JPS59758Y2 - 同軸リ−ド型電子部品の折曲げ成形装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は同軸リード型（ａｘｉａｌ １ｅａｄ ｔｉｐ
ｅ）電子部品のリード線を放射型（ｒａｄｉａｌ １ｅ
ａｄ ｔｙｐｅ）に型直しするための同軸リード型電子
部品の折曲げ成形装置に関する。

最近、プリント基板への電子部品の取付を自動挿入機を
用いて行う場合が多くなってきている。

この自動挿入機は同軸リード型電子部品の挿入を行うも
のと、放射リード型電子部品の挿入を行うものとの２種
類がある。

ところで、放射リード型電子部品挿入用の自動挿入機で
同軸リード型電子部品のプリント基板への挿入を行いた
い場合には、あらかじめ同軸リード型電子部品のリード
線を折曲で成形して放射リード型に直し、しかる後テー
ピングを行って部品保持連としてから自動挿入機に供給
する必要がある。

このため、従来は手作業を含む工程により、このような
電子部品のリード線の型直しを行っていた。

しかし、これでは自動挿入機を用いたことによる省力効
果が半減してしまうため、前記リード線の型直しの全自
動化が望まれていた。

本考案は、上記の点に鑑み、同軸リード型電子部品のリ
ード線の放射型への型直しを自動的に実行可能な同軸リ
ード型電子部品の折曲げ成形装置を提供しようとするも
のである。

以下、本考案に係る同軸リード型電子部品の折曲げ成形
装置の実施例を図面に従って説明する。

第１図に示す如く、同軸リード型電子部品の折曲げ成形
装置は、同軸リード型電子部品を１個ずつ供給する分離
供給機構１と、その分離供給機構１から同軸リード型電
子部品の供給を受けるインデックスドラム２と、このイ
ンデックスドラム２により移送された同軸リード型電子
部品のリード線を放射型リード線に型直しする折曲げ成
形機構３とを有している。

前記分離供給機構１は、第２図にも示す如く筐体１０の
前面パネル１１上部に取付けられるシュート１２と、シ
ュート１２とインデックスドラム２との間に介在する分
離ドラム１３とで有している。

ここで、シュート１２は、第４図のように２枚の相互に
対向するシュート板１４から成り、各シュート板１４に
は同軸リード型電子部品１５のリード線１５Ａが通れる
程度のジグザグ状スリット１６が形成される。

これにより電子部品１５は水平に積重ねられた状態で保
持され、ジグザグ状スリット１６の下端より分離ドラム
１３に落下するようになっている。

一方、前記分離ドラム１３の周面中央部には受は溝２０
が形成され、周縁部は突条２１となっている。

そして、その突条２１には、第２図に示すように同軸リ
ード型電子部品１５のリード線１５Ａを受けるＶ溝２２
が等間隔で設けられる。

ここで、■溝２２は、前記シュート１２よりの電子部品
１５を１個だけ受取り可能な深さである。

なお、分離ドラム１３の周面に沿って電子部品１５の落
下を防止するために落下防止ガイド２３が設けられる。

また前記シュート１２の落下部近傍にシャッタソレノイ
ド２４が設けられ、これにより電子部品１５の供給を停
止するためのシャッタ２６が作動される。

このシャッタ２６は電子部品１５の供給時には第４図の
如く先端は下がっており、供給停止時にはシュート１２
の下端に接するまで上昇して電子部品１５の落下を止め
るようになっている。

さて、前記前面パネル１０には、インデックスドラム２
が回転自在に設けられ、この周面には、第５図乃至第８
図に示すように型直しすべき同軸リード型電子部品１５
を保持する電子部品受は溝３０と、その電子部品を取付
ける台紙テープ３１を受ける帯状のテープ受は溝３２と
が形成される。

またインデックスドラム２の周面の突条部には第２図及
び第３図に示すように所定の間隔で同軸リード型電子部
品１５のリード線１５Ａを受けるＶ溝３３が形成される
。

前記折曲げ成形機構３において、インデックスドラム２
の周面に沿って折曲げ成形ガイド４０が設けられ、その
インデックスドラム２の前方位置にキンクアーム４１が
回動自在に設けられる。

そして、このアーム４１の先端にキンク用雄金型４２が
固定されている。

このキンク用雄金型４２と対向するようにキンク用雌金
型４３が前面パネル１０側に固定される。

これらキンク用金型４２．４３はキンク装置を構威し、
第６図に示すように、同軸リード型電子部品１５のリー
ド線１５Ａを挾み込んで第７図、第８図の如き折曲げ成
形を行う前にリード線１５Ａにキンク部１５Ｂを形成す
るようになっている。

また第１図及び第３図に示すように、前面パネル１０に
は成形ブラケット５０が固定されており、このブラケッ
ト５０に折曲げアーム５１及び成形アーム５２が各々回
動自在に設けられる。

そして、折曲げアーム５１の先端には折曲げピン５３が
、成形アーム５２の先端には成形ピン５４が摺動自在に
支持される。

また、成形ブラケット５０には、折曲げカム支え５５及
び成形カム支え５６が固着され、これらの先端にそれぞ
れ折曲げカム５７及び成形カム５８が設けられる。

これらのカム５７．５８は前記折曲げアーム５１及び成
形アーム５２に枢着されたローラー５９と当接して、折
曲げピン５３及び成形ピン５４を突出し方向に押圧する
ようになっている。

なお、成形ピン５４は圧縮ばね６０により常時引込み方
向に付勢されており、同様に折曲げピン５３もばねによ
り引込み方向に付勢されている。

そして、折曲げピン５３は、折曲げアーム５１の回動に
より第７図のようにインデックスドラム２の前面を矢印
Ｃの向きに上下移動するとともに、上昇時折曲げカム５
７により突出動作を行う。

また成形ピン５４は、成形アーム５２の回動により第８
図のように折曲げ成形ガイド４０に沿って矢印りの向き
に前後に移動するとともに、前進時成形カム５８により
突出動作を行う。

なお、前記パネル１０には、折曲げ成形された電子部品
をテーピングするために、接着テープ巻７０、接着ロー
ラー６１．ガイドローラー６２、６３、切断穴あけ装置
６４、退出ローラー６５、６６、テープ送りローラー６
７が設けられている。

以上の構成において、型直しする前の同軸リード型電子
部品１５はシュート１２内に水平に積重ねられた状態で
保持されている。

今、インデックスドラム２を時計方向に間欠走行させ、
これに同期させて分離ドラム１３を反時計方向に間欠走
行させるとともに、シャッタ２６を開けば、同軸リード
型電子部品１５のリード線１５Ａは分離ドラム１３が１
ピッチ回転する毎に該ドラム１３の■溝２２に嵌まり込
む。

従って、電子部品１５は１個毎に分離され、そのリード
線１５Ａが■溝２２に嵌まった状態で分離ドラム１３に
よってインデックスドラム２上に移送される。

ここで、分離ドラム１３とインチ゛ツクストラム２の間
欠回転運動は同期しているから、分離ドラム１３より１
ピツチ毎に電子部品１５がインデックスドラム２に供給
され、該ドラム周面の電子部品受は溝３０上に落下する
。

そして電子部品１５のリード線１５Ａはインデックスド
ラム２の周面の■溝３３内にセットされる。

このリード線１５Ａの■溝３３へのセットは、１つおき
に行われ、セットされた■溝３３の後に空き■溝３３が
短間隔Ｂで続くように行われる。

ここで、インデックスドラム２上の電子部品１５は一方
のリード線１５Ａが台紙テープ３１上に位置した状態に
なっている。

インデックスドラム２上の電子部品１５は、インチ゛ツ
クストラム３の回転に伴ってキンク用金型４２．４３の
位置に移送される。

そして、リード線１５Ａが丁度キンク用雄金型４２とキ
ンク用雌金型４３との間を通過するとき、キンク用雄金
型４２が上昇し、リード線１５Ａをキンク用雌金型４３
内に打ち込んでリード線１５Ａにキンク部１５Ｂを形成
する。

それから、電子部品１５は折曲げピン５３の位置までイ
ンデックスドラム２により運ばれる。

そして、丁度リード線１５Ａが折曲げピン５３の上にき
たとき、折曲げアーム５１の回動に伴ない折曲げピン５
３は第７図中２点鎖線で示すように上昇しかつ前方に突
出す。

この結果、リード線１５Ａは２点鎖線で示すように直角
以上に折曲げられる。

このようにして折曲げられたリード線１５Ａが成形ピン
５４の位置に来ると、第８図中２点鎖線で示すように成
形ピン５４が前面パネル１０方向に前進しかつ下方に突
出す。

この結果、リード線１５Ａは２点鎖線で示すように折曲
げ成形ガイド４０に沿って折曲げられ、放射型リード線
に成形される。

このように型直しされたリード線１５Ａはインチ゛ツク
ストラム２の周面に沿ったセットガイド６８を通過する
ときに、インチ゛ツクストラム２の周面に沿うようにセ
ットされる。

すなわち、リード線の折曲げ端が空き■溝３３内にセッ
トされる。

この結果、放射型リード線に型直しされた電子部品１５
が、台紙テープ３１上に配列されることになる。

前記型直し後の電子部品１５は台紙テープ３１とともに
インデックスドラム２と接着ローラー６１との間に送り
込まれ、台紙テープ８上に接着テープ７０Ａにより貼り
つけられて部品保持連が作られる。

そして部品保持連は、切断穴あけ装置６４で余分のリー
ド線を切落しかつ所定間隔で穴をあけられて自動挿入機
への供給に適するように処理されてから、送出ローラー
６５．６６により外部に送り出される。

以上説明したように、上記実施例によれば、次の様な効
果を得る。

（１）シュート１２とインチ゛ツクストラム２との間に
分離ドラム１３を介在させ、これにより電子部品を１個
毎に分離してインデックスドラム２に供給するようにし
たので、分離供給機構１が簡略化され、しかも動作が確
実となる。

（２）折曲げピン５３及び成形ピン５４を各アーム５１
．５２に摺動自在に設けて、折曲げカム５７、成形カム
５８により突出し動作を行っているので、電子部品のリ
ード線の折曲げ成形を円滑にしかも確実に実行可能であ
る。

斜上の様に、本考案によれば、同軸リード型電子部品の
リード線の放射型への型直しを自動的に高信頼度で実行
可能な同軸リード型電子部品の折曲げ成形装置を得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る同軸リード型電子部品の折曲げ成
形装置の実施例を示す正面図、第２図は実施例における
分離供給機構の部分を拡大して示す正面図、第３図は折
曲げ成形機構の要部を示す正面図、第４図は第２図のＩ
Ｖ−ＩＶ断面図、第５図は第２図のＶ−■断面図、第６
図は第２図のＷ−Ｍ断面図、第７図は第３図のＶｌｌ−
Ｖｌｌ断面図、第８図は第３図の■−■断面図である。 １・・・・・・分離供給機構、２・・・・・・インチ゛
ツクストラム、３・・・・・・折曲げ成形機構、１２・
・・・・・シュート、１３・・・・・・分離ドラム、１
５・・・・・・同軸リード型電子部品、１５Ａ・・・・
・・リード線、１５Ｂ・・・・・・キンク部、４０・・
・・・・折曲げ成形ガイド、４１・・・・・・キンクア
ーム、４２・・・・・・キンク用雄金型、４３・・・・
・・キンク用雌金型、５０・・・・・・成形ブラケット
、５１・・・・・・折曲げアーム、５２・・・・・・成
形アーム、５３・・・・・・折曲げピン、５４・・・・
・・成形ピン、５７・・・・・・折曲げカム、５８・・
・・・・成形カム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同軸リード型電子部品を収納するシュート及び該シュー
   トより供給される同軸リード型電子部品を１個ずつ受取
   って移送する分離ドラムを有する分離供給機構と、この
   分離供給機構より同軸リード型電子部品の供給を受ける
   インデックスドラムと、このインデックスドラムで移送
   される同軸リード型電子部品のリード線を放射型に型直
   しする折曲げ成形機構とを備えてお−す、前記折曲げ成
   形機構が、前記インデックスドラム前面に沿って回動す
   る折曲げアームと、この折曲げアームによって摺動自在
   に支持されかつ折曲げカムにより突出し動作を行なう折
   曲げピンと、前記インデックスドラムの軸方向に回動す
   る成形アームと、この成形アームに摺動自在に支持され
   かつ成形カムにより突出し動作を行なう成形ピンとを有
   していることを特徴とする同軸リード型電子部品の折曲
   げ成形装置。