JPWO2011093304A1 - ポーションタバコ製品 - Google Patents

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Abstract

葉タバコまたは葉タバコ成分を含むタバコ充填材と、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材を含む第1ポーチとを含み、前記タバコ充填材は、前記第1ポーチ中に収容されていることを特徴とするポーションタバコ製品。

Description

本発明は、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材を含むポーチでタバコ充填材を封入したポーションタバコ製品に関する。
近年、moist-snuffもしくはスヌース等の無煙タバコ製品が注目されてきている。これらの中には、葉タバコ刻を含むタバコ充填材をセルロース繊維などの不織布からなるポーチで包んだポーションタバコ製品があり、口腔内の唇と歯茎の間に挿入し、葉タバコ刻由来の味・香りを嗜むことができる(特許文献1)。
かかるポーションタバコ製品の葉タバコ刻由来の味・香りを嗜むに際し、ポーチ内の葉タバコ刻成分や刻に添加した成分が制御されることなく唾液に溶出して、味・香りに悪い影響を及ぼすことがある。また、タバコ充填材を不織布等からなるポーチで包んだ製品は、タバコ充填材が一定の含水率となるように調整された状態で出荷されるが、経時的に葉タバコ刻から色素化合物が溶出し、ポーチの表面に見た目にも不快なシミ等の汚れが発生する場合があった。また、それらの製品を通常の使用法として口腔内に挿入すると、口腔内の水分によってタバコ充填材が湿潤し、葉タバコ刻由来の色素化合物が溶出することによって歯茎や口腔内皮膚が汚れることがあった。
特許文献2には、SNUFFが直接口内皮膚に接触することを防止する不透過性シートが記載されているが、このシートでは葉タバコ刻中の色素化合物がポーチに着色を生じることを防ぐことはできず、口腔内で色素化合物が唾液中に溶出された場合、この色素化合物と口腔内皮膚との接触までは防ぐことができない。
特許文献3はポーションタバコ製品を開示するものではないが、ニトリルゴム変性アクリロニトリル-メチルアクリレートコポリマーを含むニコチンバリア層と、ニコチン分解因子バリア層を含むニコチンを封じ込めたポーションを記載している。しかしながら、この方法はニコチンを吸着させる性質を持つ物質(例えばニトリル化したアクリロニトリルビニル)により成分の移動を制御しているため、仮に葉タバコ刻を特許文献3のポーションに適用しても、ニコチンの保持および溶出の制御は可能であるが、ニコチン以外の物質の溶出を抑制することはできない。
米国特許出願第2007/062549号公報 米国特許第6162516号明細書 米国特許第5077104号明細書
本発明は、製品使用中に、タバコ充填材中に含まれる香味成分の包材からの透過を許容しながら、タバコ充填材中に含まれる不要な化合物が包材から溶出することを抑制することができ、かつ製品保存中に、タバコ充填材中に含まれる不要な化合物が包材に染み出すことを抑制することができるポーションタバコ製品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明者らは、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御することで、具体的には使用中および保存中における不要な高分子化合物、例えば色素化合物の溶出やシミの発生を抑制することで、タバコの香味成分のみを味わうことができるポーションタバコ製品を得るに至った。
すなわち本発明の第1の側面によれば、葉タバコまたは葉タバコ成分を含むタバコ充填材と、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材を含む第1ポーチとを含み、前記タバコ充填材は、前記第1ポーチ中に収容されていることを特徴とするポーションタバコ製品が提供される。
本発明により、製品使用中に、タバコ充填材中に含まれる香味成分の包材からの透過を許容しながら、タバコ充填材中に含まれる不要な化合物が包材から溶出することを抑制することができ、かつ製品保存中に、タバコ充填材中に含まれる不要な化合物が包材に染み出すことを抑制することができるポーションタバコ製品を得ることができる。
図1は、本発明の第1の形態に係るポーションタバコ製品の概略斜視図である。 図2は、図1の線II-IIに沿った断面図である。 図3は、本発明の第2の形態に係るポーションタバコ製品の断面図である。 図4は、本発明の第3の形態に係るポーションタバコ製品の断面図である。 図5は、本発明の第4の形態に係るポーションタバコ製品の断面図である。 図6は、本発明の第5の形態に係る香味料を含む香味充填材を装入したポーションタバコ製品の断面図である。
本発明の第1の側面によれば、葉タバコまたは葉タバコ成分を含むタバコ充填材と、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材を含む第1ポーチとを含み、前記タバコ充填材は、前記第1ポーチ中に収容されていることを特徴とするポーションタバコ製品が提供される。
好ましい態様において、かかる包材は、前記タバコ充填材中に含まれる特定化合物の透過を許容する性質を備えるとともに、前記タバコ充填材中に含まれる前記特定化合物とは別の特定化合物の透過を抑制する性質を備えている。更に好ましい態様において、かかる包材は、ニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質を備えるとともに、前記タバコ充填材中に含まれる高分子化合物、例えば色素化合物の透過を抑制する性質を備え、かつ分画分子量が350以上である。より具体的には、かかる包材が親水性である場合、分画分子量は、350〜15,000であり得、かかる包材が疎水性である場合、該包材は、350〜500,000の分画分子量を有する疎水性包材に、両親媒性物質での処理を施し、これにより前記疎水性包材に、ニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質を付与した包材であり得る。
本発明のタバコ製品の代表的な形態は、以下に示すa)〜e)を含むが、これに限定されるものではない。
a) 分子分画能を有する包材を含む第1ポーチでタバコ充填材を包んだポーションタバコ製品。
b) 不織布を含む第2ポーチでa)のポーションタバコ製品をさらに包んだポーションタバコ製品。
c) 第2ポーチでタバコ充填材を包み、第1ポーチで該第2ポーチをさらに包んだポーションタバコ製品。
d) b)のポーションタバコ製品における第1ポーチと第2ポーチの間に、香味料を含む香味充填材を装入したポーションタバコ製品。
e) c)のポーションタバコ製品における第2ポーチと第1ポーチの間に、香味料を含む香味充填材を装入したポーションタバコ製品。
以下、本発明のポーションタバコ製品を構成するそれぞれの要素について詳細に説明する。
[第1ポーチ]
本発明のポーションタバコ製品は、タバコ充填材を直接または間接的に収容する第1ポーチを備え、該第1ポーチは、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材、すなわち特定の成分透過選択性を有する包材を含むものである。
このような包材は、好ましくは、タバコ充填材中に含まれる特定化合物の透過を許容する性質を備えるとともに、前記タバコ充填材中に含まれる別の特定化合物の透過を抑制する性質を備えている。具体的には、このような包材は、ニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質を備えるとともに、前記タバコ充填材中に含まれる色素化合物の透過を抑制する性質を備え、かつ分画分子量が350以上である。
ここで、「ニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質」とは、後述の実施例で測定されるニコチン溶出割合が、予め設定された所定の値以上であること、好ましくは0.07を超える値であり、より好ましくは0.1以上であることを意味する。また、「色素化合物の透過を抑制する性質」とは、後述の実施例で測定される濁度および色度が、それぞれ、予め設定された所定の値以下であること、好ましくは濁度が20度以下(無希釈時)、色度が100度以下(無希釈時)であり、より好ましくは濁度が10度以下(無希釈時)、色度が50度以下(無希釈時)であることを意味する。
このような包材は、具体的には、分子分画能を有する膜であり、例えば透析膜または限外濾過膜である。ここで、透析とは、一般に膜を通した溶質分子の移動を言う。一方、限外濾過とは、ふつうの濾過法ではこし分けることが困難な微小なコロイド粒子を分散媒からこし分ける方法を言う。
これらの膜が、低分子の溶質は透過する一方で高分子の溶質は透過しないという性質を持つ場合、この膜は分子分画能を持つという。透析および限外濾過は重要な溶質分離手段として様々な分野で利用されており、昨今では、種々の分子分画能を有する透析膜や限外濾過膜が市販されている。
一方、葉タバコは代表的な有効成分であるニコチンの他に、不快な着色の原因となり得る色素化合物を含有する。色素化合物はポーションタバコ製品の香味に大きな影響を与えないが、包装を着色させ得るので、第1ポーチ外に浸出させないことが望ましい。また、ニコチンの分子量は162であるが、色素化合物は一般に蛋白質やその他分子と結合しており、分子量が数万以上である。
また、後述するように本発明のタバコ充填材は、葉タバコ刻または葉タバコ成分に香味を付与する添加剤を含むことができる。このような香味添加剤のうち代表的なものは食塩、グルコースおよびキシリトールなどの単糖類、スクロースおよびラクトースなどの二糖類、バニリンなどであって、それぞれの分子量は、食塩(58)、グルコース(180)、キシリトール(152)、スクロース(342)、ラクトース(342)、バニリン(152)である。香味添加剤として使用される物質の分子量は、一般に色素化合物と比べて十分に小さい。
第1ポーチとして、タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材を含んでいない場合、ポーションに含まれる刻から、葉タバコ成分や香味成分あるいは色素化合物が溶出し、さらに第1ポーチを透過してポーション外へと溶出する。そこで、ニコチンおよび香味成分は透過するが色素化合物は透過しないような分子分画能を有する膜を含む第1ポーチでタバコ充填材を包めば、第1ポーチ外に色素化合物を溶出させることなく、ニコチンおよび香味成分を味わうことが可能となる。すなわち、後述の実施例で実証されるとおり、上記第1ポーチでタバコ充填材を包むことで、保存中に葉タバコ由来のシミを発生させることなく、かつ使用中に包材の外に色素化合物を溶出させることなく、タバコの香味として有用な成分のみを味わうことができる。
親水性包材の場合、分画分子量が大きすぎるとニコチンもろとも色素化合物が透過するので好ましくないのはもちろんであるが、分画分子量が小さすぎる場合でも、膜を透過する成分の分子量が限定され、味に寄与すると考えられる成分が膜を透過する速度の低下を引き起こし、香味が損なわれるという問題がある。
一方、疎水性包材の場合、水を透過しないため、親水性物質を透過させることができず、このため、色素化合物の溶出を抑えることができるが、葉タバコ成分や香味成分の溶出も抑えられてしまうという問題がある。そこで、疎水性包材に両親媒性物質を塗布する表面処理を行ってみたところ、葉タバコ成分のニコチンの透過を許容するが、色素化合物の透過を抑制できることを本発明者らは新たに見出し、これにより上記問題を解決した。ただし、疎水性包材の場合も同様に、分画分子量が小さすぎると、味に寄与すると考えられる成分が膜を透過する速度が小さすぎ、香味が損なわれるという問題や、分画分子量がある程度の大きさまでしか表面処理を行うことができないという問題がある。
よって、包材は、親水性、疎水性いずれの場合も、色素化合物の溶出を抑制し、かつ有用なニコチンやその他の香味料の透過が可能な分子分画能を持つ膜を選択することが望ましい。
包材(具体的には膜)が親水性である場合、具体的な膜の分画分子量は、好ましくは350〜100,000、より好ましくは350〜15,000、更に好ましくは500〜15,000である。包材(具体的には膜)が疎水性である場合、リン脂質、油脂、脂肪酸などの両親媒性物質での処理が施され、これによりニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質が付与された膜であることが好ましく、かかる処理前の疎水性膜の具体的な分画分子量は、好ましくは350〜1,000,000、より好ましくは350〜500,000、更に好ましくは500〜500,000である。なお、疎水性包材の場合、分画分子量は、両親媒性物質で処理する前の包材に対して測定された値をいう。
包材の疎水性/親水性の評価は、包材を透過する水の透過速度で評価することができる。包材に水圧1 Kg/cm2で1Lの水を接触させ、単位面積・単位時間当たりの水の透過量を測定する。上記条件で水が透過しない場合、疎水性とみなし、水が透過する場合、親水性とみなす。
親水性包材は、親水性の性質により、ニコチンの透過も色素化合物の透過も妨げることがないため、表面処理をすることなく使用できる点で好ましい。疎水性包材は、表面処理することなく使用した場合、葉タバコの代表的な成分であるニコチンも色素化合物も透過させることができない。しかし、本発明者らの発見によれば、両親媒性物質、たとえばリン脂質、油脂、脂肪酸などを表面に塗布することで、色素化合物を透過させない性質を維持しながらニコチンを透過させる性質を付与することができる。
親水性包材として透析膜や限外濾過膜が使用される場合、透析膜や限外濾過膜は、セルロース、セルロースアセテート、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリアクリレート、ポリアミド、ナイロン、ポリ弗化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群より選択される材料から作ることができる。疎水性包材として透析膜や限外濾過膜が使用される場合、透析膜や限外濾過膜は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびポリスルフォンからなる群より選択される材料から作ることができる。
親水性包材の例としては、Spectra/Pro (Spectrum 社) Biotech Cellulose Ester Membranes CE透析チューブ、Cellu-Sep T3 Tubular Membrane (Membrane Filtration Products, Inc.) などが挙げられ、疎水性包材の例としては、Spectra/Por(Spectrum社)Biotech polyvinylidene difluoride Membranes PVDF透析チューブなどが挙げられる。
疎水性包材を処理するための両親媒性物質としては、具体的には、リン脂質、油脂、脂肪酸、またはこれらの組み合わせを使用することができ、より具体的には、レシチンおよびオレイン酸の混合物(重量比1:99〜10:90)を使用することができる。疎水性包材の処理は、両親媒性物質を含有する溶液を、疎水性包材に塗布することにより行うことができる。たとえば、疎水性包材のサイズ1cm2に対し、両親媒性物質を1〜10重量%で含有する溶液を、1〜20μl塗布することにより行うことができる。あるいは、両親媒性物質を1〜10重量%で含有する溶液に、疎水性包材を5〜180分間浸漬することにより行うことができる。
第1ポーチは、乳化剤、酸化防止剤、防腐剤等の添加剤を任意に含むことができる。このような添加剤を含むポーチは、添加剤を溶解した溶液をポーチに塗布することによって得ることができる。
乳化剤は、アルギン酸またはそのカリウム、ナトリウム、カルシウム、アンモニウム塩、グァーガム、アラビアガム、キサンタンガム、カラヤガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等の増粘多糖類、リン酸及びそのカリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、クエン酸三ナトリウム、合成トリグリセリド、植物性ステロール、ゼラチン、グリセリン脂肪酸エステル類、植物レシチン、水酸化レシチン、卵黄レシチン等のレシチン類、サポニン、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸、酢酸、イソ酪酸などの低級脂肪酸のショ糖脂肪酸エステルなどである。
酸化防止剤もしくは防腐剤としては、アスコルビン酸、ビタミンE、酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、ソルビン酸、酒石酸などの有機酸が挙げられる。
その他の添加剤として、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸、ひまし油、ショートニング、サラダ油、コーン油、ゴマ油、菜種油、ひまわり油、パーム油、やし油、オリーブオイル、カカオバター、ホホバオイルなどの植物性油、ラード、魚油、バター、スクワラン、肝油、蜜蝋などの動物性油、およびこれらの混合物が挙げられる。
また、本発明のポーションタバコ製品は、例えばシート状のポーチ材料を縦方向にシールしてチューブ状に成形し、チューブ状のポーチ材料中にタバコ充填材を装入した後、ポーチ材料の両端部をシールすることによって製造され得る。シール方法については特に限定されないが、製造効率を考慮すると特にヒートシールが好ましい。そこで、ヒートシール性を付与するために、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリオレフィン、ロジンエステル、樹脂ホットメルト接着剤、ポリアミド、ポリエステルあるいはその他のヒートシール材料を、シート状の第1ポーチ材料のヒートシール部(図1の17および18)に塗布するか、あるいはシート状の第1ポーチ材料の片側全面または両側全面に塗布してもよい。あるいは、第1ポーチ材料の製造時に、ヒートシール材料を第1ポーチ材料の原料そのものに混ぜ込んでもよい。また、第1ポーチは、ヒートシール性を高めるために物理的、化学的処理を行い改質してもよい。なお、ポーチ材料はチューブの形態で入手することもでき、その場合、両端部をシールすることによってポーチとすることができる。
[タバコ充填材]
タバコ充填材は、葉タバコを切断あるいは粉砕したタバコ刻あるいはタバコ粉、または葉タバコ抽出物等の葉タバコ成分を含む。タバコ充填材は葉タバコまたは葉タバコ成分に加えて、他のタバコ材料、香味料、および/または湿潤剤を含むことができる。
タバコ葉の種類としては、バーレー種タバコ、黄色種タバコ、オリエント種タバコなどが挙げられる。
他のタバコ材料としては、葉タバコ中骨、発酵タバコ、ダークキュアタバコ、再構成タバコ材料などが挙げられる。
香味料は、果実、茶葉等植物由来の材料粉、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラシ、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マビョラ、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスレード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フィンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油などである。
その他の添加物は、pH調整剤として、クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩である。また、ナトリウム、カリウム、カルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩なども含む。リン酸およびリン酸水素のナトリウム、カリウム、カルシウム塩も可能である。
潤滑剤としては、グリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールなどの糖アルコール、ヒアルロン酸などを含むことできる。
タバコ充填材は上記原料由来の水分を含み得るが、水分をさらに含ませることもできる。最終的に、タバコ充填材の水分含有量はタバコ充填材の10〜50重量%、好ましくは25〜50重量%に調整される。
[第2ポーチ]
本発明の第2ポーチは、タバコ充填材を直接包むか、またはタバコ充填材を収容した第1ポーチを包むものである。第2ポーチはタバコ充填材からの成分の溶出を阻害することなく、かつ、加工時または使用時の付与水分や唾液に不溶であることが必要であり、水分を含んだときの強度も必要である。すなわち第2ポーチとしては多孔質の水不溶性基材が好ましい。このような基材は水不溶性の繊維から作ることができる。水不溶性の繊維としては、植物由来のセルロース系、とうもろこしデンプンなどのポリマー系植物繊維、あるいはナイロン系、ポリビニルアルコール系、ポリエステル系、アクリル系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系の合成繊維がある。より具体的には、第2ポーチはこれらの少なくとも1種を含む織布または不織布のシートもしくは袋である。好ましい第2ポーチの基材は、ティーバッグ材料様のセルロース繊維で構成された不織布である。第2ポーチの基材は、タバコ充填材中の成分の浸透性、多孔性、不溶性、肌触り等の好ましい特性を有するように選択する。典型的な第2ポーチの材料は、坪量27 g/m2、白色度65 %、湿潤引っ張り強度28 N/50 mmであるティーバッグ材料、または不織布SDH27(BFF社製)である。
また、第1ポーチと同様に、先述のヒートシール材料をシート状の第2ポーチ材料のヒートシール部に塗布するか、あるいはシート状の第2ポーチ材料の片側全面または両側全面に塗布してもよい。あるいは、第2ポーチ材料の製造時に第2ポーチの原料そのものに混ぜ込んでもよい。また、第2ポーチは、ヒートシール性を高めるために物理的、化学的処理を行い改質してもよい。
[香味充填材]
本発明の香味充填材は、第1ポーチと第2ポーチの間に装入されるものであって、葉タバコまたは葉タバコ成分を含まず、タバコ製品に香味を付与することを主な目的とするものである。香味充填材は、香味料および潤滑剤などを含むことができる。
香味料は、果実、茶葉等植物由来の材料粉、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類等、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラシ、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マビョラ、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスレード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フィンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油などである。
その他の添加物は、pH調整剤として、クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩である。また、ナトリウム、カリウム、カルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩なども含まれる。リン酸およびリン酸水素のナトリウム、カリウム、カルシウム塩も可能である。
潤滑剤としては、グリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールなどの糖アルコール、ヒアルロン酸などを含むことできる。
[分画分子量の測定法]
以下で、先述した分画分子量の具体的な測定方法について説明する。
透析膜または限外濾過膜の分離性能の指標として分画分子量が使われる。ある膜の分画分子量を決めるには、例えば表1に示される分子量の異なる数種類のマーカー分子を用いて、膜透過に対する阻止率を測定する。測定された阻止率を分子量に対してプロットする。この分画曲線から阻止率が90 %の分子量をその膜の分画分子量とする。膜が親水性である場合、膜を前処理することなく、表1に示されるマーカー分子を膜に適用して分画分子量を測定することが可能であるが、膜が疎水性である場合、分画分子量を測定する前に、疎水性膜に、エタノールやイソプロピルアルコールなどの表面張力が小さい溶媒を通過させて前処理を行う必要があり、かかる処理後の疎水性膜に、表1に示されるマーカー分子を適用して分画分子量を測定することが可能である。なお、表1に記載したマーカー分子以外のマーカー分子を用いることにより、膜の分画分子量を評価することも可能である。
阻止率は膜を介した供給液側の溶質の濃度と透過液側の溶質濃度で定義され、以下の式で求められる。
阻止率=1-[(透過液側の溶質濃度)/(供給液側の溶質濃度)]
Figure 2011093304
[具体的な形態の例示]
本発明の具体的な形態を、図を参照して例示する。全図を通じて、同一または類似の要素は同一の符号で示されている。
図1は、本発明の第1の形態に係るポーションタバコ製品を概略的に示す斜視図であり、図2は、図1の線II-IIに沿った断面図である。
図1に示すポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を(直接)収容する第1ポーチ12を含む。第1ポーチは、例えば、シート状の第1ポーチ材料を縦方向のヒートシール部17でシールし、チューブ状に成形した第1ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、第1ポーチ材料の両端を、横方向のヒートシール部18でヒートシールすることによって製造することができる。また、第1の形態に係るポーションタバコ製品は、シート状の第1ポーチ材料でタバコ充填材を包んだ後、縦方向および横方向にヒートシール(17および18)することによっても製造することができる。
図3は、本発明の第2の形態に係るポーションタバコ製品の、図2と同様の断面図である。第2の形態に係るポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を直接収容する第1ポーチ12と、この第1ポーチ12を収容する第2ポーチ13とを含む。第2の形態に係るポーションタバコ製品は、例えば、チューブ状の第1ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第1ポーチ材料をシート状の第2ポーチ材料でさらに包み、第2ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第1ポーチ材料および第2ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
図4は、本発明の第3の形態に係るポーションタバコ製品の、図2と同様の断面図である。第3の形態に係るポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を直接収容する第2ポーチ13と、この第2ポーチ13を収容する第1ポーチ12とを含む。第3の形態に係るポーションタバコ製品は、例えば、チューブ状の第2ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第2ポーチ材料をシート状の第1ポーチ材料でさらに包み、第1ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第2ポーチ材料および第1ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
図5は、本発明の第4の形態に係るポーションタバコ製品の、図2と同様の断面図である。第4の形態に係るポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を直接収容する第1ポーチ12と、この第1ポーチ12を収容する第2ポーチ13とを含み、第1ポーチ12と第2ポーチ13の間に香料充填材14が装入されているものである。第4の形態に係るポーションタバコ製品は、例えば、チューブ状の第1ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第1ポーチ材料をシート状の第2ポーチ材料でさらに包み、第2ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第1ポーチ材料と第2ポーチ材料の間に香味充填材を装入し、最終的に第1ポーチ材料および第2ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
図6は、本発明の第5の形態に係るポーションタバコ製品の、図2と同様の断面図である。第5の形態に係るポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を直接収容する第2ポーチ13と、この第2ポーチ13を収容する第1ポーチ12とを含み、第1ポーチ12と第2ポーチ13の間に香料充填材14が装入されているものである。第5の形態に係るポーションタバコ製品は、チューブ状の第2ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第2ポーチ材料をシート状の第1ポーチ材料でさらに包み、第1ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第2ポーチ材料と第1ポーチ材料の間に香味充填材を装入し、最終的に第2ポーチ材料および第1ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
なお、第2〜5の形態に係るポーションタバコ製品については、両方ともシート状の第1ポーチ材料と第2ポーチ材料を重ね合わせ、タバコ充填材を包んだ後(必要により香味充填材をシート間に装入した後)、第1ポーチ材料と2ポーチ材料を同時にヒートシールすることによっても製造することができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はそれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1〜4]
[試料の調製]
0.5 gの葉タバコ粉に対して50重量%になるように水を加えたタバコ充填材を、表2に示すSpectra/Pro (Spectrum 社) Biotech Cellulose Ester Membranes CE透析チューブ(セルロースエステル製、直径10 mm、長さ2 cm)で包み、両端をヒートシールし、ポーションタバコ製品を作製した。実施例1〜4で使用したCE透析チューブは、親水性であり、それぞれ、500、3,500、15,000、100,000の分画分子量を有する。
[実施例5]
Spectra/Por(Spectrum社)Biotech polyvinylidene difluoride Membranes PVDF透析チューブ(ポリフッ化ビニリデン製、直径12 mm、長さ2 cm、分画分子量500,000)に、4.0重量%の卵黄由来レシチン((株)和光純薬工業)および96.0重量%のオレイン酸((株)和光純薬工業)の混合物を20μl塗布した。かかる処理後のPVDF透析チューブでタバコ充填材を包み、両端をクローサで固定した以外は、実施例1〜4と同様の手順でポーションタバコ製品を作製した。実施例5で使用したPVDF透析チューブは疎水性である。
[溶出割合の測定]
得られたポーションタバコ製品を、溶出液として、文献(Geis−Gerstorfer J, Weber H., "Effect of potassium thiocyanate on corrosion behavior of non−precious metal dental alloys” Dtsch Zahn. Arztl Z., 40, 87-91 (1985))に記載された人工唾液、または蒸留水もしくはリン酸バッファ溶液200 mLで満たされたビーカーに入れ、100 rpmで20分間攪拌した。ポーションからの溶出液を含む溶出液の濁度・色度を透過光測定法[デジタル濁色度計(株式会社理化学研究所WA-PT-4DG)]により測定した。また、試験前後のポーション内のタバコ充填材に含まれるニコチンを文献(CORESTA RECOMMEND METHOD N62 “Determination of Nicotine in Tobacco and Tobacco Products by Chromatographic Analysis”)に記載の方法にて定量し、下記に示す式を用いてニコチン溶出割合を求めた。
ニコチン溶出割合=1-[(試験後のタバコ充填材に含まれるニコチン量)/(試験前のタバコ充填材に含まれるニコチン量)]
[比較例1]
0.5 gの葉タバコ粉に対して50重量%になるように水を加えたタバコ充填材を、表2に示す不織布SDH27(BFF社製)で包み、ポーションタバコ製品を作製した。濁度・色度を測定する際に溶出液を蒸留水により5倍に希釈した以外の手順については実施例1〜4と同様である。
[比較例2]
Spectra/Por(Spectrum社)Biotech polyvinylidene difluoride Membranes PVDF透析チューブ(ポリフッ化ビニリデン製、直径12 mm、長さ2 cm、分画分子量500,000)でタバコ充填材を包み、両端をクローサで固定した以外は、実施例1〜4と同様の手順でポーションタバコ製品を作製した。
上記測定結果を表2に併記する。
Figure 2011093304
実施例1〜4および比較例1の溶出液の濁度・色度の結果から、分画分子量を調整した親水性の透析チューブを用いることで、濁度・色度が小さくなることがわかる。具体的には、分画分子量が15,000の透析チューブを用いた場合の溶出液の濁度は1.5度、色度は20.0度であり、一般的に使用される不織布を用いた場合、溶出液を5倍希釈した溶液の濁度が6.1度、色度は46.5度である。分画分子量が15,000以下の透析チューブにより、葉タバコ原料中の色素成分の溶出が効果的に抑制されたためと考えられる。また、分画分子量が500以上の透析チューブを用いた場合のニコチンの溶出割合は0.14以上であり、ニコチンを溶出させるには十分であることがわかる。
実施例4の溶出液の濁度・色度の結果から、分画分子量が100,000以上の親水性の透析チューブは、分画分子量が500、3,500、15,000の親水性の透析チューブと比較して色素化合物の溶出を抑制できていない。しかし、色度が50以下であれば、使用中及び使用後の歯茎の汚れ等も気にならないと考えられる。
比較例2のニコチン溶出割合の結果から、疎水性の透析チューブは、色素成分の溶出を阻害できているが、葉タバコ成分であるニコチンの溶出も阻害していることが分かる。一方、実施例5の結果から、かかる疎水性の透析チューブを、両親媒性をもつリン脂質の一種であるレシチンと脂質の混合物を塗布することにより、ニコチンを溶出できるようになることがわかる。すなわち、実施例5では、ニコチンの溶出割合の値は、0.52で充分であり、濁度・色度の値は、それぞれ2.0および22.5で色素成分の溶出を阻害できている。
[実施例6]
以下の実施例において、本発明のポーションタバコ製品の蔵置安定性を確認した。
0.5 gの葉タバコ粉に対して炭酸ナトリウムを0.01 g添加したタバコ充填材原料に、タバコ充填材原料に対して50重量%になるように水を加えたタバコ充填材を、Spectra/Pro (Spectrum 社) Biotech Cellulose Ester Membranes CE透析チューブ(セルロースエステル製、分子分画3,500、直径10 mm、長さ2 cm)で包み、さらにその上から不織布SDH27(BFF社製)で包んだ試料ポーションを作成した。当該ポーションを4℃の冷蔵庫にて1ヶ月間蔵置したところ、試料ポーション表面の不織布にシミは発生していなかった。
上記実施例により、本発明のポーションタバコ製品は、タバコ充填材および刻に添加した成分の香味を損なうことなく、かつ保存中に包装への着色を生じることもなく、なおかつ使用中に歯茎等への着色を生じることがないことが実証された。
[その他の効果(効率性、安全性、耐久性、コスト面など)]
透析チューブ等は人工透析にも使用され、安全性は極めて高い。また、各種濾過・浄水に使用されているために供給量・コストも商品化する際に十分調達可能と考えられる。
本発明により、タバコ充填材の香味を損なうことなく、かつ保存中にポーチへの着色を生じることなく、なおかつ使用中に歯茎等への着色を生じることがないポーションタバコ製品を得ることができる。
10:ポーションタバコ製品
11:タバコ充填材
12:第1ポーチ
13:第2ポーチ
14:香味充填材
17:縦方向のヒートシール部
18:横方向のヒートシール部
【0010】
ートシール材料を第1ポーチ材料の原料そのものに混ぜ込んでもよい。また、第1ポーチは、ヒートシール性を高めるために物理的、化学的処理を行い改質してもよい。なお、ポーチ材料はチューブの形態で入手することもでき、その場合、両端部をシールすることによってポーチとすることができる。
[0043]
[タバコ充填材]
タバコ充填材は、葉タバコを切断あるいは粉砕したタバコ刻あるいはタバコ粉、または葉タバコ抽出物等の葉タバコ成分を含む。タバコ充填材は葉タバコまたは葉タバコ成分に加えて、他のタバコ材料、香味料、および/または湿潤剤を含むことができる。
[0044]
タバコ葉の種類としては、バーレー種タバコ、黄色種タバコ、オリエント種タバコなどが挙げられる。
[0045]
他のタバコ材料としては、葉タバコ中骨、発酵タバコ、ダークキュアタバコ、再構成タバコ材料などが挙げられる。
[0046]
香味料は、果実、茶葉等植物由来の材料粉、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラシ、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マジョラム、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスシード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フェンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油などである。
[0047]
その他の添加物は、pH調整剤として、クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩である。また、ナトリウム、カリウム、カルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩なども含む。リン酸およびリ
【0012】
[0052]
[香味充填材]
本発明の香味充填材は、第1ポーチと第2ポーチの間に装入されるものであって、葉タバコまたは葉タバコ成分を含まず、タバコ製品に香味を付与することを主な目的とするものである。香味充填材は、香味料および潤滑剤などを含むことができる。
[0053]
香味料は、果実、茶葉等植物由来の材料粉、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類等、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラン、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マジョラム、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスシード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フェンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油などである。
[0054]
その他の添加物は、pH調整剤として、クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩である。また、ナトリウム、カリウム、カルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩なども含まれる。リン酸およびリン酸水素のナトリウム、カリウム、カルシウム塩も可能である。
[0055]
潤滑剤としては、グリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールなどの糖アルコール、ヒアルロン酸などを含むことできる。
[0056]
[分画分子量の測定法]
以下で、先述した分画分子量の具体的な測定方法について説明する。
[0057]
透析膜または限外濾過膜の分離性能の指標として分画分子量が使われる。ある膜の分画分子量を決めるには、例えば表1に示される分子量の異なる数
【0015】
直接収容する第1ポーチ12と、この第1ポーチ12を収容する第2ポーチ13とを含み、第1ポーチ12と第2ポーチ13の間に香味充填材14が装入されているものである。第4の形態に係るポーションタバコ製品は、例えば、チューブ状の第1ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第1ポーチ材料をシート状の第2ポーチ材料でさらに包み、第2ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第1ポーチ材料と第2ポーチ材料の間に香味充填材を装入し、最終的に第1ポーチ材料および第2ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
[0066]
図6は、本発明の第5の形態に係るポーションタバコ製品の、図2と同様の断面図である。第5の形態に係るポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を直接収容する第2ポーチ13と、この第2ポーチ13を収容する第1ポーチ12とを含み、第1ポーチ12と第2ポーチ13の間に香味充填材14が装入されているものである。第5の形態に係るポーションタバコ製品は、チューブ状の第2ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第2ポーチ材料をシート状の第1ポーチ材料でさらに包み、第1ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第2ポーチ材料と第1ポーチ材料の間に香味充填材を装入し、最終的に第2ポーチ材料および第1ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
[0067]
なお、第2〜5の形態に係るポーションタバコ製品については、いずれもシート状の第1ポーチ材料と第2ポーチ材料を重ね合わせ、タバコ充填材を包んだ後(必要により香味充填材をシート間に装入した後)、第1ポーチ材料と2ポーチ材料を同時にヒートシールすることによっても製造することができる。
実施例
[0068]
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はそれらの実施例により限定されるものではない。
[0069]
[実施例1〜4]
[試料の調製]
0.5gの葉タバコ粉に対して50重量%になるように水を加えたタバコ充填材
【0010】
ートシール材料を第1ポーチ材料の原料そのものに混ぜ込んでもよい。また、第1ポーチは、ヒートシール性を高めるために物理的、化学的処理を行い改質してもよい。なお、ポーチ材料はチューブの形態で入手することもでき、その場合、両端部をシールすることによってポーチとすることができる。
[0043]
[タバコ充填材]
タバコ充填材は、葉タバコを切断あるいは粉砕したタバコ刻あるいはタバコ粉、または葉タバコ抽出物等の葉タバコ成分を含む。タバコ充填材は葉タバコまたは葉タバコ成分に加えて、他のタバコ材料、香味料、および/または湿潤剤を含むことができる。
[0044]
タバコ葉の種類としては、バーレー種タバコ、黄色種タバコ、オリエント種タバコなどが挙げられる。
[0045]
他のタバコ材料としては、葉タバコ中骨、発酵タバコ、ダークキュアタバコ、再構成タバコ材料などが挙げられる。
[0046]
香味料は、果実、茶葉等植物由来の材料粉、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラシ、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マジョラム、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスシード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フェンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油などである。
[0047]
その他の添加物は、pH調整剤として、クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩である。また、ナトリウム、カリウム、カルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩なども含む。リン酸およびリ
【0012】
[0052]
[香味充填材]
本発明の香味充填材は、第1ポーチと第2ポーチの間に装入されるものであって、葉タバコまたは葉タバコ成分を含まず、タバコ製品に香味を付与することを主な目的とするものである。香味充填材は、香味料および潤滑剤などを含むことができる。
[0053]
香味料は、果実、茶葉等植物由来の材料粉、メントール、ミント、アミノ酸(グリシン等)、植物エキス(ユーカリ、ローズマリー、GSE)、フラボノイド、ビタミンE、ビタミンC、クエン酸、食塩、フルクトース等の単糖類、スクロース等の二糖類、オリゴ糖、その他多糖類等、シナモン、ホースラディッシュ(ワサビ)、トウガラシ、サンショウ、クローブ、ジンジャー、ターメリック、オールスパイス、カルダモン等の香辛系香辛料、バジル、ベイリーブス、マジョラム、オレガノ、ローズマリー、セージ、タラゴン、タイム、ゴマ、ガーリック、オニオン等の香草系香辛料、キャラウェイ、アニスシード、セロリシード、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フェンネル、メース、ナツメグ、ポピーシード等の種子系香辛料、チョコレート、柑橘類およびその他果実香味、バニリン、エチルバニリン、ベルガモット油、リナロール、レモン油などである。
[0054]
その他の添加物は、pH調整剤として、クエン酸、グルコン酸、コハク酸などの有機酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩である。また、ナトリウム、カリウム、カルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩なども含まれる。リン酸およびリン酸水素のナトリウム、カリウム、カルシウム塩も可能である。
[0055]
潤滑剤としては、グリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールなどの糖アルコール、ヒアルロン酸などを含むことできる。
[0056]
[分画分子量の測定法]
以下で、先述した分画分子量の具体的な測定方法について説明する。
[0057]
透析膜または限外濾過膜の分離性能の指標として分画分子量が使われる。ある膜の分画分子量を決めるには、例えば表1に示される分子量の異なる数
【0015】
直接収容する第1ポーチ12と、この第1ポーチ12を収容する第2ポーチ13とを含み、第1ポーチ12と第2ポーチ13の間に香味充填材14が装入されているものである。第4の形態に係るポーションタバコ製品は、例えば、チューブ状の第1ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第1ポーチ材料をシート状の第2ポーチ材料でさらに包み、第2ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第1ポーチ材料と第2ポーチ材料の間に香味充填材を装入し、最終的に第1ポーチ材料および第2ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
[0066]
図6は、本発明の第5の形態に係るポーションタバコ製品の、図2と同様の断面図である。第5の形態に係るポーションタバコ製品は、タバコ充填材11を直接収容する第2ポーチ13と、この第2ポーチ13を収容する第1ポーチ12とを含み、第1ポーチ12と第2ポーチ13の間に香味充填材14が装入されているものである。第5の形態に係るポーションタバコ製品は、チューブ状の第2ポーチ材料にタバコ充填材を収容した後、この第2ポーチ材料をシート状の第1ポーチ材料でさらに包み、第1ポーチを縦方向にシールしてチューブ状に成形した後、第2ポーチ材料と第1ポーチ材料の間に香味充填材を装入し、最終的に第2ポーチ材料および第1ポーチ材料の両端を一緒にヒートシールすることによって製造することができる。
[0067]
なお、第2〜5の形態に係るポーションタバコ製品については、いずれもシート状の第1ポーチ材料と第2ポーチ材料を重ね合わせ、タバコ充填材を包んだ後(必要により香味充填材をシート間に装入した後)、第1ポーチ材料と2ポーチ材料を同時にヒートシールすることによっても製造することができる。
実施例
[0068]
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はそれらの実施例により限定されるものではない。
[0069]
[実施例1〜4]
[試料の調製]
0.5gの葉タバコ粉に対して50重量%になるように水を加えたタバコ充填材

Claims (14)

  1. 葉タバコまたは葉タバコ成分を含むタバコ充填材と、
    タバコ充填材中に含まれる化合物の透過を制御する機能を有する包材を含む第1ポーチと
    を含み、
    前記タバコ充填材は、前記第1ポーチ中に収容されていることを特徴とするポーションタバコ製品。
  2. 前記包材は、前記タバコ充填材中に含まれる特定化合物の透過を許容する性質を備えるとともに、前記タバコ充填材中に含まれる前記特定化合物とは別の特定化合物の透過を抑制する性質を備えていることを特徴とする請求項1に記載のポーションタバコ製品。
  3. 前記包材は、ニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質を備えるとともに、前記タバコ充填材中に含まれる高分子化合物の透過を抑制する性質を備え、かつ分画分子量が350以上であることを特徴とする請求項2に記載のポーションタバコ製品。
  4. 前記高分子化合物が色素化合物であることを特徴とする請求項3に記載のポーションタバコ製品。
  5. 前記包材は、親水性であり、分画分子量が350〜15,000であることを特徴とする請求項3または4に記載のポーションタバコ製品。
  6. 前記包材は、350〜500,000の分画分子量を有する疎水性包材に、両親媒性物質での処理を施し、これにより前記疎水性包材に、ニコチンの透過を許容するに足る程度の親水性の性質を付与した包材であることを特徴とする請求項3または4に記載のポーションタバコ製品。
  7. 前記第1ポーチが、多孔質の水不溶性基材を含む第2ポーチ中に収容されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
  8. 多孔質の水不溶性基材を含む第2ポーチをさらに備え、前記第2ポーチは前記第1ポーチの内側に配置され、前記タバコ充填材が前記第2ポーチ中に直接収容されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
  9. 前記第1ポーチと前記第2ポーチとの間に、香味充填材が装入されていることを特徴とする請求項7または8に記載のポーションタバコ製品。
  10. 前記第1ポーチがヒートシール材料を含むことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
  11. 前記第2ポーチがヒートシール材料を含むことを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
  12. 前記タバコ充填材が、香味料を含むことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
  13. 前記第1ポーチの分画分子量が500〜15,000であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
  14. 前記第1ポーチが透析チューブからなることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載のポーションタバコ製品。
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