JP4486911B2 - コイル巻線方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、例えばチップコア等のワークに線材を巻回するコイル巻線方法及び装置の改良に関するものである。
従来、チップコアに線材を自動的に巻回するコイル巻線装置として、特許文献1に開示されたものがある。
このコイル巻線装置は、パーツフィーダから送られるチップコアを、インデックス上に設けられるチャック治具に受け渡し、受け渡し終了後に巻線位置に移動し、回転するフライヤのノズルから繰り出される線材をチップコアに巻回するようになっている。
特許第2957947号
しかしながら、このような従来のコイル巻線装置及び方法にあっては、巻線時に、チップコアにはこれに巻線される線材からの力が作用するため、チャック治具がチップコアを把持する力が弱いと、チップコアがチャック治具から外れたり傾いてしまう。
また、チャック治具の把持力を強くすると、パーツフィーダからチャック治具にチップコアを受け渡すとき、チップコアがチャック治具から受ける荷重によって損傷する可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ワークを損傷することなくしっかり把持して巻線が行われるコイル巻線方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は、チップコアを搬入する搬入機と、この搬入機によって搬入されるチップコアを把持するチャック治具と、このチャック治具に把持されるチップコアに線材を巻回する巻線機とを用い、チップコアに線材を巻回するコイル巻線方法において、チャック治具がチップコアを把持する力を調節する把持力調節機構を用い、チャック治具がチップコアを把持する力を搬入機に搬入されるチップコアを把持する搬入時より巻線機がチップコアに線材を巻回する巻線時に大きくすることを特徴とする。
また、本発明は、チップコアを搬入する搬入機と、この搬入機によって搬入されるチップコアを把持するチャック治具と、このチャック治具に把持されるチップコアに線材を巻回する巻線機とを備え、チップコアに線材を巻回するコイル巻線装置において、チャック治具がチップコアを把持する力を調節する把持力調節機構を備え、チャック治具がチップコアを把持する力を搬入機に搬入されるチップコアを把持する搬入時より巻線機がチップコアに線材を巻回する巻線時に大きくすることを特徴とする。
チャック治具が搬入機に搬入されるチップコアを把持する搬入時にチャック治具が比較的小さい力によりチップコアを把持することにより、チップコアが円滑にチャック治具の所定位置に収まり、チップコアが損傷することを防止し、不良品が生じることを回避できる。
一方、巻線機がチップコアに線材を巻回する巻線時に、チャック治具が比較的大きい力によりチップコアを把持することにより、チップコアに線材が巻回される際にチップコアがチャック治具に対してズレることを防止し、不良品が生じることを回避できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図5等に示すように、チップコア(ワーク)1は、線材9が巻回されるコア部1cと、このコア部1cの両端に設けられる電極部1dとを有する。
図1はチップコア1に線材9を自動的に巻回するコイル巻線装置2の全体を示す斜視図である。図1において、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平横方向、Y軸が略水平前後方向、Z軸が略垂直方向に延びるものとし、コイル巻線装置2の構成について説明する。
コイル巻線装置2は、その架台3上にパーツフィーダ5、搬入機10、チャック治具100と、押し込み機40、巻線機80と、排出機90等が搭載され、これらを介してチップコア1に線材9を巻回する。
パーツフィーダ5は、すり鉢状のフィーダ部5aに投入されたチップコア1をフィーダ部5bに移動させる。溝状のフィーダ部5bはY軸方向に延びて、チップコア1を一列に並んで前進させ、チップコア1を搬入機10に向けて順に送るようになっている。
図2に示すように、フィーダ部5bの開口端はストップバー6によって開閉される。ストップバー6はエアシリンダ7を介して開閉駆動される。
搬入機10は、パーツフィーダ5から複数(例えば4個)のチップコア1を受け取り、X軸方向に横移動し、チャック治具100にチップコア1を受け渡すものである。
搬入機10は、レール11を介してX軸方向に移動可能に支持されるテーブル12と、このテーブル12に対してレール15を介してZ軸方向に移動可能に支持される搬入台16とを備える。テーブル12、搬入台16は各モータ13,14によって回転するボールネジ等を介してそれぞれ駆動される。
搬入台16は4つの受け渡し収容溝20を有する。図2に示すように、受け渡し収容溝20がフィーダ部5bの開口端に対峙した状態で、ストップバー6がフィーダ部5bの開口端を開くことにより、1個のチップコア1がフィーダ部5bから受け渡し収容溝20へと移動するようになっている。
各受け渡し収容溝20にはチップコア1を送り出す送り出しピン17がそれぞれ設けられる。この送り出しピン17はエアシリンダ18によってY軸方向に駆動され、その先端部を受け渡し収容溝20内に突出させることにより、各受け渡し収容溝20に収まっているチップコア1が押し出される。
パーツフィーダ5と搬入機10にあるチップコア1の搬送状態を検出する搬送状態検出手段として、パーツフィーダ5と搬入機10の上方にCCDカメラ19が設けられる。図示しないコントローラは、CCDカメラ19によって撮影されたチップコア1の形状、姿勢に異常があるかを判定し、異常があるチップコア1を自動的に排出する。
図3に示すように、各受け渡し収容溝20から異常のあるチップコア1を吸引排出する第二回収口21がパーツフィーダ5に設けられる。コントローラは、受け渡し収容溝20に収まったチップコア1の形状または姿勢に異常があることを判定すると、搬入台16を下降してこの受け渡し収容溝20を第二回収口21に対峙させ、送り出しピン17がチップコア1を押し出す制御を行う。これにより、異常があるチップコア1は受け渡し収容溝20から第二回収口21へと吸引され、エアチューブ23を介して回収部(図示せず)に送られる。
図4に示すように、パーツフィーダ5のフィーダ部5bから異常のあるチップコア1を吸引排出する第一回収口22が搬入台16の側部に設けられる。コントローラは、フィーダ部5bに並ぶ各チップコア1の形状または姿勢に異常があると判定すると、搬入台16をX軸方向に移動してフィーダ部5bの開口端に第一回収口22に対峙させ、ストップバー6がフィーダ部5bの開口端を開く制御を行う。これにより、異常があるチップコア1が複数個まとめてフィーダ部5bから第一回収口22へと吸引され、エアチューブ24を介して所定の回収部(図示せず)に送られる。
2台のチャック治具100はインデックス台120に搭載される。インデックス台120は架台3に対してZ軸まわりに回転可能に支持され、図示しないモータを介して回転駆動される。一方のチャック治具100が搬入機10に対峙するとき、他方のチャック治具100が巻線機80に対峙する。これにより、チャック治具100が搬入機10から各チップコア1を受け取る工程と、チャック治具100に把持された各チップコア1に巻線機80が線材9を巻回する工程とが同時に行われ、タクトタイムを短縮できる。
図5はチャック治具100の斜視図である。チャック治具100は4台のチャック110を備える。4台のチャック110はインデックス台120上に一列に並んで設けられる。図5には、便宜上、両端に配置される2台のチャック110のみを図示しており、その間に配置される2台のチャック110の図示を省略している。
図5に示すように、チャック110はインデックス台120に固定される固定チャック部材101と、この固定チャック部材101に対してピン103を介して回動可能に支持される可動チャック部材102と、固定チャック部材101と可動チャック部材102を閉じ方向に付勢する第一スプリング111と備える。
第一スプリング111は圧縮された状態で固定チャック部材101と可動チャック部材102の間に介装される。第一スプリング111の付勢力によって固定チャック部材101と可動チャック部材102の間にチップコア1の端部1aが挟持される。
チャック治具100は各チャック110を開方向に駆動するチャック開放手段として、エアシリンダ121によって移動するチャック開放バー122と、このチャック開放バー122上に突出する4本のチャック開放ピン123とを備える。
エアシリンダ121が伸張作動することにより、図6に示すように、チャック開放バー122が左方向に移動し、各チャック開放ピン123が各可動チャック部材102を開方向に駆動する。
図6に示す開状態にて、コントローラは、搬入台16を移動してこの受け渡し収容溝20を固定チャック部材101の収容凹部106に対峙させ、エアシリンダ18を伸張作動させて送り出しピン17がチップコア1を押し出す制御を行う。
続いて、エアシリンダ121が収縮作動することにより、図7に示すように、チャック開放バー122が右方向に移動し、各チャック開放ピン123が各可動チャック部材102から離れ、第一スプリング111の付勢力によって可動チャック部材102が回動することにより、固定チャック部材101と可動チャック部材102の間にチップコア1の端部1aが把持される。
押し込み機40は図5、8に示すように、各チャック110に把持されたチップコア1を押し、チップコア1の端面1bを固定チャック部材101の収容凹部106に隙間無く当接させる。
押し込み機40は、レール41を介してY軸方向に移動可能に支持されるテーブル42と、このテーブル42上に設けられる4台のアクチュエータ(エアシリンダ)43と、各アクチュエータ43によってチップコア1の端面1bを押すプッシュロッド44とを備える。テーブル42はモータ45によってボールネジ46等を介して駆動される。
搬入機10から各チップコア1がチャック治具100に受け渡され、搬入機10がインデックス台120から離れた後、図5、8に示すように、押し込み機40はテーブル42をテーブル42に近づけ、各アクチュエータ43を伸張作動させて、各チャック110に把持されたチップコア1を押し、チップコア1の端面1bを固定チャック部材101の収容凹部106に隙間無く当接させる。
チャック治具100に把持されたチップコア1の把持状態を検出する把持状態検出手段として、押し込み機40のプッシュロッド44を駆動する各アクチュエータ43のストロークを検出する各ストロークセンサ(図示せず)が設けられる。
図5に示すように、チャック治具100にチップコア1が把持されていない場合、あるいはチャック治具100に把持されるチップコア1の姿勢が正常でない場合、コントローラは、ストロークセンサによって検出された各アクチュエータ43のストロークに異常があることを判定する。
コントローラは、各ストロークセンサによって検出された各アクチュエータ43のストロークに異常があると判定した場合に、インデックス台120を90°回動させ、各チャック110を開いてチップコア1を排出機90を介して回収部(図示せず)に送る。
図10はインデックス台120が図5に示す位置から90°回動し、チャック治具100に把持された各チップコア1を排出機90に対峙させた状態を示す。
排出機90は各チップコア1を吸引搬出する4つ搬出口91が搬出台92に開口している。この搬出台92はレール95を介してX軸方向に移動可能に支持される。搬出台92はモータ93によってボールネジ94等を介して駆動される。
搬出台92をチャック治具100に近づけ、各チャック110を開いてこれらに把持されたチップコア(チップコイル)1を各搬出口91から吸引し、図示しない搬出部に送られる。
チャック治具100はチップコア1を把持する力を調節する把持力調節機構130を備える。把持力調節機構130は、前述したエアシリンダ121によって移動するチャック開放バー122と、このチャック開放バー122上にピン118を介して回動可能に連結される4個のロッカアーム117と、各ロッカアーム117を介して可動チャック部材102を閉方向に付勢する第二スプリング116とを備える。
図9はインデックス台120が図8に示す位置から180°回動し、チャック治具100に把持された各チップコア1を巻線機80に対峙させた状態を示す。
巻線機80を作動させる前にインデックス台120上のエアシリンダ121が収縮作動することにより、チャック開放バー122が図9に矢印で示す方向に移動する。これに伴って、各ロッカアーム117がその一端117aを可動チャック部材102に当接させて図9に矢印で示す方向に回動し、第二スプリング116が伸張作動し、第二スプリング116の弾性復元力によって可動チャック部材102がチップコア1を把持する力が増大する。
巻線機80は複数のチップコア1に線材9をそれぞれ同時に巻回するようになっている。フライヤ式巻線機80は、各チップコア1の軸まわりに回動する4個のフライヤ81と、このフライヤ81と共に回動し線材9を繰り出すノズル82とを備え、各ノズル81が各線材9を繰り出しながら各チップコア1のまわりを回動することにより、各線材9が各チップコア1に巻回される。各線材9はテンショナ84を介して所定の張力に調節されながら各ノズル82に供給される。フライヤ式巻線機80は、図示しないが各線材9を保持するクランプ、各線材9を切断するカッター等を備え、各線材9が各チップコア1に自動的に巻回される。
フライヤ式巻線機80は、各フライヤ81を回転可能に支持するヘッド83と、このヘッド83をX、Y、Zの3軸方向に移動するヘッド移動機構84とを備える。各線材9を各チップコア1に巻回する際、各フライヤ81を各チップコア1と同軸上に配置し、巻回時に各フライヤ81の回転に同期してその回転軸方向に移動し、チップコア1に線材9を整列させて巻回する。
次にコイル巻線装置2がチップコア1に線材9を自動的に巻回する動作について説明する。
・図1、2に示すように、搬入機10は各受け渡し収容溝20にパーツフィーダ5のフィーダ部5bからチップコア1を受け取る。
ここで、CCDカメラ19によって撮影されたフィーダ部5bに並ぶチップコア1の形状または姿勢に異常がある場合、このチップコア1をフィーダ部5bから第一回収口22を経て回収する。
また、CCDカメラ19によって撮影された受け渡し収容溝20にあるチップコア1の形状または姿勢に異常がある場合、このチップコア1を受け渡し収容溝20から第二回収口21を経て回収する。
・搬入機10はX軸方向に横移動し、図6、7に示すように、チャック治具100にチップコア1を受け渡す。このとき、各送り出しピン17がエアシリンダ18によってY軸方向に駆動され、その先端部を受け渡し収容溝20内に突出させることにより、各受け渡し収容溝20に収まっているチップコア1が押し出される。一方、チャック治具100はエアシリンダ121が収縮作動して各可動チャック部材102を開いており、送り出しピン17によって押し出されるチップコア1を固定チャック部材101の収容凹部106に受ける。その後、エアシリンダ121が伸張作動して、第一スプリング111の付勢力によって可動チャック部材102が回動することにより、固定チャック部材101と可動チャック部材102の間にチップコア1の端部1aが把持される。
・搬入機10がインデックス台120から離れた後、図5、8に示すように、押し込み機40はテーブル42をテーブル42に近づけ、各アクチュエータ43を伸張作動させて各プッシュロッド44を突出させ、各チャック110に把持されたチップコア1を押し、チップコア1の端面1bを固定チャック部材101の収容凹部106に隙間無く当接させる。
ここで、コントローラは各アクチュエータ43のストロークに異常があることを判定した場合に、インデックス台120を図8に示す位置から90°回動させ、チャック治具100に把持された各チップコア1を排出機90に対峙させる。そして、図10に示すように、搬出台92をチャック治具100に近づけ、各チャック110を開いてこれらに把持された各チップコア1を各搬出口91から吸引し、図示しない回収部へと送る。
・コントローラは各アクチュエータ43のストロークに異常がないことを判定した場合に、インデックス台120を図8に示す位置から180°回動させ、図9に示すように、チャック治具100に把持された各チップコア1を巻線機80に対峙させる。
・巻線機80を作動させる前にインデックス台120上のエアシリンダ121が収縮作動する。これにより、チャック開放バー122が図9に矢印で示す方向に移動するのに伴って、各ロッカアーム117がその一端117aを可動チャック部材102に当接させて図9に矢印で示す方向に回動し、第二スプリング116が伸張作動する。これにより、可動チャック部材102には第一スプリング111の弾性復元力に加えて第二スプリング116の弾性復元力が作用し、可動チャック部材102がチップコア1を把持する力が増大する。
・巻線機80が作動し、各ノズル81が各線材9を繰り出しながら各チップコア1のまわりを回動することにより、各線材9を各チップコア1に巻回する。
この巻線時に、インデックス台120上に設けられた別のチャック治具100には搬入機10からチップコア1を受け取り、押し込み機40によって各チャック110に把持されたチップコア1が所定位置に押し込まれる。
・巻線機80の作動が終了すると、インデックス台120を図9に示す位置からさらに90°回動させ、チャック治具100に把持された各チップコア1を図1に示す搬出部140上に配置する。そして、各チャック110を開いてこれらに把持されたチップコア(チップコイル)1を搬出部140へて落下させる。
・インデックス台120をさらに90°回動させ、図6に示す位置にし、上記動作を繰り返し行う。
以上のように構成されて、次に作用及び効果について説明する。
チャック治具100が搬入機10に搬入されるチップコア1を把持する搬入時にチャック治具100が比較的小さい力によりチップコア1を把持することにより、チップコア1が円滑にチャック治具100の所定位置(収容凹部106)に収まり、チップコア1が損傷することを防止し、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
一方、巻線機80がチップコア1に線材9を巻回する巻線時に、チャック治具100が比較的大きい力によりチップコア1を把持することにより、チップコア1に線材9が巻回される際にチップコア1がチャック治具100に対してズレることを防止し、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
コイル巻線装置2は、チャック治具100に把持されたチップコア1を所定位置に押し込む押し込み機40を備え、チャック治具100がチップコア1を把持する力を押し込み機40がチップコア1を押し込む作動前より作動後に大きくする。
これにより、チャック治具100が比較的小さい力によりチップコア1を把持している状態で、押し込み機40がチップコア1をチャック治具100に押し込むことにより、チップコア1が円滑にチャック治具100の所定位置(収容凹部106)に収まり、チップコア1が損傷することを防止し、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
押し込み機40がチャック治具100に把持されたチップコア1を所定位置に押し込むことにより、チップコア1はチャック治具100に対して所定位置に把持された状態で巻線機80が線材9を巻回する。
そして、チャック治具100が比較的大きい力によりチップコア1を把持した状態で、巻線機80がチップコア1に対して巻線を行うことにより、巻線時にチップコア1がチャック治具100に対してズレることを防止し、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
押し込み機40は各アクチュエータ43によって各チップコア1の端面1cを押すプッシュロッド44と、各アクチュエータ43のストロークを検出する各ストロークセンサとを備える。コイル巻線装置2は、各アクチュエータ43のストロークに異常があることを判定した場合にチャック治具100を開放してチップコア1を回収することにより、チャック治具100に対してチップコア1がズレたり外れた状態で巻線機80が作動することを防止し、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
コイル巻線装置2は、チップコア1を把持する可動チャック部材102と、可動チャック部材102を閉じ方向に付勢する第一スプリング111と、この第一スプリング111に抗して可動チャック部材102を開方向に駆動するチャック開放バー122とを備えるチャック治具100において、把持力調節機構130としてチャック開放バー122を閉方向に駆動することによって可動チャック部材102を閉じ方向に付勢する第二スプリング116を備える。
エアシリンダ121を伸張作動させてチャック開放バー122を開方向に移動することにより、各チャック開放ピン123が各可動チャック部材102を開方向に回動させる。一方、エアシリンダ121を収縮作動させてチャック開放バー122を閉方向に移動することにより、各ロッカアーム117が各可動チャック部材102に係合し、第二スプリング116の付勢力が可動チャック部材102に加わり、チャック治具100がチップコア1を把持する力を高める。こうしてチャック開放バー122にチャック治具100を開放する機能と、チャック治具100がチップコア1を把持する力を調節する機能とを併せ持たすことにより、チャック治具100及び把持力調節機構130の構造を簡素化することができる。
また、上記エアシリンダ121を伸張作動させるストロークを制御することにより、チャック治具100がチップコア1を把持する力を任意に調節できる。
コイル巻線装置2は、チップコア1を一列に並んで前進させるフィーダ部5bを有するパーツフィーダ5と、このフィーダ部5bからチップコア1を吸引排出する第一回収口22と、フィーダ部5bにあるチップコア1の搬送状態を検出するCCDカメラ(搬送状態検出手段)19とを備え、フィーダ部5bに並ぶチップコア1の形状または姿勢に異常があることを判定し、このチップコア1をフィーダ部5bから第一回収口22を経て回収する。
これにより、フィーダ部5bにて異常があるチップコア1はフィーダ部5bから第一回収口22を経て回収され、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
コイル巻線装置2は、パーツフィーダ5からチップコア1を受け取る受け渡し収容溝20を有する搬入機10と、各受け渡し収容溝20からチップコア1を吸引排出する第二回収口21と、各受け渡し収容溝20にあるチップコア1の搬送状態を検出するCCDカメラ(搬送状態検出手段)19とを備え、受け渡し収容溝20に収まったチップコア1の形状または姿勢に異常があることを判定し、このチップコア1を受け渡し収容溝20から第二回収口21を経て回収する。
これにより、受け渡し収容溝20にて異常があるチップコア1は受け渡し収容溝20から第二回収口21を経て回収され、チップコイルの不良品が生じることを回避できる。
なお、搬入機10に備えられる送り出しピン17及びエアシリンダ18を用いてチャック治具100に把持されたチップコア1を所定位置に押し込む押し込み機として作動させることも可能である。この場合、搬入機10からチップコア1をチャック治具100に受け渡す動作と、チャック治具100に把持されたチップコア1を所定位置に押し込む動作を連続して行うことにより、タクト時間を短縮できる。そして、押し込み機40を廃止して、構造の簡素化がはかれる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、両端に電極が設けられるチップコアに限らず、他のコアまたはボビン等に巻線するコイル巻線方法及び装置にも適用できる。
本発明の実施形態を示すコイル巻線装置の全体斜視図。 同じくパーツフィーダ及び搬入機等の斜視図。 同じくパーツフィーダ及び搬入機等の斜視図。 同じくパーツフィーダ及び搬入機等の斜視図。 同じくチャック治具及び押し込み機の斜視図。 同じくチャック治具及び押し込み機の平面図。 同じくチャック治具及び押し込み機の平面図。 同じくチャック治具及び押し込み機の平面図。 同じくチャック治具及び押し込み機の平面図。 同じくチャック治具及び搬出機の斜視図。
符号の説明
1 チップコア
2 コイル巻線装置
5 パーツフィーダ
10 搬入機
17 送り出しピン
19 CCDカメラ(搬送状態検出手段)
20 受け渡し収容溝
40 押し込み機
43 アクチュエータ
44 プッシュロッド
80 巻線機
90 搬出機
100 チャック治具
101 固定チャック部材
102 可動チャック部材
110 チャック
111 第一スプリング
116 第二スプリング
122 チャック開放バー
130 把持力調節機構

Claims (7)

  1. チップコアを搬入する搬入機と、この搬入機によって搬入されるチップコアを把持するチャック治具と、このチャック治具に把持されるチップコアに線材を巻回する巻線機とを用い、チップコアに線材を巻回するコイル巻線方法において、
    前記チャック治具がチップコアを把持する力を調節する把持力調節機構を用い、前記チャック治具がチップコアを把持する力を前記搬入機に搬入されるチップコアを把持する搬入時より前記巻線機がチップコアに線材を巻回する巻線時に大きくすることを特徴とするコイル巻線方法。
  2. チップコアを搬入する搬入機と、この搬入機によって搬入されるチップコアを把持するチャック治具と、このチャック治具に把持されるチップコアに線材を巻回する巻線機とを備え、チップコアに線材を巻回するコイル巻線装置において、
    前記チャック治具がチップコアを把持する力を調節する把持力調節機構を備え、前記チャック治具がチップコアを把持する力を前記搬入機に搬入されるチップコアを把持する搬入時より前記巻線機がチップコアに線材を巻回する巻線時に大きくすることを特徴とするコイル巻線装置。
  3. 前記チャック治具に把持されたチップコアを所定位置に押し込む押し込み機を備え、前記把持力調節機構によって前記チャック治具がチップコアを把持する力をこの押し込み機がチップコアを押し込む作動前より作動後に大きくすることを特徴とする請求項2に記載のコイル巻線装置。
  4. 前記押し込み機はチップコアを押すアクチュエータと、このアクチュエータのストロークを検出するストロークセンサとを備え、前記アクチュエータのストロークに異常があることを判定した場合に前記チャック治具を開放してチップコアを回収することを特徴とする請求項3に記載のコイル巻線装置。
  5. 前記チャック治具はチップコアを把持する可動チャック部材と、この可動チャック部材を閉じ方向に付勢する第一スプリングと、この第一スプリングに抗して前記可動チャック部材を開方向に駆動するチャック開放バーとを備え、
    前記把持力調節機構はこのチャック開放バーを閉方向に駆動することによって前記可動チャック部材を閉じ方向に付勢する第二スプリングを備えたことを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載のコイル巻線装置。
  6. 前記チップコアを一列に並んで前進させるフィーダ部を有するパーツフィーダと、このフィーダ部にあるチップコアの搬送状態を検出する搬送状態検出手段と、その形状または姿勢に異常があるチップコアを前記フィーダ部から回収する第一回収口とを備えたことを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載のコイル巻線装置。
    装置。
  7. 前記チップコアを一列に並んで前進させるフィーダ部を有するパーツフィーダを備え、前記搬入機はこのパーツフィーダから送られるチップコアを受け取る受け渡し収容溝を有し、この受け渡し収容溝にあるチップコアの搬送状態を検出する搬送状態検出手段と、その形状または姿勢に異常があるチップコアを前記受け渡し収容溝から回収する第二回収口とを備えたことを特徴とする請求項2から6のいずれか一つに記載のコイル巻線装置。
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