JP2021019693A - 気泡発生装置 - Google Patents

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【課題】浴槽内の湯水の白濁性を安定して維持やすい気泡発生装置を提供する。【解決手段】気泡発生装置3の制御装置39は、気泡供給水路7における配管抵抗を認識する配管抵抗認識部39cと、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数を制御するポンプ制御部39dとを有する。ポンプ制御部39dは、配管抵抗認識部39cで認識された配管抵抗に基づいて、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、気体溶解水を浴槽に供給して、浴槽で気泡を発生させる気泡発生装置に関する。
従来、風呂給湯装置等に組み込まれる気泡発生装置としては、湯水に気体を溶解させた気体溶解水を生成し、その気体溶解水を浴槽に流し込むことによって、浴槽に貯められた湯水に気泡を発生させて白濁化させるものがある。
この種の気泡発生装置では、タンクに気体を導入する気体取込運転と、タンクに加圧した湯水を導入して気体溶解水を生成しつつ、その生成した気体溶解水を浴槽に供給して気泡を発生させる気泡供給運転とを、交互に繰り返して行う間欠式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のような気泡発生装置においては、気体取込運転の実行時間に比べて、気泡供給運転の実行時間が十分でないと、気体取込運転の実行中に(すなわち、気体溶解水の供給が再開されるまでの時間の間に)、前回の気泡供給運転によって浴槽内の湯水に発生した気泡が消えてしまい、浴槽内の湯水の白濁性が低下してしまうおそれがある。
気泡供給運転の実行時間を長くする方法としては、タンクから導出される湯水の量を抑制して、浴槽に供給される気体溶解水の時間当たりの吐出流量を低減させる方法がある。ここで、吐出流量を低減させるためには、タンクから湯水を導出させるためのポンプの回転数を抑制する必要がある。
しかし、そのポンプの回転数は、タンクの内部の圧力に大きく影響する。そして、タンクの内部の圧力が十分でないと、タンクに導入された湯水(ひいては、生成される気体溶解水)に溶解される気体の量が低下してしまう。
すなわち、ポンプの回転数を過度に抑制してしまった場合には、気泡供給運転の時間を長くすることはできても、生成された気体溶解水が発生させる気泡の量が低下してしまい、浴槽内の湯水の白濁性が低下してしまうおそれがある。
そこで、気泡発生装置におけるポンプの回転数については、気泡供給運転の時間と気体溶解水に溶解している気体の量とのバランスが良好となるような適切な値に設定することが望ましい。
特開2008−164233号公報
しかし、ポンプの回転数の適切な値は、そのポンプの性能だけに基づいて決定できるものではなく、そのポンプを用いて構成されている気泡発生装置が組み込まれる風呂給湯装置等の設置状態等によって異なる。また、その使用環境によっても変動するおそれもある。
そのため、ポンプの性能等に基づいて予めポンプの回転数を設定しておいたとしても、気泡発生装置を実際に組み込んで使用した際に、浴槽内の湯水の白濁性を安定して維持しにくくなるおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、浴槽内の湯水の白濁性を安定して維持しやすい気泡発生装置を提供することを目的とする。
本発明の気泡発生装置は、
湯水に気体を溶解させた気体溶解水を浴槽に供給して、前記浴槽で気泡を発生させる気泡発生装置であって、
湯水を貯留するタンクと、
前記タンクに気体を導入する気体導入路と、
前記タンクと前記浴槽との間で湯水を循環させる気泡供給水路と、
前記気泡供給水路に設けられ、前記浴槽に前記気体溶解水を供給して前記浴槽で気泡を発生させる気泡発生ノズルと、
前記気泡供給水路に設けられ、湯水を前記タンクへ導入するとともに、前記タンクから湯水を導出させるポンプと、
前記タンクから前記湯水を導出させるとともに、前記タンクに気体を導入する気体取込運転、及び、前記タンクへ湯水を導入して、前記タンクの内部で導入された湯水に気体を溶解させて前記気体溶解水を生成するとともに、生成した前記気体溶解水を前記気泡発生ノズルから噴出させて、前記浴槽で気泡を発生させる気泡供給運転を実行する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記気泡供給水路における配管抵抗を認識する配管抵抗認識部と、前記ポンプの回転数を制御するポンプ制御部とを有し、
前記配管抵抗認識部は、直接的に、又は、前記配管抵抗に関連する配管抵抗推定因子に基づいて、前記配管抵抗を認識し、
前記ポンプ制御部は、前記配管抵抗認識部で認識された前記配管抵抗に基づいて、前記気泡供給運転における前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする。
本件出願人は、鋭意研究の結果、気泡供給運転の実行時間、及び、気泡供給運転の実行中におけるタンクの内部の圧力には、気泡発生装置の組み込まれている風呂給湯装置等の配管の配管抵抗が大きく影響を与える、との知見を得た。
そこで、このように、本発明の気泡発生装置では、直接的に、又は、配管抵抗に関連する配管抵抗推定因子に基づいて、配管抵抗を認識し、認識された配管抵抗に基づいて、ポンプの回転数を制御している。
すなわち、この気泡発生装置では、組み込まれている配管における配管抵抗を考慮した上でポンプの回転数が補正される。これにより、この気泡発生装置では、配管抵抗の影響を抑制して、ポンプの回転数を適切な値にすることができる。
したがって、この気泡発生装置によれば、組み込まれる状態、使用される環境等によらず、気泡供給運転の実行時間、及び、気泡供給運転の実行中におけるタンクの内部の圧力を適切なものにして、浴槽内の湯水の白濁性を安定して維持することができる。
なお、配管抵抗は、気泡発生装置の施工者が風呂給湯装置に組み込む際に直接入力してもよいし、気泡発生装置にセンサ等を組み込んでおいて直接測定してもよい。また、後述する構成のように、もともと気泡発生装置に組み込まれているタイマ、センサ等の検出値に基づいて、推定してもよい。
また、本発明の気泡発生装置としては、
前記タンクの内部の圧力を検出する圧力センサを備え、
前記配管抵抗認識部は、前記圧力センサで検出された前記圧力を前記配管抵抗推定因子として認識するように構成してもよい。
ここで、「タンク内部の圧力」は、タンクの内部の圧力そのものだけでなく、タンクの内部の圧力に等しい圧力を含む。例えば、気泡供給水路におけるタンクとポンプとの間における圧力を、タンクの内部の圧力として採用してもよい。
本件出願人は、鋭意研究の結果、配管抵抗と気泡供給水路における圧力損失(ひいては、タンクの内部の圧力)との間には、相関関係があるという知見を得た。そこで、このようにタンクの内部の圧力に基づいてポンプの回転数を制御すると、その回転数をさらに適切なものにすることができる。
また、本発明の気泡発生装置としては、
前記気泡供給運転の実行時間を測定するタイマを備え、
前記配管抵抗認識部は、前記タイマで測定された実行時間を前記配管抵抗推定因子として認識するように構成してもよい。
本件出願人は、鋭意研究の結果、配管抵抗と気泡供給運転の実行時間との間には、相関関係があるという知見を得た。そこで、このように気泡供給運転の実行時間に基づいてポンプの回転数を制御すると、その回転数をさらに適切なものにすることができる。
また、本発明の気泡発生装置においては、
前記制御装置は、今回の前記気泡供給運転の際に認識された前記配管抵抗に基づいて、次回の前記気泡供給運転における前記ポンプの回転数を制御することが好ましい。
配管抵抗は、必ずしも一定ではなく、経年的な使用等によっても変動することがある。そこで、このように構成すると、気泡供給運転が実行されるたびにポンプの回転数が調整されるので、配管抵抗の変動の影響を抑制して、ポンプの回転数を適切な値に維持することができる。
第1実施形態に係る風呂給湯装置の系統図。 図1の風呂給湯装置が気体取込運転を実行する場合における系統図。 図1の風呂給湯装置が気泡供給運転を実行する場合における系統図。 図1の風呂給湯装置が追い焚き運転を実行する場合における系統図。 図1の風呂給湯装置が気体取込運転及び気泡供給運転の際に行う処理を示すフローチャート。 図1の風呂給湯装置の気泡供給運転の実行時間とポンプの回転数の補正値の関係を示す表。 図1の風呂給湯装置がポンプの回転数を変更する際に行う処理を示すフローチャート。 図1の風呂給湯装置の気泡供給運転の実行時間と配管抵抗との関係の一例を示すグラフ。 第2実施形態に係る風呂給湯装置の気泡供給運転の実行中におけるタンクの内部の圧力とポンプの回転数の補正値の関係を示す表。 図9の風呂給湯装置がポンプの回転数を変更する際に行う処理を示すフローチャート。 図1の風呂給湯装置の気泡供給運転の実行中におけるタンクの内部の圧力と配管抵抗との関係の一例を示すグラフ。
[第1実施形態]
以下、図1〜図7を参照して、第1実施形態に係る風呂給湯装置1について説明する。
この風呂給湯装置1は、浴室に設置された浴槽2への湯はりを行う湯はり運転(浴槽2への給湯を行う運転)、及び、浴槽2に足し湯を行う足し湯運転等に加え、浴槽2の内部の湯水を循環加熱する追い焚き運転を実行可能なものである。
また、この風呂給湯装置1は、それらの運転に加え、湯水に気体を溶解させた気体溶解水を生成するために空気等の気体を取り込む気体取込運転、及び、生成した気体溶解水を浴槽2にノズル2bを介して噴出するように供給して、浴槽2に貯められた湯水に気泡を発生させる気泡供給運転を実行可能なものである。
まず、図1〜図4を参照して、風呂給湯装置1の構成について説明する。なお、図2〜図4の系統図においては、理解を容易にするために、各状態において、風呂給湯装置1の各水路のうち、湯水の流れる部分を実線で示し、湯水の流れない部分を破線で示している。
図1に示すように、風呂給湯装置1は、気体溶解水を生成して、浴槽2に供給するための気泡発生装置3と、浴槽2の湯水を循環加熱するための熱源機4とを備えている。気泡発生装置3は、浴槽2及び熱源機4に接続されている。また、熱源機4は、気泡発生装置3に加え、浴槽2及び水道等の水供給源5に接続されている。気泡発生装置3は、独立したユニットとして構成されており、既存の風呂設備に追加可能となっている。
気泡発生装置3は、タンク30と、タンク30の上流側に接続されている第1水路31と、タンク30の下流側及び浴槽2に接続されている第2水路32と、第2水路32の中間部に接続されている第3水路33と、第1水路31のタンク30側とは反対側の端部、第3水路33の第2水路32側の端部とは反対側の端部及び浴槽2に接続されている第4水路34と、タンク30に接続されている気体導入路35とを備えている。
また、気泡発生装置3は、電動式の三方弁によって構成された第1切換弁36及び第2切換弁37を備えている。第1切換弁36は、第1水路31の端部、第3水路33の端部及び第4水路34の端部に接続されている。第2切換弁37は、第2水路32の中間部に介装されており、第3水路33の第1切換弁36側の端部とは反対側の端部が接続されている。
タンク30には、第1水路31を介して湯水が導入され、気体導入路35から空気等の気体が導入される。タンク30の内部では、導入されて貯留された湯水に気体を溶解させて気体溶解水が生成される。生成された気体溶解水は、第2水路32を介して、浴槽2に供給される、又は、第2水路32、第3水路33、熱源機4の循環水路40、及び、第4水路34を介して、浴槽2に排出される。
タンク30は、その内部に、第1水路31から導入された湯水を噴射するための噴射ノズル30aと、タンク30の内部の湯水の水位を検知するための第1水位センサ30b及び第2水位センサ30cと、タンク30の内部の圧力を測定するための圧力センサ30dを備えている。
第1水位センサ30b及び第2水位センサ30cは、公知の電極式の水位センサである。第1水位センサ30bは、タンク30が満水となったときの水位である高水位を検知する。第2水位センサ30cは、高水位よりも低い低水位を検知する。低水位は、気泡供給運転の際に要求される気体溶解水の生成能力、タンク30の容量、各水路の長さ、後述する各ポンプの性能、水供給源5の供給能力等に応じて、適宜設定される。
なお、水位を検知するためのセンサは、このような構成に限定されるものではない。例えば、電極式の水位センサに代わり、他の公知のセンサ(例えば、圧力式のセンサ等)を用いてもよい。また、例えば、高水位として検出する水位は、必ずしもタンクが満水となる水位である必要はなく、低水位と同様に、気泡供給運転の際に要求される気体溶解水の生成能力等に応じて設定してもよい。
第1水路31の一方の端部は、タンク30の上流端に接続されており、他方の端部は、第1切換弁36を介して、第3水路33の端部、及び、第4水路34の端部に接続されている。第1水路31には、熱源機4の循環水路40の下流端が接続されている。
第1水路31には、循環水路40の接続部と第1水路31のタンク30側の端部との間で、上流側から順に、第1水路31を開閉するための電磁弁である閉止弁31aと、第1水路31の内部の湯水をタンク30に圧送するための第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cとが介装されている。
第2水路32の一方の端部は、タンク30の下流端に接続されており、他方の端部は、浴槽2の給湯口に設けられたアダプタ2aを介して、浴槽2に接続されている。第2水路32には、一方の端部側から順に、逆止弁32aと、第2切換弁37とが介装されている。第2水路32は、第2切換弁37を境にして、タンク30側の部分である第1部分32bと、浴槽2側の部分である第2部分32cとに分かれている。
第3水路33の一方の端部は、第1切換弁36に接続されており、他方の端部は、第2切換弁37に接続されている。第3水路33の中間部には、循環水路40の上流端が接続されている。
第4水路34の一方の端部は、第1切換弁36を介して、第1水路31のタンク30側の端部とは反対側の端部、及び、第3水路33の第2水路32側の端部とは反対側の端部に接続されており、他方の端部は、浴槽2の給湯口に設けられたアダプタ2aを介して、浴槽2に接続されている。
アダプタ2aには、ノズル2b(気泡発生ノズル)が設けられている。タンク30から導出された気体溶解水は、ノズル2bを介して、噴射されるようにして浴槽2の内部に供給される。この供給の際に、気体溶解水に気泡が発生し、浴槽2に貯留されている湯水が白濁化する。
気体導入路35の上流端は、気体供給源(不図示)に接続されており、下流端は、タンク30に接続されている。気体導入路35には、気体導入路35を開閉するための電磁弁である気体導入弁35aが介装されている。
第1切換弁36は、第1水路31のタンク30側の端部とは反対側の端部と、第3水路33の第2水路32側の端部とは反対側の端部と、第4水路34の浴槽2側の端部とは反対側の端部とに接続されている。
この第1切換弁36を切り換えることによって、第1水路31から第4水路34に湯水が流れる状態(図2及び図4参照)と、第4水路34から第3水路33に湯水が流れる状態(図3参照)とが切り換えられる。
第2切換弁37は、第2水路32のタンク30側の部分である第1部分32bの下流端と、第2水路32の浴槽2側の部分である第2部分32cの浴槽2側の端部とは反対側の端部と、第3水路33の第2水路32側の端部とに接続されている。
この第2切換弁37を切り換えることによって、第2水路32の第1部分32bから第3水路33に湯水が流れる状態(図2参照)と、第2水路32の第1部分32bから第2部分32cに湯水が流れる状態(図3参照)と、第2水路32の第2部分32cから第3水路33に湯水が流れる状態(図4参照)とが切り換えられる。
気泡発生装置3では、閉止弁31a、第1切換弁36、及び、第2切換弁37によって、切換装置38が構成されている。この切換装置38によって、後述する排出水路6(図3参照)を介してタンク30の内部の湯水を浴槽2に排出する給気状態と、後述する気泡供給水路7(図3参照)に湯水を循環させる給水状態と、後述する循環加熱水路8(図4参照)に湯水を循環させる循環加熱状態とが切り換えられる。
また、気泡発生装置3は、制御装置39を備えている。制御装置39は、実装されたハードウェア構成又はプログラムにより実現される機能(処理部)として、切換制御部39aと、タイマ39bと、配管抵抗認識部39cと、ポンプ制御部39dとを有している。
切換制御部39aは、ユーザからの指示を示す信号に基づいて、又は、第1水位センサ30b及び第2水位センサ30cの検知した水位に基づいて、切換装置38を構成する弁(すなわち、閉止弁31a、第1切換弁36、及び、第2切換弁37)の開閉、並びに、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの駆動及び停止を制御する。
タイマ39bは、気泡供給運転の実行時間を測定する。具体的には、第2水位センサ30cによって水位が検知された時刻から、第1水位センサ30bによって水位が検知された時刻までの時間を測定する。
配管抵抗認識部39cは、気泡供給水路7(図3参照)における配管抵抗を認識する。具体的には、タイマ39bの検出した時間を、配管抵抗に関連する配管抵抗推定因子として認識するとともに、その配管抵抗推定因子に基づいて、気泡供給水路7の配管抵抗を推定する。
ポンプ制御部39dは、配管抵抗認識部39cが認識した配管抵抗の値に基づいて、次回の気泡供給運転時における第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを制御する。
熱源機4は、気泡発生装置3の第3水路33及び第1水路31に接続されている循環水路40と、水供給源5及び循環水路40に接続されており、水供給源5からの水を風呂給湯装置1に供給するための注水路41とを備えている。
循環水路40の上流端は、気泡発生装置3の第3水路33の中間部に接続されており、下流端は、第1水路31の閉止弁31aと第1切換弁36との間となる部分に接続されている。循環水路40の中間部には、注水路41の下流端が接続されている。
循環水路40の注水路41の接続部と下流端との間には、循環水路40の内部の湯水を第1水路31に圧送するための第3ポンプ40aが介装されている。また、第3ポンプ40aの下流側には、循環水路40の内部の湯水を加熱するための第1熱源部40bが設けられている。
注水路41の上流端は、水供給源5に接続されており、下流端は、循環水路40の上流端と第3ポンプ40aとの間となる部分に接続されている。
注水路41には、注水路41を開閉するための電磁弁である注水弁41aが介装されている。また、注水弁41aの上流側には、注水路41の内部の湯水を加熱するための第2熱源部41bが設けられている。
図2に示すように、このように構成されている風呂給湯装置1では、気泡発生装置3の備えている水路と、熱源機4の備えている水路とによって、排出水路6が形成されている。
具体的には、第2水路32の第1部分32bと、第3水路33の第2切換弁37と循環水路40の上流端の接続部との間の部分、循環水路40、第1水路31の循環水路40の下流端の接続部と第1切換弁36との間の部分、及び、第4水路34によって、排出水路6が形成されている。
この排出水路6は、気体取込運転の際に、タンク30の内部に残存する湯水を浴槽2に排出するための水路である。
また、図3に示すように、このように構成されている風呂給湯装置1では、気泡発生装置3の備えている水路と、熱源機4の備えている水路とによって、気泡供給水路7が形成されている。
具体的には、第1水路31の循環水路40の下流端の接続部とタンク30との間の部分、第2水路32、第4水路34、第3水路33の第1切換弁36と循環水路40の上流端の接続部との間の部分、及び、循環水路40によって、気泡供給水路7が形成されている。
この気泡供給水路7は、気泡供給運転の際に、タンク30を介して浴槽2の湯水を循環させて、その湯水から気体溶解水を生成し、生成した気体溶解水を浴槽2に供給するための水路である。
また、図4に示すように、このように構成されている風呂給湯装置1では、気泡発生装置3の備えている水路と、熱源機4の備えている水路とによって、循環加熱水路8が形成されている。
具体的には、第2水路32の第2部分32c、第3水路の第2切換弁37と循環水路40の上流端の接続部との間の部分、循環水路40、第1水路31の循環水路40の下流端の接続部と第1切換弁36との間の部分、及び、第4水路34によって、循環加熱水路8が形成されている。
この循環加熱水路8は、追い焚き運転の際に、タンク30を介さずに浴槽2の湯水を循環させて、その湯水を加熱し、加熱した湯水を浴槽2に供給する水路である。
このように、排出水路6、気泡供給水路7、及び、循環加熱水路8は、互いにそれぞれの一部を共用して形成されているので、切換装置38の動作によって、選択的に切り換えられる。
次に、図2〜図5を参照して、風呂給湯装置1が気体取込運転、気泡供給運転、及び、追い焚き運転の際に行う動作及び処理について説明する。なお、図2〜図4の系統図においては、理解を容易にするために、各状態において、風呂給湯装置1の各水路のうち、湯水の流れる部分を実線で示し、湯水の流れない部分を破線で示している。
まず、図2,図3及び図5を参照して、風呂給湯装置1が気体取込運転、及び、気泡供給運転の際に行う動作(気泡発生方法)及び処理について説明する。図2は、気体取込運転を実行する場合における系統図である。図3は、気泡供給運転を実行する場合における系統図である。図5は、気体取込運転及び気泡供給運転の際に制御装置39が実行する制御を示すフローチャートである。
図5に示すように、気泡発生装置3では、タンク30から湯水を導出するとともに、タンク30に気体を供給する気体取込運転(図5/STEP10)と、タンク30の内部で気体溶解水を生成するとともに、生成した気体溶解水をタンク30から導出する気泡供給運転(図5/STEP12)とが、交互に繰り返し実行される。すなわち、気泡発生装置3は、いわゆる間欠式の気泡発生装置として構成されている。
ここで、図2及び図3の系統図、並びに、図5のフローチャートを参照して、気体取込運転及び気泡供給運転の際に制御装置39が行う処理について説明する。
前提として、以下の説明においては、気体取込運転及び気泡供給運転の開始前の状態において、タンク30の内部には、湯水が満水となる高さまで貯まっている状態(すなわち、第1水位センサ30bによって高水位が検知されている状態)となっているとする。
また、気体取込運転及び気泡供給運転の開始前の状態において、風呂給湯装置1の水路は、循環加熱水路8に湯水が循環する状態(図4参照)となっているとする。このとき、風呂給湯装置1の備えている弁及びポンプは、以下の状態になっている。
[気体取込運転及び気泡供給運転開始前の状態]
閉止弁31a:閉状態
第1ポンプ31b及び第2ポンプ31c:停止
気体導入弁35a:閉状態
第1切換弁36:第1水路31と第4水路34とを接続した状態
第2切換弁37:第2水路32の第2部分32cと第3水路33とを接続した状態
第3ポンプ40a:駆動
注水弁41a:閉状態
この処理においては、まず、気泡供給運転の実行を指示する信号が認識されると、制御装置39は、タンク30から残存していた湯水を導出するとともに、タンク30に気体を供給する気体取込運転を開始する(図5/STEP10)。
具体的には、制御装置39の切換制御部39aが、気体導入弁35aを開状態にすることと、第2切換弁37を切り換えることとによって、風呂給湯装置1の備えている弁及びポンプを以下の状態とする。
[気体取込運転]
閉止弁31a:閉状態
第1ポンプ31b及び第2ポンプ31c:停止
気体導入弁35a:開状態
第1切換弁36:第1水路31と第4水路34とを接続した状態
第2切換弁37:第2水路32の第1部分32bと第3水路33とを接続した状態
第3ポンプ40a:駆動
注水弁41a:閉状態
これにより、図2に示すように、風呂給湯装置1の水路は、排出水路6となり、タンク30の内部に残存している湯水が、浴槽2に排出される。その結果、タンク30の水位は、時間の経過とともに下降していく。
次に、制御装置39は、第2水位センサ30cによってタンク30の内部の水位が低水位にまで下降したか否かを判定する(図5/STEP11)。
タンク30の内部の水位が低水位にまで下降していないと判定された場合(STEP11でNOの場合)、制御装置39は、所定の制御間隔で同じ判定を繰り返す。
一方、タンク30の内部の水位が低水位にまで下降したと判定された場合(STEP11でYESの場合)、制御装置39は、気体取込運転を終了するとともに、気泡供給運転を開始する(図5/STEP12)。
具体的には、制御装置39の切換制御部39aが、閉止弁31aを開状態にすることと、気体導入弁35aを閉状態にすることと、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cを駆動することと、第1切換弁36及び第2切換弁37を切り換えることとによって、風呂給湯装置1の備えている弁及びポンプを以下の状態とする。
[気泡供給運転]
閉止弁31a:開状態
第1ポンプ31b及び第2ポンプ31c:駆動
気体導入弁35a:閉状態
第1切換弁36:第3水路33と第4水路34とを接続した状態
第2切換弁37:第2水路32の第1部分32bと第2部分32cとを接続した状態
第3ポンプ40a:駆動
注水弁41a:閉状態
これにより、図3に示すように、風呂給湯装置1の水路は、気泡供給水路7となり、タンク30の内部で気体溶解水が生成されるとともに、生成した気体溶解水がタンク30から導出され、ノズル2bを介して浴槽2に供給される。ここで、タンク30に加圧された湯水が導入される速度は、タンク30から気体溶解水の導出される速度よりも大きい。その結果、タンク30の内部の水位は、時間の経過とともに上昇していく。
次に、制御装置39は、第1水位センサ30bによってタンク30の内部の水位が高水位にまで上昇したか否かを判定する(図5/STEP13)。
タンク30の内部の水位が高水位にまで上昇していないと判定された場合(STEP13でNOの場合)、制御装置39は、所定の制御間隔で同じ判定を繰り返す。
一方、タンク30の内部の水位が高水位にまで上昇したと判定された場合(STEP13でYESの場合)、制御装置39は、停止を指示する旨の信号が有ったか否かを認識する(図5/STEP14)。
停止を指示する旨の信号が有ったと認識されなかった場合(STEP14でNOの場合)、STEP10に戻り、制御装置39は、再度、気体取込運転を開始する。
具体的には、制御装置39の切換制御部39aが、閉止弁31aを閉状態にすることと、気体導入弁35aを開状態にすることと、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cを停止することと、第1切換弁36及び第2切換弁37を切り換えることとを実行する。
これにより、図2に示すように、風呂給湯装置1の水路は、再び排出水路6となり、タンク30の内部に残存する湯水が、浴槽2に排出される。
一方、停止を指示する旨の信号があったと認識された場合(STEP14でYESの場合)、制御装置39は、気体溶解水の生成、及び、生成した気体溶解水の浴槽2への供給を停止して(図5/STEP15)、今回の処理を終了する。
具体的には、制御装置39の切換制御部39aが、少なくとも、閉止弁31aを閉状態にすることと、第1ポンプ31b、第2ポンプ31c及び第3ポンプ40aを停止することによって、タンク30への湯水の導入、タンク30からの湯水の導出が停止される。例えば、切換制御部39aが、風呂給湯装置1の水路を、気泡供給水路7から循環加熱水路8に切り換える。
ところで、この風呂給湯装置1においては、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rは、気泡供給運転の時間と気体溶解水に溶解している気体の量とのバランスが良好となるような適切な値に設定することが望ましい。そして、その値は、基本的には、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの性能によって決定される。
しかし、その値を第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの性能に基づいて決定された値(例えば、初期回転数Rfit)に設定しておいたとしても、気泡供給運転を実行する際に湯水が循環する気泡供給水路7の配管抵抗によっては、気泡供給運転の時間と気体溶解水に溶解している気体の量とのバランスが崩れてしまう場合がある。
例えば、気泡供給水路7の配管抵抗が大きいと、その気泡供給水路7を気体溶解水が流れる際における圧力損失が大きくなり、気泡供給運転時におけるタンク30の内部の圧力が小さくなる。
そのようにタンク30の内部の圧力が小さくなると、タンク30から押し出される気体溶解水の流量が低下するので、気泡供給運転の実行時間は長くなる。しかし、同時に、タンク30の内部で生成される気体溶解水に溶解している気体の量が少なくなってしまう。
そして、そのように溶解している気体の量が少ない気体溶解水では、その気体溶解水がノズル2bを介して浴槽2に供給された際に発生される気泡の量も少ないので、気泡供給運転の実行中に、浴槽2の内部における白濁性を十分に確保できなくなるおそれがある。
一方、気泡供給水路7の配管抵抗が小さいと、その気泡供給水路7を気体溶解水が流れる際における圧力損失は小さくなり、気泡供給運転時におけるタンク30の内部の圧力が大きくなる。
そのようにタンク30の内部の圧力が大きくなると、タンク30の内部で生成される気体溶解水に溶解している気体の量が多くなるので、その気体溶解水が浴槽2に供給された際に発生される気泡の量も多くなる。しかし、同時に、タンク30から押し出される気体溶解水の流量が増加するので、気泡供給運転の実行時間は短くなる。
そして、気泡供給運転の時間が短くなると、気体取込運転の実行中に(すなわち、浴槽2に気体溶解水の供給が再開されるまでの時間の間に)、前回の気泡供給運転によって発生した気泡が浴槽2から消えてしまい、浴槽2の内部における白濁性が低下してしまうおそれがある。
また、配管抵抗は、風呂給湯装置1の設置条件、使用条件によっても異なる。具体的には、配管抵抗は、配管長さ、管の径、タンク30と浴槽2との位置関係、使用年数等によって異なる。そのため、予め配管抵抗を予測して第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを設定しておいても、実際に施工した際には、気泡供給運転の時間と気体溶解水に溶解している気体の量とのバランスを、必ずしも良好に維持できないおそれもある。
そこで、風呂給湯装置1では、気泡供給水路7の配管抵抗に応じて、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rの調整が行われるように構成されている。
具体的には、まず、気泡供給運転の実行開始の時刻から実行終了の時刻(すなわち、気泡供給運転の実行時間)を計測する。そして、計測された時間を、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの性能、及び、想定されている配管抵抗に基づいて設定された理想の実行時間(例えば、150秒)と対比する。
そして、図6に示すように、その対比の結果、気泡供給運転の実行時間が理想の実行時間よりも長かった場合には、実行可能な回転数の範囲内(具体的には、最小回転数Rmin〜最大回転数Rmaxの範囲内)において、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを高くする。一方、気泡供給運転の実行時間が理想の実行時間よりも短かった場合には、実行可能な回転数の範囲内において、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを低くする。
ここで、図3の系統図、図7のフローチャート、及び、図8のグラフを参照して、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rの調整を行う際に、制御装置が行う処理について詳細に説明する。
この処理においては、まず、制御装置39は、第2水位センサ30cによってタンク30の内部の水位が低水位にまで下降したか否かを判定する(図7/STEP20)。
タンク30の内部の水位が低水位にまで下降していないと判定された場合(STEP20でNOの場合)、制御装置39は、所定の制御間隔で同じ判定を繰り返す。
一方、タンク30の内部の水位が低水位にまで下降したと判定された場合(STEP20でYESの場合)、制御装置39のタイマ39bは、気泡供給運転の実行時間のカウントを開始する(図7/STEP21)。
次に、制御装置39は、第1水位センサ30bによってタンク30の内部の水位が高水位にまで上昇したか否かを判定する(図7/STEP22)。
タンク30の内部の水位が高水位にまで上昇していないと判定された場合(STEP22でNOの場合)、制御装置39は、所定の制御間隔で同じ判定を繰り返す。
一方、タンク30の内部の水位が高水位にまで上昇したと判定された場合(STEP22でYESの場合)、制御装置39のタイマ39bは、気泡供給運転の実行時間のカウントを停止する(図7/STEP23)。
次に、制御装置39の配管抵抗認識部39cは、タイマ39bで計測された気泡供給運転の実行時間を配管抵抗推定因子として認識するとともに、その実行時間に基づいて、気泡供給水路7の配管抵抗を認識する(図7/STEP24)。
次に、制御装置39のポンプ制御部39dは、認識された配管抵抗が予め想定されていた配管抵抗の許容範囲内にあるか否かを判定する(図7/STEP25)。
具体的には、ポンプ制御部39dは、認識された配管抵抗が、予め気泡発生装置3が組み込まれることを想定された水路における配管抵抗(図8におけるPa0)を基準とする許容範囲内(例えば、図8におけるPa1〜Pa2の範囲内)に含まれているか否かを判定する。
なお、図8においては、実行時間t0が理想の実行時間150秒に相当し、実行時間t1、t2が、それぞれ、140秒、160秒に相当する。ただし、配管抵抗と気泡供給運転の実行時間との対応関係は、気泡供給運転における第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rによって変化するものである。
そのため、この図8のグラフ中に線として示した配管抵抗と気泡供給運転の実行時間との対応関係は、初期回転数Rfitにおける対応関係であって、その対応関係の一例に過ぎない。
認識された配管抵抗が許容範囲内にあると判定された場合(STEP25でYESの場合)、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを変更することなく、今回の処理を終了する。
一方、認識された配管抵抗が許容範囲内にないと判定された場合(STEP25でNOの場合)、ポンプ制御部39dは、認識された配管抵抗(すなわち、計測された気泡供給運転の実行時間)に基づいて、次回の気泡供給運転を実行する際の第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを変更して(図7/STEP26)、今回の処理を終了する。
具体的には、例えば、計測された気泡供給運転の実行時間が190秒であった場合には、図6に示す対応関係を参照して、次回の気泡供給運転における第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを、今回における回転数Rよりも20%増加するように変更する。
このように、風呂給湯装置1では、気泡供給水路7の配管抵抗に関連する配管抵抗推定因子(気泡供給運転の実行時間)を認識するとともに、その配管抵抗推定因子に基づいて推定することによって、配管抵抗を認識している。そして、認識された配管抵抗に基づいて、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを制御している。
すなわち、気泡発生装置3では、実際に気泡発生装置3が組み込まれている風呂給湯装置1の配管における配管抵抗を考慮した上で第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rが補正される。これにより、この気泡発生装置3では、配管抵抗の影響を抑制して、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを適切な値にすることができる。
したがって、この気泡発生装置3によれば、組み込まれる状態、使用される環境等によらず、気泡供給運転の実行時間、及び、気泡供給運転の実行中におけるタンク30の内部の圧力を適切なものにして、浴槽2に供給された湯水の白濁性を安定して維持することができる。
[第2実施形態]
以下、図3及び図9〜図11を参照して、第2実施形態に係る風呂給湯装置1について説明する。
なお、本実施形態の風呂給湯装置1は、配管抵抗推定因子として、気泡供給運転の実行時間に代わり、タンク30の内部の圧力を用いることを除き、第1実施形態の風呂給湯装置1と同様の構成を備えている。そのため、以下の説明においては、同一又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
ここで、本発明における「タンク内部の圧力」は、タンクの内部の圧力そのものだけでなく、タンクの内部の圧力に等しい圧力を含む。例えば、気泡供給水路におけるタンクとポンプとの間における圧力を、タンクの内部の圧力として採用してもよい。ただし、本実施形態においては、タンク30の内部に設けられた圧力センサ30dによって検出された圧力を、タンクの内部の圧力とする。
風呂給湯装置1では、気泡供給水路7の配管抵抗に応じて、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rの調整が行われるように構成されている。
具体的には、まず、気泡供給運転の実行中におけるタンク30の内部の圧力を計測する。そして、計測された圧力を、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの性能、及び、想定されている配管抵抗に基づいて設定された理想の圧力(例えば、290kPa)と対比する。
そして、図9に示すように、その対比の結果、気泡供給運転の実行中の圧力が理想の圧力よりも高かった場合には、実行可能な回転数の範囲内(具体的には、最小回転数Rmin〜最大回転数Rmaxの範囲内)において、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを低くする。一方、気泡供給運転の実行中の圧力が理想の圧力よりも低かった場合には、実行可能な回転数Rの範囲内において、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを高くする。
ここで、図3の系統図、図10のフローチャート、及び、図11のグラフを参照して、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rの調整を行う際に、制御装置が行う処理について詳細に説明する。
この処理においては、まず、制御装置39は、第2水位センサ30cによってタンク30の内部の水位が低水位にまで下降したか否かを判定する(図11/STEP30)。
タンク30の内部の水位が低水位にまで下降していないと判定された場合(STEP30でNOの場合)、制御装置39は、所定の制御間隔で同じ判定を繰り返す。
一方、タンク30の内部の水位が低水位にまで下降したと判定された場合(STEP30でYESの場合)、制御装置39は、タンク30の圧力センサ30dによるタンク30の内部の圧力の測定を開始する(図11/STEP31)。
次に、制御装置39は、第1水位センサ30bによってタンク30の内部の水位が高水位にまで上昇したか否かを判定する(図11/STEP32)。
タンク30の内部の水位が高水位にまで上昇していないと判定された場合(STEP32でNOの場合)、制御装置39は、所定の制御間隔で同じ判定を繰り返す。
一方、タンク30の内部の水位が高水位にまで上昇したと判定された場合(STEP32でYESの場合)、制御装置39は、タンク30の圧力センサ30dによるタンク30の内部の圧力の測定を停止する(図11/STEP33)。
次に、制御装置39の配管抵抗認識部39cは、測定された圧力の平均値を配管抵抗推定因子として認識するとともに、その圧力に基づいて、気泡供給水路7の配管抵抗を認識する(図11/STEP34)。
なお、配管抵抗の認識に用いる圧力は、必ずしも、測定された圧力の平均値である必要はない。例えば、気泡供給運転開始後(すなわち、低水位が検出された後)に所定時間(例えば、30秒)が経過したときの圧力であってもよい。
次に、制御装置39のポンプ制御部39dは、認識された配管抵抗が予め想定されていた配管抵抗の許容範囲内にあるか否かを判定する(図11/STEP35)。
具体的には、ポンプ制御部39dは、認識された配管抵抗が、予め気泡発生装置3が組み込まれることを想定された水路における配管抵抗(図11におけるPa0)を基準とする許容範囲内(例えば、図11におけるPa1〜Pa2の範囲内)に含まれているか否かを判定する。
なお、図11においては、圧力P0が理想の圧力290kPaに相当し、圧力P1、P2が、それぞれ、280kPa、300kPaに相当する。ただし、配管抵抗と気泡供給運転中のタンク30の内部の圧力との対応関係は、気泡供給運転における第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rによって変化するものである。
そのため、この図11のグラフも中に線として示した配管抵抗と気泡供給運転中のタンク30の内部の圧力との対応関係は、初期回転数Rfitにおける対応関係であって、その対応関係の一例に過ぎない。
認識された配管抵抗が許容範囲内にあると判定された場合(STEP35でYESの場合)、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを変更することなく、今回の処理を終了する。
一方、認識された配管抵抗が許容範囲内にないと判定された場合(STEP35でNOの場合)、ポンプ制御部39dは、認識された配管抵抗(すなわち、測定されたタンク30の内部の圧力)に基づいて、次回の気泡供給運転を実行する際の第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを変更して(図11/STEP36)、今回の処理を終了する。
具体的には、例えば、測定された気泡供給運転中のタンク30の内部の圧力が360kPaであった場合には、図9に示す対応関係を参照して、次回の気泡供給運転における第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを、今回における回転数Rよりも20%低減するように変更する。
このように、風呂給湯装置1では、気泡供給水路7の配管抵抗に関連する配管抵抗推定因子(タンク30の内部の圧力)を認識するとともに、その配管抵抗推定因子に基づいて推定することによって、配管抵抗を認識している。そして、認識された配管抵抗に基づいて、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを制御している。
すなわち、気泡発生装置3では、実際に気泡発生装置3が組み込まれている風呂給湯装置1の配管における配管抵抗を考慮した上で第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rが補正される。これにより、この気泡発生装置3では、配管抵抗の影響を抑制して、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを適切な値にすることができる。
したがって、第2実施形態の風呂給湯装置1によっても、第1実施形態の風呂給湯装置1と同様に、組み込まれる状態、使用される環境等によらず、気泡供給運転の実行時間、及び、気泡供給運転の実行中におけるタンク30の内部の圧力を適切なものにして、浴槽2に供給された湯水の白濁性を安定して維持することができる。
[その他の実施形態]
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、気泡供給水路7の配管抵抗を認識するに際し、気泡供給運転の実行時間、又は、タンク30の内部の圧力に基づいて、配管抵抗を推定している。しかし、本発明の気泡供給装置は、そのような構成に限定されるものではなく、配管抵抗認識部が、直接的に、又は、配管抵抗推定因子に基づいて、配管抵抗を認識すればよい。
例えば、配管抵抗を直接的に測定できるセンサを有している場合には、そのセンサによる検出結果に基づいて、配管抵抗を直接的に認識してもよい。また、配管抵抗を推定する際に用いる配管抵抗推定因子としては、気泡供給運転の実行時間、タンクの内部の圧力の他に、配管長さ、管の径、タンクと浴槽との位置関係、使用年数等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、第1ポンプ31b及び第2ポンプ31cの回転数Rを、気泡供給運転が実行されるたびに調整している。これは、経年的な使用等によって配管抵抗が変動した場合であっても、その変動による影響を抑制して、ポンプの回転数Rを適切な値に維持するためである。しかし、本発明の気泡供給装置は、そのような構成に限定されるものではない。
例えば、気泡供給運転が所定の回数実行されるごとに、調整を行ってもよい。また、施工者が、気泡供給装置を施工する際に組み込む水路の配管抵抗を測定するとともに、施工する際に配管抵抗認識部にその配管抵抗を直接入力して、その入力された配管抵抗に基づいて、一度だけ調整を行うようにしてもよい。
1…風呂給湯装置、2…浴槽、2a…アダプタ、2b…ノズル(気泡発生ノズル)、3…気泡発生装置、4…熱源機、5…水供給源、6…排出水路、7…気泡供給水路、8…循環加熱水路、30…タンク、30a…噴射ノズル、30b…第1水位センサ、30c…第2水位センサ、30d…圧力センサ、31…第1水路、31a…閉止弁、31b…第1ポンプ、31c…第2ポンプ、32…第2水路、32a…逆止弁、32b…第1部分、32c…第2部分、33…第3水路、34…第4水路、35…気体導入路、35a…気体導入弁、36…第1切換弁、37…第2切換弁、38…切換装置、39…制御装置、39a…切換制御部、39b…タイマ、39c…配管抵抗認識部、39d…ポンプ制御部、40…循環水路、40a…第3ポンプ、40b…第1熱源部、41…注水路、41a…注水弁、41b…第2熱源部。

Claims (4)

  1. 湯水に気体を溶解させた気体溶解水を浴槽に供給して、前記浴槽で気泡を発生させる気泡発生装置であって、
    湯水を貯留するタンクと、
    前記タンクに気体を導入する気体導入路と、
    前記タンクと前記浴槽との間で湯水を循環させる気泡供給水路と、
    前記気泡供給水路に設けられ、前記浴槽に前記気体溶解水を供給して前記浴槽で気泡を発生させる気泡発生ノズルと、
    前記気泡供給水路に設けられ、湯水を前記タンクへ導入するとともに、前記タンクから湯水を導出させるポンプと、
    前記タンクから前記湯水を導出させるとともに、前記タンクに気体を導入する気体取込運転、及び、前記タンクへ湯水を導入して、前記タンクの内部で導入された湯水に気体を溶解させて前記気体溶解水を生成するとともに、生成した前記気体溶解水を前記気泡発生ノズルから噴出させて、前記浴槽で気泡を発生させる気泡供給運転を実行する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記気泡供給水路における配管抵抗を認識する配管抵抗認識部と、前記ポンプの回転数を制御するポンプ制御部とを有し、
    前記配管抵抗認識部は、直接的に、又は、前記配管抵抗に関連する配管抵抗推定因子に基づいて、前記配管抵抗を認識し、
    前記ポンプ制御部は、前記配管抵抗認識部で認識された前記配管抵抗に基づいて、前記気泡供給運転における前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする気泡発生装置。
  2. 請求項1に記載の気泡発生装置において、
    前記タンクの内部の圧力を検出する圧力センサを備え、
    前記配管抵抗認識部は、前記圧力センサで検出された前記圧力を前記配管抵抗推定因子として認識することを特徴とする気泡発生装置。
  3. 請求項1に記載の気泡発生装置において、
    前記気泡供給運転の実行時間を測定するタイマを備え、
    前記配管抵抗認識部は、前記タイマで測定された前記実行時間を前記配管抵抗推定因子として認識することを特徴とする気泡発生装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の気泡発生装置において、
    前記制御装置は、今回の前記気泡供給運転の際に認識された前記配管抵抗に基づいて、次回の前記気泡供給運転における前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする気泡発生装置。
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