JP2008284109A - 微細気泡発生装置と微細気泡の発生方法 - Google Patents

微細気泡発生装置と微細気泡の発生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タンク内への水の供給を開始してから、より早く浴槽内に微細気泡を発生させることができる微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】微細気泡発生装置は、タンクと、タンクに接続されている第1水路と、第1水路に介装されているポンプと、空気導入路と、空気導入路を開閉する空気弁と、タンクと浴槽を接続する第2水路と、第2水路と浴槽の接続部に設置される減圧ノズルと、第2水路を開閉する給水弁と、制御装置を備えている。制御装置は、空気弁を開いて、タンク内に空気を導入するステップと、空気導入後に空気弁を閉じ、給水弁を閉じた状態でポンプを作動して、タンク内に空気溶解加圧水を貯めるステップと、タンク内の圧力が上昇したときに給水弁を開くことによって、空気溶解加圧水を浴槽に送り出すステップを実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気を溶解している加圧水を浴槽に供給し、溶解空気から得られる微細気泡を浴槽内で発生させる装置と、その方法に関する。
浴槽内に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置が知られている。特許文献1には、従来技術に係る微細気泡発生装置が開示されている。この微細気泡発生装置は、タンクと、循環水路と、空気導入路と、制御装置(コントローラ)を備えている。循環水路は、第1水路と第2水路を備えている。第1水路は、上流端が浴槽に接続されており、下流端がタンクに接続されている。第2水路は、上流端がタンクに接続されており、下流端が浴槽に接続されている。第1水路には、第1水路内の水を下流側へ送り出すポンプが介装されている。第2水路と浴槽の接続部には減圧ノズル(噴出ノズル)が設置されている。空気導入路には、空気導入路を開閉する空気弁が介装されている。制御装置は、ポンプと空気弁を制御する。
この微細気泡発生装置は、水が貯められている浴槽に空気を溶解している加圧水を供給することによって、浴槽内に微細気泡を発生させる(すなわち、浴槽内の水の中に微細気泡を発生させる)。
この微細気泡発生装置を作動させると、最初に制御装置が空気弁を開く。すると、タンク内の水が第2水路を通って浴槽内に流れ込み、タンク内の水位が下がる。それとともに、空気が空気導入路を通ってタンク内に導入される(空気導入ステップ)。
タンク内に空気を導入したら、制御装置が空気弁を閉じるとともにポンプを作動させる。すると、浴槽内の水が第1水路を通ってタンク内に供給される。このとき、ポンプによって加圧された水がタンク内に供給される。タンク内に供給された水は、第2水路と減圧ノズルを通って浴槽内に流れ込む。しかしながら、減圧ノズルの流路抵抗が高いので、浴槽内に流れ込む水量は、第1水路からタンク内に供給される水量に比べて少ない。したがって、タンク内に水が貯まり、タンク内の水位が徐々に上昇する。タンク内の水位が上昇するにつれて、タンク内の圧力が上昇する。タンク内に供給された水がタンク内に貯まっている水の水面等に衝突するときには、水の中に空気が巻き込まれる。このとき、タンク内の圧力が高いので、水の中に巻き込まれた空気は水に溶解する。すなわち、タンク内に水が供給されることで、タンク内に空気を溶解している加圧水(以下では、空気溶解加圧水という)が貯まる。上述したように、タンク内に貯まっている空気溶解加圧水の一部は、第2水路と減圧ノズルを通って浴槽内に流れ込む。すなわち、空気溶解加圧水が浴槽に供給される(給水ステップ)。浴槽内に流れ込んだ空気溶解加圧水は、減圧ノズルを通過した時に急激に減圧される。すると、水に溶解していた空気が微細気泡となる。すなわち、浴槽内に多量の微細気泡が発生する。浴槽内に微細気泡が発生すると、浴槽内の水が白濁する。
タンク内の水位が満水に近い水位まで上昇すると、タンク内の空気がほとんど無くなる。すると、タンク内の水に空気を溶解させることができなくなる。したがって、制御装置は、タンク内の水位が所定水位まで上昇したら、再度、空気導入ステップを実行する。空気導入ステップと給水ステップを繰り返し実行することで、断続的に浴槽内に微細気泡を発生させることができる。
特開2001−170618号公報
上述したように、特許文献1の微細気泡発生装置では、タンク内の水を浴槽に供給しながらタンク内に水を貯める。したがって、タンク内への水の供給を開始してから、タンク内の圧力が空気を溶解させるのに必要な圧力に上昇するまでに時間がかかる。タンク内の圧力が低い状態では、タンク内の水にほとんど空気が溶解しない。したがって、浴槽に供給される水にほとんど空気が溶解しておらず、浴槽内に微細気泡を発生させることができない。このような理由から、特許文献1の微細気泡発生装置は、タンク内への水の供給を開始してから浴槽内に微細気泡が発生するまでに、約30秒の時間がかかる。すなわち、特許文献1の微細気泡発生装置は、タンク内への水の供給を開始してから浴槽内に微細気泡が発生するまでに非常に長い時間を要するという問題があった。特に、空気導入ステップと給水ステップを繰り返し実行する場合、このように浴槽内で微細気泡が発生しない時間が長いと、浴槽内の水を白濁した状態に維持することができない。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、タンク内への水の供給を開始してからより早く浴槽内に微細気泡を発生させることができる微細気泡発生装置を提供することを目的とする。
本発明の微細気泡発生装置は、空気を溶解している加圧水を浴槽に供給し、溶解空気から得られる微細気泡を浴槽内で発生させる。この微細気泡発生装置は、タンクと、第1水路と、ポンプと、空気導入路と、空気弁と、第2水路と、減圧ノズルと、給水弁と、制御装置を備えている。第1水路は、上流端が水供給源に接続可能であり、下流端がタンクに接続されている。ポンプは、第1水路に介装されており、第1水路内の水を下流側へ送り出す。空気導入路は、タンク内に空気を導入する。空気弁は、空気導入路を開閉する。第2水路は、上流端がタンクに接続されており、下流端が浴槽に接続可能である。減圧ノズルは、第2水路と浴槽の接続部に設置される。給水弁は、第2水路に介装されており、第2水路を開閉する。制御装置は、ポンプと、空気弁と、給水弁を制御する。そして、制御装置が、空気弁を開いて、タンク内に空気を導入する空気導入ステップと、タンク内に空気を導入した後に空気弁を閉じるとともに、給水弁を閉じた状態でポンプを作動させることによって、タンク内に水を供給して空気を溶解した加圧水をタンク内に貯める貯水ステップと、貯水ステップによってタンク内の圧力が上昇した時に、空気弁を閉じた状態を維持し、かつ、ポンプを作動させた状態を維持しながら給水弁を開くことによって、空気を溶解した加圧水をタンクから第2水路と減圧ノズルを介して浴槽に送り出す給水ステップを実行することを特徴とする。
なお、「接続」とは、一方の構成物から他方の構成物へ水または空気が流れることが可能な状態にすることをいう。例えば、「一方の構成物と他方の構成物が接続されている」との表現は、「一方の構成物と他方の構成物が物理的に直接接続されており、それらの構成物間を水(または空気)が流れることが可能な状態」のみならず、「一方の構成物と他方の構成物が水路(または空気路)を介して接続されており、それらの構成物間を水(または空気)が流れることが可能な状態」をも意味する。
この微細気泡発生装置では、制御装置が空気導入ステップを実行することにより、タンク内に空気が導入される。空気導入ステップを実行すると、制御装置は、貯水ステップを実行する。貯水ステップでは、空気弁と給水弁を閉じた状態で、ポンプを作動させる。すると、第1水路からタンク内に加圧された水が供給される。このとき、空気弁と給水弁が閉じているので、タンクは密閉されている。密閉されたタンク内に加圧された水が供給されるので、タンク内の圧力が急激に上昇する。したがって、短時間でタンク内に空気溶解加圧水が貯まる。制御装置は、タンク内の圧力が上昇したときに、給水弁を開く(給水ステップ)。これによって、タンク内の空気溶解加圧水が浴槽に供給され、浴槽内に微細気泡が発生する。給水弁を開いた後は、タンク内の圧力は若干低下する。しかしながら、ポンプがタンクに水を送り続けているので、タンク内の圧力は水に空気を溶解させるのに十分な圧力に維持される。したがって、引き続きタンクから浴槽に空気溶解加圧水を供給しながら、タンク内に空気溶解加圧水が貯められる。タンク内の水位が十分に上昇したら、再度、空気導入ステップから給水ステップを実行することで、浴槽内に微細気泡を発生させることができる。
このように、この微細気泡発生装置では、タンク内へ水を供給し始める際には、タンクを密閉しておく。したがって、急激にタンク内の圧力が上昇し、短時間でタンク内に空気溶解加圧水を貯めることができる。制御装置は、タンク内の圧力が上昇した時に給水弁を開くので、タンク内へ水を供給し始めた直後から浴槽内に微細気泡を発生させることができる。
なお、上記の空気導入ステップでは、空気弁を開いた状態でタンク内の水をタンク外に排出することができる何れの構成をも採用することができる。例えば、空気弁と給水弁を開いて、タンク内の水を浴槽内に流れ込ませてもよい。また、タンクまたは第2水路に排水路を接続しておき、排水路を介してタンク内の水を排出してもよい。
上述した微細気泡発生装置では、制御装置が、貯水ステップを開始してから所定時間経過後に給水ステップを実行してもよい。
タンク内の圧力は、貯水ステップを開始してから一定時間後に必要な圧力に達する。したがって、給水ステップを開始するタイミングを、貯水ステップを開始してからの経過時間によって制御しても、好適に浴槽に微細気泡を発生させることができる。
上述した微細気泡発生装置では、制御装置が、貯水ステップでタンク内の水位が所定水位に達した時に給水ステップを実行してもよい。
給水弁を閉じている状態では、タンク内の圧力は、タンク内の水位に略比例する。したがって、給水ステップを開始するタイミングを、タンク内の水位によって制御しても、好適に浴槽に微細気泡を発生させることができる。
本発明は、新たな微細気泡の発生方法をも提供する。この微細気泡発生方法は、タンク内に空気を溶解した加圧水を貯めておき、その加圧水を浴槽に供給することによって浴槽内で微細気泡を発生させる。この微細気泡発生方法は、タンク内に空気を導入する空気導入路を開いてタンク内に空気を導入する空気導入ステップと、タンク内に空気を導入した後に前記空気導入路を閉じるとともに、タンクと浴槽を接続する水路を閉じた状態でタンクに水を送り込むポンプを作動させることによって、タンク内に水を供給して空気を溶解した加圧水をタンク内に貯める貯水ステップと、水をタンク内に供給することによってタンク内の圧力が上昇した時に、前記給気路を閉じた状態を維持し、かつ、ポンプを作動させた状態を維持しながら、前記水路を開くことによって、空気を溶解した加圧水をタンクから浴槽に送り出す給水ステップを有している。
この微細気泡発生方法によれば、タンク内への水の供給の開始後すぐに、浴槽内に微細気泡を発生させることができる。
本発明によると、タンク内へ水を供給し始めた直後に、浴槽内で微細気泡を発生させることができる。空気導入ステップから給水ステップを繰り返し実行して断続的に浴槽内に微細気泡を発生させるときには、微細気泡が発生しない時間を短縮化することができる。したがって、浴槽内に微細気泡が存在している状態(すなわち、水が白濁している状態)を維持することができる。
下記に詳細に説明する実施例の主要な特徴を最初に列記する。
(特徴1)給水システムは、微細気泡発生装置と熱源機を備えている。
(特徴2)熱源機は、循環水路と、循環水路に介装されているポンプと、循環水路内の水を加熱する加熱器を備えている。
(特徴3)貯水ステップ及び給水ステップの実行時には、第1水路の上流端は循環水路の下流端に接続され、循環水路の上流端は浴槽に接続される。
(特徴4)貯水ステップ及び給水ステップの実行時には、制御装置は、微細気泡発生装置のポンプとともに熱源機のポンプを作動させる。
(特徴5)微細気泡発生装置は、上流端が第2水路の途中に接続されている排水路をさらに有している。
(特徴6)空気導入ステップの実行時には、排水路の下流端は循環水路の上流端に接続され、循環水路の下流端は浴槽に接続される。
(特徴7)空気導入ステップの実行時には、制御装置は、熱源機のポンプを作動させる。
(特徴8)給水ステップの実行時には、排水路は閉じられる。
(特徴9)タンクと第1水路の接続部には、第1水路から供給される水をタンク内に噴射する噴射ノズルが設置されている。
本発明の微細気泡発生装置を備えた給水システムの実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、給水システム100の回路図を示している。図示するように、給水システム100は、微細気泡発生装置10と、熱源機70と、浴槽90を有している。微細気泡発生装置10は、浴槽90及び熱源機70に接続されている。熱源機70は、水道水供給源200に接続されている。微細気泡発生装置10はユニット化されており、既設の浴槽90と既設の熱源機70の間に後から追加することができる。
(微細気泡発生装置10の構成)
微細気泡発生装置10は、タンク12と、第1水路18と、空気導入路26と、第2水路32と、排水路38と、分岐水路42と、制御装置50を備えている。
タンク12は、内部に水を貯めることができる。タンク12の上部には、第1水路18と空気導入路26が接続されている。タンク12の下部には、第2水路32が接続されている。
タンク12の上部には、噴射ノズル16が設置されている。噴射ノズル16には、第1水路18の下流端が接続されている。噴射ノズル16は、第1水路18から供給される水をタンク12内に噴射する。
タンク12の内部には、タンク12の上面から下方に伸びる水位電極14a、14bが設置されている。水位電極14aは、水位電極14bに比べて長い。図示していないが、水位電極14a、14bは、制御装置50と電気的に接続されている。水位電極14a、14bは、タンク12内に貯まっている水の水面に接触すると、制御装置50に信号を出力する。
第1水路18は、上流端が切換弁20に連結されており、下流端がタンク12の噴射ノズル16に接続されている。後に詳述するが、第1水路18の上流端は、給水システム100の各部の弁を切り替えることによって、水供給源(浴槽90または後述する水道水供給源200)に接続される。
第1水路18には、ポンプ22が介装されている。ポンプ22は、第1水路18内の水を下流側へ送り出す。図示していないが、ポンプ22は、制御装置50と電気的に接続されている。ポンプ22の作動は、制御装置50によって制御される。
第1水路18のポンプ22の下流側には、逆止弁24が介装されている。逆止弁24は、第1水路18内の水が逆流することを阻止する。
空気導入路26は、上流端が外部に開放されており、下流端がタンク12の上部に接続されている。空気導入路26は、タンク12内に空気を導入する。
空気導入路26には、空気逆止弁30が介装されている。空気逆止弁30は、空気導入路26内を空気が逆流することを阻止する。
空気導入路26の空気逆止弁30の下流側には、空気弁28が介装されている。空気弁28は、空気導入路26を開閉する。図示していないが、空気弁28は制御装置50と電気的に接続されている。空気弁28の開閉は、制御装置50によって制御される。
第2水路32は、上流端がタンク12の下部に接続されており、下流端が浴槽90に接続されている。
第2水路32の途中には、排水路38が接続されている。
排水路38との接続部より下流側の第2水路32には、給水弁34が介装されている。給水弁34は、第2水路32を開閉する。図示していないが、給水弁34は制御装置50と電気的に接続されている。給水弁34の開閉は、制御装置50によって制御される。
第2水路32と浴槽90との接続部には、減圧ノズル36が設置されている。減圧ノズル36は、第2水路32から供給される水を浴槽90内に噴出する。減圧ノズル36は、流路の断面積が小さい。したがって、したがって、減圧ノズル36は、流路抵抗が非常に高い。
排水路38は、上流端が第2水路32の途中に接続されており、下流端が切換弁40に連結されている。
分岐水路42は、水路42aと、水路42aから分岐した水路42b、42cを備えている。水路42aの端部は、浴槽90に接続されている。水路42bの端部は、切換弁20に連結されている。水路42cの端部は、切換弁40に連結されている。
水路42cには、逆止弁44が介装されている。逆止弁44は、水路42c内の水が切換弁40側に流れることを許容し、分岐水路42の分岐部側に流れることを阻止する。
切換弁20には、第1水路18の上流端と、分岐水路42(水路42b)の端部と、後述する循環水路72の下流端が連結されている。切換弁20は、循環水路72から第1水路18に水が流れる状態(すなわち、循環水路72と第1水路18とを接続した状態)と、循環水路72から水路42bに水が流れる状態(すなわち、循環水路72と水路42bとを接続した状態)とを切り替える。図示していないが、切換弁20は、制御装置50と電気的に接続されている。切換弁20の切換えは、制御装置50によって制御される。
切換弁40には、排水路38の下流端と、分岐水路42(水路42c)の端部と、循環水路72の上流端が連結されている。切換弁40は、排水路38から循環水路72に水が流れる状態(すなわち、排水路38と循環水路72とを接続した状態)と、水路42cから循環水路72に水が流れる状態(すなわち、水路42cと循環水路72とを接続した状態)とを切り替える。図示していないが、切換弁40は、制御装置50と電気的に接続されている。切換弁40の切換えは、制御装置50によって制御される。
上述したように、制御装置50は、水位電極14a、14b、ポンプ22、空気弁28、給水弁34及び切換弁20、40と電気的に接続されている。図示していないが、制御装置50は、後に詳述する熱源機70の、ポンプ74、注水弁82及び加熱器76、80とも電気的に接続されている。また、制御装置50は、図示していない入力装置とも電気的に接続されている。給水システム100のユーザが入力装置を操作することで、制御装置50に制御信号が入力される。制御装置50は、入力装置から入力される制御信号と、水位電極14a、14bから入力される信号に応じて、ポンプ22、空気弁28、給水弁34、切換弁20、40、ポンプ74、注水弁82及び加熱器76、80を制御する。
(熱源機70の構成)
熱源機70は、循環水路72と、注水路78を備えている。
循環水路72は、上流端が切換弁40に連結されており、下流端が切換弁20に連結されている。
循環水路72の途中には、注水路78が接続されている。
注水路78との接続部より下流側の循環水路72には、ポンプ74が介装されている。ポンプ74は、循環水路72内の水を下流側へ送り出す。図示していないが、ポンプ74は、制御装置50と電気的に接続されている。ポンプ74の作動は、制御装置50によって制御される。
循環水路72のポンプ74の下流側には、加熱器76が設置されている。加熱器76は、循環水路72内を流れる水を加熱する。図示していないが、加熱器76は、制御装置50と電気的に接続されている。加熱器76の作動は、制御装置50によって制御される。
注水路78は、上流端が水道水供給源200に接続されており、下流端が循環水路72の途中に接続されている。
注水路78には、加熱器80が設置されている。加熱器80は、注水路78内を流れる水を加熱する。図示していないが、加熱器80は、制御装置50と電気的に接続されている。加熱器80の作動は、制御装置50によって制御される。
注水路78の加熱器80の下流側には、注水弁82が介装されている。注水弁82は、注水路78を開閉する。図示していないが、注水弁82は制御装置50と電気的に接続されている。注水弁82の開閉は、制御装置50によって制御される。
(給水システム100の動作)
次に、給水システム100の動作について説明する。給水システム100が待機状態にある場合には、タンク12内には、水位電極14bが水面に接触する水位まで水が貯まっている。ユーザが入力装置で所定の操作を行うと、制御装置50に微細気泡供給運転の実行を指示する制御信号が入力される。制御装置50は、その制御信号の入力を受けると、図2のフローチャートを実行する。
制御装置50は、図2に示すように、ステップS2、S4で構成される足し湯運転を実行する。
図1は、ステップS2(空気導入ステップ)を実行中の給水システム100の状態を示しており、図1中の矢印は空気導入ステップ実行時の水の流れを示している。空気導入ステップでは、制御装置50は、以下の状態に給水システム100の各部を制御する。
・ポンプ22:停止
・空気弁28:開
・給水弁34:閉
・切換弁20:循環水路72と分岐水路42とを接続している状態
・切換弁40:排水路38と循環水路72とを接続している状態
・加熱器76:停止
・加熱器80:停止
・ポンプ74:作動
・注水弁82:閉
図1に示すように、空気導入ステップでは、タンク12から、第2水路32、排水路38、循環水路72及び分岐水路42(水路42b、水路42a)を経て浴槽90に到達する排水流路が形成される。空気導入ステップでは、熱源機70のポンプ74が排水流路(循環水路72)内の水を下流側へ送り出すので、タンク12内の水は排水流路を流れて浴槽90に排出される。
すなわち、タンク12内の水は、第2水路32へ流れる。第2水路32では、給水弁34が閉じているので、水は第2水路32から排水路38へ流れる。切換弁40は排水路38と循環水路72を接続しているので、水は排水路38から循環水路72へ流れる。注水弁82が閉じているので、水は循環水路72内を切換弁20に向かって流れる。切換弁20は循環水路72と分岐水路42(水路42b)を接続しているので、水は循環水路72から水路42bへ流れる。水路42cは切換弁40によって端部が閉じられているので、水は水路42bから水路42aへ流れ、浴槽90に供給される。
空気導入ステップでは、空気弁28が開いている。タンク12内の圧力は、水位の低下ととともに減少する。タンク12内の圧力が大気圧以下となると、空気導入路26を通ってタンク12内に空気が流入する。したがって、タンク12内の水面より上側は、略大気圧の空気で満たされる。
制御装置50は、タンク12内の水位が、水位電極14aが水面と非接触となる水位となるまで空気導入ステップを継続する。上述したように、給水システム100では、熱源機70のポンプ74がタンク12内の水を排出するポンプとして作動するので、タンク12内の水は比較的高速で排出される。本実施例では、空気導入ステップは約5秒で終了する。
ステップS2が終了すると、図2に示すように、制御装置50はステップS4(注水ステップ)を実行する。図3は、注水ステップを実行中の給水システム100の状態を示しており、図3中の矢印は注水ステップ実行時の水の流れを示している。注水ステップでは、制御装置50は、以下の状態に給水システム100の各部を制御する。
・ポンプ22:作動
・空気弁28:閉
・給水弁34:開
・切換弁20:循環水路72と第1水路18とを接続している状態
・切換弁40:分岐水路42と循環水路72とを接続している状態
・加熱器76:停止
・加熱器80:作動
・ポンプ74:作動
・注水弁82:開
図3に示すように、注水ステップでは、水道水供給源200から、注水路78、循環水路72、第1水路18、タンク12及び第2水路32を経て、浴槽90に到達する注水流路が形成される。注水ステップでは、水道水供給源200から水の供給圧力が加わるとともに、ポンプ74とポンプ22が注水流路(循環水路72、第1水路18)内の水を下流側へ送り出す。したがって、水道水供給源200から供給される水は、注水流路を流れて浴槽90に供給される。
すなわち、注水弁82が開いているので、水道水供給源200から注水路78内に水が流入する。注水路78に流入した水は、循環水路72へ流れる。循環水路72の上流端は、切換弁40によって分岐水路42(水路42c)に接続されているが、水路42cは逆止弁44によって逆流が阻止されている。したがって、水は循環水路72内を切換弁20へ向かって流れる。切換弁20は循環水路72と第1水路18を接続しているので、水は循環水路72から第1水路18へ流れる。そして、第1水路18の下流端に接続されている噴射ノズル16からタンク12内に噴射される。タンク12内での水の動きについては後に詳述するが、タンク12内に噴射された水は第2水路32へ流れる。給水弁34が開いており、排水路38の下流端が切換弁40によって閉じられているので、水は第2水路32内を下流側へ流れる。そして、減圧ノズル36から浴槽90内へ水が放出される。
上述したように、水道水供給源200から供給される水は、水道水供給源200からの水の供給圧力と、ポンプ74、ポンプ22が水を送り込む圧力によってタンク12へ送られる。したがって、水は非常に高い圧力でタンク12へ供給される。すなわち、噴射ノズル16からタンク12内に非常に高い圧力で水が噴射される。このとき、空気弁28は閉じているので、タンク12は第2水路32を除いて密閉されている。タンク12内の水は第2水路32を経て減圧ノズル36から浴槽90内へ放出されるが、上述したように、減圧ノズル36の流路抵抗は非常に高い。したがって、減圧ノズル36から浴槽90内に放出される水量よりも、噴射ノズル16からタンク12内に噴射される水量の方が多くなる。これによって、タンク12内に水が貯まり、タンク12内の圧力が高圧となる。噴射ノズル16から噴射される水の圧力が非常に高いので、タンク12内の圧力は比較的短時間で高圧となる。タンク12内に噴射された水がタンク12内に貯まっている水の水面等に衝突するときには、水の中に空気が巻き込まれる。このとき、タンク12内の圧力が高いので、水の中に巻き込まれた空気は水に溶解する。これによって、タンク12内に空気を溶解している空気溶解加圧水が貯まる。したがって、噴射ノズル16から浴槽90内に空気溶解加圧水が放出されることとなる。浴槽90内に放出された空気溶解加圧水は、減圧ノズル36を通過した瞬間に急激に減圧される。すると、水に溶解していた空気が、直径20μm程度の微細気泡となる。すなわち、浴槽90内に多量の微細気泡が発生し、水が白濁する。
また、浴槽90に供給される水は、注水路78内を流れるときに加熱器80によって加熱されている。したがって、浴槽90には温水が供給される。
上述したように、注水ステップでは、減圧ノズル36から浴槽90内に放出される水量よりも、噴射ノズル16からタンク12内に噴射される水量の方が多い。したがって、タンク12内の水位は、注水ステップを実行している間に徐々に上昇する。制御装置50は、タンク12内の水位が、水位電極14bが水面と接触する水位となるまで注水ステップを継続する。
足し湯運転が終了すると、図2に示すように、制御装置50はステップS6〜S10で構成される循環運転を実行する。
ステップS6では、制御装置50は、ステップS2と同様にして空気導入ステップを実行する。これによって、タンク12内に空気が導入される。
ステップS6が終了すると、制御装置50はステップS8(貯水ステップ)を実行する。図4は、貯水ステップ実行中の給水システム100の状態を示しており、図4中の矢印は貯水ステップ実行時の水の流れを示している。貯水ステップでは、制御装置50は、以下の状態に給水システム100の各部を制御する。
・ポンプ22:作動
・空気弁28:閉
・給水弁34:閉
・切換弁20:循環水路72と第1水路18とを接続している状態
・切換弁40:分岐水路42と循環水路72とを接続している状態
・加熱器76:停止
・加熱器80:停止
・ポンプ74:作動
・注水弁82:閉
図4に示すように、貯水ステップでは、浴槽90から、分岐水路42(水路42a、42c)、循環水路72、第1水路18を経てタンク12に到達する貯水流路が形成される。貯水ステップでは、ポンプ74とポンプ22が貯水流路(循環水路72、第1水路18)内の水を下流側へ送り出すので、浴槽90内の水は貯水流路を流れてタンク12に供給される。
すなわち、浴槽90内の水は、分岐水路42(水路42a)へ流れる。水路42bは切換弁20によって端部が閉じられているので、水は水路42aから水路42cへ流れる。切換弁40が水路42cと循環水路72を接続しているので、水は水路42cから循環水路72へ流れる。注水弁82が閉じているので、水は循環水路72内を切換弁20に向かって流れる。切換弁20が循環水路72と第1水路18を接続しているので、水は循環水路72から第1水路18へ流れる。そして、噴射ノズル16からタンク12内へ水が噴射される。
図5は、循環運転実行中における給水システム100の各部の状態の変化を示している。図5(a)は、タンク12内の圧力Paの変化を示している。図5(b)は、タンク12内の水位WLの変化を示している。図5(c)は、タンク12内の水に溶解している空気の濃度Coを示している。図5(d)は、浴槽90内の微細気泡の発生量Amの変化を示している。図5(a)〜図5(d)の横軸は時間t1を示している。図5において、タイミングtaは貯水ステップの開始時を示している。タイミングtbは、給水ステップの開始時を示している。タイミングtcは、空気導入ステップの開始時を示している。
貯水ステップでは、給水弁34が閉じており、排水路38の下流端が切換弁40によって閉じられており、空気弁28が閉じている。すなわち、タンク12は密閉されている。密閉状態のタンク12内に噴射ノズル16から水が噴射されるので、タンク12内に噴射された水はタンク12内に貯まる。したがって、図5(b)に示すように、貯水ステップ(ステップS8)の実行時(図5のタイミングta〜tbの期間)においては、水位WLが上昇している。また、タンク12が密閉されているので、タンク12内の圧力が急激に上昇する。したがって、図5(a)に示すように、タンク12内の圧力Paが急激に上昇する。タンク12内の圧力が上昇すると、タンク12内の水に溶解する空気の量が多くなる。したがって、図5に(c)示すように、タンク12内の水に溶解している空気の濃度Coが急激に上昇する。また、給水弁34が閉じているので、浴槽90に空気溶解加圧水は供給されない。したがって、図5(d)に示すように、浴槽90内で発生する微細気泡の量Amは0である。
制御装置50は、貯水ステップを5秒間継続する。貯水ステップの終了時においては、タンク12内の圧力は約4.0kg/cmまで上昇する。
ステップS8が終了すると、図2に示すように、制御装置50はステップS10(給水ステップ)を実行する。給水ステップでは、制御装置50は、給水弁34を開く。その他のポンプ、弁、加熱器の制御状態は、貯水ステップから変更しない。
給水弁34を開くと、タンク12内の圧力によって、空気溶解加圧水が、タンク12から第2水路32と減圧ノズル36を介して浴槽90内に放出される。これによって、浴槽90内に多量の微細気泡が発生する。したがって、図5(d)に示すように、給水ステップ開始直後(図5のタイミングtb後)に、浴槽90内の微細気泡の発生量Amが上昇する。また、タンク12内の空気溶解加圧水が第2水路32に流出するので、図5(a)に示すように、給水ステップ開始直後に、タンク12内の圧力Paは若干低下する。しかしながら、ポンプ22とポンプ74は継続して作動しているので、噴射ノズル16からタンク12内に水が噴射され続ける。このとき、減圧ノズル36の流路抵抗が高いので、噴射ノズル16から噴射される水量は、タンク12から第2水路32に流出する水量に比べて多い。したがって、給水ステップ実行時(図5のタイミングtb〜tcの期間)においては、タンク12内は高い圧力状態(約3.3kg/cm)に維持される。また、給水ステップ実行時においては、図5(b)に示すように、タンク12内の水位WLは、徐々に上昇する。また、タンク12内の圧力Paが略一定圧力に維持されるので、タンク12内の水に溶解している空気の濃度Coも略一定値で推移する。但し、タンク12内の水位が満水に近い水位となると、タンク12内の空気の量が少なくなるので、空気の濃度Coは若干低下する。このようにタンク12内の水に溶解している空気の濃度Coが変化するので、浴槽90内の微細気泡の発生量Amも略同様に変化する。
制御装置50は、タンク12内の水位が、水位電極14bが水面と接触する水位(図5(b)に示す水位WL1)となるまで給水ステップを継続する。本実施例では、給水ステップは約3分間継続される。
後述するが、制御装置50は、給水ステップ終了後に、再度、空気導入ステップを実行する。空気導入ステップの実行時(図5のタイミングtc〜taの期間)には、タンク12内の圧力が略大気圧まで低下する(図5(a)参照)。また、タンク12内の水位は低下する(図5(b)参照)。タンク12内の圧力が略大気圧まで低下するので、タンク12内の水に溶解している空気の濃度Coは略0となる(図5(c)参照)。また、浴槽90内の微細気泡の発生量Amは略0となる(図5(d)参照)。
図2に示すように、制御装置50は、ステップS6〜S10の循環運転を繰り返し3回実行する。上述したように、貯水ステップでは、給水弁34を閉じた状態でタンク12内に水を噴射するので、タンク12内の圧力が急激に上昇する。すなわち、水の噴射後、すぐにタンク12内に空気溶解加圧水が貯まる。制御装置50は、タンク12内の圧力が上昇すると給水弁34を開くので、タンク12内に水を噴射してから浴槽90に微細気泡を発生させるまでの時間が非常に短い。また、空気導入ステップでは、熱源機70のポンプ74によってタンク12内の水を排出するので、タンク12内の水を短時間で排出することができる。したがって、循環運転の繰り返し時には、浴槽90内に微細気泡が発生しない時間が非常に短く、浴槽90内に微細気泡が存在している状態(すなわち、浴槽90内の水が白濁している状態)を維持することができる。上述したように、本実施例では、浴槽90内に微細気泡が発生しない空気導入ステップと貯水ステップの実行時間はそれぞれ約5秒(合計約10秒)と非常に短い。それに対し、浴槽90内に微細気泡が発生する給水ステップの実行時間は約3分である。したがって、浴槽90内に微細気泡が存在している状態を維持することができる。
制御装置50は、循環運転を3回実行すると(ステップS12でYES)、足し湯運転(ステップS14、S16)を実行する。
ステップS14、S16の足し湯運転は、ステップS2、S4の足し湯運転と同様にして行う。ステップS14、S16で足し湯運転を実行することで、給水システム100の水路内がクリーニングされる。すなわち、循環運転の実行時には、浴槽90から供給される水が給水システム100の水路内を流れる。したがって、循環運転の終了後には、給水システム100の水路内に異物等が残存していることが多い。循環運転の終了後に、足し湯運転(注水ステップ)を実行し、水道水供給源200から供給される水を水路内に流すことで、給水システム100の水路内をクリーニングすることができる。
以上に説明したように、本実施例の微細気泡発生装置10は、タンク12内に空気を導入した後に、空気弁28を閉じるとともに、給水弁34を閉じてタンク12を密閉する。そして、噴射ノズル16からタンク12内に加圧水を噴射して、タンク12内の圧力を急激に上昇させる。これによって、タンク12内に空気溶解加圧水を貯める(貯水ステップ)。そして、貯水ステップによってタンク12内の圧力が上昇したタイミングで、空気弁28を閉じた状態を維持し、かつ、ポンプ22及びポンプ74を作動させた状態を維持しながら給水弁34を開く。これによって、空気溶解加圧水をタンク12から第2水路32と減圧ノズル36を介して浴槽90に送り出す(給水ステップ)。したがって、タンク12内へ水を噴射し始めた直後に、浴槽90内に微細気泡を発生させることができる。
また、本実施例の給水システム100では、空気導入ステップで、熱源機70のポンプ74によってタンク12内の水を排出する。したがって、水の自重やタンク12内の圧力によってタンク12内の水を排出する場合に比べて、空気導入ステップの実行時間をより短くすることができる。これによって、浴槽90内に微細気泡が発生しない時間がより短くなる。
また、本実施例の給水システム100では、タンク12内に水を噴射するときに、微細気泡発生装置10のポンプ22だけでなく、熱源機70のポンプ74によっても水をタンク12へ送り出す。したがって、タンク12により高圧で水を供給することができる。
また、上述した微細気泡発生装置10は、既に設置されている浴槽に取り付けられる場合がある。このような場合、浴槽の設置環境に合わせて、微細気泡発生装置10を設置する必要がある。したがって、浴槽に接続する第2水路32の長さ、太さ等を、接続する浴槽によって変更する必要がある。このように、第2水路32の長さ、太さ等が異なると、第2水路32の流路抵抗も異なることとなる。従来の微細気泡発生装置では、第2水路の流路抵抗が低くなったときには、タンク内の圧力が上昇し難くなる。したがって、浴槽内に微細気泡を発生させるまでに要する時間が長くなってしまう。このように、従来の微細気泡発生装置では、第2水路の流路抵抗によっても、微細気泡を発生させるのに要する時間が左右されてしまう。本実施例の微細気泡発生装置10では、タンク12を密閉して空気溶解加圧水を貯め、タンク12内の圧力が上昇した後に空気溶解加圧水を浴槽へ供給する。したがって、浴槽内に微細気泡を発生させるまでに要する時間が、第2水路32の流路抵抗に左右されない。
なお、上述した微細気泡発生装置10では、浴槽90を水供給源とする循環運転において貯水ステップを実行した。しかしながら、水道水供給源200を水供給源とする足し湯運転の注水ステップの前に貯水ステップを実行してもよい。すなわち、給水弁34を閉じて水道水供給源200からの水をタンク12内へ噴射し、タンク12内の圧力が上昇したときに給水弁34を開き、注水ステップへ移行する。このように貯水ステップを実行することで、足し湯運転時にも、タンク12内への水の噴射を開始してから浴槽90内に微細気泡が発生するまでの時間を短くすることができる。
また、上述した微細気泡発生装置10では、タンク12内の圧力が上昇するタイミング(貯水ステップの開始後約5秒)で給水ステップを開始した。しかし、タンク12内の圧力を検出する圧力センサを設置し、タンク12内の圧力が所定圧力となったときに給水ステップを開始してもよい。また、貯水ステップ実行時においてはタンク12内の圧力は、タンク12内の水位に略比例する。したがって、タンク12内の水位を検出する水位センサを設置し、タンク12内の水位が所定水位となったときに給水ステップを開始してもよい。このように給水ステップを開始しても、給水ステップの開始と略同時に浴槽90内に微細気泡を発生させることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
空気導入ステップ実行時の給水システム100の系統図。 制御装置50が実行する処理のフローチャート。 注水ステップ実行時の給水システム100の系統図。 貯水ステップ実行時の給水システム100の系統図。 循環運転中の給水システム100の各部の状態の変化を示すグラフ。
符号の説明
10:微細気泡発生装置
12:タンク
14a、14b:水位電極
16:噴射ノズル
18:第1水路
20:切換弁
22:ポンプ
26:空気導入路
28:空気弁
32:第2水路
34:給水弁
36:減圧ノズル
38:排水路
40:切換弁
42:分岐水路
50:制御装置
70:熱源機
72:循環水路
74:ポンプ
76:加熱器
78:注水路
80:加熱器
82:注水弁
90:浴槽
100:給水システム

Claims (5)

  1. 空気を溶解している加圧水を浴槽に供給し、溶解空気から得られる微細気泡を浴槽内で発生させる装置であって、
    タンクと、
    上流端が水供給源に接続可能であり、下流端がタンクに接続されている第1水路と、
    第1水路に介装されており、第1水路内の水を下流側へ送り出すポンプと、
    タンク内に空気を導入する空気導入路と、
    空気導入路を開閉する空気弁と、
    上流端がタンクに接続されており、下流端が浴槽に接続可能な第2水路と、
    第2水路と浴槽の接続部に設置される減圧ノズルと、
    第2水路に介装されており、第2水路を開閉する給水弁と、
    ポンプと、空気弁と、給水弁を制御する制御装置を備えており、
    その制御装置は、
    空気弁を開いて、タンク内に空気を導入する空気導入ステップと、
    タンク内に空気を導入した後に空気弁を閉じるとともに、給水弁を閉じた状態でポンプを作動させることによって、タンク内に水を供給して空気を溶解した加圧水をタンク内に貯める貯水ステップと、
    貯水ステップによってタンク内の圧力が上昇した時に、空気弁を閉じた状態を維持し、かつ、ポンプを作動させた状態を維持しながら給水弁を開くことによって、空気を溶解した加圧水をタンクから第2水路と減圧ノズルを介して浴槽に送り出す給水ステップ、
    を実行することを特徴とする微細気泡発生装置。
  2. 制御装置は、貯水ステップを開始してから所定時間経過後に給水ステップを実行することを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生装置。
  3. 制御装置は、貯水ステップでタンク内の水位が所定水位に達した時に給水ステップを実行することを特徴とする請求項1に記載の微細気泡発生装置。
  4. 第1水路の上流端が浴槽に接続可能であり、ポンプを作動させることによって浴槽内の水をタンクに供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の微細気泡発生装置。
  5. タンク内に空気を溶解した加圧水を貯めておき、その加圧水を浴槽に供給することによって浴槽内で微細気泡を発生させる方法であって、
    タンク内に空気を導入する空気導入路を開いてタンク内に空気を導入する空気導入ステップと、
    タンク内に空気を導入した後に前記空気導入路を閉じるとともに、タンクと浴槽を接続する水路を閉じた状態でタンクに水を送り込むポンプを作動させることによって、タンク内に水を供給して空気を溶解した加圧水をタンク内に貯める貯水ステップと、
    水をタンク内に供給することによってタンク内の圧力が上昇した時に、前記空気導入路を閉じた状態を維持し、かつ、ポンプを作動させた状態を維持しながら、前記水路を開くことによって、空気を溶解した加圧水をタンクから浴槽に送り出す給水ステップ、
    を有することを特徴とする微細気泡の発生方法。
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