JP3342416B2 - 水素精製膜及び水素製造方法 - Google Patents
水素精製膜及び水素製造方法Info
- Publication number
- JP3342416B2 JP3342416B2 JP21533798A JP21533798A JP3342416B2 JP 3342416 B2 JP3342416 B2 JP 3342416B2 JP 21533798 A JP21533798 A JP 21533798A JP 21533798 A JP21533798 A JP 21533798A JP 3342416 B2 JP3342416 B2 JP 3342416B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- purification membrane
- cao
- gas
- unpurified
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高効率で水素を精
製する水素精製膜、及びこの水素精製膜を用いた水素製
造方法に関する。
製する水素精製膜、及びこの水素精製膜を用いた水素製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水素精製装置では、図2に示すよ
うに、未精製水素ガス容器1と連結した精製水素ガス容
器2内にPd又はPd−AgのようなPdの合金製膜3
を水素精製膜として用いて、400〜500℃の条件で
作動している。そして、水素精製膜の片側から未精製水
素ガスを通じて、反対側で膜を透過してきた高純度の水
素を取り出すことで水素を精製している。
うに、未精製水素ガス容器1と連結した精製水素ガス容
器2内にPd又はPd−AgのようなPdの合金製膜3
を水素精製膜として用いて、400〜500℃の条件で
作動している。そして、水素精製膜の片側から未精製水
素ガスを通じて、反対側で膜を透過してきた高純度の水
素を取り出すことで水素を精製している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の水素
精製膜では、精製膜中で水素を透過しやすくするため
に、作業温度を高く保つ必要があった。しかし、水素の
透過のしやすさを表す指標である水素の拡散定数が作業
温度500℃で1.6×10-4cm2 /sにどとまって
おり、効率よく水素を精製できなかった。
精製膜では、精製膜中で水素を透過しやすくするため
に、作業温度を高く保つ必要があった。しかし、水素の
透過のしやすさを表す指標である水素の拡散定数が作業
温度500℃で1.6×10-4cm2 /sにどとまって
おり、効率よく水素を精製できなかった。
【0004】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、Pd又はその合金からなる基板上に形成された
CaO又はCaO−Pd混合からなる被覆層、Pd層を
順次形成した構成とすることにより、水素の精製効率を
高めるだけでなく、室温のような低温においても効率よ
く水素を精製可能な水素精製膜を提供することを目的と
する。
もので、Pd又はその合金からなる基板上に形成された
CaO又はCaO−Pd混合からなる被覆層、Pd層を
順次形成した構成とすることにより、水素の精製効率を
高めるだけでなく、室温のような低温においても効率よ
く水素を精製可能な水素精製膜を提供することを目的と
する。
【0005】また、本発明は、前記水素精製膜に未精製
水素ガスを通じて、反対側を未精製水素ガスの吸蔵側よ
り低圧状態に保つことにより、水素の精製効率を高める
だけでなく、室温のような低温においても効率よく水素
を精製可能な水素製造方法を提供することを目的とす
る。
水素ガスを通じて、反対側を未精製水素ガスの吸蔵側よ
り低圧状態に保つことにより、水素の精製効率を高める
だけでなく、室温のような低温においても効率よく水素
を精製可能な水素製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、Pd
又はその合金からなる基板と、この基板上に形成された
CaO又はCaO−Pd混合からなる被覆層と、この被
覆層上に形成されたPd層とを具備することを特徴とす
る水素精製膜である。
又はその合金からなる基板と、この基板上に形成された
CaO又はCaO−Pd混合からなる被覆層と、この被
覆層上に形成されたPd層とを具備することを特徴とす
る水素精製膜である。
【0007】第1の発明において、前記被覆層及びPd
層の厚みは、それぞれ1μm以下であることが好まし
い。
層の厚みは、それぞれ1μm以下であることが好まし
い。
【0008】本願第2の発明は、前記水素精製膜に未精
製水素ガスを通じて、反対側を未精製水素ガスの吸蔵側
より低圧状態に保つことを特徴とする水素製造方法であ
る。
製水素ガスを通じて、反対側を未精製水素ガスの吸蔵側
より低圧状態に保つことを特徴とする水素製造方法であ
る。
【0009】図1は、本発明に係る水素精製膜の説明図
を示す。図中の付番11は、Pd又はその合金からなる基
板である。この基板11上に形成されたCaO又はCaO
−Pd混合からなる被覆層12が形成され、この被覆層12
上にPd層13が形成されている。こうした構成の水素精
製膜のPd層13側は水素圧力が高い領域14となってお
り、その反対側は水素圧力が低い領域15となっている。
水素圧力が高い領域14側から水素圧力が低い領域15側に
向って水素の流れ16がある。
を示す。図中の付番11は、Pd又はその合金からなる基
板である。この基板11上に形成されたCaO又はCaO
−Pd混合からなる被覆層12が形成され、この被覆層12
上にPd層13が形成されている。こうした構成の水素精
製膜のPd層13側は水素圧力が高い領域14となってお
り、その反対側は水素圧力が低い領域15となっている。
水素圧力が高い領域14側から水素圧力が低い領域15側に
向って水素の流れ16がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例に係る水
素精製膜を図4を参照して説明する。
素精製膜を図4を参照して説明する。
【0011】図中の付番16は、Pdからなる基板であ
る。この基板16上には、厚さ90nmのCaO−Pd混
合層(被覆層)17,厚さ40nmのPd層18が順次形成
されている。かかる構成の水素精製膜は、基板16を表面
不純物の除去のため王水でエッチングした後、基板16の
片側にイオンビームスパッタ法で前記CaO−Pd混合
層17を被覆し、更にその上に前記Pd層18を被覆するこ
とにより形成する。
る。この基板16上には、厚さ90nmのCaO−Pd混
合層(被覆層)17,厚さ40nmのPd層18が順次形成
されている。かかる構成の水素精製膜は、基板16を表面
不純物の除去のため王水でエッチングした後、基板16の
片側にイオンビームスパッタ法で前記CaO−Pd混合
層17を被覆し、更にその上に前記Pd層18を被覆するこ
とにより形成する。
【0012】図3は、本実験例で用いた水素精製装置の
構成を示す説明図である。なお、実際に水素を精製する
際には従来方式の水素精製装置を用いる。
構成を示す説明図である。なお、実際に水素を精製する
際には従来方式の水素精製装置を用いる。
【0013】図中の付番21は試料としての水素精製膜で
あり、この水素精製膜21の被覆を施した側に水素吸蔵容
器22が配置され、反対側に真空容器23が配置されてい
る。ここで、前記水素吸蔵容器22と真空容器23と水素精
製膜21との間は気密的に閉じてあり、水素精製膜21の部
分のみで水素が透過できるようになっている。前記水素
吸蔵容器22には、第1バルブ24aを介装した配管25aを
介して原料ガス容器26が連結されている。前記真空容器
23には質量分析器27が設けられている。前記真空容器23
には、第2バルブ24bを介装した配管25bを介して精製
ガス容器28が連結されている。前記水素吸蔵容器22に
は、第3バルブ24cを介装した配管25cを介して真空排
気用ポンプ29が連結されている。この真空排気用ポンプ
29と前記真空容器23とは、第4のバルブ24dを介装した
配管25dにより連結されている。
あり、この水素精製膜21の被覆を施した側に水素吸蔵容
器22が配置され、反対側に真空容器23が配置されてい
る。ここで、前記水素吸蔵容器22と真空容器23と水素精
製膜21との間は気密的に閉じてあり、水素精製膜21の部
分のみで水素が透過できるようになっている。前記水素
吸蔵容器22には、第1バルブ24aを介装した配管25aを
介して原料ガス容器26が連結されている。前記真空容器
23には質量分析器27が設けられている。前記真空容器23
には、第2バルブ24bを介装した配管25bを介して精製
ガス容器28が連結されている。前記水素吸蔵容器22に
は、第3バルブ24cを介装した配管25cを介して真空排
気用ポンプ29が連結されている。この真空排気用ポンプ
29と前記真空容器23とは、第4のバルブ24dを介装した
配管25dにより連結されている。
【0014】こうした構成の水素精製装置を用いて水素
を製造する場合は、次のようにして行なう。
を製造する場合は、次のようにして行なう。
【0015】(1) まず、第2のバルブ24b,第3のバル
ブ24c,第4のバルブ24dを開け、水素吸蔵容器22,真
空容器23及び精製ガス容器28を真空排気しておく。
ブ24c,第4のバルブ24dを開け、水素吸蔵容器22,真
空容器23及び精製ガス容器28を真空排気しておく。
【0016】次に、第3のバルブ24c及び第4のバルブ
24dを閉じ、第1のバルブ24aを開けて、原料ガス容器
26から未精製の水素ガスを水素吸蔵容器22に導入して、
水素吸蔵容器22側の水素圧力を高くする。真空容器23内
は水素圧力が低くなっているので、水素精製膜21内を水
素が拡散して真空容器23側に透過する。未精製水素ガス
中の水素以外のガスは水素精製膜21内を拡散できないの
で、水素精製膜21を通すことにより、未精製水素ガスを
精製することができる。そして、水素精製膜21を透過し
た水素ガスを精製ガス容器28で回収する。
24dを閉じ、第1のバルブ24aを開けて、原料ガス容器
26から未精製の水素ガスを水素吸蔵容器22に導入して、
水素吸蔵容器22側の水素圧力を高くする。真空容器23内
は水素圧力が低くなっているので、水素精製膜21内を水
素が拡散して真空容器23側に透過する。未精製水素ガス
中の水素以外のガスは水素精製膜21内を拡散できないの
で、水素精製膜21を通すことにより、未精製水素ガスを
精製することができる。そして、水素精製膜21を透過し
た水素ガスを精製ガス容器28で回収する。
【0017】(2) 水素を精製する際は水素吸蔵容器22内
の水素圧力を高くし、水素吸蔵容器22と真空容器23との
間に水素圧力差さえ生じれば、水素を精製することはで
きるが、本実験例では水素精製膜21の水素透過速度を評
価するために、真空容器23内を真空排気用ポンプ29で排
気して実験を行った。
の水素圧力を高くし、水素吸蔵容器22と真空容器23との
間に水素圧力差さえ生じれば、水素を精製することはで
きるが、本実験例では水素精製膜21の水素透過速度を評
価するために、真空容器23内を真空排気用ポンプ29で排
気して実験を行った。
【0018】真空排気用ポンプ29の排気速度が一定の場
合、質量分析器27を用いることにより、水素精製膜21を
透過して放出される水素ガス量を計測できるのでその時
間変化から水素精製膜21での水素透過速度を見積もっ
た。一方、水素吸蔵容器22内の水素の圧力は常に1at
m(1.013×105 Pa)としておき、水素精製膜
21の作動温度は23℃(296K)で実験を行なった。
合、質量分析器27を用いることにより、水素精製膜21を
透過して放出される水素ガス量を計測できるのでその時
間変化から水素精製膜21での水素透過速度を見積もっ
た。一方、水素吸蔵容器22内の水素の圧力は常に1at
m(1.013×105 Pa)としておき、水素精製膜
21の作動温度は23℃(296K)で実験を行なった。
【0019】ところで、水素精製膜21の水素透過速度を
Jとすると、Jは下記数1に示す通りとなる。
Jとすると、Jは下記数1に示す通りとなる。
【数1】 透過速度は水素精製膜21中の水素の濃度勾配,即ち水素
精製膜21の水素圧力差に比例する。よって、本実験では
水素の透過のしやすさを表す指標として、水素圧力差に
依存しないような拡散定数を用いた。なお、拡散定数を
求める際は、水素は膜内部を水素吸蔵容器22側から真空
容器23側へ1次元的に透過すると仮定して求めた。この
前提条件で前記数1に示す方程式を解くと、下記数2と
なり、拡散定数が求まる。
精製膜21の水素圧力差に比例する。よって、本実験では
水素の透過のしやすさを表す指標として、水素圧力差に
依存しないような拡散定数を用いた。なお、拡散定数を
求める際は、水素は膜内部を水素吸蔵容器22側から真空
容器23側へ1次元的に透過すると仮定して求めた。この
前提条件で前記数1に示す方程式を解くと、下記数2と
なり、拡散定数が求まる。
【数2】 このように、上記実施例に係る水素精製膜は、Pdから
なる基板16上に、厚さ90nmのCaO−Pd混合層
(被覆層)17,厚さ40nmのPd層18が順次形成され
た構成となっている。かかる構成の水素精製膜構造を用
いて水素を製造するときは、前記膜に未精製水素ガスを
通じて、反対側を未精製水素ガスの吸蔵側より低圧状態
に保つため、従来の水素精製膜より水素透過速度が早く
なり、効率よく水素を精製できる。
なる基板16上に、厚さ90nmのCaO−Pd混合層
(被覆層)17,厚さ40nmのPd層18が順次形成され
た構成となっている。かかる構成の水素精製膜構造を用
いて水素を製造するときは、前記膜に未精製水素ガスを
通じて、反対側を未精製水素ガスの吸蔵側より低圧状態
に保つため、従来の水素精製膜より水素透過速度が早く
なり、効率よく水素を精製できる。
【0020】事実、水素製造膜として図4の試料を用い
た場合の、膜単位面積当たりの水素透過速度は図5に示
す通りである。図5において、横軸は未精製水素ガス導
入開始後の時間を示し、縦軸は膜単位面積当たりの水素
透過速度を示す。図5で示した水素ガスの放出特性よ
り、水素の拡散定数は2.6×10-6cm2 /sと求ま
る。この値は、従来の水素精製膜の23℃における水素
の拡散定数6.8×10 -7cm2 /sと比べて約3.8
倍になっており、水素透過速度が速くなったことを表し
ている。
た場合の、膜単位面積当たりの水素透過速度は図5に示
す通りである。図5において、横軸は未精製水素ガス導
入開始後の時間を示し、縦軸は膜単位面積当たりの水素
透過速度を示す。図5で示した水素ガスの放出特性よ
り、水素の拡散定数は2.6×10-6cm2 /sと求ま
る。この値は、従来の水素精製膜の23℃における水素
の拡散定数6.8×10 -7cm2 /sと比べて約3.8
倍になっており、水素透過速度が速くなったことを表し
ている。
【0021】次に、本実験例で用いた水素精製膜の作業
温度500℃での水素の拡散定数を考えてみる。パラジ
ウム中での水素の拡散定数Dは温度の関数として、 D=2.59×10-3exp(−21520(J)/R
T)(cm2 /s) 但し、R=8.31(J/k):気体定数、T(K):
温度 となることが分かっている。よって、23℃での拡散定数
をDRT,温度T1 (K)での拡散定数をDT1とすると、
DT1/DRTは DT1/DRT=exp(8.63−2590(K)/
T1 ) となる。よって、前記試料を従来の水素精製法で行って
いるような、作業温度500℃で用いた場合の水素の拡
散定数は5.1×10-4cm2 /sとなる。この値は、
作業温度500℃における、従来の水素生成方法での水
素の拡散定数1.6×10-4cm2 /sと比べて3.2
倍になっており、水素透過速度が速くなったことを表し
ている。
温度500℃での水素の拡散定数を考えてみる。パラジ
ウム中での水素の拡散定数Dは温度の関数として、 D=2.59×10-3exp(−21520(J)/R
T)(cm2 /s) 但し、R=8.31(J/k):気体定数、T(K):
温度 となることが分かっている。よって、23℃での拡散定数
をDRT,温度T1 (K)での拡散定数をDT1とすると、
DT1/DRTは DT1/DRT=exp(8.63−2590(K)/
T1 ) となる。よって、前記試料を従来の水素精製法で行って
いるような、作業温度500℃で用いた場合の水素の拡
散定数は5.1×10-4cm2 /sとなる。この値は、
作業温度500℃における、従来の水素生成方法での水
素の拡散定数1.6×10-4cm2 /sと比べて3.2
倍になっており、水素透過速度が速くなったことを表し
ている。
【0022】なお、上記実施例では、水素精製膜の一構
成である被覆層がCaO−Pd混合層である場合につい
て述べたが、これに限定されず、CaO層でもよい。
成である被覆層がCaO−Pd混合層である場合につい
て述べたが、これに限定されず、CaO層でもよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の水素精製膜
によれば、Pd又はその合金からなる基板上に形成され
たCaO又はCaO−Pd混合からなる被覆層、Pd層
を順次形成した構成とすることにより、水素の精製効率
を高めるだけでなく、室温のような低温においても効率
よく水素を精製できる。
によれば、Pd又はその合金からなる基板上に形成され
たCaO又はCaO−Pd混合からなる被覆層、Pd層
を順次形成した構成とすることにより、水素の精製効率
を高めるだけでなく、室温のような低温においても効率
よく水素を精製できる。
【0024】また、本発明の水素製造方法は、前記水素
精製膜に未精製水素ガスを通じて、反対側を未精製水素
ガスの吸蔵側より低圧状態に保つことにより、水素の精
製効率を高めるだけでなく、室温のような低温において
も効率よく水素を精製できる。
精製膜に未精製水素ガスを通じて、反対側を未精製水素
ガスの吸蔵側より低圧状態に保つことにより、水素の精
製効率を高めるだけでなく、室温のような低温において
も効率よく水素を精製できる。
【図1】本発明に係る水素精製膜の説明図。
【図2】従来方式の水素精製装置の説明図。
【図3】本発明に係る水素精製装置の説明図。
【図4】本発明の一実施例に係る水素精製膜の断面図。
【図5】図4の水素精製膜を用いた場合の時間と水素透
過速度の関係を示す特性図。
過速度の関係を示す特性図。
16…Pd基板、 17…CaO−Pd混合層、 18…Pd層、 21…水素精製膜、 22…水素吸蔵容器、 23…真空容器、 24a,24b,24c,24d…バルブ、 26…原料ガス容器、 27…質量分析器、 28…精製ガス容器、 29…真空排気用ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 71/02 500 B01D 53/22
Claims (3)
- 【請求項1】 Pd又はその合金からなる基板と、この
基板上に形成されたCaO又はCaO−Pd混合からな
る被覆層と、この被覆層上に形成されたPd層とを具備
することを特徴とする水素精製膜。 - 【請求項2】 前記被覆層及びPd層の厚みは、それぞ
れ1μm以下であることを特徴とする請求項1記載の水
素精製膜。 - 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2記載の水素精
製膜に未精製水素ガスを通じて、反対側を未精製水素ガ
スの吸蔵側より低圧状態に保つことを特徴とする水素製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21533798A JP3342416B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 水素精製膜及び水素製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21533798A JP3342416B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 水素精製膜及び水素製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042388A JP2000042388A (ja) | 2000-02-15 |
JP3342416B2 true JP3342416B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=16670637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21533798A Expired - Fee Related JP3342416B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 水素精製膜及び水素製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3342416B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7727596B2 (en) * | 2004-07-21 | 2010-06-01 | Worcester Polytechnic Institute | Method for fabricating a composite gas separation module |
KR20090110897A (ko) * | 2007-02-19 | 2009-10-23 | 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 | 수소 정제 방법, 수소 분리막 및 수소 정제 장치 |
CN111094867B (zh) * | 2017-06-15 | 2022-01-25 | 绿净星球股份有限公司 | 发热装置及发热方法 |
US20220026113A1 (en) * | 2018-12-11 | 2022-01-27 | Clean Planet Inc. | Heat utilization system and heat generating device |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP21533798A patent/JP3342416B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000042388A (ja) | 2000-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3350846A (en) | Separation of hydrogen by permeation | |
Peachey et al. | Composite PdTa metal membranes for hydrogen separation | |
EP0902755B1 (en) | Gas separation devices | |
EP0818233B1 (en) | Gas separator | |
JP3882567B2 (ja) | 物質分離構造体 | |
KR100547527B1 (ko) | 수소투과 구조체와 그의 제조방법 | |
US20120325087A1 (en) | Hydrogen selective protective coating, coated article and method | |
US3148031A (en) | Method for separating and purifying hydrogen by permeation | |
JP2008012495A (ja) | 水素透過合金膜 | |
JP3342416B2 (ja) | 水素精製膜及び水素製造方法 | |
JP2002206135A (ja) | 水素透過膜、その製法およびその使用 | |
US4781734A (en) | Non-porous hydrogen diffusion membrane and utilization thereof | |
US4944777A (en) | Separating hydrogen from a mixture of substances | |
Souleimanova et al. | Pd-composite membranes prepared by electroless plating and osmosis: synthesis, characterization and properties | |
Yang et al. | Effect of overlayer composition on hydrogen permeation of Pd–Cu alloy coated V–15Ni composite membrane | |
JPS6364901A (ja) | 希ガス精製装置 | |
JP3926708B2 (ja) | 水素透過膜 | |
JP3359954B2 (ja) | 水素透過膜 | |
JP4006107B2 (ja) | 高純度coの製造方法及び製造装置 | |
JP2001137673A (ja) | 水素分離複合体 | |
JPH08257376A (ja) | 水素分離膜の水素ガス透過性能の回復及び安定化方法、並びにそれを用いた水素分離装置 | |
JPH02265631A (ja) | 水素分離用合金膜 | |
JPS642407B2 (ja) | ||
JPH10296061A (ja) | 水素分離膜及びその製作方法 | |
JPH06114230A (ja) | ガス分離体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020723 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |