JP2008538911A - タバコポーチ製品 - Google Patents

Abstract

【課題】ポーチ入りタバコ製品、ポーチ入りタバコ製品を製造する方法、及びポーチ入りタバコ製品の裏打ちポーチ材料を提供する。
【解決手段】ポーチ入りタバコ製品（１００）は、ウェブ（１３０）の裏打ちポーチ材料、ウェブに隣接した水溶性ライナ（１２０）、及び裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分（１１０）を含む。水溶性ライナは、ウェブとタバコ成分の間に置かれる。ライナは、好ましくは、タバコ成分によるウェブの汚れを軽減する。更に、ライナは、香味料を含むことができる。
【選択図】図３

Description

ポーチ入りタバコ製品は、上唇の下に置かれるタバコの個々の部分を提供する。市販のポーチ入りタバコ製品に伴う問題は、タバコ材料から出た湿気が、タバコ材料を収容するポーチを汚すか又は変色させるタバコ及びタバコ添加物を運ぶ場合があることである。

国際特許出願ＷＯ−Ａ２−２００４／００９４４５ 国際特許出願ＷＯ−Ａ１−２００４／０５２３３５ 米国特許第４、７０３、７６５号

提供するのは、裏打ちポーチ材料と裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分とを含むポーチ入りタバコ製品である。裏打ちポーチ材料は、ウェブとウェブに隣接した水溶性ライナとを含む。水溶性ライナは、ウェブとタバコ成分の間に置かれる。
同じく提供するのは、ウェブに沿ってライナを配置する段階と、ライナがタバコ成分とウェブの間に置かれるようにウェブ及びライナと共にタバコ成分を封入する段階とを含むポーチ入りタバコ製品を製造する方法である。

同じく提供するのは、ウェブとウェブに隣接したライナのフィルム又は層とを含むポーチ入りタバコ製品の裏打ちポーチ材料である。フィルム又は層は、任意的に水溶性の香味料を含む。
同じく提供するのは、裏打ちポーチ材料と裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分とを含むポーチ入りタバコ製品である。裏打ちポーチ材料は、ウェブとウェブに隣接したライナとを含む。ライナは、ウェブとタバコ成分の間に置かれる。ポーチ入りタバコ製品は、基本的に互いにウェブ対ウェブの接触状態にあるウェブの部分的に重なる縦方向縁部部分から構成された基本的にライナのない縦方向縫い目を含む。

同じく提供するのは、裏打ちポーチ材料と裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分とを含むポーチ入りタバコ製品である。裏打ちポーチ材料は、ウェブとウェブに隣接したライナとを含む。ライナは、ウェブとタバコ成分の間に置かれる。ポーチ入りタバコ製品は、基本的に互いにウェブ対ウェブの接触状態にあるウェブの部分的に重なっている横方向部分から構成された基本的にライナのない少なくとも１つの横方向縫い目を含む。

図１は、ポーチ入りタバコ製品１００を示し、図２は、縦方向縫い目７４と横方向縫い目７５、７５’とを有するポーチ入りタバコ製品を示し、以下でより詳細に説明する。図３を参照すると、ポーチ入りタバコ製品１００は、タバコ材料１１０とウェブ１３０の間に配置されたライナ１２０を有する。ライナ１２０は、タバコ材料１１０がウェブ１３０を変色させる（汚す）傾向を軽減し、及び／又はポーチ入りタバコ製品１００の使用時に香味を放出する。ライナ１２０は、使用前にタバコ材料又はそれらの添加物からの湿気がウェブに到達する機会を低減することによってウェブ１３０の汚れを軽減する。それはまた、タバコ材料１１０の含湿量及び他の成分を使用まで最初の（新鮮な）状態に維持するのを可能にする。追加的に又は代替的に、上述のように、ライナ１２０は、ライナ１２０内に香味料を含めることによってポーチ入りタバコ製品に香味を付けるために設けられる。

１．タバコ材料
例示的なタバコ材料１１０は、切断又は粉砕したタバコで作られ、香味添加物及び／又は湿潤剤を含むことができる。使用可能な適切な種類のタバコ材料の例は、以下に限定されるものではないが、煙道乾燥タバコ、Ｂｕｒｌｅｙタバコ、Ｍａｒｙｌａｎｄタバコ、Ｏｒｉｅｎｔａｌタバコ、レアタバコ、特製タバコ、還元タバコ、及びそれらの配合物などを含む。好ましくは、タバコ材料１１０は殺菌される。代替的に、タバコ材料１１０は発酵させることができる。

タバコ材料１１０は、タバコ葉の細片及び／又は微粒子、体積膨張させた又は膨らませたタバコのような加工タバコ材料、又は粉砕タバコ、切断したロール又は切断して膨らませた茎のような加工タバコ茎、再構成したタバコ材料、及びそれらの配合物などを含むあらゆる適切な形態で提供することができる。遺伝子組み替えタバコもまた使用することができる。
更に、上述のように、タバコ材料はまた、レタス、綿、亜麻、ビート繊維、セルロース繊維、及びそれらの配合物のような微粒子又は細片のような補足的な量の野菜又は植物繊維又は微粒子を含むことができる。

適切な香味及び芳香は、以下に限定されるものではないが、タバコ、煙、メントール、ミント（ペパーミント及びスペアミントのような）、チョコレート、カンゾウ、柑橘類及び他の果実香味、ガンマオクタルアクトン、バニリン、エチルバニリン、呼気フレッシュナー香味、及びシナモン、メチルサリチル酸塩、リナロール、ベルガモット油、ゼラニウム油、レモン油、ジンジャ油のような香辛料香味などのあらゆる天然又は合成香味及び芳香を含む。他の適切な香味及び芳香は、酸、アルコール、エステル、アルデヒド、ケトン、ピラジン、及びその組合せ又は配合物などから成る群から選択された香味成分を含むことができる。適切な香味成分は、例えば、フェニル酢酸、ソラノン、メガスチグマトリエノン、２−ヘプタノン、ベンジルアルコール、シス−３−ヘキセンアセテート、吉草酸、吉草アルデヒド、エステル、テルペン、セスキテルペン、向知性カトン、マルトール、ダマセノン、ピラジン、ラクトン、アネトール、異性体吉草酸、及びその組合せなどから成る群から選択することができる。

湿潤剤もタバコ材料１１０に追加され、ポーチ入りタバコ製品の湿気レベルの維持に役立つ。タバコ材料と共に使用することができる湿潤剤の例は、グリセロール及びプロピレングリコールを含む。湿潤剤はまた、湿潤剤の含有により製品の水分活性度が低下して微生物の成長の機会が減少するので、防腐剤的効果のために提供することができることに注意されたい。更に、湿潤剤は、より乾燥したタバコ成分に対してより高い湿気の感触を提供するのに使用することができる。

２．裏打ちポーチ材料：ウェブ
好ましくは、ポーチ入りタバコ製品１００は、ウェブ１３０とライナ１２０から成る裏打ちポーチ材料を含む。好ましくは、ウェブ１３０は、ティーバッグ材料のようなセルロース繊維で構成される。代替的なウェブの材料はまた、ライナ１２０と共に使用するために必要とされることがある。代替的なウェブの材料は、好ましくは、中立の又は快適な風味又は芳香を有する。好ましくは、ウェブの材料は、汚れ抵抗性、水分浸透性、及び／又は多孔性、及び／又は水不溶性の望ましい特性を有するように選択される。熱密封性を促進するために、ウェブは、ポリプロピレン又は他の熱密封性材料の繊維又はコーティングを含むことができる。

更に、ウェブの材料用に使用される材料には、製造作業中、保管中、及び使用中にウェブの破壊が発生するのを低減するために坪量及び／又は湿潤強度に関する所定のレベルを設けることができる。例えば、ウェブには、最終的な使用の必要に応じて、５ｇ／ｍ²−１０ｇ／ｍ²、１０ｇ／ｍ²−１５ｇ／ｍ²、１５ｇ／ｍ²−２０ｇ／ｍ²、又は２０ｇ／ｍ²−２５ｇ／ｍ²、のような約５ｇ／ｍ²−約２５ｇ／ｍ²の坪量、及び／又は最終的な使用の必要に応じて、１５Ｎ／ｍ−３０Ｎ／ｍ、３０Ｎ／ｍ−４５Ｎ／ｍ、４５Ｎ／ｍ−６０Ｎ／ｍ、又は６０Ｎ／ｍ−７５Ｎ／ｍのような約１５Ｎ／ｍ−約７５Ｎ／ｍ湿潤引張交差方向（ＣＤ）強度を設けることができ、それらの値は、その中でウェブを維持するのに十分である。１つの例示的なウェブは、坪量が１６．５ｇ／ｍ²かつ湿潤引張ＣＤ強度が６８Ｎ／ｍのティーバッグ材料である。

実施形態においては、ライナ１２０から及び／又はタバコ材料１１０からウェブ１３０に香味を浸透させるために、水分浸透性、水不溶性、多孔性、汚れ抵抗性のポリマー膜をウェブとして使用することができる。
ウェブ１３０を通過する望ましいレベルの水溶性を達成するためにウェブ１３０の厚みを変更することができることも注意されたい。同様に、ライナ１２０を通過する望ましいレベルの水溶性を達成するためにライナ１２０の厚みを変更することができる。

３．裏打ちポーチ材料：ライナ材料
図３及び４を参照すると、実施形態によれば、ポーチ入りタバコ製品１００のタバコ材料１１０とウェブ１３０の間にライナ１２０が設けられる。本明細書で使用される用語「ライナ」及び「ライナ材料」は、香味料（香味増強剤）を担持し、及び／又はタバコ成分からウェブ材料１３０への湿気の移送の軽減し、及び／又はウェブ材料１３０の汚れを軽減するために使用することができる１つ又はそれよりも多くの材料のシート、層、又はコーティングを含む。
その実施形態では、ライナ１２０は、タバコ材料に面するウェブ１３０の内面に個々のシート、層、又はコーティングとして組み込まれる。従って、ライナ１２０は、厚みが数ミクロンの膜のシート、層、又はコーティングか又は厚みが約１ｃｍまでのより厚いシート、層、又はコーティングとすることができる。

好ましくは、ライナ１２０は、ポーチ入りのタバコ製品が唇に置かれると直ちに溶解するが、一部の実施形態では、ライナ１２０は、単に部分的に溶解する。好ましくは、ポーチ入りタバコ製品１００は、ポーチ入りタバコ製品１００のタバコの消費者により即座の及び連続した経口の感覚的な楽しみを提供する。
好ましくは、ライナ１２０がタバコ材料１１０のタバコ添加物中で溶解しないために、添加物は、ライナ１２０を溶解させることなくタバコ材料に追加することができる。そのような構成により、ウェブの汚れに対するライナ１２０の効果が維持される。

ライナ１２０はまた、必要に応じて、口腔に置かれた時にライナ１２０のよりゆっくりした速度の溶解を提供するために半水溶性に製造することができる。例えば、ライナ１２０自体は、香味料又は香味増強剤を強化するために又はそれらの担体として使用することができ、そこでライナ１２０は、迅速な香味放出（すなわち、高い水溶度）又は持続時間が長い香味放出（迅速な香味放出ライナと比較して低い水溶度）を提供することができる。ライナ１２０はまた、高い可溶性の香味成分とより低い水溶性の香味成分との両方を含むことができる。従って、所定レベルの水溶度を備えたライナ１２０を使用することにより、迅速な又は持続時間が長い香味放出及びウェブの汚れが最小のポーチ入りタバコ製品を提供することができる。

ライナ１２０は、香味付けされていない状態で使用することができる一方、上述のように香味料をライナ１２０に組み込むことができる。香味料がライナ１２０に組み込まれた時、ライナ１２０は、迅速な香味放出（すなわち、急速な又は数秒の）、又は上述のように長時間持続する時間放出型香味（すなわち、持続効果をもたらすために、数分まで引き延ばされ、かつ減速された又はゆっくりとした水中の溶解の特性を有する）、又は両方を提供するように選択することができる。

迅速な香味放出を提供するために、高い水溶性のライナを使用することができる。ポーチ入りタバコ製品に高い水溶性の材料を利用することによって、唾液が迅速にライナ１２０を溶解してそこに迅速に香味を放出するので、香味を提供し、より高い含湿量のポーチ入りタバコ製品と同様のより低い湿気レベルを口腔が感じることができる。更に、ライナ１２０の迅速な溶解を減速させるために他の材料を使用することができる。例えば、グルカンの水溶度を調整する（低下させる）ためにグルカンライナにトウモロコシゼインのような添加物を追加し、水中でのグルカンの溶解速度を減速させるか又は緩めることができる。

セルロース系材料、ゴム、ポリマー、でんぷん、タンパク質、及びその組合せのようなあらゆる水溶性材料を使用することができる一方、好ましくは、その高い水溶度、迅速な溶解性、及び快適な口腔感触のために、ライナ１２０は、グルカンで作られる。
グルカンの例は、以下に限定されるものではないが、プルラン及びエルシナンを含む。

セルロース系材料の例は、以下に限定されるものではないが、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルプロピルセルロース、及びその組合せを含む。
水溶性ゴムの例は、以下に限定されるものではないが、アラビアゴム、ザンサンガム、トラガカントゴム、アカシア、カラゲナン、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、アルギン酸塩、及びその組合せを含む。

他のポリマーは、以下に限定されるものではないが、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、ポリ（メチル）アクリラート、ポリ（メチル）コポリマー、デキストリン、デキストラン、キチン、キトシン、ポリデキストロース、フルクトース、及びその組合せを含む。
でんぷんの例は、以下に限定されるものではないが、タピオカ、米、トウモロコシ、ジャガイモ、コムギ、及びその組合せを含む。
タンパク質の例は、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆タンパク質、大豆タンパク質隔離体、乳漿タンパク、乳漿タンパク隔離体、カゼイン、レヴィン、コラーゲン、及びその組合せを含む。

ライナ１２０によってより長い香味放出が望ましい場合、上述の迅速に溶解するライナ以外のライナを選択することができる。又は代替的に、ライナが完全に溶解して関連する香味放出時間の長さを延ばすように、より厚い層のライナを使用することができる。又は別の代替として、より長い有機鎖状の材料又は他の薬剤を上述の急速溶解ライナに加えて、溶解性を低下させることができる。従って、ライナ１２０の水溶度は、湿気の損失の又はタバコ材料１１０からの蒸発の量を低減することにより、ライナのないポーチ入りタバコ製品１００と比較して、ポーチ入りタバコ製品１００のタバコ材料１１０中の含湿量にわたって上げるか又は下げ、かつ制御することができる。

例えば、多糖類のような高度に水溶性のライナには、その中にメントール香味を提供し、ライナが水分又は唾液と接触するとライナから香味を迅速に放出させることができる。従って、ウェブ１３０の汚れを軽減することに加えて、ライナ１２０はまた、ポーチ入りタバコ製品１００中の香味を増強及び／又は補足することができる。
代替的に、タバコ材料１１０とウェブ１３０の間に多層ライナを設けることができる。多層ライナを設けることによって、単層式のライナと比較してライナの機能性を増強することができる。例えば、必要に応じて多層ライナ内の様々な層内で１つよりも多くのレベルの水溶度を使用することができる。多層ライナは、ライナから要求される特性に応じて１つ、２つ、３つ、４つ、又はそれよりも多くの層を含むことができる。

例えば、図５に示すように、ライナは、タバコ材料１１０とウェブ１３０の間に２つの層、すなわち、外側ライナ２２０及び内側ライナ２２５として設けることができる。外側ライナ２２０（ウェブ１３０に隣接する）には即座の最初の風味知覚（すなわち、高い水溶度レベル）が提供され、一方で内側ライナ２２５（タバコ材料１１０に隣接する）は、耐湿性（すなわち、外側ライナ２２０よりも低い水溶度レベルを有する）として調合することができる。

外側ライナ２２０は、上述の例示的な単一ライナ１２０と同様の唾液が外側ライナ２２０を溶解するような高度に水溶性のライナを含むことができる。従って、外側ライナの例は、ペクチンのような多糖類を含む。
内側ライナ２２５は、一方、水不溶性であるばかりでなく、水及び／又は空気の両方を浸透し、そのために使用時でも耐湿性を維持する耐湿性材料を含むことができる。内側ライナ用として使用することができる材料の例は、ワックス、ポリマー、シェラック、トウモロコシゼイン、セルロース系材料、及び／又はその組合せの穿孔層又は緩く束ねられた繊維又は不織シート製のあらゆる多孔質で水不溶性のウェブ、シート、又はライナを含むことができる。

例示的なワックスは、カルナウバろう（ワックス）、カンデリラろう、米ぬかろう、及び／又はパラフィン及び／又はポリエチレンのろうを含み、ワックスのコーティングが優れた湿気ライナを提供することができる。
例示的なポリマーは、水不溶性、又は徐放性、又はゆっくりした水溶性を有する（すなわち、水中で減速された又はゆっくりした分解特性を有して持続効果をもたらす）カラメル化した砂糖のようなポリビニールアセテート（ＰＶＡ）及び／又は多糖類を含む。

ライナの組合せを使用することによって、タバコ材料１１０からの湿気の放出に逆らう内側ライナによりタバコ材料自体の含湿量を制御する一方、外側ライナ２２０から香味を放出することができる。更に、内側ライナ２２５はまた、２段香味放出を提供するために水に溶けるようにして香味付けをし、そこで外側ライナ２２０が内側ライナ２２５の溶解の前に第１段階として香味を放出し、順に香味の第２の段階を放出するので、必要に応じて２段香味放出を達成することができる。

ライナは、あらゆる適切な技術によりウェブに沿って配置することができる。例えば、ライナ材料のストリップが、ウェブ材料のストリップと共に供給され、ストリップは、任意的に、接着剤又はライナ材料の粘着力を使用してストリップを互いに押し付けることによって互いに係合させることができる。代替的に、ライナ材料は、ウェブに被覆することができる。複数コーティングの場合には、同じか又は異なるライナとすることができる多層ライナの各コーティングは、好ましくは、次のコーティングを適用する前に乾燥させる。例えば、グラビア印刷（以下の更に別の説明を参照されたい）によって複数のコーティング（例えば、５回コーティング）を行い、例えば、４５ｍｇ／ポーチ入りタバコ製品で１０ｍｇ−２００ｍｇ、２０ｍｇ−１００ｍｇのような非汚染及び／又は香味送出の目標を達成するために効果のある全コーティング重量を提供することができる。各コーティング層は、好ましくは、次のコーティング層の適用の前に乾燥させる。柔軟性を付加し、かつポーチ入りタバコ製品の湿気レベルを維持して保護するために、例えば、プロピレングリコールのような１つ又はそれよりも多くの湿潤剤を、被覆したウェブライナ材料に組み込むことができる。
好ましくは、被覆されたライナの乾燥は、より高い温度（例えば、３００°Ｆ−３５０°Ｆ）の乾燥で使用されるよりも低速度でより滞留時間が長い、好ましくは約６５°Ｃ（１５０°Ｆ）、より好ましくは４０°Ｃ−６５°Ｃ（１００°Ｆ−１５０°Ｆ）の低温（例えば、大気温度よりも僅かに高い）の空気乾燥のような穏やかな乾燥によって行われる。

別の実施形態では、香味成分は、ライナ１２０と同様にタバコ材料１１０及び／又はウェブ材料１３０に組み込まれ、安定した香味放出を保証することができる。例えば、メントールの香味付けをされたタバコ材料は、メントール香味と組み合わせたより強いタバコ香味のために、ライナ１２０中の付加的なタバコ香味付けと共にポーチ入りタバコ製品１００に組み込むことができる。
別の実施形態では、ライナ１２０の耐湿性（すなわち、水溶度）は、ポーチ入りタバコ製品１００の望ましい湿気レベルを提供するために、タバコ材料１１０の含湿量の関数として調整することができる。例えば、ライナ１２０は、ポーチ入りタバコ製品のタバコ材料がタバコの所定の含湿量を約５％−約６５％の間に維持するのを可能にするような湿潤剤を含むことができる。

別の実施形態では、タバコ材料１１０の成分の水分活性度を一致させることができ、ここで、水分活性度（ａ_W）は、同一条件下における純水の水蒸気圧に対する成分の水蒸気圧の比率を表し、かつそれは、割合として表される。従って、ウェブ材料１３０、香味成分、及びタバコ材料１１０の水分活性度を一致させることにより、ウェブ材料１３０、香味成分、及びタバコ材料１１０間での湿気の移送を制限することができる。従って、水分活性度を一致させるか又は調整することにより、ライナ１２０は、香味放出だけを提供するように使用され、更に別の対策をすることなくウェブの汚れを軽減することができる。

例示的なライナ１２０は、プルラン、タンパク質フィルム、又は上に列記したもののような合成ポリマーを含む多糖類のような食品用材料を含む。しかし、生体適合性がありウェブの汚れを軽減するあらゆるライナを使用することができることに注意されたい。ライナ用に使用することができるフィルムは、本明細書においてその全開示内容が引用により組み込まれている、国際特許出願ＷＯ−Ａ２−２００４／００９４４５及びＷＯ−Ａ１−２００４／０５２３３５に説明したインディアナ州ポーテッジ所在の「ＭｏｎｏＳｏｌ、ＬＬＣ」によって製造されるフィルムを含む。

ウェブ上へのライナのコーティングを容易にするために、ライナは、スラリの形態とすることができる。代替的に又は追加的に、ライナ材料（例えば、ライナを形成するのに使用される材料のスラリ）は、ウェブの製造時にウェブに付加することができる。封入された香味料をライナに組み込み、ライナからの香味放出を延ばすことができる。
実施形態においては、ライナ１２０は、例えば、キス・コーティング、スロットコーティング、スプレイ、又はグラビア印刷のような適切なコーティング処理によってポーチ入りタバコ製品１００の組立の前にウェブ１３０上に被覆することができる。ウェブ材料１３０上へのライナ１２０のコーティングは、ウェブの所望レベルの半透明性が改善した制御及び維持を可能にする。代替的に、ポーチ入りタバコ製品の色は、漂白剤のような適切な色添加剤をライナ１２０に含めることによって制御することができる。従って、ライナ１２０のための添加剤の適切な選択により、ポーチ入りタバコ製品の不透明度、白色度、及び／又は色を制御することができる。

キス・コーティングは、回転ローラを使用した表面へのコーティングの適用を伴う。隣接するローラ間のニップにおける流体流れとローラの相対速度がコーティングの厚みを制御する。逆方向ロールコーティングでは、アプリケータローラが好ましくはウェブ１３０のリボンに対抗して回転し、ライナ材料のスラリが好ましくは２つのローラ間のニップに確立される。
スロットコーティングは、広範囲の粘性を有するスラリと共に使用することができる。スロットコーティングでは、ライナ材料のスラリがスロットダイに導かれ、ダイに対して移動するウェブ１３０のリボンに単層を付加する。ライナ材料のスラリは、例えば容積移送式ポンプのような計量装置によってダイの中に給送される。コーティングの厚みは、ウェブの速度及びスラリの流速に応じて決まる。

グラビア印刷は、薄く正確なコーティングを与え、高速の用途に使用することができる。グラビア印刷では、刻印が施されたパターンのローラが、ライナ材料のスラリを収容するリザーバ内で回転する。ライナ材料のスラリは、刻印が施されたパターンに集められ、ライナの過剰な表面のスラリは、ドクターブレードによってローラから除去される。ライナ材料のスラリは、ローラからウェブ１３０のリボン上に転送される。
ライナ１２０は、以下に限定されるものではないが、付加的な香味料、甘味料、芳香剤、着色剤、充填剤、増粘剤、可塑剤、界面活性剤、安定化剤、酸化防止剤、防腐剤、及び光沢剤などを含む任意的な成分を含むことができる。

例示的な付加的な天然及び人造香味料は、以下に限定されるものではないが、ペパーミント、スペアミント、ウインターグリーン、メントール、シナモン、チョコレート、バニリンカンゾウ、チョウジ、アニス、ビャクダン、ゼラニウム、ローズ油、バニラ、レモン油、カッシア、ウイキョウ、ショウガ、エチルアセテート、イソアミルアセテート、プロピルイソ酪酸塩、イソブチル酪酸塩、エチル酪酸塩、エチル吉草酸塩、ギ酸ベンジル、リモネン、シメン、ピネン、リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、シトラール、オレンジ油、コリアンダー油、ボルネオール、及びフルーツ抽出物などを含む。特に好ましい付加的な香味及び芳香剤は、芳香油、及び／又はコーヒー、茶、カカオ、及びミントのエキスである。

ライナ１２０は、天然及び人造の甘味料の両方を任意的に含むことができる。好ましい甘味料は、単糖類、二糖類、及び多糖類（例えば、キシロース、リボース、スクロース、マルトース、フルクトース、グルコース、マルトース、マンノース）のような水溶性の甘味料を含む。甘味料に追加して又は代替的に、ライナ１２０は、酢酸、アジピン酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、及びそれらの混合物のような酸性化剤を含むことができる。ライナ１２０はまた、顔料（着色剤）を含むことができる。

例示的な充填剤は、以下に限定されるものではないが、セルロース、酸化チタン、ケイ酸マグネシウム（例えば、タルク）、ケイ酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム（例えば、石灰石）、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、及びそれらの混合物を含む。他の炭酸塩及びリン酸塩を追加することもできる。
でんぷん及び／又はセルロースエーテルもまたライナ１２０に組み込まれ、でんぷん及び／又はセルロースエーテルは、増粘剤又は結合材として作用することができる。更に、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールのようなポリマー、ザンサンガムのようなゴム、アラビアゴム、及びアカシアゴムを増粘剤として使用することができる。一般的に、ライナ１２０を形成するポリマーの平均分子量を増大させることによって、ライナ１２０の剛性を増大させ、溶解速度（すなわち、湿気に露出した時の溶解度）を低下させることができる。従って、増粘剤を追加することによって、弾性率（すなわち、剛性）を増大させ、一方で乾燥中又は乾燥後（例えば、保存中）のライナ１２０の巻き又は曲げの性向を低下させることができる。

可塑剤はまた、ライナ１２０が形成されるポリマー溶融物の粘性と同様にライナ１２０の剛性を制御するのに使用することができる。例示的な可塑剤は、モノアセチン；ジアセチン；トリアセチン；ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールのようなグリコール；グリセリン及びソルビトールのような多価アルコール；鉱油；植物油；及びグリセロールトリアセテートのようなグリセロール及びグリセロールエステルを含む。

界面活性剤もまたライナ１２０に組み込むことができる。適切な界面活性剤は、以下に限定されるものではないが、脂肪酸のモノ及びジグリセリド、ラクチレート、プルロン酸、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、ラタノール、及びラウリル硫酸ナトリウムを含む。
安定化剤もまたライナ１２０に組み込むことができる。例示的な安定化剤は、グアーガム、ザンサンガム、ローカストビーンガムのようなゴム、及びカラゲナンである。

例示的なライナ１２０はまた、酸化防止剤及び／又は防腐剤を任意的に含むことができる。例示的な酸化防止剤は、以下に限定されるものではないが、アスコルビン酸、ビタミンＥ、及びピロ硫酸ナトリウムを含む。例示低な防腐剤は、以下に限定されるものではないが、酢酸、安息香酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、ソルビン酸、及び酒石酸を含む。
ライナ１２０は、半透明又は実質的に不透明にすることができる。

４．製品構成要素及び製品の製造
図６ａを参照すると、ライナ６１（ライナ１２０の均等物）は、ウェブ１２０のリボンに連続して付加することができる。ライナ６１は、基本的にライナのない縦方向縁部部分６２、６２’を残して好ましくはウェブ６０の中心に置かれる。
図７ａは、ライナ７１（ライナ１２０の均等物）がウェブに断続的に付加された実施形態を示している。ウェブに沿って離れて配置された領域７１、７１’、７１”におけるライナの断続的な付加は、基本的にライナ７１のないウェブに沿って縦方向縁部部分６２、６２’及び横方向区域７９を確立する。ここで図２も参照すると、縦方向縁部部分６２、６２’及び横方向区域７９は、製品１００の封入された縫い目７４、７５、及び７５’を形成するのに使用される。この配置は、密封作業によるライナに対する風味への影響を最小にして密封の一体性を強化するために、ライナ材料を収容する領域の密封を回避するものである。

密封は、例えば接着剤のようないずれかの適切な密封法により又は相互密封により達成することができる。相互密封は、熱又は音波式とすることができる。好ましくは、密封は、熱密封によって達成される。特に、熱密封は、加熱円盤のようなアーチ形の鉄（加熱器）を使用して達成することができる。アーチ形の鉄は、好ましくは、例えば、ポリプロピレン繊維又はポリプロピレンフィルムの形態のポリプロピレンを収容するウェブの一方の側面に係合し、ウェブの第１の側面をウェブの第２の側面及び第２の対向する鉄又は非加熱面に押し付けるであろう。

図６ａは、ポーチ１００に折り畳まれる前又は折り畳まれている間にライナが被覆され、印刷され、結合され、カレンダー加工され、積層され、配置され、又はその他の方法で確立されたウェブ６０を示している。特に、ウェブ６０は、例えば、約３１ｍｍ幅にすることができる一方、ライナ６１は、例えば、ウェブ６０の各縦方向縁部部分６２、６２’に沿って基本的にライナ６１のないウェブ６０の約３ｍｍを残して約２５ｍｍ幅にすることができる。ここで図６ｂも参照すると、ウェブ６０及びライナ６１は、ライナ６１が内側になる管状構造体６３に折り畳まれる。そのようにすることで、縦方向縁部部分６２、６２’は、ウェブ対ウェブの関係で部分的に重なる状態になって封入され、例示的な実施形態では、好ましくは約３ｍｍ幅の縦方向縫い目７４を形成する。縦方向縫い目７４には、基本的にライナ材料がなく、そのために密封が強固である。そのような構成はまた、縦方向縫い目７４に沿った密封作業時にライナ材料の加熱を最小にし、そのために縦方向縫い目７４形成時の製品の風味に対する影響が最小にされる。タバコ１１０を管状構造体６３に取り入れると同時に場所Ａ及びＢにおいて管状構造体６３を封入して切断することにより、ポーチ入りタバコ１００の小さな袋が達成されるが、更なる詳細は以下に説明する。

代替的に、図７ａは、複数領域７１、７１’、７１”にライナが被覆され、印刷され、結合され、カレンダー加工され、積層され、配置され、又はその他の方法で確立されたウェブ７０を示している。複数の領域７１、７１’、及び７１”は、基本的にライナ材料がないウェブ７０に沿って離間した場所に横方向区間７９を確立するように互いに離間している。横方向区間７９は、例えば、約７ｍｍ幅とすることができる。好ましくは、ライナ領域７１、７１’、及び７１”は、縦方向縁部部分６２、６２’を確立するようにウェブ７０の縦方向縁部から離間している。ライナ領域７１、７１’、７１”が確立されたウェブ７０は、管状構造体７３に折り畳まれる。部分的に重なる縦方向縁部部分６２、６２’は、封入されて図６ｂに示す他の実施形態のように基本的にライナのない縦方向シール７４を形成し、縁部部分６２、６２’が互いにウェブ対ウェブの接触又は関係でウェブ内に互いに束ねられることを可能にする。同様に、横方向区間７９に沿って密封及び切断作業が行われ、そのために横方向縫い目７５、７５’は、互いにウェブ対ウェブの関係にされて基本的にライナ材料のないウェブ部分から形成される。

ポーチ入りタバコ製品１００は、例えば、ドイツのリッヒ所在の「Ｍｅｒｚ Ｖｅｒｐａｃｋｕｎｇｓｍａｓｃｈｉｎｅｎ ＧｍｂＨ」から供給される「Ｐｏｕｃｈｅｒ Ｍａｃｈｉｎｅ」のようなあらゆる適切な機器を使用して製造することができる。図８を参照すると、作業時に、ウェブ７０のリボンと使い捨て裏打ち１０３が取り除かれたライナフィルム８１とは、両方ともそれぞれ個々のリボン８２、８３からウェブ７０とライナフィルム８１とを給送チューブ８５の周りに保持する形成ショルダー部８４に向けて引き出され、図６ａに示す裏打ちポーチ材料と同様の裏打ちポーチ材料を形成する。ライナのない縁部部分６２、６２’は、部分的に重なる関係になって管状構造体７３（図６ｂに示す構造体６３と同様の）が確立される。加熱されたきざみ付き円盤８６は、次に、ウェブ７０が給送チューブ８５に沿って引き出された時に縫い目を押し付けて加熱することにより、ウェブ７０の部分的に重なるライナのない縦方向縁部部分６２、６２’を封入する。

形成ショルダー部８４の下部に設けられた駆動ベルト又は駆動ホイール８７は、形成ショルダー部（折り畳み器）８４を通じて、かつそれを超えてウェブ７０を連続して引っ張る。対向する熱密封要素の上部の対８８と熱密封要素の下部の対８９とは、ナイフ９０と協働して繰返し密封及び切断を行う。タバコ９１の個別の装填物は、密封要素８８、８９の作動に合わせて給送チューブ８５を通じて給送される。横方向密封要素８８、８９とナイフ９０構成とは、密封要素８８、８９が共に閉じ、その結果、タバコが給送チューブ８５内に給送される運動サイクルに従っている。それらは、次に、互いに反対の関係で最終の降下位置まで共に下方に移動し、その結果、ナイフ９０がウェブを切断するように作動する。密封要素８８、８９は、次に、後退して給送チューブ８５の更に上方の最初の開始位置まで戻る。

タバコ１１０の一部分が管状構造体７３に挿入された後に、密封及び切断作業が、図６ｂに示す領域Ａに相当する位置で縫い目７５、７５’を形成し、充填されたポーチ１００を閉じて好ましくは充填されるべき次のポーチの底部密封を形成する。縫い目７５、７５’の領域で切断した後に、充填されたポーチは、例えば、幅を約３．５ｍｍとすることができるその上部の横方向縫い目７５で閉じられる。シール７５、７５’の領域での切断は、従って、充填されたポーチ１００の上部の横方向縫い目７５を充填されるべき次のポーチの底部の縫い目７５’から分離する。

代替的に、ウェブとフィルムライナとの積層体は、単一のボビンから上述の機器の形成ショルダー部（折り畳み器）８４まで引っ張られる。ここで図７ａ、７ｂも参照すると、代替的に、複数の離間した区画７１、７１’、７１”を有するウェブ７０が単一のボビンから給送され、密封要素８８、８９及びナイフ９０は、横方向領域７９の到着と同期して作動するように同期化される。
従って、ウェブ７０がウェブ対ウェブの関係で部分的に重ね合わせられてライナのない横方向領域７９で封入された横方向縫い目７５、７５’が確立される。横方向縫い目７５、７５’には、基本的にライナ材料がなく、そのために密封が強固である。そのような構成はまた、横方向縫い目７５、７５’に沿った密封作業時にライナ材料の加熱を最小にし、そのために密封作業による製品の風味に対する影響が更に最小にされる。

給送チューブへのタバコの給送に関連して、タバコの計量された部分は、管状構造体７３の形成と同時に上部の密封要素８８、８９が閉じられた後に、空気により給送チューブ８５の中に吹き飛ばされる。縦方向縫い目７４は、任意的に、管状構造体７３に沿った部分的に重なる縦方向縁部部分６２、６２’の幅よりも狭くすることができる。従って、ライナのないウェブ材料は、縫い目７４に沿って封入されない状態のまま残り、従って、空気透過性である。縦方向縫い目７４に沿った空気透過性のウェブ部分は、空気が透過性のウェブを通過するのを可能にし、従って、タバコの給送チューブ８５への給送作業時にタバコの吹き戻しを防止する。

同様に、任意的に、上部密封要素８８によって形成された横方向縫い目７５’は、そこで利用可能なライナのない材料の幅よりも場合によっては狭くされ（すなわち、縫い目７５’が、上部「密封要素８８」に隣接して横方向区域７９の半幅よりも狭くされ）、そのために空気透過性である横方向区域７９の一部のライナのない部分は、横方向縫い目７５’に隣接して封入されていない状態のままになる。この方式で、縫い目７５’に沿って１つ又はそれよりも多くの空気透過性のウェブ部分が確立される。

実際には、縫い目７４及び／又は７５’に沿った部分的に重なるライナのない材料は、任意的に、縫い目７４及び／又は７５’を確立する封入された領域の幅よりも大きく、そのためにそれらの縫い目に沿って一部のライナのない材料が封入されていない状態のままになり、従って、空気透過性である。任意的に、縫い目７４、７５、及び７５’の１つ又はそれよりも多くは、少なくとも１つの空気透過性の部分を含む。
縫い目７４及び／又は７５’及び／又は横方向区域７９に沿った空気透過性の部分は、それ自体空気が多孔性のウェブを通過するのを可能にするので、給送チューブ８５へのタバコの給送作業時にタバコの吹き戻しを防止する。

実施形態においては、ウェブが香味ストリップ材料と組み合わされて積層された裏打ちポーチ材料を生成するが、それを図９を参照して説明する。裏打ち材料９１を備えた香味ストリップ材料９０のロールは、上部ボビン担体上に置かれ、一方でウェブ９３のロールは、下部ボビン担体９４上に置かれる。ウェブ９３は、インサート９６で示すようなエンボス加工パターンを有するエンボス加工ローラ９５を含む機械を通じて給送される。好ましくは、エンボス加工ローラは、スイスのマーリン所在の「Ｂｏｅｇｌｉ Ｇｒａｖｕｒｅｓ Ｓ．Ａ．」から入手可能であるような加熱されたローラを含む。香味ストリップ材料９０は、裏打ち材料９１から剥離されて機械を通して給送される。裏打ち材料９１は、裏打ち材料用再巻き取りステーション上のコア９７に集められる。エンボス加工ローラ９５は、圧力が香味ストリップ材料９０及びウェブ９３を互いに融合又はカレンダー加工するまでゆっくりと係合し、積層された（一体化された）裏打ちポーチ材料９０を形成し、それがコア９８上の再巻き取りステーションに集められてボビンに巻いた裏打ちポーチ材料を形成する。機械は、５つのサーボ駆動装置、すなわち、裏打ち付き香味ストリップ繰り出し部９２、送り込みウェブ繰り出し部９４、エンボス加工ローラ９５、香味ストリップ裏打ち再巻き取り部９７、及び裏付きポーチ材料再巻き取り部９８を含む。任意的なレーザ９９は、香味ストリップ材料により気流解放のためのチャンネルを提供することができるパターンを焼き付けることができ、チャンネルは、タバコ成分を空気が上述のようにポーチ製造工程で形成されたポーチに搬送するのに使用されるので、ポーチ形成機械上にあることが望ましい。更に、レーザは、言葉又は文字のような画像を香味ストリップ材料に焼き付け、ポーチが形成された状態で、香味ストリップ材料の背後にタバコの色を対比させるために画像が見えるようにすることができる。
考えられている代替の構成は、水不溶性、湿潤剤に非溶性、及び／又は香味料に非溶性のライナと、ウェブの外側部分に個々のシート、層、又はコーティングとして組み込むことができるライナとを含む。更に、縫い目７４及び７５、７５’に沿ったウェブの熱密封が好ましいが、接着剤及び他の目的にかなった手段を用いて密封を達成することができる。

ポーチ入りタバコ製品を製造するための装置を上述したが、ドイツのハンブルグ所在の「Ｈａｕｎｉ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ」から入手可能であるＫＤＦ機械のような他の装置も使用され、それによって上述の形成ショルダー部を使用する代わりに、装飾品を使用して、個々のタバコのポーチ入り製品１００を形成するために熱融着されてタバコを充填した管状形態にウェブ材料の連続したストリップを折り畳むことができる。本明細書に説明した裏打ちポーチを製造するように適応させることができる他の機械の詳細に関して、本明細書においてその開示内容が引用により組み込まれている米国特許第４、７０３、７６５号も参照されたい。
上述の事項の変形及び修正は、当業者には明らかであろう。そのような変形及び修正は、本明細書の特許請求の範囲の要項及び範囲内と考えるものとする。

ポーチ入りタバコ製品を示す図である。 より詳細に説明した縫い目を有するポーチ入りタバコ製品を示す図である。 ライナを含むポーチ入りタバコ製品の実施形態の断面図である。 ライナを含むポーチ入りタバコ製品の実施形態の拡大断面図である。 多層ライナを含むポーチ入りタバコ製品の実施形態の拡大断面図である。 ライナがウェブに連続して適用された、折り畳まれていない状態での裏打ちポーチ材料の平面図である。 管状構造に巻かれた状態での図６ａの裏打ちポーチ材料の斜視図である。 ライナがウェブに断続的に適用された実施形態を示す図である。 図７ａの裏打ちウェブによるポーチ入りタバコ製品の構造を示す図である。 ポーチ入りタバコ製品を形成するための例示的な機器を示す図である。 積層裏付きポーチ材料を生産するための例示的な機器を示す図である。

符号の説明

１００ ポーチ入りタバコ製品
１１０ タバコ成分
１２０ 水溶性ライナ
１３０ ウェブ

Claims (29)

1. ウェブ、及び
   前記ウェブに隣接した水溶性のライナ、
   を含む裏打ちポーチ材料と、
   前記裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分と、
   を含み、
   前記水溶性のライナは、前記ウェブと前記タバコ成分の間に置かれている、
   ことを特徴とするポーチ入りタバコ製品。
2. 横方向縫い目と縦方向縫い目を含み、該縦方向縫い目には、基本的に前記ライナがなく、該縦方向縫い目は、基本的に互いにウェブ対ウェブの関係にある前記ウェブの部分的に重なる縦方向縁部部分から構成されていることを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
3. 基本的に前記ライナのない少なくとも１つの横方向縫い目を含み、該少なくとも１つの横方向縫い目は、基本的に互いにウェブ対ウェブの関係にある前記ウェブの部分的に重なる横方向部分から構成されていることを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
4. 基本的に前記ライナのない少なくとも１つの横方向縫い目を含み、該少なくとも１つの横方向縫い目は、基本的に互いにウェブ対ウェブの関係にある前記ウェブの部分的に重なる横方向部分から構成されていることを特徴とする請求項２に記載のポーチ入りタバコ製品。
5. 空気浸透性のウェブ部分が、前記縫い目の少なくとも１つに隣接して確立されていることを特徴とする請求項２又は請求項４に記載のポーチ入りタバコ製品。
6. 前記ライナは、水溶性香味料を含むことを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
7. 前記ライナは、前記ウェブの汚れを軽減することを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
8. 前記ライナは、多層ライナを含むことを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
9. 前記多層ライナの第１の層は、水溶性香味料を含み、
   前記多層ライナの第２の層は、多孔質の耐湿性層を含む、
   ことを特徴とする請求項８に記載のポーチ入りタバコ製品。
10. 前記ウェブは、膜、セルロース繊維、又はポリマーを含む多孔質の水不溶性材料を含むことを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
11. 前記タバコ成分、前記ライナ、及び前記ウェブの各々は、ほぼ同じ水分活性レベルを有することを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
12. 前記ウェブは、約５ｇ／ｍ²から１０ｇ／ｍ²、１０ｇ／ｍ²から１５ｇ／ｍ²、１５ｇ／ｍ²から２０ｇ／ｍ²、又は２０ｇ／ｍ²から２５ｇ／ｍ²の坪量、及び／又は約１５Ｎ／ｍから３０Ｎ／ｍ、３０Ｎ／ｍから４５Ｎ／ｍ、４５Ｎ／ｍから６０Ｎ／ｍ、又は６０Ｎ／ｍから７５Ｎ／ｍの湿潤引張交差方向（ＣＤ）強度を有することを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
13. 前記タバコ成分は、殺菌されたタバコを含むことを特徴とする請求項１に記載のポーチ入りタバコ製品。
14. ウェブに沿ってライナを配置する段階と、
    タバコ成分を、前記ライナが該タバコ成分と前記ウェブの間に置かれるように該ウェブ及びライナと共に封入する段階と、
    を含むことを特徴とする、ポーチ入りタバコ製品を製造する方法。
15. 前記ウェブに沿って前記ライナを配置する前記段階は、ウェブ材料のストリップを給送する段階、及び該ウェブ上に該ライナを配置するために給送経路に沿ってライナ材料のストリップを給送する段階を含むことを特徴とする請求項１４に記載の方法。
16. 前記ライナを前記ウェブに沿って配置する前記段階は、該ウェブ上にライナ材料を被覆する段階を含むことを特徴とする請求項１４に記載の方法。
17. 前記ライナは、１つ又はそれよりも多い適用で前記ウェブの一方の側面上に被覆されることを特徴とする請求項１６に記載の方法。
18. ポーチ入りタバコ製品を形成する段階が、ウェブ対ウェブの関係で縫い目を達成するために基本的に前記ライナのない前記ウェブの部分的に重なる部分を密封する段階を含むことを特徴とする請求項１４に記載の方法。
19. 前記ウェブの縦方向の部分的に重なる部分が、密封されていることを特徴とする請求項１８に記載の方法。
20. 前記ウェブの横方向の部分的に重なる部分が、密封されていることを特徴とする請求項１８に記載の方法。
21. ウェブと、
    前記ウェブに隣接したライナのフィルム又は層と、
    を含み、
    前記フィルム又は層は、任意的に水溶性香味料を含む、
    ことを特徴とする、ポーチ入りのタバコ製品の裏打ちポーチ材料。
22. 前記ウェブは、約５ｇ／ｍ²から１０ｇ／ｍ²、１０ｇ／ｍ²から１５ｇ／ｍ²、１５ｇ／ｍ²から２０ｇ／ｍ²、又は２０ｇ／ｍ²から２５ｇ／ｍ²の坪量、及び／又は約１５Ｎ／ｍから３０Ｎ／ｍ、３０Ｎ／ｍから４５Ｎ／ｍ、４５Ｎ／ｍから６０Ｎ／ｍ、又は６０Ｎ／ｍから７５Ｎ／ｍの湿潤引張交差方向（ＣＤ）強度を有することを特徴とする請求項２１に記載の裏打ちポーチ材料。
23. 裏打ちポーチ材料の管状形態に折り畳まれた時に基本的にライナのないポーチ入りタバコ製品の縦方向縫い目を形成することができるように、基本的にライナのない縦方向縁部部分を含むことを特徴とする請求項２１に記載の裏打ちポーチ材料。
24. 基本的にライナのないポーチ入り製品の縦方向及び横方向縫い目を裏打ちポーチ材料から形成することができるように、ライナの離間した個別の領域を含むことを特徴とする請求項２３に記載の裏打ちポーチ材料。
25. 前記ウェブ及びライナは、積層されていることを特徴とする請求項２１に記載の裏打ちポーチ材料。
26. ポーチ入りタバコ製品の積層裏打ちポーチ材料を製造する方法であって、
    ウェブ及びライナのリボンをそれらをエンボス加工装置を通して引き出しながら重ね合わせる段階、
    を含むことを特徴とする方法。
27. 前記引き出す段階は、熱の適用を含むことを特徴とする請求項２６に記載の方法。
28. ウェブ、及び
    前記ウェブに隣接したライナ、
    を含む裏打ちポーチ材料と、
    前記裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分と、
    を含み、
    前記ライナは、前記ウェブと前記タバコ成分の間に置かれ、
    前記ウェブの部分的に重なる縦方向縁部部分から構成された、基本的に前記ライナのない縦方向縫い目を含む、
    ことを特徴とするポーチ入りタバコ製品。
29. ウェブ、及び
    前記ウェブに隣接したライナ、
    を含む裏打ちポーチ材料と、
    前記裏打ちポーチ材料内に収容されたタバコ成分と、
    を含み、
    前記ライナは、前記ウェブと前記タバコ成分の間に置かれ、
    前記ウェブの部分的に重なる横方向部分から構成された、基本的に前記ライナのない少なくとも１つの横方向縫い目を含む、
    ことを特徴とするポーチ入りタバコ製品。

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