JP2008289948A - Pd系水素透過金属膜の製造方法 - Google Patents

Pd系水素透過金属膜の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 水素透過性に優れ、膜厚が0.1〜5μm程度と極薄くても、割れや破損及び変形のないPd系水素透過金属膜を製造する方法を提供する。
【解決手段】 スパッタリング法により基板上にPd膜又はPd合金膜を形成し、真空中又は不活性ガス雰囲気中にて400〜700℃の温度で加熱処理した後、Pd膜又はPd合金膜を基板から剥離する。使用する基板は、ガラス板又はセラミックス板であるか、若しくは膜厚0.01〜1μmの密着防止用のバリア層で被覆されたシリコンウエハー又は金属板が好ましく、バリア層としてはAl、Cr、Si、及びTiから選ばれた少なくとも1種の酸化物又は窒化物が好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、Pd系水素透過金属膜の製造方法に関し、更に詳しくは、水素を含有する混合ガスから水素を選択的に透過及び分離する水素透過性に優れた、厚さが極薄くても割れなどの破損及び変形のない水素透過金属膜を効率的に製造する方法に関する。
近年、深刻化している大気環境の悪化を改善するための手段の一つとして、大気汚染の少ない新しい低公害エネルギーが求められている。このような低公害エネルギーの一つとして、水素を使用したエンジンあるいは燃料電池があり、これらの装置で燃料として使用する水素を効率よく安価に製造することが、低公害エネルギーの普及にとって欠かせない。
従来から、水素の精製方法として、選択的に水素のみを透過させる水素透過膜を使用することにより、水素を含む混合ガスから水素を分離する水素分離法が知られている。特に、パラジウム(Pd)は、常温で約900倍の体積の水素を原子として吸収することができるため、従来から水素透過膜として広く利用されている。また、Pd−Ag、Pd−Y、Pd−CuなどのPd合金も、水素透過膜として知られている。
上記Pd系薄膜を利用した水素ガスの分離・精製のプロセスは、概略以下のとおりである。即ち、Pd系薄膜で隔離された2室の一方を炭化水素燃料などの改質反応を行う水素製造室とし、他方はPd系薄膜を透過して分離生成された水素ガスの回収を行う水素回収室とする。水素製造室では、所定の温度と圧力の下で水蒸気改質反応などを行い、水素ガスを含む混合ガス(改質ガス)が生成される。生成されたガス成分のなかで水素分子だけがPd系薄膜表面で原子状に解離して、Pdと固溶体を形成し膜内に取り込まれる。改質ガスに含有される水素以外の多くの不純物ガス成分は、Pdに固溶しないため薄膜内に取り込まれることなく、薄膜の一方側に残存することとなる。
このようにPd系薄膜に取り込まれた(吸蔵された)水素原子は、膜の両側に設定した水素分圧差によって生じる膜厚方向の水素吸蔵量の差によって、水素吸蔵量分圧が高い一方側から水素吸蔵量分圧の低い他方側へ拡散して、他方側の膜表面で再び水素分子となる。このようにして、水素混合ガスから水素ガスを選択的に分離して、水素回収室で回収することができる。このとき、水素は完全に精製され、精製後の水素純度は7N以上であり、通常は投入された水素の95%以上を精製できるといわれている。
上記水素透過金属膜を用いた水素の精製方法は、従来から、半導体用シリコン製造工程などにおいて還元ガスなどとして使用される高純度水素の精製装置に使用されている。また、近年では、低公害エネルギーとして注目されている燃料電池において、その燃料に用いる水素ガスの精製・分離装置への適用も検討されている。
しかしながら、上記水素透過金属膜には、以下の問題があった。即ち、一般に、水素透過膜を透過する水素流量J(molH・m−2)は、下記の数式1のように表されることが知られている。尚、下記数式1において、φは水素透過係数(molH・m−1・sec−1・Pa−0.5)、Phは加圧側の水素分圧(Pa)、Plは透過側の水素分圧(Pa)、dは水素透過膜の膜厚(m)である。
[数式1]
J=φ・(Ph0.5−Pl0.5)/d
上記数式1より、水素透過膜の膜厚dが薄いほど、透過する水素流量が多くなることが分る。例えば、温度400℃において、加圧側の水素圧力を0.2MPaG及び透過側を常圧水素とした条件では、膜厚20μmのPd膜が透過する水素流量は20mL/min・cmである。一方、膜厚1μmのPd膜では、水素流量は20倍の400mL/min・cmに増加し、逆にPdの使用量は1/20と膜厚の分だけ少なくなる。しかも、このときPdの使用量は、膜厚の分だけ少なくなるので、1/20となる。このように水素透過膜の膜厚を薄くすることは、性能とコストの両面から大きなメリットとなる。
しかし、一般に、Pd及びPd合金などPd系の水素透過金属膜においては、膜厚を薄くした水素透過膜を製造する際に種々の問題が生じていた。例えば、従来から行われている圧延法では、膜厚20μm程度までは薄くすることができていたが、膜厚5μm以下にまで薄くすると、多量のピンホールが発生するという問題があった。また、めっき法により膜厚が薄い水素透過金属膜を製造する方法では、付着力が極めて弱いために、平滑な基板の表面にはめっき膜が成長しないという問題があった。
一方、スパッタリング法を用いれば、基板上に均一でピンホールのない薄い膜を形成できるが、水素透過金属膜として使用するためには、この膜を基板から剥離する必要がある。しかし、スパッタリング法による水素透過金属膜は、硬く脆性的で損傷しやすいため、薄い膜、特に膜厚5μm以下の膜は、機械的に基板から引き剥がそうとすると破れてしまうことが多く、非常に生産効率が悪いという問題があった。
このような従来の問題点について、合金組成、成膜方法、成膜基板等の改良など従来から幾つかの解決策が提案されている。例えば、特開2006−88037号公報には、圧延により表面を平坦にした基板にスパッタリング法により水素透過金属膜を形成することが記載されている。また、特開2007−21388号公報には、合金組成をTiとFeとした水素透過合金膜が記載されている。しかしながら、例えば、燃料電池の燃料用水素ガスの精製・分離装置に好適なPd系水素透過金属膜については、これらの方法で0.1〜5μm程度の薄い膜を工業上効率的に製造することは困難であった。
特開2006−88037号公報 特開2007−21388号公報
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、水素を含有する混合ガスから水素を選択的に透過及び分離する水素透過性に優れ、膜厚が0.1〜5μm程度と極薄くても、割れや破損及び変形のないPd系水素透過金属膜を効率的に製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明が提供するPd系水素透過金属膜の製造方法は、スパッタリング法により基板上にPd膜又はPd合金膜を形成する工程と、前記Pd膜又はPd合金膜を形成した基板を真空中又は不活性ガス雰囲気中にて400〜700℃の温度で加熱処理する工程と、前記加熱処理したPd膜又はPd合金膜を基板から剥離する工程とを含むことを特徴とする。前記Pd膜又はPd合金膜は、膜厚が0.1〜5μmであることが好ましい。
上記本発明によるPd系水素透過金属膜の製造方法において、前記基板は、ガラス板又はセラミックス板であるか、若しくは膜厚0.01〜1μmの密着防止用のバリア層で被覆されたガラス板、セラミックス板、シリコンウエハー、金属板から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。また、前記バリア層は、Al、Cr、Si、及びTiから選ばれた少なくとも1種の酸化物又は窒化物からなることが好ましい。
本発明によれば、スパッタリング法により基板上に均一でピンホールのない薄い水素透過金属膜を形成し、これを基板から容易に剥離して、割れや破損及び変形などのない水素透過金属膜を安定して製造することができる。従って、本発明による水素透過金属膜は、0.1〜5μm程度の極めて薄い膜厚であっても、割れや破損及びカール等の変形がなく、燃料電池の燃料用水素ガスの精製・分離装置に好適に適用することができる。
本発明のPd系水素透過金属膜の製造方法は、(1)スパッタリング法で基板上にPd膜又はPd合金膜を形成する成膜工程と、(2)このPd膜又はPd合金膜を形成した基板を、真空又は不活性ガス雰囲気中にて400〜700℃の温度で加熱する加熱処理工程と、(3)加熱熱処理したPd膜又はPd合金膜を基板から剥離してPd膜又はPd合金膜を回収する剥離工程とからなる。
一般に、スパッタリング法で形成したPd系水素透過金属膜は、硬く脆性的で損傷しやすいうえ、成膜時の熱応力により歪が存在しているため、基板上から剥離すると破損したり反りが生じたりする。この問題点に対し、本発明方法では、成膜工程で形成した水素透過金属膜を、加熱処理工程において真空下又は不活性ガス雰囲気下に400〜700℃の温度で加熱処理することによって、基板上から剥離する際に破損や反りなどの発生を抑制することができる。
上記加熱処理工程において、加熱処理の温度が400℃未満では、十分な効果が得られず、水素透過金属膜を剥離する際に反りや破損が起こりやすい。また、700℃を超えると、水素透過金属膜が基板材料等と反応し、強固に付着して剥離が困難となってしまう。また、加熱処理の雰囲気を真空あるいは窒素ガスやアルゴンガス等の希ガスからなる不活性ガス雰囲気とすることにより、水素透過金属膜が酸化されて膜表面に酸化パラジウム等が形成され、良好な水素透過性能が得られなくなるのを防止することができる。
上記Pd系水素透過金属膜は、Pd又はPd合金からなり、これらPd膜又はPd合金膜を適宜組み合わせて積膜して用いることもできる。特に、Pdからなる水素透過金属膜、若しくはPd−Ag、Pd−Cu、Pd−Y、Pd−希土類金属等のPd合金からなる水素透過金属膜の使用が好ましい。
上記水素透過金属膜の膜厚としては、特に限定されるものではなく、その水素透過金属膜の用途により適宜選択されるが、本発明の効果が大きく発揮される0.1〜5μmが好ましく、0.1〜1μmが更に好ましい。即ち、膜厚が5μmを超えると、材料の使用量が多くなるだけでなく、水素透過性能も低下してしまう。一方、膜厚が0.1μm未満では、水素透過金属膜の機械的強度が不十分となり、剥離する際に破損しやすく、また剥離後の取扱も困難である。
上記水素透過金属膜を基板上に形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法等の真空下での物理的成膜法が使用できるが、特に膜厚方向及び膜面方向に均一な組成の水素透過金属膜を均一に形成することができるスパッタリング法の使用が特に好ましい。
スパッタリング法としては、特に限定されるものではなく、平行平板型、枚葉型、通過型等、あるいはDCスパッタ、RFスパッタ等、種々の形式のスパッタリング装置を用いて行うことができる。例えば、所定のターゲットを設置したスパッタリング装置に、所定の基板を取り付けた後、スパッタリング装置内を真空排気し、Arガス圧を所定値に調整し、ターゲットに所定のスパッタ電流を投入して、基板上に所定の膜厚で金属膜を形成する。ターゲットとしては、形成する水素透過金属膜に応じて、それを構成する単一又は複数のターゲットを用いることができる。
使用する基板としては、Pd系水素透過金属膜と適切な付着力を有するものであれば制限はなく、例えば、ガラス板、セラミックス板、シリコンウエハー、アルミニウムやステンレス等の金属板などが用いられる。ただし、シリコンウエハーや金属板の場合、成膜後の加熱処理工程において膜と基板が反応し、密着が強くなりすぎて、膜の剥離が難しくなる場合がある。このような場合には、酸化物若しくは窒化物からなる密着防止用のバリア層を被覆することによって、Pd系水素透過金属膜を基板から簡単に剥離することができる。このバリア層は、ガラス板やセラミックス板に設けることもできる。
密着防止用のバリア層の膜厚は、0.01〜1μmの範囲内とすることが好ましい。バリア層の膜厚が0.01μm未満では、バリア効果が十分ではない。また、1μm程度の膜厚になれば十分なバリア効果が得られるため、1μmを越えて成膜してもコストが高くなるだけで好ましくない。また、バリア層を構成する酸化物又は窒化物としては、Al、Cr、Si、Tiから選ばれた少なくとも1種の酸化物又は窒化物が好ましい。
基板上から水素透過金属膜を剥離する方法としては、特に限定されるものではなく、従来から用いられている物理的な手段が用いられる。しかし、薄い膜、特に膜厚5μm以下の膜は、機械的に基板から引き剥がすと破れやすい。その場合には、水素透過金属膜を形成し且つ加熱処理した後、剥離する前に水素を含有するガスに暴露することによって、膜厚が0.1〜5μmという薄い場合においても、破損することなく剥離することが可能になる。
また、Pd系水素透過金属膜の剥離を容易にすると共に、剥離したPd系水素透過金属膜を取り扱いやすくするために、Pd系水素透過金属膜の外周部に膜厚を厚くした枠体を形成しておくこともできる。この枠体の形成は、Pd系水素透過金属膜をマスキングして、その外周部にスパッタリングによって厚い膜を形成すればよい。
[実施例1]
50×50mmサイズのクラウンガラス基板をエタノール中で20分間超音波洗浄し、Pdターゲットを装着したスパッタリング装置(ULVAC社製、SBH2306RDE)に、基板として取り付けた。まず、スパッタリング装置内を5×10−4Pa以下に真空排気した後、Arガス圧1Paにおいて、PdターゲットにDC1.0Aのスパッタ電流を投入して、基板上に膜厚1μmのPd膜を形成した。
次に、Pd膜を成膜した基板を真空加熱炉に入れ、5×10−3Paまで真空排気した後、Arガスを大気圧まで導入した。このArガス雰囲気中において、400℃で2時間の加熱処理を行った。その後、Pd膜の角をピンセットでつまんで基板から引き剥がしたところ、破損や反りがなく簡単に剥離することができ、50×50mmサイズで膜厚1μmの平坦なPd膜が回収できた。
[実施例2]
50×50mmサイズのクラウンガラス基板をエタノール中で20分間超音波洗浄し、Pd−23mol%Ag合金ターゲットとCuターゲットを装着したスパッタリング装置(ULVAC社製、SBH2306RDE)に取り付けた。まず、スパッタリング装置内を5×10−4Pa以下に真空排気した後、Arガス圧1Paにおいて、RF200Wで基板のスパッタエッチングを行った。
続いて、Pd−Ag合金ターゲットにDC1.0Aのスパッタ電流を投入し、基板上に膜厚0.5μmのPd−Ag合金膜を形成した。次に、外周部を残してPd−Ag合金膜を覆うように、基板上に30×30mmのSUS430製メタルマスクを取り付けた。再びスパッタ装置内を5×10−4Pa以下に真空排気した後、CuターゲットにDC1.0Aのスパッタ電流を投入して、Pd−Ag合金膜の外周部に膜厚9μmのCu膜から成る枠体を積層して形成した。
この基板を真空加熱炉に入れ、5×10−3Paまで真空排気した後、600℃で2時間熱処理した。次に、これを真空グローブボックスに入れて真空排気した後、95%窒素―5%水素の混合ガスを導入して暴露した。その後、この基板からPd−Ag合金膜をCu枠体と共に剥離したところ、破損や反りがなく極めて簡単に剥離することができ、その外周部にCu枠体が付いた50×50mmサイズで膜厚0.5μmの反りのない平坦な合金膜が得られた。
[実施例3]
基板として熱酸化SiOバリア層付きの直径75mmのSiウェハーを用いた以外は上記実施例1と同様にして、膜厚1μmのPd膜を形成した。このPd膜が付着している基板を真空加熱炉に入れ、5×10−3Paまで真空排気した後、真空中にて400℃で2時間の加熱処理を行った。
その後、Pd膜の角をピンセットでつまんで基板から引き剥がしたところ、破損や反りがなく簡単に剥離することができ、直径75mmサイズで膜厚1μmの平坦なPd膜が回収できた。
[比較例1]
50×50mmサイズのクラウンガラス基板をエタノール中で20分間超音波洗浄し、Pdターゲットを付けたスパッタリング装置(ULVAC社製、SBH2306RDE)に取り付けた。スパッタリング装置内を5×10−4Pa以下に真空排気した後、Arガス圧1Paにおいて、PdターゲットにDC1.0Aのスパッタ電流を投入して、基板上に膜厚1μmのPd膜を形成した。
このPd膜を形成したクラウンガラス基板を加熱処理することなく、Pd膜の角をピンセットでつまんで基板から引き剥がしたところ、剥離は可能であったが膜に反りが発生してしまい、平坦なPd膜は得られなかった。
[比較例2]
基板として50×50mmサイズのSUS316板を基板に用いた以外は上記実施例1と同様にして、スパッタリングにより膜厚1μmのPd膜を形成した。このPd基板を真空加熱炉に入れ、5×10−3Paまで真空排気した後、真空中で400℃にて2時間の加熱処理を行った。
このPd膜は、基板と反応して変色していた。また、このPd膜は、角をピンセットでつまんで基板から引き剥がしたが、剥離することができなかった。
[比較例3]
真空中での加熱処理温度が900℃であった以外は上記実施例3と同様にして、SiOバリア層付きのSiウェハー基板上にPd膜を形成した。このPd膜は、角をピンセットでつまんで剥離しようとしたが、剥離することができなかった。

Claims (4)

  1. スパッタリング法により基板上にPd膜又はPd合金膜を形成する工程と、前記Pd膜又はPd合金膜を形成した基板を真空中又は不活性ガス雰囲気中にて400〜700℃の温度で加熱処理する工程と、前記加熱処理したPd膜又はPd合金膜を基板から剥離する工程とを含むことを特徴とするPd系水素透過金属膜の製造方法。
  2. 前記Pd膜又はPd合金膜の膜厚が0.1〜5μmであることを特徴とする、請求項1に記載のPd系水素透過金属膜の製造方法。
  3. 前記基板は、ガラス板又はセラミックス板であるか、若しくは膜厚0.01〜1μmの密着防止用のバリア層で被覆されたガラス板、セラミックス板、シリコンウエハー、金属板から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載のPd系水素透過金属膜の製造方法。
  4. 前記バリア層が、Al、Cr、Si及びTiから選ばれた少なくとも1種の酸化物または窒化物からなることを特徴とする、請求項3に記載のPd系水素透過金属膜の製造方法。
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