JP2007014174A - ワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブ継手 - Google Patents

Abstract

【課題】一旦係合した後は、極めて開きにくいワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブ継手を提供すること
【解決手段】ヒンジ結合を有する一対の割り型よりなるワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブの継手であって、一方の型１Ａに先端部が断面半矢印状の突出片３を、他方の型１Ｂに断面が突出片の半矢印にほぼ対応する形状の開口５を有し、開口の内側のコルゲートチューブが接する面に凸設部９を有し、突出片と開口が係合して一体化可能となる継手。該開口の外側先端部に該突出片の案内片を有することが好ましい。本発明のコルゲートチューブ継手は、コルゲートチューブを嵌めて閉じたときは、コルゲートチューブ１５から凸設部９に外側に向かって応力が働き、この応力が突出片３を開口部の内側面に締つけるように伝わり、突出片３は開口から抜けにくくなるので、継手が一旦係合した後は、極めて開きにくい。
【選択図】図１

Description

本発明はワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブ継手に関する。さらに詳しくは、一対の割り型よりなり、一旦係合した後は再び割れることの殆どないワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブ継手に関する。

自動車のワイヤーハーネスは、電線束をコルゲートチューブに通し、分岐部等においてはコルゲートチューブの端部に継手を被せて損傷を受けることを防止している。継手は通常割り型となっており、コルゲートチュ−ブに被せた後、両型を合わせて係合させている（特許文献１）。あるいは両型を係合させた後、コルゲートチューブを差し込むタイプもある（特許文献２）。
しかしながら、コルゲートチューブ内には多数の電線束が詰め込まれているため、コルゲートチューブは内圧を受け、さらにそれが継手にも伝わり、継手も内圧を受けて、開いてしまうことがある。
実公平３−２９９４１号公報 特開平１０−８４６１１号公報

本発明の目的は、一旦係合した後は、極めて開きにくいワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブ継手を提供することである。

上記本発明の目的は、ヒンジ結合を有する一対の割り型よりなるワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブの継手であって、一方の型１Ａに先端部が断面半矢印状の突出片３を、他方の型１Ｂに断面が突出片の半矢印にほぼ対応する形状の開口５を有し、開口の内側のコルゲートチューブが接する面に凸設部９を有し、突出片と開口が係合して一体化可能となる継手により達成される。

本発明のコルゲートチューブ継手は、コルゲートチューブを嵌めて閉じたときは、コルゲートチューブ１５から凸設部９に外側に向かって応力が働き、この応力が突出片３を開口部の内側面に締つけるように伝わり、突出片３は開口から抜けにくくなるので、継手が一旦係合した後は、極めて開きにくい。また、該開口の外側先端部に該突出片の案内片７を設けると、コルゲートチューブを嵌めて閉じるときに、案内片７により、突出片３が開口にスムースに挿入されるので、作業効率が向上する。

以下、図面により、本発明を説明する。
図１は本発明のＴ字形の継手であって、割型が開いている図、図２はこの割型にコルゲートチューブを嵌め込んだ図（但しワイヤ-ハーネスは省略）、図３は割型を閉じた図、図４は割型が開いているときの係合部の断面図、図５はこれを閉じたときの係合部の断面図である。
継手は一対の割型１Ａ、１Ｂよりなり、両者はヒンジ１１で結合されている。１３はコルゲートチューブの凹溝に凸入してコルゲートチューブを固定できるようにするための凸状帯である。

継手の一方の割型１Ａは、先端部が断面半矢印状の突出片３を有し、他方の割型１Ｂはこの突出片３を挿入し係止させるための開口５を有する。開口は断面が突出片の半矢印状に対応する形状で、突出片３が開口５に挿入し、係合する。突出片３と開口５は一旦挿入して嵌合すると、断面半矢印形状のために外れにくい。
さらに、開口５の内側のコルゲートチューブが接する面には凸設部９を有する。凸設部 は、図５に示すように、コルゲートチューブ１５を内嵌して割型を閉じたときに、コルゲートチューブの凹溝表面と僅かに接するようになっている。かつコルゲートチューブ内には電線束が詰まっているために、凸設部９にはコルゲートチューブ１５から外側に向かって押し広げようとする応力が働く。この応力は、開口部の内側面から突出片３を開口部の上面に締つけるように伝わり、そのために突出片３は開口からますます抜けにくくなる。即ち、突出片３、開口５、凸設部９により係合機構が構成される。

また、開口の外側先端部には案内片７が他方の型に向かって凸設されていることが好ましい。案内片７はその先端外側方向に向かって厚さが漸減しているので、ヒンジ１１を中心として両型を閉じるときに、突出片３はその先端上側斜面１７と案内片７の下側斜面１９が接しつつ開口５に案内され、スムースに挿入され、図５に示すように係止される。
上記係合機構は、継手の必要箇所に適宜設けることができる。
図２に示すように、コルゲートチューブを嵌めて、割型１Ａ、１Ｂを閉じると、上記のように、突出片３は開口に挿入される。突出片は断面が半矢印状の形状をして開口に嵌合しているので、開口から外れることは少ない上に、上記凸設部の締付け作用により、さらに外れにくくなっている。
本発明の継手の形状はＴ字型に限らず、例えばＬ字型、Ｆ字型等あらゆる型の形状で差し支えない。

本発明の継手は、上記のように極めて外れにくいので、各種の自動車、例えば乗用車、トラック、ブルトーザー等のワイヤ-ハーネスの継手として極めて適したものである。

本発明のＴ字形の継手であって、割型が開いている図である。 割型にコルゲートチューブを嵌め込んだ図（但しワイヤ-ハーネスは省略）である。 割型を閉じた図である。 割型が開いているときの係合部の断面図である。 割型を閉じたときの係合部の断面図である。

符号の説明

１Ａ、１Ｂ 割型
３ 突出片
５ 開口
７ 案内片
９ 凸設部
１１ ヒンジ
１５ コルゲート

Claims (2)

1. ヒンジ結合を有する一対の割り型よりなるワイヤーハーネス外装用コルゲートチューブの継手であって、一方の型に先端部が断面半矢印状の突出片を、他方の型に断面が突出片の半矢印にほぼ対応する形状の開口を有し、開口の内側のコルゲートチューブが接する面に凸設部を有し、突出片と開口が係合して一体化可能となる継手。
2. 該開口の外側先端部に該突出片の案内片を有する請求項１の継手。
   

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