JP2008278724A - プロテクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】組み付けられると筒状をなす一対の半割部材20,40からなるプロテクタ10であって、そのうち一方の半割部材20には、他方の半割部材40との当接縁23よりも突出して前記コルゲートチューブ80A,80Bの両側で立ち上がる一対の仮固定リブ26A,26Bが設けられ、前記一対の仮固定リブ26A,26Bは、前記コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bに差し込み可能な形状に形成されるとともに、前記一対の仮固定リブ26A,26Bの立ち上がり端部27A,27Bは、前記コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bに沿って互いに近付く向きに屈曲した形状とされている。
【選択図】図1
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、取り付け作業の効率を良くすることが可能なプロテクタを提供することを目的とする。
このような構成により、仮固定リブは支持軸部の軸線を中心に互いに開閉方向に弾性変形可能となるから、コルゲートチューブを仮固定リブの間に差し入れると、一対の仮固定リブは弾性的に拡開し、コルゲートチューブは所定の位置に装着されると仮固定リブの弾性復元力により保持される。
これにより、径の大きなコルゲートチューブが装着されて仮固定リブが拡開した状態でも、その拡開した仮固定リブを開口窓に差し込みつつ両半割部材を組み付けることができる。したがって、径寸法の異なるコルゲートチューブであっても、それぞれ仮固定リブに装着して取り付け作業を効率良く行うことができる。
このような構成により、変位規制部によって仮固定リブの過度な拡開変形が規制され、仮固定リブとコルゲートチューブとの係合が外れてしまうことを防止できる。
このような構成によれば、手で押さえていなくても両半割部材が開いた状態に保持されるから、プロテクタの取り付け作業の効率を良くすることができる。
このような構成によれば、電線は一方の半割部材からはみ出さない状態で保持されるから、取り付け作業の効率を良くすることができる。
このような構成によれば、全てのコルゲートチューブが仮固定リブによって位置ずれなく保持されるから、それらの位置ずれを防ぐために手で押さえる場合に比べて作業の効率を良くすることができる。
このような構成によれば、電線のうち幹線から支線への屈曲部分は、電線はみ出し防止部によって一方の半割部材からはみ出さない状態で保持される。
このような構成によれば、電線はみ出し防止部は嵌合凹部に嵌合し、半割部材の周壁から内外方向に突出することなく組み付けられる。
まず、電線の分岐部分にそれぞれ幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bを嵌め付ける。
そして、両半割部材20,40を約180度開いた状態にする。このとき、弾性連結片62により両半割部材20,40は開き方向に付勢されるから、手で押さえていなくても両半割部材20,40は開いた状態に保持される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、プロテクタ10は、支線部12が幹線部11に対して略直角方向に分岐した形態の略T字形とされているが、これに限らず、プロテクタは、支線部のない円筒形状のものとされていてもよい。
(4)上記実施形態では、仮固定リブ26A,26Bは、支持軸部36A,36Bを介して第一周壁22と連設され、この支持軸部36A,36Bの軸線を支点として内外方向に変位可能なものとされているが、これに限らず、例えば支持軸部を介さず第一周壁に連設され、内外方向に変位しない構造のものであってもよい。
(6)上記実施形態では、第二周壁42には、仮固定リブ26A,26Bの貫通を許容する開口窓47A,47Bが開口されているが、必ずしも開口窓は開口されていなくてもよく、また第二周壁側だけでなく第一周壁側にわたって開口するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、両半割部材20,40のうちヒンジ部60の両側位置には弾性連結片62が連結されているが、例えば一対のヒンジ部の間に弾性連結片を設けるようにしてもよく、また弾性連結片を設けることなくヒンジ部のみで両半割部材を連結するようにしてもよい。
(10)上記実施形態では、第一幹線部20Aと第一支線部20Bとの間の角部に電線はみ出し防止部21が立ち上げられているが、電線のはみ出しを防止できる位置であれば、電線はみ出し防止部はどのような位置に設けられていてもよい。
(12)上記実施形態では、ロック部は、幹線用チューブ保持部13と支線用チューブ保持部14とにおける仮固定リブ26A,26Bよりも端側の位置に配されているが、仮固定リブよりも中央側の位置に配されていてもよい。
11…幹線部
12…支線部
13…幹線用チューブ保持部
14…支線用チューブ保持部
20…第一半割部材(一方の半割部材)
21…電線はみ出し防止部
22…第一周壁(一方の半割部材の周壁)
23…第一当接縁(他方の半割部材との当接縁)
25A,25B…リブ
26A,26B…仮固定リブ
27A,27B…立ち上がり端部
36A,36B…支持軸部
37A,37B…ロック突部(ロック部)
40…第二半割部材(他方の半割部材)
41…嵌合凹部
47A,47B…開口窓
48A,48B…変位規制部
53A,53B…ロック片(ロック部)
60…ヒンジ部
62…弾性連結片
80A…幹線用コルゲートチューブ
80B…支線用コルゲートチューブ
81A,81B…溝部
Claims (14)
- 組み付けられると筒状をなす一対の半割部材からなり、電線を覆うコルゲートチューブを前記半割部材の間に挟んで保持するプロテクタであって、
前記一対の半割部材のうち一方の半割部材には、他方の半割部材との当接縁よりも突出して前記コルゲートチューブの両側で立ち上がる一対の仮固定リブが設けられ、
前記一対の仮固定リブは、前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な形状に形成されるとともに、前記一対の仮固定リブの立ち上がり端部は、前記コルゲートチューブの溝部に沿って互いに近付く向きに屈曲した形状とされていることを特徴とするプロテクタ。 - 前記仮固定リブのうち前記立ち上がり端部とは反対側の根元側の端部には、軸線が前記半割部材の軸方向に沿う支持軸部が設けられ、前記仮固定リブは前記支持軸部を介して前記一方の半割部材の周壁と連設されていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
- 前記一対の半割部材の周壁のうち前記仮固定リブと対応する位置には、前記仮固定リブが前記半割部材の周壁を貫通することを許容する開口窓が開口されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロテクタ。
- 前記半割部材には、前記仮固定リブより前記半割部材の径方向外側に配されて、同仮固定リブの前記径方向外側への所定量以上の変位を規制する変位規制部が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプロテクタ。
- 前記一対の半割部材はヒンジ部を介して連結されるとともに、両半割部材間にはこれらを開き方向に付勢する弾性連結片が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタ。
- 前記仮固定リブが設けられた前記一方の半割部材には、前記当接縁よりも前記他方の半割部材との組み付け方向へ突出する形状をなし、前記電線のうち前記コルゲートチューブから露出した部分の前記半割部材の外側へのはみ出しを防止する電線はみ出し防止部が立ち上げられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプロテクタ。
- 前記一対の半割部材は前記電線の分岐部分に取り付けられるものであり、前記電線の幹線に被さる幹線部と、前記電線の支線に被さる支線部とが一体に形成されてなるものであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のプロテクタ。
- 前記幹線部の両端部は、前記電線の幹線を覆う幹線用コルゲートチューブをそれぞれ保持する幹線用チューブ保持部とされ、前記支線部のうち前記幹線部に連設されている側とは反対側の端部は、前記電線の支線を覆う支線用コルゲートチューブを保持する支線用チューブ保持部とされていることを特徴とする請求項7に記載のプロテクタ。
- 前記仮固定リブは、前記幹線用チューブ保持部および前記支線用チューブ保持部に一対ずつ設けられていることを特徴とする請求項8に記載のプロテクタ。
- 前記仮固定リブが設けられた前記一方の半割部材のうち前記幹線部と前記支線部との間の角部には、前記他方の半割部材との当接縁よりも同他方の半割部材との組み付け方向へ突出する形状をなし、前記電線のうち前記幹線用コルゲートチューブおよび前記支線用コルゲートチューブから露出した部分の前記半割部材の外側へのはみ出しを防止する電線はみ出し防止部が立ち上げられていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のプロテクタ。
- 前記電線はみ出し防止部は前記一方の半割部材の前記当接縁から立ち上がる形状とされ、
前記他方の半割部材の周壁のうち前記電線はみ出し防止部に対応する部分には、前記電線はみ出し防止部が嵌合可能な形状をなす嵌合凹部が形成されていることを特徴とする請求項6または請求項10に記載のプロテクタ。 - 前記一対の半割部材には、この一対の半割部材を組み付け状態に保持するロック部が設けられ、このロック部は前記幹線用チューブ保持部と前記支線用チューブ保持部とにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載のプロテクタ。
- 前記ロック部は、前記幹線用チューブ保持部と前記支線用チューブ保持部とにおける前記仮固定リブよりも端側の位置に配されていることを特徴とする請求項12に記載のプロテクタ。
- 前記仮固定リブが設けられた前記一方の半割部材の内周面には、前記仮固定リブとは別に、前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能なリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載のプロテクタ。
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