コイル56の短軸方向の押圧は、引伸ばしの前又は後に行なっても良い。引伸ばしだけで済むときは、短軸方向の押圧を実行せずとも良い。
巻芯の断面は楕円であっても良い。その方があとの成形の際、変形量が少なくなり、寸法精度が向上する。もっとも、長軸に対する短軸の比率をあまり小さくすると、巻線の乱れが生じ易くなる。どこまで小さく出来るかはテンション装置の機能、線材の剛性等に依存する。この場合、回転速度を多少下げる手もある。どの程度までの比率とするか、また、どこまで回転数も下げるかは、実際の装置、線材で何回か試行して決める。具体的には、円形の巻芯使用時に比べ、整列性、タクトタイム等に遜色が無い範囲で、比率や回転数下げ幅を決める。図11(A)の成形対象コイル56の比率は、そのようにして定められたものである。
プレス治具53L,53Rにヒータを内蔵させても良い。コイル56への押圧時にコイルが加熱され、一層効果的な成形が出来る。熱風で適宜加熱しても良い。
念のため、各実施の形態例と請求項との構成の対応を説明しておく。以下では、前者が各実施の形態例の構成、後者が請求項の構成である。同一名称を使用しているものは除く。線材のスタート側66,線材のファイナル側67が、線材の端末に当る。端末把持機構61が把持手段に当る。コイル受けピン47U,47Dが支承部材に当る。
上部ガイドリング71,下部ガイドリング72が、線材滞留補助手段に当る。三角溝69、キャッチホール92,93が線材滞留用構造に当る。なお、線材滞留用構造としては、三角溝69、キャッチホール92,93の何れか一方だけ備えているだけでも良い。プレス機構52が成形手段に当る。不図示制御装置が制御手段に当る。
本発明の第1の実施の形態例の巻回取出し成形装置50を示す正面図(コイル扱い部材46を前進させた状態)。 把持部材等を示す斜視図(装置50の背面上方可動側巻治具21側から観望。)。 把持部材等を示す背面図(ハッチング部分及びコイル56を破断。コイル56にはハッチングせず。)。 把持部材等を示す右側面図(可動側巻治具21の先端位置で巻芯13を破断。)。 中継ユニット77を取出して示す左側面図。 コイルの取出し、成形、受け治具への移送等の動作を抽象的に示す正面図。 巻治具21,22、コイル扱い部材46等を示す正面図(コイル扱い部材46下降。成形対象のコイル56にハッチング。見易くするためであり、破断ではない。他の図に於ても同じ。)。 巻治具21,22、コイル扱い部材46等を示す正面図(可動側巻治具21前進。コイル受取り)。 巻治具21,22、コイル扱い部材46等を示す正面図(可動側巻治具21後退→コイル扱い部材46上昇。) 巻治具21,22、コイル扱い部材46等を示す正面図(シャッター49下降、前進。可動側巻治具21前進、次の巻回開始)。 プレス治具53L,53R部分を示す右側面図。(A),(B)はコイル成形の各過程を示す。 巻治具21,22、コイル扱い部材46等を示す正面図(シャッター49上昇。コイル受けピン47U,47D収納。コイルを中継ユニット77へ。)。 (A)は第2の実施の形態例の把持部材等を示す斜視図(装置50の背面上方可動側巻治具21側から観望。)。(B)はキャッチプレート91を取出して示す斜視図。 第2の実施の形態例の把持部材等を示す背面図(ハッチング部分及びコイル56を破断。コイル56にはハッチングせず。)。 第2の実施の形態例の把持部材等を示す右側面図(可動側巻治具21の先端位置で巻芯13を破断。)。 第3の実施の形態例の要部を示す背面図(ハッチング部分及びコイル56を破断。コイル56にはハッチングせず。)。
符号の説明
1…スピンドルブロック 2…ブロック左
3…ブロック右 4…スプラインシャフト
5…キャビネット 6…固定側スピンドル
8…モータスプライン間ベルト 9…固定側プーリ
10…シャフト左プーリ 11…モータプーリ
12…固定側プーリモータ間ベルト 13…巻芯
13A…巻芯(第3の実施の形態例の)14…トラバスベース
16…摺動フレーム 17…トラバスモータ
18…ワイヤガイド 19…テールプレート支承シャフト
21…可動側巻治具 21A…可動側巻治具(第3の実施の形態例の)
22…固定側巻治具 22A…固定側巻治具(第3の実施の形態例の)
23…テールプレート 24…テールプレート駆動用エアシリンダ
25…可動側スピンドル 26…下部摺動軸
27…上部摺動軸 28…従動プーリ
29…巻芯進退用エアシリンダ 31…可動側プーリ
32…可動側プーリ従動プーリ間ベルト
33…水平ガイド 34…水平移動体
36…水平移動用送りねじ 37…水平移動用モータ
38…垂直ブラケット 39…垂直ガイド
41…垂直移動体 42…垂直移動用送りねじ
43…ベアリング体 44…垂直移動用モータ
46…コイル扱い部材 46A…コイル扱い部材(第3の実施の形態例の)
47U,47D…コイル受けピン 48…受けピン上下用エアシリンダ
49…シャッター 50…巻回取出し成形装置
51…シャッター上下用エアシリンダ
52…プレス機構 53L,53R…プレス治具
54…プレス用モータ 56…成形対象コイル
57…長円形コイル 61…端末把持機構
62…把持中心部材 63…上部把持杆
64…下部把持杆 65…線材
66…線材のスタート側
67…線材のファイナル側 68…堤状部
69…三角溝 71…上部ガイドリング
72…下部ガイドリング 73…フランジ
74…扇面形切欠き(スタート側) 75…扇面形切欠き(ファイナル側)
77…中継ユニット 78…コイル移送部材
79…台座 81…受芯
82…端末把持機構 83…把持中心部材
84…上部把持杆 85…下部把持杆
91…キャッチプレート 92…キャッチホール(スタート側)
93…キャッチホール(ファイナル側)

Claims (8)

  1. 巻治具に摺動可能に配置された巻芯へ線材が巻回されてコイルとされ、
    該巻回された線材の端末付近が把持手段で把持され、
    前記把持と同時に又は前後して、コイルを内側から支承する為の支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とが、正対した状態で接近され、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルが前記支承部材に移行され、
    該コイルを支承した支承部材が移動されるとき、前記把持手段も前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動される
    ことを特徴とするコイル取出し方法。
  2. 前記把持されるべき線材の端末付近が、線材滞留補助手段によって線材滞留用構造内に滞留させられており、該滞留されている前記線材の端末付近が前記把持手段で把持される
    ことを特徴とする請求項1に記載のコイル取出し方法。
  3. 巻治具に摺動可能に配置された巻芯へ線材が巻回されてコイルとされ、
    該巻回された線材の端末付近が把持手段で把持され、
    前記把持と同時に又は前後して、コイルを内側から支承する為の支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とが、正対した状態で接近され、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルが前記支承部材に移行され、
    該コイルを支承した支承部材が成形手段に向って移動されるとき、前記把持手段も前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動され、
    該成形手段に於て前記コイルの成形が実行され、
    該実行の間も、前記線材の端末付近が前記把持手段で把持されている
    ことを特徴とするコイル取出し成形方法。
  4. 前記把持されるべき線材の端末付近が、線材滞留補助手段によって線材滞留用構造内に滞留させられており、該滞留されている前記線材の端末付近が前記把持手段で把持される
    ことを特徴とする請求項3に記載のコイル取出し成形方法。
  5. 巻治具の一方に摺動可能に配置された巻芯と、線材を把持する把持手段と、コイルを内側から支承する支承部材と、制御手段とを有し、該制御手段は、
    前記巻芯へ線材を巻回してコイルと成し、
    該巻回された線材の端末付近を前記把持手段で把持し、
    前記把持と同時に又は前後して、前記支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とを、正対した状態で接近させ、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルを前記支承部材に移行させ、
    該コイルを支承した支承部材を移動させるとき、前記把持手段も同期して移動させる
    ことを特徴とするコイル取出し装置。
  6. 線材滞留用構造と線材滞留補助手段とを更に備え、前記制御手段は、
    前記線材滞留補助手段により前記把持されるべき線材の端末付近を前記線材滞留用構造内に滞留させ、該滞留された前記線材の端末付近を前記把持手段で把持させる
    ことを特徴とする請求項5に記載のコイル取出し装置。
  7. 巻治具の一方に摺動可能に配置された巻芯と、線材を把持する把持手段と、コイルを内側から支承する支承部材と、成形手段と、制御手段とを有し、該制御手段は、
    前記巻芯へ線材を巻回してコイルと成し、
    該巻回された線材の端末付近を前記把持手段で把持し、
    前記把持と同時に又は前後して、前記支承部材と前記巻芯が配置された巻治具とを、正対した状態で接近させ、該接近で前記巻芯に巻回されていたコイルを前記支承部材に移行させ、
    該コイルを支承した支承部材を前記成形手段に向って移動させるとき、前記把持手段も前記線材の端末付近を把持した儘、同期して移動させ、
    該成形手段に於て前記コイルの成形を実行し、
    該実行の間も、前記線材の端末付近を前記把持手段で把持させている
    ことを特徴とするコイル取出し成形装置。
  8. 線材滞留用構造と線材滞留補助手段とを更に備え、前記制御手段は、
    前記線材滞留補助手段により前記把持されるべき線材の端末付近を前記線材滞留用構造内に滞留させ、該滞留された前記線材の端末付近を前記把持手段で把持させる
    ことを特徴とする請求項7に記載のコイル取出し成形装置。
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