JP2005051916A - コイル及び巻線方法及び巻線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コアの各電極に対する巻始めリードと巻終わりリードの接続作業を精度良く行い、作業効率を高められるコイル及び巻線方法及び巻線装置を提供する。
【解決手段】 コア6に巻回された線材9の両端部を巻始めリード9a及び巻終わりリード9bとしてコア6の各電極7,8にそれぞれ接続するコイル5の巻線装置において、線材9を繰り出すノズル12と、線材9を把持する巻線用クランプ50と、コア6に対してノズル12及び巻線用クランプ50を移動する線材移動機構とを備え、線材9の端部を巻線用クランプ50に保持し、ノズル12から繰り出される線材9をコア6に巻回して巻回部を形成した後、ノズル12及び巻線用クランプ50を移動して巻回部から延びる2本の線材9をコア6の各電極7,8に対峙させ、各線材9を各電極7,8に接続する構成とした。
【選択図】 図12

Description

本発明は、巻始めリード及び巻終わりリードをコアの各電極にそれぞれ接続するコイル及び巻線方法及び巻線装置の改良に関するものである。
従来、この種のコイルの巻線方法として、特許文献1に開示されたものは、ノズルから繰り出される線材の先端部をクランプで把持し、ノズルを移動してコアの電極に線材を案内し、溶着装置により線材を電極に溶着して接続した後、電極とクランプ間の線材をカットして、コアを回転させて、コアに線材を巻回して巻回部を形成した後、ノズルを移動させて、線材を他の電極に移動して、溶着装置により線材を電極に溶着して接続し、電極とノズル間の線材をクランプで保持した後、電極とクランプ間で線材をカットし、巻線作業を終えるようになっている。
また、特許文献2に開示されたものは、コアに巻線する際、巻始めリードとしてノズルから繰り出される線材を所定長さ分だけフォーミング機構で保持した後、ノズルから延びる線材をコアに巻き付け、巻回し終えたらノズルを移動して、巻終わりリードとしてノズルから延びる線材をコアの電極に移動させるとともに、フォーミング機構を動かして、フォーミング機構で保持した線材を、保持部から滑り出させつつコアに巻付け、さらにコアの電極に案内した後、各電極に巻始めリードと巻終わりリードを同時にそれぞれ半田付けして接続するようになっている。
特開2002−289453号公報 特開2001−230144号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたコイルの巻線方法は、2つの電極がコアの巻線部を挟む部位に設けられおり、巻始めリードと巻終わりリードの各電極への接続作業が、巻始め時と巻終わり時の2回に分けて行われるため、作業時間が長くなるという問題点があった。
特許文献2に開示されたコイルの巻線方法は、フォーミング機構によって巻始めリードをコアに沿って曲折させる動作が複雑であり、フォーミング機構の回転動作にともなって、その保持部から線材を滑り出させつつ案内する際に、線材が保持部から抜け出たり、案内する途中で線材がゆるみ、線材を電極に精度良く案内されないという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、コアの各電極に対する巻始めリードと巻終わりリードの接続作業を精度良く行い、作業効率を高められるコイル及び巻線方法及び巻線装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、コアに巻回された線材の両端部を巻始めリード及び巻終わりリードとしてコアの電極にそれぞれ接続するコイルに適用する。
そして、線材の端部を巻線用クランプに保持し、ノズルから繰り出される線材をコアに巻回して巻回部を形成した後、ノズル及び巻線用クランプを移動して巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの前記各電極に並んで対峙させ、各線材を各電極に接続して構成することを特徴とするものとした。
第2の発明は、コアに巻回された線材の両端部を巻始めリード及び巻終わりリードとしてコアの電極にそれぞれ接続するコイルの巻線方法に適用する。
そして、線材の端部を巻線用クランプに保持し、ノズルから繰り出される線材をコアに巻回して巻回部を形成した後、ノズル及び巻線用クランプを移動して巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの前記各電極に並んで対峙させ、各線材を各電極に接続することを特徴とするものとした。
第3の発明は、コアに巻回された線材の両端部を巻始めリード及び巻終わりリードとしてコアの電極にそれぞれ接続するコイルの巻線装置に適用する。
そして、線材を繰り出すノズルと、線材を把持する巻線用クランプと、コアに対してノズル及び巻線用クランプを移動する線材移動機構とを備え、線材の端部を巻線用クランプに保持し、ノズルから繰り出される線材をコアに巻回して巻回部を形成した後、ノズル及び巻線用クランプを移動して巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの各電極に並んで対峙させ、各線材を各電極に接続する構成としたことを特徴とするものとした。
第4の発明は、第3の発明において、ノズルと巻線用クランプと線材移動機構とを有してコアに線材を巻回する巻線機と、各線材を各電極に接続する継線機と、巻線機及び継線機に対してコアを搬送するワーク搬送台と、ワーク搬送台に巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材を把持する継線用クランプとを備え、継線用クランプからノズルへと延びる線材を巻線用クランプに把持し、継線用クランプから巻線用クランプへと延びる線材を切断した後にコアを継線機へと搬送する構成としたことを特徴とするものとした。
第5の発明は、第3または第4の発明において、コアを異なる方向から挟持する第一、第二チャックを備え、第一チャックがコアを挟持する押さえ力を第二チャックがコアを挟持する押さえ力より強く設定し、第二チャックがコアを挟持した後に第一チャックがコアを挟持し、かつ第一チャックがコアを解放した後に第二チャックがコアを解放する構成としたことを特徴とするものとした。
第6の発明は、第5の発明において、その通電によって加熱されるヒータチップと、このヒータチップを巻始めリード及び巻終わりリードを介して各電極に押し付けるヒータチップ移動機構とを備え、ヒータチップをコアに押し付ける際に第一チャックがコアを解放しかつ第二チャックがコアを挟持する構成としたことを特徴とするものとした。
第7の発明は、第3から第6のいずれか一つの発明において、架台に対して回動するインデックス台を備え、このインデックス台にコアを保持する複数のチャック機構を設ける一方、このチャック機構を駆動するアクチュエータを架台側に支持し、インデックス台が回動することによってアクチュエータによって駆動されるチャック機構が切換わる構成とした。
本発明は、コイルの巻線作業が終了した後に、ノズルと巻線用クランプがコアに対して移動し、巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの各電極に並んで対峙させることにより、巻始めリードと巻終わりリードを各電極に対峙する所定位置に精度良く導くことができ、各電極に対する巻始めリードと巻終わりリードの接続作業を確実に行うことができる。
そして、コイルの巻線作業が終了した後に、巻始めリードと巻終わりリードの接続作業が同時に行われることにより、作業効率を高められ、コイルのタクト時間を短縮できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1、図2において、コイルを自動的に製造する巻線装置1は、架台30に対して垂直軸まわりに回動するインデックス台2を備え、このインデックス台2は図1の平面図上において四角形をしている。インデックス台2の4辺には複数のチャック機構40が並ぶワーク搬送台33がそれぞれ設けられ、各チャック機構40にワークとして各コイルのコアが並んで保持される。
インデックス台2の四方には各ワーク搬送台33に対向するように挿入機、巻線機、継線機、排出機が設けられる。インデックス台2は90°回転して停止するように制御され、インデックス台2が停止した状態で、4つの各ワーク搬送台33が挿入機、巻線機、継線機、排出機に対峙し、各ワーク搬送台33に保持されたワークにて挿入、巻線、継線、排出の各工程がそれぞれ並行して行われる。これにより、各コイル5の製造に要するタクト時間を短縮できる。
図2に示すように、架台30にはインデックス台2を貫通する支柱31が立設し、この支柱31上に固定台32が設けられる。この固定台32に後述するエアシリンダ等で構成される各チャック機構40のアクチュエータ38が支持される。インデックス台2が回動してもアクチュエータ38は回動せず、これに対向する各ワーク搬送台33のチャック機構列毎に各チャック機構40を駆動する。これにより、各ワーク搬送台33毎に4つのアクチュエータ38をインデックス台2に設ける必要がなく構造の簡素化がはかられる。また、回動するインデックス台2には各チャック機構40を駆動するアクチュエータが設けられず、アクチュエータ38のエアシリンダ等につながる空気圧配管を架台30側に固定して配設することが可能であるため、巻線装置1の構造が簡素化される。
つまり、巻線装置1は、架台30に対して回動するインデックス台2を備え、このインデックス台2にワークを保持する複数のチャック機構40が並ぶチャック機構列を複数箇所に設ける一方、このチャック機構40を駆動するアクチュエータ38を架台30側に支持し、インデックス台2が回動することによってアクチュエータ38によって駆動されるチャック機構列が切換わる構成とする。こうして、各チャック機構列が共通のアクチュエータ38によって駆動されるため、インデックス台2上にて各チャック機構列毎にアクチュエータ38を設ける必要がなく、構造の簡素化がはかられる。
図3はチャック機構40等を示す斜視図である。各チャック機構40はワーク搬送台33上に一定の間隔を持って並んで設けられる。図6に示すように、チャック機構40はコイル5のコア6を挟持するものである。チャック機構40はコア6を載せるチャック台41と、このチャック台41との間でコア6を横方向から挟持する第一チャック42と、チャック台41との間でコア6を縦方向から挟持する第二チャック43とを備える。チャック台41に対して第一チャック42がピン44を介して垂直軸回りに回動し、第二チャック43がピン45を介して水平軸回りに回動するように支持されている。
第一チャック42、第二チャック43はそれぞれスプリングの付勢力によってコア6を挟持する。第一チャック42、第二チャック43を各スプリングに抗して開放作動させるアクチュエータ38としてエアシリンダ46が固定台32に設けられる。
エアシリンダ46の駆動力によって第一チャック42、第二チャック43を開閉作動させる機構として、ワーク搬送台33にレール35を介して摺動するカムプレート47が設けられ、カムプレート47に第一、第二ローラ48,49が設けられる。このカムプレート47がエアシリンダ46によって押されることによって、各第一ローラ48が各第一チャック42を開閉駆動し、各第二ローラ49が各第二チャック43を開閉駆動する。
チャック機構40にコア6が挟持された状態にて、カムプレート47がエアシリンダ46によって押されることによってチャック機構40に向かって前進するのに伴って、まず各第一ローラ48が各第一チャック42を一斉に開き、その後に各第二ローラ49が各第二チャック43に当接して各第二チャック43を一斉に開く。
チャック機構40が開放した状態にて、図示しないスプリングの付勢力によってカムプレート47がチャック機構40から後退するのに伴って、まず各第二ローラ49が各第二チャック43を一斉に閉じ、その後に各第一ローラ48が各第一チャック42を一斉に閉じる。
こうして、各チャック機構40は、第二チャック43がコア6を挟持した後、第一チャック42がコア6を挟持する構成とする。そして、第一チャック42がコア6を挟持する押さえ力は、第二チャック43がコア6を挟持する押さえ力より強くなるように、第一チャック42、第二チャック43を閉じ方向に付勢する図示しない各スプリングのバネ力を設定する。これにより、先に作動する第二チャック43に挟持されたコア6の位置にずれがあった場合、後から作動する第一チャック42の押さえ力によってコア6が正規の位置に収まるように修正される。
図4はコア6に線材9を自動的に巻回する巻線機10の斜視図である。ここで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が水平前後方向、Y軸が水平横方向、Z軸が垂直方向に延びるものとして説明する。
巻線機10は、各コア6の中心軸まわりに回動するフライヤ11と、各フライヤ11と共に回動し線材9を繰り出すノズル12と、各フライヤ11を回転可能に支持するフライヤ台13と、このフライヤ台13をX、Y、Zの3軸方向に移動するフライヤ台移動機構15とを備える。巻線機10は、ノズル12が線材9を繰り出しながらフライヤ台13をX軸方向に移動させることにより、線材9がコア6に整列して巻回されるようになっている。
図3に示すように、フライヤ台13にはモータ19が取り付けられ、このモータ19の回転力がプーリ21、ベルト20、各プーリ22を介して各フライヤ11に伝達される。
コア6に対してノズル12を移動する線材移動機構としてフライヤ台移動機構15を備える。このフライヤ台移動機構15は、架台30に対して電磁アクチュエータによりZ軸方向に移動する昇降台16と、この昇降台16に対して電磁アクチュエータ17によりY軸方向に移動する横移動台18と、この横移動台18に対して電磁アクチュエータによりX軸方向に移動するフライヤ台13とを備える。各電磁アクチュエータはサーボモータによって回転駆動されるボールネジと、このボールネジに螺合して平行移動する従動子等によって構成される。
図4、図9に示すように、巻線機10は、各線材9を把持する巻線用クランプ50を備える。各巻線用クランプ50は部材51,52を有し、L字形の部材51はクランプ台53に固定され、この部材51の曲折部に対して部材52の先端が図3に示すアクチュエータ59により押し付けられ、両者の間に線材9が把持される。
コア6に対して巻線用クランプ50を移動する線材移動機構として、クランプ台53をX、Y、Zの3軸方向に移動するクランプ台移動機構55を備える。このクランプ台移動機構55は、架台30に対して電磁アクチュエータによりZ軸方向に移動する昇降台16と、この昇降台16に対して電磁アクチュエータ57によりY軸方向に移動する横移動台58と、この横移動台58に対して電磁アクチュエータ76によりX軸方向に移動するクランプ台53とを備える。各電磁アクチュエータはサーボモータによって回転駆動されるボールネジと、このボールネジに螺合して平行移動する従動子等によって構成される。
本実施の形態では、線材移動機構として設けられるフライヤ台移動機構15とクランプ台移動機構55は互いに昇降台16を共用しており、これによりワーク搬送台33に対峙する限られたスペースに両者を設けることが可能となる。
なお、線材移動機構はこの構造に限らず、スペースに余裕があれば、架台30上にフライヤ台移動機構とクランプ台移動機構を独立して設けても良い。
図5、図13に示すように、ワーク搬送台33側にはチャック機構40の下方には線材9の巻始めリード9aと巻終わりリード9bをそれぞれ把持する一対の継線用クランプ60を備える。
継線用クランプ60は部材61,62を有し、断面半円形の部材61はワーク搬送台33に固定され、この部材61に対して断面円弧状の部材62が図示しないアクチュエータにより回動して押し付けられ、両者の間に線材9が把持される。
継線用クランプ60は部材61,62が収められる円筒部材63を備える。この円筒部材63は図示しないアクチュエータによって軸方向に突出し、切断された線材を排出するようになっている。
電極7,8はコア6のつば部端面6bに設けられる。電極7,8はセラミック等からなるコア6のつば部端面6bに印刷等によって形成される。
各継線用クランプ60は電極7,8の下方に配置され、コア6のつば部6aを越えてつば部端面6b上に延びる巻き始めリード9aと巻終わりリード9bがそれぞれ電極7,8上に対峙する所定位置に保持する。
図5に示すように、継線機70は巻始めリード9aと巻終わりリード9bをそれぞれ電極7,8上に溶着して接続するものである。
継線機70は、その通電によって加熱されるヒータチップ71と、複数のヒータチップ71が並んで設けられるヒータチップ台72と、このヒータチップ台72を移動するヒータチップ移動機構75を備える。ヒータチップ移動機構75は、架台79に対して電磁アクチュエータ76によりX軸方向に移動する前後移動台77と、この前後移動台77に対して電磁アクチュエータ78によりY軸方向に移動するヒータチップ台72とを備える。各電磁アクチュエータはサーボモータによって回転駆動されるボールネジと、このボールネジに螺合して平行移動する従動子等によって構成される。
ヒータチップ71は板状の各銅線73などを介して電源装置74に接続される。この電源装置74はコントローラによりその出力電流値及び電流印可時間が制御される。コントローラはヒータチップ71を巻始めリード9aと巻終わりリード9bを介して電極7,8上に押し付けた状態にてヒータチップ71を通電し、溶着する。
なお、継線機70は溶着に限らず半田付けにより接続する構成としても良い。
継線機70の前方にはヒータチップ71の汚れを落とすブラシ装置80が設けられる。このブラシ装置80はモータ81によって回転するブラシ82を備える。複数のブラシ82が並んで設けられるブラシ台83と、このブラシ台83を昇降するアクチュエータ84とを備える。
次に、巻線装置1がコイルを自動的に製造する動作について説明する。
(1)まず、図示しない挿入機を介して行われる図6、図7、図8に示す以下の一連の動作によってコア6をチャック機構40に保持する。
.図6に示すように、挿入機を介してチャック機構40のチャック台41にコア6を載せる。このとき、第二チャック43が第二ローラ49に押されて開き、第一チャック42が第一ローラ48に押されて開いている。
・図7に示すように、カムプレート47がチャック機構40から後退するのに伴って、まず第二ローラ49が第二チャック43から外れて第二チャック43を閉じる。
・図8に示すように、さらにカムプレート47がチャック機構40から後退するのに伴って、第一ローラ48が第一チャック42から外れて第一チャック42がスプリングの付勢力によって閉じる。
チャック機構40は、第一チャック42がコア6を挟持する押さえ力は、第二チャック43がコア6を挟持する押さえ力より強く、こうして第二チャック43がコア6を挟持した後、第一チャック42がコア6を挟持する構成とすることにより、先に作動する第二チャック43に挟持されたコア6の位置にずれがあった場合、後から作動する第一チャック42の押さえ力によってコア6が正規の位置に収まるように修正される。
(2)次に、インデックス台2を90°回動し、チャック機構40に保持したコア6を巻線機10に対峙させる。そして、図9、図10、図11に示す以下の一連の動作によってコア6に線材9を巻回する。
・図9に示すように、図示しない線材源からテンション装置を介して供給される線材9をノズル12から引き出し、線材9の先端部を巻線用クランプ50に把持し、フライヤ台13をコア6に向いて前進させる。
・図10、図11に示すように、線材9の先端部を巻線用クランプ50に把持した状態で、フライヤ11を回転する。ノズル12が線材9を繰り出しながらコア6のまわりを回動し、これに同期してフライヤ台13をX軸方向に移動させることにより、線材9がコア6に整列して所定回数だけ巻回される。
(3)次に、インデックス台2を回動させず、チャック機構40に保持したコア6を巻線機10に対峙させたまま、図12〜図17に示す以下の一連の動作によって巻始めリード9aと巻終わりリード9bをそれぞれコア6の電極7,8上に保持する。
・図12に示すように、フライヤ台移動機構15とクランプ台移動機構55はノズル12と巻線用クランプ50をX軸方向に後退させた後に、Z軸方向に下降させて、巻始めリード9aと巻終わりリード9bをそれぞれコア6のつば部6aを越えてつば部端面6b側に導く。
このようにしてコイル5の巻線作業が終了した後に、ノズル12と巻線用クランプ50がコア6に対して移動して巻回部からノズル12及び巻線用クランプ50へと延びる各線材9をコア6の各電極7,8に並んで対峙させることにより、巻始めリード9aと巻終わりリード9bを各電極7,8に対峙する所定位置に精度良く導くことができる。
この際、巻回部からつば部6aと延びる線材9が巻回部から大きく離れると断線を起こしやすい問題があるが、つば部6aと巻回部の間に設けられる段差を小さくして、線材9が大きく浮かないようにしている。
・巻始めリード9aと巻終わりリード9bをそれぞれつば部端面6b上の電極7,8上を通り、各継線用クランプ60を通る位置に保持する。
・図14に示すように、継線用クランプ60は部材61に対して断面円弧状の部材62を回動し、両者の間に線材9を把持する。
電極7,8はコア6のつば部端面6bに設けられている。各継線用クランプ60は電極7,8の下方に配置され、コア6のつば部6aを越えてつば部端面6b上に延びるリード9aと巻終わりリード9bがそれぞれ電極7,8に対峙する所定位置を通るように把持する。
・図15に示すように、巻線用クランプ50が巻始めリード9aから巻終わりリード9bに持ち替える。
・図16に示すように、巻終わりリード9bを継線用クランプ60と巻線用クランプ50の間で図示しないカッタを用いて切断する。
・図17に示すように、巻線用クランプ50を切断された線材9の先端部を把持した状態で、巻線用クランプ50およびノズル12を初期の巻始め位置に移動させる。
(4)次に、インデックス台2を90°回動し、チャック機構40に保持したコア6を継線機に対峙させる。そして、図18〜図20に示す以下の一連の動作によって巻始めリード9aと巻終わりリード9bをそれぞれコア6の電極7,8上に溶着する。
・図18に示すように、ヒータチップ71を前進させ、ヒータチップ71を巻始めリード9aと巻終わりリード9bを介して電極7,8上に押し付ける。
ヒータチップ71をコア6側に押し付ける際、カムプレート47をチャック機構40に向けて前進させ、第一ローラ48が第一チャック42に当接して開き、コア6は第二チャック43のみによって保持される。コア6に対する第二チャック43の保持力は第一チャック42の保持力より小さく設定されており、コア6はチャック台41上にてヒータチップ71に押されることにより、つば部端面6bの位置づれを解消するように移動できる。これにより、コア6の固定位置が巻線時に多少動いたり、あるいはコア6の形状のバラツキなどに起因してコア6のつば部端面6bがヒータチップ71に平行に対峙していない場合でも、コア6はヒータチップ71から受ける押し付け力によってがヒータチップ71に平行に対峙する位置に移動し、ヒータチップ71を通電加熱する溶着時にコア6の各電極7,8に対するヒータチップ71の面圧が確保される。
・図19に示すように、ヒータチップ71をコア6側に押し付けた状態で、ヒータチップ71に通電する。ヒータチップ71はこれを流れる大電流によって瞬時に高温となり、巻始めリード9aと巻終わりリード9bの絶縁被膜を剥離するとともに、それぞれの導体部を溶融して、電極7,8に結合する。
この溶着時に巻始めリード9aと巻終わりリード9bは電極7,8に対峙する所定位置に各継線用クランプ60を介して保持されているため、それぞれの溶着部に位置づれが生じることを防止でき、この接続作業が確実に行われる。
・こうして溶着が終了すると、図20に示すように、第一チャック42を閉じ、第一、第二チャック42,43によってコア6を保持し、ヒータチップ71を後退させる。
こうして、巻線作業終了後に巻始めリード9aと巻終わりリード9bの接続作業が同時に行われることにより、作業効率を高められる。
(5)次に、インデックス台2を90°回動し、チャック機構40に保持したコア6を排出機に対峙させる。そして、図21〜図23に示す以下の一連の動作によってコア6をチャック機構40から取り外す。
・図21に示すように、排出機の図示しないカッタを介して電極7,8の溶着部から下に延びるリード線9a,9bを各継線用クランプ60との間で切断する。続いて円筒部材63を突出させ、切断された線材を排出する。
・図22に示すように、第一ローラ48が第一チャック42に当接して第一チャック42をに開き、図示しない搬送装置によってコア6をエアーにより吸引して保持する。
・図23に示すように、第二ローラ49が第二チャック43に当接して第二チャック43を開くことによって、コア6がチャック機構40から取り外される。取り外されたコア6は搬送装置によって排出ボックスへと搬送される。
このように、コア6を吸引して保持する前に、第二チャック43のみによりコア6を保持し、第二チャック43を開くことにより、コア6を落下させずに、完全にコア6が吸引して搬送することができる。
なお、本実施の形態では、各コア6が垂直軸まわりに回転するインデックス台2に設けられたワーク搬送台33に保持されているが、これに限らず、インデックス台を水平軸まわりに回動させても良い。また、各コア6をそのつば部端面6bが上向きになるように各チャック機構に保持し、巻線機10の回転するフライヤおよび巻線用クランプ50をコア6の上部に配置しても良い。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、各種電機子に用いられるコイル及び巻線方法及び巻線装置に適用できる。
本発明の実施の形態を示す巻線装置の平面図。 同じく巻線装置の断面図。 同じくチャック機構等を示す斜視図。 同じく継線機等を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。 同じく巻線装置の動作を示す斜視図。
符号の説明
1 巻線装置
2 インデックス台
5 コイル
6 コア
7,8 電極
9 線材
9a 巻始めリード
9b 巻終わりリード
10 巻線機
11 フライヤ
12 ノズル
13 フライヤ台
15 フライヤ台移動機構
33 ワーク搬送台
38 アクチュエータ
40 チャック機構
42 第一チャック
43 第二チャック
47 カムプレート
48,49 第一、第二ローラ
50 巻線用クランプ
55 クランプ台移動機構
60 継線用クランプ
70 継線機
71 ヒータチップ
72 ヒータチップ台
75 ヒータチップ移動機構

Claims (7)

  1. コアに巻回された線材の両端部を巻始めリード及び巻終わりリードとしてコアの電極にそれぞれ接続するコイルにおいて、
    前記線材の端部を巻線用クランプに保持し、ノズルから繰り出される線材をコアに巻回して巻回部を形成した後、ノズル及び巻線用クランプを移動して巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの前記各電極に並んで対峙させ、各線材を各電極に接続して構成されることを特徴とするコイル。
  2. コアに巻回された線材の両端部を巻始めリード及び巻終わりリードとしてコアの電極にそれぞれ接続するコイルの巻線方法において、
    前記線材の端部を巻線用クランプに保持し、ノズルから繰り出される線材をコアに巻回して巻回部を形成した後、ノズル及び巻線用クランプを移動して巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの前記各電極に並んで対峙させ、各線材を各電極に接続することを特徴とするコイルの巻線方法。
  3. コアに巻回された線材の両端部を巻始めリード及び巻終わりリードとしてコアの電極にそれぞれ接続するコイルの巻線装置において、
    前記線材を繰り出すノズルと、線材を把持する巻線用クランプと、前記コアに対してノズル及び巻線用クランプを移動する線材移動機構とを備え、線材の端部を巻線用クランプに保持し、ノズルから繰り出される線材をコアに巻回して巻回部を形成した後、ノズル及び巻線用クランプを移動して巻回部からノズル及び巻線用クランプへと延びる各線材をコアの前記各電極に並んで対峙させ、各線材を各電極に接続する構成としたことを特徴とするコイルの巻線装置。
  4. 前記ノズルと前記巻線用クランプと前記線材移動機構とを有して前記コアに前記線材を巻回する巻線機と、各線材を前記各電極に接続する継線機と、この巻線機及び継線機に対してコアを搬送するワーク搬送台と、このワーク搬送台に前記巻回部から前記ノズル及び前記巻線用クランプへと延びる各線材を把持する継線用クランプとを備え、継線用クランプからノズルへと延びる線材を巻線用クランプに把持し、継線用クランプから巻線用クランプへと延びる線材を切断した後にコアを継線機へと搬送する構成としたことを特徴とする請求項3に記載のコイルの巻線装置。
  5. 前記コアを異なる方向から挟持する第一、第二チャックを備え、この第一チャックがコアを挟持する押さえ力を第二チャックがコアを挟持する押さえ力より強く設定し、第二チャックがコアを挟持した後に第一チャックがコアを挟持し、かつ第一チャックがコアを解放した後に第二チャックがコアを解放する構成としたことを特徴とする請求項3または4に記載のコイルの巻線装置。
  6. その通電によって加熱されるヒータチップと、このヒータチップを前記巻始めリード及び前記巻終わりリードを介して各電極に押し付けるヒータチップ移動機構とを備え、ヒータチップを前記コアに押し付ける際に前記第一チャックがコアを解放しかつ前記第二チャックがコアを挟持する構成としたことを特徴とする請求項5に記載のコイルの巻線装置。
  7. 架台に対して回動するインデックス台を備え、このインデックス台に前記コアを保持する複数のチャック機構を設ける一方、このチャック機構を駆動するアクチュエータを架台側に支持し、インデックス台が回動することによってアクチュエータによって駆動されるチャック機構が切換わる構成としたことを特徴とする請求項3から6のいずれか一つに記載のコイルの巻線装置。
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