JP2018099424A - 風呂装置 - Google Patents

風呂装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018099424A
JP2018099424A JP2016247996A JP2016247996A JP2018099424A JP 2018099424 A JP2018099424 A JP 2018099424A JP 2016247996 A JP2016247996 A JP 2016247996A JP 2016247996 A JP2016247996 A JP 2016247996A JP 2018099424 A JP2018099424 A JP 2018099424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
water
operation mode
bath
bathtub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016247996A
Other languages
English (en)
Inventor
渡辺 哲也
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
久貴 早瀬
Hisataka Hayase
久貴 早瀬
亘彦 東影
Senhiko Higashikage
亘彦 東影
雄一 井本
Yuichi Imoto
雄一 井本
健吾 堀内
Kengo Horiuchi
健吾 堀内
樫原 康司
Yasushi Kashihara
康司 樫原
吉本 厚志
Atsushi Yoshimoto
厚志 吉本
祐助 阿部
Yusuke Abe
祐助 阿部
図子 良広
Yoshihiro Zushi
良広 図子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2016247996A priority Critical patent/JP2018099424A/ja
Publication of JP2018099424A publication Critical patent/JP2018099424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【課題】気泡運転機能を有する風呂装置において、簡易な構成によって、気泡運転時に浴槽に吐出される水流をユーザが熱く感じるのを防止する。【解決手段】循環ポンプ120の作動によって、浴槽水の循環経路が形成されると、熱交換器130によって、循環浴槽水の温度を設定温度に維持するための温度制御が実行される。浴槽循環経路は、熱交換器130の下流側に配置された三方弁150による流路切換によって、保温運転モード用の浴槽アダプタ21から浴槽10へ水流が出力される経路と、気泡運転モード用の浴槽アダプタ22から浴槽10へ水流が出力される経路の一方に設定される。温度制御の設定温度は、気泡運転モードでは、保温運転モードよりも低く設定される。【選択図】図1

Description

この発明は風呂装置に関し、より特定的には、循環浴槽水に気泡を混入する運転モードを有する風呂装置に関する。
循環浴槽水を加熱する追焚運転と、循環浴槽水に気泡を混入する気泡運転とを選択的に実行可能な風呂装置が、実公平3−13317号公報(特許文献1)に記載されている。また、特公平2−12124号公報(特許文献2)には、浴槽水の循環経路において、ろ過、加熱、および気泡混入を行う構成が記載されている。特許第5423774号公報(特許文献3)には、追焚用の浴槽水循環経路内に第1および第2の微小気泡発生装置を配置することで、微小気泡を発生させる構成が記載されている。
さらに、特開2010−197018号公報(特許文献4)には、形状記憶合金で形成されたバネによって作動する第1および第2の弁を内蔵した循環金具を用いることによって、気泡運転用の流路と、追焚運転用の流路とを、湯温に応じて自動的に切替える構成が記載されている。また、気泡運転中に自動保温機能が働いて追焚が実行される場合には、通常の追焚運転と比較して、熱源機のバーナ点火本数を削減する、あるいは、熱交換器へ入力される一次循環経路を流れる熱媒体の温度を低下する制御が記載されている。
実公平3−13317号公報 特公平2−12124号公報 特許第5423774号公報 特開2010−197018号公報
気泡運転時には、気泡が混入された循環浴槽水をユーザに直接当てるように水流方向が設定されることが一般的である。さらに、マッサージ効果を高めるために、高い流速のジェット水流の態様で出力することが一般的である。したがって、気泡が混入された水流の温度が高い場合には、ユーザが通常よりも熱さを感じることが懸念される。
特許文献4の構成によれば、気泡運転中に湯温が高くなると、形状記憶合金の変形によって循環浴槽水の経路を自動的に切替えることにより、気泡が混入された水流の温度が高くなり過ぎることを防止できる。
しかしながら、特許文献4では、形状記憶合金によるバネ等を内蔵した特別な構成の循環金具が必要となるので、構造が複雑化する。また、気泡運転中に自動保温機能が働いた場合には、通常の追焚運転よりも加熱量を減少させる制御が記載されているが、気泡運転中の出力温度が一定温度よりも高くならないための構成については、上述の特別な構造の循環金具に依拠している。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、追焚運転機能および気泡運転機能を有する風呂装置において、簡易な構成によって、気泡運転時に浴槽に吐出される気泡が混入された水流をユーザが熱く感じるのを防止することである。
この発明のある局面では、風呂装置は、第1および第2の送出口を有する浴槽と接続される。第1の送出口は、第1の運転モードにおいて気泡が混入されていない循環浴槽水を出力するために設けられる。第2の送出口は、第2の運転モードにおいて気泡が混入された循環浴槽水を出力するために設けられる。風呂装置は、第1の送出口と接続される第1の送水口と、第2の送出口と接続される第2の送水口と、浴槽から浴槽水が入力される受水口と、熱交換器と、流路切替機構と、制御部とを備える。熱交換器は、外部の熱源機から供給される熱媒との間での熱交換によって、受水口から入力された循環浴槽水を昇温するように構成される。流路切替機構は、熱交換器と第1および第2の送水口との間に配置される。制御部は、熱交換器における昇温および流路切替機構による流路を制御するように構成される。制御部は、第1の運転モードにおいて、循環浴槽水の温度を第1の基準温度に制御するように熱交換器における昇温を制御するとともに、熱交換器から出力された浴槽水を第1の送水口へ導く経路が形成されるように流路切替機構を制御する。一方で、制御部は、第2の運転モードにおいて、循環浴槽水の温度を、第1の基準温度よりも低い第2の基準温度に制御するように熱交換器における昇温を制御するとともに、少なくとも一部の期間において熱交換器から出力された浴槽水を第2の送水口へ導く経路が形成されるように流路切替機構を制御する。
上記風呂装置によれば、熱交換器の下流側に配置された流路切替機構によって、循環浴槽水への気泡の混入有無を切替ることができるので、簡易な構成により、循環浴槽水に気泡が混入されない第1の運転モード、および、循環浴槽水に気泡が混入される第2の運転モードを選択的に適用できるとともに、第1および第2の運転モードを通じた循環浴槽水の温度制御において、第2の運転モードにおける温度を、第1の運転モードよりも低くすることができる。これにより、気泡を混入された水流(たとえば、高流速のジェット水流)がユーザに直接当たったときにユーザが熱さを感じることを防止できる。
好ましくは、制御部は、第1の温度検出器をさらに備える。第1の温度検出器は、受水口から入力された浴槽水の温度を検出するように配置される。制御部は、前記第1の運転モードにおいて、前記第1の温度検出器による第1の検出温度を前記第1の基準温度に制御する一方で、前記第2の運転モードにおいて、前記第1の検出温度を前記第2の基準温度に制御する。
このように構成すると、浴槽から風呂装置へ導入される循環浴槽水の温度に基づいて、第1の運転モード(気泡混入無し)および第2の運転モード(気泡混入有り)のそれぞれで、循環浴槽水を適温(第1および第2の基準温度)に制御することができる。
また好ましくは、風呂装置は、熱交換器から出力された浴槽水の温度を検出するための第2の温度検出器をさらに備える。制御部は、第2の運転モードにおいて、第2の温度検出器による第2の検出温度が第2の基準温度よりも高いときには、熱交換器から出力された浴槽水を第1の送水口へ導く経路が形成されるように流路切替機構を制御する一方で、第2の検出温度が第2の基準温度以下のときには、熱交換器から出力された浴槽水を第2の送水口へ導く経路が形成されるように流路切替機構を制御する。
このように構成すると、循環浴槽水に気泡が混入される第2の運転モードでは、熱交換器からの出力温度に基づいて流路切替機構を制御することにより、第2の運転モードでの設定温度(第2の基準温度)よりも高温の浴槽水が、気泡が混入されて浴槽へ出力されることを防止できる。これにより、気泡が混入された水流がユーザに熱さを感じさせることを、さらに確実に防止できる。
また好ましくは、風呂装置は、風呂装置の外部の薬液注入装置からの薬液が循環浴槽水に注入される薬液注入口をさらに備える。薬液注入口は、受水口から流路切替機構までの経路内に設けられる。
このように構成すると、流路切替機構の上流側に薬液注入口が設けられているので、第1の運転モード(気泡混入無し)および第2の運転モード(気泡混入有り)の両方で、薬液注入装置からの薬液の注入によって循環浴槽水中の薬液濃度を維持調整することが可能である。
あるいは好ましくは、制御部は、第2の運転モードにおける循環浴槽水中の薬液の濃度が、第1の運転モードにおける薬液の濃度よりも低くなるように、薬液注入装置への制御指令を生成する。
このように構成すると、第2の運転モード(気泡混入有り)における循環浴槽水中の薬液濃度を、第1の運転モード(気泡混入無し)よりも低くすることができる。したがって、循環浴槽水に気泡が混入されることにより、ユーザが薬液の匂いを感じ易い第2の運転モードにおける不快感を抑制することができる。
あるいは好ましくは、風呂装置は、風呂装置の外部から大気を吸入するための吸気口と、浴槽水に大気を混入する混入口と、吸気口から吸入された大気の温度(雰囲気温度)を検出するための第3の温度検出器と、第2の送出口から出力される浴槽水の温度を検出するための第4の温度検出器と、吸気口および混入口の間に配置された開閉弁とをさらに備える。混入口は、流路切替機構から第2の送出口までの経路内に設けられる。制御部は、第2の運転モードにおいて、第3の温度検出器による第3の検出温度が第3の基準温度よりも低い場合には、第4の温度検出器による第4の検出温度が第4の基準温度よりも低い期間において開閉弁を閉止する。第4の基準温度は、第2の基準温度よりも低い。
このように構成すると、第2の運転モード(気泡混入有り)において、雰囲気温度が低い場合には、気泡の混入によって循環浴槽水の温度が低下し過ぎることを防止できるので、ユーザに不快感を与えることを防止できる。
この発明によれば、気泡運転機能を有する風呂装置において、簡易な構成によって、気泡運転時に浴槽に吐出される気泡が混入された水流をユーザが熱く感じるのを防止することができる。
実施の形態1に従う風呂装置を備える浴場システムの概略構成図である。 風呂装置の運転モードの遷移図である。 保温運転モードでの制御処理を説明するフローチャートである。 気泡運転モードでの制御処理を説明するフローチャートである。 薬液注入制御を説明するフローチャートが示される。 実施の形態2に従う風呂装置を備える浴場システムの概略構成図である。 実施の形態2に従う風呂装置における薬液濃度制御のための制御処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1に従う風呂装置において、実施の形態2と同様の薬液濃度制御を行なうための制御処理を説明するフローチャートである。 実施の形態3に従う風呂装置を備える浴場システムの概略構成図である。 実施の形態3に従う風呂装置における開閉弁の制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に従う風呂装置100aを備える浴場システム5aの概略構成図である。
浴場システム5aは、浴槽10と、循環配管40〜42によって浴槽10に接続される風呂装置100aとを備える。風呂装置100aは、浴槽10内の湯または水(以下、両者を包括して「浴槽水」とも称する)を循環させる。風呂装置100aの運転モードは、追焚によって保温された循環浴槽水について、気泡が混入された状態で供給するための「気泡運転モード」と、気泡を混入することなく供給するための「保温運転モード」とを含む。浴槽10の近傍には、ユーザが気泡運転モードの開始を指令するためのジェットスイッチ15が設けられる。
浴槽10には、風呂装置100aから供給された循環浴槽水を、浴槽内へ出力するための浴槽アダプタ21および22が設けられる。気泡運転モードで使用される浴槽アダプタ22は、気泡が混入された循環浴槽水を出力する。一方で、浴槽アダプタ21は、保温運転モードにおいて、気泡が混入されていない循環浴槽水を出力する。さらに、浴槽10には、循環浴槽水を吸入するための吸入金具20が設けられる。
浴槽アダプタ22は、いわゆるジェットノズル機能を有し、水流を絞ることによって、高流速の水流(ジェット水流)を出力するように構成される。通常、浴槽アダプタ22は、水流が直接ユーザに当たるように、浴槽底面に対して略平行に水流を進行させるように構成される。
一方で、浴槽アダプタ21は、ジェットノズル機能を具備しないことで、浴槽アダプタ22よりも低流速で循環浴槽水を出力することができる。なお、気泡が混入されない循環浴槽水に関しては、気泡が混入された場合とは異なり、ユーザに直接当てる必要性は低い。このため、比較的小型の浴槽では、熱い湯が直接ユーザに当たらないように、浴槽アダプタ21については、循環浴槽水を浴槽10の側面に沿って上下に進行させるように構成することも可能である。
このように、通常、浴槽アダプタ21および22の間では、出力される水流の速度および/または方向が異なっており、浴槽アダプタ22の方が、水流の温度が高いときにユーザが熱さを感じ易くなっている。
風呂装置100aは、受水口110と、送水口111,112とを有する。受水口110は、循環配管40を経由して、浴槽10の吸入金具20と接続される。送水口111は、循環配管41を経由して、浴槽10の浴槽アダプタ21と接続される。送水口112は、循環配管42を経由して、浴槽10の浴槽アダプタ22と接続される。循環配管40〜42には、手動の開閉弁50〜52をそれぞれ配置することができる。
風呂装置100aは、さらに、ヘアーキャッチャー105と、循環ポンプ120と、熱交換器130と、三方弁150とを含む。
ヘアーキャッチャー105は、受水口110と、循環ポンプ120の吸入側との間に配置される。熱交換器130は、一次側経路131および二次側経路132を有する。循環ポンプ120の吐出側は、配管140を経由して、二次側経路132の一方側と接続される。
三方弁150は、ポートA、ポートBおよびポートCを有する。ポートAは、配管141を経由して、二次側経路132の他方側と接続される。ポートCは、配管142を経由して、送水口112と接続される。ポートBは、配管143を経由して、送水口111と接続される。
三方弁150は、制御部102からの制御指令に従って、ポートAおよびポートBを連通させる状態1と、ポートAおよびポートCを連通させる状態2との一方を選択的に形成するように構成される。
風呂装置100aでは、循環ポンプ120が作動すると、受水口110から入力された浴槽水が、三方弁150が状態1および状態2のいずれであるかに応じて、送水口111または送水口112から選択的に出力されるように、浴槽水の循環経路が形成される。
具体的には、循環浴槽水は、ヘアーキャッチャー105、循環ポンプ120、配管140、二次側経路132(熱交換器130)、および、配管141を経由した後、三方弁150が状態1に制御される場合には、配管143から送水口111へ出力される。一方で、三方弁150が状態2に制御される場合には、循環浴槽水は、ヘアーキャッチャー105、循環ポンプ120、配管140、二次側経路132(熱交換器130)、および、配管141を経由した後、配管142から送水口112へ出力される。
送水口112および浴槽アダプタ22の間を接続する循環配管42の途中には、吸気口30から吸入されたエアーの配管と接続されるエアー混入口45が設けられる。たとえば、吸気口30は、浴槽10が配設される浴室の壁面に設けることができる。すなわち、図1の構成例では、エアー混入口45は、風呂装置100aの外部に設けられている。
これにより、三方弁150が状態2に制御されているときに、循環配管42を経由して浴槽アダプタ22から出力される循環浴槽水に対して、気泡が混入される。このとき、循環ポンプ120によって吸入される浴槽水の流量は、エジェクター効果によって気泡を混入できる流速が生じるように設定される。
一方で、送水口111および浴槽アダプタ21の間を接続する循環配管41には、循環配管42のようなエアー混入のための機構は配置されない。このため、三方弁150が状態1に制御されているときに、浴槽アダプタ21から出力される循環浴槽水には、気泡は混入されていない。
制御部102は、たとえばマイクロコンピュータによって構成される。制御部102は、予め格納されたプログラムを実行するソフトウェア処理および/または専用の電子回路によるハードウェア処理によって、ユーザからの操作指示に沿って、風呂装置100aの動作を制御する。
風呂装置100aには、ユーザが操作指示を入力するためのリモートコントローラ(以下、単に「リモコン」と称する)190が設けられる。リモコン190には、複数のスイッチ192が設けられる。スイッチ192は、プッシュスイッチによって構成されてもよく、タッチパネル上に形成されてもよい。スイッチ192には、風呂装置100aの電源をオンオフするためのメインスイッチと、浴槽水の循環運転をオンオフするための連続運転スイッチとが、少なくとも含まれる。さらに、リモコン190は、スイッチ192の操作によって、保温運転モードにおける浴槽水の目標温度を調整可能とすることができる。これらのスイッチ192へのユーザ操作は、制御部102へ送信される。
制御部102には、ジェットスイッチ15からの信号がさらに入力される。これにより、制御部102は、ジェットスイッチ15のユーザ操作による、気泡運転モードの開始指令を検知することができる。
風呂装置100aは、熱交換器130の一次側経路131の両端とそれぞれ接続された、熱媒体入力口121および熱媒体出力口122をさらに含む。熱媒体入力口121および熱媒体出力口122は、風呂装置100aの外部に配置された熱源機200と接続される。熱源機200は、任意のエネルギによって加熱された熱媒体を出力するように構成される。たとえば、熱源機200として、ボイラーを用いることができる。
熱媒体入力口121および熱媒体出力口122は、配管を経由して、熱源機200と接続される。熱源機200は、風呂装置100aの制御部102からの制御指令をトリガとして、作動および停止を制御できるように構成される。
熱源機200の作動時には、熱媒体入力口121および熱媒体出力口122を経由して一次側経路131を通過する、熱媒体の循環経路が形成される。これにより、熱交換器130では、一次側経路131および二次側経路132の間での熱交換により、二次側経路132を通過する循環浴槽水が昇温される。一方、熱源機200の停止時には、熱媒体の循環が停止されるため、一次側経路131には温度低下した熱媒体が滞留する。この結果、二次側経路132を経由する循環浴槽水は昇温されない。
したがって、熱源機200の作動および停止を制御することにより、熱交換器130からの循環浴槽水の出力温度を制御することが可能となる。なお、図1中に記載するように、熱源機200と、熱媒体入力口121および熱媒体出力口122との間には、手動の開閉弁を配置することができる。
さらに、風呂装置100aに対しては、薬液注入装置210が接続される。薬液注入装置210は、殺菌作用を有する薬液(たとえば、塩素)を蓄積する薬液タンク215と、薬液を循環浴槽水に注入するための薬液ポンプ212とを有する。薬液タンク215には、液面を検知するためのレベル計216が配置されている。配管141の途中には、配管を経由して薬液ポンプ212の吐出口と接続された薬液注入口170が設けられる。
さらに、薬液ポンプ212は、風呂装置100aの制御部102からの制御指令をトリガとして作動および停止を制御できるように構成される。薬液ポンプ212の作動時には、薬液が薬液注入口170へ供給されて、循環浴槽水に混入される。したがって、薬液ポンプ212を定期的に作動することにより、浴槽水中の薬液濃度(たとえば、塩素濃度)を所定レベルに維持することができる。また、レベル計216による検出値を制御部102へ入力することにより、風呂装置100aによって、薬液の残量を管理することができる。
制御部102は、さらに、循環ポンプ120の作動および停止を制御する。上述のように、制御部102が循環ポンプ120を作動させることにより、風呂装置100aによって浴槽水の循環経路を形成することができる。さらに、制御部102は、三方弁150を状態1および状態2のいずれかに制御するための制御指令をさらに生成する。
風呂装置100aでは、循環ポンプ120の作動時に、三方弁150を状態2に制御すると、送水口112および循環配管42を含む経路により、気泡が混入された循環浴槽水が、水流を形成して、浴槽アダプタ22から出力される。一方で、循環ポンプ120の作動時に、三方弁150を状態1に制御すると、送水口111および循環配管41を含む経路により、気泡が混入されていない循環浴槽水が、浴槽アダプタ21から出力される。このように、風呂装置100aでは、三方弁150による流路切替制御により、循環浴槽水に対する気泡の混入の実行および停止を切替えることができる。
風呂装置100aには、循環浴槽水の受水口110での入水温度T1を検出するための温度検出器161と、循環浴槽水の熱交換器130からの出力温度T2を検出するための温度検出器162とが配置される。
さらに、吸気口30に対応して、吸入される大気の温度(雰囲気温度)T3を検出するための温度検出器163が配置される。また、気泡が混入された循環浴槽水を出力するための浴槽アダプタ22に対しては、循環浴槽水の出力温度T4を検出するための温度検出器164が設けられる。なお、図1では図示を省略しているが、温度検出器161〜164による検出温度T1〜T4は、制御部102に入力される。
図1の構成において、浴槽10の浴槽アダプタ21は「第1の送出口」に対応し、浴槽アダプタ22は「第2の送出口」に対応する。すなわち、保温運転モードは「第1の運転モード」に対応し、気泡運転モードは「第2の運転モード」に対応する。また、風呂装置100aにおいて、送水口111は「第1の送水口」に対応し、送水口112は「第2の送水口」に対応する。また、三方弁150は「流路切替機構」の一実施例に対応する。さらに、温度検出器161〜164は、「第1の温度検出器」〜「第4の温度検出器」にそれぞれ対応する。
次に、風呂装置100aの運転モードを説明する。図2には、風呂装置100aの運転モードの遷移図が示される。
図2を参照して、風呂装置100aの運転モードは、停止モードと、待機モードと、起動モードと、保温運転モードと、気泡運転モードとを有する。
停止モードは、リモコン190においてメインスイッチがオフされている状態であり、風呂装置100aの電源がオフされている状態である。停止モードにおいて、メインスイッチがオンされると、風呂装置100aは待機モードに遷移する。
待機モードでは、循環ポンプ120は停止されており、浴槽水の循環はまだ行なわれていない。待機モードでは、三方弁150はデフォルトである状態1に制御される。待機モードにおいて、リモコン190で連続運転スイッチがオンされると、風呂装置100aは保温運転モードに遷移する。
保温運転モードでは、循環ポンプ120が作動されて、浴槽水の循環が開始される。また、三方弁150は状態1に制御されるので、気泡が混入されていない循環浴槽水が、浴槽アダプタ21から出力される。さらに、保温運転モードでは、後述するように、循環浴槽水を設定温度Tsetに維持するための温度制御が実行される。
なお、風呂装置100aは、タイマ運転機能を有するように構成されてもよい。タイマ運転では、リモコン190を用いて予め入力された、風呂装置100aの運転開始時刻が到来するまで、待機モードから保温運転モードへの遷移(すなわち、循環ポンプ120の起動)が延期される。
保温運転モードにおいて、ジェットスイッチ15がオンされると、風呂装置100aは、気泡運転モードへ遷移する。保温運転モードおよび気泡運転モードにおいて、循環ポンプ120の作動は継続される。
気泡運転モードでは、ジェットスイッチ15がオンされてからの経過時間が、予め定められたジェットタイマ時間(たとえば、数分)に達すると、風呂装置100aは、保温運転モードへ遷移する。これにより、保温運転モードの開始後には、循環ポンプ120が連続的に作動する下で、ユーザによるジェットスイッチ15のオン、および、ジェットタイマ時間の経過をトリガとして、気泡運転モードおよび保温運転モードが切り換えられる。
気泡運転モードおよび保温運転モードの各々では、ユーザによる連続運転スイッチのオフ、または、タイマ設定された運転終了時刻の到来により、風呂装置100aは、待機モードに復帰する。これにより、循環ポンプ120は停止される。さらに、メインスイッチがオフされると、風呂装置100aは停止モードに遷移して、電源がオフされる。
あるいは、気泡運転モードおよび保温運転モードでメインスイッチがオフされた場合には、風呂装置100aは、直接停止モードへ遷移することができる。この際にも、循環ポンプ120は停止される。
図1に示されるように、風呂装置100aでは、気泡運転モードでも、三方弁150の上流側における熱交換器130を通過する循環浴槽水の経路は、保温運転モードと同様である。したがって、気泡運転モードおよび保温運転モードの両方で、循環浴槽水の温度制御を実行することができる。さらに、気泡運転モードでは、三方弁150が状態2に制御される期間が設けられることにより、循環浴槽水による気泡が混入された水流を、たとえばジェット水流の態様で、浴槽アダプタ22から出力することができる。
さらに、風呂装置100aでは、三方弁150の上流側に薬液注入口170が設けられているので、気泡運転モードおよび保温運転モードの両方で、薬液ポンプ212を作動させて循環浴槽水中の薬液濃度を調整することが可能である。したがって、待機モード遷移時に、後程説明する薬液注入制御が起動される。
次に、気泡運転モードおよび保温運転モードの各々における制御動作(温度制御および流路切替制御)を説明する。
図3は、保温運転モードにおける制御動作を説明するためのフローチャートである。図3に示した制御処理は、保温運転モード中に、制御部102が繰返し実行することができる。
図3を参照して制御部102は、ステップS100により、温度検出器161によって検出された入水温度T1を取得すると、ステップS105により、入水温度T1を、保温運転モードでの設定温度Tsetと比較する。
制御部102は、T1<Tsetのとき(S105のYES判定時)には、ステップS110に処理を進めて、入水温度T1を昇温するための追焚を実行する。具体的には、熱源機200の作動指令が生成されることによって、熱交換器130の通過により循環浴槽水が昇温される。
一方で、制御部102は、T1≧Tsetのとき(S105のNO判定時)には、ステップS120により、熱源機200の停止指令を生成する。これにより、熱交換器130を通過する循環浴槽水は昇温されなくなる。したがって、追焚の開始後には、浴槽水が昇温されて、ステップS105がYES判定からNO判定に切替わると、追焚は停止される。また、循環浴槽水の入水温度T1が設定温度Tset以上の期間では、追焚は開始されない。
制御部102は、保温運転モードを通じて、ステップS130により、三方弁150を状態1に制御する。
なお、ステップS105での判定について、追焚を開始するときと、停止するときとの間で設定温度Tsetにヒステリスを設けてもよい。たとえば、T1<Tsetの成立に応じて追焚を開始(すなわち、S105のYES判定)した後には、T1≧(Tset+α)の成立に応じて(α>0)追焚の停止(すなわち、S105のNO判定)を判定することができる。
このように、保温運転モードにおいては、追焚によって入水温度T1が設定温度Tsetに維持される温度制御が実行されるとともに、気泡が混入されていない循環浴槽水が、浴槽アダプタ21から出力される。
図4は、気泡運転モードにおける制御動作を説明するためのフローチャートである。
図4に示された制御処理は、気泡運転モードの期間中において、制御部102が繰返し実行することができる。
図4を参照して、制御部102は、ステップS200により、温度検出器161によって検出された入水温度T1と、温度検出器162によって検出された、熱交換器130からの出力温度T2とを取得する。さらに、制御部102は、ステップS205により、出力温度T2を、気泡運転モードでの設定温度Tjetと比較する。ここで、設定温度Tjetは、保温運転モードでの設定温度Tsetよりも低く設定される(Tjet<Tset)。
たとえば、リモコン190は、保温運転モードでの設定温度Tsetをユーザが入力できるように構成することができる。さらに、ユーザによって設定された設定温度Tsetに基づき、Tjet=Tset−Txの演算によって、設定温度Tjetを決めることができる。この温度差Tx(Tx>0)は、固定値としてもよく、ユーザがリモコン190によって入力可能な可変値としてもよい。
制御部102は、T2≧Tjetのとき(S205のNO判定時)には、ステップS210により、三方弁150を状態1に制御する。これにより、気泡運転モードであっても、設定温度Tjetよりも高温の浴槽水は、浴槽アダプタ22から気泡が混入された水流として出力されるのではなく、気泡を混入されずに浴槽アダプタ21から出力される。さらに、制御部102は、出力温度T2を低下させるために、ステップS250に処理を進めて、熱源機200に対して停止指令を生成する。
制御部102は、T2<Tjetのとき(S205のYES判定時)には、ステップS220により、三方弁150を状態2に制御する。これにより、循環浴槽水は、送水口112から出力された後、気泡が混入された水流、好ましくはジェット水流として浴槽アダプタ22から出力される。
さらに、制御部102は、ステップS230に処理を進めて、入水温度T1を、気泡運転モードでの設定温度Tjetと比較する。制御部102は、T1<Tjetのとき(S230のYES判定時)には、ステップS240により、入水温度T1を上昇するための追焚を実行する。具体的には、ステップS110と同様に、熱源機200の作動指令が生成されることによって循環浴槽水が昇温される。
一方で、制御部102は、T1≧Tjetのとき(S230のNO判定時)には、ステップS250により、熱源機200の停止指令を生成する。これにより、熱交換器130を通過する循環浴槽水は昇温されなくなる。したがって、追焚の開始後においては、浴槽水が昇温されてステップS230がYES判定からNO判定に切替わると、追焚は停止される。また、循環浴槽水の入水温度T1が設定温度Tjet以上の期間では、ステップS250により追焚は開始されない。
なお、ステップS230での判定についても、ステップS105と同様のヒステリシスを設けてもよい。たとえば、T1<Tjetの成立に応じて追焚を開始(すなわち、S230のYES判定)した後には、T1≧(Tjet+α)の成立に応じて(α>0)、追焚の停止(すなわち、S230のNO判定)を判定することができる。
このように、気泡運転モードにおいては、追焚によって入水温度T1を設定温度Tjetに維持する温度制御(S230〜S250)が実行される。したがって、風呂装置100aでは、入水温度T1に基づく循環浴槽水の温度制御は、気泡運転モードおよび保温運転モードの両方で実行することができる。
さらに、気泡運転モードにおける設定温度Tjetは、保温運転モードでの設定温度Tsetよりも低く設定されている。これにより、気泡を混入されて浴槽アダプタ22からのジェット水流がユーザに直接当たっても、熱さを感じさせることを防止できる。すなち、設定温度Tset(保温運転モード)は「第1の基準温度」に対応し、設定温度Tjet(気泡運転モード)は「第2の基準温度」に対応する。
さらに、気泡運転モードでは、設定温度Tjetよりも高温の浴槽水が、気泡が混入される浴槽アダプタ22から出力されないように、三方弁150による流路切替制御を実行することができる。
なお、図3および図4では、循環浴槽水の受水口110に配置された温度検出器161によって検出された入水温度T1に基づく温度制御(フィードバック制御)を例示したが、他の部位に配置された温度検出器による検出値に基づいて、循環浴槽水の温度を設定温度Tset,Tjetにフィードバック制御することも可能である。
図5には、薬液注入制御を説明するフローチャートが示される。図5に示される制御処理は、制御部102によって実行することができる。
図5を参照して、制御部102は、浴槽水の循環が開始される、待機モードから保温運転モードへの遷移に応じて(ステップS300のYES判定時)、ステップS310以降の処理を起動する。制御部102は、ステップS310に処理を進めて、薬液注入タイミングを規定するためのカウント値Tcntを0に初期化する。
制御部102は、保温運転モードまたは気泡運転モードから待機モードへの遷移、または、メインスイッチのオフによる停止モードへの遷移が検知されると(S320のYES判定時)、循環ポンプ120による浴槽水の循環が停止されるので、処理を終了する。
一方で、制御部102は、待機モードまたは停止モードへの遷移が検知されるまで(S320のNO判定時)には、ステップS330〜S360の処理を繰り返し実行する。制御部102は、ステップS330では、カウント値Tcntを周期的に1ずつ増加させる。制御部102は、ステップS340により、ステップS330で増加されたカウント値Tcntを基準値Tcyと比較する。
そして、制御部102は、Tcnt≧Tcyの場合(S330のYES判定時)には、ステップS350により予め定められた時間、薬液ポンプ212を作動させる。そして、ステップS360によってカウント値Tcntが0にクリアされた後、処理はステップS320に戻される。一方で、制御部102は、Tcnt<Tcyの場合(S330のNO判定時)には、ステップS350,S360を実行することなく、処理をステップS320に戻す。
これにより、浴槽水の循環中には、基準値Tcyに従って薬液ポンプ212を周期的に作動することによって、循環浴槽水に薬液を注入することができる。すなわち、保温運転モードおよび気泡運転モードの両方に、定期的な薬液の注入により、循環浴槽水中の薬液濃度を所定レベルに維持することができる。
このように本実施の形態1に従う風呂装置100aでは、熱交換器130の下流側(浴槽水循環経路)に配置された三方弁150による流路切替制御によって、循環浴槽水への気泡の混入有無を切替ることにより、簡易な構成により、保温運転モードおよび気泡運転モードを選択的に適用できるとともに、保温運転モードおよび気泡運転モードを通じて、循環浴槽水の温度制御によって浴槽水を保温できる。さらに、温度制御における設定温度は、気泡運転モードでは保温運転モードよりも低く設定されるので、気泡を混入されて浴槽アダプタ22からの水流(たとえば、ジェット水流)が直接当たっても、ユーザに熱さを感じさせることを防止できる。
さらに、気泡運転モードでは、熱交換器130の出力温度T2に基づく流路切替制御(三方弁150)がさらに実行されることにより、設定温度Tjetよりも高温の浴槽水による水流が浴槽10へ出力されることを防止できる。これにより、気泡が混入された水流がユーザに熱さを感じさせることを、さらに確実に防止できる。
また、流路切替制御のための三方弁150の上流側(浴槽水の循環経路上)に薬液注入口170が設けられることにより、保温運転モードおよび気泡運転モードの両方で、循環浴槽水中の薬液濃度を所定レベルに維持することができる。これにより、気泡が混入された循環浴槽水が出力される浴槽アダプタ22の近傍における大気中の細菌数を抑制することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、保温運転モードおよび気泡運転モードでの薬液注入制御の変形例について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に従う風呂装置100bを備える浴場システム5bの概略構成図である。
図6を参照して、実施の形態2に従う風呂装置100bは、実施の形態1に従う風呂装置100a(図1)と比較して、開閉弁182および薬液濃度センサ185を含むバイパス経路180をさらに備える点で異なる。開閉弁182は、たとえば、制御部102からの信号に応じて開閉制御される電磁弁によって構成される。
バイパス経路180は、開閉弁182の開放時に、配管141上の分岐点181から循環浴槽水の一部を導入するように構成される。バイパス経路180に導入された循環浴槽水は、薬液濃度センサ185を通過する。これにより、風呂装置100bでは、循環浴槽水中の薬液濃度(たとえば、塩素濃度)を検出することができる。薬液濃度センサ185による検出値は、制御部102に送出される。一方で、制御部102が開閉弁182を閉止している期間では、バイパス経路180は形成されない。
バイパス経路180には、手動の開閉弁189をさらに配置することができる。開閉弁189の閉止により、風呂装置100bの電源オフ期間(停止モード)において、薬液濃度センサ185が水に浸された状態を保持できる。
風呂装置100bのその他の部分の構成は風呂装置100aと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。また、風呂装置100bと浴槽10との接続関係についても、風呂装置100aと浴槽10との間の接続関係と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
なお、風呂装置100bでは、運転モードの遷移(図2)、ならびに、保温運転モードおよび気泡運転モードにおける温度制御および流路切替制御(図3,4)について、バイパス経路180が形成されても、風呂装置100aと同様に適用することが可能である。一方で、実施の形態2に従う風呂装置100bでは、薬液注入制御が実施の形態1(図5)とは異なる。
図7は、実施の形態2に従う風呂装置100bにおける薬液濃度制御のための制御処理を説明するフローチャートである。図7による制御処理は、制御部102によって繰り返し実行することができる。
図7を参照して、制御部102は、浴槽水の循環が開始される、待機モードから保温運転モードへの遷移に応じて(ステップS400のYES判定時)、ステップS410により、開閉弁182の開放指令を生成する。これにより、循環浴槽水の一部が薬液濃度センサ185を通過するバイパス経路180が形成される。なお、待機モードが開始されないとき(S400のNO判定時)には、ステップS490により開閉弁182は閉状態に維持されるので、バイパス経路180は遮断される。
制御部102は、ステップS420により、薬液濃度センサ185による薬液濃度検出値Dclを取得する。さらに、制御部102は、ステップS430により、運転モードが気泡運転モードであるか否かを判定する。制御部102は、運転モードが気泡運転モードではないとき(S430のNO判定時)には、ステップS450により、薬液濃度の基準値Drをデフォルト値であるD0に設定する。すなわち、保温運転モードでは、Dr=D0に設定される。
これに対して、制御部102は、運転モードが気泡運転モードであるとき(S430のYES判定時)には、ステップS440により、薬液濃度の基準値Drを、デフォルト値D0よりも低いD1に設定する(D1<D0)。
制御部102は、ステップS460により、薬液濃度検出値Dcl(S420)と、ステップS440またはS450で設定された基準値Drとを比較する。そして、DCl<Drのときには、ステップS470により、予め定められた時間、薬液ポンプ212を作動させる。一方で、DCl≧Drのときには、ステップS470はスキップされるので、薬液ポンプ212は停止される。
これにより、薬液濃度検出値Dclが、保温モードおよび気泡運転モードで別個に設定される基準値Drに従って制御されるように、薬液ポンプ212が作動または停止される。
制御部102は、ステップS480により、保温運転モードまたは気泡運転モードから待機モードへの遷移、または、メインスイッチのオフによる停止モードへの遷移が検知されると(S480のYES判定時)、ステップS490に処理を進めて、開閉弁182を閉止して、バイパス経路180を遮断する。
一方で、制御部102は、待機モードまたは停止モードの遷移が検知されるまでは(S480のNO判定時)、処理をステップS420へ戻すことにより、薬液濃度センサ185による薬液濃度検出値Dclに基づく薬液濃度制御(S420〜S470)を継続的に実行する。
したがって、実施の形態2に従う風呂装置では、保温運転モードまたは気泡運転モードを通じて、薬液濃度センサ185による薬液濃度検出値Dclに基づいて薬液濃度制御を基準値Drに制御することができる。さらに、気泡運転モードでは、薬液濃度を保温運転モードよりも低下させることができるので、循環浴槽水に気泡が混入されることにより、ユーザが薬液の匂いを感じ易い気泡運転モードにおける不快感を抑制することができる。
なお、気泡運転モードにおける薬液濃度を保温運転モードより低下させる薬液濃度制御は、薬液濃度センサが配置されない実施の形態1に従う風呂装置100aの構成においても実現することができる。
図8は、実施の形態1に従う風呂装置100aにおいて、実施の形態2と同様の薬液濃度制御を行なうための制御処理を説明するフローチャートである。
図8に示された制御処理は、図5に示された制御処理と同様に、風呂装置100aにおいて制御部102が実行することができる。
図8を参照して、制御部102は、図5と同様の、ステップS300〜S330およびステップS340〜S360の処理に加えて、基準値Tcyを可変に設定するためのステップS370をさらに実行する。ステップS370は、ステップS372、S374およびS376を含む。
制御部102は、ステップS372では、運転モードが気泡運転モードであるか否かを判定する。制御部102は、運転モードが気泡運転モードではないとき(S372のNO判定時)には、ステップS374により、基準値Tcyをデフォルト値であるT0に設定する。すなわち、保温運転モードでは、Tcy=T0に設定される。
これに対して、制御部102は、運転モードが気泡運転モードであるとき(S372のYES判定時)には、ステップS376により、基準値Tcyをデフォルト値T0よりも長いT1(T1>T0)に設定する。
制御部102は、ステップS340〜S360では、ステップS330で増加されたカウント値Tcntと基準値Tcyとの比較に従って、薬液ポンプ212を周期的に作動させる。
したがって、図8に示された制御処理によれば、気泡運転モードにおける薬液ポンプ212の作動周期を、保温運転モードよりも長く設定することができる。したがって、図7のような薬液濃度センサ185を配置することなく、実施の形態2に従う風呂装置と同様に、気泡運転モードにおける薬液濃度を保温運転モードより低下させる薬液濃度制御を実現することが可能である。
[実施の形態3]
実施の形態3では、吸気口30を風呂装置に設けたときの構成および制御について説明する。
図9は、実施の形態3に従う風呂装置100cが適用された浴場システム5cの構成を説明する概略構成図である。
図9を参照して、実施の形態3に従う風呂装置100cは、実施の形態2に従う風呂装置100bの構成と比較して、吸気口30が、風呂装置100cの筐体に設けられている点が異なる。この結果、エアー混入口45は、風呂装置100c内部において、配管142上に設けられる。さらに、吸気口30およびエアー混入口45の間には、開閉弁195が配置される。たとえば、開閉弁195は、制御部102によって開閉が制御される電磁弁によって構成することができる。
制御部102が開閉弁195を閉止すると、配管142を通流する循環浴槽水に対する気泡の混入を停止することができる。一方で、制御部102が、開閉弁195を開放すると、実施の形態1および2と同様に、浴槽アダプタ22から出力される水流(循環浴槽水)に気泡を混入することができる。したがって、実施の形態3に従う構成では、気泡運転モードにおいて、開閉弁195の開閉によって気泡の混入有無を制御することができる。
風呂装置100cのその他の部分の構成は、実施の形態2に従う風呂装置100b(図7)と同様であるので詳細な説明は繰返さない。また、風呂装置100cおよび浴槽10との接続関係についても、図6と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
なお、風呂装置100cでは、運転モードの遷移(図2)、ならびに、保温運転モードおよび気泡運転モードにおける温度制御および流路切替制御(図3,4)については、風呂装置100a,100bと同様に適用することが可能である。また、薬液注入制御については、実施の形態2(図7)と同様に実行することができる。
図10は、実施の形態3に従う風呂装置100cにおける開閉弁の制御処理を説明するためのフローチャートである。図10による制御処理は、制御部102によって繰り返し実行することができる。
図10を参照して、制御部102は、ステップS500により、気泡運転モード中であるかどうかを選択する。気泡運転モードでないとき(S500のNO判定時)には、ステップS540により、開閉弁195は閉状態に制御される。
一方で、制御部102は、気泡運転モードであるとき(S500のYES判定時)には、ステップS510により、温度検出器163によって検出される雰囲気温度T3、および、温度検出器164によって検出される浴槽アダプタ22からの出力温度T4を取得する。さらに、制御部102は、ステップS515により、雰囲気温度T3(S510)を基準温度Tthと比較する。
制御部102は、雰囲気温度T3≧Tthのとき(S515のNO判定時)には、ステップS520に処理を進めて、開閉弁195を開放する。これにより、循環浴槽水に気泡が混入される。
一方で、雰囲気温度T3が基準温度Tthよりも低い低温時には、エアーを循環浴槽水に混入することによる水温の低下が懸念される。したがって、制御部102は、雰囲気温度T3<Tthのとき(S515のYES判定時)には、ステップS530に処理を進めて、浴槽アダプタ22からの出力温度T4を判定温度Trと比較する。
ここで、気泡運転モードでは、図4に示された、浴槽水(入水温度T1)を設定温度Tjetに保温するための温度制御が実行されている。ステップS530での判定温度Trは、気泡運転モードでの設定温度Tjetよりも低い温度に設定される(Tjet>Tr)。
制御部102は、出力温度T4が判定温度Trよりも低いときには(S530のYES判定時)、ステップS540に処理を進めて、出力温度T4がさらに低下しないように、開閉弁195を閉止する。これにより、循環浴槽水への気泡の混入が停止されるので、出力温度T4がさらに低下することを防止できる。
一方で、制御部102は、T4≧Trのとき(S530のNO判定時)には、ステップS520により、開閉弁195を開放する。これにより、循環浴槽水へ気泡が混入される。このように、基準温度Tthは「第3の基準温度」に対応し、判定温度Trは「第4の基準温度」に対応する。
このように、実施の形態3に従う風呂装置では、気泡運転モード時に、雰囲気温度T3が低い場合には、気泡の混入によって出力温度T4が低下し過ぎることを防止できるので、ユーザに不快感を与えることを防止できる。
なお、実施の形態3に従う構成では、図1に従う風呂装置100aに対して、図9と同様に、吸気口30、エアー混入口45および、開閉弁195を設けることも可能である。この場合にも、開閉弁195の制御には、図10と同様の制御処理を適用することができる。また、循環浴槽水の薬液濃度制御は、図5または図8に示した制御処理を適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5a,5b,5c 浴場システム、10 浴槽、15 ジェットスイッチ、20 吸入金具、21 浴槽アダプタ、22 浴槽アダプタ(気泡混入)、30 吸気口、40,41,42 循環配管、45 エアー混入口、50,52 開閉弁(手動)、100a,100b,100c 風呂装置、102 制御部、105 ヘアーキャッチャー、110 受水口、111,112 送水口、120 循環ポンプ、121 熱媒体入力口、122 熱媒体出力口、130 熱交換器、131 一次側経路、132 二次側経路、140〜143 配管、150 三方弁、161〜164 温度検出器、170 薬液注入口、180 バイパス経路、181 分岐点、182,189,195 開閉弁(自動)、185 薬液濃度センサ、190 リモコン、192 スイッチ、200 熱源機、210 薬液注入装置、212 薬液ポンプ、215 薬液タンク、216 レベル計、A,B,C ポート、Dcl 薬液濃度検出値、T1 入水温度、T2 出力温度(熱交換器)、T3 雰囲気温度、T4 出力温度(浴槽アダプタ)、Tcnt カウント値、Tjet 設定温度(気泡運転モード)、Tset 設定温度(保温運転モード)、Tr 判定温度、Tth 基準温度。

Claims (6)

  1. 第1の運転モードにおいて気泡が混入されていない循環浴槽水を出力するための第1の送出口と、第2の運転モードにおいて前記気泡が混入された前記循環浴槽水を出力するための第2の送出口とを有する浴槽と接続される風呂装置であって、
    前記第1の送出口と接続される第1の送水口と、
    前記第2の送出口と接続される第2の送水口と、
    浴槽から浴槽水が入力される受水口と、
    外部の熱源機から供給される熱媒との間での熱交換によって、前記受水口から入力された前記循環浴槽水を昇温するための熱交換器と、
    前記熱交換器と前記第1および第2の送水口との間に配置された流路切替機構と、
    前記熱交換器における昇温および前記流路切替機構による流路を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1の運転モードにおいて、前記循環浴槽水の温度を第1の基準温度に制御するように前記熱交換器における昇温を制御するとともに、前記熱交換器から出力された浴槽水を前記第1の送水口へ導く経路が形成されるように前記流路切替機構を制御する一方で、
    前記第2の運転モードにおいて、前記循環浴槽水の温度を前記第1の基準温度よりも低い第2の基準温度に制御するように前記熱交換器における昇温を制御するとともに、少なくとも一部の期間において前記熱交換器から出力された浴槽水を前記第2の送水口へ導く経路が形成されるように前記流路切替機構を制御する、風呂装置。
  2. 前記受水口から入力された浴槽水の温度を検出するための第1の温度検出器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1の運転モードにおいて、前記第1の温度検出器による第1の検出温度を前記第1の基準温度に制御する一方で、前記第2の運転モードにおいて、前記第1の検出温度を前記第2の基準温度に制御する、請求項1記載の風呂装置。
  3. 前記熱交換器から出力された浴槽水の温度を検出するための第2の温度検出器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2の運転モードにおいて、前記第2の温度検出器による第2の検出温度が前記第2の基準温度よりも高いときには、前記熱交換器から出力された浴槽水を前記第1の送水口へ導く経路が形成されるように前記流路切替機構を制御する一方で、前記第2の検出温度が前記第2の基準温度以下のときには、前記熱交換器から出力された浴槽水を前記第2の送水口へ導く経路が形成されるように前記流路切替機構を制御する、請求項1または2記載の風呂装置。
  4. 前記風呂装置の外部の薬液注入装置からの薬液が前記循環浴槽水に注入される薬液注入口をさらに備え、
    前記薬液注入口は、前記受水口から前記流路切替機構までの経路内に設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の風呂装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の運転モードにおける前記循環浴槽水中の前記薬液の濃度が、前記第1の運転モードにおける前記薬液の濃度よりも低くなるように、前記薬液注入装置への制御指令を生成する、請求項4記載の風呂装置。
  6. 前記風呂装置の外部から大気を吸入するための吸気口と、
    前記流路切替機構から前記第2の送出口までの経路内に設けられた、前記浴槽水に前記大気を混入する混入口と、
    前記吸気口から吸入された大気の温度を検出するための第3の温度検出器と、
    前記第2の送出口から出力される浴槽水の温度を検出するための第4の温度検出器と、
    前記吸気口および前記混入口の間に配置された開閉弁とをさらに備え、
    前記制御部は、前記第2の運転モードにおいて、前記第3の温度検出器による第3の検出温度が第3の基準温度よりも低い場合には、前記第4の温度検出器による第4の検出温度が第4の基準温度よりも低い期間において前記開閉弁を閉止し、
    前記第4の基準温度は、前記第2の基準温度よりも低い、請求項1〜5のいずれか1項に記載の風呂装置。
JP2016247996A 2016-12-21 2016-12-21 風呂装置 Pending JP2018099424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016247996A JP2018099424A (ja) 2016-12-21 2016-12-21 風呂装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016247996A JP2018099424A (ja) 2016-12-21 2016-12-21 風呂装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018099424A true JP2018099424A (ja) 2018-06-28

Family

ID=62714614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016247996A Pending JP2018099424A (ja) 2016-12-21 2016-12-21 風呂装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018099424A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116498A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 株式会社エヌティシィー プール形水槽に併設した水素ガス投入装置、水素ガス投入装置を備えたプール形水槽及びプール形水槽への水素ガス投入方法
JP2020183836A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 リンナイ株式会社 風呂システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116498A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 株式会社エヌティシィー プール形水槽に併設した水素ガス投入装置、水素ガス投入装置を備えたプール形水槽及びプール形水槽への水素ガス投入方法
JP2020183836A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 リンナイ株式会社 風呂システム
JP7213135B2 (ja) 2019-05-08 2023-01-26 リンナイ株式会社 風呂システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6111619B2 (ja) 浴槽洗浄装置
JP2018099424A (ja) 風呂装置
JP2009243813A (ja) 貯湯式給湯器
JP5068145B2 (ja) ミストサウナ装置およびそれを用いたミストサウナシステム
JP6852395B2 (ja) 給湯装置
JP2018023471A (ja) 浴槽洗浄システム
JP4880312B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2006204358A (ja) ミストサウナ装置
JP4742968B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2014190622A (ja) 風呂システム
JP4740305B2 (ja) 浴槽洗浄ユニット
JP2004263423A (ja) トイレ装置
JP2012032031A (ja) 貯湯式給湯装置
JP7424329B2 (ja) 浴槽洗浄システム、給湯システムおよび浴槽洗浄制御方法
JP4881637B2 (ja) 給湯装置
JP2018079091A (ja) 浴槽洗浄装置及び浴槽洗浄システム
JP2012052803A (ja) 貯湯式給湯器
CN215951780U (zh) 热水器
JP2012213660A (ja) ミストサウナ装置およびそれを用いたミストサウナシステム
JP2018057501A (ja) 浴槽洗浄システム
JP2023124264A (ja) 浴槽装置
JP2023124265A (ja) 浴槽装置
JP2006275338A (ja) ミストサウナ兼用給湯装置
JP4075738B2 (ja) 酸素富化給湯装置
JP2005345075A (ja) 貯湯式給湯器