JP2013128395A - クランプ - Google Patents

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Daichi Yasuda
大地 保田
Masato Okabe
誠人 岡部
Mitsutoshi Yasuda
光利 安田
Yasunobu Goto
安伸 後藤
Mie Miyazawa
美恵 宮澤
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
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Abstract

【課題】様々なコルゲートチューブに対してもしっかりと保持することができるクランプ1の提供を目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス100に外装し、外面120aに大径部120Lと小径部120Sとを長さ方向D1に沿って形成したコルゲートチューブ120に外嵌する外嵌手段10と、車両における取付けパネル150に取り付ける車両取付け手段70とで構成したクランプ1であって、前記外嵌手段10における前記コルゲートチューブ120の外面120aと対向する内面10aに、該内面10aから前記外嵌手段10の径内方向D2iに突出するとともに、外嵌した前記コルゲートチューブ120を保持する突状保持手段40を備え、前記突状保持手段40を、弾性変形する弾性突状保持手段40Aで構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車に配索するワイヤーハーネスを車両に取り付けるクランプに関し、詳しくは、ワイヤーハーネスに外装したコルゲートチューブに外嵌して車両の所定の取付箇所に取り付けるクランプに関する。
従来、自動車に配索するワイヤーハーネスを保護する蛇腹状に構成されたコルゲートチューブを車両の所定箇所に取り付けるためのクランプは、コルゲートチューブに外嵌する外嵌手段と、車両の取付け箇所に取り付ける車両取付け手段とで構成している。
さらに、クランプは、外嵌手段におけるコルゲートチューブの外面と対向する内面に、外嵌した前記コルゲートチューブを保持するための凸状の突状保持手段を備えた構成をしている。
上述したクランプを、大径部と小径部とを長さ方向に沿って交互に配置して蛇腹状に形成したコルゲートチューブに外嵌したとき、突状保持手段は、コルゲートチューブの小径部に嵌まり込み、小径部に隣接する大径部に噛み合った状態となる。
これにより、クランプは、コルゲートチューブがその長手方向へ移動することを防止していた。
しかし、クランプは、上述したように、所定のコルゲートチューブの径に対応した所定の突出長さで突出した突状保持手段を備えた構成であるため、コルゲートチューブを複数の径に対応してしっかりと保持することができなかった。
このため、現場においてコルゲートチューブサイズの設計変更に対応できるよう、複数の径のコルゲートチューブのそれぞれに対応するクランプを複数用意しておく必要があり、管理の煩わしさを伴うことや、コストが嵩むという課題があった。
このような課題に対して異なる径のコルゲートチューブであってもこれら異なる径に対応してしっかりと保持することができるクランプが特許文献1において提案されている。
特許文献1のクランプは、前記外嵌手段として、コルゲートチューブを配置して保持する固定部本体と、該固定部本体にヒンジを介して連結し、該固定部本体側を閉じるように旋廻させて、配置されたコルゲートチューブを該固定部本体と協働して保持する固定部カバーとで構成している。
前記固定部カバーは、小コルゲート固定部カバーと大コルゲート固定部カバーとから成り、それぞれ別々に、固定部本体側を閉じるように固定部本体に対して旋廻する。
上記構成により、小コルゲート固定部カバーと固定部本体側とで、小コルゲート固定部カバーに対応した小径のコルゲートチューブを保持することができるとともに、大コルゲート固定部カバーと固定部本体側とで、大コルゲート固定部カバーに対応した大径のコルゲートチューブを保持することができる。
しかし、特許文献1のクランプは、小コルゲート固定部カバーと大コルゲート固定部カバーに対応する特定の2つの径のコルゲートチューブしか保持することができず、これら特定2つの径以外の径を有するコルゲートチューブを保持しようとしても、しっかりと保持することができないという課題があった。
また、一般に、コルゲートチューブは、様々なタイプのものが存在し、例えば、ワイヤーハーネスに外装し易くするために、周方向の一部分に長さ方向に沿って割れ目を形成したタイプのものも普及している。このようなコルゲートチューブは、この割れ目を開いた状態とし、その隙間からワイヤーハーネスを挿入することで容易に外装することができるものである。
一方、コルゲートチューブは、運搬したり、配索ルートに沿って配索する際において、コルゲートチューブの長さ方向の各部を局所的に湾曲させるなど変形させる場合があり、これに伴って、該長さ方向の各部には、捻り力などの負荷が加わることになる。
そうすると、上述した割れ目を有するコルゲートチューブを運搬したり、配索する際において、該コルゲートチューブの長さ方向の各部に捻り力などの負荷が加わった場合、コルゲートチューブの周方向において割れ目部分に対して一方が他方に対して周方向にずれて該他方の中に入り込んでしまい、コルゲートチューブが絞られるなどして径が変動する事態が生じることになる。
そうすると、上述した特許文献1のクランプによって、割れ目を有するコルゲートチューブを保持しようとすると、該クランプは、例えば、長手方向へ移動してしまう事態が生じ易くなり、特に割れ目を有するコルゲートチューブをしっかりと保持することができないという課題も生じていた。
特開2010−133543号公報
そこでこの発明は、様々なコルゲートチューブに対してもしっかりと保持することができるクランプの提供を目的とする。
本発明は、ワイヤーハーネスに外装し、外面に大径部と小径部とを長さ方向に沿って形成したコルゲートチューブに外嵌する外嵌手段と、車両における所定の取付け箇所に取り付ける車両取付け手段とで構成したクランプであって、前記外嵌手段における前記コルゲートチューブの外面と対向する内面に、該内面から前記外嵌手段の径内方向に突出するとともに、外嵌した前記コルゲートチューブを保持する突状保持手段を備え、前記突状保持手段を、弾性変形する弾性突状保持手段で構成したことを特徴とする。
上述したクランプによれば、コルゲートチューブに外嵌したとき、コルゲートチューブの径に応じて、弾性突状保持手段がコルゲートチューブの外面に対して接触するなどして弾性変形する。
これにより、クランプは、弾性突状保持手段が弾性変形可能な範囲において、コルゲートチューブの径に関わらず、無段階でコルゲートチューブをしっかりと保持することができる。
なお、クランプは、弾性突状保持手段がコルゲートチューブの外面に当接(接触)している際において、コルゲートチューブを回動自在に保持してもよい。さらに、弾性突状保持手段が隣り合う大径部の間に入り込んだ状態でコルゲートチューブを保持する場合には、弾性突状保持手段は、必ずしも小径部の外周に当接した状態で保持するに限らず、隣り合う大径部の間に入り込んだ状態において大径部の端部に係合した状態でコルゲートチューブが長さ方向にずれないようにコルゲートチューブを保持する保持形態であってもよい。
また、上述した「前記コルゲートチューブを保持する」とは、突状保持手段によって、前記コルゲートチューブがクランプに対して長さ方向に位置ずれしたり、径方向に規制(位置決め)すること、或いは、位置ずれしたり、径方向にガタつかないような力を付与することを示す。
さらに、上述した「前記コルゲートチューブを保持する」とは、前記コルゲートチューブの周方向、径方向、長さ方向のうち、少なくともいずれか一方向に位置ズレしないよう保持することを含む。例えば、前記コルゲートチューブの径方向、および長さ方向について保持しているが、前記コルゲートチューブをその軸方向(長さ方向)に対して回転可能に遊嵌状態で保持してもよい。
また、長さ方向に沿って割れ目が形成されたタイプのコルゲートチューブにおいては、配索ルートに応じてコルゲートチューブを曲げるなどして捻られた場合、絞られることによって径が小さくなることや、逆に大きくなるよう変形する場合が生じるが、そのような場合であっても、コルゲートチューブの変形に伴って弾性突状保持手段が弾性変形することでコルゲートチューブの外面に追従するため、車両に取り付けたクランプに対してコルゲートチューブの長さ方向の位置がずれることなく、コルゲートチューブをしっかりと保持することができる。
また、本発明のクランプによって外嵌するコルゲートチューブは、割れ目を有するタイプに限らず、割れ目のないタイプのものも外嵌する対象とし、また、本発明のクランプは、小径部と大径部とを長さ方向に沿って交互に配置した蛇腹状のコルゲートチューブに直接的に外嵌する場合に限らず、テープなどで被覆したコルゲートの表面に対してテープなどを介在した状態で間接的に外嵌する場合も含む。
この発明の態様として、前記弾性突状保持手段を、前記外嵌手段の内面に対して分離した状態で前記外嵌手段の周方向に沿って配置した突状保持部と、前記外嵌手段の周方向における前記突状保持部の両端部に備え、該突状保持部を前記外嵌手段の内面に対して弾性支持する弾性脚部とで構成し、前記外嵌手段の内面の周方向おける所定間隔を隔てた各部分と前記突状保持部とを、前記弾性脚部により連結することができる。
上述した構成によれば、コルゲートチューブを外嵌したとき、により、コルゲートチューブの外面に接触する前記突状保持部を前記弾性脚部によって、弾性支持することができる。よって、コルゲートチューブの径に関わらず、コルゲートチューブが長さ方向にずれないように保持することができる。
すなわち、外嵌手段をコルゲートチューブに外嵌したとき、前記突状保持部がコルゲートチューブの外面に当接すると、前記弾性脚部が弾性変形するため、弾性突状保持手段の優れた弾性を確保することができる。
従って、様々な径のコルゲートチューブを優れた弾性でしっかりと保持することができる。
ここで前記所定間隔は、前記外嵌手段の内面の周方向おいて、例えば、前記外嵌手段の径内方向に前記突状保持部の中間部が突状に張り出した形状となる間隔など、コルゲートチューブの外面をしっかりと保持可能な弾性力(復元力)が得られる間隔であれば、特に限定しない。
前記突状保持部は、前記弾性脚部のように弾性を有した構成であってもよいが、該突状保持部自体に弾性を有していない構成であってもよい。
またこの発明の態様として、前記外嵌手段の内面における前記弾性突状保持手段との対向部分に、径外方向に弾性変形した前記弾性突状保持手段と前記外嵌手段との干渉を防止する逃げ部を形成することができる。
上述した構成により、コルゲートチューブの外面に対して当接することにより、前記弾性突状保持手段が径外方向に大きく弾性変形した場合であっても、弾性変形した前記弾性突状保持手段は、逃げ部に配置されるため、前記弾性突状保持手段が前記外嵌手段に干渉することを防止できる。
これにより、前記弾性突状保持手段のうち、少なくとも弾性脚部の弾性変形が前記外嵌手段との干渉により、規制されることがなく、クランプによって保持することが可能な最大限のサイズのコルゲートチューブに対しても、弾性脚部の弾性力を活かしてコルゲートチューブをしっかりと保持することができる。
ここで前記逃げ部は、例えば、前記外嵌手段の内面に設けた凹状部或いは、前記外嵌手段の前記対向部分を連通させた連通孔などで構成することができ、前記外嵌手段の径外方向に弾性変形した前記弾性突状保持手段の前記外嵌手段に対する干渉を防止することが可能な構成であれば特に限定しない。
またこの発明の態様として、前記突状保持手段を、前記弾性突状保持手段と、前記外嵌手段の内面に対して一体に形成した固定突状保持手段とで構成することができる。
上述した構成によれば、前記弾性突状保持手段と前記固定突状保持手段との双方の突状保持手段により、それぞれの突状保持手段の特徴を活かして保持することができる。
詳しくは、固定突状保持手段で保持可能な所定のサイズのコルゲートチューブについては、少なくとも前記固定突状保持手段によりしっかりと保持することができ、固定突状保持手段で保持可能な所定サイズ以外のサイズのコルゲートチューブに対しては、前記固定突状保持手段の弾性を活かして保持することができる。
またこの発明の態様として、前記外嵌手段を、周方向において2分割した一方の第1分割部と、該第1分割部に対向する他方の第2外嵌分割部と、該第1分割部に対して第2外嵌分割部を枢動自在に枢着する枢着部とで構成し、
前記突状保持手段を、前記第1分割部と前記第2外嵌分割部との双方に配置し、
前記第1分割部、前記第2外嵌分割部のうち少なくともいずれか一方に配置した前記突状保持手段を、前記弾性突状保持手段に設定することができる。
このように、前記突状保持手段を、前記第1外嵌分割部、前記第2外嵌分割部の双方に配置することにより、コルゲートチューブに対して対向する両側からコルゲートチューブを挟み込むようにしてしっかりと保持することができる。
また、前記弾性突状保持手段を、前記第1外嵌分割部、前記第2外嵌分割部のうち少なくともいずれか一方に配置することで、他方へ配置した前記突状保持手段の側へコルゲートチューブの外面を該弾性突状保持手段の弾性力を利用して保持することで、前記第1外嵌分割部とコルゲートチューブとの間、或いは、前記第2外嵌分割部とコルゲートチューブとの間に隙間が生じることなく、しっかりと保持することができる。
またこの発明の態様として、前記弾性突状保持手段を、長さ方向の全長に亘って可撓性を有する薄肉に形成することができる。
上述した構成により、前記コルゲートチューブの径が大きくなる、或いは小さくなくなるよう変化した場合でも、前記コルゲートチューブの外面形状に沿って柔軟に変形して追従し、前記コルゲートチューブの外面にしっかりと当接した状態で該コルゲートチューブを保持することができる。
また、上述した構成により、クランプに対して前記コルゲートチューブが振動しても、前記弾性突状保持手段が、コルゲートチューブに柔軟に追従することで、前記コルゲートチューブをしっかりと保持した状態を保つことができるとともに、前記弾性突状保持手段により前記コルゲートチューブの振動を吸収して緩和することができる。
ここで、上述の長さ方向の全長に亘って可撓性を有する薄肉とは、前記外嵌手段よりも薄い肉厚であることを示し、前記コルゲートチューブの外面に当接することにより受ける外力により、撓み変形する程度の肉厚であることを示す。
またこの発明の態様として、前記外嵌手段の径内方向における前記突状保持部の先端側に、前記コルゲートチューブの外面に当接する先端当接部分を形成し、前記突状保持部の長さ方向の中間部分に径外方向へ凹ませた凹状部分を形成し、前記先端当接部分を、前記突状保持部の長さ方向の前記凹状部分を隔てた両側に有し、前記凹状部分の形成によって突状となる部分で構成することができる。
上述した構成によれば、前記先端当接部分は、前記凹状部分を隔てた両側に有する2つの突状部分で構成されるため、このような前記先端当接部分によって、記コルゲートチューブの外面を2点支持するようにしてしっかりと保持することができる。
よって、突状保持手段は、コルゲートチューブの外面に当接しても、コルゲートチューブの外面から受ける外力に対して逃げるように形崩れすることなく、コルゲートチューブをしっかりと保持することができる。
特に、上述したように、前記弾性突状保持手段を、長さ方向の全長に亘って可撓性を有する薄肉に形成しても、上述したように、前記突状保持部の先端側に先端当接部分を形成することで、該突状保持部は、形崩れし難い優れた形状保持性を確保することができる。
従って、突状保持部を、可撓性を有する薄肉に形成したことによる優れた追従性、柔軟性と、コルゲートチューブをしっかりと受け止めることができる優れた形状保持性との双方の特性を兼ね備えた弾性を備えることができ、コルゲートチューブをしっかりと安定して保持することができる。
この発明によれば、様々なコルゲートチューブに対してもしっかりと保持することができるクランプを提供することができる。
第1実施形態のクランプの外観図。 第1実施形態のクランプの断面図。 第1実施形態のクランプの使用状態を示す外観図。 第1実施形態のクランプの作用説明図。 第1実施形態のクランプの作用説明図。 第1実施形態のクランプの作用説明図。 第1実施形態のクランプの作用説明図。 第1実施形態のクランプの作用説明図。 第1実施形態のクランプの作用説明図。 第2実施形態のクランプの外観図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態におけるクランプ1は、図1及至図3に示すように、コルゲートチューブ120に外嵌する外嵌部10と、車両における取付けパネル150に取り付ける車両取付け部70とで構成している。さらに、外嵌部10におけるコルゲートチューブ120の外面120aと対向する内面10aには、該内面10aから前記外嵌部10の径内方向D2iに突出するとともに、外嵌した前記コルゲートチューブ120を押圧して保持する突状保持体40を構成している。
なお、図1はクランプ1を開いた状態の外観図を示し、図2(a)はクランプ1を閉じた状態の断面図を示し、図2(b)はクランプ1を開いた状態の断面図を示す。
図3はコルゲートチューブ120をクランプ1によって車両における取付けパネル150に取り付けた状態を示す外観図を示す。
なお、クランプ1によって外嵌される本実施形態のコルゲートチューブ120は、小径部120Sと大径部120Lとを長さ方向D1に沿って交互に配置した蛇腹状に形成し、長さ方向D1に沿って割れ目120bを有するタイプである。
ここで、小径部120Sの外周側において該小径部120Sの両隣に有する大径部120Lによって挟まれる空間を小径部外周空間120Zに設定する。
上述したクランプ1の構成について詳述すると、クランプ1は合成樹脂製であり、コルゲートチューブ120の小径部120Sの略5ピッチ分に相当する長さ方向D1の長さを有している。さらに、クランプ1は、第1分割部11と第2分割部12と、該第1分割部11に対して第2外嵌分割部を枢動自在に枢着する枢着部13とで構成している。
第1分割部11、及び、第2分割部12は、略円筒形状の部材を略2分割した略半円弧状の断面形状を含む形態であり、それぞれ互いに対向可能にそれぞれの周方向D3の一端側をヒンジとしての枢着部13によって連結した構成である。
枢着部13は、合成樹脂製であり、屈曲自在な薄肉に形成し、第1分割部11と第2分割部12との端部同士を連結している。
第1分割部11における略半円弧状の断面形状部分には、第2分割部12とともに、ワイヤーハーネス100を外嵌する第1外嵌分割部11Aを構成し、第2分割部12における略半円弧状の断面形状部分には、第1外嵌分割部11Aとともに、ワイヤーハーネス100を外嵌する第2外嵌分割部12Aを構成している。
第1外嵌分割部11Aと第2外嵌分割部12Aは、枢着部13を枢動させて、第1分割部11に対して第2分割部12を上方から覆い被せた状態としたとき、すなわち、第1分割部11に対して第2分割部12を閉じた状態としたとき、互いの内面10a,10a同士が対向するよう配置される。
上述した突状保持体40は、第1外嵌分割部11A、及び、第2外嵌分割部12Aのそれぞれの内面10a、すなわち、外嵌部10の内面10aに備え、弾性突状保持体40Aと固定突状保持体40Bとで構成している。弾性突状保持体40Aは、これら外嵌部10の長さ方向D1の中間部分に配設するとともに、固定突状保持体40Bは、これら外嵌部10の長さ方向D1の両側に配設している。
弾性突状保持体40Aは、長さ方向の全長に亘って可撓性を有するよう外嵌部10の肉厚よりも薄肉に形成するとともに、コルゲートチューブ120の小径部120Sに嵌め込み可能な幅を有して形成した帯状の薄肉部材で形成し、該帯状の薄肉部材を外嵌部10の周方向D3に配置した状態で、該帯状の薄肉部材の長さ方向の両端部を、第1外嵌分割部11A、及び、第2外嵌分割部12Aの内面10aにおいて周方向D3の所定間隔Lを隔てた各部に溶着により連結している。
ここで、前記所定間隔Lとは、第2外嵌分割部12Aの外嵌部10の内面10aにおける弾性突状保持体40Aと対向する部分において、弾性突状保持体40Aの長さ方向の一方の端部と他方の端部とのそれぞれの手前部分を結ぶ間隔である。
上述した弾性突状保持体40Aは、外力が付与されていない通常状態において正面視略M字形状を構成する各屈曲部分を弧状とした形状で形成し、外嵌部10の内面10aに対して分離(離間)した状態で前記外嵌部10の周方向D3に沿って配置した弾性突状部41と、該弾性体突状部41を前記外嵌部10の内面10aに対して弾性支持する弾性脚部42とで形成している。
弾性脚部42は、外嵌部10の周方向D3における弾性体突状部41の両端部に備えており、該弾性脚部42を外嵌部10の内面10aの周方向D3おける所定間隔Lを隔てた各部分に一体に連結した構成としている。
弾性体突状部41は、該弾性体突状部41の長さ方向の中間部分が径外方向D2oへ凹み、該中間部分に凹状部分44が構成されるよう撓み変形している。
これにより、外嵌部10の径内方向D2iにおける弾性体突状部41の先端側には、前記コルゲートチューブ120の外面に当接する先端当接部分43を形成している。すなわち、図2(a)に示すように、先端当接部分43は、弾性体突状部41の長さ方向の前記凹状部分44を隔てた両側に有し、前記凹状部分44を形成することによって突状となった2つの部分で構成している。
なお、弾性体突状部41は、上述した前記凹状部分44、及び先端当接部分43にかけての部分が上述したM字形状に撓み変形するように、該弾性体突状部41の例えば、長さ方向の中間部分などの所定部分に幅方向のスリットを適宜形成したり、熱を付与するなどして撓み癖を付与した構成であってもよい。
固定突状保持体40Bは、外嵌分割部11A,12Aの周方向D3の中間部を除いた両側に周方向D3に一致するようコルゲートチューブ120の小径部120Sに嵌め込み可能な幅を有して配置し、外嵌分割部11A,12Aの内面10aに対して突出している。
また、第1分割部11は、周方向D3における枢着部13と反対側の端部に、被係止部82、及び、車両取付け部70を備えている。車両取付け部70は、被係止部82よりも第1分割部11の外側、すなわち、被係止部82に対して第1外嵌分割部11Aと反対側に配置している。
図2(a)、及び、図3に示すように、車両取付け部70は、第1外嵌分割部11Aの内面10a側と反対側、すなわち、下方へ向けて開口し、取り付けパネル150から突出する突状ブラケット151の挿入を許容する車両取付け穴70Hを形成している。さらに、車両取付け穴70Hの深さ方向の底部付近には、突状ブラケット151の先端側に形成した係止穴151aに係止可能な係止部72を形成している。
一方、第2分割部12は、周方向D3における枢着部13と反対側の端部に、第1分割部11に対して第2分割部12を閉じた状態としたとき、被係止部82に対して係止する係止爪部81を備えている。
次に、ワイヤーハーネス100に外装したコルゲートチューブ120を、取付けパネル150に取り付ける際に、上述したクランプ1を用いて径が異なる2種類のコルゲートチューブ120のそれぞれを外嵌する2つの実施例について説明する。
なお、2種類のコルゲートチューブ120のうち、大きい径の側のコルゲートチューブ120は、クランプ1によって外嵌可能な最大径を有するコルゲートチューブであるものとし、該大きい径の側のコルゲートチューブ120を、以下、大コルゲートチューブ120Aに設定する。
さらに、2種類のコルゲートチューブ120のうち、小さい径の側のコルゲートチューブ120を小コルゲートチューブ120Bに設定する。
まず、上述したクランプ1の外嵌部10により、大コルゲートチューブ120Aを外嵌する実施例について図4、及び、図5を用いて説明する。
図4は大コルゲートチューブ120Aを外嵌した状態のクランプ1の長さ方向D1の中間部分の縦断面図であり、図5(a)は図4のワイヤーハーネス100等、径方向D2の中心部分を省略したA−A線端面図であり、図5(b)は図4のワイヤーハーネス100等、径方向D2の中心部分を省略したB−B線端面図である。
クランプ1の外嵌部10によって、大コルゲートチューブ120Aを外嵌すると、弾性体突状部41の先端当接部分43が大コルゲートチューブ120Aの外面120aの小径部120Sに嵌り込んだ状態で当接するため、弾性体突状部41は、径外方向D2oに弾性変形する。すなわち、弾性体突状部41は、図4中の弾性体突状部41を仮想線で示した状態から実線で示した状態へと弾性変形する。
そうすると先端当接部分43は、凹状部分44を隔てた両側に有するため、1つの弾性突状保持体40Aにつき、大コルゲートチューブ120Aの外面120aを2点支持した状態で当接する。
これにより弾性突状保持体40Aは、図4、及び、図5(a)に示すように、径内方向D2iへの弾性変形量に応じた弾性力、すなわち、変形前の形状に復元しようとする復元力を大コルゲートチューブ120Aに対して付与することができるため、大コルゲートチューブ120Aをしっかりと押圧した状態で保持することができる。
また、弾性体突状部41は、長さ方向の全体に亘って可撓性を有するため、大コルゲートチューブ120Aの外面が当接すると凹状部分44が大きくなるように弾性変形する。これにより、先端当接部分43の位置は、弾性体突状部41の長さ方向の中間側から両側に徐々にスライドしていき、これにより、弾性体突状部41は、大コルゲートチューブ120Aの径に応じた形状に変形しながら先端当接部分43によって、大コルゲートチューブ120Aの外面を2点支持した状態で押圧することができる。
また、上述したように大コルゲートチューブ120Aのように径が大きなコルゲートチューブ120の場合、図4、及び、図5(b)に示すように、弾性突状保持体40Aは、コルゲートチューブ120の外面120aから受ける外力によって、弾性突状保持体40Aの特に中間部分に有する凹状部分44が外嵌部10の連通孔46に入り込むまで大きく弾性変形した状態となる。
従って、大コルゲートチューブ120Aのように径が大きなコルゲートチューブ120の場合であっても、弾性突状保持体40Aの弾性変形が、外嵌部10の内面10aと干渉することによって阻害されることなく、十分に弾性変形した弾性突状保持体40Aの弾性力によって、大コルゲートチューブ120Aをしっかりと保持することができる。
なお、図5(a),(b)に示すように、大コルゲートチューブ120Aの小径部120Sの外周側に有する小径部外周空間120Zには、固定突状保持体40Bが入り込んだ状態となり、該小径部外周空間120Zの両側に位置する大径部120Lのうち少なくともいずれか一方の大径部120Lの端部に係合する。
これにより、固定突状保持体40Bは、大コルゲートチューブ120Aを、その長さ方向において保持(規制)することができる。
従って、クランプ1は、大コルゲートチューブ120Aを弾性突状保持体40Aに加えて、固定突状保持体40Bによっても保持することができる。
続いて、上述したクランプ1の外嵌部10により、小コルゲートチューブ120Bを外嵌する実施例について図6及び、図7を用いて説明する。但し、上述した大コルゲートチューブ120Aを外嵌する場合と同様の作用を奏する部分はその説明を省略する。
図6は小コルゲートチューブ120Bを外嵌した状態のクランプ1の長さ方向D1の中間部分の縦断面図であり、図7(a)は図6のワイヤーハーネス100等、径方向D2の中心部分を省略したA−A線端面図であり、図7(b)は図6のワイヤーハーネス100等、径方向D2の中心部分を省略したB−B線端面図である。
クランプ1の外嵌部10によって、小コルゲートチューブ120Bを外嵌すると、弾性突状保持体40Aの先端当接部分43が小コルゲートチューブ120Bの外面120aに当接することによって、小コルゲートチューブ120Bの小径部120Sの径に応じた弾性変形量で弾性変形する。
これにより、クランプ1の外嵌部10は、小コルゲートチューブ120Bを該小コルゲートチューブ120Bの径に応じた弾性力で押圧して保持することができる。
そして、小コルゲートチューブ120Bの場合、クランプ1の外嵌部10によって小コルゲートチューブ120Bを外嵌したとき、図6、及び、図7(a),(b)に示すように、小コルゲートチューブ120Bの小径部120Sの外周に有する小径部外周空間120Zに固定突状保持体40Bが入り込まないことがある。この場合、に固定突状保持体40Bが、小径部外周空間120Zに対して隣り合ういずれの大径部120Lの端部にも係合しないことになる。このため、固定突状保持体40Bによって小コルゲートチューブ120Bを長手方向に保持(規制)することができない。
これに対して、クランプ1を小コルゲートチューブ120Bに対して外嵌した場合において、弾性突状保持体40Aは、小コルゲートチューブ120Bの小径部120Sの径に応じた弾性変形量で弾性変形し、小コルゲートチューブ120Bの径に応じた弾性力でしっかりと小コルゲートチューブ120Bを押圧して保持することができる。
第1実施形態のクランプ1は、以下の効果を奏することができる。
上述したクランプ1によれば、コルゲートチューブ120に外嵌したとき、コルゲートチューブ120の径に応じて、弾性突状保持体40Aがコルゲートチューブ120の外面120aから反力を受けることにより、弾性突状保持体40Aは、径外方向D2oへ弾性変形し、その弾性力に基づく押圧力によってコルゲートチューブ120を押圧することができる。
これにより、クランプ1は、大コルゲートチューブ120A、或いは、小コルゲートチューブ120Bなどコルゲートチューブ120の径に関わらず、弾性突状保持体40Aが弾性変形可能な範囲において、無段階でコルゲートチューブ120をしっかりと保持することができる。
よって、例えば、現場においてワイヤーハーネス100を構成する電線の本数や電線の径の変更などに伴って、ワイヤーハーネス100に外装するコルゲートチューブ120の径サイズの変更を余儀なくされた場合においても、設計変更前と同じクランプ1によって、設計変更後のコルゲートチューブ120をしっかりと保持することができる。
従って、このような急な設計変更を想定して複数径サイズのコルゲートチューブ120ごとに対応した複数のクランプを用意しておく煩わしさを要さず、現場での急な設計変更に柔軟に対応することができる。
また、弾性突状保持体40Aは、弾性体突状部41と弾性脚部42とで構成し、外嵌部10の内面10aの周方向D3おける所定間隔Lを隔てた各部分に対して弾性体突状部41を、弾性脚部42により一体に連結した構成であるため、様々な径のコルゲートチューブ120を優れた弾性でしっかりと保持することができる。
詳しくは、例えば、従来の先端当接部分として、該先端当接部分を平坦面からなる部分で構成した場合を想定すると、コルゲートチューブ120に対してクランプ1を外嵌したとき、平坦面からなる先端当接部分が円筒状のコルゲートチューブ120の外面120aに当接することになる。
このように、平坦状の先端当接部分が円筒状のコルゲートチューブ120の外面120aに対して当接した場合、互いに点接触状態で当接することになる。
そうすると、1つの弾性突状保持体40Aについて、先端当接部分が、コルゲートチューブ120の外面120aに対して1点でのみ当接した状態で、コルゲートチューブ120を押圧して保持することになる。
このように1点でのみ当接した状態で保持する形態の場合、コルゲートチューブ120の外面からの外力を受けたとき、弾性突状保持体40A全体がコルゲートチューブ120の外力をしっかりと受け止めることができずに、コルゲートチューブ120から受ける外力によってコルゲートチューブ120に対して弾性突状保持体40Aが逃げるように傾くなどして変形し易くなるため、コルゲートチューブ120の外面をしっかりと押圧した状態で保持することができない。
さらに、従来の弾性突状保持体として、例えば、コルゲートチューブ120から加わる外力に対して逃げないように、該弾性突状保持体を高い剛性を備えて構成した場合を想定すると、このような剛性の高い弾性突状保持体は、コルゲートチューブ120をしっかりと押圧できても、柔軟に変形しないため、固定突状保持体40Bと同様に、様々な径のコルゲートチューブ120を支持することができないことになる。
これに対して、第1実施形態の弾性突状保持体40Aは、外嵌部10の内面10aの周方向D3おける所定間隔Lを隔てた各部分に対して弾性脚部42を一体に連結した構成であり、さらに、弾性体突状部41は、凹状部分44の両側に先端当接部分43を配置した構成であるため、1つの弾性突状保持体40Aにつき、径方向D2の先端側に形成した2つの先端当接部分43のそれぞれによって、コルゲートチューブ120の外面120aを2点支持することができ、コルゲートチューブ120を安定、且つ、しっかりと押圧して保持することができる。
特に、上述したように、前記弾性突状保持体40Aは、長さ方向の全長に亘って可撓性を有する薄肉に形成しているため、弾性体突状部41はコルゲートチューブ120の径に応じて、該コルゲートチューブ120を押圧する上で最適な形状となるよう柔軟に撓み変形し、先端当接部分43によってコルゲートチューブ120を押圧して保持することができる。
クランプ1によって、コルゲートチューブ120を外嵌したとき、凹状部分44が大きくなるよう、すなわち、先端当接部分43の間隔が広がるよう弾性体突状部41は大きく変形し(図4参照)、突状保持体40の先端当接部分43によってコルゲートチューブ120を2点支持することによってコルゲートチューブ120から受ける外力を受け止めることができる。
従って、コルゲートチューブ120が大コルゲートチューブ120Aの場合であっても、大コルゲートチューブ120Aから受ける外力に対して弾性体突状部41が逃げるように撓み変形することなく、先端当接部分43によって、コルゲートチューブ120の外力を受け止めることができる。
しかも、このような先端当接部分43を備えた弾性体突状部41を、弾性脚部42により該弾性体突状部41の長さ方向の両側からしっかりと弾性支持することができる。
よって、弾性突状保持体40Aは、コルゲートチューブ120の外面120aを押圧することにより反力を受けた場合であっても、前記外嵌手段の内面10aから正面視略M字形状で径内方向D2iに突出した形状から形崩れすることなく、コルゲートチューブ120を押圧することにより作用する反力を優れた弾性力によりしっかりと受け止めることができる。
従って、弾性突状保持体40Aは、様々な径のコルゲートチューブ120を優れた弾性でしっかりと保持することができる。
また、クランプ1は、外嵌部10を第1外嵌分割部11Aと第2外嵌分割部12Aとで構成し、第1外嵌分割部11Aと第2外嵌分割部12Aとの双方に弾性突状保持体40Aを配置することにより、コルゲートチューブ120に対して対向する両側から弾性突状保持体40Aによって、コルゲートチューブ120を挟み込むようにしてしっかりと押圧することができる。
さらに、クランプ1は、外嵌部10の内面10aにおける弾性突状保持体40Aとの対向部分に、径外方向D2oに弾性変形した弾性突状保持体40Aと外嵌部10の干渉を防止する連通孔46を形成しているため、例えば、大コルゲートチューブ120Aを外嵌した場合のように、大コルゲートチューブ120Aの外面120aを押圧することにより受ける反力により、弾性突状保持体40Aが径外方向D2oに大きく弾性変形した場合であっても(図4参照)、弾性変形した弾性突状保持体40Aは、連通孔46に配置されるため、弾性突状保持体40Aが外嵌部10に干渉することを防ぐことができる。
これにより、弾性突状保持体40Aが外嵌部10と干渉することにより、弾性突状保持体40Aの弾性変形が規制されることがないため、大コルゲートチューブ120Aのような大きな径のコルゲートチューブ120に対しても、弾性脚部42の弾性力を活かしてしっかりと押圧することができ、優れた保持力を確保することができる。
クランプ1は、突状保持体40を、弾性突状保持体40Aと、外嵌部10の内面10aに対して一体に形成した固定突状保持体40Bとで構成しているため、例えば、大コルゲートチューブ120Aのような大きな径のコルゲートチューブ120に外嵌した場合には、小径部外周空間120Zに入り込んだ固定突状保持体40Bが、該小径部外周空間120Zの両隣に有する大径部120Lのうち少なくとも一方の大径部120Lの端部に係合する。
このようにして、弾性突状保持体40Aに加えて固定突状保持体40Bによって、大コルゲートチューブ120Aを保持(規制)することができる。
一方、例えば、小コルゲートチューブ120Bのような小さな径のコルゲートチューブ120に外嵌した場合には、仮に、固定突状保持体40Bが小径部外周空間120Zに入り込まずに係合できない場合であっても、弾性突状保持体40Aは、小コルゲートチューブ120Bの径に対応して、該小コルゲートチューブ120Bの外面120aに追従するように弾性変形する。これにより、弾性突状保持体40Aが小コルゲートチューブ120Bの外面120aに確実に当接し、弾性突状保持体40Aの弾性をしっかりと活かして小コルゲートチューブ120Bを押圧して保持することができる。
また、第1実施形態のクランプ1は、割れ目120bを有するコルゲートチューブ120に捩れなどの変形によってコルゲートチューブ120の径が変動しても、しっかりとコルゲートチューブ120を保持した状態を維持することができる。
詳しくは、コルゲートチューブ120は、その配索ルートによっては、車両において他の部品との干渉を避けるなどの理由から、大きな曲率で配索したり、複雑なルートで配索する必要が生じる場合がある。そして、コルゲートチューブ120を例えば、クランプ1の近傍で局所的に曲がった状態として配置すると、捩れなどして径が変動する場合が生じる。
そうすると、例えば、コルゲートチューブ120の周方向D3の割れ目120bにおいて対向する対向縁部120t,120t(図8参照)同士が周方向D3において互いに重なり合うように、コルゲートチューブ120が絞られるなどして小径となることがある。
このような場合、固定突状保持体40Bのみを外嵌部10の内面10aに備えた従来から存在するクランプでは、固定突状保持体40Bがコルゲートチューブ120の外面120aから離間した状態となり、小径となったコルゲートチューブ120を十分に保持することができなかった。
これに対して、第1実施形態のクランプ1では、コルゲートチューブ120が図8(a)中の状態から図8(b)中の状態となるように、或いは、図9中のコルゲートチューブ120が仮想線で示した状態から実線で示した状態となるように、割れ目120bを有するコルゲートチューブ120がたとえ絞られるように変形し、径が小さくなっても、変形したコルゲートチューブ120の外面120aに追従するように弾性突状保持体40Aが径内方向D2iへ弾性変形してコルゲートチューブ120の外面120aを押圧するため(図8(b)中の矢印F参照)、小径となったコルゲートチューブ120をしっかりと保持した状態を維持することができる。
なお、図8はコルゲートチューブ120を外嵌した状態のクランプ1の長さ方向D1の中間部分の縦断面図であり、図8(a)はコルゲートチューブ120の捩れにより、割れ目120bにおいて対向する対向端部120t,120t同士が互いに重なり合うようにずれる直前のコルゲートチューブ120をクランプ1によって外嵌した状態を示す。図8(b)はコルゲートチューブ120の捩れにより、割れ目120bにおいて対向する対向縁部120t,120t同士が互いに重なり合うようにずれて絞られたコルゲートチューブ120をクランプ1によって外嵌した状態を示す。図9は、図8(a),(b)中のワイヤーハーネス100等、径方向D2の中心部分を省略したA−A線端面図である。
以下では、他の実施形態のクランプ2について説明する。
但し、以下で説明するクランプ2の構成のうち、上述した第1実施形態におけるクランプ1と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
(第2実施形態)
第2実施形態のクランプ2は、図10に示すように、第1外嵌分割部11A、及び、第2外嵌分割部12Aに突状保持体40として固定突状保持体40Bを備えておらず、弾性突状保持体40Aのみを備えた構成である。
弾性突状保持体40Aは、第1外嵌分割部11A、及び、第2外嵌分割部12Aのそれぞれにおいて長さ方向D1の両側部分に配設している。
上述したクランプ1Aは、様々な径のコルゲートチューブ120に外嵌した場合であっても、コルゲートチューブ120に対して互いに対向する各側に配置した弾性突状保持体40Aによって、これら弾性突状保持体40Aのそれぞれの弾性力を活かしてコルゲートチューブ120を挟み込むようにしてしっかりと保持することができる。
この発明の構成と、上述した実施形態との対応において、
外嵌手段は、外嵌部10に対応し、
突状保持手段は、突状保持体40に対応し、
弾性突状保持手段は、弾性突状保持体40Aに対応し、
固定突状保持手段は、固定突状保持体40Bに対応し、
突状保持部は、弾性突状部41に対応し、
逃げ部は、連通孔46に対応し、
車両取付け手段は、車両取付け部70に対応し、
車体における所定の取付箇所は、取付けパネル150に対応するもこの発明は、上述した実施形態に限らず、その他にも様々な実施形態で形成することができる。
例えば、弾性突状保持体40Aを、第1外嵌分割部11A、及び、第2外嵌分割部12Aの長さ方向D1、周方向D3のいずれの箇所に任意の数で配設してもよく、弾性突状保持体40Aのみを配設する、或いは、固定突状保持体40Bと組み合わせて配設してもよい。
弾性突状保持体40Aは、弾性脚部42を外嵌部10の内面10aに連結した構成であれば、外嵌部10の内面10aに対して弾性脚部42を溶着、接着剤などで接着する、又は、テープ、螺子、或いはピンなどで固定するなど後付けした構成を含む。
或いは、弾性突状保持体40Aは、弾性脚部42を外嵌部10の内面10aに対して一体に成形し、弾性体突状部41のみを外嵌部10の内面10aから分離した構成であってもよい。
また、本発明のクランプは、第1実施形態のクランプ1、及び第2実施形態のクランプ2における上述した実施例で説明した保持形態でコルゲートチューブ120を保持するに限らない。
すなわち、本発明のクランプは、コルゲートチューブ120の長さ方向において隣り合う大径部120Lの間に位置する小径部外周空間120Zに突状保持体40が入り込んだ状態において、該突状保持体40が、小径部120Sの外周に当接することで弾性変形し、該弾性変形した突状保持体40の弾性力を活かしてコルゲートチューブ120を保持する保持形態に限らず、その他にも様々な保持形態でコルゲートチューブ120を保持することができる。
具体的には、本発明のクランプは、コルゲートチューブ120の長さ方向において隣り合う大径部120Lの間に位置する小径部外周空間120Zに突状保持体40が入り込んだ状態において、弾性変形していないままの状態の弾性突状保持体40Aが、小径部外周空間120Zの両側に位置する大径部120Lのうち、少なくとも一方の大径部120Lの端部に係合することで、コルゲートチューブ120が長手方向に位置ずれしないように保持することができる。
すなわち、コルゲートチューブ120を保持する際にも、突状保持体40は、小径部120Sの外周に当接した状態、或いは当接しないで、大径部120Lの端部に係合しただけの状態のいずれの状態であってもよい。
また、突状保持体40は、必ずしも、コルゲートチューブ120をその長さ方向、径方向、及び、軸方向回りの回転方向のそれぞれの方向において位置決めした状態で保持する必要はなく、コルゲートチューブ120を、例えば、コルゲートチューブ120の外面120aの周方向に沿って滑るようにして、コルゲートチューブ120が軸方向回りに回転自在に遊嵌状態で保持する保持形態であってもよい。
1,2…クランプ
10…外嵌部
11A…第1外嵌分割部
12A…第2外嵌分割部
13…枢着部
40…突状保持体
40A…弾性突状保持体
40B…固定突状保持体
41…弾性体突状部
42…弾性脚部
43…先端当接部分
44…凹状部分
46…連通孔
70…車両取付け部
100…ワイヤーハーネス
120…コルゲートチューブ
120a…コルゲートチューブの外面
120L…大径部
120S…小径部
150…取付け箇所
D1…長さ方向
L…所定間隔

Claims (7)

  1. ワイヤーハーネスに外装し、外面に大径部と小径部とを長さ方向に沿って形成したコルゲートチューブに外嵌する外嵌手段と、
    車両における所定の取付け箇所に取り付ける車両取付け手段とで構成したクランプであって、
    前記外嵌手段における前記コルゲートチューブの外面と対向する内面に、該内面から前記外嵌手段の径内方向に突出するとともに、外嵌した前記コルゲートチューブを保持する突状保持手段を備え、
    前記突状保持手段を、
    弾性変形する弾性突状保持手段で構成した
    クランプ。
  2. 前記弾性突状保持手段を、
    前記外嵌手段の内面に対して分離した状態で前記外嵌手段の周方向に沿って配置した突状保持部と、
    前記外嵌手段の周方向における前記突状保持部の両端部に備え、該突状保持部を前記外嵌手段の内面に対して弾性支持する弾性脚部とで構成し、
    前記外嵌手段の内面の周方向おける所定間隔を隔てた各部分と前記突状保持部とを、前記弾性脚部により連結した
    請求項1に記載のクランプ。
  3. 前記外嵌手段の内面における前記弾性突状保持手段との対向部分に、径外方向に弾性変形した前記弾性突状保持手段と前記外嵌手段との干渉を防止する逃げ部を形成した
    請求項1、又は、2に記載のクランプ。
  4. 前記突状保持手段を、前記弾性突状保持手段と、前記外嵌手段の内面に対して一体に形成した固定突状保持手段とで構成した
    請求項1から3のいずれかに記載のクランプ。
  5. 前記外嵌手段を、周方向において2分割した一方の第1分割部と、該第1分割部に対向する他方の第2外嵌分割部と、該第1分割部に対して第2外嵌分割部を枢動自在に枢着する枢着部とで構成し、
    前記突状保持手段を、前記第1分割部と前記第2外嵌分割部との双方に配置し、
    前記第1分割部、前記第2外嵌分割部のうち少なくともいずれか一方に配置した前記突状保持手段を、前記弾性突状保持手段に設定した
    請求項4に記載のクランプ。
  6. 前記弾性突状保持手段を、長さ方向の全長に亘って可撓性を有する薄肉に形成した
    請求項5に記載のクランプ。
  7. 前記外嵌手段の径内方向における前記突状保持部の先端側に、前記コルゲートチューブの外面に当接する先端当接部分を形成し、
    前記突状保持部の長さ方向の中間部分に径外方向へ凹ませた凹状部分を形成し、
    前記先端当接部分を、
    前記突状保持部の長さ方向の前記凹状部分を隔てた両側に有し、前記凹状部分の形成によって突状となる部分で構成した
    請求項5、又は、6に記載のクランプ。
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