JP4915276B2 - プロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、電線を覆うコルゲートチューブに取り付け可能なプロテクタに関する。
従来、電線を覆うコルゲートチューブに取り付け可能なプロテクタとして、特許文献1に記載のものが知られている。このプロテクタは、組み付けられると筒状をなす一対の半割部材からなり、この半割部材の間にコルゲートチューブが挟み込まれる。両半割部材の内周面には、コルゲートチューブの溝部に嵌入可能な複数条のリブが形成されており、このリブと溝部との係合によりプロテクタがコルゲートチューブに取り付けられた状態で保持される。
特開平9−294320号公報
上記のプロテクタをコルゲートチューブに取り付けるためには、リブを確実に溝部に嵌入させる必要がある。このため、コルゲートチューブの径の大きさが異なる場合には、その径に合った大きさのプロテクタをそれぞれ用意しなければならず、コストが増すという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、径が異なる多種類のコルゲートチューブに取り付け可能なプロテクタを提供することを目的とする。
本発明は、組み付けられると筒状をなす一対の半割部材からなり、この一対の半割部材の間に電線を覆うコルゲートチューブを挟んで同コルゲートチューブに取り付けられるプロテクタであって、前記一対の半割部材のうち一方の半割部材には、前記コルゲートチューブの両側に配されて前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な形状をなす一対の第一リブが設けられ、前記一対の半割部材のうち他方の半割部材には、前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な形状をなす第二リブが、前記一対の第一リブの間となる位置に設けられており、前記一対の第一リブは互いに開閉方向に弾性変位可能とされ、前記第二リブは前記半割部材の内外方向に弾性変位可能とされ、前記他方の半割部材には、前記第一リブの内外方向の変位を許容する開口窓が同半割部材の周壁を内外方向に貫通して形成され、前記第一リブが前記開口窓に差し込み可能とされており、前記一方の半割部材の内周面のうち前記一対の第一リブの間には、前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な突条部が設けられ、前記第二リブは、前記他方の半割部材における前記突条部と対応する位置にて内外方向に弾性変位可能に形成された弾性部に設けられ、前記開口窓は前記弾性部に形成され、前記一対の半割部材を組み付けた状態では、前記一対の第一リブと前記第二リブと前記突条部とからなる4つのリブが前記コルゲートチューブの溝部に嵌合し、前記4つのリブによって前記コルゲートチューブが囲んで固定されるところに特徴を有する。
このような構成によれば、一方の半割部材に設けられた一対の第一リブおよび他方の半割部材に設けられた第二リブは、コルゲートチューブの径に合わせて弾性変位し、コルゲートチューブの溝部に差し込まれた状態になる。したがって、径が異なる多種類のコルゲートチューブに、プロテクタを取り付けることができる。
た、前記他方の半割部材には周方向に延びるスリットが一対形成され、このスリットの間の部分が前記弾性部とされているものとしてもよい。
そして、前記弾性部は、前記他方の半割部材の内側に張り出す形状をなし、その張り出し端に前記第二リブが設けられているものとしてもよい。
前記第二リブは複数設けられ、前記弾性部の内外方向の厚さ寸法は全体にわたってほぼ等しい寸法とされるとともに前記弾性部のうち前記複数の第二リブの間には開口部が開口されているものとしてもよい。
これにより、弾性部のうち第二リブが設けられている部分の剛性が高くなり過ぎず、弾性部をコルゲートチューブの外形に沿いやすものとすることができる。
前記第二リブは複数設けられ、前記弾性部のうち前記複数の第二リブの間には、前記コルゲートチューブの突部の外周面に沿う傾斜面が形成されているものとしてもよい。
前記第一リブは、前記一方の半割部材のうち前記他方の半割部材との当接縁よりも同他方の半割部材との組み付け方向に突出する高さ寸法を備えているものとしてもよい。
また、前記第一リブは、軸線が前記半割部材の軸方向に沿う支持軸部を介して前記一方の半割部材と連設されているものとしてもよい。
た前記半割部材には、前記第一リブより前記半割部材の径方向外側に配されて、同第一リブの前記径方向外側への所定量以上の変位を規制する変位規制部が設けられているものとしてもよい。
前記一対の半割部材は前記電線の分岐部分に取り付けられるものであり、前記電線の幹線に被さる幹線部と、前記電線の支線に被さる支線部とが一体に形成されてなるものであるとしてもよい。
本発明によれば、径が異なる多種類のコルゲートチューブに取り付け可能なプロテクタを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10によって説明する。本実施形態におけるプロテクタ10は、組み付けられると筒状をなす一対の半割部材(第一半割部材20および第二半割部材40)からなり、図示しない電線の束の分岐部分に装着された幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bを間に挟んで、この分岐部分に取り付けられるようになっている。
幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bは、いずれも蛇腹状の円筒形状をなし、電線の束を一括して包囲するものである。なお、本実施形態においては、支線用コルゲートチューブ80Bは、幹線用コルゲートチューブ80Aよりも径寸法の小さいものが使用されている。
プロテクタ10は合成樹脂からなり、図2に示すように、電線の束の幹線に被さって幹線用コルゲートチューブ80Aに取り付けられる幹線部11と、電線の束から分岐した支線に被さって支線用コルゲートチューブ80Bに取り付けられる支線部12とが一体に形成されてなるものである。プロテクタ10は、幹線部11に対して支線部12が略直角方向に分岐した形態の略T字形とされ、幹線部11側から支線部12側へ電線を挿通可能に連設されている。
幹線部11および支線部12は、幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bに外嵌可能な円筒状をなしている。詳しくは、幹線部11の内径寸法は、幹線用コルゲートチューブ80Aの外径寸法にほぼ等しい寸法を備え、支線部12の内径寸法は、支線用コルゲートチューブ80Bの外径寸法に対して一回り大きい、若干余裕のある寸法を備えている。
幹線部11における軸方向両端部は、幹線用コルゲートチューブ80Aに係合する幹線用チューブ係合部13とされ、また支線部12の軸方向両端部のうち幹線部11に連設されている側とは反対側の端部は、支線用コルゲートチューブ80Bに係合する支線用チューブ係合部14とされている。
幹線用チューブ係合部13および支線用チューブ係合部14は、幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bに対して、その軸方向の一端側をプロテクタ10の外側に突出させるようにして係合する(図1参照)。これにより、電線の幹線および支線のうちプロテクタ10の端縁に対応する部分はそれぞれ幹線用コルゲートチューブ80Aまたは支線用コルゲートチューブ80Bで覆われた状態になり、電線がプロテクタ10の端縁に接触して損傷等することが防止される。
第一半割部材20および第二半割部材40は、図3に示すように、全体として同形状をなしている。第一半割部材20および第二半割部材40は、幹線部11を構成する第一幹線部20Aおよび第二幹線部40Aと、支線部12を構成する第一支線部20Bおよび第二支線部40Bとがそれぞれ略T字形状に連設されてなるものである。なお、第一幹線部20A、第一支線部20B、第二幹線部40A、第二支線部40Bは、いずれも半筒状をなしている。
以下、各半割部材20,40の構造については、各半割部材20,40においてコルゲートチューブを挟み込む側(互いに対向する側)を内側、その反対側を外側として説明する。
第一半割部材20のうち第一幹線部20Aと第一支線部20Bとの間の両角部には、電線はみ出し防止部21がそれぞれ立ち上げられている。各電線はみ出し防止部21は、第一半割部材20の周壁(以後、第一周壁22と称する)のうち第二半割部材40との当接縁(以後、第一当接縁23と称する)から、第二半割部材40との組み付け方向へ突出している。
第一半割部材20のうち幹線用チューブ係合部13を構成する第一幹線用チューブ係合部24A、および支線用チューブ係合部14を構成する第一支線用チューブ係合部24Bには、幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bの両側に配される幹線用第一リブ26Aおよび支線用第一リブ26Bが一対ずつ設けられている。幹線用第一リブ26Aと支線用第一リブ26Bとはほぼ同形状をなし、支線用第一リブ26Bは幹線用第一リブ26Aよりも一回り小さい大きさとされている。
第一リブ26A,26Bは、それぞれコルゲートチューブの溝部81A,81Bに差し込み可能な形状をなして第一周壁22から内側および上側に突出する板状をなしている。各第一リブ26A,26Bの板面は、それぞれ電線の挿通方向(幹線部11および支線部12の軸線方向)に対して略直角方向をなしている。
幹線用第一リブ26Aおよび支線用第一リブ26Bは、いずれも第一当接縁23よりも第二半割部材40との組み付け方向に突出する高さ寸法を備え、その立ち上がり端部27A,27Bは、各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bに沿って互いに近付く向きに屈曲した形状とされている。一対の第一リブ26A,26Bのうち互いに向き合う側の端縁である対向縁28A,28Bは、下端(第一リブ26A,26Bの根元端)からその立ち上がり方向ほぼ中央位置までは直線状をなし、それよりも上側の部分は互いに近付く向きの弧状をなしている(図5参照)。なお、コルゲートチューブが保持されていない状態では、第一リブ26A,26Bの対向縁28A,28Bの直線部分同士は、それぞれ略平行に配される。
一対の立ち上がり端部27A,27Bのうち、互いに対向する部分の上側部分は上方から下方へ向かって互いに接近方向に傾斜する誘導テーパ部31A,31Bとされている。そして、誘導テーパ部31A,31Bよりも下側の部分は、各コルゲートチューブ80A,80Bを未装着の状態で、互いに略平行をなす挿通部32A,32Bとされている。
なお、第一リブ26A,26Bのうち対向縁28A,28Bに沿う対向縁部29A,29Bは、コルゲートチューブの溝部81A,81Bの形状にあわせて、対向縁28A,28Bに向かって少しずつ板厚寸法が小さくなる形状とされている。
第一半割部材20の第一周壁22のうち第一リブ26A,26Bの両側には、切欠部33A,33Bが一対ずつ形成されている。各切欠部33A,33Bは、第一当接縁23から周方向に細長く切り欠かれた形状をなし、第一周壁22のうち一対の切欠部33A,33Bに挟まれた部分は、第一リブ26A,26Bと一体に形成された一体壁34A,34Bとされている。
第一周壁22のうち各第一リブ26A,26Bの根元の近傍には、貫通口35A,35Bが設けられている(図4参照)。貫通口35A,35Bは、周方向に若干長い略両方形状をなして第一周壁22を内外方向に貫通している。各貫通口35A,35Bの短手方向寸法は一体壁34A,34Bの幅寸法よりも若干小さい寸法とされている。また、第一リブ26A,26Bの対向縁部29A,29B部は、それぞれ貫通口35A,35Bに突出している(図3参照)。
第一周壁22のうち貫通口35A,35Bと一体壁34A,34Bとの間に残された部分は、第一幹線部20Aおよび第一支線部20Bの軸方向に長い形状をなしており、その長手方向両端部が第一周壁22の他の部分と連設された形態の支持軸部36A,36Bとされている。この支持軸部36A,36Bは、第一幹線部20Aおよび第一支線部20Bの軸方向に沿う方向をそれぞれ軸線として捻り可能とされている。第一リブ26A,26Bおよび一体壁34A,34Bは、支持軸部36A,36Bを介して第一周壁22の他の部分と連設された形態をなし、支持軸部36A,36Bの軸線を支点として互いに開閉方向に弾性変位可能とされている。
そして、第一半割部材20は、第一リブ26A,26Bが弾性変位可能な範囲で径の異なるコルゲートチューブに取り付け可能とされている。すなわち、第一リブ26A,26Bが弾性変位することなく自然状態にあるときの対向縁28A,28B間の間隔とほぼ等しい径寸法のコルゲートチューブ(最小径のコルゲートチューブとなる)から、径寸法が第一幹線部20Aまたは第一支線部20Bの内径寸法とほぼ等しいコルゲートチューブ(最大径のコルゲートチューブとなる)までの範囲で、径の異なるコルゲートチューブに取り付け可能とされている。
本実施形態においては、支線用コルゲートチューブ80Bは、支線用チューブ係合部14が係合可能な最小径のコルゲートチューブであって、支線用第一リブ26Bは弾性変形しない状態で支線用コルゲートチューブ80Bの溝部81Bに嵌合する。一方、幹線用コルゲートチューブ80Aは幹線用チューブ係合部13が係合可能な最大径のコルゲートチューブであって、幹線用第一リブ26Aは拡開変形して幹線用コルゲートチューブ80Aの溝部81Aに係合する。
第一半割部材20の内周面のうち、各第一リブ26A,26Bの間には各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bにそれぞれ差し込み可能な突条部25A,25Bが設けられている。各突条部25A,25Bは、周方向に延びる形状をなして第一幹線用チューブ係合部24Aおよび第一支線用チューブ係合部24Bの周方向ほぼ中央位置にそれぞれ配されている。各突条部25A,25Bは、軸方向に所定間隔(コルゲートチューブの溝部81A,81Bの間隔に対応した間隔)を空けて第一幹線用チューブ係合部24Aおよび第一支線用チューブ係合部24Bに3条ずつ設けられている。この3条の突条部25A,25Bのうち真中に配された突条部25A,25Bは、第一リブ26A,26Bとそれぞれ周方向に並ぶ位置にあり、この真中の突条部25A,25Bと第一リブ26A,26Bとの間に貫通口35A,35Bが形成されている。
各突条部25A,25Bの内側縁(突出端縁)は、各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bに沿う弧状をなし、また各突条部25A,25Bの厚さ寸法(幹線部11または支線部12における軸方向寸法)は、溝部81A,81Bの側面の傾斜に沿うよう内側縁に向かって少しずつ小さくされている。
第一半割部材20のうち第一幹線用チューブ係合部24Aと第一支線用チューブ係合部24Bとには、それぞれロック突部37A,37Bが設けられている。各ロック突部37A,37Bは、第一周壁22から外側へ突出する形状をなし、後述するロック片55A,55Bと係合可能とされている。
第二半割部材40には、第一半割部材20の電線はみ出し防止部21がそれぞれ嵌合可能な嵌合凹部41が形成されている。各嵌合凹部41は、第二半割部材40のうち第二幹線部40Aと第二支線部40Bとの間の両角部(第一半割部材20の電線はみ出し防止部21に対応する部分)に設けられている。
第二半割部材40のうち幹線用チューブ係合部13を構成する第二幹線用チューブ係合部44Aおよび支線用チューブ係合部14を構成する第二支線用チューブ係合部44Bには、周方向に長く延びるスリット46A,46Bが一対ずつ形成されている。一対のスリット46A,46Bは、第一半割部材20に設けられた3条ずつの突条部25A,25Bをそれぞれ挟み込み可能な両側位置に配されている。
この一対のスリット46A,46Bの間の部分は、その周方向両端部が第二周壁42に連設された形態の両持ち状をなす弾性部45A,45Bとされ、この弾性部45A,45Bは、第二周壁42の内外方向に弾性変形可能とされている。
各弾性部45A,45Bは、全体として第二幹線部40Aおよび第二支線部40Bの周方向に長い略長方形の板状をなし、その長さ方向の略真中部分が内側に張り出す湾曲した形状をなしている(図6参照)。各弾性部45A,45Bの内外方向の厚さ寸法は、全体にわたって第二周壁42の厚さ寸法とほぼ等しい寸法とされており、弾性部45A,45Bが部分的に変形したりせずその全体形状が保持される。
各弾性部45A,45Bのうち最も内側に張り出した部分(弾性部45A,45Bの長手方向中央部)には、コルゲートチューブの溝部81A,81Bに差し込み可能な形状をなす第二リブ47A,47Bが3条ずつ設けられている(図4参照)。各第二リブ47A,47Bは、第一半割部材20に設けられた突条部25A,25Bにそれぞれ対応する位置に配されている。
各第二リブ47A,47Bは、弾性部45A,45Bの長手方向に同寸法だけ延びた形状をなし、その長手方向両端部は突出端(内側端)に向かって互いに接近する傾斜をなす傾斜部48A,48Bとされている。また、各第二リブ47A,47Bの短手方向幅寸法は、各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bの側面の傾斜に沿うよう、突出端に向かって少しずつ小さくされている。各第二リブ47A,47Bの内側縁(突出端縁)は、各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bに沿う弧状をなしている。
各弾性部45A,45Bのうち各第二リブ47A,47Bの間には、開口部49A,49Bが開口されている。各開口部49A,49Bは、第二リブ47A,47Bの長手方向に若干長い略長方形状をなし、隣り合う第二リブ47A,47Bのうち傾斜部48A,48Bを除く部分の間の部分にわたって形成されている。このような開口部49A,49Bを形成することによって弾性部45A,45Bのうち第二リブ47A,47Bが設けられている部分の剛性が高くなり過ぎないようにされ、弾性部45A,45Bをコルゲートチューブの外形に沿いやすくすることができる。
また、弾性部45A,45Bのうち隣り合う第二リブ47A,47Bの間には、コルゲートチューブの突部82A,82Bの外周に沿う傾斜面51A,51Bが形成されている(図3参照)。傾斜面51A,51Bは、各開口部49A,49Bの周縁部のうち開口部49A,49Bの長手方向両縁部、言い換えると、第二リブ47A,47Bのうち傾斜部48A,48Bに隣接する部分に形成され、第二リブ47A,47Bの長手方向両端位置と並ぶ位置から開口部49A,49Bの口縁まで外向きに傾斜している。
第二半割部材40のうち第一リブ26A,26Bと対応する位置には、第一リブ26A,26Bの内外方向の変位を許容する開口窓52A,52Bが形成されている。各開口窓52A,52Bは、弾性部45A,45Bの長手方向両端部のうち、その短手方向ほぼ中央位置(一対のスリット46A,46B間の中央位置)に形成されている。
開口窓52A,52Bは、第二当接縁43から弾性部45A,45Bの長さ方向(第二幹線部40Aまたは第二支線部40Bの周方向)に細長く切り欠かれた形態をなし、それぞれ第一半割部材20との組み付け方向に開放されている。開口窓52A,52Bの短手方向寸法は、それぞれ対応する第一リブ26A,26Bの板厚寸法よりも若干大きい寸法とされている。そして、両半割部材20,40が組み付けられた状態では、各第一リブ26A,26Bは各開口窓52A,52Bに差し込まれて、第二周壁42を内外方向に貫通することが許容された状態になる。なお、弾性部45A,45Bに開口窓52A,52Bを形成することにより、その部分の剛性を低下させ、弾性部45A,45Bを弾性変位しやすくしている。
弾性部45A,45Bに設けられた第二リブ47A,47Bは、弾性部45A,45Bが弾性変位可能な範囲で径の異なるコルゲートチューブの溝部81A,81Bに差し込み可能となっている。すなわち、最小径のコルゲートチューブに対しては、弾性部45A,45Bが弾性変位することなく第二リブ47A,47Bがコルゲートチューブの溝部に差し込まれ、最大径のコルゲートチューブに対しては、弾性部45A,45Bが外側に弾性変位して第二リブ47A,47Bが溝部に差し込まれた状態になる。
本実施形態においては、支線用第二リブ47Bは、弾性部45Bが弾性変形しない自然状態で支線用コルゲートチューブ80Bの溝部81Bに係合し、幹線用第二リブ47Aは、弾性部45Aが外側に弾性変位した状態で幹線用コルゲートチューブ80Aの溝部81Aに係合する。
第二半割部材40のうち各開口窓52A,52Bに対応する位置には、変位規制部53A,53Bがそれぞれ設けられている。変位規制部53A,53Bは各開口窓52A,52Bの第二当接縁43側の端部に設けられ、第二周壁42のうち開口窓52A,52Bの両側位置から外側へ突出して、開口窓52A,52Bに架け渡された形状をなしている。
各変位規制部53A,53Bの内周面は、開口窓52A,52Bの周面と面一に形成されている。これにより、第一リブ26A,26Bが、開口窓52A,52Bを貫通して変位規制部53A,53Bの内側に差し込まれた状態では、コルゲートチューブが引っ張られる等によって第一リブ26A,26Bに対して板厚方向(コルゲートチューブの軸方向)の力が作用すると、第一リブ26A,26Bは開口窓52A,52Bの周面と変位規制部53A,53Bの内周面とに面当たりして支持され、その軸方向への位置ずれを確実に防止できる。
また、各変位規制部53A,53Bの内周面のうち開口窓52A,52Bと対向する面には、第一半割部材20との組み付け方向へ向かって外側へ傾く傾斜をなす逃がし面54A,54Bが形成されている。
そして、第一リブ26A,26Bは、所定量(最大径のコルゲートチューブに取り付けられる際に第一リブ26A,26Bが弾性変形する最大量)だけ拡開変形すると変位規制部53A,53Bに当接し、それ以上外側への変位を規制される。これにより、第一リブ26A,26Bが過度に拡開変形してコルゲートチューブとの係合が外れてしまったり、また破損してしまったりすることを防止できる。そして、径の大きなコルゲートチューブと第一リブ26A,26Bとの係合を確実に保持することができる。
第二半割部材40のうち第二幹線用チューブ係合部44Aと第二支線用チューブ係合部44Bとには、第一半割部材20のロック突部37A,37Bに係合して、両半割部材20,40を組み付け状態に保持するロック片55A,55Bが設けられている。各ロック片55A,55Bは、第二周壁42の外周面から第一半割部材20との組み付け方向に片持ち状に延出した形状をなしている。各ロック片55A,55Bは、変位規制部53A,53Bと隣接して形成されるとともに、第一幹線部20Aまたは第一支線部20Bの端面と面一に形成されている。
第一半割部材20と第二半割部材40とは、ヒンジ部60を介して連結されている。ヒンジ部60は、両半割部材20,40の第一幹線部20Aと第二幹線部40Aとの間に設けられ、両幹線部20A,40Aの軸方向に沿って長い平板状をなしている。ヒンジ部60の短手方向中央部分は、他の部分よりも肉薄とされた屈曲部61とされ、この屈曲部61が屈曲することで、両半割部材20,40は閉じた状態と開いた状態との間で回動する(図5参照)。
第一幹線部20Aと第二幹線部40Aとのうちヒンジ部60の両側位置には、弾性連結片62が連結されている。弾性連結片62は、ヒンジ部60の短手方向に長い略長方形の板状をなし、第一周壁22および第二周壁42のうち第一当接縁23および第二当接縁43よりも所定寸法ずつ周方向にずれた位置同士を連結する形態とされている。
第一半割部材20と第二半割部材40とを閉じる際には、両弾性連結片62が屈曲部61よりも内側位置に配された状態となり、弾性連結片62に生じる収縮力によって第一半割部材20と第二半割部材40とが閉じ方向に付勢される。そして、第一半割部材20と第二半割部材40とを開く際には、ヒンジ部60の屈曲部61が開いていき、両弾性連結片62が屈曲部61よりも外側位置に配された状態となり、弾性連結片62に生じる収縮力によって第一半割部材20と第二半割部材40とが開き方向に付勢される。
なお、第一半割部材20および第二半割部材40には、プロテクタ10を被固定物(図示せず)に固定するためのクランプ70を取り付け可能なクランプ70取付部が設けられている。クランプ70は、プロテクタ10とは別体のものである。
次に、前述のプロテクタ10を電線の分岐部分に取り付ける作業について説明する。
まず、電線の分岐部分にそれぞれ幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bを嵌め付けた後、両半割部材20,40を約180度開いた状態にする。このとき、弾性連結片62により両半割部材20,40は開いた状態に保持されるから、この開き状態を保持するために手を宛てたまま作業を行う必要はない。
そして、各幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bの所定部分をプロテクタ10の内部に配するようにして、第一幹線用チューブ係合部24Aおよび第一支線用チューブ係合部24Bを各幹線用コルゲートチューブ80Aおよび支線用コルゲートチューブ80Bに対して位置合わせしつつ、プロテクタ10を電線の分岐部分に近付ける。各第一リブ26A,26Bの誘導テーパ部31A,31Bを各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bの位置に合わせて押し付けると、誘導テーパ部31A,31Bがそれぞれ溝部81A,81Bに沿って配され、第一リブ26A,26Bの位置が各コルゲートチューブ80A,80Bに対して位置ずれすることなく保持される。
その状態から、第一半割部材20を電線の分岐部に押し付けると、各コルゲートチューブ80A,80Bが間に押し込まれるのに伴って各第一リブ26A,26Bは支持軸部36A,36Bの軸線を中心に互いに開き方向に弾性変形する。さらに第一半割部材20を押し付けると、第一リブ26A,26Bの挿通部32A,32Bがコルゲートチューブ80A,80Bの中央位置(第一リブ26A,26Bの差し込み方向においてコルゲートチューブ80A,80Bの幅寸法が最大値となる位置)まで乗り上がった後、この位置を乗り越える。
そして、プロテクタ10は、各コルゲートチューブ80A,80Bに対して所定位置(各チューブ係合部24A,24Bの内周面が各コルゲートチューブ80A,80Bの突部82A,82Bと近接する位置)に至る。すると、支線用第一リブ26Bは、閉じ方向に弾性復帰してその立ち上がり端部27Bがコルゲートチューブ80Bを抱え込んだ状態になる。また、最大量だけ拡開変形していた幹線用第一リブ26Aは、若干閉じ方向に弾性復帰して幹線用コルゲートチューブ80Aの溝部81Aに係合した状態になる(図8参照)。こうして、第一リブ26A,26Bは、溝部81A,81Bにそれぞれ嵌合した状態となり、各コルゲートチューブ80A,80Bは、各第一リブ26A,26Bの間に装着されて側方および軸方向の位置ずれが規制され、また立ち上がり端部27A,27Bによって第一半割部材20からの浮き上がりが防止された状態になる。
なお、本実施形態においては、各第一リブ26A,26Bを各コルゲートチューブ80A,80Bに一度に嵌め込むようにして第一半割部材20を電線の分岐部分に取り付けたが、幹線用第一リブ26Aおよび支線用第一リブ26Bを順番にコルゲートチューブ80A,80Bに嵌め込むようにして、取り付けてもよい。
次に、第二半割部材40を第一半割部材20側に閉じていく。このとき、電線のうち幹線から支線に分岐して屈曲する部分は、電線はみ出し防止部21によって、第一半割部材20からはみ出さない状態で保持され、また第一半割部材20は各コルゲートチューブ80A,80Bに対して位置ずれなく係合しているから、取り付け作業を効率良く行うことができる。
第二半割部材40を第一半割部材20側に閉じていくと、所定位置まで拡開変形した状態の幹線用第一リブ26Aは、対応する第二半割部材40の開口窓52Aに差し込まれていく。ここで、変位規制部53Aの内側には逃がし面54Aが形成されているから、幹線用第一リブ26Aは、その外縁が引っ掛かることなくスムーズに差し込まれる。
そして、第二半割部材40の幹線用第二リブ47Aは、幹線用コルゲートチューブ80Aの溝部81Aに差し込まれ、その内側縁が溝部81Aの奥面に当接する。さらに第二半割部材40を第一半割部材20側に回動させると、幹線用第二リブ47Aと溝部81Aとの当接により幹線用弾性部45Aが外側へ押圧されて弾性変位する。また、支線用第二リブ47Bは、支線用コルゲートチューブ80Bの溝部81Bに差し込まれていく。
両半割部材20,40の当接縁23,43同士が当接する正規の閉鎖状態に至ったときには、幹線用第二リブ47Aは、幹線用弾性部45Aの内方向への弾性復元力によって幹線用コルゲートチューブ80Aの溝部81Aに差し込まれて押し付けられた状態になっており、支線用第二リブ47Bは、支線用コルゲートチューブ80Bの溝部81Bに差し込まれて、その内側縁が溝部81Bの奥面に接触する手前の位置に配された状態になっている。加えて、第一半割部材20に設けられた突条部25A,25Bは、各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bにそれぞれ嵌合した状態になっている。
また、各ロック片55A,55Bは、各ロック突部37A,37Bに当接して弾性撓みし、両半割部材20,40が正規の閉鎖状態に至ると同時にロック突部37A,37Bを乗り越えて弾性復帰する。そして、各ロック片55A,55Bは、各ロック突部37A,37Bと係合した状態になり、両半割部材20,40は正規の閉鎖状態に保持される。
こうして、プロテクタ10は、各第一リブ26A,26B、第二リブ47A,47Bおよび突条部25A,25Bがそれぞれ各コルゲートチューブ80A,80Bの溝部81A,81Bに嵌合した状態になり、電線の分岐部分に組み付けられる。
本実施形態においては、電線の幹線に装着された幹線用コルゲートチューブ80Aは、プロテクタ10の幹線部11に収容可能なコルゲートチューブのうち最大径のものであり、支線に装着された支線用コルゲートチューブ80Bは、プロテクタ10の支線部12に収容可能なコルゲートチューブのうち最小径のものである場合について説明した。しかし、本実施形態のプロテクタ10は、例えば、電線の幹線に、本実施形態の幹線用コルゲートチューブ80Aよりも径の小さいコルゲートチューブが装着され、また、電線の支線に、支線用コルゲートチューブ80Bよりも径の大きなコルゲートチューブが装着されている場合であっても問題なく取り付けることができる。電線の幹線に幹線用コルゲートチューブ80Aよりも径の小さいコルゲートチューブが装着されているときには、図9に示すように、幹線用第一リブ26Aおよび幹線用第二リブ47Aは、先述したよりも小さい弾性変位量、もしくは全く弾性変位しない状態(自然状態)でコルゲートチューブに係合することになる。また、例えば電線の支線に支線用コルゲートチューブ80Bよりも径の大きなコルゲートチューブが装着されているときには、図10に二点鎖線で示すように、支線用第一リブ26Bおよび支線用第二リブ47Bは、コルゲートチューブの径寸法に合わせて弾性変位し、大径のコルゲートチューブに係合することになる。
以上説明したように本実施形態によれば、電線の分岐部分にプロテクタ10を取り付ける際、第一半割部材20に設けられた一対の第一リブ26A,26Bおよび第二半割部材40に設けられた第二リブ47A,47Bは、コルゲートチューブの径に合わせて弾性変位し、コルゲートチューブの溝部81A,81Bに差し込まれた状態になる。したがって、プロテクタ10を、径が異なる多種類のコルゲートチューブに取り付けることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、このプロテクタ10は、ヒンジ部60を介して連結された一対の半割部材からなるものとされているが、ヒンジ部で連結されていないものであってもよい。
(2)上記実施形態では、プロテクタ10は、支線部12が幹線部11に対して略直角方向に分岐した形態の略T字形とされているが、これに限らず、プロテクタは、支線部のない円筒形状のものとされていてもよく、また略直角方向とは異なる方向に分岐するものであってもよい。
(3)上記実施形態では、プロテクタ10の幹線部11の両端部に別々の幹線用コルゲートチューブ80Aを保持するようにしたが、幹線部の軸方向寸法よりも長い寸法を備えた1本のコルゲートチューブを使用し、その両端部を幹線部から突出させるようにして保持するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、弾性部45A,45Bの内外方向の厚さ寸法は全体にわたってほぼ等しい寸法とされているが、必ずしも等しい寸法でなくても構わない。
(5)上記実施形態では、弾性部45A,45Bは両持ち状とされているが、片持ち状とされていてもよい。
)上記実施形態では、弾性部45A,45Bのうち3条の第二リブ47A,47Bの間には開口部49A,49Bが開口されているが、これに限らず、例えば開口部のかわりに凹部を形成してもよく、また開口部および凹部ともに形成しないものとしてもよい。
)上記実施形態では、弾性部45A,45Bのうち第二リブ47A,47Bの間には傾斜面51A,51Bが形成されているが、必ずしも傾斜面は形成されていなくてもよい。
)上記実施形態では、第一リブ26A,26Bは、第一当接縁23よりも第二半割部材40との組み付け方向に突出する高さ寸法を備えているが、第一当接縁とほぼ同じ高さ、または低い高さ寸法とされていてもよい。
)上記実施形態では、第一リブ26A,26Bは、支持軸部36A,36Bを介して第一周壁22と連設され、この支持軸部36A,36Bの軸線を支点として互いに開閉方向に弾性変位可能なものとされているが、これに限らず、第一リブは、弾性変位可能であればどのような形態で第一周壁に連設されていてもよい。
(1)上記実施形態では、第一リブ26A,26Bは、幹線用チューブ係合部13および支線用チューブ係合部14に一対ずつ設けられているが、必ずしもチューブ係合部毎に設けなくてもよい
(11)上記実施形態では、第二半割部材40には、第一リブ26A,26Bの所定量以上の変位を規制する変位規制部53A,53Bが設けられているが、変位規制部は第一半割部材側に設けられていてもよく、また、変位規制部は設けられないものとしてもよい
本実施形態のプロテクタにおいてコルゲートチューブに第一半割部材が取り付けられた状態を示す外観斜視図 プロテクタの外観斜視図 両半割部材が開いた状態を示す外観斜視図 両半割部材が開いた状態を示す平面図 両半割部材が開いた状態を示す断面図 弾性部の形状を表す一部拡大断面図 拡開変位した第一リブと変位規制部とを表す一部拡大外観斜視図 幹線用チューブ係合部が幹線用コルゲートチューブに係合した状態を示す一部拡大断面図 幹線用チューブ係合部が幹線用コルゲートチューブよりも小径のコルゲートチューブに係合した状態を示す一部拡大断面図 第一リブおよび第二リブが弾性変位する様子を表す一部拡大断面図
符号の説明
10…プロテクタ
11…幹線部
12…支線部
20…第一半割部材
25A,25B…突条部
26A,26…第一リブB
36A,36B…支持軸部
40…第二半割部材
45A,45B…弾性部
46A,46B…スリット
47A,47B…第二リブ
49A,49B…開口部
51A,51B…傾斜面
52A,52B…開口窓
53A,53B…変位規制部
80A…幹線用コルゲートチューブ
80B…支線用コルゲートチューブ
81A,81B…溝部

Claims (9)

  1. 組み付けられると筒状をなす一対の半割部材からなり、この一対の半割部材の間に電線を覆うコルゲートチューブを挟んで同コルゲートチューブに取り付けられるプロテクタであって、
    前記一対の半割部材のうち一方の半割部材には、前記コルゲートチューブの両側に配されて前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な形状をなす一対の第一リブが設けられ、前記一対の半割部材のうち他方の半割部材には、前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な形状をなす第二リブが、前記一対の第一リブの間となる位置に設けられており、
    前記一対の第一リブは互いに開閉方向に弾性変位可能とされ、前記第二リブは前記半割部材の内外方向に弾性変位可能とされ、
    前記他方の半割部材には、前記第一リブの内外方向の変位を許容する開口窓が同半割部材の周壁を内外方向に貫通して形成され、前記第一リブが前記開口窓に差し込み可能とされており、
    前記一方の半割部材の内周面のうち前記一対の第一リブの間には、前記コルゲートチューブの溝部に差し込み可能な突条部が設けられ、
    前記第二リブは、前記他方の半割部材における前記突条部と対応する位置にて内外方向に弾性変位可能に形成された弾性部に設けられ、前記開口窓は前記弾性部に形成され、
    前記一対の半割部材を組み付けた状態では、前記一対の第一リブと前記第二リブと前記突条部とからなる4つのリブが前記コルゲートチューブの溝部に嵌合し、前記4つのリブによって前記コルゲートチューブが囲んで固定されることを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記他方の半割部材には周方向に延びるスリットが一対形成され、このスリットの間の部分が前記弾性部とされていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記弾性部は、前記他方の半割部材の内側に張り出す形状をなし、その張り出し端に前記第二リブが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロテクタ。
  4. 前記第二リブは複数設けられ、前記弾性部の内外方向の厚さ寸法は全体にわたってほぼ等しい寸法とされるとともに前記弾性部のうち前記複数の第二リブの間には開口部が開口されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  5. 前記第二リブは複数設けられ、前記弾性部のうち前記複数の第二リブの間には、前記コルゲートチューブの突部の外周面に沿う傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  6. 前記第一リブは、前記一方の半割部材のうち前記他方の半割部材との当接縁よりも同他方の半割部材との組み付け方向に突出する高さ寸法を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  7. 前記第一リブは、軸線が前記半割部材の軸方向に沿う支持軸部を介して前記一方の半割部材と連設されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  8. 前記半割部材には、前記第一リブより前記半割部材の径方向外側に配されて、同第一リブの前記径方向外側への所定量以上の変位を規制する変位規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のプロテクタ。
  9. 前記一対の半割部材は前記電線の分岐部分に取り付けられるものであり、前記電線の幹線に被さる幹線部と、前記電線の支線に被さる支線部とが一体に形成されてなるものであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のプロテクタ。
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