JP2018079091A - 浴槽洗浄装置及び浴槽洗浄システム - Google Patents

浴槽洗浄装置及び浴槽洗浄システム Download PDF

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【課題】洗浄ノズルから湯を噴射させることによって浴槽内を自動で洗浄する浴槽洗浄装置及び浴槽洗浄システムにおいて、洗浄効率の向上を図ること。【解決手段】熱源機3から供給される湯を浴槽2の洗浄ノズル25へ導く出湯管路41と、洗浄ノズル25への単位時間あたりの通水量を調整可能な流量調整手段46と、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンク40と、洗浄液タンク40内の洗浄液を出湯管路41へ導く洗浄液混合管路42と、出湯管路41に供給される湯を洗浄液と混合して洗浄ノズル25へ導出させる洗浄工程の実行手段と、出湯管路41に供給される湯を洗浄ノズル25へ導出させるすすぎ工程の実行手段とを備え、すすぎ工程は、前記通水量を、所定の第1通水量にして洗浄ノズル25から浴槽内周面21の上域へ向けて湯を噴射させた後、第1通水量より所定値低い第2通水量にして洗浄ノズル25から浴槽内周面21の下域へ向けて湯を噴射させること。【選択図】図1

Description

本発明は、熱源機から供給される湯を洗浄液と混合して、浴槽に設けられた洗浄ノズルから浴槽内に噴射させる浴槽洗浄装置、及び上記浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムに関する。
従来、熱源機から供給される湯を洗浄液タンク内の洗浄液と混合し、浴槽内に設けられた洗浄ノズルから噴射させることで浴槽の内側周面を洗浄する浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムにおいて、熱源機から供給される湯を洗浄ノズルへ導く出湯管路に、洗浄ノズルへの単位時間あたりの通水量を調整可能な流量調整弁が設けられ、熱源機から供給される湯を洗浄液と混合して洗浄ノズルから噴射させる洗浄工程の実行時や、上記湯を洗浄ノズルから噴射させるすすぎ工程の実行時に、浴槽の内周面に対する湯の噴射高さを変更可能な構成としたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2012−170614号公報 特開平5−329093号公報
ところで、介護施設など一日に何度も風呂が利用される施設においては、利用者の回転率を高めるべく、一回の浴槽洗浄に要する時間(洗浄時間)をできる限り短くしたいといった要望がある。しかしながら、上記従来の浴槽洗浄システムのように、浴槽内周面に汚れや洗浄液のすすぎ残しが生じないよう、浴槽内周面に対する洗浄ノズルからの湯の噴射高さを上下に変更させるように構成されたものでは、湯の噴射高さの変更回数によっては、洗浄時間が長くなってしまう虞があった。しかも、このものにおいて、浴槽内周面の上域へ湯を噴射させた段階ですすぎ工程を終了させると、浴槽内周面の下域に汚れや洗浄液を含んだすすぎ後の湯が付着したまま残留する可能性もあるため、この場合は再度、浴槽内周面の下域へ向けて湯を噴射させる必要があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄ノズルから湯を噴射させることによって浴槽内を自動で洗浄する浴槽洗浄装置、及び浴槽洗浄システムにおいて、洗浄性能が高く、且つ、洗浄時間の短縮化を図ることも可能な、洗浄効率の高い浴槽洗浄システムを提供することにある。
本発明は、熱源機から供給される湯を浴槽の洗浄ノズルへ導く出湯管路と、出湯管路から洗浄ノズルへの単位時間あたりの通水量を調整可能な流量調整手段と、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンクと、洗浄液タンク内の洗浄液を出湯管路へ導く洗浄液混合管路と、出湯管路に供給される湯を洗浄液と混合して洗浄ノズルへ導出させる洗浄工程の実行手段と、出湯管路に供給される湯を洗浄ノズルへ導出させるすすぎ工程の実行手段とを備えた浴槽洗浄装置であって、すすぎ工程は、前記通水量を、所定の第1通水量にして洗浄ノズルから浴槽内周面の上域へ向けて湯を噴射させた後、第1通水量より所定値低い第2通水量にして洗浄ノズルから浴槽内周面の下域へ向けて湯を噴射させることを特徴とするものである。
このものでは、すすぎ工程にて、洗浄ノズルから浴槽内周面の上域へ向けて湯を噴射させた後、浴槽内周面の下域へ向けて湯を噴射させる、即ち、浴槽内周面に対する洗浄ノズルからの湯の噴射高さを上方から下方へ変化させるから、浴槽内周面の略全域に沿って湯を流下させることができる。従って、浴槽内周面に汚れや洗浄液のすすぎ残しが生じ難い。また、上記のように湯の噴射高さを上方から下方へ変化させることで、汚れや洗浄液を含んだすすぎ後の湯が浴槽内周面に付着残留し難いから、その分、すすぎ工程に要する時間を短縮することも可能であり、効率良く浴槽内周面を洗浄できる。
好ましくは、すすぎ工程は、前記通水量を、第1通水量にして洗浄ノズルから湯を噴射させた後、第2通水量にして洗浄ノズルから湯を噴射させ、さらに洗浄ノズルからの湯の噴射を所定時間停止させる一連の動作を1サイクルとして、前記サイクルを複数回繰り返す。
洗浄工程によって浴槽内周面や浴槽底面に付着した洗浄液の泡は、付着力が強く、排水口から完全に排出されるまでに時間がかかる。しかも、排水口やその周辺に洗浄液の泡が残留している中で、すすぎ工程によって浴槽内周面に一定量の湯を噴射させ続けると、洗浄液の泡は、排水口に一定して流れ込んでくるすすぎ用の湯によって排出が阻害され、排水口から溢れ出るなどして排出されるまでにより時間を要する。しかしながら、本発明によれば、すすぎ工程にて、湯の噴射高さを上方から下方へ変化させた後、湯の噴射を所定時間停止させる一連の動作を複数回繰り返し行うから、浴槽内周面からすすぎ落とされた汚れや洗浄液、洗浄液の泡は排水口から円滑に排出され、排水口やその周辺に留まり難い。従ってその分、すすぎ工程に要する時間を短縮でき、効率良く浴槽内を洗浄することが可能である。また、汚れや洗浄液、洗浄液の泡が排水口から排出された後、再び浴槽内周面のすすぎが行われるから、浴槽内に汚れや洗浄液のすすぎ残しが一層生じ難い。
また、本発明は、上記浴槽洗浄装置と、浴槽と、浴槽洗浄装置や浴槽へ湯を供給する熱源機とで構成される浴槽洗浄システムであって、浴槽は、浴槽洗浄装置から供給される湯を浴槽内周面へ向けて噴射可能な洗浄ノズルと、熱源機から供給される湯を、洗浄ノズルの噴射流量より大流量にて浴槽内へ導出可能な注湯口部とを備え、すすぎ工程の実行中又は実行後に、熱源機から供給される湯を注湯口部から浴槽内へ所定量導出させることを特徴とするものである。
この種の浴槽洗浄システムでは、通常、浴槽洗浄運転時に洗浄ノズルから噴射される単位時間あたりの湯量(噴射流量)は、湯張り運転時に浴槽金具やカラン等の注湯口部から浴槽内へ導出させる単位時間あたりの湯量に比べて少ない。そのため、すすぎ工程の実行時に、浴槽内に噴射された湯によって浴槽底面の汚れや洗浄液も洗い流そうとしても、汚れの度合によっては、確実に排出できない虞がある。特に、浴槽底面に転倒防止用の凹凸が形成されたものでは、浴槽底面が平滑なものに比べて湯の流れが悪く、浴槽底面の一部領域に偏って湯が流れるため、汚れや洗浄液が浴槽底面により残留し易い。しかしながら、本発明によれば、すすぎ工程の実行中又は実行後に、注湯口部から浴槽内へ洗浄ノズルの噴射流量より大流量の湯を導出させ、浴槽底面に付着残留した汚れや洗浄液と共に浴槽の排水口から排出させることができるから、浴槽内に汚れや洗浄液、洗浄液の泡などのすすぎ残しが一層生じ難い。よって、より効率良く浴槽内周面を洗浄することができる。
以上のように、本発明によれば、浴槽内に汚れや洗浄液のすすぎ残しが生じ難く、洗浄時間の短縮化を図ることも可能な洗浄効率の高い浴槽洗浄装置、及び浴槽洗浄システムを提供できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムの概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムの作動フローチャート(1)である。 図3は、本発明の実施の形態に係る浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムの作動フローチャート(2)である。 図4は、本発明の実施の形態に係る浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムの作動フローチャート(3)である。 図5は、本発明の他の実施形態に係る浴槽洗浄装置を備えた浴槽洗浄システムの概略構成図である。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る浴槽洗浄装置4を用いて構成される浴槽洗浄システム1は、浴槽2と、浴槽2内の風呂水や上水道から供給される水を加熱し湯を生成する熱源機としての給湯器3と、給湯器3で加熱生成された湯を洗浄液と混合して浴槽2の洗浄ノズル25に供給する浴槽洗浄装置4と、給湯器3や浴槽洗浄装置4の動作を設定指示する操作端末5とで構成されている。
浴槽2の内側周面(以下、「浴槽内周面」という)21には、浴槽2内の風呂水を給湯器3との間で循環させるための注湯口部となる浴槽金具23が設けられている。浴槽2の底部には、浴槽2内の風呂水や浴槽洗浄運転時に浴槽2内に噴射される湯等を外部に排出させるための排水口20が開設されている。排水口20には、排水口20を自動で閉塞可能な排水栓24が設けられている。浴槽2の内側底面(以下、「浴槽底面」という)22には、浴槽洗浄装置4から供給される湯を浴槽内周面21へ向けて噴射させる洗浄ノズル25が設けられている。
浴槽金具23は、給湯器3の追焚用の熱交換器32Bに戻り配管13および往き配管14を介して接続されている。図示しないが、浴槽金具23は、浴槽2内の風呂水を戻り配管13を通じて給湯器3に導入させるための吸込口と、浴槽2内の風呂水や給湯器3で加熱された湯を往き配管14を通じて浴槽2内へ導出する吹出口とを備えている。上記吹出口は、洗浄ノズル25から噴射可能な単位時間あたりの湯量(噴射流量)より大流量にて湯を導出可能な大きさに形成されている。
尚、本実施の形態では、後述する底面洗浄工程や湯張り運転の際、上記噴射流量より大流量の湯を、浴槽金具23を通じて浴槽2内に供給するように構成されているが、浴槽2に浴槽金具23が設けられておらず、浴槽2の近傍に設けられたカラン(注湯口部)を通じて浴槽2内に上記噴射流量より大流量の湯を供給するように構成されたものとしてもよい。
排水栓24は、図示しない弁駆動部に接続されており、浴槽洗浄装置4に組み込まれた洗浄制御回路4Cからの指示に応じて自動で開閉するように構成されている。このように、自動開閉可能な排水栓24を備えた浴槽2を用いて浴槽洗浄システム1を構成することで、浴槽洗浄運転が終了した後、引き続き湯張り運転が自動で実行されるように構成することができる。尚、排水栓24は、給湯器3に組み込まれた給湯制御回路3Cからの指示に応じて自動で開閉するように構成されたものとしてもよいし、自動開閉機能を備えておらず、手動で開閉するように構成されたものとしてもよい。
洗浄ノズル25は、浴槽洗浄装置4の出湯管路41に洗浄配管15を介して接続されている。図示しないが、洗浄ノズル25は、浴槽洗浄装置4から洗浄配管15を通じて供給される湯を浴槽内周面21の全周に亘って放射状に噴射する噴射口を備えている。上記噴射口は、浴槽洗浄装置4から洗浄配管15、即ち、洗浄ノズル25への単位時間あたりの通水量(流量)が増加するほど浴槽内周面21の上域へ向けて湯を噴射し、減少するほど浴槽内周面21の下域へ向けて湯を噴射するように構成されている。
給湯器3は、個別に点消火可能な給湯用のバーナ(以下、「給湯バーナ」という)31Aおよび追焚用のバーナ(以下、「追焚バーナ」という)31Bを備えている。さらに、給湯器3は、給湯バーナ31Aから放出されるガスの燃焼熱を回収し、上水道から給水配管11を通じて供給される水を加熱する給湯用の熱交換器(以下、「給湯熱交換器」という)32Aと、追焚バーナ31Bから放出されるガスの燃焼熱を回収し、浴槽2から戻り配管13を通じて供給される風呂水を加熱する追焚用の熱交換器(以下、「追焚熱交換器」という)32Bとを備えている。
給湯熱交換器32Aの水入口は、給湯用の入水管路33Aを介して給水配管11に接続されている。一方、給湯熱交換器32Aの湯出口は、給湯用の出水管路34Aを介して給湯配管12に接続されている。尚、給水配管11は、上水道に繋がっており、給湯配管12は、カランやシャワーなどの温水利用先Kに繋がっている。
追焚熱交換器32Bの水入口は、追焚用の入水管路33Bを介して戻り配管13に接続されている。一方、追焚熱交換器32Bの湯出口は、追焚用の出水管路34Bを介して往き配管14に接続されている。
給湯用の入水管路33Aには、給水配管11から給湯熱交換器32Aへの通水量を検出する給水量センサ35と、給水配管11から入水管路33Aに供給される水を給湯用の出水管路34Aに分流させる分流弁36とが上流側よりこの順序で配設されている。
追焚用の入水管路33Bには、浴槽2の水位を検出する圧力センサ37と、浴槽2内の風呂水を追焚熱交換器32Bとの間で循環させる循環ポンプ38とが上流側よりこの順序で配設されている。
給湯用の出水管路34Aは、中間部から分岐し、湯張り用バイパス管路30を通じて追焚用の出水管路34Bの中間部に合流接続されている。湯張り用バイパス管路30には、給湯用の出水管路34Aから追焚用の出水管路34Bへの通水を遮断可能なバイパス開閉弁39が設けられている。
給湯器3には、温水利用先Kや浴槽洗浄装置4へ湯を供給する給湯運転、浴槽2へ湯を供給する湯張り運転、浴槽2内の風呂水を循環加熱する追焚運転など、給湯器3の動作を制御する給湯制御回路3Cが組み込まれている。
給湯制御回路3Cは、操作端末5の操作状態を監視する操作判定部、給水量センサ35の検知水量が所定水量以上を示したか否かを監視する出湯判定部、分流弁36の開度の調整を行う分流弁制御部、給湯バーナ31Aおよび追焚バーナ31Bの点火や消火、燃焼量の調整動作を制御するバーナ制御部、バイパス開閉弁39の開閉を行う湯張り制御部、バイパス開閉弁39が開かれたときの給水量センサ35の検知水量の積算値(以下、「注湯積算値」という)Laを監視する湯張り量判定部、圧力センサ37の検知圧力を監視する浴槽水位判定部、循環ポンプ38のオンオフ動作を制御する追焚制御部、追焚運転の実行時間を計測する計時部等の回路構成を有している。
また、給湯制御回路3Cは、給湯熱交換器32Aで加熱生成された湯を浴槽金具23から浴槽2内に供給する湯張り運転の実行部、操作端末5の追焚スイッチ52がオン操作されてから所定時間が経過するまで循環ポンプ38を作動させて、浴槽2内の風呂水を追焚熱交換器32Bとの間で循環させる追焚運転の実行部、浴槽洗浄運転中(ここでは、後述するすすぎ工程動作の実行後)に給湯熱交換器32Aで加熱生成された湯を浴槽金具23から浴槽2内へ導出させる底面洗浄工程の実行部等の回路構成を有している。
浴槽洗浄装置4は、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンク40と、給湯器3から給湯配管12に導出された湯を洗浄配管15へ導く出湯管路41と、洗浄液タンク40内の洗浄液を出湯管路41へ導く洗浄液混合管路42とを備えており、出湯管路41の上流端に給湯配管12が接続され、下流端に洗浄配管15が接続されている。
洗浄液混合管路42は、上流端が洗浄液タンク40の洗浄液排出口に接続され、下流端が出湯管路41の中間部に合流接続されている。また、洗浄液混合管路42には、洗浄液タンク40から出湯管路41への洗浄液の導出を遮断可能な洗浄液開閉弁43が配設されている。
出湯管路41における洗浄液混合管路42の合流部44より上流側には、出湯管路41の上流側への洗浄液や湯の逆流を防止するための逆流防止弁45と、出湯管路41から洗浄配管15への湯の供給を遮断可能な出湯開閉弁46と、給湯配管12から出湯管路41への単位時間あたりの通水量を検出する湯量センサ47と、出湯管路41から洗浄配管15への単位時間あたりの通水量(流量)を調整可能な流量調整手段としての流量調整弁48とが下流側よりこの順序で配設されている。
合流部44は、略中央が縮径するベンチュリ管構造となっており、洗浄液混合管路42は、合流部44の縮径部に連結されている。従って、洗浄液開閉弁43が開かれた状態において、洗浄液タンク40内の洗浄液は、出湯管路41に導入された湯が合流部44の縮径部を流通する際の負圧によって出湯管路41に引き込まれ、湯と混合される。
流量調整弁48は、湯量センサ47の検知水量が所定水量になるよう開度を調整するように構成されており、例えば、出湯管路41から洗浄ノズル25への通水量が第1通水量(例えば、6L/min)に設定された場合は、湯量センサ47の検知水量が第1通水量となるよう開度を調整する。その結果、洗浄ノズル25から浴槽内周面21の上域へ向けて湯が噴射される。一方、出湯管路41から洗浄ノズル25への通水量が第1通水量より所定値低い第2通水量(例えば、4L/min)に設定された場合は、湯量センサ47の検知水量が第2通水量となるよう開度を調整する。その結果、洗浄ノズル25から浴槽内周面21の下域へ向けて湯が噴射される。尚、第1通水量は、浴槽2内に標準的な量の湯を溜めて使用したときに、汚れが付着しやすい高さに湯を噴射可能な値に設定されているが、浴槽2内に最大設定量の湯を溜めて使用したときに汚れが付着しやすい高さに湯を噴射可能な値に設定してもよい。
浴槽洗浄装置4には、給湯器3で加熱生成された湯を洗浄ノズル25から浴槽2内に噴射させる浴槽洗浄運転など、浴槽洗浄装置4の動作を制御する洗浄制御回路4Cが組み込まれている。
洗浄制御回路4Cは、操作端末5の操作状態を監視する操作判定部、出湯開閉弁46の開閉や流量調整弁48の開度の調整を行う噴射量制御部、洗浄液開閉弁43の開閉を行う洗浄液量制御部、排水栓24の開閉を行う排水制御部、第1通水量による洗浄ノズル25からの湯の噴射時間(以下、「上噴射時間」という)Saや第2通水量による洗浄ノズル25からの湯の噴射時間(以下、「下噴射時間」という)Sb、排水栓24を開状態で維持する時間や出湯開閉弁46を閉状態で維持する時間など所定の待機時間Sdを計測する計時部、浴槽洗浄運転中(ここでは、後述する洗浄工程およびすすぎ工程の実行中)に所定の噴射調整動作が実行された回数(以下、「繰り返し回数」という)Naを計測する計数部、上記繰り返し回数Naを記憶する記憶部等の回路構成を備えている。
また、洗浄制御回路4Cは、給湯器3から供給される湯を洗浄液タンク40内の洗浄液と混合して洗浄ノズル25から浴槽2内に噴射させる洗浄工程の実行部、洗浄工程の実行前に給湯器3から供給される湯を洗浄ノズル25から浴槽2内に噴射させる予備洗浄工程の実行部、洗浄工程の実行後に給湯器3から供給される湯を洗浄ノズル25から浴槽2内に噴射させるすすぎ工程の実行部等の回路構成を備えている。
操作端末5は、浴槽洗浄システム1の運転スイッチ50、湯張り運転の開始を指示する湯張りスイッチ51、追焚運転の開始を指示する追焚スイッチ52、浴槽洗浄運転の開始を指示する浴槽洗浄スイッチ53、給湯温度や湯張り量、洗浄回数などの設定を加減するための加減スイッチ54、設定された給湯温度や湯張り量などの動作条件を表示する表示部55、および、湯張り運転や浴槽洗浄運転が終了したことを音声にて報知する音声出力部56を備えており、給湯器3および浴槽洗浄装置4のそれぞれの制御回路(給湯制御回路3C、洗浄制御回路4C)に有線又は無線で接続されている。即ち、給湯制御回路3Cおよび洗浄制御回路4Cは、操作端末5を介して有線又は無線で接続されている。
尚、本実施の形態では、一つの操作端末5にて給湯器3および浴槽洗浄装置4の各動作を設定指示できるように構成されているが、給湯器3用の操作端末と浴槽洗浄装置4用の操作端末とがそれぞれ別個に設けられ、給湯温度や湯張り量の設定、湯張り運転の開始の指示は給湯器3用の操作端末で操作し、洗浄回数や浴槽洗浄運転の開始の指示は浴槽洗浄装置4用の操作端末で操作するように構成されたものとしてもよい。
上記浴槽洗浄システム1による浴槽洗浄運転時の制御動作を、図2から図4のフローチャートに従って説明する。尚、以下の浴槽洗浄運転を行うにあたって、操作端末5にて運転スイッチ50のオン操作がなされると、給湯制御回路3Cおよび洗浄制御回路4Cのそれぞれの主制御プログラムが起動し、給湯運転や湯張り運転、追焚運転、浴槽洗浄運転等が実行可能な状態となる。
浴槽洗浄スイッチ53のオン操作がなされると、まず、浴槽2の排水栓24を開き、浴槽2内の風呂水を外部に排出させる(ST1〜ST2)。そして、排水栓24を開いてからの待機時間Sdが予め設定された第1待機設定時間D1(例えば、300秒)に達すれば、「浴槽洗浄を開始する」旨を操作端末5の表示部55に表示させ且つ音声出力部56から音声出力させる(ST3〜ST4)。尚、第1待機設定時間D1は、予め設定された複数の基準時間(例えば、0秒、300秒、600秒)の中から使用者が任意に選択して設定されるが、湯張り運転によって浴槽2内に供給される湯量、即ち、操作端末5で設定入力された湯張り設定量L1(例えば、100リットル)の風呂水が略全て排水口20から排出されるのに要する時間を想定して算出されるものとしてもよい。
ST2からST4のステップに示した排水工程が終了すれば、浴槽洗浄装置4の出湯開閉弁46を開くと共に、湯量センサ47の検知水量が第1通水量となるよう流量調整弁48の開度を調整する(ST5〜ST6)。これにより、給水配管11から給湯器3の給湯熱交換器32Aへの通水が開始される。
そして給湯熱交換器32Aへの通水が開始された結果、給水量センサ35の検知水量が所定水量以上になれば、給湯バーナ31Aを点火させ、給湯熱交換器32Aに導入される水の加熱を開始する。これにより、給湯熱交換器32Aで加熱生成された湯が給湯配管12を通じて浴槽洗浄装置4の出湯管路41に導入され、洗浄ノズル25から浴槽2内に噴射される。このとき、流量調整弁48の開度は、洗浄ノズル25への通水量が第1通水量となるように調整されているため、洗浄ノズル25から噴射される湯は、浴槽内周面21の上域(ここでは、最大噴射高さ)へ集中的に噴き付けられる。その結果、浴槽内周面21の上域に付着していた毛髪やごみなどの汚れが洗い落とされると共に、特に喫水線となる付近にこびり付いた石鹸や皮脂成分などの汚れが水分を吸収して柔らかくなり、後の洗浄工程において洗い落とし易くなる。
第1通水量による湯の噴射を開始した後、上噴射時間Saが予め設定された第1噴射設定時間S1(例えば、30秒)に達した場合は、湯量センサ47の検知水量が第1通水量より低い第2通水量に下がるよう流量調整弁48の開度を調整する(ST7〜ST8)。これにより、洗浄ノズル25から噴射された湯は、浴槽内周面21の下域へ集中的に噴き付けられる。その結果、浴槽内周面21の下域に付着していた毛髪やごみなどの汚れが洗い落とされると共に、浴槽内周面21の下域にこびり付いた石鹸や皮脂成分などの汚れが水分を吸収して柔らかくなり、後の洗浄工程において洗い落とし易くなる。
第2通水量による湯の噴射を開始した後、下噴射時間Sbが予め設定された第2噴射設定時間S2(例えば、30秒)に達した場合は、洗浄ノズル25への通水量が再び第1通水量となるように流量調整弁48の開度を調整する(ST9〜ST10)。これにより、洗浄ノズル25から噴射された湯は、再び浴槽内周面21の上域へ噴き付けられるようになる。
第1通水量による湯の噴射を再開した後、上噴射時間Saが予め設定された第3噴射設定時間S3(例えば、30秒)に達した場合は、出湯開閉弁46を閉じて洗浄ノズル25への通水を遮断する(ST11〜ST12)。これにより、浴槽内周面21への湯の噴射が停止される。
浴槽内周面21への湯の噴射停止は、出湯開閉弁46を閉じてからの待機時間Sdが予め設定された第2待機設定時間D2(例えば、30秒)に達するまで維持する(ST13)。
ST5からST13のステップに示した予備洗浄工程が終了すれば、浴槽洗浄装置4の出湯開閉弁46を開くと共に、湯量センサ47の検知水量が第1通水量となるよう流量調整弁48の開度を調整し、さらに洗浄液開閉弁43を開く(ST14〜ST16)。これにより、給湯熱交換器32Aで加熱生成された湯が給湯配管12を通じて浴槽洗浄装置4の出湯管路41に導入され、洗浄液タンク40内の洗浄液と共に洗浄ノズル25から浴槽2内に噴射される。このとき、流量調整弁48の開度は、洗浄ノズル25への通水量が第1通水量となるように調整されているため、洗浄ノズル25から噴射される洗浄液を含んだ湯(以下、「洗浄用湯」という)は、浴槽内周面21の上域へ噴き付けられ、浴槽底面22に流下する。また、一部は泡となって浴槽内周面21や浴槽底面22に付着する。その結果、浴槽内周面21や浴槽底面22にこびり付いた石鹸や皮脂成分などの汚れを浮かせて洗い落とす。
第1通水量による洗浄用湯の噴射を開始した後、上噴射時間Saが第4噴射設定時間S4(例えば、2秒)に達した場合は、出湯開閉弁46および洗浄液開閉弁43を閉じて洗浄ノズル25への通水を遮断し、浴槽内周面21への洗浄用湯の噴射を停止させる(ST17〜ST19)。
浴槽内周面21への洗浄用湯の噴射停止は、出湯開閉弁46を閉じてからの待機時間Sdが予め設定された第3待機設定時間D3(例えば、40秒)に達するまで維持する(ST20)。これにより、浴槽内周面21や浴槽底面22に付着した汚れが水分を吸収すると共に、洗浄液が汚れに浸透し、表面から汚れを浮き上がらせる。尚、第3待機設定時間D3は、浴槽内周面21や浴槽底面22に付着した汚れが水分を十分に吸収して柔らかくなり、且つ、汚れに洗浄液が十分に浸透し、後のすすぎ工程においてすすぎ落とし易くなるのに要する時間を想定して概算設定される。
待機時間Sdが第3待機設定時間D3に達すれば(ST20のステップでYes)、ST14からST20のステップに示した一連の噴射調整動作、即ち、「洗浄用湯を浴槽内周面21の上域へ向けて所定時間S4噴射させた後、所定時間D3洗浄用湯の噴射を停止させる」動作が、洗浄工程における一つの噴射サイクルとして一回実行されたとして、図示しない記憶部に記憶された噴射サイクルの繰り返し回数Naに「1」を加算記憶させる(ST21)。そして、繰り返し回数Naが基準回数N1(例えば、3)に達していない場合(ST22のステップでNo)は、再びST14からST21のステップに示した洗浄工程を実行する。
このようにして洗浄工程が複数回繰り返された結果、繰り返し回数Naが基準回数N1に達した場合は(ST22のステップでYes)、図示しない記憶部に記憶された繰り返し回数Naを「0」にリセットし、次のすすぎ工程に移行する(ST23)。尚、洗浄工程の繰り返し回数(洗浄回数)Naの基準回数N1は、操作端末5を用いて使用者が任意に設定変更することができる。
すすぎ工程は、まず、浴槽洗浄装置4の出湯開閉弁46を開くと共に、湯量センサ47の検知水量が第1通水量となるよう流量調整弁48の開度を調整する(ST24〜ST25)。これにより、給湯器3の給湯熱交換器32Aから浴槽洗浄装置4の出湯管路41を通じて洗浄ノズル25へ湯が供給され、浴槽2内に噴射される。このとき、洗浄ノズル25への通水量は第1通水量に設定されているため、洗浄ノズル25から噴射される湯は、浴槽内周面21の上域へ集中的に噴き付けられ、浴槽底面22に流下する。これにより、浴槽内周面21や浴槽底面22、特に、浴槽内周面21の上域に付着残留していた汚れや洗浄液、洗浄液の泡が洗い落とされる。
第1通水量による湯の噴射を開始した後、上噴射時間Saが第5噴射設定時間S5(例えば、15秒)に達した場合は、湯量センサ47の検知水量が第1通水量より低い第2通水量となるよう流量調整弁48の開度を調整する(ST26〜ST27)。これにより、洗浄ノズル25から噴射された湯は、浴槽内周面21の下域へ集中的に噴き付けられ、特に、浴槽内周面21の下域に付着残留していた汚れや洗浄液、洗浄液の泡が洗い落とされる。
第2通水量による湯の噴射を開始した後、下噴射時間Sbが第6噴射設定時間S6(例えば、15秒)に達した場合は、出湯開閉弁46を閉じて洗浄ノズル25への通水を遮断し、浴槽内周面21への湯の噴射を停止する(ST28〜ST29)。
浴槽内周面21への湯の噴射停止は、出湯開閉弁46を閉じてからの待機時間Sdが第4待機設定時間D4(例えば、10秒)に達するまで維持する(ST30)。これにより、浴槽2内に噴射された湯が汚れや洗浄液、洗浄液の泡と共に外部へ排出される。尚、第4待機設定時間D4は、すすぎ工程によって浴槽2内に噴射される湯量、即ち、洗浄ノズル25から浴槽2内へ第1通水量にて第5噴射設定時間S5噴射させる湯量と、第2通水量にて第6噴射設定時間S6噴射させる湯量との合計量の湯、および、浴槽内周面21や浴槽底面22に対する付着力が強く、流れ落とし難い洗浄液の泡が略全て排水口20から排出されるのに要する時間を想定して概算設定される。
待機時間Sdが第4待機設定時間D4に達すれば(ST30のステップでYes)、ST24からST30のステップに示した一連の噴射調整動作、即ち、「湯を浴槽内周面21の上域へ向けて所定時間S5噴射させた後、浴槽内周面21の下域へ向けて所定時間S6噴射させ、さらに所定時間D4湯の噴射を停止させる」動作が、すすぎ工程における一つの噴射サイクルとして一回実行されたとして、図示しない記憶部に記憶された噴射サイクルの繰り返し回数Naに「1」を加算記憶させる(ST31)。
そして、バイパス開閉弁39を開き、給湯器3の給湯熱交換器32Aで加熱生成された湯を浴槽金具23から浴槽2内へ導出させた後、注湯積算値Laが所定の底面洗浄設定量L2(例えば、10リットル)に達すれば、バイパス開閉弁39を閉じて、待機時間Sdが第5待機設定時間D5(例えば、15秒)に達するまで浴槽金具23への通水を停止した状態で維持する底面洗浄工程を実行する(ST32〜ST35)。これにより、浴槽金具23から浴槽2内に洗浄ノズル25の噴射流量より大流量の湯が導出され、洗浄工程やすすぎ工程によって浴槽底面22に流れ落ちた汚れや洗浄液、洗浄液の泡を浮き上がらせながら攪拌し、外部へ排出させる。
ST32からST35のステップに示した底面洗浄工程が終了したときに、図示しない記憶部に記憶された繰り返し回数Naが基準回数N2(例えば、3)に達していない場合(ST36のステップでNo)は、再びST24からST31のステップに示したすすぎ工程、および、ST32からST35のステップに示した底面洗浄工程を実行する。尚、すすぎ工程の繰り返し回数(洗浄回数)Naの基準回数N2は、操作端末5を用いて使用者が任意に設定変更することができる。
このようにしてすすぎ工程が複数回繰り返された結果、繰り返し回数Naが基準回数N2に達した場合は(ST36のステップでYes)、図示しない記憶部に記憶された繰り返し回数Naを「0」にリセットすると共に、「浴槽洗浄が終了した」旨を操作端末5の表示部55に表示させ且つ音声出力部56から音声出力させ、浴槽洗浄運転を終了する(ST37〜ST38)。
尚、図示しないが、浴槽洗浄運転が終了した後、引き続き湯張り運転が自動で実行されるように設定されている場合は、浴槽洗浄運転が終了した後、排水栓24を閉じて湯張り運転を実行し、動作を終了する。
上記浴槽洗浄装置4によれば、すすぎ工程にて、洗浄ノズル25から浴槽内周面21の上域へ向けて湯を噴射させた後、浴槽内周面21の下域へ向けて湯を噴射させる、即ち、浴槽内周面21に対する洗浄ノズル25からの湯の噴射高さを上方から下方へ変化させるから、浴槽内周面21の略全域に沿って湯を流下させることができる。従って、浴槽内周面21に汚れや洗浄液、洗浄液の泡のすすぎ残しが生じ難い。また、上記のように浴槽内周面21に対する湯の噴射高さを上方から下方へ変化させることで、汚れや洗浄液を含んだすすぎ後の湯が浴槽内周面21に付着残留し難いから、その分、すすぎ工程に要する時間を短縮することもできる。これにより、洗浄性能が高く且つ洗浄時間の短縮化を図ることも可能な、洗浄効率の高い浴槽洗浄システム1を提供できる。
さらに、上記のようにすすぎ工程時の洗浄ノズル25への通水量を大小変化させる構成としたことで、通水量が一定に設定されたものに比べて湯の消費量を低減できるから、節水にも寄与する。
しかも、このものでは、すすぎ工程にて、洗浄ノズル25からの湯の噴射高さを上方から下方へ変化させた後、洗浄ノズル25からの湯の噴射を所定時間停止させる一連の噴射調整動作を複数回繰り返し行うから、浴槽内周面21からすすぎ落とされた汚れや洗浄液、洗浄液の泡は排水口20から円滑に排出され、排水口20やその周辺に留まり難い。従ってその分、すすぎ工程に要する時間を短縮でき、効率良く浴槽2内を洗浄することが可能である。また、汚れや洗浄液、洗浄液の泡が排水口20から排出された後、再び浴槽内周面21のすすぎが行われるから、浴槽2内に汚れや洗浄液、洗浄液の泡のすすぎ残しが一層生じ難い。これにより、洗浄効率のより優れた浴槽洗浄システム1を提供できる。
さらに、このものでは、すすぎ工程の実行後に、洗浄ノズル25の噴射流量より大流量の湯を浴槽金具23から浴槽2内へ導出させ、浴槽底面22に付着残留した汚れや洗浄液、洗浄液の泡と共に浴槽2の排水口20から排出させることができるから、浴槽底面22に転倒防止用の凹凸が形成されていても、浴槽2内に汚れや洗浄液、洗浄液の泡が残留し難い。これにより、洗浄効率のより優れた浴槽洗浄システム1を提供できる。
尚、上記実施の形態では、浴槽金具23から浴槽2内へ湯を導出させて浴槽底面22を洗浄する底面洗浄工程は、すすぎ工程の一つの噴射サイクルが終了する毎に行われるものを説明したが、上記噴射サイクルが所定回数繰り返された場合に実行されるように構成されたものとしてもよいし、上記噴射サイクルの実行中に行われるように構成されたものとしてもよい。また、上記底面洗浄工程は、予備洗浄工程、洗浄工程、および、すすぎ工程の各工程の実行後又は実行中に行われるものとしてもよいし、予備洗浄工程およびすすぎ工程の各動作の実行中又は実行後に行われるように構成されたものとしてもよいし、洗浄工程およびすすぎ工程の各動作の実行中又は実行後に行われるように構成されたものとしてもよい。
また、底面洗浄工程を実行しないで、予備洗浄工程、洗浄工程、および、すすぎ工程のみ実行するように構成されたものとしてもよい。このものでは、底面洗浄工程を実行しない分、より短時間で浴槽2の洗浄を完了させることができる。
上記実施の形態では、洗浄工程の噴射調整動作として「洗浄用湯を浴槽内周面21の上域へ向けて所定時間噴射させた後、洗浄用湯の噴射を所定時間停止させる」ように構成されたものを説明したが、洗浄工程においてもすすぎ工程の噴射調整動作と同様、「洗浄用湯を浴槽内周面21の上域へ向けて所定時間噴射させた後、浴槽内周面21の下域へ向けて所定時間噴射させ、洗浄用湯の噴射を所定時間停止させる」ように構成されたものとしてもよいし、予備洗浄工程の噴射調整動作と同様、「洗浄用湯を浴槽内周面21の上域へ向けて所定時間噴射させた後、浴槽内周面21の下域へ向けて所定時間噴射させ、再び浴槽内周面21の上域へ向けて所定時間噴射させてから、洗浄用湯の噴射を所定時間停止させる」ように構成されたものとしてもよい。
浴槽洗浄運転時(ここでは、予備洗浄工程およびすすぎ工程)に浴槽内周面21へ向けて噴射される湯の噴射高さは、上下二段階で変更されるように構成されたものを説明したが、三段階以上で変更されるように構成されたものとしてもよい。
本発明は、図5に示す浴槽洗浄システム1Eのように、浴槽洗浄装置4Eに湯張り機能が設けられており、浴槽洗浄装置4Eの洗浄湯張り制御回路7Cによって底面洗浄工程や湯張り運転が実行されるように構成されたものにも適用できる。
詳述すると、図5に示すように、給湯器3Eは、浴槽2内の風呂水を加熱循環する追焚機能を有しておらず、上水道から供給される水を加熱して湯を生成し、温水利用先Kや浴槽洗浄装置4Eに供給する給湯機能のみ有する熱源機であり、給湯バーナ31と、給湯熱交換器32と、給湯制御回路6Cとを備えている。また、給湯熱交換器32の水入口は、入水管路33を介して給水配管11に接続され、給湯熱交換器32の湯出口は、出水管路34を介して給湯配管12に接続されている。
給湯制御回路6Cは、上記実施の形態の給湯制御回路3Cと同様、操作判定部、出湯判定部、分流弁制御部、給湯バーナ31の点火や消火、燃焼量の調整動作を制御するバーナ制御部等の回路構成を有している。
浴槽洗浄装置4Eは、上記実施の形態の浴槽洗浄装置4と同様、洗浄液タンク40と、出湯管路41と、洗浄液混合管路42とを備えており、出湯管路41の上流端に給湯配管12が接続され、下流端に洗浄配管15が接続されている。また、浴槽洗浄装置4Eには、給湯器3Eから出湯管路41に供給される湯を湯張り配管17へ導く湯張り分岐管路71が設けられている。
湯張り分岐管路71は、出湯管路41の中間部から分岐して延設されており、下流端に湯張り配管17が接続されている。湯張り配管17の下流端は、浴槽金具27に接続されており、浴槽金具27が、底面洗浄工程や湯張り運転の際に給湯器3Eで加熱生成された湯を浴槽2内に供給する注湯口部となる。図示しないが、浴槽金具27は、洗浄ユニット4Eから導出される湯を湯張り配管17を通じて浴槽2内へ導出する吹出口のみ備えている。上記吹出口は、洗浄ノズル25の噴射流量より大流量にて湯を導出可能な大きさに形成されている。
尚、湯張り配管17は、浴槽2の近傍に設けられた図示しないカラン(注湯口部)に接続され、底面洗浄工程や湯張り運転の際に、上記カランを通じて浴槽2内に上記噴射流量より大流量の湯を供給するように構成されたものとしてもよい。
出湯管路41における湯張り分岐管路71への分岐部77には、給湯配管12から出湯管路41に供給される湯を洗浄配管15側と湯張り配管17側とで切り替えて導出可能な洗浄湯張り切替弁72が配設されている。
洗浄湯張り制御回路7Cは、上記実施の形態の洗浄制御回路4Cと同様、操作判定部、噴射量調整部、洗浄液量調整部、排水制御部、計時部、計数部、記憶部、洗浄工程の実行部、予備洗浄工程の実行部、すすぎ工程の実行部等の回路構成を有している。また、洗浄湯張り制御回路7Cは、浴槽洗浄運転中(ここでは、すすぎ工程の実行後)に給湯熱交換器32で加熱生成された湯を浴槽金具27から浴槽2内へ導出させる底面洗浄工程の実行部を備えている。
さらに、洗浄湯張り制御回路7Cは、洗浄湯張り切替弁72の流路の切り替えを行う運転切替制御部、湯量センサ47の検知流量の積算値に基づいて湯張り配管17への湯の導出量(湯張り量)を判定する湯張り量判定部、給湯器3Eで加熱された湯を浴槽2に所定量供給して風呂水を貯める湯張り動作の実行部等の回路構成を有している。
その他、先に説明した浴槽洗浄システム1と同一の機能および構造を有する箇所については、同一の符号を用いるものとして(図1および図5参照)説明を省略する。
上記浴槽洗浄システム1Eにおける予備洗浄工程、洗浄工程、および、すすぎ工程では、洗浄湯張り切替弁72を「洗浄配管15側」に切り替えた上で出湯開閉弁46を開く(洗浄工程の際はさらに洗浄液開閉弁43を開く)。その結果、給湯器3Eから洗浄ノズル25への通水が開始され、上記実施の形態と同様、洗浄ノズル25から噴射される湯(洗浄工程の際にはさらに洗浄液)によって浴槽内周面21や浴槽底面22が洗浄される。一方、底面洗浄工程では、洗浄湯張り切替弁72を「湯張り配管17側」に切り替えた上で出湯開閉弁46を開く。その結果、給湯器3Eから浴槽金具27への通水が開始され、上記実施の形態と同様、浴槽金具27から導出される洗浄ノズル25の噴射流量より大流量の湯によって浴槽底面22が洗浄される。これにより、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
1 浴槽洗浄システム
2 浴槽
21 浴槽内周面
22 浴槽底面
23 浴槽金具(注湯口部)
24 排水栓
25 洗浄ノズル
3 給湯器(熱源機)
4 浴槽洗浄装置
40 洗浄液タンク
41 出湯管路
42 洗浄液混合管路
43 洗浄液開閉弁
46 流量調整弁(流量調整手段)

Claims (3)

  1. 熱源機から供給される湯を浴槽の洗浄ノズルへ導く出湯管路と、出湯管路から洗浄ノズルへの単位時間あたりの通水量を調整可能な流量調整手段と、洗浄液を貯留可能な洗浄液タンクと、洗浄液タンク内の洗浄液を出湯管路へ導く洗浄液混合管路と、出湯管路に供給される湯を洗浄液と混合して洗浄ノズルへ導出させる洗浄工程の実行手段と、出湯管路に供給される湯を洗浄ノズルへ導出させるすすぎ工程の実行手段とを備えた浴槽洗浄装置であって、
    すすぎ工程は、前記通水量を、所定の第1通水量にして洗浄ノズルから浴槽内周面の上域へ向けて湯を噴射させた後、第1通水量より所定値低い第2通水量にして洗浄ノズルから浴槽内周面の下域へ向けて湯を噴射させることを特徴とする、浴槽洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の浴槽洗浄装置において、
    すすぎ工程は、前記通水量を、第1通水量にして洗浄ノズルから湯を噴射させた後、第2通水量にして洗浄ノズルから湯を噴射させ、さらに洗浄ノズルからの湯の噴射を所定時間停止させる一連の動作を1サイクルとして、前記サイクルを複数回繰り返すことを特徴とする、浴槽洗浄装置。
  3. 請求項1または2に記載の浴槽洗浄装置と、浴槽と、浴槽洗浄装置や浴槽へ湯を供給する熱源機とで構成される浴槽洗浄システムであって、
    浴槽は、浴槽洗浄装置から供給される湯を浴槽内周面へ向けて噴射可能な洗浄ノズルと、熱源機から供給される湯を、洗浄ノズルの噴射流量より大流量にて浴槽内へ導出可能な注湯口部とを備え、
    すすぎ工程の実行中又は実行後に、熱源機から供給される湯を注湯口部から浴槽内へ所定量導出させることを特徴とする、浴槽洗浄システム。
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