JP7168419B2 - コルゲートチューブ保持具、及び、ワイヤハーネス - Google Patents

コルゲートチューブ保持具、及び、ワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、コルゲートチューブ保持具およびワイヤハーネス、に関する。
従来から、コルゲートチューブを保持する保持具(以下「カバー」ともいう。)が提案されている。この種の保持具は、一般に、コルゲートチューブの外周面の凹部と保持具の内壁面に設けた凸部とを係合させることにより、コルゲートチューブを保持具から外れないように保持している。
ところで、コルゲートチューブに外力が及んだ場合等において、例えばコルゲートチューブが縮径するように変形することで、保持具からコルゲートチューブが外れる可能性がある。このようなコルゲートチューブの外れ(以下「コルゲートチューブ抜け」という。)は、出来る限り防がれることが望ましい。
例えば、従来の保持具の一つは、コルゲートチューブ抜けを防ぐため、保持具の内壁面からコルゲートチューブに向かって突出する柱状突起を設け、この柱状突起をコルゲートチューブに設けられた係合孔に挿入するようになっている。この柱状突起によってコルゲートチューブの位置ズレが抑制されることで、コルゲートチューブが縮径した場合であってもコルゲートチューブ抜けが抑制されることになる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2013-254580号公報
ところで、上述した従来の保持具では、実際にコルゲートチューブを保持具に組み付ける際、保持具の柱状突起とコルゲートチューブの係合孔とを位置合わせする必要がある。しかし、そのような位置合わせは、コルゲートチューブと保持具との組み付け作業を煩雑にし、その組み付けの作業効率を低下させる原因となり得る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コルゲートチューブと保持具との組み付け作業の作業効率を向上可能なコルゲートチューブ保持具、及び、ワイヤハーネス、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコルゲートチューブ保持具およびワイヤハーネスは、下記[1]~[5]を特徴としている。
[1]
コルゲートチューブを保持するためのコルゲートチューブ保持具であって、
前記コルゲートチューブの外周面を周回する複数の凹部に係合することによって前記コルゲートチューブを保持するように、環状の形状を有するとともに前記コルゲートチューブの軸方向に沿って並ぶ、複数の突部を備え、
前記複数の前記突部は、
前記コルゲートチューブの軸方向に沿った断面において、少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の中点位置と、他の前記突部の先端同士の間の中点位置と、が前記コルゲートチューブの径方向において相違するように、構成される、
コルゲートチューブ保持具であること。
[2]
上記[1]に記載のコルゲートチューブ保持具であって、
前記コルゲートチューブを前記軸方向に交差する所定の挟持方向において挟むことにより、前記コルゲートチューブを収容する収容空間を画成するように構成された、一対のカバー部を有し、
前記一対の前記カバー部の各々は、
前記収容空間に向けて突出する複数の突条体であって、前記収容空間が画成されたときに前記複数の前記突部を構成することになる複数の突条体、を有し、
前記複数の前記突部は、
前記挟持方向において、少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の中点位置と、他の前記突部の先端同士の間の中点位置と、が相違するように、構成される、
コルゲートチューブ保持具であること。
[3]
上記[2]に記載のコルゲートチューブ保持具において、
前記一対の前記カバー部の少なくとも一方は、
少なくとも一つの前記突条部の突出高さが、他の前記突条部の突出高さと異なる、ように構成された、
コルゲートチューブ保持具であること。
[4]
上記[1]~上記[3]の何れか一つに記載のコルゲートチューブ保持具において、
前記複数の前記突部は、
前記少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の間隔と、前記他の前記突部の先端同士の間の間隔と、が同一であり、且つ、前記少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の中点位置と、前記他の前記突部の先端同士の間の中点位置と、の間の前記径方向における相違量が、前記コルゲートチューブの外径の2%以上10%以下である、ように構成される、
コルゲートチューブ保持具であること。
[5]
電線と、前記電線が挿通されるコルゲートチューブと、上記[1]~上記[4]の何れか一つに記載のコルゲートチューブ保持具と、を備える、ワイヤハーネスであって、
前記コルゲートチューブ保持具が有する前記突部が前記コルゲートチューブの外周面における凹部に係合することにより、前記コルゲートチューブの軸方向における前記コルゲートチューブの移動が規制される、
ワイヤハーネスであること。
上記[1]の構成のコルゲートチューブ保持具によれば、コルゲートチューブの軸方向に沿った断面において、複数の突部のうちの少なくとも1つの突部の先端同士の間の中点位置と、他の突部の先端同士の間の中点位置と、が径方向において相違する。換言すると、少なくとも1つの突部の中点位置と、他の突部の中点位置とが、径方向にオフセットする。これにより、コルゲートチューブが軸ズレするように変位した際、仮に「少なくとも一つの突部」からコルゲートチューブの凹部が外れても、「他の突部」からは凹部が外れ難いことになる。よって、本構成のコルゲートチューブ保持具は、従来の保持具のようにコルゲートチューブの係合孔に柱状突起を挿入する作業を要することなく、コルゲートチューブを強固に保持できる。したがって、本構成のコルゲートチューブは、コルゲートチューブとコルゲートチューブ保持具との組み付け作業の作業効率を向上可能である。
上記[2]の構成のコルゲートチューブ保持具によれば、コルゲートチューブ保持具が有する突条(リブ)によって突部を構成し、この突条(リブ)によってコルゲートチューブを保持する。よって、コルゲートチューブを取り囲むように突条(リブ)が配置されることで、コルゲートチューブを更に強固に保持できる。
上記[3]の構成のコルゲートチューブ保持具について、少なくとも一つの突条部の突出高さが、他の突条部の突出高さと異なるように、複数の突条部が構成される。これにより、上記[2]のコルゲートチューブ保持具を具体的に実現できる。
上記[4]の構成のコルゲートチューブ保持具について、発明者が行った実験および考察によれば、「少なくとも1つの突部の先端同士の間の間隔」と「他の前記突部の先端同士の間の間隔」とが同一であり、且つ、「少なくとも1つの突部の先端同士の間の中点位置と、他の突部の先端同士の間の中点位置と、の間の径方向における相違量」が、コルゲートチューブの外径の2%以上10%以下である場合、上述した作業効率の向上と、コルゲートチューブの保持性能と、を両立できることが明らかになっている。
上記[5]の構成のワイヤハーネスによれば、コルゲートチューブの軸方向に沿った断面において、複数の突部のうちの少なくとも1つの突部の先端同士の間の中点位置と、他の突部の先端同士の間の中点位置と、が径方向において相違する。換言すると、少なくとも1つの突部の中点位置と、他の突部の中点位置とが、径方向にオフセットする。これにより、コルゲートチューブが軸ズレするように変位した際、仮に「少なくとも一つの突部」からコルゲートチューブの凹部が外れても、「他の突部」からは凹部が外れ難いことになる。よって、上述した従来の保持具を用いる場合のようにコルゲートチューブの係合孔に柱状突起を挿入する作業を要することなく、コルゲートチューブを強固に保持できる。したがって、本構成のワイヤハーネスは、コルゲートチューブとコルゲートチューブ保持具との組み付け作業の作業効率を向上可能である。
本発明によれば、コルゲートチューブと保持具とを組み付ける作業の作業効率を向上可能なコルゲートチューブ保持具、及び、ワイヤハーネス、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るカバーを含むコネクタの斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図3は、図2に示すカバーの開状態における斜視図である。 図4は、図1に示すコネクタの組み付け過程において、ハウジングにカバーを組み付ける際の様子を説明するための斜視図である。 図5は、図1に示すカバーの周囲を拡大した図1のA-A断面図である。 図6は、図5に示す複数の突部の周囲を拡大した図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るカバー10(コルゲートチューブ保持具)を含むコネクタ1について説明する。以下、説明の便宜上、図1に示すように、「軸方向」、「幅方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「上」及び「下」を定義する。「軸方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。軸方向は、端子31(図2参照)のハウジング40の端子収容室への挿入方向、及び、コネクタ1と相手側コネクタ(図示省略)との嵌合方向、と一致しており、相手側コネクタが嵌合する嵌合方向正面側(図1において右下側)が前側とされ、その反対の嵌合方向背面側(図1において左上側)が後側とされている。
図1及び図2に示すように、コネクタ1は、カバー10と、コルゲートチューブ20と、電線30と、ハウジング40と、リテーナ50と、パッキン60と、を備える。
カバー10は、電線30が挿通されたコルゲートチューブ20の前端部を保持するためのコルゲートチューブ保持具であり、プロテクタとも呼ばれる。図1及び図2に示すように、本例では、電線30が挿通されたコルゲートチューブ20の前端部を保持するカバー10が、コネクタ1のハウジング40に組み付けられて使用される。
コルゲートチューブ20は、挿通された電線30を保護するための外装部材である。図1及び図2に示すように、コルゲートチューブ20は、軸方向の全域に亘って軸方向に延びる1本のスリット(図示省略)が設けられた、可撓性を有する樹脂製の円筒状部材である。コルゲートチューブ20は、軸方向に直交する断面において、正円形状を有する。図1、図2、図4及び図5に示すように、コルゲートチューブ20の外周面には、径方向内側に窪む円環状の複数の凹部21が、軸方向に沿って所定の間隔(ピッチ)を空けて並ぶように設けられている。軸方向に隣接する凹部21の間には、径方向外側に突出する円環状の突部が形成されている。
電線30は、図1及び図2に示すように、本例では、複数(2本)の電線の束として構成されている。電線30は、1本のみで構成されていてもよい。電線30の前端部には金属製の端子(本例では、メス端子)31が設けられている。端子31は、ハウジング40の端子収容室(後述)に挿入されることになる。カバー10と、コルゲートチューブ20と、電線30とにより、本発明の「ワイヤハーネス」が構成される。
以下、先ず、カバー10の構成について説明する。図1~図3に示すように、樹脂製のカバー10は、カバー10の上側部分を構成する上カバー10aと、カバー10の下側部分を構成する下カバー10bとを備える。上カバー10aと下カバー10bとは、ヒンジ部11を介して互いに相対的に回動可能に連結されている。カバー10は、上カバー10aと下カバー10bとを開くことで開状態(図3参照)となり、上カバー10aと下カバー10bとを閉じることで閉状態(図2参照)となる。
図3及び図4に示すように、上カバー10aの幅方向両側には、係止部12a,13aが設けられ、下カバー10bの幅方向両側には、係止部12b,13bが設けられている。カバー10の閉状態では、係止部12a,13aと係止部12b,13bとがそれぞれ係合することで、カバー10の閉状態が維持されるようになっている。
カバー10の閉状態では、カバー10の内部にて、軸方向に貫通する円柱状の電線挿通孔が構成される。図3に示すように、この電線挿通孔における後側の開口端面14から所定距離だけ前側に進入した位置の内壁面には、上カバー10a側及び下カバー10b側の双方において、径方向内側に進入するリブ15が設けられている。
カバー10の閉状態において、電線挿通孔におけるリブ15と開口端面14との間の部分は、コルゲートチューブ20の前端部を保持するための収容空間16(図3~図6参照)として機能する。即ち、収容空間16は、上カバー10a及び下カバー10bを軸方向に交差する所定の挟持方向(本例では、上下方向)に重ね合わせることで画成される。収容空間16の内壁面には、上カバー10a側にて、径方向内側に突出し周方向に延びる複数(本例では、3つ)の突条体17aが、軸方向に沿って所定の間隔(ピッチ)を空けて並ぶように設けられ、下カバー10b側にて、径方向内側に突出し周方向に延びる複数(本例では、3つ)の突条体17bが、軸方向に沿って所定の間隔(ピッチ)を空けて並ぶように設けられている。カバー10の閉状態(即ち、収容空間16が画成された状態)にて、複数の突条体17a及び複数の突条体17bが、環状の複数(本例では、3つ)の突部17を構成するようになっている。なお、突部17の詳細な構成については後述される。
軸方向に隣接する環状の突部17の間隔(ピッチ)は、コルゲートチューブ20の軸方向に隣接する環状の凹部21の間隔(ピッチ)と一致する。このため、カバー10の閉状態における収容空間16は、突部17と凹部21とが係合した状態で、コルゲートチューブ20の前端部をカバー10から抜けないように保持可能となっている(図5参照)。
図3に示すように、上カバー10aの前端部には、カバー10をハウジング40に組み付けるための一対の係止部18が設けられている。以上、カバー10の構成について説明した。
次いで、ハウジング40の構成について説明する。図2に示すように、樹脂製のハウジング40は、軸方向に延びる端子収容部41と、端子収容部41の上部に設けられたロック部42と、を備える。
端子収容部41の内部には、端子31を収容するための軸方向に貫通する端子収容室(図示省略)が形成されている。端子収容室の前端開口43は、相手側コネクタに設けられたオス端子(図示省略)が挿入される挿入口として機能する。相手側コネクタとの嵌合状態において、端子収容室内に収容された端子31と、前端開口43から挿入された相手側コネクタのオス端子とが接続することで、端子31とオス端子とが電気的に接続される。
端子収容部41の下部には、リテーナ50をハウジングに組み付けるためのリテーナ収容部44(図4も参照)が形成されており、リテーナ収容部44にリテーナ50が下方から組み付けられるようになっている。樹脂製のリテーナ50は、端子収容室内の端子31の半挿入の検知機能、及び、端子収容室内の正規挿入位置にある端子31の抜け防止のための所謂2重係止機能を発揮する部材である。リテーナ50は、周知の構成を有しているので、ここではその詳細な説明を省略する。
端子収容部41の外周の所定位置には、ゴム製のパッキン60が組み付けられるようになっている(図1及び図4参照)。所定位置に組み付けられたパッキン60は、相手側コネクタとの嵌合状態において、外部からの水の進入を防止する防水機能を発揮するようになっている。
ハウジング40の後端部には、上カバー10a(即ち、カバー10)を組み付けるための一対の係止部45が設けられている。以上、ハウジング40の構成について説明した。
次いで、図4を参照しながら、コネクタ1の組み付け手順について説明する。先ず、コルゲートチューブ20が挿通された電線30の端子31がハウジング40の端子収容室の正規挿入位置に収容され、リテーナ50がハウジング40のリテーナ収容部44に組み付けられ、パッキン60がハウジング40の端子収容部41の外周の所定位置に組み付けられた状態を実現する。各構成部材の組み付け順序は問わない。
次いで、ハウジング40の一対の係止部45に上カバー10aの一対の係止部18をそれぞれ係合させることで、ハウジング40の後側に、開状態にあるカバー10を組み付ける。次いで、電線30に挿通されているコルゲートチューブ20の前端部を上カバー10aの収容空間16の上方に配置し、コルゲートチューブ20の複数の凹部21が上カバー10aの複数の突条体17aにそれぞれ係合するように、コルゲートチューブ20を上カバー10aの収容空間16に載置する。
次いで、カバー10を閉状態とするため、ヒンジ部11を中心に下カバー10bを上カバー10aに近づく方向に回動させる。カバー10が閉状態の直前の状態になるまで回動が進行すると、カバー10の突部17がコルゲートチューブ20の凹部21の底面に接触する。このように突部17が凹部21の底面に接触した段階以降、回動を更に進行させると、突部17が凹部21の底面を押し付けることで凹部21が弾性変形するようになる。即ち、この段階以降、回動を進行させるために、突部17の凹部21への押し付けに要する力が必要となる。
回動が更に進行して、カバー10が閉状態になると、上カバー10a側の係止部12a,13aと下カバー10b側の係止部12b,13bとがそれぞれ係合することで、カバー10の閉状態が維持される。これにより、図1に示す組み付けが完了したコネクタ1が得られる。組み付けが完了したコネクタ1(即ち、カバー10の閉状態)では、突部17が凹部21の底面を押し付けた状態が維持されており、突部17と凹部21との係合により、コルゲートチューブ20の前端部がカバー10の収容空間16から抜けないように保持されている。
<カバーにおける環状の突部の特徴、及び、作用・効果>
次いで、図5及び図6を参照しながら、本発明の実施形態に係るカバー10の環状の突部17の構成の詳細について説明する。閉状態にあるカバー10では、図6に示すように、軸方向に沿った断面において、複数(本例では、3つ)の突部17のうち、軸方向両側に位置する2つの突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pは、コルゲートチューブ20の径方向(図6では、上下方向)において一致している。一方、3つの突部17のうち軸方向両側に位置する2つの突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pと、軸方向中央に位置する1つの突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pとは、コルゲートチューブ20の径方向(図6では、上下方向)において相違している。
具体的には、3つの突部17の先端面17c同士の間の間隔Lは全て同一である一方で、軸方向両側に位置する2つの突部17における周方向の上端位置からの突出高さbが、軸方向中央に位置する1つの突部17における周方向の上端位置からの突出高さaと異なる(a>b)。この結果、3つの突部17のうち軸方向両側に位置する2つの突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pと、軸方向中央に位置する1つの突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pとが、コルゲートチューブ20の径方向(図6では、上下方向)において寸法(a-b)だけ相違している。
このように、少なくとも1つの突部17の中点位置Pと、他の突部17の中点位置Pとが、径方向にオフセットしている。これにより、コルゲートチューブ20がカバー10から抜ける方向(後側)に引っ張られた場合等においてコルゲートチューブ20が径方向に変位(縮小)して「少なくとも1つの突部17」からコルゲートチューブ20の凹部21が外れても、「他の突部17」からは凹部21が外れ難いことになる。よって、本構成のカバー10は、従来の保持具のようにコルゲートチューブ20の位置合わせを要することなく、コルゲートチューブ20とカバー10とを組み付ける作業の作業効率を向上可能である。
ここで、発明者が行った実験および考察などによれば、複数の突部17が、少なくとも1つの突部17の先端面17c同士の間の間隔Lと、他の突部17の先端面17c同士の間の間隔Lと、が同一であり、且つ、少なくとも1つの突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pと、他の突部17の先端面17c同士の間の中点位置Pと、の間の径方向における相違量が、コルゲートチューブ20の外径の2%以上10%以下であることで、コルゲートチューブ20とカバー10とを組み付ける作業の作業効率の向上と、カバー10によるコルゲートチューブ20の十分な保持力と、を両立できることが明らかになっている。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、軸方向に並ぶ3つの突部17のうち、軸方向両側に位置する2つの突部17の中点位置Pが径方向において一致している。これに対し、軸方向に並ぶ3つの突部17の中点位置Pの全てが径方向において互いに異なっていてもよい。
更に、上記実施形態では、軸方向に並ぶ3つ突部17の先端面17c同士の間の間隔Lの全てが同一となっている。これに対し、軸方向に並ぶ3つ突部17の先端面17c同士の間の間隔Lが互いに異なっていてもよい。
ここで、上述した本発明に係るカバー(コルゲートチューブ保持具)10及びワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
コルゲートチューブ(20)を保持するためのコルゲートチューブ保持具(10)であって、
前記コルゲートチューブ(20)の外周面を周回する複数の凹部(21)に係合することによって前記コルゲートチューブ(20)を保持するように、環状の形状を有するとともに前記コルゲートチューブ(20)の軸方向に沿って並ぶ、複数の突部(17)を備え、
前記複数の前記突部(17)は、
前記コルゲートチューブ(20)の軸方向に沿った断面において、少なくとも1つの前記突部(17)の先端同士の間の中点位置(P)と、他の前記突部(17)の先端同士の間の中点位置(P)と、が前記コルゲートチューブ(20)の径方向において相違するように、構成される、
コルゲートチューブ保持具(10)。
[2]
上記[1]に記載のコルゲートチューブ保持具(10)であって、
前記コルゲートチューブ(20)を前記軸方向に交差する所定の挟持方向において挟むことにより、前記コルゲートチューブ(20)を収容する収容空間(16)を画成するように構成された、一対のカバー部(10a,10b)を有し、
前記一対の前記カバー部(10a,10b)の各々は、
前記収容空間(16)に向けて突出する複数の突条体(17a,17b)であって、前記収容空間(16)が画成されたときに前記複数の前記突部(17)を構成することになる複数の突条体(17a,17b)、を有し、
前記複数の前記突部(17)は、
前記挟持方向において、少なくとも1つの前記突部(17)の先端同士の間の中点位置(P)と、他の前記突部(17)の先端同士の間の中点位置(P)と、が相違するように、構成される、
コルゲートチューブ保持具(10)。
[3]
上記[2]に記載のコルゲートチューブ保持具(10)において、
前記一対の前記カバー部(10a,10b)の少なくとも一方は、
少なくとも一つの前記突条体(17a,17b)の突出高さ(a)が、他の前記突条体(17a,17b)の突出高さ(b)と異なる、ように構成された、
コルゲートチューブ保持具(10)。
[4]
上記[1]~上記[3]の何れか一つに記載のコルゲートチューブ保持具(10)において、
前記複数の前記突部(17)は、
前記少なくとも1つの前記突部(17)の先端同士の間の間隔(L)と、前記他の前記突部(17)の先端同士の間の間隔(L)と、が同一であり、且つ、前記少なくとも1つの前記突部(17)の先端同士の間の中点位置(P)と、前記他の前記突部(17)の先端同士の間の中点位置(P)と、の間の前記径方向における相違量が、前記コルゲートチューブ(20)の外径の2%以上10%以下である、ように構成される、
コルゲートチューブ保持具(10)。
[5]
電線(30)と、前記電線(30)が挿通されるコルゲートチューブ(20)と、上記[1]~上記[4]の何れか一つに記載のコルゲートチューブ保持具(10)と、を備える、ワイヤハーネスであって、
前記コルゲートチューブ保持具(10)が有する前記突部(17)が前記コルゲートチューブ(20)の外周面における凹部(21)に係合することにより、前記コルゲートチューブ(20)の軸方向における前記コルゲートチューブ(20)の移動が規制される、
ワイヤハーネス。
10 カバー(コルゲートチューブ保持具)
10a 上カバー(カバー部)
10b 下カバー(カバー部)
16 収容空間
17 突部
17a 突条体
17b 突条体
20 コルゲートチューブ
21 凹部
30 電線
L 間隔
P 中点位置

Claims (5)

  1. コルゲートチューブを保持するためのコルゲートチューブ保持具であって、
    前記コルゲートチューブの外周面を周回する複数の凹部に係合することによって前記コルゲートチューブを保持するように、環状の形状を有するとともに前記コルゲートチューブの軸方向に沿って並ぶ、複数の突部を備え、
    前記複数の突部は、
    前記コルゲートチューブの軸方向に沿った断面において、少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の中点位置と、他の前記突部の先端同士の間の中点位置と、が前記コルゲートチューブの径方向において相違するように、構成される、
    コルゲートチューブ保持具。
  2. 請求項1に記載のコルゲートチューブ保持具であって、
    前記コルゲートチューブを前記軸方向に交差する所定の挟持方向において挟むことにより、前記コルゲートチューブを収容する収容空間を画成するように構成された、一対のカバー部を有し、
    前記一対のカバー部の各々は、
    前記収容空間に向けて突出する複数の突条体であって、前記収容空間が画成されたときに前記複数の突部を構成することになる複数の突条体、を有し、
    前記複数の突部は、
    前記挟持方向において、少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の中点位置と、他の前記突部の先端同士の間の中点位置と、が相違するように、構成される、
    コルゲートチューブ保持具。
  3. 請求項2に記載のコルゲートチューブ保持具において、
    前記一対のカバー部の少なくとも一方は、
    少なくとも一つの前記突条体の突出高さが、他の前記突条体の突出高さと異なる、ように構成された、
    コルゲートチューブ保持具。
  4. 請求項1~請求項3の何れか一項に記載のコルゲートチューブ保持具において、
    前記複数の突部は、
    前記少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の間隔と、前記他の前記突部の先端同士の間の間隔と、が同一であり、且つ、前記少なくとも1つの前記突部の先端同士の間の中点位置と、前記他の前記突部の先端同士の間の中点位置と、の間の前記径方向における相違量が、前記コルゲートチューブの外径の2%以上10%以下である、ように構成される、
    コルゲートチューブ保持具。
  5. 電線と、前記電線が挿通されるコルゲートチューブと、請求項1~請求項4の何れか一項に記載のコルゲートチューブ保持具と、を備える、ワイヤハーネスであって、
    前記コルゲートチューブ保持具が有する前記突部が前記コルゲートチューブの外周面における凹部に係合することにより、前記コルゲートチューブの軸方向における前記コルゲートチューブの移動が規制される、
    ワイヤハーネス。


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